JPH01230369A - 医療用具 - Google Patents

医療用具

Info

Publication number
JPH01230369A
JPH01230369A JP63055047A JP5504788A JPH01230369A JP H01230369 A JPH01230369 A JP H01230369A JP 63055047 A JP63055047 A JP 63055047A JP 5504788 A JP5504788 A JP 5504788A JP H01230369 A JPH01230369 A JP H01230369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
weight
heparin
medical device
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63055047A
Other languages
English (en)
Inventor
Eikichi Sakamoto
坂本 永吉
Kazutoshi Iida
和利 飯田
Toshiaki Hirai
利明 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP63055047A priority Critical patent/JPH01230369A/ja
Publication of JPH01230369A publication Critical patent/JPH01230369A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた抗血液凝固性(抗血栓性)を長期間に
亘って持続することができる医療用具に関する。
[従来の技術] 血液は異物と接触した場合に、血液中の種々の成分の作
用により凝固してしまう性質を有している。したがって
、人工心臓、、人I−心臓弁、人I−血管、血管カテー
テル、カニョーレ、人丁心1捕、血管バイパスチューブ
、大動脈バルーンポンピング、輸血用共及び体外循環回
路などの血液と接触する部位に使用される医療用具の構
成材料には、高い抗血液凝固性が要求される。しかし、
なから、従来の医療用具の構成材料の多くは長191間
に11って使用した場合には血液凝固か生じることが避
けられず、抗血液凝固性の持続力という点において充分
ではない。また、I、記の医療用具を患者に施用する場
合には、通常、ヘパリンなどの抗血液凝固剤を併用する
ことか行われている。しかしながら、例えばヘパリンを
全身投!Jした場合には、多数の出血巣が発生する危険
性が高くなるという問題がある。
したがって、かかる問題点を解消する方法として、ヘパ
リンを抗血液凝11J性相料中に導入する方法が数多く
試みられている。かかる材料中へのヘパリンの導入法に
は、大きく分けて次の3つの方が:がある。
まず、第1に、ヘパリンを物理的に混合することにより
、材ネ1中に導入するり1法、第2に、ヘパリンと材料
の構成成分とを共イ1結合、させる方法。
及び第3にヘパリンのアニオン性残基と材料の構成成分
のカチオン性残基とをイオン結合させる方法;であり、
また、これらの方法を併用する方法がある。
しかしながら、かかる方法は、種々の問題点を有してい
る。第1の方法においては、ヘパリンが水には可溶であ
るが、はとんどの有機溶剤には不溶であることから、そ
の具体的な方法や使用可能な材料が大きく制限されてし
まう。また、材料に導入されたヘパリンが水可溶性であ
ることから、実用時において血液と接触した場合に、ご
く短時間で材料中から流出してしまい、その結果、抗血
液凝固性を持続できない。
第2の方法においては、ヘパリンの反応性残基を利用し
て共有結合を行うため、材料の合成が複雑であること、
及びヘパリン自体の抗血液凝固性が低下17てしまうこ
となとの問題点がある。
第3の方法の具体例としては、サイエンス、142巻、
1297頁(1963”[)に、材料表面をグラファイ
ト−1ハ化ベンザルコニウム−ヘパリンで処理する方法
が開示され、また、特公昭55−15222 ”;4−
公報には、アイソタクチックポリメチルメタクリレート
とシンジオタクチックポリメチルメタクリレ−]・どの
ステレオコンブレンクス中に、ヘパリン−カチオン性界
面活性剤、ラジカル重合性ヒニル系モノマー及び重合開
