JPH01237958A - 磁性流体シールおよびそれを用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

磁性流体シールおよびそれを用いた磁気ディスク装置

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JPH01237958A
JPH01237958A JP63065220A JP6522088A JPH01237958A JP H01237958 A JPH01237958 A JP H01237958A JP 63065220 A JP63065220 A JP 63065220A JP 6522088 A JP6522088 A JP 6522088A JP H01237958 A JPH01237958 A JP H01237958A
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magnetic
gap
pole piece
shaft
magnetic pole
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Pending
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JP63065220A
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English (en)
Inventor
Masami Suzuki
正美 鈴木
Tokuki Une
宇根 徳樹
Masatoshi Horinouchi
正利 堀之内
Hiroshi Nishida
博 西田
Hiroyuki Mihashi
浩之 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Information and Telecommunication Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Computer Peripherals Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁性流体シールおよびそれを用いた磁気ディ
スク装置に関し、特に、磁気ディスクの回転軸を水平に
して稼働する磁気ディスク装置に装着される磁性流体ン
ールに適用して効果のある技術に関する。
〔従来の技術〕
たとえば、情報処理機器の外部記憶装置として使用され
る磁気ディスク装置などにふいては、高速に回転する磁
気ディスクと、この磁気ディスクの表面に狭小な間隙を
なして対向する磁気ヘッドとの間に空中浮遊異物などを
巻き込むことに起因する磁気ディスクと磁気ヘッドとの
接触や衝突を防止するため、通常、磁気ディスクを密閉
室の内部に収容して空中浮遊物などから保護することが
行われる。
この場合、密閉室の壁面を貫通して外部から磁気ディス
クを回転させる回転軸の貫通部には、たとえば実開昭6
0−183990号公報に示されるような磁性流体シー
ルを装着することが知られている。
すなわち、回転軸の外周を所定の間隙をなして囲繞する
ドーナツ状の磁極片と回転軸との間に磁気回路を形成し
、この磁気回路によって保持される磁性流体を磁極片と
回転軸との間隙に充満させることにより、回転軸を拘束
することなく軸方向の気密が保持されるようにしたもの
である。
ところで、このような磁性流体シールにおいては、磁性
流体を構成する磁性体微粒子の偏析などに起因する不時
の破裂を防止して耐久性を向上させるなど、の観点から
、回転軸と磁極片との間隙を全周にわたって均一にし、
当該間隙に形成される磁気回路の強さを−様にすること
が一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前述のように磁極片と回転軸との間隙を全周
にわたって単に均一にする方法では、回転軸が鉛直で、
この回転軸をドーナツ状に囲繞する磁性流体の各部に作
用する重力が−様な場合には、磁性流体における磁性体
微粒子の偏析などに起因する破裂などを防止する効果が
あるものの、水平な姿勢で作動する回転軸に装着され、
磁性流体シールの各部に作用する重力が回転軸の上側と
下側とで不均一となる場合についてはなんら考慮されて
いない。
すなわち、水平な姿勢の回転軸に磁性流体シールを装着
する場合、回転軸をドーナツ状に取り巻く磁性流体は重
力によって回転軸の下側に集中することとなり、上述の
ように回転軸と磁極片との間に形成される磁気回路の強
度を全周にわたって単に均一にする方式では、回転軸の
下側に位置する磁性流体j=対する保持力が不足し、磁
気回路からはみ出した磁性流体が外部に流れ出るなどし
て、磁性流体シールの安定なシール動作を阻害する一因
となるという問題がある。
特に、磁気ディスク装置などのように、密閉室内におけ
る対流による温度の偏りを防止すべく磁気ディスクを鉛
直面内で回転させる場合には、回転軸は水平な姿勢とな
り、上述のような磁性流体シールに対する重力の影響は
、磁気ディスク装置の稼働の信頼性を向上させる上で重
