JPH01225056A - セラミック放電灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、透光性セラミックチューブの両端をセラミッ
ク製の閉塞部材で封止してなる発光管を用いたセラミッ
ク放電灯に関する。

（従来の技術） 高圧ナトリウムランプは、発光管内にアルゴンなどの希
ガスと、ナトリウムＮａおよび水銀Ｈｇを封入してあり
、点灯中に発光管が高温になることから耐熱性を要求さ
れるとともに、ナトリウムに対する耐蝕性か必要である
ため、発光管バルブとして透光性アルミナなサファイヤ
等の透光性セラミックチューブが使用されている。

上記透光性セラミックチューブは両端開口部を気密に閉
止しなければならないか、この開口部をニオブＮｂより
なる閉塞部材で封止すると、ニオブ材料か高価であるか
らコスト高になり、したがって安価なセラミック製の閉
塞部材で封止する場合がある。この場合、セラミック製
閉塞部材は上記透光性セラミックチューブに対して有機
封着剤を介して接合される。

また、セラミック製閉塞部材の中央には挿通孔が形成さ
れ、この挿通孔にニオブなどの給電用導入線が貫通され
、この導入線は有機封着剤を介してセラミック製閉塞部
材に固定されるとともに、該導入線の放電空間側先端に
電極が取付けられるようになっている。

このような高圧ナトリウムランプにおいては、点灯中に
透光性セラミックチューブの端部、詳しく説明すると、
透光性セラミックチューブとセラミック製閉塞部材とが
接合されている隅部に最冷部が発生する。このような最
冷部には、放電空間で余剰になったナトリウムのアマル
ガムが凝縮する。

このようなアマルガムの溜り部は、上記したように透光
性セラミックチューブとセラミック製閉塞部材との接合
箇所であるから、この接合箇所の有機封着剤と接触する
ことになり、このためアマルガム中のナトリウムが有機
封着剤と反応し、有機物を発生してこれが管壁に付着し
て早期黒化を発生させたり、ランプ電圧の上昇を招いた
り、封着不良によるリークを生じさせることがある。

このようなことから、セラミック製閉塞部材の周囲に放
電空間側に延びる側壁を立上げて形成し、この立上がり
側壁をセラミックチューブの端部に嵌め込み、この立上
がり側壁の外面とセラミックチューブの内面の間に有機
封着剤を介在させて両者を接合することが考えられる。

このようにすれば、点灯中に余剰になったアマルガムは
、セラミック製閉塞部材の底壁と立上がり側壁との隅部
に凝縮して、透光性セラミックチューブとセラミック製
閉塞部材とを接合する有機封着剤には接触しなくなる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記のような構成の場合、セラミック製
閉塞部材の底壁と立上がり側壁の隅部に凝縮したアマル
ガムは、ランプに衝撃や震動が加えられると上記隅部か
ら流れて、中央部の給電用導入線の根元部に移動するこ
とがある。

アマルガムが給電用導入線の根元部に移動すると、この
導入線も有機封着剤を介してセラミック製閉塞部材に固
定されているから、上記アマルガムが導入線を接合して
いる封着剤に接触し、したがって前述した場合と同様に
、アマルガム中のナトリウムが封着剤と反応して有機物
を発生し、管壁の早期黒化を発生させたり、ランプ電圧
の上昇を招いたり、封着不良によるリークを生じさせる
ことがある。

本発明は、アマルガムが封着剤に触れるのを防止して早
期黒化やランプ電圧の上昇およびリークの発生を抑止し
、ランプの寿命が向上するセラミック放電灯を提供しよ
うとするものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、セラミック製閉塞部材の少なくとも一方に、
放電空間側に延びる側壁を形成するとともに、この側壁
の近傍に突起を設け、過剰のアマルガムが上記閉塞部材
の底壁、側壁および突起とのうちの少なくとも三面以上
に接触して溜るようにしたことを特徴とする。

（作用） 本発明によると、点灯中に最冷部となるセラミツク製閉
塞部材の底壁と立上がり側壁の隅部にアマルガムが凝縮
した場合、このアマルガムは閉塞部材の底壁と側壁およ
び突起とのうちの少なくとも三面以上に接触するので、
閉塞部材に対する接触面積が大きくなり、したがって接
触抵抗が増すので衝撃や震動が加えられても移動し難く
、このため中央部の給電用導入線の根元部に移動するこ
とがなくなる。よって、アマルガムが給電用導入線の根
元部の封着剤に触れるのが防止される。

（実施例） 以下本発明について、図面にもとづき実施例を説明する
。

図面は高圧ナトリウムランプの発光管を示し、ｌは透光
性アルミナなサファイヤ等の透光性セラミックチューブ
であり、両端開口部はセラミック製閉塞部材２，２によ
り閉塞されている。

上記セラミック製閉塞部材２．２には、周囲に放電空間
側に延びる側壁３．３が立上がり形成されており、これ
ら立上がり側壁３．３がセラミックチューブ１の端部に
嵌め込まれ、これら立上がり側壁３，３の外面とセラミ
ックチューブ１の内面の間に有機封着剤４．４が介在さ
れ、この有機封着剤４，４にてセラミック製閉塞部材２
．２かセラミックチューブ１に気密に接合されている。

