JPH01224465A - スタータ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ ゛本発明は、自動車等に搭載されるエンジン始動を行う
ためのスタータ装置に関するものである。

［従来技術及び発明が解決しようとする問題点］従来、
この種スタータ装置のなかには、例えば特開昭６２−１
３１９７２号公報に示す如く、ピニオンギアが一体的に
設けられたピニオン軸を、モータ側の恥動力が伝達され
る筒状の出力軸に軸芯方向移動自在となるようスプライ
ン嵌合を有する関係で嵌合したものがある。しかるにこ
のものでは、出力軸は先後二個所をハウジング側に支持
されているものの、エンジン始動時においてピニオンギ
アがエンジン側のリングギアに噛合すべくピニオン軸が
シフトした場合に、該シフトしたピニオン軸はどうして
も片持ち状になってしまい、この結果、エンジン始動時
において、ピニオンギアとリングギアとの噛合によって
発生する負荷によりピニオン軸に芯ずれが生じて、ピニ
オンギアの振れが大きくなってしまう詐りでなく、精度
的にも劣り耐久性が低いなどの欠点があった。

［問題を解決する手段］ 本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができるスタータ装置を提供することを目的と
して創案されたものである。そして本発明は、先端にピ
ニオンギアが設けられたピニオン軸を筒状とし、このピ
ニオン軸がスプライン勘合を有する関係で出力軸に軸芯
方向移動自在に外嵌して、ピニオンギアがエンジン側の
リングギアに噛合する始動位置に変位すべくピニオン軸
を先端側に向けてシフト可能に構成する一方、ピニオン
軸の先端側と出力軸の基端側とをそれぞれハウジング側
に軸芯回り回動自在に支持し、さらにピニオン軸と出力
軸との嵌合部間には、前記始動位置で、ピニオン軸のハ
ウジング側支持部位にオーバーラツプする軸受と、ピニ
オンギア部位にオーバーラツプする軸受とが介装されて
いることを特徴とするものである。

また、さらには先端にピニオンギアが設けられたピニオ
ン軸を筒状゛とし、このピニオン軸がスプライン勘合を
有する関係で出力軸に軸芯方向移動自在に外嵌して、ピ
ニオンギアがエンジン側のりングギアに噛合する始動位
置に変位すべくピニオン軸を先端側に向けてシフト可能
に構成する一方、ピニオン軸の先端側は軸受を介して、
また出力軸の基端側はセンターブラケットを介してそれ
ぞれハウジング側に軸芯回り回動自在に支持し、さらに
ピニオン軸と出力軸との嵌合部間に、前記始動位置で、
ピニオン軸のハウジング側支持部位にオーバーラツプす
る軸受と、ピニオンギア部位にオーバーラツプする軸受
とを介装すると共に、上記ピニオン軸を支持する軸受は
、該軸受とセンタニブラケットとの間に介装した弾機で
ピニオンギア側に押圧して位置決めする構成としたこと
を特徴とするものもある。

そして本発明は、これらの構成の何れのものにおいても
ピニオン軸がシフトして始動位置となった場合に、該ピ
ニオン軸の支持を確実にして芯ずれを有効に無くするこ
とができるようにしたものである。

［実施例］ 次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、１はスタータ装置のハウジングであって、
該ハウジング１内にはモータ部２が配されており、また
３はマグネットスイッチである。４は遊星ギア方式によ
って構成される減速機構であって、太陽ギアであるモー
タ駆動軸２ａが遊星ギア４ａに噛合している。この遊星
ギア４ａは、モータ軸２ａの駆動に基づきその回りを自
転しながら公転することになるが、実施例において遊星
ギア４ａが噛合する外側のリングギア４ｂは合成樹脂材
によって形成されて軽量化が計られている。前記遊星ギ
ア４ａに軸受メタル４Ｃを介して軸承された支軸４ｄに
出力軸５の鍔部５ａが止着されている。この出力軸５は
モータ軸２ａと同心と成るよう配されているが、その外
周に筒状のピニオン軸６が外嵌しており、そしてこのピ
ニオン軸６の内周面と出力軸５の外周面との間には先後
一対の第一および第二の軸受メタル７．７ａが介装され
ており、・しかもこの両軸受メタル７．７ａはピニオン
軸６の内周面に一体的に固定されていることにより、両
軸受メタル７．７ａの内周面と出力軸５の外周面とが摺
動面に設定されている。