要な問題となる。
そこで、本発明の目的は、装着される軸体の姿勢に影響
されることなく安定なシール動作を実現することが可能
7−磁性流体シールを提供することにある。
本発明の他の目的は、動作の信頼性を向上させた磁気デ
ィスク装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外
周との間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と
、磁極片を磁化する磁石と、磁化された磁極片と軸体の
間隙に形成される磁気回路に保持されることによって間
隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体シールであ
って、軸体を磁極片に対して鉛直下方に相対的に偏心さ
せ、軸体の下側における間隙が上側における間隙よりも
小さくなるようにしたものである。
また、本発明は、非鉛直方向に設けられた軸体を軸体の
外周との間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片
と、磁極片を磁化する磁石と、磁化された磁極片と軸体
の間隙に形成される磁気回路に保持されることによって
間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体シールで
あって、磁極片の内周の形状を、軸体の下側における間
隙が上側にふける間隙よりも小さくなるように非真円と
したものである。
また、本発明は、非鉛直方向に設けられた軸体を軸体の
外周との間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片
と、磁極片を磁化する磁石と、磁化された磁極片と軸体
の間隙に形成される磁気回路に保持されることによって
間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体シールで
あって、磁極片における磁化の強度が、軸体の下側が上
側よりも大となるように磁極片を磁化する磁石の強度を
磁極片の周方向に不均一にしたものである。
また、本発明は、密閉室内に収容された磁気ディスクを
、密閉室を貫通する回転軸を介して外部から回転させる
磁気ディスク装置であって、回転軸の密閉室に対する貫
通部に請求項1または請求項2または請求項3記載の磁
性流体シールを装着したものである。
〔作用〕
上記した手段によれば、非鉛直方向の姿勢にある軸体の
下側における磁極片と軸体との間隙が上側よりも小さく
磁気回路における磁気抵抗が減少し、磁性流体を保持す
る磁気回路の強度が、重力の影響によって磁性流体が集
中する軸体の下側でより大きくなるので、軸体の全周に
わたって磁性流体を安定に保持することが可能となり、
装着される軸体の姿勢に影響されることなく、磁性流体
シールの安定なシール動作を実現することができる。
また、磁極片を磁化し、軸体との間に磁気回路を構成す
る磁石の強度を非鉛直方向にある軸体の下側においてよ
り大きくすることで、磁性流体を保持する磁気回路の強
度が、重力の影響によって磁性流体が集中する軸体の下
側でより大きくなるので、軸体の全周にわたって磁性流
体を安定に保持することが可能となり、装着される軸体
の姿勢に影響されることなく、磁性流体シールの安定な
シール動作を実現することができる。
これにより、たとえば磁気ディスクを回転させる回転軸
を水平にした磁気ディスク装置において、当該回転軸に
装着される磁性流体シールの安定なシール動作が実現さ
れ、動作の信頼性を向上させることができる。
〔実施例1〕 第1図および第2図は、本発明の一実施例である磁性流
体シールの作用を説明する説明図であり、第3図は、そ
れを装着した磁気ディスク装置の一例の要部を示す断面
図である。
まず、第3図を参照しながら本実施例の磁気ディスク装
置の構成の概略を説明する。
ベースプレート1には、カバー2が気密に装着され、密
閉室3を構成している。
この密閉室3の内部には、ハブ4の外周に所定の間隔で
、重力の方向Wに平行な鉛直面に平行に固定された状態
で複数の磁気ディスク5が収容されている。
複数の磁気ディスク5が固定されるノ\ブ4の中心部に
は、ベースプレート1およびカバー2を水平方向に貫通
する回転軸6が挿通・固定されており、複数の磁気ディ
スク5はハブ4を介して回転軸6とともに鉛直面内で回
転されるように構成されている。
回転軸60ベースプレート1およびカバー2に対する貫
通部には、当該ベースブレー)1およびカバー2に気密
に固定されるハウジング7およびハウジング8が設けら
れている。
ベースプレート1に装着された/%ウジング7の内部に
は、回転軸6が気密に圧入される内輪9a(軸体)と、
転勤自在な硬球9bを介して内輪9aを支持し、ハウジ
ング7の内部に保持される外輪9cとからなる軸受9が
設けられている。
この場合、軸受9の外輪9cの外径は、ハウジング7の
内径よりも小さくされている。
そして、回転軸6の上側における外輪9cとハウジング
7との内周との間には、軸受9をハウジング7の内周の
鉛直下方付勢するばね10が介設されており、ハウジン