始剤を閉じこめて、該モメマーを重合させて得られる高
分子材料が開示されている。しかしながら、いずれにお
いても、ヘパリンは塩化ベンザルコニウム等の低分子ア
ンモニウム塩とイオン結合により複合体を形成している
ため、やはり短期間でヘパリンが血液中に溶出してしま
い、またヘパリンだけでなく低分子アンモニウム1nも
同時に溶出してしまうことから、溶血現象が生じるとい
う重大な問題がある。
また、カチオン性残基が導入された高分子−化合物をヘ
パリン水溶液に接触させることにより、 イオン結合を
介してヘパリンを高分子化合物に導入する方法が提案さ
れている。例えば、特公昭52−36779号公報、同
54−1.77971:】−公報、同54.−1831
74公報、同55−38963じ一公報及び回55−3
8964号公報には、塩化ビニル−アクリロニトリル笠
の共中合体中にグラフトΦ合によりカチオン+1残基を
導入したのぢ、ヘパリンを導入する方法か開示されてお
り、特公昭54−18518号公報、同58−3449
4す公報、同59−50335号公報、同59−530
58号公報、四60−16260号公報及び同60−2
3626号公報には、共重合、付加東合又(オ縮重合に
よりカチオン性残基を導入したのぢ、ヘパリンを導入す
る方法が開示されている。しかしながら、かかる方法は
いずれも、高分子−化合物中に導入されるヘパリンの星
は、前記化合物中に存在するカチオン性残基の量や前記
化合物の親木性の程度に基づく吸水性などの、高分子−
化合物の化学的及び物理的性質、並びにヘパリン水溶液
と接触させる際の温度や時間などに紀:じて大きく異な
ってくる。したがって、所望研のヘパリンを導入せんと
する場合にも、最適条件の設定は困難であり、その結果
、得られる抗血液凝固性材料の品質を・定にすることが
できない。また、かかる方法で得られた材料1オ、上記
の第1のり〕法で得られた材料に比べて、抗血液凝固性
は優れているが末だ充分ではなく、これらの材料を用い
た医療用具の抗血液凝固性は充分ではない。
[発明が解決しようとする問題点] 従来、ヘパリンを導入した抗血液凝固性材料を用いた大
王臓器や人JI血管などの医療用具では、その使用中に
、前記材料中に含まれるヘパリンが徐々に血液中に溶出
して失われていき、その結果、時間の経過と共に医療用
坊の抗血液凝固性が低下してくるという問題かある。ま
た、ヘパリンの導入方法が複雑であったり、−・定した
品質の抗血液凝固性を有する医療用具か得られないとい
う問題も合わせて有している。
本発明はかかる問題点を解消し、優れた抗血液凝固性を
長期間に亘って持続することができる抗血液凝固性材料
を血液との接触部分に有する医療用具を提供することを
+jl的とする。
「問題点を解決するだめのf段コ すなわち、本発明の医療用具は、(A) (a)重合性
官能性基を41する塩基性化合物とヘパリン塩から合成
されるイオン結合複合体;(b)前記イオン結合複合体
と共爪合可能な親木性及び/又は疎水性単ζル体:亜び
に(c)必要に応じて架橋剤;から得られる重合体、と
 (B)でトす・ソクスとなる高分子化合物、とから構
成されている抗血液凝固性材料を少なくとも血液との接
触部分に有することを特徴とする。
本発明の医療用具において、少なくとも血液との接触部
分を構成する旧材として用いられる抗血液凝固性材料は
(A)成分の重合体および(B)成分のマトリックスか
ら構成される。
(A)成分の重合体は、 (a)及び(b)成分、心安
に応して(c)成分から製造される。
(a)成分のイオン結合複合体は、重合性官能性基をイ
〕する塩基性化合物とヘパリン塩から製造されるもので
あり、水難溶性で、かつ有機溶剤に可溶性である。
ここで用いる重合性官能性基(をイ1する塩基性化合物
と1寸、重合性官能性基として、例えば、ヒニル基、ア
クリロイル基又はメタアクリロイル基等を有すると共に
、塩基に1残基として、例えば、第3級アミン基、第4
級アンモニウム基又は第4級ピリジニウム基等の塩基性
残基を有する化合物でアリ、ヘパリン塩とイオ〕/結合
することにより水難溶性で、かつ有機溶剤に可溶性の複
合体を形成できるものである。かかる塩ノ、(性化合物
としては、例えば、次式(I)、 蒐 CH2=CR2 Co (CH2)nNΦ−R,−X○    (I)0
     R3 (式中、R1は水素原了又(オメヂル基を表L7:R2
及びR3はq二いに同一であ−)でも異なっていてもよ
い炭素数1〜3のアルキル基を表し:R4は炭素数6〜
