JPH01237205A - 乗心地を改善した空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は空気入りラジアルタイヤの改良に関するもので
あり、さらに詳しくは偏平率が比較的小さくても、乗心
地がすぐれた空気入りラジアルタイヤに関するものであ
る。

（従来の技術） 一般に、空気入りラジアルタイヤのビード部は第２図に
示した構造からなっている。

すなわち、第２図において、円筒状トレッド部１の両端
からほぼ径方向内側へと夫々伸びる一対のサイドウオー
ル２の先端にビードリング３が埋設されており、繊維コ
ードを配列したブライの少なくとも１枚からなるカーカ
ス４ａが前記ビードリング３の内側から外側へと折り返
されて、カーカス折り返し部４ｂを形成している。

そして、カーカス４ａとカーカス折り返し部４ｂとの間
には、その基部をビードリング３に接した断面略三角形
状の、たとえばショアＡ硬度７０〜９０度と比較的硬い
ゴムからなる硬質ゴムフィラー５が配置されると共に、
前記カーカス折り返し部４ｂの軸方向外側で、使用する
リムフランジ８と少なくとも接触する区域には、たとえ
ばショアＡ硬度が７０〜９０度と比較的硬いゴムからな
る補強ゴム層６が配置され、さらにこの補強ゴム層６に
引続き、前記リムフランジ８と接する部分にはＩＩ緒補
強材７が配δされている。

ここで、前記補強ゴム層６および繊Ｈ補強材７は、とく
にタイヤの０荷転動で起こる変形に基き、リムフランジ
８との間の摩擦によるタイヤビード部の摩滅を防止する
ことを目的としている。

（発明が解決しようと（る課題） しかるに、近年の道路の舗装化、車の高速化および高級
化などにともなって、自動車には居住性特に乗心地に対
する要求が益々強まっている。

また、近年型の高速化にともなって、タイヤの偏平率は
一般的には０．６前後、特に小さいものでは０．４前侵
と益々偏平化の傾向にあるが、偏平率が小さくなるほど
、タイヤのサイドウオールのフレームゾーンが狭くなり
、乗心地が犠牲になっている。

そして、一般に乗心地を改１；ｌ！−！Ｊると、逆に操
縦安定性が低下する傾向があり、乗心地と操縦安定性は
二律背反の関係にある。

しかしながら、上述の第２図に示した従来の空気入りラ
ジアルタイヤにおいては、タイヤ自体の偏平率を小さく
することなどの手段によって、操縦安定性の改良は種々
加えられてきたものの、そのタイヤビード部の補強構造
自体は従来のままＣ゛あった。

そのために、従来の空気入りラジアルタイヤにおいては
、とくに偏平率を小さくした場合に、リムフランジ８と
の摩擦により、タイヤビード部が摩耗しやすく、これに
よる振動などで乗心地が悪くなる恐れがあった。

そこで、本発明は上述した従来の空気入りラジアルタイ
ヤが有する問題点を解決することを課題として検討した
結果、達成されたものである。

したがって本発明の目的は、偏平率が比較的小さくても
、乗心地にすぐれた空気入りラジアルタイヤを提供づる
ことにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） すなわち本発明は、円筒状トレッド部と、このトレッド
部の両端からほぼ径方向内側へ伸び、先端にビードリン
グを埋設した一対のサイドウオールと、これらの各部分
を補強する両ビードリング間に亙ってタイヤの放射方向
とほぼ平行にＩＩ緒コードを配列したブライの少なくと
も１枚からなるカーカスと、このカーカスの両端部を前
記ビードリンクのまわりに径方向外側に折り返したカー
カス折り返し部と、前記カーカス折り返し部の軸方向外
側において、タイヤをリム組した時に、少なくともリム
フランジと接する区域に配置した補強ゴム層とを含むタ
イヤにおいて、前記補強ゴム層を、前記カーカス折り返
し部側に硬質、前記リムフランジ側により軟質の複合ゴ
ム層により形成したことを特徴とする乗心地を改善した
空気入りラジアルタイヤを提供するものである。

