JPH01230642A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH01230642A
JPH01230642A JP5762488A JP5762488A JPH01230642A JP H01230642 A JPH01230642 A JP H01230642A JP 5762488 A JP5762488 A JP 5762488A JP 5762488 A JP5762488 A JP 5762488A JP H01230642 A JPH01230642 A JP H01230642A
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JP
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film
particles
dubbing
total reflection
present
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Application number
JP5762488A
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English (en)
Inventor
Koichi Abe
晃一 阿部
Satoshi Nishino
聡 西野
Masaru Suzuki
勝 鈴木
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエステルフィルムに関するもので
ある。
[従来の技術] 二軸配向ポリエステルフィルムとしては、ポリエステル
に不活性無機粒子を含有せしめたフィルムが知られてい
る(たとえば、特開昭61−237623号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の二軸配向ポリエステルフィルムは、
フィルムの加工工程、たとえば包装用途にお【プる印刷
工程、磁気媒体用途におけるト1性層塗布・カレンダー
工程などの工程速度の増大にともない、接触するロール
などでフィルムの表面が削られることにより、フィルム
(傷がつき製品性能上のトラブルとなるという欠点が、
最近、問題となってきている。また、最近マーケーット
が拡大しつつあるソフトテープ(映画などをあらかじめ
録画したテープ)に従来のポリエステルフィルムからな
るビデオテープを用いると、ソフトテープを作成する時
のダビング工程(記録の複写)で画質、すなわち、S/
N (シグナル/ノイズ比)が低下するという欠点が問
題となってきている。
本発明はかかる問題点を改善し、高速走行させても表面
が傷つきにクク(以下耐スクラッチ性に優れるという)
、シかも、ダビング工程で画質、すなわち、S/N (
シグナル/ノイズ比)が低下しないテープを作り得るポ
リエステルフィルム(以下耐ダビング性に優れるという
)を提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段] ポリエステルと三酸化タングステン粒子からなる組成物
を主たる成分とする二軸配向フィルムでおって、該三酸
化タングステン粒子の平均粒径が0.1〜0.6μm、
フィルムの少なくとも片面の全反射ラマン結晶化指数が
’l 4. cm−1以上、かつ、表面突起の高さ分イ
「の標準偏差が30〜200nmの範囲であることを特
徴とする二軸配向ポリエステルフィルムとしたものであ
る。
本発明におけるポリエステルは、エチレンテレフタレー
ト、エチレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エ
タン−4,4−ジカルボキシレート、エチレン2.6−
ナフタレート単位から選ばれた少なくとも一種の構造単
位を主要構成成分とする。ただし、本発明を阻害しない
範囲内、好ましくは10モル%以内であれば他成分が共
重合されていてもよい。
また、エチレンテレフタレートを主要構成成分とするポ
リエステルの場合に耐ダビング性、耐スクラッチ性がよ
り一層良好となるので特に望ましい。
本発明における三酸化タングステンは、元素比(0/W
>が実質的に3のものが望ましいが、同型置換などによ
ってこの比がずれているものでも、2.0以上であれば
使用できる。
本発明における三酸化タングステン粒子は、その平均粒
径がフィルム中において0.1〜0.6μm10.15
〜0.5μm、0.15〜0.45μmの範囲であるこ
とが必要である。平均粒径が上記の範囲より小さいと耐
スクラッチ性が不良となり、逆に大きいと耐ダビング性
、耐スクラッチ性が不良となるので好ましくない。
本発明における三酸化タングステン粒子のフィルム中の
含有量は特に限定されないが、0.2〜1.5重量%、
特に0.4〜1.0重量%の場合に耐スクラッチ性、耐