22のアルキル基を表し;Xは陰P1原子群を表し:n
は1〜6の整数を表ず) 又は、次1Ml1)、 CH2=CR2 IHI CN (CH2)nNΦ−R4−Xθ     (II
 )II         1 0       R3 (式中の各記−弓の意味は式(I)における意味と同じ
である) で示される化合物を挙げることかできる。なお、式(I
)及び(TI )で示される化合物において、基R4は
イオン結合複合体を木に難溶性で、かつ侑機溶剤にri
f溶性にするため、さらには取り扱いの容易さなどから
、炭素数8〜18のアルキル基であることが好ましく、
Xの陰性側イ群としてはハロゲン原子が好ましい。
4−記の式(I)で示される化合物の具体例としては、 N、N−ジメチル−N−ヘキシルアンモニオエチル(メ
タ)アクリレートプロミド N、N−ジメチル−N−オクチルアンモニオエチル(メ
タ)アクリレートプロミド N、N−ジメチル−N−デシルアンモニオエチル(メタ
)アクリレートノロミド N,N−ジメチル−N−ドデシルアンモニオエチル(メ
タ)アクリl/ − iプロミドエチル(メタ)アクリ
レートソロミド N,N−ジメチル−N−オクタデシルアンモニオエチル
(メタ)アクリレートプロミド N,N−ジメヂル−N−エイコシルアンモニオエチル(
メタ)アクリレートプロミド N,N−ジメチル−N−トコジルアンモニオエチル(メ
タ)アクリレートプロミド 等を挙げることができる。また、式( II )で示さ
れる化合物の具体例としては、 等を挙げることができる。
かかる式(I)又は( iI )で示される化合物は、
下記の反応式(1)又は(2)により合成することがで
きる。
反応式(1) %式% 反応式(2) 嘩 CN (CH2 ) N ]1    ] R。
CH2−CR2 IH    l (II) 次に、1−記反応式(1)及び(2)に基づいて1大3
基性化合物の合成方法を詳しく説明する。まず、つ9,
モル量の式(■)′又は式(II)’と、式(1)″で
示される化合物とをジメチルホルムアミド等の有機溶媒
に添加し、溶解させる。次いで、ジブチルヒドロキシト
ルエン笠の千合禁11−剤をさらに添加したのち、60
〜80℃の温度で数時間〜数十時間加熱・反応せしめる
ことによって、式(I)又は( II )で示される化
合物を得ることができる。
反応式(I)で用いる式(■)′で示される化合物の具
体例どしては、N、N−ジメチルアミノメチル(メタ)
アクリレート、N、N−ジメチルアミンエチル(メタ)
アクリレート、N、N−ジメチルアミンプロピル(メタ
)アクリレート、N、N−ジメチルアミノメチル(メタ
)アクリレート、N、N−ジメチル・7ミノヘキシル(
メタ)アクリレート、N、N−ジエチルアミンエチル(
メタ〕アクリレート及びN、N−ジプロピルアミノエチ
ル(メタ)アクリレ−I・等を挙げることができる。
式(I)″で小される化合物の具体例としては、ヘキシ
ルプロミド、オクチルプロミド、テシルブロミド、ドデ
シルプロミド、テトラデシルブロミI・、ヘキサデシル
プロミド、オクタデシルブト1ミi・、エイコシルプロ
ミド又はトコシルプロミド又はそれぞれに対応する塩化
物もしくはヨウ化物等を挙げることができる。
反応式(2)で用いる式(II)′で、イ(される化合
物の具体例としては、N (N′、 N’−ジメチルア
ミ、ジメチル)(メタ)アクリルアミド、N(N′。
N′−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミ
ド (メタ)アクリルアミド、N (N’,N′−ジメチル
アミノヘキシル)(メタ)アクリルアミド、N(N’,
N′−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミ
)・及びN (N′, N′−ジプロピルアミノプロピ
ル)(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
イオン結合複合体は、L記の利金性官能+1基をイ1す
る塩基性化合物中♀体の水溶液とヘパリン塩水溶液とを
反応させることにより、製凸することかできる。
ここで用いるヘパリン塩量、その塩型は特に制限されな
いが、通常はヘパリンナI・リウムが用いられる。
反応に用いる塩ノ,(性化合物とヘパリン塩の融は、例
えは、式(I)又は( rl )で示される化合物と、
ヘパリンナI・リウムを用いた場合、ヘパリンナトリウ
