JPH01222939A - 透湿性防水布 - Google Patents

透湿性防水布

Info

Publication number
JPH01222939A
JPH01222939A JP63048776A JP4877688A JPH01222939A JP H01222939 A JPH01222939 A JP H01222939A JP 63048776 A JP63048776 A JP 63048776A JP 4877688 A JP4877688 A JP 4877688A JP H01222939 A JPH01222939 A JP H01222939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gelatin particles
laminated
base fabric
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63048776A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Nishibori
貞夫 西堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIN KK
Original Assignee
AIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AIN KK filed Critical AIN KK
Priority to JP63048776A priority Critical patent/JPH01222939A/ja
Priority to GB8901813A priority patent/GB2216527B/en
Priority to US07/311,499 priority patent/US5080292A/en
Priority to ES8900731A priority patent/ES2018720A6/es
Priority to FR8902693A priority patent/FR2628113B1/fr
Priority to BE8900224A priority patent/BE1002707A5/fr
Priority to DE3906902A priority patent/DE3906902C2/de
Priority to DE3943597A priority patent/DE3943597C2/de
Priority to MX015149A priority patent/MX169854B/es
Publication of JPH01222939A publication Critical patent/JPH01222939A/ja
Priority to KR1019920011947A priority patent/KR920009620B1/ko
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、基布面に添着積層される樹脂フィルムに多数
の微細な孔を設けることにより、透湿機能を有し、しか
も防水機能をも併せ有する透湿性防水布を提供するもの
である。
(従来の技術) 従来の透湿性防水布はナイロン基布等の表面にポリウレ
タン系等の樹脂皮膜を塗布形成し、ないしはラミネート
フィルムを添着することにより、この塗布皮膜ないしは
フィルムを極薄状とし、しかも該塗布皮膜ないしはフィ
ルムに微細な孔を設けることにより作り出されていた。
そして、この基布の表面に形成される塗布皮膜ないしは
フィルムの孔の孔径を0.5〜5gm程度とすることに
より水滴の透過を遮断しながら水蒸気の透過を可能とし
、蒸れの無い各種の防水衣服等の生地として用いていた
(発明が解決しようとする課題) 従来の透湿性防水布は、基布面に形成される塗布皮膜な
いしは基布面に張り合されるラミネートフィルムからな
るフィルム皮膜に以上の0.5〜5pm前後の孔径を有