８は一方向回転クラッチ（モータ部の回転方向に対して
は動力伝動するが、逆方向の回転に対しては動力電動を
断つように設定されている）であって、該一方向回転ク
ラッチ８のクラッチインナは前記ピニオン軸６に一体と
なって兼用化されており、一方、クラッチアウタ８ａは
スプライン（必要においてヘリカルスプライン嵌合であ
っても良い）嵌合部９を介して軸芯方向移動自在に連結
されている。さらにクラッチアウタ８ａにはレバーホル
ダ８ｂが形成されているが、このレバーホルダ８ｂに、
前記マグネットスイッチ３の作動ロッド３ａに一端部を
連結したシフトレバ−１１の他端部が係合しており、図
示しないスタータスイッチの始動操作に基づいたマグネ
ットスイッチ３のＯＮ作動でシフトレバ−１１が揺動し
、これによってピニオン＠６は、一方向回転クラッチ８
と一体となってスプライン嵌合部９に従って先方にシフ
トし、ピニオン軸６の先端部に一体的に設けたピニオン
ギア１３がエンジン側のリングギア１２に噛合する始動
位置に変位するようになっている。ここでピニオンギア
１３はピニオン軸６の先端部にセレーション結合等の適
宜結合手段によって、あるい像化されているが、このも
のはピニオンギア１３の外径がピニオン軸６の外径より
も大径になっており、これによって後述する軸受１４の
小型軽量化を計っている。

また前記ピニオン軸６は、さらに一方向回転クラッチ８
組付は位置よりもピニオンギア１３側（先端側）におい
て、軸受１４を介してハウジング１に回動自在に支持さ
れている（この軸受１４のインナリングとピニオン軸６
との間には軸受メタル７ｂが介装されている）が、この
支持部位は、前述したようにピニオン軸６が始動位置に
シフトした場合に、前記第一の軸受メタル７が丁度オー
バーラツプし、また先側の゛第二軸受メタル７ａはピニ
オン軸６のピニオンギア固定位置にオーバーラツプする
よう止着されているが、ピニオン軸６が始動位置にシフ
トした場合に出力軸５の先端部に位置するよう構成され
ている。

さらに出力軸５は、その基端部を軸受メタル７Ｃを介し
てセンターブラケット１０に回動自在に支持されている
。このセンターブラケット１０は勿論ハウジング１に一
体的に支持されるものであるが、センターブラケット１
０とピニオン軸６をハウジング１側に支持する軸受１４
との間に弾機１５が介装されている。この弾機１５は、
鋼線材をジグザグ状あるいは波状となるようにしたもの
を、さらに筒状となるよう湾曲させて形成したものであ
り、その対向する両道端部１５ａは、間隔を存して離間
しかつ外径方向に向けて折曲されている。そして弾機１
５は、遊端部１５ａをハウジング１のシフトレバ−１１
が配設される壁面１ａに係止するようにして組込姿勢を
決定し、そしてハウジング１の一方向回転クラッチ８が
シフト移動するためのスペースを確保すべく大径となっ
た内周面部１ｂに沿わせ。

前記軸受１４のモータ２側の面に当てかわれたスペーサ
１６に先端部が突き当てられるようにして嵌合組込され
るように構成されている。そして合わせ割型方式のハウ
ジングアッシーを一体組付けした場合に１弾機１５の他
端部がセンターブラケット１０に弾圧状に突き当たり、
これによって軸受１４はピニオンギア１３側に向けて押
圧されて軸芯方向の位置決め保持が成されるよう構成さ
れている。因みにこの軸受１４のピニオンギア１３側の
面は、防水シール１７を介在する状態でハウジング１に
形成した段部１ｃに付き当てられて位置決めされており
。

泥水が一方向回転クラッチ８部に浸入することを回避し
ている。またピニオン軸６の先端部には防水キャップ１
８が設けられていて、摺動部への泥水浸入を回避し、而
してこのスタータ装置は高度の防水対策が採られたもの
である。

叙述の如く構成された本考案の実施例において、エンジ
ン始動は、図示しないスタータスイッチの開操作に基づ
いたモータ２とマグネットスイッチ３との作動により、
゛ピニオン軸６が駆動回転しながら始動位置にシフトし
、これによってピニオンギア１３がリングギア１２に噛
合してエンジン始動が成されることになるが、この場合
にシフトしたピニオン軸６は従来のように片持ち状とな
らずに確実に支持される。

