JPH01228414A - キノコの栽培方法および装置 - Google Patents

キノコの栽培方法および装置

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JPH01228414A JP63053322A JP5332288A JPH01228414A JP H01228414 A JPH01228414 A JP H01228414A JP 63053322 A JP63053322 A JP 63053322A JP 5332288 A JP5332288 A JP 5332288A JP H01228414 A JPH01228414 A JP H01228414A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエノキ茸等で代表されるキノコの栽培方法およ
びこの方法を実施するための栽培装置に関する。
〔従来技術及びその問題点〕
一般に、キノコは好気性菌であり、栽培中は空気の流通
を良好にする必要がある。特に、菌糸が伸長する過程で
は多量の炭酸ガスを発生し、これによって、キノコの正
常な生長が阻害される問題を生ずる。このため、菌糸の
伸長過程をはじめキノコの生長中においても炭酸ガス濃
度をできるだけ低下させる必要がある。
このように、キノコの人工栽培においては、炭酸ガス濃
度を如何に低下させるかが収穫量および品質を向上させ
る上で重要な課題となっており、従来は専ら換気扇を用
いた送風手段によって栽培室の換気を行っていた。
しかし、単なる送風手段では栽培室の換気はできるもの
の、ビン栽培において実際に間層となる栽培ビン中の炭
酸ガス濃度はほとんど変動(低下)せず、実効を上げる
ことができない問題があった。なお、栽培室内へ強制的
に酸素を送り込む方法も試みられているが、コストが著
しく高くなり、実用的ではない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述した従来技術に存在する問題点を解決した
キノコの栽培方法および装置の提供を目的とするもので
、以下に示す方法及び装置1によって達成される。
まず、本発明に係るキノコの栽培方法は、キノコ栽培期
間の全部または一部において、少なくとも栽培ビンの中
の炭酸ガス濃度が所定の濃度以下となるように、栽培室
内の空気を吸気して室内気圧を低下させることを特徴と
している。
また、本発明に係るキノコの栽培装置lは、かかる栽培
方法を直接実施するもので、栽培室、即ち培養室2、芽
出し室3、複数の抑制・生育室5ユ、5b、5c・・・
を備え、少なくとも栽培ビンの中の炭酸ガス濃度が所定
の濃度以下になるように、前記室2.3.5a、5b、
5c・・・の全部または一部の室内空気を吸気して室内
気圧を低下させる吸気手段6.7を設けて構成する。な
お、少なくとも一つの吸気手段6は各室2.3.5a・
・・の全部または一部を分岐ダクト8で接続することが
できるとともに、吸気手段6.7に基づいて各室2.3
.5a・・・に流入する空気の温度および(または)湿
度を調整する空調手段IOを設けることができる。
〔作  用〕
次に、本発明に係るキノコの栽培方法および装置1の作
用について説明する。
本発明に係るキノコの栽培方法および装置】によれば、
栽培室内の空気を吸気手段6.7によって、強制的に吸
気するため、室内気圧は大気圧よりも低下する。この結
果、栽培ビンの中の炭酸ガスも抜き取られ、栽培ビン中
の炭酸ガス濃度を低下させることができる。この際、吸
気手段6.7の吸気蛍等を制御すれば炭酸ガス濃度を最
適条件に調整できるとともに、空調手段IOによって流
入する空気の温度あるいは湿度を最適条件に調整できる
〔実 施 例〕
以下には本発明に係る好適な実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
まず、本発明に係るキノコの栽培装置!の構成について
第1図を参照して説明する。 ″符号lで示す栽培装置
は全体を略密閉された栽培ハウスHで構成する。栽培ハ
ウスHは複数の略密閉された栽培室に区画し、中央には
長手方向に沿った廊下(通路)20を設ける。栽培室の
うち21は種菌室、22.23は接種室である。
一方、2は培養室であり、排風ファン25と吸気ファン
26を備える。排風ファン25は室内の空気を外部へ排
出する通常換気用である。また、吸気ファン26は前記
吸気手段7を構成する気圧制御用であり、室内の空気は
廊下20へ排出される。このような吸気ファン26は比