する微細な孔を満遍なく均一に作り出す必要があった。
か−る0、5〜5Bm前後の孔径からなる微細な無数の
孔を、か−る皮膜に均一に、しかも満遍なく作り出すこ
とは技術的に難しく、作り出される孔が遍在したり、孔
の孔径にばらつきを生じたりする不都合があった。
又、このように微細な無数の孔を塗布皮膜ないしは基布
に貼着されるフィルム皮膜に作す山すためには、この皮
膜そのものを極薄状とする必要があり、基布面に形成さ
れた皮膜が摩耗等により破損し易く、又皮膜そのものを
均一に斑なく形成することが難しく、時として形成皮膜
に穴ができる場合があった。
本発明は基布面に添着積層されるラミネートフィルムの
樹脂生地中にゼラチンの微細粉を含ませ、このラミネー
トフィルムをもって基布面に均一の厚味を有するフィル
ム層の形成をなし、次いで、基布面に添着積層されたフ
ィルム中のゼラチン粉を温水又は熱湯をもって溶出させ
ることにより概ね均一の孔径からなる微細な無数の孔を
満遍なくこの添着フィルムにもたらし、更にこの添着積
層されるフィルムの厚さを特に薄くシ、シかも該フィル
ム中に含まれるゼラチン粉の粒径を8ミクロンよりも細
かい範囲のものとすることによって、より透湿性に優れ
た防水布の提供をなすものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明の透湿性防水布にお
いては、基布面に添着積層される樹脂フィルムに微細粉
状のゼラチン粒子を含ませておき、この基布面に添着積
層された樹脂フィルム中のゼラチン粒子の一部又は全部
を温水又は熱湯をもって溶出することにより無数の微細
な孔径の孔を満遍なく有する透湿性の防水布を作り出す
ものであり、該透湿性防水布の基布に添着積層されるフ
ィルムの厚さを0.2■以内とし、しかも該添着フィル
ム中に含まれるゼラチン粒子を8ミクロンよりも微細な
粒径からなるものとしている。
(作用) 上記のように構成された本発明の透湿性防水布において
は、基布面に添着、積層されるラミネートフィルム中に
均一に、しかも満遍なく微粉状のゼラチン粒子を含ませ
て該フィルムを形成添着し、次いでこの添着、a層した
フィルムから温水又は熱湯で該ゼラチン粒子を溶出した
ことより、このラミネートフィルムに微細な孔径の孔が
均一に、しかも満遍なく作り出される。
又、このラミネートフィルムに含まれているゼラチン粒
子は、基布面に添着積層されるフィルムを0.2膳lよ
りも薄くしたことから、ラミネートされるフィルムに何
等の悪影響をもたらすことなく温水又は熱湯で容易に溶
出される。
又、この十台十→÷ラミネートフィルムに含まれている
ゼラチン粒子が8ミクロンよりも微細な粒径であること
から、このゼラチン粒子の溶出に伴って作り出されるフ
ィルム面の孔の孔径は最大でも8ミクロン以内とされる
(実施例) 以下本発明に係る透湿性防水布の詳細を図面に示す典型
的な一実施例について説明する。
第1図及び第2図においてAは透湿性防水布を構成する
゛基布であり、通例レーヨン、ナイロン、ポリエステル
、綿、毛及びこれらの混紡糸にもとづく不織布、編布、
織布等が用いられる。Bは、この基布Aの面に一層の状
態でラミネートされた樹脂フィルムであり、その厚さが
0.2+smよりも薄い状態で作り出され1通例0.0
8〜0.007m脂前後の極薄状とされる。尚、このラ
ミネートフィルムBの厚さは用いられる樹脂lの特性に
大きく左右されるものであるが透湿性の面から0.02
〜0.007mmが理想的であり、このように薄くする
ことによって、この添着、a層されたフィルムに含まれ
ているゼラチン粒子2の溶出が容易になされる特長を有
している。そして、このラミネートフィルムBの樹脂l
中には粒径が8ミクロン(ILm)よりも小さい範囲に
あるゼラチンの微粉状の粒子2・・・2とが含まれそい
る。(本発明での粒径は細長状の粒の場合では短かい側
の径で測定している。) このように基布Aの面に設けられたラミネートフィルム
Bに含まれているゼラチン粒子2・・・2は温水又は熱
湯により、その全部又は一部が溶出され、このゼラチン
粒子2・・・2の溶出された部分が第2図で明らかなよ
