JPH01221815A - 高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、絶縁電線あるいは同軸ケーブル等への適用が
可能Ｃある高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の製造方法に関す
るものである。

「従来の技術１ 」ンビュータ及びその周辺１ｍ！ｉ！！をはじめとする
電子機器の発展に伴い、１１器に使用する信号伝送用の
′ｌｌ１ｉ線・ケーブルに対しても、高性能化、高信頼
化が強く要求されるようになってきている。その中でも
特に、絶縁被覆が薄く、信号伝送速度が速く、雑盲や漏
話がなく、難燃性であるといった事項についての要求が
強い。

これらの要求を渦層させるには、本質的に難燃性でしか
も電気的特性が良好であるふっ素樹脂が好適であり、さ
らにこれを発泡させることが比誘電率等の電気的特性の
向上につながる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら近年前記発泡度を更に高めて性能の向上を
図ることが望まれており、発泡度は、高いほど望ましい
が、発泡度を約６７％以上にりると（発泡倍率で表わす
と３倍発泡以上となる）導体と絶縁被覆層とが遊離して
しまい密着性が不満足なものとなる問題点を有していた
。

従来、押出し発泡ふっ素樹脂に関しては、高発泡化が難
しかつたため、それに付随して起こる導体密着性の改善
に関しては、提案されていない。

従って、従来薄肉で高発泡度のふっ素樹脂を、導体に密
着させることは、問題にならなかった。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは薄肉で高発泡度のふっ素樹脂絶縁
体であっても、導体との密着性を改良した高発泡ふっ素
樹脂絶縁電線を実現できる１！Ｊ造方法を提供すること
にある。

［問題点を解決するための手段及び作用］本発明の要旨
は、発泡剤を押出機途中で注入するとともに、得られる
高発泡ふっ素樹脂被覆内の線状体を当初のものより太い
外径の導体に交換することにある。

即ち、本発明では、当初線状体をダミーとして使用し、
この外周に高発泡ふっ素樹脂を被覆してから被覆の長手
方向に沿ってスリットを入れるなどして正規の導体（交
換前の導体外径の１．２〜８倍）と交換Ｊることにより
、導体と被覆との間の密着性を改善づることが可能とな
る。

尚、交換前の線状体径は正規（交換後）の導体径Ｘの０
．１ｘ　〜０．８ｘ、特に０．２ｘ〜０．７×の範囲が
好ましい。又、押出ダイスの内径は、目標発泡体外径ｙ
の０．２ｙ−０，７ｙ、特に０．３ｙ〜０．６ｙの範囲
とづることが好ましい。

本発明において、熱溶融押出可能なふっ素樹脂としてテ
トラフル第１コ、Ｔヂレンーへキ号フルオ［］プロピレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレンーバーフルオ［１
アルキルビニル工−テル共重合体（以下ｒＰＦＡＪとい
う。）、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、
エチレン−クロ［＋　トリフルオロエチレン共重合体、
ビニリデンフルオライド重合体等があげられる。

本発明において使用する発泡剤は常態で気体又は液体の
ものであり、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の不
活性ガス、プロパン、ブタン、ヘギサン、ペンタン等の
炭化水素、ジク［１１Ｊジフルオロメタン、ジクロロモ
ノフルオロメタン、モノクロロジフルオロメタン、トリ
クＯ［１モノフルオロメタン、トリクロロトリフルオロ
エタン等のハロゲン化ふり化炭化水素といったものがあ
げられる。

