JP2830156B2 - テープローデイング装置 - Google Patents

テープローデイング装置

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JP2830156B2
JP2830156B2 JP1233603A JP23360389A JP2830156B2 JP 2830156 B2 JP2830156 B2 JP 2830156B2 JP 1233603 A JP1233603 A JP 1233603A JP 23360389 A JP23360389 A JP 23360389A JP 2830156 B2 JP2830156 B2 JP 2830156B2
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする課題 E 課題を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G1 テープローディング装置の概要説明 (第1A図〜第1C図) G2 テープローディング装置の詳細説明 (第2A図〜第2E図) G3 キャプスタン移動機構の説明 (第3図〜第7図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、例えばデジタルVTR等のカセット式記録再
生装置に適用するのに最適なテープローディング装置に
関するものである。
B 発明の概要 本発明は、装着されたテープカセット内のテープをテ
ープカセット外のテープ走行路に引き出してローディン
グするテープローディング装置において、テープカセッ
ト外に配置した大口径キャプスタンを、テープ走行路に
ローディングされるテープの移動軌跡外からそのローデ
ィングされたテープのループの内側に挿入させるように
構成することにより、テープローディング時において、
大口径キャプスタンをテープのループの内側に無理なく
挿入することができるようにしたものである。
C 従来の技術 従来から、デイタルVTRのテープローディング装置に
おいて、テープの磁性面を保護する目的で、大口径キャ
プスタンによってテープのバック面(磁性面とは反対側
の面)を走行駆動するようにした装置は、例えば米国特
許第4,652,946号公報に示されている。
この従来の装置は、テープカセットをVTR内部に水平
に引き込んだ後、一対のリール台上に上方から水平に装
着されるカセットコンパーメントの下部に大口径キャプ
スタンを配置し、リール台上へのテープカセットの上方
からの装着により、テープカセットの前面側の開口内で
テープのループの内側に、大口径キャプスタンを複数の
ローディング手段と一緒に下方から相対的に挿入する。
そして、装着されたテープカセット内のテープを複数の
ローディング手段によってテープカセット外のテープ走
行路に引き出してローディングする際、一対のキャプス
タンガイドを複数のローディング手段によるテープ引き
出し方向とは反対方向からテープカセットの上記開口内
で大口径キャプスタンの両側に挿入させて、テープカセ
ット内のテープを大口径キャプスタンの周囲に上記テー
プ引き出し方向とは反対方向から押し込んで所定の巻付
角に巻き付けるようにしたものである。そして、記録、
再生時等において、大口径キャプスタンでテープのバッ
ク面を走行駆動するものである。
D 発明が解決しようとする課題 しかし従来の装置は、一対のキャプスタンガイドによ
ってテープを大口径キャプスタンの周囲に巻き付けるた
めのテープの押し込み方向が、複数のローディング手段
によるテープ引き出し方向とは反対方向であるために、
テープローディング時において、ローディング手段とキ
ャプスタンガイドとの間でテープが強く引っ張られて損
傷され易い。このテープの損傷を軽減させるためには、
テープローディング時におけるテープのバックテンショ
ンを大巾に弱める必要があるが、そのバックテンション
が弱すぎると、ローディング手段からのテープの脱落が
発生し易く、テープの高速ローディングが困難であると
言う問題点があった。
また、テープカセットの装着により、大口径キャプス
タンを複数のローディング手段と一緒にテープカセット
の開口内に下方から相対的に挿入させ、テープローディ
ング時に、一対のキャプスタンガイドをテープカセット
の開口内に挿入させる方式では、テープカセットの開口
の水平面積及び高さ寸法に制限があることから、大口径
キャプスタンの直径及び軸長を大きくすることができな