ム1gに対して、式(D又は( TT )で示される化
合物が1〜12ミリモルであることが好ましく、2〜8
ミリモルであることがさらに好ましい。
反紀、条件は、lO〜40’C、好ましくは15〜30
℃で、10〜300分間、好ましくは30〜180分間
行う。
このようにしてイオン結合複合体を得ることができるが
,かかる方法によると、カチオン性基を有する高分子材
料とヘパリン塩水溶液との接触による従来のヘパリン化
法に比べて、カチオン性基を有する化合物が、比較的低
分子−量であることから、前記化合物とヘパリン塩がよ
り多くの結合点で結合するために、高分子化した場合に
ヘパリン塩をより強固に保持することかできる。また、
かかるイオン結合複合体に含イ(されるヘパリン塩量は
勃に制限されないが、一定水準の抗血液凝固性を保持す
るためにはヘパリン塩に含有されているイ才つ含右量と
して、0.5〜12重♀−%になるようにヘパリン塩が
金石されていることが好ましく、同様に1〜8重ψ%に
なるようにヘパリン塩が含有されていることがさらに好
まL2い。
かかる (a)成分のイオン結合複合体の配合品−は、
 (a)〜(c)成分の合計穴中において、5〜99、
5重量%であり、好ましくは10〜90重F3%である
。 (a)成分の配合φが5重量%未満の場合、抗血液
凝固性材料の抗血液凝固性が不十分になり、99.5重
量%を超える場合は、前記材料の機械的強度が不十分に
なる。
(a)成分のイオン結合複合体と共重合しイ1)る(b
)成分の親木性@φ体としては、例えば、(メタ)アク
リル酎ナトリウム、 (メタ)アクリルアミド、N−メ
チルアクリルアミド、アクリルグリシンアミド、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、N− ヒ:ルピロ
リトン、N−ビニルラクタム及びジアセトンアクリルア
ミドから選ばれる1挿具1,を用いることができる。ま
た、同様に疎水性の弔量体としては,例えば、スブーレ
ン、塩化ビニル、酢酸ヒニル、メチル(メタ)アクリレ
ート、 (メタ)アクリロニトリル、アルキル置換スチ
レン1 ビニルイソブチルff、−チル、ビニルプロピ
オネート及びビニルブチレート笠から選ばれる1秤量り
を用いることができる。
かかる親水性弔昂一体と疎水性弔妙体は、得られる)l
L血血液凝固材材料使用目的に応じて、すなわち前記材
料に必要な親水性の程lWにR゛−:じて、適宜、各々
中独で用いるか、併用するかを選択することができる。
かかる(b)成分の配合量は、 (a)〜(c)成分の
合計♀中において、0.05〜95重厳%であり、好ま
しくは0.1〜90重都%である。j17j記I′II
IJ1体の配合割合が0.05重部%未満の場合は、抗
血液凝固性材料の抗血液凝固性が不十分であり、95重
に%を超える場合は、前記材料の機械的強度が不十分に
なる。
(C)成分の架橋剤は、必須成分ではないが、これを配
合するこにより (A)成分の重合体を網状構造にする
ことができ、その結果、抗血液凝固性材料を (A)成
分と (B)成分の7トリツクスからなる相lI侵人網
1」構造(Interpenatrating Pol
ymerNetwork)にすることができる。抗血液
凝固性材料をか7外る相互侵入網1−1構造にすること
によって、ヘパリン塩の保持力をさらに高める、゛とが
できるばかりでなく、前記材料の弾性などの機械的特性
を高めることができるために、医療用共の構成旧材とし
て(iより好ましい。
(C)成分の架橋剤としては、例えば、ジビ:、ルヘン
ゼ〉′、エチレンビス(メタ)アクリルアミドやエチレ
ンビス(メタ)アクリルアミド等のアルキレ゛ノ′ヒス
(メタ)アクリルアミド、エチルアルコールジ(メタ)
アクリレート、プロピルアルコールジ(メタ)アクリ1
/−トなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート及びジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
等から選ばれる1秤量I−を用いることができる。
かかる (c)成分の配合割合は(a)〜(C)成分の
合ス1¥中において、0〜60重縫%であり、好まり、
 <は0.05〜40干1,1%である。(C)成分の
配合割合が60屯φ%を超える場合は、抗面液凝内性材
料の機械的強度が不−f−分になる。
1−記の(a)〜(c)成分は、後述するように抗血液
