JPH01224306A

JPH01224306A - 工業用殺菌組成物

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Publication number: JPH01224306A
Application number: JP4819288A
Authority: JP
Inventors: Osamu Umekawa; 梅川　治
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-03-01
Filing date: 1988-03-01
Publication date: 1989-09-07
Anticipated expiration: 2010-04-26
Also published as: JPH0737362B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明の組成物は工業製品や工業材料とりわけ、ラテッ
クスエマルジョン、水性塗料、金属加工油、澱粉糊、紙
用コーティングカラー、繊維油剤リグニン液などの微生
物による変質・汚染を抑制防除するために、また製紙工
程や工場冷却水系において微生物に起因して生ずるスラ
イム障害を防止するために用いる殺菌・静菌組成物に関
する。

（ロ）従来の技術従来より工業製品や工業材料であるラテックスエマルジ
ョン、水性塗料、紙用塗工液、繊維面剤、切削油剤、電
気絶縁材料などにあっては、また紙バルブ工業や各種産
業分野における冷却水系にあっては、細菌類・カビ類・
酵母類などの有害微生物か繁殖し易く、製品の腐敗・変
質・汚染など品質の低下や、スライムトラブルによる生
産性の低下原因となっている。これまでこれら有害微生
物の発生を抑制し、ないしは防除する薬剤としては、有
機金属化合物、有機イオウ化合物、第４級アンモニウム
塩化合物、フェノール系化合物など数多くの薬剤が使用
されてきたが、これら化合物はそれぞれに毒性面や公害
面、さらには特定用途に使用した場合に発泡や製品品質
の低下を招くなど種々の欠点を有している。また効力面
においてもある種類の微生物に対して殺菌・静菌効果が
不十分であるとか、効果の持続性に欠けるなどの欠点を
有していて工業用殺菌剤としては満足すべきらのではな
い。

（ハ）発明の目的及び効果本発明台は、これら従来より使用されてきた薬剤の問題
点を解決し、有用な工業用の殺菌・静菌剤を提供すべく
鋭意研究を重ねた結果、１．２−ベンゾイソチアゾロン
−３−オン（以下、ＢＩＴと略記する。）に、５−クロ
ル−２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン（以下
ＣＭＴと略記する）と２−メチル−４−イソデアゾリン
−３−オン（以下ＭＴと略記する）との混合物を配合し
た組成物が以下に述べるような優れた工業用の殺菌・静
閑組成物としての特徴を有するという知見に基づき本発
明を完成した。

本発明組成物の特徴！、相剰的効果が発揮される。

２、各単剤使用よりら、持続的静菌効果が得られる。

３、ラテックスや塗料などの製品に適用しても凝結や着
色などの悪影響を及ぼさない。

４、貯蔵安定性が優れている。

５、金属を含まず、低毒性で公害の恐れがない。

６、抗菌スペクトルが拡く耐性菌の出現がほとんどない
。

本発明組成物の１成分であるＢＩＴは工業用の有害生物
防除剤として公知の化合物であり、通常水性分散物やア
ミン又はアミン混合物に溶解したアルカリ性液状調製物
の状態で使用されている。

しかし水性分散物の形での製剤品は貯蔵安定性に問題が
あり、アミン含有調製物は特定の用途目的に使用した場
合、アミンによる対象製品への悪影響やアルカリ性ゆえ
に他の酸性薬剤と併用できないなどの問題点があった。

また効力面においても酵母類など特定の微生物に対して
殺菌・静閑効果が不十分で、工業用殺菌剤として満足す
べきものではない。また、本発明組成物の成分であるＣ
ＭＴおよびＭＴ混合物はＢＩＴ同様に工業用殺菌剤とし
て公知のものであり、通常貯蔵安定性に対する配慮から
塩化マグネシウムなどの錯塩の形で硝酸マグネシウムを
含有する液剤としてロームアンドハース社よりケーソン
（ＫＡＴＩＩＯＮ）　８８６　（ＣＭＴ：ＭＴ＝約３：
１ｉｉｆ量比）の商品名で市販されている。

しかし、このような強酸性の金属錯塩溶液は、その液性
ゆえに、ラテックスエマルンクンなどに適用した場合、
対象製品の凝結を生じ品質低下などの問題があった。ま
た製紙工程のスライムコントロール剤として適用した場
合、白水中のピッチ（樹脂成分）と、マグネシウムが結
合し粘着性の樹脂障害を生じるなどの問題があった。効
力面においても、ダラム陰性細菌や嫌気性菌などに対し
て殺菌・静菌効果が不十分であり、効力持続性において
も満足すべきものではない。

本発明の殺菌・静菌組成物は、基本的には上記した各成
分を任意の割合で親水性有機溶剤などに溶解して調製す
ることができるが有効成分の含有置棚が組成物巾約０．
５〜３０重量％が適当である。

またこの発明組成物中に水、界面活性剤、さらにまた必
要に応じて他の殺菌剤（例えば、２．２−ジブロモ−３
−ニトリロプロピオンアミド、４．５−ジクロロ−１，
２ジチオール−３−オン、２−ブロモ−２−二トロプロ
パンジオールｌ、３、メチレンビスチオシアナート、ビ
ストリブロモメチルスルホンなど）などを適宜添加して
もよい。