較的吸気能力の大きいシロッコファンを利用することに
より実施でき、こめ吸気ファン26の作動により培養室
2の室内気圧を低下させることができる。
また、3は芽出し室、5a、5b、5c・・・は複数設
けた抑制・生育室である。芽出し室3と抑制・生育室5
a・・・の各室はほぼ同一に構成することができ、芽出
し室3、抑制・生育室5a・・−は対廊下20間に設け
た換気扇27・・・と対外部間に設けた開閉可能な制御
窓28・・・を備える。また、各室3.5a・・・には
必要により流量弁等を備え、各室毎に吸気量を調整でき
るようにした分岐ダクト8の先端開口をそれぞれ臨ませ
るとともに、同ダクト8の後端合流口を真空ポンプ29
Aに接続して前記吸気手段6を構成する。よって、真空
ポンプ29Aを作動させれば、各室3.5a・・・の吸
気を行い、室内気圧を低下させることができる。
他方、30は管理室であり、インバータ盤31を備える
。インバータ盤31は制御盤であり、各室2.3.5a
・・・内の気圧測定、酸素濃度測定、炭酸ガス濃度測定
等を行う機能を備え、特に、各室の室内気圧、温湿度を
測定して各室の気圧、温湿度を制御する機能を備える。
一方、32は空調室であり、空調装置33を備える。な
お、空調室32は前記廊下20と連通ずる連続した空調
空間を構成する。また、空調装置33は温度および(ま
たは)湿度を調整した空気を空調室32内に満たし、送
風機29Bにより常に、最適条件に調整された空気を廊
下20のダクトを介して培養室2及び各室3.5a・・
・に分配できるように構成している。なお、第1図にお
いて、34は通気用フィルター、35・・・は出入ドア
を示す。
次に、第2図〜第5図を参照して本発明に係るキノコの
栽培方法についてエノキ茸を例にとって説明する。
まず、接種工程では無菌室となる接種室22.23にお
いて、接種が行われる。
次いで、培養工程に移行し、接種の終了した栽培ビンを
培養室2に入れ、約25日前後の間培養を行う(第3図
)。この際、菌糸の培養とともに、炭酸ガスが多量に発
生するため、排風ファン25の作動による換気とともに
、吸気ファン26を作動させる。吸気ファン26は、例
えば、非連続的に作動制御させ、培養室2の室内気圧を
低下させる。この室内気圧の低下によって、栽培ビン中
の炭酸ガス濃度が概ね15%を越えないように制御する
。この場合、気圧と栽培ビンの中の炭酸ガス濃度の相関
関係は予め求められるため、基本的には気圧制御を行う
ことにより、ピーク値付近において、概ね一24mmA
Q程度の気圧に設定する。
これにより、炭酸ガス濃度は第4図中の特性線P■で示
すように目的の値に維持される。なお、同図中には室内
気圧を低下させない従来方法で行った場合における炭酸
ガス濃度の特性線P2を示す。
この場合には栽培ビンの中の炭酸ガス濃度は最高25%
程度まで上昇してしまう。
培養工程の終了により、芽出し工程に移行する。
即ち、菌糸培養後は菌かきを行う(第3図参照)。
なお、芽出し工程を抑制・生育室で行わない理由は、菌
かき後は多量に炭酸ガスが発生するため、この炭酸ガス
を有効に低下させるためである。即ち発芽初期には発芽
の整一化、菌床面上の湿度、室内温度等のシビアな管理
が必要であり、さらに同一工程上の各栽培ビンごとの発
芽の均一化を図るためにも発芽初期の芽出し室3におけ
る3日前後が非常に重要となるためである。
この場合にも、真空ポンプ29Aの作動に基づく芽出し
室3の吸気を行い、室内気圧を低下させ、栽培ビン中の
炭酸ガス濃度が高くなるのをできるだけ抑える。
芽出し工程が終了すると、次に抑制・生育工程に移行す
る。抑制・生育室5a、5b、5c・・・は複数存在し
、抑制と生育は同一の室内において行い、この場合、環
境をコントロールする。即ち、真空ポンプ29Aに基づ
く吸気によって各室内気圧の制御、温湿度の管理を各室
毎に行い栽培条件が最適となるように個別に制御する。
また、各抑制・生育室5a、5b15c・・・において
も芽出し室3と同様に栽培ビンの中の炭酸ガス濃度の抑
制管理を行う。このときの炭酸ガス濃度は第5図のよう
に0.8%程度に設定することが望ましく、同濃度にお
いて最も収穫機が多くなる。特に、本発明に従って培養
及び芽出しを行ったエノキ茸は230gを越える収穫量
を得ることができ、従来方法に基づくエノキ茸の収穫量
200g程度に対して、約1割から2割増収が見込まれ
る。同図中、Mlは本発明方法、M2は従来方法による
特性図を示す。
なお、各工程においては必要に応じて換気が行われる。
吸気手段による吸気、換気手段による換気のいずれの場