凝固性材料中においては、これらから得られる重合体と
[7て存在するものである。
本発明の医療用具に用いる抗血液凝固性材料を(A)成
分の重合体と共に構成する高分子化合物は、前記材料中
においてマトリックスとしてイj存するものである。か
かる高分子化合物は、有機溶剤に対して可溶性であるか
、又は膨潤性であることか必要であり、例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリ耐酸ビニル、ポリアクリロニI・リル、
ポリエピクロルヒドリン、ポリエステル、ポリウレタン
、ポリウ1/タンウレア、アセチルセルロース及びポリ
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートもしくはこれら
の中から選ばれる2種以上の共重合体又はこれらの混合
物を用いることができる。かかる高分子化合物は、得ら
れる抗血液凝固性材料を適用する医療用具の種類によっ
て適宜選択することができるが、通常は柔軟性に富み、
機械的強度が優れていることからポリウレタン又はボリ
ウ1/タンウレアがクイましい。
本発明の医療用具に用いる抗血液凝固性材料は、上記の
(a)〜(C)成分及び(B)成分の各々所定量を用い
、均一・になるように4昆合したのち、重合せしめるこ
とにより得ることができる。
この場合における(a)〜(C)成分及び(B)成分の
配合量は、 (a)〜(c)成分の合計量100 ff
i量部に対して(B)成分が、10〜1900重早部で
あり、好ましくは20〜900重量部である。 (B)
成分の配合量が10屯星部未溝の場合1寸、抗血液凝固
性材料の機械的強度が不)−分であり、1900重I8
部を超える場合は、前記材料の抗血液凝固性が不十分に
なる。
また、(a)〜(C)成分及び(B)成分を混合する場
合は、必要に応じて有機溶剤を用いることができる。か
かる有機溶剤としては、例えば、ジメチルホルムアミド
、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルホギシ)・、テ
トラヒドロフラン、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコール、ジオキサン及びN−メチルピ
ロリドン等から選ばれる1挿以トを挙げることができる
程合方法は特に制限されず、各成分を均・になるように
混合できる方法であれば如何なる方〃、であ−〕でもよ
い。
重合方法としては、ラジカル重合又はイオン重合を適用
することができるが、これらの中でもラジカル重合が好
ましい。ラジカル重合を行う場合には、必要に応して重
合開始剤を用いることができる。この重合開始剤として
は、例えば、アゾビスイソブ千ロニトリル等のアゾ化合
物:L−ブチルにトロペルオキシド ド富のヒドロペルオキシド、シーt−ブチルペルオキシ
ド、ジクミルペルオキシド等のジアルキルぺJレオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド
等のジアシルペルオキシド等のイ〕機系過醇化物等を挙
げることができる。かかる重合開始剤の添加量は、 (
a)〜(C)成分及び(B)成分の合51品に対して、
約5×10″〜10重早%である。
重合温度は室温〜100’Cであり、好ましくは4 0
へ・90°Cである。また、重合時間は1時間〜5F1
間であり、好ましくは2時間〜311間である。
このようにして本発明の医療用具に用いる抗血液凝固に
1材料をイiすることかできる。なお、前記抗血液凝固
性材料においては、 (A)成分の重合体と(B)成分
の高分子化合物とが物理的にR,合した状態(特に、 
(C)成分の架橋剤を必須成分とした場合にlj、 (
A)成分と(B)成分からなる相互侵入網[1構造を形
成している)で存在しているが、前記抗血液凝固性材料
においては、かかる物理的結合状だ−、のみならず、 
(A)成分と (B)成分がその−・部で化学的に結合
した状態のものも含まれる。
本発明の医療用具は上記抗血液凝固性材料を少なくとも
血液との接触部分に有するものであれば特に制限されな
い。また、本発明の医療用具としては、上記抗血液凝固
性材料のみで構成されるものも含むものである。
さら4乙/に:発明の医療用具は、前記式(I)及び(
 II )で示される重合性官能性基を有する塩基骨化
合物を少なくとも血液との接触部分に有するものも含ま
れる。