い等、設計上の制約が非常に大きい。なお、大口径キャ
プスタンの直径が小さいと、テープの高速アクセスに不
利であり、軸長が小さいと、テープの安定走行に不利で
あると言う問題点があった。
また、大口径キャプスタンをカセットコンパーメント
の下部に配置すると、その大口径キャプスタンのメンテ
ナンスを行う際に、カセットコンパーメントが作業の邪
魔になって、そのメンテナンスを容易に行えないと言う
問題点があった。
本発明は、テープローディング時において、大口径キ
ャプスタンをテープのループの内側に無理なく挿入する
ことができるテープローディング装置を提供することを
目的としている。
E 課題を解決するための手段 本発明の請求項1のテープローディング装置は、装着
されたテープカセット外に配置された回転ヘッドドラム
を有するテープ走行路と、上記テープカセット内からテ
ープを引き出して上記回転ヘッドドラムに所定の巻付角
に巻き付けるようにして上記テープ走行路にローディン
グするローディング手段とを具備するテープローディン
グ装置において、上記テープカセット外に配置された大
口径キャプスタンを設け、該大口径キャプスタンを上記
ローディング手段によって上記テープ走行路にローディ
ングされる上記テープの移動軌跡外の待避位置と、上記
テープ走行路にローディングされた上記テープのループ
の内側に挿入されてそのテープを走行駆動するテープ駆
動位置との間で移動させるキャプスタン移動機構を設け
たものである。
本発明の請求項2のテープローディング装置は、上記
テープカセット内のテープを上記ローディング手段によ
って上記テープ走行路にローディングする際に、上記テ
ープのテンションをほぼ一定に保持させるバックテンシ
ョン制御機構を設けたものである。
本発明の請求項3のテープローディング装置は、ポー
ズモードでは上記大口径キャプスタンをテープ駆動位置
に残したままで、上記テープ走行路にローディングされ
ているテープを上記回転ヘッドドラムに対する巻付角が
減少された位置までアンローディングさせて停止させる
ようにしたものである。
F 作用 以上のように構成された請求項1のテープローディン
グ装置は、テープローディング時において、ローディン
グ手段によってテープカセット外に引き出されてテープ
走行路にローディングされるテープが、テープカセット
外で上記テープの移動軌跡外の待避位置に待避されてい
る大口径キャプスタンを通過した後に、その大口径キャ
プスタンをテープ走行路にローディングされたテープの
ループの内側のテープ駆動位置にローディング手段によ
るテープ引き出し方向とほぼ同一方向から無理なく挿入
することができる。
また、請求項2のテープローディング装置は、テープ
ローディング時において、テープのテンションをほぼ一
定に保持できるので、テープローディング中にテープを
強く引っ張り過ぎて損傷させたり、テープが弛み過ぎて
ローディング手段から脱落させたりすることがない。
また、請求項3のテープローディング装置は、テープ
保護のためにテープテンションを弱めなくてもポーズモ
ードを得ることができるので、大口径キャプスタンに対
するテープの時間軸方向の位置ずれを発生させないテー
プの一時停止が可能である。
G 実施例 以下、本発明をデジタルVTRのテープローディング装
置に適用した一実施例を図面を参照して説明する。
G1 最初に、第1A図〜第1C図によって、テープローディ
ング装置の概要を説明する。
〔テープカセットの装着動作〕 、第1A図に示すように、図示省略したカセットコンパ
ーメントによって、テープカセット1がVTR内部に矢印
a方向から水平に引き込まれた後、矢印b方向に下降さ
れて、テープカセット1内の供給リール2及び巻取リー
ル3が後述する一対のリール台上に上方から装着され、
複数のローディング手段がテープカセット1の後述する
前面側の開口内で一対のリール2、3間にパスされてい
る磁気テープ4のループの内側に下方から(矢印b方向
とは反対方向から)相対的に挿入される。
〔テープローディング動作〕 、まず、第1A図に示すように、回転ヘッドドラム10が
例えば矢印c方向に高速で回転駆動されると共に、矢印
d、e方向に移動される左右一対の第1ローディング手
段5、6によって、磁気テープ4がテープカセット1外
の左右両側方に水平に引き出される。
、これに引き続いて、第1B図に示すように、矢印f、
g方向に移動された左右一対の第2ローディング手段
7、8によって、磁気テープ4がテープカセット1外に