ダビング性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明における粒子の平均粒径α(μm)と含有量B(
重量%)は下式(1)を満足する場合に耐スクラッチ性
、耐ダビング性がより一層良好となるので特に望ましい
−2,76 0、01・α  ≦β≦0.05・α−2°24  (
1)本発明における三酸化タングステン粒子の結晶化促
進係数は0〜20℃、特に5〜15°Cの範囲の場合に
耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるの
で特に望ましい。
本発明において、本発明の目的を阻害しない範囲内で、
三酸化タングステン粒子以外の無機粒子あるいは内部析
出粒子を併用してもよいし、また粒径の異なる三酸化タ
ングステン粒子を組合わせて用いてもよい。
本発明フィルムは、上記組成物を主要成分とするが、本
発明の目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマをブレン
ドしてもよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫
外線吸収剤、核生成剤などの無機または有機添加剤が通
常添加される程度添加されていてもよい。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せしめたフィル
ムである。未延伸フィルム、−軸配向フィルムでは、耐
ダビング性、耐スクラッチ性が不良となるので好ましく
ない。
また、その二軸配向の程度を表わす面配向指数は特に限
定されないが、0.935〜0.975、特に0.94
0−0.970の範囲である場合に、耐ダビング性、耐
スクラッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面の全反射ラマン結晶
化指数が14cm’以上、好ましくは16cm’以上、
ざらに好ましくは18cm−”以上であることが必要で
おる。両面とも全反射ラマン結晶化指数が上記の範囲よ
り小さいと耐スクラッチ性、耐ダビング性が不良となる
ので好ましくない。なお、表面の全反射ラマン結晶化指
数の上限は特に限定されないが、24 cm−1程度が
製造上の限界である。ここで、この全反射ラマン結晶化
指数は後述する方法で測定される全反射ラマンスペクト
ルにおけるカルボニル基の伸縮撮動に基づくラマンバン
ドの半価幅であるが、このラマンバンドの半価幅はポリ
エステルの密度すなわち結晶化度と反比例の関係がおる
ことは、八、J、Helvegerによって報告されテ
ィるもノテおる(J、 Polymer 5cienc
e、 10,317.1972 > 。
本発明フィルムは、少なくとも片面の突起高さ分布の標
準偏差が30〜200nm、好ましくは40〜150n
m1さらに好ましくは50〜120nmの範囲で必るこ
とが必要である。両面とも突起高さ分布の標準偏差が上
記の範囲より小さいと耐スクラッチ性が不良となるので
好ましくなく、逆に大きいと耐ダビング性が不良となる
ので好ましくない。さらに両面ともの突起高さ分布の標
準偏差が上記の範囲である場合に耐ダビング性がより一
層良好となるので特に望ましい。
また、本発明フィルムの密度指数は、0.02〜0.0
5の範囲である場合に、耐スクラッチ性がより一層良好
となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面のRpが60〜19
0nm、好ましくは70〜160r1m。
さらに好ましくは80〜150nmである場合に、耐ス
クラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特
に望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面のRp/Ra比(単
位はともにnm)が4〜25、好ましくは6〜20、さ
らに好ましくは9〜15である場合に、耐スクラッチ性
、耐ダビング性がより一層良好となるので特に望ましい
本発明フィルムは、少なくとも片面の突起の平均前隅が
20μm以下、好ましくは15μm以下、さらに好まし
くは12μm以下である場合に、耐スクラッチ性、耐ダ
ビング性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、固有粘度が0.55〜0゜90、特
に0.70〜0.85の範囲でおる場合に耐スクラッチ
性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、少なくとも片面の表面突起の有効空
間体積が、1X103〜5X105、好ましくは、5X
103〜5X104の範囲で必る場合に耐スクラッチ性
、耐ダビング性がより一層良好となるので望ましい。
本発明フィルムは、幅方向の屈折率が1.655〜1.
