JPH01225422A - 完全制御型植物工場の建屋 - Google Patents

完全制御型植物工場の建屋

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Publication number
JPH01225422A
JPH01225422A JP63050771A JP5077188A JPH01225422A JP H01225422 A JPH01225422 A JP H01225422A JP 63050771 A JP63050771 A JP 63050771A JP 5077188 A JP5077188 A JP 5077188A JP H01225422 A JPH01225422 A JP H01225422A
Authority
JP
Japan
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building
cultivation
ceiling
cultivation bed
seedlings
Prior art date
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Pending
Application number
JP63050771A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Kobayashi
小林 光義
Hiromitsu Takada
高田 博充
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP63050771A priority Critical patent/JPH01225422A/ja
Publication of JPH01225422A publication Critical patent/JPH01225422A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、照度、肥料
溶液濃度等の植物育成環境を制御した状態で水耕栽培が
行なわれる完全制御型植物工場の建屋に関するものであ
る。
「従来の技術」 従来、野菜などの作物を栽培する場合に、露地栽培にお
ける地力の低下あるいは連作障害や病虫害の回避、およ
び栽培の省力自動化、生産の増強等を目的として、土を
使わずに肥料分を溶かした養液を用いて、水耕栽培によ
り栽培することがある。そして、最近では、この水耕栽
培が、バイオファームと呼ばれる外部から気密された植
物工場において行なわれている。
このバイオファームは、植物を無菌に近い状態で栽培す
ると共に、栽培される植物の成育に必要な湿度、温度、
光合成に必要な二酸化炭素濃度、照度、養液中の肥料成
分の補給調節等をコンピュータで自動制御しながらこの
植物に空気、光、水、養分等を人工的に与え、播種や移
植、収穫のみを人手によって行なうようにしたものであ
る。このバイオファームにおいては、通常、建屋内の温
度を20℃前後、湿度を80%前後に保つと共に建屋内
の二酸化炭素の濃度を通常の空気の2〜3倍にし、この
建屋内で植物に養液を供給すると共に高圧ナトリウムラ
ンプ等で光を照射することによって、サラダ菜、サニー
レタス等の葉菜類を人工的に育成する。そして、このよ
うなバイオファームで葉菜類を育成した場合には、通常
の露地栽培と比較して播種から収攬までの発育速度が3
.5倍になり、生産性が極めて高くなる。その上、収穫
された作物は露地ものと比べて高価であるが、無農薬、
高栄養という長所を有する。
「発明が解決しようとする問題点J しかしながら、上記バイオファームのような植物工場に
おいては、建屋内の湿度が80%前後という高湿度に保
たれている上、熱伝導率の高い鉄骨が埋設されている柱
が外壁の内側に配置されているため、外気温か建屋内の
温度より著しく低い場合、建屋内の雰囲気と往、外壁、
天井との温度差によって建屋の内面が結露し、その水滴
が床に落ちて作業環境が悪化したり、病気が発生すると