本発明組成物を使用するにあたっては、対象物、目的な
どにより添加量が異なるが、一般に工業製品又は工業材
料の防腐・防カビ剤として適用する場合は有効成分の含
有置棚が最終畠度で［１，５〜３００ｐｐ−程度になる
ように添加するのが好ましい。また製紙工程のスライム
コントロール剤として適用する場合は白水系に本有効成
分の含有置棚か０．ｌ〜ｓｐｐ＠程度、１日８〜１２時
間維持するように半連続添加するのが好ましい。さらに
また工業用冷却水系の殺菌剤として使用する場合は冷却
水系の保有水量に対し、本有効成分の含有置棚が０．０
５〜５　ｐｐｍ程度になるように２〜７日間毎に衝激添
加するのが好ましい。

（ニ）実施例以下、実施例をあげて本発明を詳述するがこれによって
本発明の範囲が何ら限定されるものではない。例中の％
はすべで重量百分率を示す。

配合例！８１７１０％、ＣＭＴとＭＴとの３：１（重量比）２％
、モノエチレングリコール８８％を混合溶解して製品と
する。使用に際してはそのまま、あるいは溶剤で所定濃
度に希釈して添加する。

配合例２８１７６％、ＣＭＴとＭＴとの３．１（重量比）混合物
６％、ジエチレングリコール８８％を混合溶解して製品
とする。使用に際してはそのまま、あるいは溶剤で所定
濃度に希釈して添加する。

配合例３８１７２％、ＣＭＴとＭＴとの３．１（重量比）混合物
ＩＯ％、プロピレングリコール８８％を混合溶解して製
品とする。使用に際してはそのまま、あるいは溶剤で所
定濃度に希釈して添加する。

実験例■ 配合例１〜３によりＲ製した本発明組成物の抗菌力を有
効成分含量を同じくするそれぞれの単剤および本発明組
成物の各塩類を用いた複合組成物と比較した。試験方法
はｐＨ６，５のワックスマン培地を用いた倍数希釈法で
行い、３０℃で２４時間培養後に試験菌の生育の有無を
肉眼観察し、最少発育阻止濃度（ＭＩＣ，μｇ＃＆）を
求めた。希釈は水を使用した。試験結果を表１に示す。

供試薬剤 ■、配合例１の組成物２、配合例２の組成物。

３、配合例３の組成物４、ＢＩＴ１２％、モノエチレングリコール８８％を混
合溶解して製品とする。使用に際しては、配合例と同様
の操作をする。

５、ＣＭＴとＭＴとの３：ＩＣＭ量比）混合物１２％、
プロピレングリコール８８％を混合溶解して製品とする
。使用法は配合例に同じ。

６、ＢＩＴ８％エチレンジアミン５％、ＣＭＴとＭＴと
の３：１（重量比）混合物６％ジエチレングリコール８
３％を混合溶解して製品とする。使用法は配合例に同じ
。

？、ＢＩＴ２％、ＣＭＴとＭＴとの３＝１（重量比）混
合物１０％、塩化マグネシウム８％、硝酸マグネシウム
１４％、プロピレングリコール２０％、水４６％を混合
溶解して製品とする。使用法は配合例に同じ。

（以下余白）表１に示したように前記配合例１〜３の本発明組成物は
、各単剤および本発明組成物の塩類を用いた複合剤に比
べて、各種工業製品・工業材料の腐敗・変質および紙パ
ルプ、抄造工程や冷却水系のスライム原因菌に対して相
剰的抗菌効果を示した。

実験例２実験例１において用いた各供試薬剤を合成高分子エマル
ジョンに有効成分臼ｍが同一になるように原液にて添加
し、エマルジョンへの影響性と防腐効力を比較した。試
験方法は、ｐ　Ｈ７の５Ｉ３Ｒラテツクスを用い１００
ｘ９のラテックス液に各供試薬剤をＩ０００ｐｐｍ相当
量原液にて添加し、５分間撹拌混合したのち、１００メ
ツシユの金網で濾過し、金網上に残存するラテックスの
凝固物を肉眼で判定し濾液は、マヨネーズビンに入れて
密栓し、屋外に放置して、経口的に生菌数を測定すると
ともに着色の有無を肉眼で観察した。結果を表２に示す
。

表２に示したように供試薬剤１〜３の本発明組成物は、
ラテックスに対し凝固物の生成や着色など悪影響を及ぼ
すことがなく、防腐効果の持続性があることを示した。

実験例３某製紙工場の抄紙工程において、実験例１で用いた供試
薬剤３の製品を、白水ピットに１日のうち８時間水中濃
度が１５ｐｐｍになるように添加して、１４日間連続操
業を続け、次いでマシン洗浄後、供試薬剤７の製品を同
一条件にて添加し、１４日間連続操業を行い、各操業期
間中のスライムによる紙切れ回数と、ピッチ斑点数を調
べた。結果を表３に示す。

表３　製紙工場における実験結果表３に示したように、本発明組成物は、スライムトラブ
ルを著しく減少せしめ生産能率の向上とともに、製品の
品質に悪影響を及ぼさなかった。

特許出願人　　梅　川　　冶１梅。

切１

Claims

【特許請求の範囲】１、５−クロル−２−メチル−４−イソチアゾリン−３
−オン、２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オンの
混合物と、１，２−ベンゾイソチアゾロン−３−オンと
を有効成分として含有することを特徴とする工業用殺菌
組成物。２、５−クロル−２−メチル−４−イソチアゾリン−３
−オンと２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オンと
の混合割合が、１０：１〜１：１０重量比である請求項
１記載の工業用殺菌組成物。３、２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン体混合
物と、１，２−ベンゾイソチアゾリン−３−オンとが１
：１０−１０：１重量割合で配合された請求項１記載の
工業用殺菌組成物。