うに空洞状とされ、この空洞部分によってフィルムBに
複雑な孔3・・・3が作り出される。
又、第3図で示されるように以上の基布Aの面にラミネ
ートされたフィルムBの面に前記のゼラチン粒子2を含
む塗料をスプレーガン。
ロールないし刷毛等で塗布し、塗膜4を形成し、この塗
膜4に含まれている前記のゼラチン粒子2を溶出するこ
とによりフィルムBと塗膜4とをもって、以上実施例の
防水布よりも更に耐水圧性の豊かな透湿性防水布を作り
出すことができた。
尚、基布Aに対するラミネートフィルムBの添着、積層
の手段には、ナイフコーテングによって離型紙にラミネ
ート用のフィルムBを形成し、このflu紙上に作り出
されたラミネートフィルムBを基布Aに転着する方法及
びフィルムBを別途形成して基布Aに貼着する方法等が
ある。
この前記の方法ではフィルムBを作り出す樹脂1の特性
に合せて離型紙5が用意されるものであり、フィルムB
がポリウレタン系である場合には離型紙表面がシリコン
系ないしはポリプロピレン系で作られることが多い。
そして、この方法の典型的な実施例ではコーテングヘッ
ド6を連続して6a、6b、6cと設けることにより基
布Aの表面にラミネートフィルムBを多層状B+、B2
.B3のように設けるようにすることができる。
そして、この実施例では離型紙5にゼラチン粒子2を含
むポリウレタン樹脂溶液等の樹脂1を多層に添着し、こ
れをドライヤー7a、7bで逐一乾燥しなから基布Aに
転着し、更にドライヤー70をもって乾燥した後に離型
紙5を取り除くようにしているが、基布Aに転着される
前に乾燥した離型紙つきのラミネートフィルムとして用
意し、この離型紙つきのラミネートフィルムを別工程で
接着剤を用いて基布Aに添着積層することもある。(図
示省略) 更に、離型紙5に対するラミネートフィルムBの形成を
前記のコーテングヘッド6a。
6b、6Cによることなく、離型紙5をフィルム成形用
の樹脂液中に浸漬し、離型紙5の面に樹脂液の付着皮膜
を作り出して、この付着皮膜を基布Aに転着する方法で
も良好なラミネートフィルムBを作り出すことができる
又、ラミネートフィルムBをフッ素系の樹脂とする場合
には優れた耐熱性、耐候性と耐摩耗性を基布Aの表面に
もたらすことが可能であり、前記のゼラチン粒子2を含
むフッ素樹脂の微粉末ないしは石油系ナフサに分散した
フッ素樹脂ペーストを離型紙5の面に添付した状態でフ
ィルムBを作り出す。
尚、以上において積層されるフィルムBが多層である場
合には、第1層B1を基布Aに馴染みの良い特性を有す
るフィルム層とし、第2層B2をゼラチン粒子2による
多孔質機能をもっとも良く生ずる層とし、第3層B3を
表面保護層とすることが理想的である。そして、この表
面保護層B3を特に耐摩耗性、耐候性に富む0.00?
mm前後の厚さからなるフィルム層とし、これに、より
微細な孔3・・・3を作り出すことにより透湿性と、耐
水性とを、より効果的に防水布にもたらすことが可能で
ある。
又、以上において基布Aの面に添着、積層されるラミネ
ートフィルムBは、耐摩耗性等の点からフッ素系樹脂、
ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が主として
用いられているが、防水布の用途に合せて他の各種の素
材が用いられる。
又、使用されるゼラチン粒子2・・・2は誘導蛋白質の
一種であ゛り通称ニカワと称する物をも含み、主として
2ILm〜8ILmの粒径からなり、より理想的には3
ILmよりも細かい範囲に属する粒径のゼラチン粒子で
あることが望ましく、微細であるほど、より微細で複雑
な孔3を作り出すことができる。
尚、前記ゼラチン粒子2・・・2を81Lmよりも微細
な粒径の粒子とする粉砕方法としては、ゼラチンを乾燥
し、その含有水分量を10〜15重量%として粉砕する
方法と、ゼラチンを充分に膨潤した状態で粉砕する方法
とがある。そして。
これらの粉砕方法により微粉状とされた使用ゼラチン粒
子2は、少なくとも4重量%以上の含有水分量を有する
ものとして用意する。このゼラチン粒子2の含有水分量