いう問題点があった。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、建屋
内の作業環境が常に良好に保たれる完全制御型植物工場
を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、床の上に外壁および天井と離されて櫓が構
築され、この櫓に栽培ベッドと照明装置と空調設備とが
支持されている完全制御型植物工場の建屋であって、外
壁および天井が断熱体から構成され、柱が上記外壁の外
側に配置されたものである。
「作用」 この発明の完全制御型植物工場の建屋においては、外壁
および天井を断熱体から構成すると共に、柱を建屋の外
側に配置して熱伝導率の高い柱鉄骨を建屋の外に位置さ
せるようにしたことによって、外気温が建屋内の温度よ
り著しく低い場合にもその外気温が建屋内にほとんど伝
わらない。したがって、外壁および天井の内面の温度が
建屋内の雰囲気温度より著しく低下することがなくなり
、これにより外壁および天井に結露しなくなる。
[実施例J まず、この発明の建屋を適用する完全制御型植物工場で
行なわれろ水耕栽培についてシステムを簡略化して示し
た第3図ないし第13図を参照して説明する。
ここでは、第3図に示すように、発芽装置1とレール2
とレール3とを一直線上に配置し、上記レール2上に複
数の育苗用の栽培ベッド4を載せると共に上記レール3
上に複数の育成用の栽培ベッド5を載せてこれら栽培ベ
ッド4.5を上記各レール2.3に沿って移動可能とし
てなる水耕栽培設備を利用するものとする。
このような水耕栽培設備を利用して植物を栽培する場合
には、発芽装置lによって複数の種子を発芽させ、この
発芽種子を第4図に示すような栽培ボット6に植設する
。この栽培ボット6は、プラスチックからなるものであ
って、下部ボット7に上部ボット8が嵌脱自在に嵌合さ
れて二重構造とされたものである。上記下部ボット7は
、複数のポット部9が所定間隔を隔てて配置されると共
に各ポット部9の縁部に鍔状部10が形成されてこの鍔
状部IOを介して各ポット部9が連結され、各ポット部
9の底部に孔11が形成されたものである。上記上部ポ
ット部8は、その縁部に鍔部12が形成されると共に、
その底部が貫通されて下方に大きく開口する開口部13
が設けられたものである。そして、この栽培ボット6に
発芽種子を植設する際には、第5図に示すように、栽培
ボット6にロックウール、ウレタン等の培地14を収容
し、培地14に発芽種子を植設する。
このようにして複数の栽培ボット6に発芽した種子を植
設した後、これら栽培ボット6を育苗用の栽培ベッド4
内に配設する。この栽培ベッド4は、第6図、第7図に
示すように、矩形状に組み立てられた側部とその底部と
からなる枠体15の内側に矩形容器状の苗床16が収容
されたものであって、上記枠体15の底部にこの栽培ベ
ッド4を移動させるローラ17が取り付けられたもので
ある。上記苗床!6は、底の浅い容器状のものであって
、その両端に養液を貯留する側溝18が設けられると共
にこれら側溝18の間に上記養液が流れる水平部19が
設けられ、上記各側溝■8の底部に、上記養液を排出す
ると共に上下に伸縮して養液の液面を調節する排出管2
0が設けられたものである。この栽培ベッド4の水平部
I9上には、上記各栽培ポット6の位置を決める位置決
め部材21が配置されている。この位置決め部材21は
、上記ポット部9を嵌合する位置決めポット22が複数
縦横に配され、これら位置決めポット22の底部にそれ
ぞれ孔23が形成されると共に、各位置決めポット部2
2が、各ポット部9を一つ置きに嵌合するような間隔で
配されている。そして、この位置決め部材21によって
各栽培ボットを配設する際には、第8図に示すように、
各栽培ボット6を隣接させ並列に並べると共に、隣合う
栽培ボット6を逆方向へ向けてこれら栽培ボット6に収
容された上部ポット8を互いに離間させるようにする。
また、この栽培ベッド4は、育苗時には、一方の側溝1
8に設けられた排出管20が閉塞されると共に他方の側