グ7の内部における軸受9は、鉛直下方に偏心した位置
に安定に固定されている。
同様に、カバー2に装着されたハウジング8の内部には
、回転軸6が気密に圧入される内輪11a(軸体)と、
転勤自在な硬球llbを介して内輪11aを支持し、ハ
ウジング8の内部に保持される外輪11Cとからなる軸
受11が設けられている。
軸受11の外輪11cの外径は、前記軸受9の場合と同
様にハウジング8の内径よりも所定の寸法だけ小さくさ
れており、ハウジング8の内周の上側に設けられたばね
12によって鉛直下方に付勢されることにより、ハウジ
ング8の中心から鉛直下方に偏心した姿勢で保持されて
いる。
ハウジング7の外面には、当該ハウジング7の側に支持
された固定子13aおよび固定子13aの内部で回転す
る回転子13bなどからなるモータ13が配設されてお
り、回転子13bを、回転軸6の外端部に装着され軸受
9の内輪9aに当接されるスリーブ14を介して当該回
転軸6の側に固定することにより、当該回転子13bに
発生する回転力が回転軸6を介して磁気ディスク5に伝
達される構造とされている。
回転軸6の両端部には、それぞれ固定ねじ15および固
定ねじ16が螺着されており、スリーブ14の外端部に
当接する当接片17および反対側の軸受11の内輪11
aの外端部に当接する当接片18を介して、軸受9およ
び11を互いに接近する方向に挟圧することにより、当
該軸受9. 11および回転軸6の軸方向の位置が安定
にされている。
さらに、密閉室3の内部に収容された複数の磁気ディス
ク5の間には、図示しないキャリッジなどによって当該
磁気ディスク5の径方向に同時に駆動される図示しない
磁気ヘッドがそれぞれ配設されており、回転する磁気デ
ィスク5の径方向の任意の位置に位置付けられることに
より、磁気ディスク5の任意の位置に対する情報の記録
・再生動作が行われるように構成されている。
ここで、ベースプレートtに装着されたハウジング7の
内周において、軸受9の外輪9cと密閉室3の内部のハ
ブ4との間には、軸受9の内輪9aの外周よりも内径が
大きく、外周はハウジング7の内周に同軸かつ気密に嵌
合するドーナツ状の磁極片19aおよび19bが軸方向
に所定の間隙をなして配設されており、前述のようにハ
ウジング7に対して下方に偏心した軸受9の内輪9aの
外周と磁極片19aおよび19bの内周との間隙は、第
1図に示されるように回転軸6、すなわち内輪9aの下
側の間隙GLが上側の間隙Guよりも所定の値だけ狭く
なっている。
この磁極片19aと19bとの間には、内輪9aを取り
囲むように配設され、外側の磁極片19aおよび内側の
19bをそれぞれ異なる極性に磁化する磁石19Mが挟
持されている。
そして、それぞれ異なる極性に磁化された磁極片19a
kよび19bと内輪9aとの間隙に全周にわたって形成
される磁気回路に磁性流体19fを保持させて充満させ
ることにより、磁性流体シール19を構成し、ハウジン
グ7の内部に収容された軸受9を通じて外部から微細な
粉塵その他の空気中浮遊物が密閉室3の内部に侵入する
ことを阻止している。
同様に、カバー2の側に装着されたハウジング8の内周
において、軸受11と密閉室3の内部のハブ4との間に
は、軸受11の内輪11aの外径よりも内径が大きく、
外周はハウジング8の内周に同軸かつ気密に嵌合するド
ーナツ状の磁極片20aおよび20bが軸方向に所定の
間隔で配置されており、ハウジング7の側の磁性流体シ
ール19の場合と同様に、ハウジング8に対して下方に
偏心した軸受11の内輪11aの外周と磁極片20aお
よび20bの内周との間隙は、第1図に示されるように
内輪9aの下側の間隙GL が上側の間隙G、よりも所
定の値だけ狭くなっている。
この磁極片20a*よび20bは、内輪11aを取り囲
むように配設され、当該磁極片20aおよび20bをそ
れぞれ異なる極性に磁化する磁石20Mを挟持しており
、それぞれ異なる極性に磁化された磁極片20aおよび
20bと内輪11aとの間隙に全周にわたって形成され
る磁気回路に磁性流体2Ofを保持させ、当該間隙に磁
性流体2Ofを充満させることによって磁性流体シール
20を構成し、カバー2の側におけるハウジング8の内
部に収容された軸受11の軸方向の気密が保持されてい
る。
以下、本実施例の作用について説明する。
まず、水平な姿勢の回転軸6を介してモータ13から伝
達される回転力によって、ハブ4に固定された複数の磁
気ディスク5は鉛直面内で所定の速度に回転される。
この状響で、図示しない上位の情報処理装置から磁気デ
ィスクに対する情報の書き込みおよび読み出しなどが指
令されると、図示しない磁気ヘッドは、磁気ディスクの
径方向の目的の位置に位置付けられ、複数の磁気ディス
ク5の所定の領域に対して上位の情報処理装置から送出
された情報の書き込み、および磁気ディスクから読み出
された情報の上位の情報処理装置に対する送出動作が行
われる。
ここで、本実施例のように回転軸6が水平に設けられて
いる場合には、この回転軸6をドーナツ状に囲繞するよ
うに磁性流体19fおよび2Ofを保持する磁性流体シ
ール19および20においては、重力Wの作用によって
回転軸6の下側における間隙GL に磁性流体19fお