は、その含有水分が少ないほどゼラチンの粉砕が容易に
なされ得る利点を有する反面、含有水分量が4重量%よ
りも少なくされた場合に温水又は熱湯による溶出処理が
難しくなる欠点を有し、使用に不適とされる。
又、前記のゼラチン粒子2を膨潤させることなく粉砕す
る方法としては、ジェットミルのような所謂乾式粉砕機
による場合と、トルエン等の溶剤を用いてボールミルの
ような湿式媒体粉砕機によって粉砕する方法とがあり、
そのいずれにおいても粒径が8#Lm以内とされた微粉
状のゼラチン粒子2を得ることができた。更に、ゼラチ
ンを膨潤状態のものとし、これをノズルから高圧エアー
と共に粉砕面に向けて噴出させ、粉砕面での衝撃破砕を
させることによって粉砕し、この粉砕物を乾燥させる方
法においても粒径が8gm以内の微粉状のゼラチン粒子
2を得ることができた。
このようにして粒径が8JLmよりも細かい範囲にあり
、しかも含有水分量が概ね10〜15重量%とされたゼ
ラチン粒子2を樹脂lに混ぜ合せ、これを離型紙5の面
に塗布してラミネートフィルムBを作’l、このラミネ
ートフィルムBを基布Aの面に転着しながら離型紙5を
剥離して防水布を形成する。
この樹脂lにゼラチン粒子2を混入する方法は、樹脂l
を樹脂液、樹脂溶液又は樹脂エマルションの状態とし、
これにゼラチン粒子2を直接投入して攪拌、混合する場
合と、トルエン等の溶剤に予めゼラチン粒子2を投入し
、攪拌、混合液を作り出した後に、該混合液に樹脂lを
溶解させる場合及び樹脂lを石油系ナフサに分散したペ
ースト状とし、これに混練する場合並びに樹脂1の微粉
末に混合させる場合とがある。そして、このような攪拌
、混合に伴うゼラチン粒子2の樹脂1中へのより確実な
分散の方法として、トルエン等の溶剤、樹脂液、樹脂溶
液又は樹脂エマルションに対しゼラチン粒子2を投入し
、これをボールミル等の湿式粉砕機で再粉砕し、又は樹
脂1の微粉末と共にジェットミルで再粉砕することが望
ましい、この方法によってゼラチン粒子2を再粉砕した
ところ、樹脂lの中に含まれる大部分のゼラチン粒子2
の粒径が3#Lmよりも微細な範囲に属することが明ら
かとなった。特に、トルエン等の溶剤中でゼラチン粒子
2の再粉砕をなしたところ、ゼラチン粒子2が溶剤に対
し不溶であることから、ゼラチン粒子2の溶解及び膨潤
が一切無く、比較的容易に、しかもそのほとんどの粒径
が3JLmよりも細かい範囲に属するゼラチン粒子2を
作り出すことができた。
以上における樹脂lに対するゼラチン粒子2の混入量は
、基布Aの表面を形成するラミネートフィルムBにおい
て要求される透湿性、防水性ないしは耐候性等の度合に
よるものであり。
混入量を増すに従って透湿性が良好となる反面、防水性
に難を生ずること−なり、又ラミネートフィルムBが裂
けたり、摩耗により破損したり、剥離したりする等の不
都合を生じる傾向が認められた。これらのことから実施
例では樹脂lに含まれるゼラチン粒子2の量が、樹脂コ
ンパウンド100重量部に対し、ゼラチン粒子2を3〜
15重量部の範囲で混合してラミネートフィルムBの形
成をなした。又、他の実施例ではポリウレタン樹脂固形
分30重量%を含むトルエン溶液100部に対し1〜1
5重量部のゼラチン粒子を混合してラミネートフィルム
Bの形成をなした。
これらのいずれの実施例においても透湿性と防水性とが
混入ゼラチン粒子2の混入量に応じて生ずることが認め
られ、特にフッ素系樹脂とポリウレタン系樹脂とを用い
たラミネートフィルムBにおいてはフィルムBの厚さを
極端に薄くした場合でも優れた耐候性と、am?摩耗性
とが認められ、ゼラチン粒子2による微細な孔を多量に
設けることが可能である。
尚、以上の実施例における樹脂1に対するゼラチン粒子
2の混入量は、樹脂lの有する特性と、この樹脂lとゼ
ラチン粒子2とで作り出されるラミネートフィルムBの
厚さ、及び要請される耐水性と透湿性により自ずと特定
されるものであり、以上実施例の混合率に必ずしも限定
されるものではない。
尚、前記の樹脂lの希釈溶液化に用いられる溶剤は、対
象とされる樹脂lの素材に対応して適宜選択して用いら