N18に設けられた排出管20の上端が所定の高さに調
節された状態で使用され、上記一方の側溝18の上方に
は養液を供給する蛇口24が配置される。
このようにした後、この栽培ベッド4をレール2の上に
載せ、このレール2に沿って栽培ベッド4を移動させて
上記一方の側溝18の上部に上記蛇口24を配置させ、
この蛇口24から一方の側溝!8に養液を流入させる。
このようにすると、一方の側WIt18に一旦貯留され
た養液が層流となって水平部19に流れ、この養液が他
方の側溝18に設けられた排出管20の上端から排出さ
れて養液の液面が所定高さに調節される。そして、この
場合、上記水平部19上を流れる養液は、第9図に示す
ように、位置決めポット22の孔23および下部ポット
7の孔11を通って上部ポット8内に収容された苗の根
に供給される。
このようにした状態で所定時間を経過させた後、この栽
培ベッド4をレール2に沿って所定の移動量だけ移動さ
せると共に移動した栽培ベッド4の後方に別の栽培ベッ
ド4を順次配置させていき、以下、これら栽培ベッド4
を所定時間経過する度に移動させて、各栽培ベッド4の
位置を苗の成育段階に応じて変えていく。そして、これ
ら栽培ベッド4が所定位置に移動してきた時、第10図
に示すように、その栽培ベッド4内に配列された栽培ボ
ット6を配列し直して各栽培ボット6の間隔を離間させ
、さらにこの状態で栽培ベッド4を順次移動させていく
ことによって苗を成育させていく。
このようにして苗を成育しつつ栽培ベッド4を上記レー
ル2の端部まで移動させた後、この栽培ベッド4をレー
ル2から降ろずと共にこの栽培ベッド4に植設されてい
る苗を上部ポット8ごと育成用の栽培ベッド5に移植す
る。この育成用の栽培ベッド5は、第1!図、第12図
に示すように、育苗用の栽培ベッド4と同様に構成され
たものであって、その苗床16aが底の浅い容器状に形
成され、この苗床16aの底部両端に養液を貯留する側
溝18aが設けられると共にこれら側1f8aの間に上
記養液が流れる水平部19aが設けられ、上記各側溝1
8aの底部に、上記養液を排出すると共に上下に伸縮し
て養液の液面を調節する排出管20aが設けられたもの
である。そして、この育成用の栽培ベッド5では、その
大きさが育苗用の栽培ベッド4より大きく構成されてお
り、また、上記水平部19a上には板状の位置決め部材
25が配置されている。この位置決め部材25は、発泡
スチロールからなるものであって、上記上部ポット8を
所定位置に配設する角穴26か縦横に間隔を空けて複数
形成され、この上部ボット8を挿入させて支持するよう
にしたものである。そして、その角穴26の間隔は上記
下部ボット7のポット部9の間隔より広くなっている。
また、この栽培ベッド5も、上記育苗用の栽培ベッド4
と同様に、育苗時には、一方の側溝18aに設けられた
排出管21aが閉塞されると共に他方の側溝18aに設
けられた排出管20aの上端が所定の高さに調節された
状態で使用され、上記一方の側711i19aの上方に
は養液を供給する蛇口24aが配置される。
このようにした後、この栽培ベッド5をレール3の上に
載せ、このレール3に沿って栽培ベッド5を移動さ仕て
上記一方の側溝18aの上部に上記蛇口24aを配置さ
せ、この蛇口24aから一方の側ill 18aに養液
を流入させる。このようにすると、上記一方の側118
aに一旦貯留された養液が層流となって水平部19aに
流れ、この養液が他方の側溝18aに設けられた排出管
20aの上端から排出されて養液の液面が所定高さに調
節される。そして、この場合には、第13図に示すよう
に、苗の根が上部ポット8の開口部13から露出した状
態で養液に浸される。
このようにした状態で所定時間を経過させた後、この栽
培ベッド5をレール3に沿って所定の移動型だけ移動さ
せると共に移動した栽培ベッド5の後方に別の栽培ベッ
ド5を順次配置させていき、以下、これら栽培ベッド5
を所定時間経過する度に移動させて、各栽培ベッド5の
位置を苗の成育段階に応じて変えていく。
そして、このようにして作物を育成しつつ栽培ベッド5