本発明の医療用具と17ては、人」:心臓、人に心I戦
弁、友I血管、血管カテーテル、カニユーレ、人1:心
肺、血管バイパスチューブ、大動脈内バルーンポンピン
グ、輸血用共及び体外循環回路等の血液ど接触する部位
で使用される各種医療用具を例示することができる。
[゛実施例] 以下、実施例を掲げ本発明をさらに詳しく説明する。な
お、以下において「%」は全て「重1≠%」を表す。
実施例1〜3及び比較例I N,N−ジメチルアミンエチルメタクリレ−1・50g
、臭化ラウリル79.2g及び重合禁止剤としてジブチ
ルヒドロキシトルエン 6 0gを、ジメチルホルムアミド600−に溶解させ
たのち、窒素雰囲気下80°Cで30時間加熱して反応
を行い、その後、溶媒を減圧留去した。次いで、残留反
応物に酢酸エチル900,Jを加え、50°Cに加熱し
て溶解、冷却し、目的とするN,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオエチルメタクリレートプロミド120
gを得た。このものの元素分析値は次のとおりであった
C   H   N   Br N,N−ラメナル−N−ドデシルアンモニオエチルメタ
クリレ−トブロミl;’ 2 5 、 0 gを法留木
350gに溶解した溶液に、ヘパリン15 4gをハ留
水100gに溶解した溶液を30°Cで20分かけて滴
下した。同温度で引き続き20分間攪拌した。析出した
ヘパリンイオン結合複合体は、遠心分離器で分離した。
取り出したヘパリンイオン結合複合体は、基留水50g
を加え、攪拌して洗浄したのち遠心分離により分離した
。この操作を引き続き2回行ったのち、乾燥した。生成
物歇は23gであった。
このイオン結合複合体中のイオウ含右品は、元素分析の
結果4.6%であった。
症嵐菫歩個−11−久玉−造 −1−記イオン結合複合体4.77g、ヒドロキシトル
エチルメタクリレート5.73g、熱可塑性ウレタンエ
ラストマー(商品名:ペレセン;ダウケミカルカンパニ
一対製)10g、ジメチルホルトアミド80gからなる
溶液を、窒素雰囲気下で攪拌しながら80°Cに加熱し
た。反応系の内部温度が80°Cになった(I!j点で
ラウロイルペルオキシド399mgを加え、以T’ 1
11!+−間4!Jに同り千のラウロイルペルオキシド
を旧10回加えた。最後のラウロイルペルオキシドを加
えたのち、1時間、同温度で攪拌し、その後、常温まで
冷却した。
この反応溶液を13文のエタノールに注ぎ、生じた沈戯
物を7戸取し、エタノール含有状f魚のままジメチルホ
ルムアミド100gに溶解させた。
この溶液を溶液Aとする。
人工面腎例製層 第1表にjl<す形状の各ポリウレタン製人下血省・の
内腔に上記溶液Aを11人したのぢ、カラス製のしこ゛
き棒を入れて内面をしこ゛いた。その後、水中に入れて
前記溶yAを凝固せしめ、その量水を5回交換した。次
いで、エタノール中、40°Cで12時間保持し、引き
続き水で5回(計15時間)抽1−1!、洗浄した。そ
の後、38°Cで24時間保持して本発明の医療用具で
ある人I゛血管を製造しまた。なお、溶液Aを注入しな
い人士血管を比較例1とした。
第1表 罫舟M刃ス) 上記の実施例1〜3および比較例1の各人]「血管をそ
れぞれ長さ1.5cmにりJ断したものを雑種成犬−]
−大静脈に15分間挿入したのち、取り出した。次いで
、これを生理食塩水でリンスしてグルタルアルデヒドで
固定したのち、血管内腔面を肉眼で観察した。その結果
を第2表に示す。
第2表 実施例4及び比較例2 内径10mmのポリウレタン製人二F血管を用い、実施
例1と同様にして本発明の医療用具である人工血管を得
た。溶液Aを注入しない人1:血管を比較例2どした。
これらの人丁面省を長さ2.0cmに切断したものを雑
種成犬り大静脈に埋植したのち、−・週間後に取り出し
た。次いで、これを生理食塩水でリンスしてグルタルア
ルデヒドで固定したのち、血管内腔面を肉眼で観察した
。その結果を第3表に・Rす・ 第3表 実施例5及び比較例3 ポリウレタン装面管内装置用カテーテル(外径7.7m
m、内径1..3mm、長さ17cm)の内面及び外面
を実施例1の溶液Aでコーティングした。次いで、窒素
気流−ドで乾燥したのち、水及び゛エチルアルコール中
にそれぞれ15時間ずつ浸漬し、乾燥して本発明の医療
用具であるカテーテルを01だ。なお、溶液Aをコーテ
ィングしないカテーテルを比較例3とした このようにして得た実施例5及び比較例3の各カテーテ