よび2Ofが次第に集中することとなり、回転軸6の上
側の間隙G、よりも下側における間隙GL において磁
性流体19fおよび2Ofの保持により大きな磁力が必
要となる。
このため、従来のように、磁性流体ンール19および2
0において、磁性流体19fおよヒ2Ofを保持する軸
受9および11の内輪9aおよび11aと磁極片19a
、19bおよび磁極片20a、2Qbとの間隙を回転軸
6の回りに全周にわたって均一に設定し、内輪9aおよ
びllaと磁極片19a、19bおよび磁極片20a、
20bとの間隙に形成される磁気回路の磁力を全周にわ
□たって単に一様にしたのでは、回転軸6の下側におけ
る磁性流体シール19右よび20において、磁性流体1
9[および2Ofに作用する重力が磁気回路による保持
力に打ち勝って、不時に外部に流れ出すおそれがある。
ところが、本実施例の場合には、第1図に示されるよう
に、磁性流体シール19および20に対して回転軸6、
すなわち軸受9および11を鉛直下方に偏心させること
によって、磁性流体シール19および20において、重
力Wの作用によって磁性流体19fおよび2Ofが集中
する回転軸6の下側の間隙GL の寸法が上側の間隙G
LI よりも小さくなるように設定されており、第2図
に示されるように、下側の間隙GL における磁束密度
が上側の間隙GUよりも大きくなる。
このため、磁性流体19fおよび20(を保持する磁力
が重力の作用によって当該磁性流体19fおよび2Of
が集中する下側の間隙GL においてより大きくなり、
磁性流体19fおよび2Ofに作用する重力が下側の間
隙GL における磁気回路による保持力に打ち勝って不
時に外部に流れ出すことが確実に阻止され、磁性流体1
9fおよび2Ofが失われることに起因する磁性流体シ
ール19および20のシール作用の劣化が確実に防止さ
れる。
これにより、水平な姿勢の回転軸6の密閉室3に対する
貫通部に装着された磁性流体シール19および20にお
ける安定なシール動作が実現され、磁気ディスク5を収
容した密閉室3の内部が、回転軸6の貫通部を通じて外
部から侵入する空中浮遊物や、磁性流体シール19およ
び20から流出した磁性流体19fおよび20「の飛沫
などによって汚染されることが確実に防止される。
この結果、磁気ディスク5を収容した密閉室3の内部に
ふけるこれらの空中浮遊物や飛沫などに起因して、高速
に回転する磁気ディスク5と図示しない磁気ヘッドとが
不時に接触し、磁気ディスク5に記録された情報が破壊
されたり、磁気ディスク5および磁気ヘッドが損傷する
ことなどが回避され、磁気ディスク装置の動作の信頼性
が向上する。
〔実施例2〕 第4図は、本発明の他の実施例である磁性流体シール2
19および220の要部を示す説明図である。
なお、本実施例2における磁性流体シール219.22
0が装着される磁気ディスク装置の概略は前記実施例1
の場合と同様であり、対応する部材は同一の符号を付し
て引用することとし、重複を避けるためその説明は省略
する。
本実施例2においては、回転軸6が気密に挿通される軸
受9および11の内輪9aおよびllaを囲繞する複数
の磁極片219a、219bおよび磁極片220a、2
20bは、回転軸6および内輪9aおよびllaに対し
て同軸に装着されるとともに、磁極片219a、219
bおよび磁極片220a、220bの内周には、回転軸
6の下側において、内輪9aおよびllaに接近する方
向に張り出した異径部219cおよび220cが形成さ
れ、当該磁極片219a、219bおよび磁極片220
a、220bの内周形状は全体として非真円を呈するよ
うにしたものである。
すなわち、磁極片219a、219bおよび磁極片22
0a、220bの内周と内輪9aおよび11aの外周と
の間隙は、水平に設けられた回転軸6の下側の間隙GL
 が上側の間隙Gu よりも小さくされている。
このため、磁性流体219fおよび220fを保持する
磁力が重力Wの作用によって当該磁性流体219fおよ
び22Ofが集中する下側の間隙G、においてより大き
くなり、磁性流体219fおよび220fに作用する重
力が下側の間隙GLにおける磁気回路による保持力に打
ち勝って不時に外部に流れ出ずことが確実に阻止され、
磁性流体219fおよび220fが失われることに起因
する磁性流体シール19および20のシール作用の劣化
が確実に防止される。
これにより、本実施例2の磁性流体シール219および
220を装着した磁気ディスク装置における動作の信頼
性が向上する。
〔実施例3〕 第5図は、本発明の実施例3である磁性流体シール31
9および磁性流体シール320の要部を示す分解斜視図
である。
なお、本実施例3における磁性流体シール319.32
0が装着される磁気ディスク装置の概略は前記実施例1
の場合と同様であり、対応する部材は同一の符号を付し
て引用することとし、重複を避けるためその説明は省略
する。
本実施例3においては、複数の磁極片319 a。
319bおよび磁極片320a、320bを磁化する磁
石319Mおよび320Mにおいて、回転軸6の下側に
位置する部位の磁力の強度が他の部位よりも大きくなる
ようにしたものである。