（作　用） 本発明の空気入りラジアルタイヤは、カーカス折り返し
部の軸方向外側において、タイヤをリム組した時にリム
フランジと接する区域に配回４６補強ゴム層を、とくに
前記カーカス折り返し部側が硬質、前記リムフランジ側
が軟質となるように、ショアＡ硬度が相違する複合ゴム
で形成したことにより、負伺転動中のタイヤが突起など
で外力を受けた場合に、前記補強ゴム層のリムフランジ
側軟質ゴムが、前記リムフランジに対する衝撃などを吸
収することになる。

したがって、本発明の空気入りラジアルタイヤによれば
、比較的偏平率が小さくても、その操縦安定性を犠牲に
することなく、乗心地を大幅に改良することができる。

（実施例） 以下、図面にしたがって本発明の空気入りラジアルタイ
ヤの実施例について、詳細に説明する。

第１図は本発明の空気入りラジアルタイヤの実施例を示
す断面説明図である。

第１図において、１０はタイヤの接地面である円筒状ト
レッド部、２０は前記トレッド部１０からほぼ径方向内
側に延び、先端にビードリング３０を埋設したサイドウ
オール、３０はビードリング、４０はカーカスで、タイ
Ａアの放射方向とほぼ平行に繊Ｎ］−ドを配列したブラ
イの少なくとも１枚からなり、前記トレッド部１０およ
びサイドウオール２０を補強するものである。４１は前
記カーカス４０を前記ビードリング３０のまわりに径方
向外側へ折り返したカーカス折り返し部、５０は基部を
前記ビードリング３０に接し、前記カーカス４０とカー
カス折り返し部４１との間に配置した断面略三角形状の
硬質ゴムフィラー、６０は前記カーカス折り返し部４１
の軸方向外側において、タイヤをリム組した時にリムフ
ランジ８０と接する区域に配置した補強ゴム層、７０は
前記補強ゴムＭ６０に引続き、前記リムフランジ８０と
接する部分に配置された繊維補強材、８０は使用するリ
ムフランジ、９０は前記補強ゴム層６０に形成されたリ
ムラインである。

ここで、ゴム補強材６０は、タイヤをリム組した時に、
少なくともリムフランジ８０と接触する区域において、
軸方向に分割され、相違したショアＡ硬度を有する２１
−ｉ類のゴムからなる複合ゴムにより構成されている。

すなわち、補強ゴム層６０のカーカス折り返し部４′１
側（タイヤの軸方向内側）はショアＡ硬度が大きい硬質
ゴム６１で、またリムフランジ８０との接触側（タイヤ
の軸方向外側）はショアＡ硬度が小さい軟質ゴム６２で
夫々構成されており、両者のショアＡ硬度は２０〜３０
度の差異を有している。

また、補強ゴム１６０における硬質ゴム６１と軟質ゴム
６２の分割割合は、実質上当分割ないし硬質ゴム６１が
軟質ゴム６２の１．６ｎ１倍を占めるまでの範囲にある
ことが望ましい。

さらに、補強ゴム層６０の径方向＾さは、硬質ゴム６１
と軟質ゴム６２の分割面が、少なくともタイヤのリムラ
イン９０よりも外方に終端するように配置するのが好ま
しい。

何故なら、タイヤの９荷転動の接触は、タイヤのリムフ
ランジ接触区域に依存し、衝撃は一般的にリムフランジ
８０の径方向外方区域で大きくなるため、補強ゴム層６
０をタイヤの径方向外方区域からリムライン９０までの
区域に配ｔすることが望ましいのである。

上述のごとく構成することにより、たとえ偏平率が小さ
いタイヤであっても、負荷転勤中の外力を受けた場合に
、リムフランジ８０が受ける衝撃。

は、補強ゴム層６０の軟質ゴム６２により吸収されるた
め、撮動などの不快感が減少し、乗心地を大幅に向上す
ることができる。

次に試験例によって本発明の空気入りラジアルタイヤの
効果についてさらに説明する。

（試験例） タイヤサイズ１６５ＳＲ１３、リム径５インチ、偏゛Ｖ
率８２％のラジアルタイヤに対し、第１図に示した構成
を付加した。

すなわち、補強コードとしてポリエステルコード１５０
０ｄ／２を用いたカーカス４０を使用し、これをタイヤ
周方向に対し９（［で配置して、ビードリンク３０で各
々外側へ折り返し、カーカス折り返しｆ’１ｌｓ４１を
形成すると共に、カーカス４０とカーカス折り返し部４
１との間に、ショアＡ硬［８５１ｆｉの断面略三角形状
の硬質ゴムフィラー５０を、ビードリング３０を基部と
して配置した。

