JPH0122322Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は閉鎖配電盤等の基礎ベースに関す
る。

第１図はこの種基礎ベースの従来の１例を示
し、１は閉鎖配電盤本体、２はその組枠となる断
面Ｌ字形のアングル、３は盤本体１の底面にボル
ト４により締結される断面コ字形のＡベースであ
る。５はＡベース３の開放端面に溶接された固定
金物であり、この固定金物５はＡベース３の長さ
方向の要所要所に設けられる。６はコンクリート
地盤７中に埋設されるＢベースで、これもＡベー
ス３同様断面コ字形でその開放端面に固定金物８
が溶接されＢベース６の長さ方向の要所要所に設
けられる。９はＢベース６をコンクリート地盤７
と固定する基礎ボルト、１０はモルタル、１１は
Ａベース３とＢベース６を締結するボルトであ
る。

而して前記第１図の構成によればコンクリート
地盤中にＢベースを埋込む方式であるため基礎工
事が複雑になつて工期が長くかかる欠点を有す
る。

この考案はＢベースを非埋込式とし、搬入据付
時間の短縮およびベース据付の簡便化を目的とす
る。

すなわちこの考案では、Ａベースを予め盤本体
に取付けた状態で現地へ搬入し、こ搬入前に施行
した基礎コンクリート上に非埋込式のＢベースを
据付け、Ａ，Ｂ両ベースを互いに締結するように
したものである。この場合Ａベースが盤本体に取
付けられているためこれが盤本体底部の補強をも
兼用し電気機器等の重量物を収納したままは勿論
複数盤一括した状態での輸送、搬入が可能になり
またＢベースが非埋込式であるため基礎工事の工
期を大巾に短縮できる特徴がある。

この考案の一実施例を第２図により説明する。
なお、第１図と同一符号は同一のものを示す。３
１は盤本体１の底面にボルト４により締結される
断面コ字形のＡベースであり、このＡベースは盤
本体１に締結された状態で輸送、搬入される。６
１はコンクリート地盤表面上に設置される断面コ
字形のＢベースで、その開放端面に固定金物６２
が溶接され、この固定金物の内面にナツト６３が
溶接される。そして前記Ｂベース６１は開放端面
とは反対側の面を地盤７の表面に向けて基礎ボル
ト９により固定されるものである。４２は盤本体
１とＢベース６１の固定金物６２とを締結するボ
ルトである。なお、４１はＡベース３１の内面に
溶接されるナツトである。

以上の構成においてＢベースをその開放端面と
は反対側の面をコンクリート地盤表面に向けて据
付け、Ａベースを盤本体に取付けた状態で輸送、
搬入し、この盤本体据付け時ＡベースがＢベース
に覆いかぶさるように且つＡベースの開放端が直
接コンクリート地盤表面上に設置される。最後に
ボルト４２をナツト６３と螺合することにより盤
本体の据付けが完了する。

以上詳述した通りこの考案によれば従来例に比
して基礎工事、輸送搬入、据付工事などあらゆる
面で有利な配電盤を提供できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は閉鎖配電盤の基礎ベースを示し、第１図は
従来の１例を示す断面図、第２図は本考案の一実
施例を示す断面図である。 １……盤本体、７……コンクリート地盤、９…
…基礎ボルト、３１……Ａベース、６１……Ｂベ
ース、６２……固定金物、４，４２……ボルト、
４１，６３……ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート地盤の表面に突出し開放端とは反
   対側の面を前記地盤の表面に向けて据付けられる
   断面コ字形のベースとこのベースの前記開放端に
   溶着される固定金物とこの固定金物の内面に溶着
   されるナツトと盤本体の底面に開放端とは反対側
   の面を前記底面に向けて取付けられる断面コ字形
   のベースとこのベースの内面に溶着されるナツト
   と前記盤本体と固定金物を締結するボルトからな
   り前記盤本体側のベースがコンクリート地盤表面
   側のベースを覆うように構成した配電盤用基礎ベ
   ース。