すなわち、磁石319Mおよび320Mは、回転軸6の
下側に位置する欠環状の強度の大きな磁石M1  とそ
れ以外の欠環状の比較的強度の小さい磁石M2 とで環
状に構成されており、磁極片319a、319bおよび
磁極片320a、320bの内周と軸受9および11の
内輪9aおよび11aの外周との間に形成される磁気回
路の強度が、重力の影響によって磁性流体319fおよ
び320fが集中する回転軸6の下側の方が上側よりも
大きくされている。
これにより、磁性流体319fおよび320fを保持す
る磁力が重力Wの作用によって当該磁性流体319fお
よび320fが集中する下側の間隙においてより大きく
なり、磁性流体319fJよび320fに作用する重力
が下側の間隙における磁気回路、による保持力に打ち勝
って不時に外部に流れ出すことが確実に阻止され、磁性
流体319fおよび320fが失われることに起因する
磁性流体シール319および320のシール作用の劣化
が確実に防止される。
この結果、本実施例3の磁性流体シール319右よび3
20を装着した磁気ディスク装置における動作の信頼性
が向上する。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。
たとえば、実施例1.実施例2および実施例3の各々に
おいて提示された構造を組み合わせてもよいことは言う
までもない。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである
すなわち、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外
周との間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と
、該磁極片を磁化する磁石と、磁化された前記磁極片と
前記軸体の間隙に形成される磁気回路に保持されること
によって当該間隙に充満される磁性流体とからなる磁性
流体シールであって、前記軸体を前記磁極片に対して鉛
直下方に相対的に偏心させ、前記軸体の下側における前
記間隙が上側における前記間隙よりも小さくなるように
したので、非鉛直方向の姿勢にある軸体の下側における
磁極片と軸体との間隙が上側よりも小さく磁気回路にお
ける磁気抵抗が減少し、磁性流体を保持する磁気回路の
強度が、重力の影響によって磁性流体が集中する軸体の
下側でより大きくなるため、軸体の全周にわたって磁性
流体を安定に保持することが可能となり、装着される軸
体の姿勢に影響されることなく、磁性流体シールの安定
なシール動作を実現することができる。
また、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外周と
の間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と、該
磁極片を磁化する磁石と、磁化された前記磁極片と前記
軸体の間隙に形成される磁気回路に保持されることによ
って当該間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体
シールであって、前記磁極片の内周の形状を、前記軸体
の下側における前記間隙が上側における前記間隙よりも
小さくなるように非真円としたので、非鉛直方向の姿勢
にある軸体の下側における磁極片と軸体との間隙が上側
よりも小さく磁気回路における磁気抵抗が減少し、磁性
流体を保持する磁気回路の強度が、重力の影響によって
磁性流体が集中する軸体の下側でより大きくなるため、
軸体の全周にわたって磁性流体を安定に保持することが
可能となり、装着される軸体の姿勢に影響されることな
く、磁性流体シールの安定なシール動作を実現すること
ができる。
また、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外周と
の間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と、該
磁極片を磁化する磁石と、磁化された前記磁極片と前記
軸体の間隙に形成される磁気回路に保持されることによ
っ°C当該間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流
体シールであって、前記磁極片における磁化の強度が、
前記軸体の下側が上側よりも大となるように当該磁極片
を磁化する前記磁石の強度を前記磁極片の周方向に不均
一にしたので、磁極片を磁化し、軸体との間に磁気回路
を構成する磁石の強度を非鉛直方向にある軸体の下側に
おいてより大きくすることで、磁性流体を保持する磁気
回路の強度が、重力の影響によって磁性流体が集中する
軸体の下側でより大きくなるため、軸体の全周にわたっ
て磁性流体を安定に保持することが可能となり、装着さ
れる軸体の姿勢に影響されることなく、磁性流体シール
の安定なシール動作を実現することができる。
また、密閉室内に収容された磁気ディスクを、当該密閉
室を貫通する回転軸を介して外部から回転させる磁気デ
ィスク装置であって、前記回転軸の前記密閉室に対する
貫通部に請求項1または請求項2または請求項3記載の