を上記レール3の端部まで移動させた後、この栽培ベッ
ド5をレール3から降ろし、この栽培ベッド5から作物
を順次収穫していく。
このような水耕栽培方法によれば、発芽させた種子を栽
培ポット6内に収容してこの栽培ポット6を育苗用の栽
培ベッド4内に配設し、この栽培ベッド4内で成育した
苗を栽培ポット6ごと育成用の栽培ベッド5に移植する
ので、移植するときに毛根がとれる恐れがなく、これに
より移植、定  −植を行なうことが可能となる。した
かっ、て、苗が小さなうちは苗どうしの間隔を狭くして
おき、苗の成長に応じて移植して苗どうしの間隔を広げ
ることが可能となり、これにより限られた栽培面積を有
効に利用することができ、生産コストを低減することが
できる。
また、上記栽培ベッド4を苗の成育段階に応じて順次移
動させると共にその後方に順次栽培ベッド4を配置させ
ていき、次いで、移動してきた栽培ベッド4から栽培ポ
ット6を育成用の栽培ベッド5に移植し、この栽培ベッ
ド5を苗の成育段階に応じて順次移動させると共にその
後方に順次栽培ベッド5を配置していき、移動してきた
栽培ベッド5から作物を順次収穫していくので、作物を
収穫時期をずらして順次収穫することができ、これによ
り収穫された作物を新鮮な状態で消費者に供給し得て、
作物の商品価値を高めることができる。
また、上記育苗用の栽培ベッド4によれば、矩形容器状
の苗床16を有し、この苗床16の底部両端に養液を貯
留する側溝18が設けられると共にこれら側溝18の間
に上記養液が流れる水平部19が設けられ、上記各側溝
18の底部に、上記養液を排出すると共に上記養液の液
面を調節する排出管20が設けられたので、一方の側溝
18に設けられた排出管20を閉塞した状態でその側溝
18に養液を流入することによって、この養液を側溝1
8に一旦貯留させた後、この養液を水平部19に流すこ
とができ、これにより水平部19に層流を流すことがで
きる。また、側*isおよび排出管20を苗床!6の両
端に設けたので、養液流入側と養液排出側とを逆にし、
養液の流れ方向を変えて使用することもできる。したが
って、養液の流れ方向を変える場合にも栽培ベッド4の
向きを変えずに使用することができ、取り扱いが容易に
なる上、養液の流れ方向を変えることによって各位置に
植設されている苗への養液供給条件を平均化し、これに
より6苗の発育状態を平均化することができる。
そして、上記のような効果は、上記育成用の栽培ベッド
5を使用する場合においても奏することができる。
また、上記栽培ボット6によれば、底部に孔llが形成
された下部ポット7のポット部9に上部ボット8を嵌脱
自在であるように嵌合して二重構造とすると共に上記上
部ボット8の底部を貫通させて開口部13を形成したの
で、苗が小さなうちは、上部ボット8を下部ボヅト7の
ポット部9に嵌合して苗の根をポット部9内に収容した
状態で栽培することが可能となる。このため、苗の根が
栽培ポット6の外に伸びることがない上、上部ボット8
を下部ポヅト7から取り外すことによって苗の根を傷め
ることなく移植作業を行なうことができる。また、苗が
大きくなったときには、その苗の根を上部ボット8の開
口部13から露出させた状態で栽培することができる。
このため、苗の根を栽培ポット6の外まで成長させるこ
とが可能となり、苗の成長を促進させることができる。
その上、この苗の移植の際には、上部ボット8の間隔を
広げて配置することも可能となり、これにより隣合う苗
どうしの接触を予め防止して苗の成長をさらに促進させ
ることもできる。また、ポット部9の縁部に鍔状部!0
を形成すると共にこの鍔状部10を介して複数のポット
部9を連結して下部ポット7を構成したので、各上部ポ
ット8に収容された複数の苗を上部ポット8ごと同時に
移植することもでき、かつその移植の際に各下部ポット
7の間隔を広げて各上部ポットに収容されている苗の間
隔を同時に広げることもできる。
次に、この発明の建屋を完全制御型植物工場に適用した
一実施例を第1図、第2図を参照して詳細に説明する。
この実施例の完全制御型植物工場は、建屋27内が外部