更に引き出されて、テープ走行路9中の回転ヘッドドラ
ム10の周面に磁気テープ4の磁性面4a側が所定の巻付角
でほぼM型に巻き付けられると共に、そのテープ走行路
9中の複数の固定ヘッド12、13に磁気テープ4がパスさ
れた状態にローディングされる。
、このテープローディング動作中、後述するように磁
気テープ4のテンションがほぼ一定状態に制御される。
、一方、大口径キャプスタン11が、第1A図に実線で示
すように、テープカセット1外で上記テープ走行路9に
ローディングされる磁気テープ4の下エッジ4bの移動軌
跡よりも下方の待避位置に待避されている。従って、テ
ープ走行路9へのテープローディング時において、磁気
テープ4が大口径キャプスタン11に全く干渉されること
なく、磁気テープ4が大口径キャプスタン11の上方位置
を水平に通過することができる。
、そして、第1B図に示すように、磁気テープ4がテー
プを走行路9にローディングされた後、大口径キャプス
タン11が第1A図で実線の待避位置から1点鎖線を示す磁
気テープ4と同一高さ位置まで矢印h方向に垂直に上昇
されて、磁気テープ4のループ内に挿入される。
、そして、こに引き続いて、大口径キャプスタン11が
上記上昇位置から第1B図に実線で示す一対のキャプスタ
ンガイド14、15間のテープ駆動位置まで矢印i方向に水
平に回転されて、大口径キャプスタン11の周面に磁気テ
ープ4が磁性面4aとは反対側のバック面4c側が所定の巻
付角に巻き付けられる。
〔記録又は際モード〕 、上記テープローディング後に、記録又は際モードに
設定されると、第1B図に示すように、矢印j方向に高速
で回転駆動される大口径キャプスタン11によって磁気テ
ープ4のバック面4c側がピンチローラ・レス状態で摩擦
駆動され、両リール2、3の矢印k、l方向への回転駆
動と共に、磁気テープ4が供給リール2から巻取リール
3に巻き取られるべくテープ走行路9に沿って矢印m方
向に定速走行される。そして、既に矢印c方向に高速で
回転駆動されている回転ヘッドドラム10の回転ヘッドに
よって磁気テープ4の記録又は再生が行われる。
〔ポーズモード〕 、上記記録又は再生モード等からポーズモードに切換
えられると、第1C図に示すように大口径キャプスタン11
をテープ駆動位置に残したままで、一対の第2ローディ
ング手段7、8のみが所定の位置まで矢印f′、g′方
向に移動されると共に、磁気テープ4が矢印k′方向に
回転される供給リール2に矢印m′方向に巻き戻され
て、磁気テープ4の回転ヘッドドラム10に対する巻付角
が減少された位置まで磁気テープ4がアンローディング
されて停止される。
G2 次に、第2A図〜第2E図によって、テープローディン
グ装置の詳細を説明する。
テープカセット1内の供給リール2及び巻取リール3
は、供給リールモータ21及び巻取リールモータ31によっ
て回転制御される供給リール台22及び巻取リール台32上
に水平に装着される。
左右一対の第1ローディング手段5、6は磁気テープ
4の回転ヘッドドラム10に対する供給側41及び巻取側42
の引き出し機能とテンション検出機能とを備えていて、
これらは、アーム軸51、61によって矢印d、d′及び
e、e′方向に回転可能な引出アーム52、62の先端に引
出ピン53、63が取付けられ、アーム軸51、61は制御モー
タ54、64によりギア55、56及び65、66を介して回転制御
される。そして、引出アーム52、62の回転角度を検出す
る角度センサー57、67が設けられている。
なお、両引出アーム52、62、制御モータ54、64、角度
センサー57、67、供給リールモータ21及び巻取リールモ
ータ31によって、磁気テープ4の供給側41及び巻取側42
のバックテンション制御機構が構成されている。
左右一対の第2ローディング手段7、8はスライダー
71、81上に複数のテープガイド72、82を取付けたガイド
ブロックで構成されている。これらのスライダー71、81
はテープカセット1の装着位置から回転ヘッドドラム10
の両側位置にかけて設けられたガイドレール73、83上に
沿って矢印f、f′方向及びg、g′方向に移動可能に
構成され、ガイドレール73、83上でスライダー71、81の
矢印f、g方向の往動位置には、スライダー71、81の位
置決め手段74、84が設けられている。
大口径キャプスタン11はテープカセット1外に配置さ
れていて、後述するキャプスタン移動機構110によって
垂直なカム軸111の軸線方向及びその軸線の周りに移動