磁性流体シールを装着したので、たとえば磁気ディスク
を回転させる回転軸を水平にした磁気ディスク装置にお
いて、当該回転軸に装着される磁性流体シールの安定な
シール動作が実現され、動作の信頼性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である磁性流体シールの作用
を説明する説明図、 第2図は同じく本発明の一実施例である磁性流体シール
の作用を説明する説明図、 第3図はそれを装着した磁気ディスク装置の一例の要部
を示す断面図、 第4図は本発明の実施例2である磁性流体シールの要部
を示す説明図、 第5図は本発明の実施例3である磁性流体シールの要部
を示す分解斜視図である。 l・・・ベースプレート、2・・・カバー、3・・・密
閉室、4・・・ハブ、5・・・磁気ディスク、6・・・
回転軸(軸体)、7.8・・・ハウジング、9.11・
・・軸受、9a、lla・・・内輪(軸体)、9b、l
lb・・・硬球、9c、llc・・・外輪、10.12
・・・ばね、13・・・モータ、13a・・・固定子、
13b・・・回転子、14・・・スリーブ、15.16
・・・固定ねじ、17.18・・・当接片、19.20
.219,220,319,320・・・磁性流体シー
ル、19a、、20a、219a、220a、  31
9a、  320a、  19b、  20b、  2
19b、220b、319b、320b・・・磁極片、
219c、220c・・・異径部、19M。 20M、  219M、  220M、  319M、
  320M・・・磁石、?vL 、 M2  ・・・
磁石、19f。 2Of、  219f、  22Of、  319f、
  320f、  19f、  2Of、  219f
、  22Of、  319f、320f・・・磁性流
体、W・・・重力、GL  ・・・回転軸の下側におけ
る磁性流体シールの間隙、G、・・・回転軸の上側にお
ける磁性流体シールの間隙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外周との
    間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と、該磁
    極片を磁化する磁石と、磁化された前記磁極片と前記軸
    体の間隙に形成される磁気回路に保持されることによっ
    て当該間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体シ
    ールであって、前記軸体を前記磁極片に対して鉛直下方
    に相対的に偏心させ、前記軸体の下側における前記間隙
    が上側における前記間隙よりも小さくなるようにしたこ
    とを特徴とする磁性流体シール。 2、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外周との
    間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と、該磁
    極片を磁化する磁石と、磁化された前記磁極片と前記軸
    体の間隙に形成される磁気回路に保持されることによっ
    て当該間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体シ
    ールであって、前記磁極片の内周の形状を、前記軸体の
    下側における前記間隙が上側における前記間隙よりも小
    さくなるように非真円としたことを特徴とする磁性流体
    シール。 3、非鉛直方向に設けられた軸体を当該軸体の外周との
    間に所定の間隙をなして囲繞する環状の磁極片と、該磁
    極片を磁化する磁石と、磁化された前記磁極片と前記軸
    体の間隙に形成される磁気回路に保持されることによっ
    て当該間隙に充満される磁性流体とからなる磁性流体シ
    ールであって、前記磁極片における磁化の強度が、前記
    軸体の下側が上側よりも大となるように当該磁極片を磁
    化する前記磁石の強度を前記磁極片の周方向に不均一に
    したことを特徴とする磁性流体シール。 4、密閉室内に収容された磁気ディスクを、当該密閉室
    を貫通する回転軸を介して外部から回転させる磁気ディ
    スク装置であって、前記回転軸の前記密閉室に対する貫
    通部に請求項1または請求項2または請求項3記載の磁
    性流体シールを装着した磁気ディスク装置。
JP63065220A 1988-03-17 1988-03-17 磁性流体シールおよびそれを用いた磁気ディスク装置 Pending JPH01237958A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0360660U (ja) * 1989-10-19 1991-06-14

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JPH0360660U (ja) * 1989-10-19 1991-06-14

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