れるものであり、通例前記のトルエンの他にメタノール
、イソプロピルアルコール、ベンジンアルコール、酢酸
エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、キジロール。
ジメチルフォルムアミド、2・ニトロプロパン、二塩化
アミド、トリクロールエチレンその他の各種溶剤が実用
的な溶剤として用いられる。
以上の方法で基布Aの面に添着積層されるラミネートフ
ィルムBは0.2〜0.007+*mの厚さからなる極
めて薄いものであり、より良い透湿性を得る目的から0
.02〜0.007mm前後の厚味からなるものが理想
的であり、主としてポリウレタン系及びフッ素系の樹脂
を用いて0.0O?mm前後の極薄状のラミネートフィ
ルムBが形成された。
尚、このようにして添着、積層されたラミネートフィル
ムBの多くは、その表面が離型紙5との剥離面であるこ
とから、樹脂のスキン層とされているものであり、以下
に述べるゼラチン粒子2の溶出の妨げとなる。そこで、
この添着、積層されたラミネートフィルムBの表面にサ
ンデングないしはサンドブラスト処理を施し、ラミネー
トフィルムBの表面にもたらされがちな樹脂スキン層を
取り除いて、ゼラチン粒子2の溶出を容易とする。
このようにしてフィルムBをラミネートされた基布Aを
50℃〜100℃の温水又は熱湯中に漬は込んでフィル
ムB中に含まれている前記のゼラチン粒子2・・・2の
全部又は一部を溶出させる。
このゼラチン粒子2・・・2の溶出は使用温水又は熱湯
の温度が高いほど短時間に効果的になされる反面、基布
Aあるいは基布Aに形成されたフィルムBの破損あるい
は劣化を生ずることがあり、この使用温水又は熱湯の温
度設定及び漬は込み時間の設定は基布Aの素材特性と、
この基布Aの面にラミネートされるフィルムBの素材特
性、厚さ等により随時決定する必要がある。又、この温
度設定と、漬は込み時間の設定はフィルムBに含まれて
いるゼラチン粒子2・・・2を、どの程度まで溶出させ
るかによっても随時変更される。
このゼラチン粒子2の溶出はフィルムBに微細な孔3を
作り出すためになされるものであるが、作り出される孔
3を、より微細としたり。
複雑に屈曲する形状とする意図からフィルムBを多層に
形成したり、フィルムBに含まれているゼラチン粒子2
の一部2°を残すようにして前記の溶出処理をすること
もある。
このようにフォルムBを多層に積層したり孔3にゼラチ
ン粒子2の一部2′を残した実施例においては、孔3の
径が5Bmよりも微細なものとされ、その多くが0.5
〜34mの範囲にある孔径とすることができた。
か−る実施例からフィルムBに含まれているゼラチン粒
子2の溶出の度合は、このラミネートされたフィルムB
に要請される透湿性の度合と、耐水性の度合とにより決
定されることへなる。
又、ラミネートされたフィルムBに作り出される孔3に
ゼラチン粒子2の一部2°を残すことにより孔3の孔径
を相対的に小さくし、しかも鎖孔3が複雑に屈曲するよ
うにすることによってラミネートされたフィルムBの通
気性を大幅に制限することが可能となり、結果的に断熱
効果をラミネートされたフィルムBにもたらすことがで
きる。
更に、、ラミネートされたフィルムBに作り出される孔
3にゼラチン粒子2の一部2°を残すことにより、この
残されたゼラチン粒子2の一部2°が吸湿機能をラミネ
ートされたフィルムBにもたらし、この結果、ラミネー
トされたフィルムBに湿度調整機能がもたらされる。
尚、以上におけるゼラチン粒子2をラミネートフィルム
Bを構成する樹脂1の色合いに予め染めておくことによ
り前記熱湯又は温水をもって溶出されずにフィルムBに
ゼラチン粒子2が残されている場合でも、又、形成され
る孔3にゼラチン粒子2の一部2°が残されている場合
でも違和感の無い色調のラミネート面を作り出すことが
できる。
(効果) 本発明に係る透湿性防水布は以上の構成よりして基布A
の面にラミネートされるフィルムBの形成に際し、又は
ラミネートされたフィルムBに以下の効果がもたらされ
る。