可能に構成されている。
一対の固定ヘッド12、13のうちの一方12は全巾消去ヘ
ッドであり、他方13は音声記録、再生ヘッドとコントロ
ールヘッドとのコンビネーションヘッドである。そし
て、この固定ヘッド13はヘッドベースが磁気テープ4の
上エッジ4d(第1A図参照)より上方に配置された、いわ
ゆる吊下げ方式で設置されている。そして、テープ走行
路9上で固定ヘッド13の回転ヘッドドラム10とは反対側
である巻取側に一対のキャプスタンガイド14、15が間隔
を隔てて配置されている。なお、16a、16b、16c及び17
a、17b、17cは供給側テープガイド及び巻取側テープガ
イドである。
次に動作について説明する。
まず、第2A図は、テープカセット1内の供給リール2
及び巻取リール3を供給リール台22及び巻取リール台23
上に上方から水平に装着したカセット装着状態を示して
いる。この時、テープカセット1内の磁気テープ4は実
線で示すようにテープカセット1内の一対のテープガイ
ド1a、1bによって案内されて、そのテープカセット1の
前面側の開口1cの前面位置に沿ってパスされている。そ
して、このテープカセット1の装着により、矢印d′、
e′、f′、g′方向にそれぞれ復動されている引出ピ
ン53、63及びテープガイド72、82がテープカセット1の
開口1c内で実線で示す磁気テープ4のループの内側に下
方から相対的に挿入される。
このテープカセット1の装着後に、回転ヘッドドラム
10がドラムモータ(図示せず)によって矢印c方向に高
速で回転駆動されると共に、両制御モータ54、64によっ
て両アーム軸51、61が回転駆動されて、両引出アーム5
2、62が第2A図で実線の復動位置から第2A図で1点鎖線
(第2B図では実線)の往動位置まで矢印d、e方向に水
平に回動される。そして、これら両引出アーム52、62の
引出ピン53、63によって、第2A図に実線で示されていた
テープカセット1内の磁気テープ4が第2A図及び第2B図
で1点鎖線で示すようにテープカセット1外の左右両側
方に水平に引き出される。
なお、磁気テープ4を引き出した両引出アーム52、62
は、その後第2B図の往動位置にて定位置制御に切換えら
れて、磁気テープ4のテンション検出アームとして機能
する。
そして、これに引き続いて、両スライダー71、81が駆
動モータ(図示せず)によって駆動されて、第2A図の復
動位置から第2B図の往動位置まで両ガイドレール73、83
上を矢印f、g方向に移動されて、これら両スライダー
71、81上の複数のテープガイド72、82によって、磁気テ
ープ4が第2B図で1点鎖線の位置から実線の位置まで更
に引き出される。そして、テープ走行路9中にあって水
平基準に対して所定の角度に傾斜されて設定されている
回転ヘッドドラム10の周面に磁気テープ4の磁性面4a側
が所定の巻付角θでほぼM型のヘリカル状に巻き付け
られると共に、回転ヘッドドラム10の両側で磁気テープ
4の供給側41及び巻取側42が供給側テープガイド16a、1
6b、16cと引出ピン53と固定ヘッド12及び巻取側テープ1
7a、17b、17cと引出ピン63と固定ヘッド13と両キャプス
タンガイド14、15とにそれぞれほぼ三角形状にパスされ
たテープ走行路9にローディングされる。
そして、この両テープガイド72、82によるM型のテー
プローディング動作中に、磁気テープ4のテンションが
ほぼ一定状態に制御される。
即ち、第2B図に示すように、矢印f、g方向へ移動さ
れる両テープガイド72、82によって磁気テープ4が回転
ヘッドドラム10の周面に巻き付けられる際、供給リール
モータ21と巻取リールモータ31とによって供給リール台
22及び巻取リール台32を介して供給リール2及び巻取リ
ール3が矢印k、l′方向に回転駆動されて、これらの
両リール2、3から磁気テープ4の供給側41及び巻取側
42が矢印m、m′方向に引き出される。この際、既に往
動位置へ往動されている両引出アーム52、62は両制御モ
ータ54、64のトルク設定によって定位置制御されてお
り、両引出ピン53、63にかかる磁気テープ4の供給側41
及び巻取側42のテンションの変化によって両引出アーム
52、62の角度が矢印d、d′方向及びe、e′方向に一
定角度内で可変され、その両引出アーム52、62の角度変
化が両角度センサー57、67によって検出されて、磁気テ
ープ4の供給側41及び巻取側42のテンションが検出され
る。そして、両角度センサー57、67の検出信号によって