また、カーカス折り返し部４１とリムフランジ８０との
間に配置する補強ゴム１Ｆｉ６０として、カーカス折り
返し部４１と接する側にショアＡ硬度８０度の硬質ゴム
（最大厚み：３・、”）６１、リムフランジ８０と接す
る側にショアＡ硬度５５度の軟質ゴム（最大厚み：３・
、ミ）６２からなる複合ゴムを使用した。

なお、他の製造条件は従来のラジアルタイヤの製法に準
じた。

一方、比較のために、補強ゴム層６０をショアＡ硬度８
０度の硬質ゴムのみからなるもの（最大厚み：　６　リ
”　）とし、他は上記と同様の条件により、ラジアルタ
イヤ（従来品）を作成した。

これら２種類のラジアルタイヤについて、乗心地、摩滅
状態および操縦安定性を評価した結果を次式に示す。

なお、表における数値は次の方法による評価について、
比較例（従来品）を１００とした時の指数を示し、指数
が大きいほど良好な結果を意味する。

「乗心地」 大中フィーリング １摩滅状態」 一般通路を５０００　ｋｅ定走行後リムフランジとの間
におけるタイヤビード部外表面の摩耗状態を調査した。

「操縦安定性」 室内ドラムにおいて、一定スリツプ角をかけた時の］−
ナーリングパワーで測定した。

表 タイヤの種類 従来品　　本発明品 乗　　心　　地　　　　１００　　　　　　１０５摩滅
状態　　　１００　　　９９ 操縦安定性　　１００　　　１００ 注）数値が大きいほど良い。

前記の表から明らかなように、本発明の空気入りラジア
ルタイヤは、゛操縦安定性を犠牲にすることなく、乗心
地を向上することができる。

［発明の効果〕 以上、詳細に説明したように、本発明の空気入りラジア
ルタイヤは、カーカス折り返し部の軸方向外側において
、タイヤをリム組した時にリムフランジと接する区域に
配置する補強ゴム層を、とくに前記カーカス折り返し部
側が硬質、前記リムフランジ側が軟質となるように、シ
ョアＡ硬度が相違する複合ゴムで形成したことにより、
負萄転初中のタイヤが突起などで外力を受けた場合に、
前記補強ゴム層のリムフランジ側軟質ゴムが、前記リム
フランジに対する衝撃などを吸収することになる。

したがって、本発明の空気入りラジアルタイヤは、比較
的偏平率が小さくても、その操縦安定性をＭ害すること
なく、乗心地を大幅に向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の空気入りラジアルタイヤの断面説明図
、第２図は従来の空気入りラジアルタイヤの断面説明図
である。 １０・・・・・・円筒状トレッド部 ２０・・・・・・サイドウオール ３０・・・・・・ビードリング ４０・・・・・・カーカス ４１・・・・・・カーカス折り返し部 ５０・・・・・・硬質ゴムフィラー ６０・・・・・・補強ゴム層 ６１・・・・・・硬質ゴム ６２・・・・・・軟質ゴム ７０・・・・・・繊維補強材 ８０・・・・・・リムフランジ ９０・・・・・・リムライン 代理人　　弁理士　　三　好　　保　男１０　　円■状
トレッド郡

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 円筒状トレッド部と、このトレッド部の両端からほぼ径
   方向内側へ伸び、先端にビードリングを埋設した一対の
   サイドウォールと、これらの各部分を補強する両ビード
   リング間に亙ってタイヤの放射方向とほぼ平行に繊維コ
   ードを配列したプライの少なくとも１枚からなるカーカ
   スと、このカーカスの両端部を前記ビードリングのまわ
   りに径方向外側に折り返したカーカス折り返し部と、前
   記カーカス折り返し部の軸方向外側において、タイヤを
   リム組した時に、少なくともリムフランジと接する区域
   に配置した補強ゴム層とを含むタイヤにおいて、 前記補強ゴム層を、前記カーカス折り返し部側に硬質、
   前記リムフランジ側により軟質の複合ゴム層により形成
   したことを特徴とする乗心地を改善した空気入りラジア
   ルタイヤ。