JPH01235311A - 摺動用ブラシ素材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、摺動用ブラシ素材の製造方法の改良に関する
。

（従来の技術） 近年電子機器の発達に伴い、その接触部品に於いては、
高度な信頼性が要求され、トリマー、ボテンシゴメータ
ー、その他数多くの機器に使用されている摺動用ブラシ
に於いては、その信頼性を高める為、多数の極細線の線
束による摺動用ブラシ、即ち点或いは面接触において多
点接触とすることにより、その接触の安定性を高めるブ
ラシが開発された。

従来の摺動用ブラシ素材の製造方法の一つとして、第５
図に示す如く帯状台材１の長手方向に一定間隔に所要形
状の切抜き孔２を設け、この切抜き孔２間の横部３に線
条突起４を設け、この線条突起４に帯状台材１の長手方
向から供給せる水平に整列集束した多数の極細線５の線
束６を抵抗溶接し、その後切断し、更に先端部分を略９
０度にて曲成して接触部７を形成し、以後帯状台材ｌを
間欠的に移送し、前記工程を繰返して摺動用ブラシ素材
８を得る方法がある。

こうして得られた摺動用ブラシ素材８は、その後横部３
を切り落として第５図ａに示す摺動用ブラシ９、又はさ
らに摺動ブラシ９を第５図すに示す如くばね材１０に溶
接して摺動用ブラシ１１を得ていた。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、前記摺動用ブラシ素材の製造方法では、槌部
３に溶接された掘細１５１５の線束６が槌部３で拘束さ
れる為、溶接による熱応力や残留歪により両側端の極細
線５が第６図に示す如く外側方に拡がる傾向にあり、そ
の後線束６の切断、接触部８の曲成を行った際、第７９
ａに示す如く極細線５の先端接触部８の不揃いや第７図
すに示す如く段差（ばらけ）が発生し、その為寸法精度
が悪（、また歩留りが悪く、品質、機能上及び生産上大
きな問題となっていた。

（発明の目的） 本発明は、上記問題点を解決すべくなされたもので、線
束の切断、接触部の曲成を行った後も、極細線の先端接
触部の不揃いや、段差（ばらけ）の発生しない摺動用ブ
ラシ素材の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本発明の摺動用ブラシ素材
の製造方法は、帯状台材の長手方向に線条突起を設け、
帯状台材に対し一側方から水平に整列集束された極細線
の線束を供給し、その線束の先端を線条突起に抵抗溶接
し、線束を所定の長さに切断し、次いで帯状台材を所要
距離移動した後、帯状台材に抵抗溶接された線束の切断
端側を曲成して接触部を形成し、以後前記工程を繰返し
て摺動用ブラシ素材を作ることを特徴とするものである
。

（作用） 本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法は、帯状台材に対
し一側方から極細線の線束を供給し、溶接復極細線の線
束を切断するので、切断端が自由端となって拘束される
ことが無く、従ってその後切断端部を曲成して接触部を
形成しても極細線の先端接触部は不揃いの発生や段差（
ばらけ）の発生が無い。

（実施例） 本発明による摺動用ブラシ素材の製造方法の一実施例に
ついて説明する。第１図ａに示す如（Ｃｕ−Ｎｉ３０ｈ
ｔ％より成る厚さ０．１ｍｍ、幅２　ｎ＋ｍの帯状台材
ｌの長手方向中央部に、高さ０．０５ｍｍ、幅０．１ｍ
、長さ３　ｍｍの線条突起１２を順次３　ｍｍの間隔に
て設け、次に第１図すに示す如く帯状台材１に対し直角
方向から水平に整列集束した１２本のＡ　ｇ　３０ｗｔ
％−Ｐｄ３５ｗｔ％−Ｐ　ｔ　１０ｗｔ％−Ａ　ｕ　１
０ｗｔ％−Ｃｕ１４ｗｔ％−Ｚｎ１ｗｔ％より成る線径
０．０９ｍｍの極細線５の線束６を供給し、その線束６
の先端を線条突起１２に抵抗溶接し、次いで第１図Ｃに
示す如く線束６を長さ６世に切断し、次に第１図ｄに示
す如く帯状台材１を長手方向に６　ｍｍ移動し、次いで
第１図ｅに示す如く帯状台材１に溶接された線束６′の
切断端から０　、３　ｍｍの部分にて略９０度にて曲成
して接触部７を形成し、以後前記工程を繰返して摺動用
ブラシ素材１３を得た。