700、特に、1.675〜1.700の範囲の場合に
、耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となる
ので望ましい。
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、所定のポリエステルに三酸化タングステンを含有
せしめる方法としては、重合前、重合中、重合後のいず
れに添加してもよいが、ポリエステルのジオール成分で
必るエチレングリコールに、スラリーの形で混合、分散
せしめて添加する方法が本発明範囲の表面突起の高さ分
布の標準偏差、望ましい範囲のRp、Rp/Ra比を得
るのに有。
効である。また、粒子の含有量を調節する方法としては
、高濃度、好ましくは粒子含有量が1.0〜5.0重量
%のマスターペレットを製膜時に稀釈する方法が本発明
範囲の表面突起の高さ分布の標Q偏差、望ましい範囲の
Rp、Rp/Ra比を得るのに有効である。
また、エチレングリコールのスラリーを140〜200
℃、特に180〜200℃の温度で30分〜5時間、特
に1〜3時間熱処理する方法は、本発明範囲の表面突起
の高さ分布の標準偏差、全反射ラマン結晶化指数、望ま
しい範囲のRp、Rp/Ra比を得るのに有効である。
また、高濃度、好ましくは粒子含有量が1.0〜5.0
重量%のマスターベレットの固有粘度、共重合成分を調
整して、ガラス転移点TCIと冷結晶化温度Tccとの
差(Tcc−Tg)、ΔTCqを、65〜110℃、特
に75〜100′Cにして、かつ、これを希釈するため
の実質的に不活性無機粒子を含有しないポリエステルの
ΔTcgより大きくしておくことが、本発明範囲のフィ
ルムの表面のラマン結晶化指数を得るのにきわめて有効
である。この場合の共重合成分としてはイソフタル酸成
分、1,4−シクロヘキサンジメタツール成分が好適で
ある。
かくして、所定量の不活性無機粒子を含有するペレット
を十分乾燥したのち、公知の溶融押出機に供給し、27
0〜330℃でスリット状のダイからシート状に押出し
、キャスティングロール上で冷却固化せしめて未延伸フ
ィルムを作る。この時、高精度2段濾過フィルターをポ
リマ流路に設置することが、三酸化タングステン粒子を
用いて、かつ、本発明範囲の表面突起の高さ分布の標Q
偏差、全反射ラマン結晶化指数、望ましい範囲のRD、
RD/Ra比を得るのに有効である。ここでいう高精度
2段濾過フィルターとは、1段目を95%カットオフ粒
径が4〜10μm、2段目を95%カットオフ粒径が1
.5〜5μmフィルターを直列にならべたものでおり、
95%カットオフ粒径が1段目〉2段目としたものであ
る。ざらに、未延伸フィルムの厚さAと口金のスリット
間隙Bの比(B/△、単位はともにmm)を5〜20の
範囲とすることが、三酸化タングステン粒子を用いて、
本発明範囲の表面突起の高さ分布の標準偏差、全反射ラ
マン結晶化指数、望ましい範囲のRp、Rp/Ra比を
得るのに惨めで有効でめる。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を、3段階、特に4段階以上に分けて、(
ポリマのガラス転移点−10℃)〜(ポリマのガラス転
移点+10’C)の狭い範囲で、かつ、1000〜10
000%/分という比較的小さな延伸速度で行なう方法
は本発明範囲の表面突起の高さ分布の標準偏差、全反射
ラマン結品化指数、望ましい範囲のRp、Rp/Ra比
を得るのに極めて有効で必る。
幅方向の延伸温度、速度は、80〜160’C1100
0〜20000%/分の範囲が好適である。
延伸倍率は長手、幅方向ともに3〜5倍が好適である。
次にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理
条件としては、幅方向に1.03〜1.1倍の微延伸下
で150〜220’C1好ましくは170〜200℃の
範囲で0.5〜60秒間が好適である。
[作用] 本発明は三酸化タングステンという特殊な材質の、特定
の大きざの粒子を用いて、該粒子に適した方法により、
表面突起の高さ分布の標Qg差、全反射ラマン結晶化指
数を特定範囲としたので、三酸化タングステンの粒子の
特徴が最大限に発揮された結果、本発明の効果が得られ
たものと推定される。
「物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)粒子の平均粒径 フィルムからポリエステルをプラズマ低温灰化処理法(
たとえばヤマト科字型PR−503型)で除去し粒子を
露出させ、これをSEM (走査型電子顕微鏡)でI2
察し、粒子の画像(粒子によってできる光の濃淡)をイ
メージアナラザイ凭−(たとえばケンブリッジインスト
ルメント10丁M900)に結び付け、観察箇所を変え
て粒子数5000個以上で次の数値処理によって求めた
数平均径りを平均粒径とする。
D=ΣDn /N ここで、DOは実効径、Nは個数でおる。
(2)粒子の含有量 ポリエステル100CIにO−り田レフエノール]。
Oリットルを加え120’Cで3時間加熱した後、日立
1機(体製超遠心機55P−72を用い、30゜o o
 o rpmで40分間遠心分離を行ない、得られた粒
子を100’Cで真空乾燥する。微粒子を走査型差動熱
量計にて測定した時、ポリマに相当する溶解ピークが認