供給リールモータ21及び巻取リールモータ31のトルクが
自動制御される。これにより、供給リール2及び巻取リ
ール3からの矢印m、m′方向に引き出される磁気テー
プ4の供給側41及び巻取側42のバックテンションが調整
されて、磁気テープ4のテンションがほぼ一定である最
適なテンション状態に制御される。
この結果、両テープガイド72、82によるM型のテープ
ローディング動作中に、磁気テープ4を強く引っ張り過
ぎて損傷させたり、磁気テープ4が弛み過ぎて両テープ
ガイド72、82から脱落させたりすることなく、磁気テー
プ4を最適なテンション管理下でテープ走行路9にロー
ディングすることができる。そして、テープカセット1
から水平に引き出した磁気テープ4を傾斜した回転ヘッ
ドドラム10の周面に巻き付ける際の磁気テープ4と回転
ヘッドドラム10の周面にヘリカル状に形成されているテ
ープリードとの高さの不一致から発生する磁気テープ4
の損傷をも、磁気テープ4の最適なテンション管理によ
って未然に防止することができるので、磁気テープ4を
回転ヘッドドラム10の周面のテープリードに沿ってヘリ
カル状に安全かつ高精度にローディングすることができ
る。また、両テープガイド72、82の矢印f、g方向への
高速移動が可能になることから、磁気テープ4の高速ロ
ーディングが可能である。
なお、この際、磁気テープ4のバックテンション制御
機構を磁気テープ4の供給側41のみに設定して、両テー
プガイド72、82によるM型のテープローディング動作中
に、磁気テープ4の供給側41のみを供給リール2から矢
印m方向に引き出すと共に、一方の引出アーム52によっ
て磁気テープ4の供給側41のテンションを検出して、供
給リールモータ21のトルクを制御するようにして、磁気
テープ4の供給側41のバックテンションを調整するよう
に構成しても良い。
そして、このテープローディング時において、第2B図
に示すように、磁気テープ4の巻取側42は、テープカセ
ット1外に配置されて、磁気テープ4の下エッジ4b(第
1A図参照)より下法の待避位置に下降されて待避されて
いる大口径キャプスタン11の上方位置を水平に通過す
る。
なお、第2B図に示すように、両スライダー71、81が矢
印f、g方向の往動位置で位置決め手段74、84によって
位置決めされ、この後、両テープガイド72、82は回転ヘ
ッドドラム10に対する磁気テープ4の供給側41の入口ガ
イド及び巻取側42の出口ガイドとなる。
そして、第2C図に示すように、磁気テープ4がテープ
走行路9にローディングされて、巻取側の引出アーム62
とスライダー81とが往動位置に達したことをそれぞれ検
出するセンサーからのAND信号に基づき、大口径キャプ
スタン11が第2C図の1点鎖線の位置で、キャプスタン駆
動機構110のカム軸111に沿って前記待避位置から磁気テ
ープ4の巻取側42と同一高さ位置まで垂直に上昇され
て、大口径キャプスタン11が、巻取側テープガイド17b
と引出ピン63とテープガイド82との間にパスされている
磁気テープ4の巻取側42のほぼ三角形状のループ内に挿
入される。
そして、これに引き続いて、大口径キャプスタン11が
キャプスタン移動機構110のカム軸111を中心に第2C図で
1点鎖線の上昇位置から実線に示す一対のキャプスタン
14、15間のテープ駆動位置まで矢印i方向に水平に回転
されて、大口径キャプスタン11の周面に磁気テープ4の
巻取側42のバック面4c側が所定の巻付角に巻き付けられ
る。
この際、引出ピン63とテープガイド82による磁気テー
プ4の巻取側42の水平引き出し方向とほぼ同一方向であ
る矢印i方向から大口径キャプスタン11を一対のキャプ
スタンガイド14、15間のテープ駆動位置に無理なく挿入
することができるので、一対のキャプスタンガイド14、
15間で磁気テープ4の巻取側42を極度に強く引っ張って
損傷させてしまうことを未然に防止して、磁気テープ4
を安全かつ高速でローディングすることが可能である。
そして、この後に、記録又は再生モードが設定される
と、第2C図に示すように、後述するキャプスタンモータ
によって、大口径キャプスタン11が矢印j方向に高速で
回転駆動されて、その大口径キャプスタン11によって磁
気テープ4のバック面4c側がピンチローラ・レス状態で
摩擦駆動されると共に、両リールモータ21、31によっ
て、両リール2、3が矢印k,l方向に回転駆動されて、
磁気テープ4が供給リールから巻取リール3に巻き取ら