即ち本発明の実施例において、ピニオン軸６が前記始動
位置にシフトした場合に、基端部がセンターブラケット
ｌＯを介してハウジング１側に支持サレル出力軸５は、
先端側において、ピニオン軸６をハウジング側に支持す
る軸受１４と移動してきた第一軸受メタル７とがオーバ
ーラツプすることにより、この第一軸受メタル７、ピニ
オン軸６゜軸受１４を経由してハウジング１に支持され
、而して出力軸５は先後二個所がハウジング１に支持さ
れた安定支持状態となる。さらに出方軸５に外嵌するピ
ニオン軸６は、この安定支持状態の出方軸５に対して、
第一軸受メタル７によってハウジング１側に直接的に支
持される基端部位と、第二軸受メタル７ａによって先端
側のピニオンギア１３部位との先後二個所をそれぞれ支
持されることになる。従ってシフトしたピニオン軸６は
、エンジン始動時において、ピニオンギア１３とリング
ギア１２との噛合によって発生する負荷によりピニオン
軸６に芯ずれが生じて、ピニオンギア１３の振れが大き
くなってしまうことを確実に防止でき、高精度高品質で
あって高い信頼性の確保ができると共に、さらに耐久性
の著しい向上が図れることになる。

しかもこのものにおいて、ピニオン軸６をハウジング１
側に支持する軸受１４は、ピニオンギア１３側方向につ
いてはハウジング１の段部１ｃによって支持されている
が、逆にモータ２側についてはセンターブラケット１０
に基端部側が支持された弾機１５に弾圧支持されて位置
決めされている。この結果、軸受１４を組み込む際に、
モータ２側へのずれ規制をする止め部材をハウジング１
側の狭い部位にいちいち止着する必要が無くなって、作
業性が著しく向上すると共に、弾機１５の設置スペース
を、一方向回転クラッチ８のシフトスペースの外周側に
オーバーラツプさせて僅かなスペースに設定できるため
、軸受１４のモータ部２側へのずれ規制をするための部
材を後側に止着する場合のように、そのスペース分だけ
軸長が長くなってしまうことを有効に回避できて、軽量
小型化に寄与できることにもなる。そのうえハウジング
等の加工誤差を弾機１５の変形度合によってそのまま吸
収することができて品質の安定化と歩留まりの低減が計
れる。

尚、本発明は前記実施例に限定されないものであり、例
えばモータ軸２ａと出力軸５とを一体物（勿論、それぞ
れ別部材で形成したものをカップリング部材を用いて一
体的に連結したものでも良い）として遊星減速機構の無
いものにも実施でき、またエンジン始動に際してシフト
するピニオン軸は、マグネットスイッチによることなく
、回転慣性力によってシフトするものであっても良い。

さらには一方向回転クラッチを有しないもの（このもの
は、リングギアからエンジンに至る間に一方向回転クラ
ッチが設けられているものに採用されることが一般的で
ある）であっても良い。そして出力軸のハウジング側へ
の支持として、実施例のようにセンターブラケットによ
ることなく、軸受を介して直接的にハウジングに支持さ
せても良いのである。

さらに第４図に示す第二実施例の如くしても構成できる
。つまりこのものは基本的に、は前記第一実施例のもの
と同様の構成であるが、出力軸５の基端部に筒状部５ｂ
を形成し、この筒状部５ｂにモータ軸２ａを軸受メタル
７ｄを介して回動自在に支持した点、並びにピニオン軸
６と一方向回転クラッチ８のクラッチインナ８Ｃとを別
体とし、両者をセレーション結合等の結合方式によって
一体的に連結した点に主なる相違が有る。これらの点は
他の構成と同様、スタータ装置を作成する場合に、必要
において個別的に採択できるものであるが、モータ軸２
ａを出力軸５に支持させたことにより両者間の芯出し構
造がより一層確実になり、エンジン始動時におけるリン
グギア１２側からの負荷をより軸芯に集中して受けるこ
とになってエツジロードの回避が確実となるという利点
が有り、またピニオン軸６どクラッチインナ８ｃとを別
体としたことにより、ピニオンじく６がエンジン始動時
の負荷を受けたりした際の振れや倒れをこの結合部で吸
収することができるという利点を有することになる。