発泡剤は、押出機途中で溶融したふっ素樹脂中に注入さ
れる方法が採用され、これによって高発泡化が可能とな
る。

本発明においては、気泡径の調整及び均一な気泡の形成
を容易とするために発泡該剤を使用することもＯｆ能で
あり、この代表的なものとして窒化はう素があげられる
。

［実　施　例１ 以°１・、本発明を実施例により具体的に説明する。

実施例１ 熱溶融押出可能なふっ素樹脂としてＰＦＡ（ダイ−１゛
ン工業製、商品名：ネオフロンＰＦＡ、ＡＰ−２１０）
を用いた。このポリマー１００重間部に対して窒化はう
素を０．５１ｆｆｉ部配合し、これを押出機のホッパー
から供給し、押出機の中間部でフレオン１１５（デ、ｌ
ボン社商品名）を７へ・８Ｋｇ／Ｃｌ１Ｇの圧力で注入
し、外径０．１履φの導体外周に発泡度７５％の発泡絶
縁被覆を形成したところ、内径０．２＃ｌＩφ、外径０
．８ａｔφの被覆が得られた。続いて、被覆の長手方向
に連続的にスリット加工を施して外径０．１ｘｍφの導
体を取り除いてから外径０．２Ｍφの導体と交換した。

この外周に０．０３ＩｎＩＲ厚のＰＦＡを被覆した。

尚、押出条件は、２０ｘｗ押出機を用い、Ｌ／Ｄ−２５
、圧縮比−２，５、供給部の溝深さ＝２゜５履、計量部
の溝深さ、＝１．０ｘｍ、スクリュー回転数＝４ｒｐｍ
１シリンダ各部の設定温度−４００℃、クロスヘツド設
定温度−３７０’Ｃ、ダイス設定温度−３２０℃であっ
た。

実施例２ 発泡剤としてフレオン１３を用い、注入圧力を２０Ｋｙ
ｌαＧとすることにより８５％の発泡絶縁被覆を形成し
た以外は実施例１と同様にして絶縁電線を製造した。

比較例 比較のため、外径０．２ａ＊φの導体外周に発泡度７５
％の発泡絶縁被覆（押出条件は実施例１と同じ）を形成
したところ、内径０．４ａ＊φ、外径１．０＃ＩＩＩＩ
φの被覆が得られた。

こうして製造した発泡電線について、発泡度及び導体密
着性等を評価した結果を第１表に示す。

又、発泡電線の断面図を第１図及び第２図に示した。１
は導体、２は発泡体、３はスリット、４は補強層、５は
空隙である。

尚、発泡度は、発泡体の比重を測定し、次式により気泡
部の体積分率を％で表わすことにより求めた。

ここで、　Ｐ：発泡体の比重、 Ｐｏ：非発泡体の比重、 又、導体！５着性は、得られた電線１ｍを垂直に保持し
、導体の引抜力を測定することにより求めた。

第１表から明らかな通り、導体を交換しない比較例では
引抜力がＯｇ／ｍであるのに対し、導体を交換した実施
例では引抜力が２０ｇ／ｍと大きく、導体密着性に優れ
ていることが判る。又、電気的特性の１つである特性イ
ンピーダンスのバラツキ範囲が小さく、優れていること
が分る。

尚、発泡電線の開面を観察したところ、実施例１．２で
は第１図に示すように発泡体２が導体１に良好に密着し
ていたのに対し、比較例では空隙５が生じて発泡体２が
導体１から完全に遊離していた。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、薄肉で高発泡のふ
っ素樹脂絶縁被覆の導体密着性を箸しく改善することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例で製造した発泡電輪の横断面図、第２図
は比較例で製造した発泡電線の横断面図である。 １：導　　体、 ２：発泡体、 ３ニスリツト、 ４：補強層、 ５：空　隙。 第　　１　　図 第　　２　　図 ３導体） （発泡体） リフト）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱溶融押出可能なふっ素樹脂及び気体又は液体発
   泡剤を押出機に導入し、溶融ふっ素樹脂中に発泡剤を均
   一に分散させてから、線状体外周に押出被覆して高発泡
   ふっ素樹脂被覆を形成し、この高発泡ふっ素樹脂被覆内
   の線状体をこれよりも太い外径の導体に交換することを
   特徴とする高発泡ふっ素樹脂絶縁電線の製造方法。