JPH01233423A - 投写型表示装置用液晶パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高性能な投写型表示装置用液晶パネルを提供
するものであり、前記装置に使用する液晶パネルの上下
基板間の液晶層を形成するスペーサに関するものである
。

従来の技術 一般的な投写型液晶表示装置の簡単な構成図を第２図に
示し、投写型液晶表示装置に用いられる液晶パネルの断
面図を第３図に示す。液晶パネル１１は主に、内面に配
向処理を施した２枚の電極基板である上基板１、下基板
２と、基板間に形成される液晶層３と、周辺部を封止す
るシール材４により構成されるが、液晶層３を形成する
ために、基板間の表示部とシール部に数マイクロメータ
の透明スペーサ６°、シール部スペーサ６を設置してい
る。一般に、このスペーサとして、樹脂製の透明球状微
粒子やガラス製の透明棒状微粒子が使われている。

発明が解決しようとする課題 表示部のスペーサとしてこのような透明なスペーサ材を
使用した液晶パネルにおいて、特に電圧無印加時に暗状
態を示すネガタイプの場合、電圧無印加時にスペーサ部
やその周囲の配向が乱れた部分に光抜けが発生している
。この対策として、スペーサを不透明徴粒子とする手法
が特開昭６２−３８４２７号公報で紹介されている。し
かし、この方法ではスペーサの厚さが小さいため、完全
に遮光することが難しく若干の光が通過し光抜けとなり
、さらにスペーサ周囲を通過した光も光抜けとなってい
る。この液晶パネルを透過型のデイスプレィとして使用
する場合には、充分であったが、このような液晶パネル
を第２図に示すような投写型表示装置に使用する場合、
画像と共にスペーサによる光抜けまで拡大されるため、
目立ち易く画像品質に大きな悪影響を及ぼしていた。

本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、画像品質
の良好な投写型表示装置を得ることの出来る液晶パネル
を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、液晶層を形成す
る少なくとも表示部のスペーサを不透明もしくは遮光性
のある無機材料の球状微粒子とした液晶パネルを投写型
表示装置に用いることとした。

作用 本発明は上記した構成により、電圧無印加時の暗状態に
おいてスペーサ部に入射する光はスペーサの不透明ある
いは遮光性により減衰または遮光される。また、スペー
サを球状微粒子とすることにより断面積と、液晶と接す
る面積を小さくすることが出来、スペーサ部を通過した
若干の光とスペーサ部周囲を通過する光は少なくなり光
抜けは目立ち難くなる。さらに、スペーサの材料を硬度
の大きい無機材料にすることにより、基板間に設置する
スペーサの分布密度を樹脂材料の場合の１／１０程度に
低減することが出来、スペーサ部とその周辺に発生する
光抜けを総合的に少な（することが出来る。このように
して得られた液晶パネルを投写型表示装置に用いること
により、画像品質の良好な投写型表示装置を得ることが
出来る。

実施例 以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明す
る。第１図は本発明の実施例を示すものであり、投写型
液晶表示装置に用いる液晶パネルの断面図を示したもの
である。

まず、第１の実施例について説明する。第１図において
、所定の透明電極７を内面に備えた２枚の上基板１．下
基板２に、オフセット印刷によりポリイミドの配向膜８
を内面に塗布し、硬化させる。さらに、この上基板１．
下基板２の内面をラビング法により配向処理し、上基板
１ｆｌｌｌｌに直径５μｍの球状や棒状のシール部スペ
ーサ６を混入したシール材４を所定のパターン（どなる
よう、スクリーン印刷により塗布しておく。また、下基
板２側には無機酸化物または含水酸化物の着色材を含む
不透明ガラスの直径５μｍの球状微粒子の着色ガラスス
ペーサ５を分布密度１０〜５０個／■”に均一に分散さ
せる。この後、開基板を貼り合わせてシール材４を硬化
させ、液晶を注入し液晶パネルを組み立て、さらにパネ
ルの前後に電圧無印加時に暗状態を示すように上偏光板
９．下偏光板１０を設置する。第２図に光の３原色ごと
に液晶パネルを３枚用いた投写型表示装置の構成図を示
すが、この装置に上記のようにして得られた液晶パネル
を用いることにより、コントラスト８０以上の非常に鮮
明な画像を表示することの出来る投写型液晶表示装置を
得ることが出来た。

次に、第２の実施例について述べる。上記第１実施例に
おいて、下基板２に分散させる着色ガラススペーサ５と
して直径５μｍの酸化アルミニュウムの球状微粒子を用
いて同様に液晶パネルを組み立て、投写型表示装置に用
いることにより、同様に表示画像品質の優れた投写型液
晶表示装置を得ることが出来る。

以上のような液晶パネルは、第２図に示すような装置に
限らず、単板式の投写型液晶表示装置や、液晶パネルを
用いたオーバーへッドブロジェフターなどに用いても同
様な効果を得ることが出来る。

発明の効果 以上述べてきたように本発明によれば、着色ガラススペ
ーサを用いることにより、スペーサ部を通過する光を減
衰または遮光し、スペーサ周囲の配向の乱れた部分の面
積を最小にし、スペーサ数を減らすことにより、暗状態
での光抜けの総合光量を大幅に低減することが出来、表
示画像品質の優れた投写型液晶表示装置を実現するため
の非常に有効な投写型表示装置用液晶パネルを得ること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す投写型表示装置用液
晶パネルの断面図、第２図は一般的な投写型液晶表示装
置の構成図、第３図は従来の一般的な液晶パネルの断面
図である。 １・・上基板、２・・下基板、３・・液晶層、４・・シ
ール材、５・・着色ガラス、５゛・・透明スペーサ、６
・・シール部スペーサ、１１・・液晶パネル。 代理人の氏名　弁理士　中尾敏男　ほか１名第１図 第２図 第３図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも、２枚の電極基板と、前記電極基板間
   に形成される液晶層と、前記電極基板間に設置されるス
   ペーサと、前記電極基板の周辺部を封止する手段と、前
   記電極基板の前面と裏面に電圧無印加時に暗状態を示す
   ように偏光板を備え、少なくとも表示部の前記スペーサ
   を不透明もしくは遮光性のある無機材料の球状微粒子と
   した投写型表示装置用液晶パネル。
2. （２）少なくとも表示部のスペーサを、不透明なガラス
   の球状微粒子とした請求項１に記載の投写型表示装置用
   液晶パネル。
3. （３）少なくとも表示部のスペーサを、電気絶縁性金属
   または金属酸化物の球状微粒子とした請求項１に記載の
   投写型表示装置用液晶パネル。
4. （４）少なくとも不透明もしくは遮光性のある無機材料
   の球状微粒子からなるスペーサの表示部における分布密
   度を１０〜５０個／ｍｍ＾２とした請求項１に記載の投
   写型表示装置用液晶パネル。