合にも各室には空気が流入することになるが、この空気
は予め空調装置33によって温度および湿度が最適条件
に設定され、かつ空調室32に満たされているため、最
適条件の空気が迅速に各室に供給(分配)される。
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこの
ような実施例に限定されるものではない。
例えば、キノコは任意種類のキノコに適用できる。
その他、構成、数1、数値等において、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で任意に変更実施できる。
〔発明の効果〕
このように、本発明に係るキノコの栽培方法および装置
は基本的に栽培ビンの中の炭酸ガス濃度が所定の濃度以
下となるように、栽培室内の空気を吸気して室内気圧を
低下させるため、次のような著効を得る。
■ 単なる室内換気では十分な低減効果を得れなかった
栽培ビン中の炭酸ガス濃度を有効に低下させることがで
き、キノコ収穫量の増加、キノコ品質の向上を図ること
ができる。
■ 特別な設備を要しないため、コストがかからず、ま
た、容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図工本発明に係るキノコの栽培装置の原理的構成図
、 第2図:同装置における室側の工程図、第3図:栽培期
間対栽培ビン中の炭酸ガス濃度特性図、 第4図:栽培期間対栽培ビン中の炭酸ガス濃度特性図、 第5図:抑制・生育室における炭酸ガス濃度対キノコの
収穫m特性図。 尚図面中、 ■=キノコの栽培装置 2:培養室 3:芽出し室     5a・・・:抑制・生育室6.
7:吸気手段(吸気設備) 8:吸気ダクト lO:空調手段(空調設備) 第4図 p2 日数〔日〕□ 第5図 CO2〔%〕 平成1年5月19日 し!、。 特許庁長官  吉 1)文 毅 殿 !、事件の表示 昭和63年特許願第53322号 2、発明の名称 キノコの栽培方法および装置 3、補正をする者 〒380  長野県長野市緑町1393−3富士火災長
野ビル5階 5、M正命令の日付        (自発)6、補正
の対象 明細書の“発明の詳細な説明”の欄 7、補正の内容 〔1〕明細書第3頁第2行目に記載する「生長が阻害さ
れる」を「生育伸長が阻害され、さらに子実体における
奇形の発生及び収量域となるなどの」に訂正する。 〔2〕明細書第3頁第16行目〜同頁第17行目に記載
する「コストが著しく高くなり、実用的でない。」を「
コストが著しく高くなり、さらに炭酸ガスの排除がなさ
れなければ、かえって酸素過剰害を発生し、これらのこ
とからも実用的でない。」に訂正する。 〔3〕明細書第8頁第18行目に記載する「気圧制御を
行うことにより」を「気圧制御を行い、培養室2内の気
圧を低下させることにより」に訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕キノコ栽培期間の全部または一部において、少な
    くとも栽培ビンの中の炭酸ガス濃度が所定の濃度以下と
    なるように、栽培室内の空気を吸気して室内気圧を低下
    させることを特徴とするキノコの栽培方法。 〔2〕栽培室に、少なくとも栽培ビンの中の炭酸ガス濃
    度が所定の濃度以下となるように、栽培室内の空気を吸
    気して室内気圧を低下させる吸気手段を備えてなること
    を特徴とするキノコの栽培装置。 〔3〕培養室、芽出し室、抑制・生育室を備え、少なく
    とも栽培ビンの中の炭酸ガス濃度が所定の濃度以下とな
    るように、前記室の全部または一部の室内の空気を吸気
    して室内気圧を低下させる一または二以上の吸気手段を
    備えてなることを特徴とするキノコの栽培装置。 〔4〕少なくとも抑制・生育室は複数設けることを特徴
    とする請求項3記載のキノコの栽培装置。 〔5〕吸気手段は前記室の複数を分岐ダクトで接続して
    なることを特徴とする請求項3または4記載のキノコの
    栽培装置。 〔6〕吸気手段により各室に流入する空気の温度および
    (または)湿度を調整する空調手段を備えてなることを
    特徴とする請求項5記載のキノコの栽培装置。 〔7〕空調手段は空調された空気を収容し、かつ各室に
    分配する空調空間を備えてなることを特徴とする請求項
    6記載のキノコの栽培装置。
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