一方、従来例として、第４図に示す如〈実施例と同じ帯
状台材１の長手方向に２柵間隔に幅５　ｍｍ、長さ６　
ｍｍの矩形の切抜き孔２を設け、この切抜き孔２間の槌
部３に高さ０．０５ｍｍ、幅０．１ｍｍ、長さ３胴の線
条突起４を設け、この線条突起４に帯状台材１の長手方
向から１２本の水平に整列集束せるＡｇ３０ｗｔ％−Ｐ
ｄ３５ｗｔ％−Ｐ　ｔ　１０ｗｔ％−Ａ　ｕ　１０１１
Ｉｔ％−Ｃｕ　１４ｗｔ％−Ｚｎ１ｗｔ％より成る線径
　０．０９ｍｍの極細線５の線束６を抵抗溶接し、その
後線束６を長さ８ＩＩＩＩ１１に切断し、更に先端から
０．３ｍｍの部分にて略９０度にて曲成して接触部７を
形成し、以後帯状台材１を間欠的に移送し、前記工程を
繰返して摺動用ブラシ素材８を得た。

こうして得られた摺動用ブラシ素材各１０００個につい
て外観検査をした処、従来例の摺動用ブラシ素材は極細
線５の不揃い０．１５価以上、極細綿５の段差（ばらけ
）０．１５ｍｍ以上の不良品が２３個もあったのに対し
、実施例の摺動用ブラシ素材はそのようなものが皆無で
あった。

尚、本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法に於いて、帯
状台材１の形状は、実施例に限るものではなく、得よう
とする摺動用ブラシの使用目的、加工方法、運搬、輸送
方法に合わせ適宜所要形状にするもので、例えば第２図
に示す如き形状の場合もある。また極細線５を摺動用ブ
ラシの使用態様に合わせて、例えば第３図に示す如く帯
状台材１と斜めに溶接しても良いものである。さらに本
発明の製造方法により得られる摺動用ブラシ素材１３を
、連続加工による長尺材として巻き取ったり、或いは一
定長さに切断して重ねて運搬、輸送する場合には、漬れ
て変形することの無いように帯状台材１に山形突起を設
けて上側の帯状台材ｌを支えて保護すると良い。また帯
状台材１に設けられる線条突起１２は長手方向に連続し
たものでも良い。

（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の摺動用ブラシ素材の製
造方法は、帯状台材の一側方から極細線の線束を供給し
て帯状台材に溶接し、その後線束を切断するので、切断
端が自由端となって拘束されない。従ってその後切断端
部を曲成して接触部を形成しても極細線の先端接触部の
不揃いや段差（ばらけ）の発生が無く、寸法精度が高く
、品質良好な摺動用ブラシ素材が得られるという効果が
ある。

また本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法によれぽ、摺
動用ブラシを一定間隔に設けた慴動用ブラシ素材が得ら
れるので、ブラシ接点としての取扱いが容易となり、特
別な整列装置を設けずに整列させることができるので、
摺動用ブラシの機器への取付けを自動化するのに好適で
あるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ　−ｅは本発明の摺動用ブラシ素材の製造方法
の一実施例を示す斜視図、第２図は本発明の摺動用ブラ
シ素材の製造方法に於ける帯状台材の形状の変更例を示
す平面図、第３図は帯状台材に対する極細線の溶接の他
の例を示す平面図、第４図は従来の摺動用ブラシ素材の
製造方法を示す斜視図、第５図ａ、ｂは第４図の製造方
法により得た摺動用ブラシ素材により作られる摺動用ブ
ラシを示す斜視図、第６図は従来の摺動用ブラシ素材の
製造方法の欠陥を示す平面図、第７図ａ、　ｂは従来の
製造方法により得られた慴動用ブラシ素材から作られる
摺動用ブラシの欠陥を示す図で、ａは平面図、ｂは正面
図である。 第１図 第２図 第４図 第５図 第６図 第７図 （ｂ）　−一

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 帯状台材の長手方向に線条突起を設け、帯状台材に対し
   一側方から水平に整列集束された極細線の線束を供給し
   、その線束の先端を線条突起に抵抗溶接し、線束を所定
   の長さに切断し、次いで帯状台材を所要距離移動した後
   、帯状台材に抵抗溶接された線束の切断端側を曲成して
   接触ブラシを形成し、以後前記工程を繰返して摺動用ブ
   ラシ素材を作ることを特徴とする摺動用ブラシ素材の製
   造方法。