められる場合には微粒子にO−クロルフェノールをbt
+え、加熱冷M′I後再び遠心分離操作を行なう。溶解
ピークが認められなくなった時、微粒子を析出粒子とす
る。通常遠心分離操作は2回で足りる。かくして分離さ
れた粒子の全体重量に対する比率(手早%)を含fi吊
とする。
(3)ガラス転移点TQ、冷結晶化温度TCCパーキン
エルマー社製のDSC(示差走査熱量計〉■型を用いて
測定した。DSCの測定条11は次の通りである。すな
わら1、試料10tn(]をDSC装置にセットし、3
00℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷す
る。この急冷試料を10 ’C/分で昇温し、ガラス転
移点TOを検知する。
ざらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱ピーク
温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
ここでTCCとTCIの差(TCC−Tg>をΔTcg
と定義する。
(4)結晶化促進係数(単位は°C) 上記方法で粒子を1重量%含有するポリエステルの△T
CCI(1)、およびこれから粒子を除去した同粘度の
ポリエステルのΔTCCI (II)を測定し、ΔTc
q(II)とΔTcg(1)の差[ΔTCCI (ff
>−ΔTcq(I)]をもって、結結晶化促進数とした
(5)表面の全反射ラマン結晶化指数 Job i n−YVOn社製Ramanor U −
1000ラマンシステムにより、全反射ラマンスペクト
ルを測定し、カルボニル基の伸縮振動である1 730
cm’の半価幅をもって表面の全反射ラマン結晶化指数
とした。測定条件は次のとおりでおる。測定深さは、表
面から500〜1000オングストロ一ム程度である。
■光源 アルゴンイオンレーザ−(5145A>■試料のセツテ
ィング レーザー偏光方向(S [9光〉とフィルム長手方向が
平行となるようにフィルム表面を全反射プリズムに圧着
させ、レーザのプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向
との角度)は600とした。
■検出器 PM  :  RCA31034/Photon  C
ounting System(tlamamatsu
 C1230) (supply 1600V)■測定
条件 5LIT        1000μm[八SER10
0mW GATE TIME     1.0secSCAN 
5PEED     12cm’ /minSAMPL
ING  INTERVAL  0.2cm  ’RE
PEAT TI)IE    6 (6)面配向指数 ナトリウムD線(波長589nm)を光源としてアラへ
屈折率計を用いて、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈折
率(Aとする)および溶融プレス後10’Cの水中へ急
冷して作った無配向くアモルファス)フィルムの厚さ方
向の屈折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって面配
向指数とした。マウント液にはヨウ化メチレンを用い、
25°C165%RHにて測定した。
(7)密度指数 n−へブタン/四塩化炭素からなる密度勾配管を用いて
測定したフィルムの密度をC(g/cc)とし、このフ
ィルムを溶融プレス後、10℃の水中へ急冷して作った
無配向(アモルファス)フィルムの密度D (Cl/C
C)との差、(C−D>をもって密度指数とした。
(8)表面突起の高さ分布の標準偏差 2検出器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、
エリオニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、
エリオニクス(株)製]においてフィルム表面の平坦面
の高さをOとして走査した時の突起の高さ測定値を画像
処理装置[I BAS2000、カールツアイス(株)
製]に送り、画像処理装置上にフィルム表面突起画像を
再構築する。次に、この表面突起画像で突起部分を2値
化して得られた個々の突起の面積から円相当径を求めこ
れをその突起の平均径とする。また、この2値化された
個々の突起部分の中で最も高い値をその突起の高さとし
、これを個々の突起について求める。この測定を場所を
かえて500回繰返し、測定された突起についてその高
さ分布を正規弁イ「(高ざOの点を中心とする正規分布
〉とみなして最小2乗法で近似して高さ分布の標準偏差
を求めた。また走査型電子顕微鏡の倍率は、1000〜
8000倍の間の値を選択する。
(9)突起の有効空間体積Φ 小板研究所高精度薄膜段差測定機ET−10を用い、触
針先端半径0.5μm、カットオフO0Q3mm、測定
長1.Qmm、縦倍率20万倍、横倍率2000倍で、
フィルムの表面粗さ曲線を測定する。この粗さ曲線の平
均線(中心線)の上側で平行に0.005μmごとにピ
ークカウントレベルを設け、平均線を曲線が交叉する2
点間において、上記のピークカウントレベルを1回以上
交叉する点が存在するとき、これを1ピークとし、この
ピーク数を測定長さ間において求める。各ピークカウン