そして、本実施例においては、上記セラミック製閉塞部
材２の底壁２ａと立上がり側壁３との隅部に、これら底
壁２ａと立上がり側壁３と亘り例えば三角形状の仕切り
突起５・・・が周方向に間隔を存して放射状に形成され
ている。

セラミック製閉塞部材２．２の中央には挿通孔６．６が
形成されており、これら挿通孔６，６にはニオブなどか
らなる給電用導入線７，７が貫通されている。この導入
線７，７は有機封着剤８゜８を介してセラミック製閉塞
部材２，２に固定される。そして、導入線７，７の放電
空間側先端には電極９，９が取付けられている。

このような構成の発光管内には、所定量のアルゴンなど
の希ガスと、ナトリウムＮａおよび水銀Ｈｇが封入され
ている。

このような実施例の高圧ナトリウムランプにおいては、
点灯中に透光性セラミックチューブ１の端部に最冷部か
発生する。すなわち、ランプ点灯中にあっては、セラミ
ック製閉塞部材２の底壁２ａと立上がり側壁３との隅部
がアーク放電から最も遠く、かつ電極９の背部であるた
め温度上昇し難く、したがってこの隅部が最冷部となる
。

この最冷部には、放電空間で余剰になったナトリウムの
アマルガムが凝縮する。

このアマルガムは、セラミック製閉塞部材２の底ｕ２ａ
と立上かり側壁３との隅部において、これら底壁２ａと
立上がり側壁３および仕切り突起５との３面に接触する
。

このため、アマルガムの閉塞部材２に対する接触面積が
大きくなり、したかって接触摩擦抵抗が増すので衝撃や
震動か加えられてもアマルガムが移動し難くなる。この
ため中央部の給電用導入線７．７の根元部に移動するこ
とがなくなり、よって、アマルガムか給電用導入線７の
根元部の封着剤８に触れるのか防止される。

また、立上かり側壁３，３が存在しているから、閉塞部
材２をセラミックチューブ１に接合した有機封着剤４に
アマルガムが接触するのが防止される。

このようなことから、アマルガム中のナトリウムか有機
封着剤４，８と反応しすることはなく、管壁の早期黒化
が防止され、ランプ 電圧の上昇が解消されるとともに、封着剤４，８の劣化
による封着不良にてリークを生じさせることもなくなる
。

よって、ランプ寿命が長くなる。

なお、上記実施例では、突起５・・・をセラミック製閉
塞部材２の底壁２ａと立上がり側壁３との隅部に、これ
ら底壁２ａと立上がり側壁３と亘り周方向に間隔を存し
て放射状に形成したが、突起５の形状、設置場所、設置
数等については上記実施例に限らず、要するに本発明は
、最冷部に凝縮した余剰ナトリウムが、セラミック製閉
塞部材２の底壁２ａと立上がり側壁３および突起５の内
の少なくとも３面以上に接触する構造であれば、種々の
変形で実施可能である。

また、上記実施例においては高圧ナトリウムランプにつ
いて説明したか、最近において発光効率の向上を目指し
てメタルハライドランプの発光管を透光性セラミックチ
ューブで構成する研究も進められており、本発明はこの
ようなものでも実施可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によると、点灯中に余剰のア
マルガムか最冷部となるセラミック製閉塞部材の底壁と
立」二かり側壁の隅部に凝縮した場合、このアマルガム
は閉塞部材の底壁と側壁および突起とのうちの少なくと
も三面以上に接触するので、閉塞部材に対する接触面積
が大きくなり、したがって接触抵抗が増すので衝撃や震
動が加えられても移動し難く、このため中央部の給電用
導入線の根元部に移動することがなくなる。よって、ア
マルガムが給電用導入線の根元部の封着剤に触れるのか
防止される。このようなことからアマルガムが有機封着
剤と反応することはなく、管壁の早期黒化が防止され、
ランプ電圧の上昇か解消されるとともに、封着剤の劣化
によりリークの発生が防止され、ランプ寿命が長くなる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１−は主要分を一部
切欠いて示す斜視図、第２図は発光管全・体の断面図で
ある。 ■・・・透光性セラミックチューブ、２・・・閉塞部材
、３・・・立上がり側壁、４・・・有機封着剤、５・・
・突起、７・・・導入線、８・・・有機封着剤。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 透光性セラミックチューブの両端を封着剤を介してセラ
   ミック製の閉塞部材で封止し、これら閉塞部材の中央に
   封着剤を介して電極への給電用導入線を貫通固定するこ
   とにより発光管を構成し、この発光管の内部に希ガスと
   、点灯中過剰の発光金属および水銀を封入したセラミッ
   ク放電灯において、 上記閉塞部材の少なくとも一方には、放電空間側に延び
   る側壁を形成するとともに、この側壁の近傍に突起を設
   け、上記発光管内の過剰のアマルガムが上記閉塞部材の
   底壁、側壁および突起との少なくとも三面以上に接触し
   て溜るようにしたことを特徴とするセラミック放電灯。