ルを犬の太1団静脈内に穿刺L7.2−間装置1.た。
その結果、実施例5のカテーテルを穿刺した血管は聞イ
fしていたが、比較例3のカテー天ルを穿刺した血管は
血栓が生じ閉塞していた。
実施例6〜8及び比較例4 実施例1で製造1.たイオン結合複合体4.04g、ヒ
トロギシエチルメタクリレー)・5.44g、エチレン
グリコールシメタクリレ−1・052g、熱可塑性ウレ
タンエラストマー10g、ジメチルホルムアミ1−1’
80gからなる溶液を用いたほかは、実施例1と同様に
して抗血液凝固性材料のジメチルホルムアミド溶液を得
た。これを溶液Bとする。
溶液Aの代わりに溶液Bを用い、大−[血管として第4
表に小才形状のポリウレタン製のものを用いたほかは実
施例1と同様にして本発明の医療用具である人1゛血管
を得た。なお、溶液Bを注入しないものを比較例4と1
7だ。
第4表 実施例6〜8及び比較例4の各人二[血管を用い、実施
例1と同様にして抗血秤性試験を行った。結果を第5表
に示す。
第5表 [発明の効果] 以り詳述したとおり本発明の医療用具は、非常に優れた
抗血液凝固性(抗血栓性)を長期間に亘って持続するこ
とができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)(a)重合性官能性基を有する塩基性化合
    物とヘパリン塩から合成されるイオン結合複合体: (b)前記イオン結合複合体と共重合可能な親水性及び
    /又は疎水性単量体;並びに (c)必要に応じて架橋剤; から得られる重合体、と (B)マトリックスとなる高分子化合物、とから構成さ
    れている抗血液凝固性材料を少なくとも血液との接触部
    分に有することを特徴とする医療用具。
  2. (2)医療用具が人工血管である請求項1記載の医療用
    具。
  3. (3)医療用具が血管内留置用カテーテルである請求項
    1記載の医療用具。
  4. (4)次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は水素原子又はメチル基を表し;R_2
    及びR_3は互いに同一であっても異なっていてもよい
    炭素数1〜3のアルキル基を表し;R_4は炭素数6〜
    22のアルキル基を表し;Xは陰性原子群を表し;nは
    1〜6の整数を表す) で示される重合性官能性基を有する塩基性化合物を血液
    と接触する部分に有することを特徴とする医療用具。
  5. (5)次式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_1は水素原子又はメチル基を表し;R_2
    及びR_3は互いに同一であっても異なっていてもよい
    炭素数1〜3のアルキル基を表し;R_4は炭素数6〜
    22のアルキル基を表し;Xは陰性原子群を表し;nは
    1〜6の整数を表す) で示される重合性官能性基を有する塩基性化合物を血液
    と接触する部分に有することを特徴とする医療用具。
JP63055047A 1988-03-10 1988-03-10 医療用具 Pending JPH01230369A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63055047A JPH01230369A (ja) 1988-03-10 1988-03-10 医療用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63055047A JPH01230369A (ja) 1988-03-10 1988-03-10 医療用具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01230369A true JPH01230369A (ja) 1989-09-13

Family

ID=12987758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63055047A Pending JPH01230369A (ja) 1988-03-10 1988-03-10 医療用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01230369A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5945457A (en) * 1997-10-01 1999-08-31 A.V. Topchiev Institute Of Petrochemical Synthesis, Russian Academy Of Science Process for preparing biologically compatible polymers and their use in medical devices