トレベルについて、このピーク数を求め平均線からn番
目のピークカウントレベルについて求めたピーク数をP
C(n>と定義する。測定長さ間でピーク数が始めてゼ
ロになるピークカウントレベルが平均線からm番目とし
たとき、有効空間体積Φは、 Φ−Σ[n3 (PC(n)−PC(n+1)) ]n
=1 で表わされ、場所を変えて50回測定した平均値を用い
る。
(10)中心線平均表面粗ざRa、平均線深さRp、平
均突起間隔Sm 小坂仙究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。条件は下記のとおりであり、20回の測定
の平均値をもって値とした。
・触針先端半径=0.5μm ・触針荷重  : 5mg ・測定長   :1mm ・カットオフ@:0.08mm なお、Ra、Rp、Smの定議は、たとえば、奈良治部
著「表面粗さの測定・評価法」 (総合技術センター、
1983)に示されているものである。
(11)固有粘度[η] (単位はdl/q)オルソク
ロルフェノール中、25℃で測定した溶液粘度から下記
式から計算される値を用いる。
すなわち、 η、P/C=[η]十K[η]2・に こで η8.=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶媒
100m1あたりの溶解ポリマ重量(g/100m1通
常1.2>、Kはハギンス定数(0,343とする)。
また、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を用い
て測定した。
(’12)95%濾過精度 コールタ−カウンターを用いて測定したカット率が95
%となる粒子サイズをもって、95%濾過精度(単位μ
m)とした。
(13)耐ダビング性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗イ「シ、磁気配向させ、乾燥させる。ざらに、小型テ
ストカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール
、5段)で、温度ニア0’C。
線圧: 200kQ/cmでカレンダー処理した後、7
0℃、48時間キユアリングする。上記テープ原反を1
/2インチにスリットし、パンケーキを作成した。この
パンケーキから長さ250mの長さをVTRカセットに
組み込みVTRカセットテープとした。
(磁性塗料の組成) −CO含有酸化鉄(BET値50m2/CJ  ):1
00重量部 ・エスレックA(活水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体         :10重量部・ニラボラン2
304 (日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ
)      =10重量部・コロネートL(日本ポリ
ウレタン製ポリイソシアネート)          
:5重量部・レシチン          :1重量部
・メチルエヂルケトン     ニア5’4m部・メチ
ルイソブチルケトン   ニア5重量部・トルエン  
        ニア5重量部・カーボンブラック  
    = 2重量部・ラウリンI         
 :1.5重量部このテープに家庭用VTRを用いてシ
バツク類のテレビ試験波形発生器(TG7/U706)
により100%クロマ信号を記録し、その再生信号から
シバツク製カラービデオノイズ測定器(925D/1)
でクロマS/Nを測定しAとした。また上記と同じ信号
を記録したテープのパンケーキを磁界転写方式のビデオ
ソフト高速プリントシステム(たとえばソニーマグネス
ケール■製のスプリンタ)を用いて同じ種類のテープ(
未記録)のパンケーキへダビングした後のテープのクロ
マS/Nを上記と同様にして測定し、Bとした。このダ
ビングによるクロマS/Nの低下(A−8)が4、Od
8未満の場合は耐ダビング性良好、4゜0dB以上の場
合は耐ダビング1i不良と判定した。
(14)高速走行耐スクラッチは フィルムを高速型テープ走行性試験機を使用して繰返し
走行さゼる(走行速度1000m/分1、走行口610
パス〉。この時、フィルムに入った商を顕微鏡で観察し
、(Jとんど傷がない場合は耐スクラッチ性良好、傷が
、テープ幅あたり3本以上入った場合耐スクラッチ性不
良と判定した。
[実施例1 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜4、比較例1〜5 平均粒径の異なる三酸化タングステンの粒子を含有する
エチレングリコールスラリーを調整した。
このスラリーを各種条件で熱処理したのち、このエチレ
ングリコールスラリーとテレフタル酸ジメチルとをエス
テル交換反応後、重縮合し、粒子を1重量%含有するポ
リエチレンテレフタレートの粒子マスターペレットを作
った。この時エチレングリコールの熱処理条件やおよび
重縮合条件、共重合成分を変更した各種マスターペレッ
トを作った。これらのマスターペレットのΔTcgは第
1表に示したとおりであった。これらの粒子マスターペ
レットと、ΔTCCIの異なる実質的に粒子を含有しな
いポリエチレンテレフタレートのペレットを、粒子含有
量が所定量となるよう混合したペレットを180℃で3