(1)樹脂lに含まれるゼラチン粒子2が8gmよりも
細かい範囲に属するものとした こから、ラミネートされるフィルムBを0.2m層以下
の薄いラミネートフィルムとした場合でも、ラミネート
されたフィルムから混入ゼラチン粒子2が浮き出したり
、突き出たりすることがない、従って、0.2■以下の
薄いラミネートフィルムとした場合でも、フィルム面に
欠落部分のない滑らかな面を有するフィルムBを容易に
ラミネートすることができる。
(2)又、このように87zmよりも細かい範囲に属す
るゼラチン粒子2を用い、しかも基布Aにラミネートさ
れるフィルムBの厚さを0.2鵬層以内としたことによ
って、ラミネートフィルムBに含まれているゼラチン粒
子2の溶出が円滑に、しかも確実になされると共に、こ
の溶出処理によってラミネートされたフィルムBに微細
な均一の孔3・・・3を作り出すことができる。
(3)更に、基布AにフィルムBをラミネートした後の
溶出処理によって孔3が作り出されることから、均一で
、しかも極薄状のフィルムBの添着、積層が基布Aに対
するフィルムBの単なるラミネートのみにより作り出す
ことができ、添着、積層されたフィルムBに薄肉部分や
穴開き部分を生ずることがない。
(4)このようにしてラミネートされたフィルムBは、
このラミネートフィルムBに含まれているゼラチン粒子
2・・・2によって、そのフィルムBを構成する樹脂1
が独立気泡と連続気泡との混合された発泡態様の各種フ
オーム材と同様の構造とされ、ラミネートフィルムBに
特有の伸縮性をもたらしている。このことはラミネート
フィルムBに含まれているゼラチン粒子2が溶出せずに
該フィルムB中に残されている場合も同様であって、こ
のようにフィルムBに残されているゼラチン粒子は含水
状態において特有の伸縮性と弾性とをラミネートされた
フィルムBにもたらす特長を有してい る。
(5)又、 0.2m1〜0.007履鳳の均一の厚み
を有するラミネートフィルムBに目的とする量のゼラチ
ン粒子2・・・2を均一に含ませることができ、この結
果、均一の厚みのラミネートフィルムに、均一の分布密
度で孔3・・・3を作り出すことができることへなり、
目的とする透湿性と、防水性とを併せもつ防水布の提供
が可能とされる。
(6)更に、以上で形成される透湿性防水布ではラミネ
ートフィルムBに形成される孔3が81Lmよりも微細
なものであり、その多くが31Lmよりも孔径の小さな
孔3とされていることがら粒径の大きい水滴等の通過が
防がれるのに比し、人体から発散される汗等の水蒸気が
透過される特長を有している。
これらのことは通例の雨の水滴の粒径が2000pm前
後であること、特に微細な粒径の霧雨においても、その
粒径が1004m前後であるのに対し水蒸気の持つ水分
の粒径が0.0004 u mと小さいことに由来する
ものである。
(7)又、透湿性防水布にラミネートされるフィルムB
の孔3が8gmよりも小さい孔径であることから達成さ
れる透湿性に比較して耐水圧性が良好とされる特長を有
している。
以上の諸効果から、防水布の内側での蒸れ出しが効果的
に取り除かれると共に雨等による濡れが防止され、しか
も伸縮性がラミネートフィルムBにもたらされるため各
種のアウトドアスポーツ用のウェア及び作業衣ないしは
各種の雨具類等として広範な用途に向けての使用が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る透湿性防水布のゼラチン溶出前の
要部拡大断面図、第2図は同ゼラチン溶出後の要部拡大
断面図、第3図は他の実施例に係る透湿性防水布の要部
拡大断面図、第4図は更に他の実施例に係る透湿性防水
布の要部拡大断面図、第5図はフィルムラミネートの一
実施例を示す概略図である。 A・・・基布、B・・・フィルム、1・・・樹脂、2・
・・ゼラチン粒子、3・・・孔、4・・・塗膜、5・・
・離型紙、6・・・コーティングヘッド、7・・・ドラ
イヤー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基布面に添着積層される樹脂フィルムの厚さが0.