KR100746735B1 (ko) * 2000-03-30 2007-08-06 소니 가부시끼 가이샤 데이터 기록장치, 데이터 기록방법 및 광기록매체

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH044902A (ja) * 1990-04-23 1992-01-09 Kawasaki Steel Corp H形鋼の熱間圧延方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH044902A (ja) * 1990-04-23 1992-01-09 Kawasaki Steel Corp H形鋼の熱間圧延方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5945457A (en) * 1997-10-01 1999-08-31 A.V. Topchiev Institute Of Petrochemical Synthesis, Russian Academy Of Science Process for preparing biologically compatible polymers and their use in medical devices
KR100746735B1 (ko) * 2000-03-30 2007-08-06 소니 가부시끼 가이샤 데이터 기록장치, 데이터 기록방법 및 광기록매체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5270046A (en) Heparin bound anti-thrombotic material
JP6495241B2 (ja) 医療用具の製造方法および医療用具
US3844989A (en) Shampooer with rotary foam generating means anti-thrombogenic polymer compositions with internally bound heparin
US8101196B2 (en) Polysaccharide biomaterials and methods of use thereof
JP2992556B2 (ja) 表面改質した医療器具
US5004461A (en) Methods for rendering plastics thromboresistant and product
US10022478B2 (en) Medical device
JP5969484B2 (ja) 抗血栓性材料および医療用具
JP2000279512A (ja) 医療用材料および製造方法
JPH07184989A (ja) 血液適合性医療用高分子材料および医療材料
JPH01230369A (ja) 医療用具
JPH07184990A (ja) 医療用高分子材料および医療材料
JP2014147638A (ja) 医療用具の製造方法
JP3341503B2 (ja) 抗血栓性医療材料およびそれを用いたカテーテル
JPH0624592B2 (ja) 抗血液凝固性材料
JPS63105767A (ja) 抗血液凝固性材料及びその製造方法
JPH0624593B2 (ja) 抗血液凝固性材料
JPH01262869A (ja) 抗血液凝固性医療用具
JP2004298223A (ja) 生体適合性材料
JPH09131397A (ja) 医療用高分子材料およびその製造方法
JP4358331B2 (ja) 透明性の優れた抗血液凝固性材料および抗血液凝固性材料を塗布した医療用具
JPS62240066A (ja) 医療用管状器官および製造方法
JP2004357826A (ja) 医療用具
JPS6343108B2 (ja)
JP6278731B2 (ja) 抗血栓性医療材料、および該医療材料を利用した医療用具