から気密されると共にこの建屋27内の温度、湿度、二
酸化炭素が空調設備によって調節されているものである
この建屋27の外壁28は、コンクリートにポリエチレ
ンフオーム等の断熱材を埋め込んだ構造、または骨材と
して断熱性の高いものを使用した断熱コンクリート構造
、または断熱材サンドイッチ鉄板パネルとされており、
天井29は、鉄板サンドイッチパネル等の断熱体から構
成されている。
そして、この建屋27の柱30は鉄骨構造とされたもの
であるが、上記外壁28の外側に鉄骨31が配置される
ように構成されている。
この建屋においては、その外壁28および天井29を断
熱構造にすると共に熱伝導率の高い鉄骨31を建屋27
の外に位置したことによって、外気温が建屋27内の温
度より著しく低い場合にもその外気温が建屋27内にほ
とんど伝わらない。
このため、外壁28および天井29の内面の温度が建屋
27内の雰囲気温度より著しく低下することがなく、シ
たがって、外壁28および天井29に結露が生じること
がない。また、柱30を建屋27の外側に配置したため
、外壁28の内面には突出部がなく、これにより建屋2
7内の空間を有効に利用することができる。
また、上記建屋27の内部は、5つの部屋に区画されて
おり、その出入口32の付近に作業室33が設けられる
と共に、この作業室33の両側に育苗室34が設けられ
、その奥に一対の育成室35が設けられている。
作業室33は、この完全制御型植物工場で栽培する植物
の発芽、定植、収穫作業等を行なう部屋であり、その−
角に発芽装置36が設置されている。この作業室33で
は、上記発芽装置36で種子を発芽させると共に発芽し
た苗を育苗用の栽培ベッド4に植設する。そして、植設
された苗は、その後、上記栽培ベッド4ごと移動キャス
ター37に載せられ、上記育苗室34へ運ばれる。
育苗室34は、上記発芽装置36で発芽した苗を成育さ
せる部屋であり、その床38の上には第2図に示すよう
な櫓39が構築されている。この櫓39は、外壁28、
天井29などと離した状態で構築された乙のであって、
上記育苗用の栽培ベッド4を載せる台40が第1図中の
左右方向へ延在するようにして二列並べて設けられたも
のである。
上記番台40の上には上記載°培ベッド4を載せて移動
させるレール2が敷設されていると共に、第2図に示す
ように、番台40の互いに相対する側の端部上には、各
栽培ベッド4に養液を供給する蛇口24が上記各レール
2に沿って複数配設されており、これら各蛇口24には
養液供給管41が連結されている。この養液供給管41
は、上記床38に設けられたピット42内に収容された
状態で上記建屋27内の各所に敷設されたものであって
、上記建屋27の外部から供給される養液を上記各蛇口
24に供給するものである。一方、上記番台40の互い
に対向する側の端部には、各栽培ベッド4の排出管20
から流出する養液を受ける樋43が設けられている。ま
た、上記レール2上に栽培ベッド4を載せる場合、上記
移動キャスター37を一方の台40の第1図中の右側の
端部に横付けしてその端部から栽培ベッド4を載せるこ
ととなるが、その場合には、養液を供給する蛇口24と
同じ側に位置する排出管20だけを閉塞した状態にして
おく。上記一方の台40の左側の端部には、上記レール
2上を移動してきた栽培ベッド4を隣の台40のレール
2上に載せ換える移載装置44が設けられている。この
移載装置44によって上記載培ベッド4を隣の台40に
移載さ仕た場合には、蛇口24の位置が移載面と逆にな
るため、閉塞する排出管20も逆にして流れ方向を変え
るようにしなければならないが、このようにすると、栽
培ベッド4内の各位置での養液供給条件が平均化されて
苗の発育状態が平均化されることとなる。そして、この
栽培ベッド4は、その後、その台40の右側の端部まで
移動していき、その端部で再度移動キャスター37に載
せられ、定植作業のために上記作業室33へ運ばれてい
くこととなる。そして、この作業室33において、育苗
用の栽培ベッド4に植設されている苗が育成用の栽培ベ
ッド5に定植され、その栽培ベッド5が移動キャスター