れるべくテープ走行路9に沿って矢印m方向に定速走行
される。そして、既に矢印c方向に高速で回転駆動され
ている回転ヘッドドラム10の回転ヘッドによって磁気テ
ープ4の記録又は再生が行われる。
なおこの際、大口径キャプスタン11は磁気テープ4の
バック面4cを摩擦駆動するので、磁気テープ4の磁性面
4aは保護される。
次に、上記記録又は再生モード等からポーズモードに
切換えられると、第2D図に示すように、大口径キャプス
タン11をテープ駆動位置に残し、両アーム52、62を往動
位置に残したままで、両スライダー71、81によって両テ
ープガイド72、82が所定位置(例えば第2D図に実線で示
す位置)まで矢印f′、g′方向に移動されると共に、
供給リールモータ21によって矢印k′方向に回転駆動さ
れる供給リール2に磁気テープ4が矢印m′方向に巻き
戻されて、磁気テープ4の回転ヘッドドラム10に対する
巻付角θが減少された位置まで磁気テープ4がアンロ
ーディングされて停止される。
なおこの際、第2E図に示すように、両スライダー71、
81の両方又は何れか一方に設けたテープガイド18で磁気
テープ4を回転ヘッドドラム10から完全に引き離して、
磁気テープ4の回転ヘッドドラム10に対する巻付角を0
(非接触状態)にした状態で停止させるようにしても良
い。
そして、このポーズモードによれば、磁気テープ4の
回転ヘッドドラム10に対する巻付角θが減少(θ
0も含む)されるので、回転ヘッドが磁気テープ4の同
一トラックを走査することによる回転ヘッド及び磁気テ
ープ4の磁性面4aの保護のために、磁気テープ4のテン
ションを特に弱める必要がない。
そして、このポーズモードから再び記録又は再生モー
ド等に切換えられると、両スライダー71、81によって両
テープガイド72、82が再び第D図及び第2E図に1点鎖線
で示す往動位置まで矢印f、g方向に移動されて、磁気
テープ4がテープ走行路9に第2C図と同様にローディン
グされる。但しこの時には、供給リールモータ21によっ
て矢印k′方向に回転駆動される供給リール2から磁気
テープ4が矢印m方向に引き出される。
このように、記録又は再生モード等からポーズモード
への切換え時の磁気テープ4の巻取りとポーズモードか
ら記録又は再生モード等への切換え時の磁気テープ4の
引き出しとを全て供給リール2側で行うことにより、大
口径キャプスタン11に対する磁気テープ4の時間軸方向
の位置ずれを発生させない磁気テープ4の一時停止が可
能となり、継目のない高精度のテープ編集が可能であ
る。
なお、磁気テープ4のアンローディング動作は前述し
たローディング動作で行われる。
G3 次に、第3図〜第7図によって、キャプスタン移動
機構110を説明する。
カム軸111の軸受ハウジング112はほぼ半円筒状に構成
され、上部フランジ112aの外周部でシャーシ113に複数
のねじ114によって取付けられて垂直状に設置されてい
る。この軸受ハウジング112内の中心部にカム軸111が垂
直状に配置され、カム軸111の上下両端111a、111bが軸
受ハウジング112の上下フランジ112a、112bに一対のボ
ールベアリング115によって回転自在に支承されてい
る。そして、第7図に示すように、カム軸111の外周に
は所定のリード角θを有する直線又は曲線によるラセ
ン状のカム溝116が形成されており、そのカム溝116の下
端116aは水平状に形成されている。なお、カム溝116の
上端116bは水平状でなくても良い。
モーダブラケット118が円筒部118aによって軸受ハウ
ジング112内でカム軸111の外周に挿入され、モータブラ
ケット118の水平部118bが軸受ハウジング112の側面開口
112a外に突出されている。そして、上記水平部118bの下
部にキャプスタンモータ119が複数のねじ120によって垂
直状に取付けられ、水平部118bの上方に垂直状に突出さ
れたモータ軸121の上端に大口径キャプスタン11がねじ1
22によって取付けられている。そして、上記円筒部118a
内にはカム軸111の外径に対してがたつきのないように
管理された内径と軸受スパンとを有する軸受スリーブ12
3が垂直に圧入されていて、モータブラケット118はこの
軸受スリーブ123を介してカム軸111の軸線方向(上下方
向)である矢印h、h′方向に垂直に昇降自在であると
共に、カム軸111を中心に矢印i、i′方向に水平に回
転自在に構成されている。
モータブラケット118に水平状に取付けられたカム従