［作用効果］ 以上要するに１本考案は、先端にピニオンギアが設けら
れたピニオン軸を筒状とし、このピニオン軸がスプライ
ン勘合を有する関係で出力軸に軸芯方向移動自在に外嵌
して、ピニオンギアがエンジン側のリングギアに噛合す
る始動位置に変位すべくピニオン軸を先端側に向けてシ
フト可能に構成する一方、ピニオン軸の先端側と出力軸
の基端側とをそれぞれハウジング側に軸芯回り回動自在
に支持し、さらにピニオン軸と出力軸との嵌合部間には
、前記始動位置で、ピニオン軸のハウジング側支持部位
にオーバーラツプする軸受と、ピニオンギア部位にオー
バーラツプする軸受とが介装されていることから、ピニ
オン軸が始動位置にシフトした場合に、出力軸は二個所
でハウジング側に支持され、しかもこの出力軸に外嵌す
るピニオン軸は、先端のピニオンギア部と基端部との二
個所で支持されることとなって従来のように片持ち状に
なることが回避され、従ってシフトしたピニオン軸は、
エンジン始動時において、ピニオンギアとリングギアと
の噛合によって発生する負荷により芯ずれが生じて、ピ
ニオンギアの振れが太きくなってしまうことを確実に防
止でき、高精度高品質であって高い信頼性の確保ができ
ると共に、耐久性の著しい向上が図れることになる。

またこのものにおいて、ピニオン軸の先端側は軸受を介
して、出力軸の基端側はセンターブラケットを介してそ
れぞれハウジング側に軸芯回り回動自在に支持し、さら
にこのピニオン軸を支持する軸受は、該軸受とセンター
ブラケットとの間に介装した弾機でピニオンギア側に押
圧して位置決めする構成とすれば、軸受を組み込む際に
、モータ側へのずれ規制をする止め部材をいちいちハウ
ジング内に止着する必要が無くなって１組付は作業が著
しく簡略化されると共に、止着部材のスペース分だけ軸
長が長゛くなって大型化してしまうことを有効に回避で
きて、軽量小型化に寄与できることにもなる。そのうえ
ハウジング等の加工誤差を弾機の変形度合によってその
まま吸収することができて品質の安定化と歩留まりの低
減が合わせて計れるという利点が有る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係るスタータ装置の実施例を示したも
のであって、第１図はスタータ装置の一部断面正面図、
第２図は始動位置にシフトした状態を示す要部断面正面
図、第３図は弾機の斜視図、第４図は第二実施例を示す
スタータ装置の一部断面正面図である。 図中、１はハウジング、２はモータ部、４は遊星減速機
構、５は出力軸、６はピニオン軸、７および７ａ〜７ｄ
は軸受メタル、８は一方向回転クラッチ、９はスプライ
ン嵌合部、　１０はセンターブラケット、１２はリング
ギア、１３はピニオンギア、１４は軸受、１５は弾機で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）先端にピニオンギアが設けられたピニオン軸を筒状
   とし、このピニオン軸がスプライン勘合を有する関係で
   出力軸に軸芯方向移動自在に外嵌して、ピニオンギアが
   エンジン側のリングギアに噛合する始動位置に変位すべ
   くピニオン軸を先端側に向けてシフト可能に構成する一
   方、ピニオン軸の先端側と出力軸の基端側とをそれぞれ
   ハウジング側に軸芯回り回動自在に支持し、さらにピニ
   オン軸と出力軸との嵌合部間には、前記始動位置で、ピ
   ニオン軸のハウジング側支持部位にオーバーラップする
   軸受と、ピニオンギア部位にオーバーラップする軸受と
   が介装されていることを特徴とするスタータ装置。 ２）先端にピニオンギアが設けられたピニオン軸を筒状
   とし、このピニオン軸がスプライン勘合を有する関係で
   出力軸に軸芯方向移動自在に外嵌して、ピニオンギアが
   エンジン側のリングギアに噛合する始動位置に変位すべ
   くピニオン軸を先端側に向けてシフト可能に構成する一
   方、ピニオン軸の先端側は軸受を介して、また出力軸の
   基端側はセンターブラケットを介してそれぞれハウジン
   グ側に軸芯回り回動自在に支持し、さらにピニオン軸と
   出力軸との嵌合部間に、前記始動位置で、ピニオン軸の
   ハウジング側支持部位にオーバーラップする軸受と、ピ
   ニオンギア部位にオーバーラップする軸受とを介装する
   と共に、上記ピニオン軸を支持する軸受は、該軸受とセ
   ンターブラケットとの間に介装した弾機でピニオンギア
   側に押圧して位置決めする構成としたことを特徴とする
   スタータ装置。