37aに載せられて育成室35へ運ばれることとなる。
育成室35は、上記育苗室34と同様に構成されたもの
であるが、育成用の栽培ベッド5が育苗用の栽培ベッド
4よりも大きいため、全体に大きく構成されている。そ
して、この育成室35内において上記育苗室34内で行
った成育方法と同様な方法で苗を成育さけ、作物が育成
した後、この作物を栽培ベッド5ごと移動キャスター3
7aに載せて上記作業室33へ運び、この作業室33に
おいて作物を収穫することとなる。
次に、この完全制御型植物工場の照明装置について説明
する。なお、この照明装置は、上記育苗室34と上記育
成室35とに同様なものが設置されているため、ここで
は育苗室34の照明装置を例にとって説明する。
この照明装置は、取付体45に複数の蛍光灯46および
その上部に配置される複数の反射鏡47を設けると共に
各反射鏡47の間に隙間を設けたものである。上記取付
体45は、ステンレスワイヤなどからなるロープ48に
よって栽培ベッド4上から吊り下げられた状態で上記櫓
39の上部に支持されており、上記ロープ48が滑車4
9を介して電動機50に連結されている。そして、この
電動機50にはスイッチ51が接続され、このスイッチ
51のボタンを押すことによって電動機50を駆動して
上記取付体45を昇降させるようになっている。
この照明装置においては、光源として蛍光灯46を用い
たことによって、幅広い波長域の連続したスペクトルを
有する光を植物に照射することができ、これによって栽
培可能な品種が増加する。
また、蛍光灯46は発光に伴って放射する熱が少なく、
葉焼けする恐れがないので、光源を植物に近づけること
ができ、これにより必要な照度を得るために消費する電
力が減少する。さらに、発生する熱が少ないため、光源
の発生熱による建屋27内の温度上昇が抑えられ、これ
によって空調のランニングコストが低減する上、光源を
低い位置に配置することによって天井29を低くするこ
とが可能となり、これにより空調すべき空間が縮小して
空調のランニングコストをさらに減少させることができ
る。
さらに、蛍光灯46および反射鏡47が取り付けられて
いる取付体46を櫓39に昇降自在に支持させたことに
よって、上記載培ベッド4に植設されている植物の移植
作業等を行なう場合に上記取付体46を上昇させて作業
性の改善を図ることができ、その上、植物に照射する光
の照度を蛍光灯46の高さを変えることによって制御す
ることもできる。
次に、この完全制御型植物工場の空調設備について説明
する。なお、この空調設備は、上記育苗室34と上記育
成室35とに同様なものが設置されているため、ここで
は育苗室34の空調設備を例にとって説明する。
この空調設備は、その空調器52が上記各レール2に沿
って二列に並べられた状態で上記櫓39の上に複数取り
付けられると共に、第2図に示すように、各列の各空調
器52が互いに相対して外側に位置するように設けられ
たものであって、各空調器52に熱媒体を流通させる空
調配管53が各空調器52の上部に位置するようにして
上記櫓39の上部に敷設されてなるものである。上記空
調器52は、その吹出口54が外側斜め下方へ向けて設
けられ、その吸込口55が内側へ向けて設けられている
。そして、この空調器52の下方には、上記吹出口54
から吹き出した空調空気をその下方に位置する栽培ベッ
ド4の側方へ導いて、この栽培ベッド4上へ空調空気を
流入させるカーテン56が設けられている。また、上記
空調器52の隣には加湿器57が並設されている。
この空調設備においては、空調器52とこの空調器52
に熱媒体を流通さける空調配管53とを、建屋27内の
床38の上に外壁28、天井29などと離して構築した
櫓39の上部に設けたことによって、空調時に空調配管
52に冷媒を流通させた場合にも、この冷媒の冷熱が外
壁28、天井29などに伝わることはなく、したがって
、外壁28、天井29などが空調設備により冷却されて
結露することがない。
この完全制御型植物工場においては、複数の蛍光灯46
を栽培ベッド4上に並列に配置すると共に各蛍光灯46