動子125の一端が軸受スリーブ123を貫通してカム軸111
の外周のカム溝116内に係合されている。なおここで
は、回転軸で構成したカム従動子125を一対のボールベ
アリング126によってモータブラケット118に回転自在に
支承させたが、負荷条件によってはボールベアリング12
6はスベリ軸受でも良く、更にカム従動子125を固定軸
(ピン等)で構成することもできる。
軸受ハウジング112内で軸受スリーブ123の下端外周に
ほぼ円筒状の回転ストッパー128が回転自在に挿入さ
れ、抜け止め用リング129でモーダブラケット118の円筒
部118aとの間に位置決めされている。この回転ストッパ
ー128と上記円筒部118aとに設けられて回転ストッパー1
28の円周方向に対向された一対のばね係止部130、131間
の引張コイルばねからなる回転付勢ばね132の両端が係
止されている。この回転付勢ばね132による上気円筒部1
18aと回転ストッパー128との互に反対方向への回転付勢
力によって、上記円筒部118aと回転ストッパー128とに
回転自在に取付けられた一対のコロ133、134が軸受ハウ
ジング112の側面開口112cの開口端に沿って垂直に設け
られた一対のコロ案内面135、136に矢印i′、i方向か
ら圧接されている。
軸受ハウジング112の側面開口112cとは反対側に垂直
溝138が形成され、この垂直溝138内に垂直状に配置され
た引張コイルばねからなる引上げ付勢ばね139の上下両
端が軸受ハウジング112の上端近傍位置と回転ストッパ
ー128とに設けられた上下一対のばね係止部140、141に
係止されている。この引上げ付勢ばね139はモータブラ
ケット118、キャプスタンモータ119、大口径キャプスタ
ン11及び回転ストッパー128等によって構成される可動
部全体を上方である矢印h方向に引き上げるように付勢
していて、この引上げ付勢ばね139のばね定数は、下部
ばね係止部141が上下移動範囲のほぼ1/2の高さに位置さ
れた時に上記可動部の総重量とほぼ等しくなる値に設定
されている。これにより、カム溝116によるカム従動子1
25の駆動時の負荷を軽減させて、カム軸111を小トルク
で回転可能に構成すると共に、第7図に示すカム溝116
のリード角θの設定の自由度を向上させている。
カム軸111の上端111aには従動ギア143が固着されてい
て、シャーシ113上には駆動手段である駆動モータ144が
取付けられている。そして、駆動モータ144のモータ軸1
45と従動ギア143との間がウォーム146及びウォームホイ
ール147が介在された複数のギア群によるギアトレイン1
48によって連動されている。そして、このギアトレイン
148中の任意の位置に上記回転付勢ばね132よりばね定数
が大きいトルクリミッターばね149が介在され、かつ、
このトルクリミッターばね149よりモータ軸145側の任意
の回転軸にポテンショメータ150が取付けられている。
一対のキャプスタンガイド14、15は複数のねじ152に
よってシャーシ113上に取付けられたガイドブラケット1
53上に植設されていて、ガイドブラケット153の両キャ
プスタンガイド14、15間には凹部154が形成されてい
る。そして、この凹部154内にはキャプスタンストッパ
ー155が設けられ、大口径キャプスタン11の下部でキャ
プスタンモータ119のモータ軸121の外周に設けられた円
筒状のモータ位置決め基準部156の外周が上記キャプス
タンストッター155に当接可能に構成されている。
次に動作について説明する。
まず、前述したように、磁気テープ4のテープ走行路
9へのローディング開始前においては、大口径キャプス
タン11は第3図に1点鎖線で示すように一対のキャプス
タンガイド14、15間から矢印i方向に離間された位置に
偏倚され、しかも、カム軸111に沿って垂直に下降され
た待避位置に待避されている。
即ち、この時には、第7図に示すように、カム従動子
125がカム軸111のカム溝116の水平状の下端116a内の位
置にあり、下降位置H1に下降されている。従って、第4A
図に示すように、モータブラケット118と一体に大口径
キャプスタン11がカム軸111に沿って矢印h′方向に垂
直に下降されて、後述する磁気テープ4の巻取側42の下
エッジ4bより高さH2だけ下降された待避位置に待避され
ている。そして、カム従動子125がカム溝116の水平状の
下端116a内の位置にあって、カム軸111の回転角との関
