JPH01220169A - テープガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録再生装置に用いられ、磁気テープの
走行方向を変えるためのテープガイドに関する。

〔従来の技術〕

ＶＴＲなどの磁気記録再生装置においては、テープカセ
ットから引き出された磁気テープの走行路は曲折したも
のとなり、その曲折部にテープガイドが設けられている
。このテープガイドでは、その外周面の所定の角度だけ
磁気テープが当接することにより、磁気テープの走行方
向が変えられる。

第６図は８ミリビデオなどの小径シリンダを備えたＶＴ
Ｒのテープ走行機構の一例を示す平面図である。この例
においては、テープカセット１から引き出された磁気テ
ープ８の走行路は、テンションピン１０や入側ガイドロ
ーラ４、傾斜ガイド５．６．出側ガイドローラ７、傾斜
ガイド９、ガイドローラ１２、ガイド１４などのテープ
ガイドによって形成され、傾斜ガイド５，６間で磁気テ
ープ８はシリンダ２の外周面に所定の角度範囲だけ螺旋
状に当接して走行する。また、テンションビン１０と入
側ガイドローラ４との間にはインピーダンスローラ１１
、全幅消去ヘッド３が配置され、ガイドローラ１２とガ
イド１４との間にオーディオ／コントロールヘッド１３
が配置されている。さらに、図示しないが、ガイド１４
とテープカセット１との間で磁気テープ８が回転するキ
ャプスタンとピンチローラとによって挟持され、これに
より、磁気テープ８は矢印方向に走行する。

ところで、磁気テープはテープガイドの外周面に当接し
て走行するために、これらの間に摩擦が生じ、これによ
ってテープ走行抵抗が生ずる。テープテンションが大き
い場合などでは、摩擦によって磁気テープがテープガイ
ドに瞬時的に張り付く場合もあり、このような場合には
、サーボ系によってキャプスタンが一定の速度で回転し
ていても、磁気テープがテープガイドに張り付く瞬間に
は磁気テープとキャプスタンとの間にスリップが生じ、
したがって、磁気テープの走行速度に揺れ、すなわちワ
ウが生ずることになる。

そこで、テープガイドでの走行抵抗を低減することが必
要となり、このための−例として、たとえば、実開昭５
８−５６３５６号公報に開示されるようなローラ式のテ
ープガイドがある。これは磁気テープの巻付角が大きい
ところで用いられるものであって、磁気テープの走行と
ともにこれが当接するローラが回転するようにしている
。第６図においても、ガイドローラ４，７．１２が用い
られている。

また、固定式のテープガイドについては、実開昭５８−
８７１６８号公報に開示されるように、外周面に超硬皮
膜を形成し、この超硬皮膜に多数の微小で７字状の溝を
形成したテープガイドが提案されている。かかるテープ
ガイドによると、磁気テープとの接触面積が少なくなり
、その分テープ走行抵抗が低減される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、ローラ式のテープガイドでは、平面上での磁
気テープの走行方向の変更は可能であるが、三次元的な
走行方向の変更は無理である。たとえば、水平面に平行
に走行してきた磁気テープをこの水平面に平行な面上で
方向を変えつつ、上方または下方にも同時に方向を変え
る場合には、テープガイドをこの水平面に対して傾斜さ
せる必要があるが、このテープガイドにローラ式のテー
プガイドを用いると、このテープガイドの軸に回転可能
に設けられたローラに磁気テープの走行によって軸方向
の力が作用し、ローラは回転しながら軸方向に移動する
ことになる。この移動を阻止するために軸にフランジを
設けたとすると、ローラはこのフランジに圧接されて回
転できなくなり、ローラとしての機能が失なわれる。

そこで、磁気テープの走行方向を三次的に変更させるた
めには、固定式のテープガイドが必要となる。しかし、
この固定式のテープガイドでは、磁気テープの巻付角が
大きいと、テープ走行抵抗が大きくなってワウの発生原
因の１つとなる。特に、第６図に示すような小径シリン
ダ２を備えたＶＴＲにおいては、シリンダ２での磁気テ
ープ８の巻付角は略２７０　”と大きいために、シリン
ダ２での入側、出側での磁気テープ８の段差が大きく、
テープカセット１のテープ引出し口とテープ引込口とで
の磁気テープ８の高さを等しくするために、固定式のテ
ープガイドである３個もの傾斜ガイド５．６．９が使用
されている。これらの走行抵抗は加算されて磁気テープ
８０走行に影響を与え、このために、磁気テープ８の走
行が不安定となってワウ性能などが劣化する。

一方、これら傾斜ガイド５，６．９の外周面に、先に示
した実開昭５８−８７１６８号公報に開示されるように
、微小な７字状の溝を多数形成することも考えられる。

これによると、テープガイドと磁気テープとの接触面積
が減り、テープ走行抵抗が低減するであろうが、これら
溝はテープガイドの外周面全体に設けられるために、溝
の幅や深さによっては、テープテンションにより、磁気
テープの縁部が溝に入り込んでその壁面に圧接され、こ
の縁部を痛めてしまうという問題がある。

本発明の目的は、かかる問題点を解消し、テープ走行抵
抗を低減し、磁気テープの損傷を防止できて磁気テープ
の走行方向を任意に変更可能としたテープガイドを提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも磁気
テープが当接する範囲内でかつ該磁気テープの縁部がか
からないように１ないし複数個の溝もしくは突起部を設
ける。

〔作用〕

溝もしくは突起部によって磁気テープのテープガイドへ
の接触面積が減小し、テープ走行抵抗が低減する。また
、磁気テープの縁部は溝もしくは突起部の壁面に圧接す
ることがなく、磁気テープの損傷も防止できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面によって説明する。