の上部に配置された各反射鏡47の間に隙間を設け、か
つ、この反射鏡47の上に配設された一対の空調器52
の各吹出口54を互いに相対する位置にそれぞれ斜め下
方へ向けて設けると共に各吸込口55を対向させて設け
たことによって、吹出口54から吹き出した空調空気が
栽培ベッド4上に側方から吹き込まれ、この空調空気が
蛍光灯46の放射熱を吸収しつつ反射鏡47の間の隙間
を通って上方に流出し、吸込口55に吸い込まれる。し
たがって、植物の周囲の温度が適温に保たれると共に蛍
光灯46が放射する熱を空調空気が吸収するので、空調
のランニングコストを低く抑えることができる。
この完全制御型植物工場によれば、建屋27内を外部と
気密に構成すると共にこの建屋27内の温度、湿度、二
酸化炭素濃度を調節する空調設備を設け、この建屋27
内に植物を栽培する栽培ベッド4.5とその植物に光を
照射する照明装置とを設けたので、植物の周囲の温度、
湿度、二酸化炭素濃度および光合成に必要な光を制御す
ることができると共に植物に必要な養分を植物の成育に
適した成分濃度に調節した養液として与えることができ
、これにより、植物育成環境を植物の成育に最も適した
状態に制御することができ、かつ植物を無菌に近い状態
で成育させることができる。このため、播種から収穫ま
での育成期間を通常の露地栽培と比べて飛躍的に短縮す
ることができると共に発育状態を良好にして生産性を向
上させることができ、かつ、栄養価が高く、無農薬で安
全性の高い作物を得ることができる。そして、このよう
な高品質の作物を季節に拘わらず一年中栽培することが
でき、しかも作物を計画的に栽培して必要な量だけ収穫
することができる。
「発明の効果」 この発明の完全制御型植物工場の建屋によれば、外壁お
よび天井を断熱体から構成すると共に、柱を建屋の外側
に配置して熱伝導率の高い柱鉄骨を建屋の外に位置させ
るようにしたので、外気温が建屋内の温度より著しく低
い場合にもその外気温が建屋内にほとんど伝わらない。
したがって、外壁および天井の内面の温度が建屋内の雰
囲気温度より著しく低下することを防止することができ
、これにより外壁および天井に結露が生じることを防止
することができる。
また、柱を建屋の外側に配置したので、外壁の内側など
に突起がなくなり、これにより建屋内の空間を有効に利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の完全制御型植物工場の建屋の配置図
、第2図は同横断面図、第3図は水耕栽培方法を説明す
る説明図、第4図は栽培ポットの斜視図、第5図は植物
が栽培ポットに収容された状態を示す断面図、第6図は
育苗用の栽培ベッドの縦断面図、第7図は同平面図、第
8図は栽培ポットの配置状態を示す要部の平面図、第9
図は植物が育苗用の栽培ベッドに植設された状態を示す
縦断面図、第1θ図は栽培ポットの間隔を広げた配置状
態を示す要部の平面図、第11図は育成用の栽培ベッド
の縦断面図、第12図は同平面図、第13図は植物が育
成用の栽培ベッドに植設された状態を示す縦断面図であ
る。 4.5・・・・栽培ベッド、 27・・・・建屋、 28・・・・外壁、 29・・・天井、 30・・・・柱、 39・・・・櫓。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 床の上に外壁および天井と離されて櫓が構築され、この
    櫓に栽培ベッドと照明装置と空調設備とが支持されてい
    る完全制御型植物工場の建屋であって、外壁および天井
    が断熱体から構成され、柱が上記外壁の外側に配置され
    たことを特徴とする完全制御型植物工場の建屋。
JP63050771A 1988-03-04 1988-03-04 完全制御型植物工場の建屋 Pending JPH01225422A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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