時間減圧乾燥(3Torr) L/た。このペレットを
押出機に供給し、300’Cで溶融押出し、未延伸フィ
ルム厚さと口金スリット間隙の比を種々変更して、静電
印加キャスト法を用いて、表面温度30℃のキャスティ
ング・ドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルム
を作った。この時、用いた濾過フィルターの種類は第1
表に示した通り、種々変更した。この未延伸フィルムを
85°Cにて長手方向に、延伸段数を変更して、4.0
倍延伸した。
この延伸は2組のロールの周速差で行なわれ、延伸速度
10000%/分であった。この−軸フィルムをステン
タを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方向
に4.2倍延伸し、1.03倍の微延伸下で、190℃
にて5秒間熱処理し、厚さ15μmの二軸配向フィルム
を得た。これらのフィルムの三酸化タングステン粒子の
平均粒径、表面突起の高さ分イtiの標準偏差、表面の
全反射ラマン結晶化指数は第2表に示したとおりであっ
た。
第2表から、それらのパラメータが本発明範囲の場合は
、耐スクラッチ性、耐ダビング性ともに優れたフィルム
が得られるが、そうでない場合は耐スクラッチ性、耐ダ
ビング性を両立したフィルムは得られないことが分かる
。なお、本実験例では、どのサンプルもフィルムの表裏
の表面突起高さ分Vf5、フィルムの表面の全反射ラマ
ン結晶化指数は同じ値であった。
比較例6.7 上記の実施例1の三酸化タングステン粒子の代わりに二
酸化チタン粒子、炭酸カルシウム粒子を用いてフィルム
を作った。しかし、粒子の平均粒径、表面突起高さ分布
、フィルムの表面の全反射ラマン結晶化指数を如何に工
夫しても、本発明の耐スクラッチ性と耐ダビング性を両
立するフィルムは1qられなかった。
[発明の効果] 本発明は、特定範囲の平均粒径の三酸化タングステン粒
子を用いて、表面突起高さ分布、フィルムの表面の全反
射ラマン結晶化指数を特定範囲としたので、耐スクラッ
チ性、耐ダビング性がともに優れたフィルムが(qられ
たものであり、高速で走行してもフィルムに傷がつきに
くいため、各用途でのフィルム加工速度の増大に対応で
きるものであり、また、ビデオテープとした時、ダビン
グしてもS/N、すなわち、画質が低下しにくいフィル
ムが得られたものである。本発明フィルムの用途は特に
限定されないが、加工工程でのフィルム表面の傷が製品
性能上特に問題となる磁気記録媒体用ベースフィルム、
さらに今後ビデオソフトの普及によりダビングする機会
が多くなりつつあるビデオテープ用として特に有用であ
る。また、本発明フィルムのうちフィルムの片面のみの
表面パラメータが本発明範囲のものは本発明範囲の表面
パラメータを有する面が走行面(la気記録媒体用では
磁性層を塗布しない面、その他の用途では印刷やラミネ
ートなどの塗布などの処理が施されない面)として用い
ることが必要である。耐ダビング性を維持しつつ、最近
の苛酷な使用条件にも耐えうる耐スクラッチ性のすぐれ
たフィルムが得られたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリエステルと三酸化タングステン粒子からなる組成物
    を主たる成分とする二軸配向フィルムであつて、該三酸
    化タングステン粒子の平均粒径が0.1〜0.6μm、
    フィルムの少なくとも片面の全反射ラマン結晶化指数が
    14cm^−^1以上、かつ、表面突起の高さ分布の標
    準偏差が30〜200nmの範囲であることを特徴とす
    る二軸配向ポリエステルフィルム。
JP5762488A 1988-03-10 1988-03-10 二軸配向ポリエステルフィルム Pending JPH01230642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120165457A1 (en) * 1996-10-29 2012-06-28 Isola Usa Corp. Copolymer of Styrene and Maleic Anhydride Comprising an Epoxy Resin Composition and a Co-Cross-Linking Agent

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120165457A1 (en) * 1996-10-29 2012-06-28 Isola Usa Corp. Copolymer of Styrene and Maleic Anhydride Comprising an Epoxy Resin Composition and a Co-Cross-Linking Agent
US8313836B2 (en) * 1996-10-29 2012-11-20 Isola Usa Corp. Copolymer of styrene and maleic anhydride comprising an epoxy resin composition and a co-cross-linking agent

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