第１図は本発明によるテープガイドの一実施例を示す縦
断面図であって、２０はテープガイド、２１は溝、２２
は磁気テープである。

同図において、テープガイド２０の外周面には、磁気テ
ープ２２が当接する幅Ｗの範囲内にテープガイド２０の
中心軸を中心とする環状の溝２１が複数個設けられてい
る。磁気テープ２２はあるテンションでもってテープガ
イド２１に当接するが、このとき、磁気テープ２２が溝
２１の底部などに当接しない程度に溝２１の深さが設定
される。溝２１としては、第２図に示すように、底部が
平坦な角溝としてもよいし、第３図に示すように、底部
が半円筒面状の半円溝としてもよく、その他■字状溝な
どの他の形状の溝としてもよい。溝２１の幅は深さなど
との兼ね合いで任意に設定できる。

また、溝２１の縁部はバレル研磨処理などによってパリ
処理が施こされている。

この実施例によると、溝２１では磁気テープ２２が当接
しないために、磁気テープ２２の当接面積が減り、した
がって、テープ走行抵抗が減少する。

また、磁気テープ８の縁部に対向する溝がないために、
これら縁部は？ｎ２２の壁面に圧接されることがなく、
したがって、これら縁部に損傷が生ずることはない。

また、溝２２は自動盤による切削などによって形成でき
、先に説明したローラ式のテープガイドに比べて製造工
程が簡略となるし、部品点数も少なく、また、先に説明
した固定式のテープガイドに比べても、製造工程が大幅
に簡略化できる。

第４図は本発明によるテープガイドの他の実施例を示す
正面図であって、第１図に対応する部分には同一符号を
つけている。

この実施例は、溝２１をほぼ１周の螺旋状溝としたもの
であって、その他については先に説明した実施例と同様
であり、効果についても同様である。

第５図は第６図における傾斜ガイド５．６．９に第１図
に示したテープガイド２０を用いたときのテープ走行路
中の３点Ａ、Ｂ、Ｃでのテープテンション値の測定結果
を示すものであって、点Ａは全幅消去ヘッド３と入側ガ
イドローラ４との間、点Ｂは出側ガイドローラ７と傾斜
ガイド９との間、点Ｃはガイド１４とキャプスタン（図
示せず）との間の夫々の位置である。

いま、第１図に示したような溝を設けない従来のテープ
ガイドを傾斜ガイド５，６．９として用いた場合の各点
Ａ、Ｂ、Ｃのテープテンション値をＴｉとし、第１図に
示したテープガイド２０を傾斜ガイド５．６．９として
用いた場合の各点Ａ。

Ｂ、Ｃのテープテンション値をＴとして、得られた測定
結果からこれらの比Ｔ　／　Ｔ　ｉを求めると、第５図
に示すようになる。これによると、点Ａでは、そこまで
のテープ走行路の構成が従来と同様であるから、テープ
テンション値の減少（したがって、テープ走行抵抗の減
少）はみられないが、点Ｂでは、傾斜ガイド５，６に溝
を設けたことにより、約５％のテープ走行抵抗の減少が
あり、さらに、点Ｃでは、傾斜ガイド９に溝を設けたこ
とにより、約Ｉθ％のテープ走行抵抗の減少があった。

傾斜ガイド９ではテープ巻付角が大きいから、これに溝
を設けたことによる効果が大きく現われる。

以上の実施例では、溝を設けてテープ当接面積を減少さ
せているが、溝の代りに頂部が平坦な突起部を設けるよ
うにしてもよい。この場合には、磁気テープは突起部の
頂部のみに当接し、同様にしてテープ当接面積が減少す
る。また、溝もしくは突起部は１個または複数個とする
ことができるし、テープガイド２０の外周面に、これら
を環状（第１図）、はぼ１周（第２図）とする代りに、
磁気テープ２２の走行方向のテープ当接範囲あるいはこ
れよりも若干広い範囲に溝もしくは突起部を設けるよう
にしてもよい。さらに、■ないし複数個の溝もしくは突
起部をテープガイド２０の中心軸に平行に設けるように
してもよい。この場合には、溝もしくは突起部はテープ
当接範囲外に伸延してもよい。

なお、本発明は、傾斜ガイドとしてばかりではなく、平
面上で磁気テープの走行方向を変えるためにも、ローラ
式のテープガイドの代りに用いることができることはい
うまでもない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、磁気テープを三
次元的にも任意の方向に変更するために用いることがで
きるものであって、テープ走行抵抗の低減と磁気テープ
の損傷の防止とを同時に達成でき、テープ走行の安定化
によるワウ性能の向上、磁気テープの長寿命化が計れる
とともに、先にあげた従来技術に比べて製造工程の筒略
化、短縮化、部品点数の削減が計かれてコスト面からも
非常に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるテープガイドの一実施例を示す縦
断面図、第２図および第３図は夫々第１図における溝の
形状の具体例を示す断面図、第４図は本発明によるテー
プガイドの他の実施例を示す正面図、第５図は第１図に
示した実施例によるテープ走行抵抗の低減効果を示す図
、第６図は磁気記録再生装置におけるテープ走行機構の
一例を示す平面図である。 ・２０・・・・・・テープガイド、２１・・・・・・溝
、２２・・・・・・磁気テープ。 第１図　　　　　第２図 第５図 ＢＣ 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、磁気記録再生装置の基板上に固定して設けられ、磁
   気テープの走行路を形成するテープガイドにおいて、外
   周面の少なくとも該磁気テープが当接する範囲内にかつ
   該磁気テープの縁部がかからないように１もしくは複数
   個の溝または突起部を設けたことを特徴とするテープガ
   イド。