    2mmより薄く、且つ該樹脂フィルムが8ミクロンより
    も細かい範囲にある微細粉状のゼラチン粒子を含んでい
    ると共に該添着フィルム中のゼラチン粒子の少なくとも
    一部が温水又は熱湯をもって溶出されていることを特徴
    とする透湿性防水布。
JP63048776A 1988-03-03 1988-03-03 透湿性防水布 Pending JPH01222939A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63048776A JPH01222939A (ja) 1988-03-03 1988-03-03 透湿性防水布
GB8901813A GB2216527B (en) 1988-03-03 1989-01-27 Method for pulverising gelatin and its use in paint, coating layers, films and finished cloth
US07/311,499 US5080292A (en) 1988-03-03 1989-02-16 Method for pulverizing gelatin, and paint, coating layer, film and finished cloth
ES8900731A ES2018720A6 (es) 1988-03-03 1989-02-28 Metodo para pulverizar gelatina, y pintura, capa de revestimiento, pelicula y tejido aprestado.
FR8902693A FR2628113B1 (fr) 1988-03-03 1989-03-02 Procede de pulverisation de gelatine, et peinture, couche de revetement, film et tissu fini contenant la gelatine pulverisee, puis enlevee par elution
BE8900224A BE1002707A5 (fr) 1988-03-03 1989-03-03 Procede de pulverisation de la gelatine, ainsi que peinture, couche de revetement, pellicule et nappe appretee.
DE3906902A DE3906902C2 (de) 1988-03-03 1989-03-03 Verfahren zum Naßpulverisieren von Gelatine sowie mit derartiger Gelatine hergestellte synthetische Harzfarbe, synthetische Harzlösung, Dünnfolie, laminierte Folie, die Verwendung der synthetischen Harzfarbe oder Harzlösung zur Herstellung von Farbschichten oder Beschichtungen und der synthetischen Harzlösung zum Imprägnieren von Stoffen
DE3943597A DE3943597C2 (ja) 1988-03-03 1989-03-03
MX015149A MX169854B (es) 1988-03-03 1989-03-03 Metodo para pulverizar gelatina y pintura, capa de revestimiento, pelicula y tela acabada
KR1019920011947A KR920009620B1 (ko) 1988-03-03 1992-07-04 젤라틴의 조성물로 된 필름 및 가공포

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63048776A JPH01222939A (ja) 1988-03-03 1988-03-03 透湿性防水布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01222939A true JPH01222939A (ja) 1989-09-06

Family

ID=12812664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63048776A Pending JPH01222939A (ja) 1988-03-03 1988-03-03 透湿性防水布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01222939A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2748019A (en) Metallized fabric
JPH0343389B2 (ja)
US20100330334A1 (en) Artificial leather and method for manufacturing the same
US5080292A (en) Method for pulverizing gelatin, and paint, coating layer, film and finished cloth
JPH01222939A (ja) 透湿性防水布
JPH06264371A (ja) 意匠効果の優れた銀付調人工皮革およびその製造方法
JPH01192874A (ja) 透湿性防水布
JP2004169233A (ja) 透湿防水性コーティング布帛とその製造方法
JPH01222954A (ja) 透湿性防水布
JP3724351B2 (ja) 防水衣料
JPH0617378A (ja) 合成皮革およびその製造方法
JP2581946B2 (ja) 透湿性防水布
JPH01222953A (ja) 透湿性防水布の製造方法
JPH01222938A (ja) 透湿性防水布
JP2941821B2 (ja) 合成皮革の製造方法
JP2003193377A (ja) 立体感を有する合成皮革およびその製造方法
US4487642A (en) Method of producing moisture-permeable artificial leather
JPH01314789A (ja) 合成皮革
JPH01293142A (ja) 絹の粉砕方法
JP2007176134A (ja) 透湿性防水布帛
JPH0233383A (ja) 合成皮革
JPH07188563A (ja) 絹フィブロイン超微粉末含有溶剤系樹脂組成物、フィルム又はシート及びこれを用いた積層体
JPH05222681A (ja) 合成皮革
JP3062015B2 (ja) 意匠外観の優れたヌバック調人工皮革の製造方法
KR920009620B1 (ko) 젤라틴의 조성물로 된 필름 및 가공포