係が切り離されていることから、第5A図及び第6A図に示
すように、モータブラケット118が回転ストッパー128に
対してカム軸111の周りで回転付勢ばね132によって矢印
i′方向に回転付勢されて、大口径キャプスタン11が一
対のキャプスタンガイド14、15間から矢印i′方向に離
間された位置に偏倚されている。
次に、前述したように、磁気テープ4がテープ走行路
9にローディングされて、第3図に示すように、磁気テ
ープ4の巻取側42が固定ガイド17bと引出ピン63とテー
プガイド82との間にほぼ三角形状にパスされるが、この
際、磁気テープ4の巻取側4の下エッジ4bは、第4A図に
示すように待避位置に下降されている大口径キャプスタ
ン11の上方位置を高さH2の隙間を有して水平に通過す
る。
そして、この磁気テープ4のローディング後に、第3
図に示すように、駆動モータ144が指令信号によって駆
動開始され、モータ軸145の駆動トルタがウォーム146と
ウォームホイール147とが介在されたギアトレイン148を
介して従動ギア143に伝達されて、カム軸111が矢印n方
向に回転駆動される。この際、駆動モータ144はポテン
ショメータ150によって回転角を検知しながら駆動さ
れ、モータ軸145の駆動トルクはトルクリミッターばね1
49を介してカム軸111に伝達される。
すると、第7図に示すように、矢印n方向に回転され
るカム軸111の第1回転角θによって、カム従動子125
がカム軸116のリード角θに沿って上昇位置H3まで矢
印方向に垂直に上昇されて上端116bに突き当たる。そし
て、このカム溝116によるカム従動子125の上昇駆動によ
って、第4図に示すように、モータブラケット118と一
体に大口径キャプスタン11がカム軸111に沿って磁気テ
ープ4の巻取側42と同一高さ位置まで矢印h方向に垂直
に上昇されて、第3図に示す磁気テープ4の巻取側42の
ほぼ三角形状のループの内側に挿入される。なおこの
時、第6A図に示すように、モータブラケット118は回転
付勢ばね132によってコロ133を介して軸受ハウジング11
2の一方のコロ案内面135に矢印i′方向から押圧された
状態で、回転ストッパー128と一体に矢印h方向に垂直
に上昇される。
一方、第7図に示すように、カム従動子125がカム溝1
16の上端116bに突き当ると、カム軸111の矢印n方向の
回転トルクがカム従動子125を介してモータブラケット1
18に直接伝達される。従って、カム軸111の第1回転角
θに引き続く第2回転角θの矢印n方向への回転に
よって、第5B図及び第6B図に示すように、モータブラケ
ット118がカム軸111と一体に回転ストッパー128に対し
て回転付勢ばね132に坑して矢印i方向に水平に回転さ
れる。そして、大口径キャプスタン11が第3図で1点鎖
線の上昇位置から実線で示す一対のキャプスタン14、15
間のテープ駆動位置まで矢印i方向に水平に回転され
て、大口径キャプスタン11の周面に磁気テープ4の巻取
側42のバック面4c側が所定の巻付角に巻き付けられる。
なおこの時、第5B図に示すように、モータブラケット
118と一体に矢印i方向に回転されるキャプスタンモー
タ119の位置決め基準部156がガイドブラケット153の凹
部154内に矢印i方向から挿入されてキャプスタンスト
ッパー155に当接されて、大口径キャプスタン11が上記
テープ駆動位置に正確に位置決めされる。
そして、この後も駆動モータ144は引き続きオーバー
ラン駆動され、キャプスタンストッパー155に対する位
置決め基準部156の矢印i方向の圧着力がギアトレイン1
48中のトルクリミッターばね149にチャージされる。そ
して、上記圧着力が設定値になったところで、ポテンシ
ョメータ150からの出力によって駆動モータ144が停止さ
れ、ギアトレイン148中のウォーム146とウォームホイー
ル147とによるロック機能によってカム軸111が停止位置
にロックされる。
そして、この後に、記録又は再生モードが設定される
と、第3図に示すように、キャプスタンモータ119によ
って大口径キャプスタン11が矢印j方向に高速で回転駆
動されて、その大口径キャプスタン11が磁気テープ4の
バック面4c側をピンチローラ・レス状態で摩擦駆動し
て、磁気テープ4を矢印m方向に定速で走行駆動する。
なお、大口径キャプスタン11の上記テープ駆動位置か
ら上記待避位置への復動は、駆動モータ144の逆回転駆
動によって行われる。
ところで、このキャプスタン移動機構110によれば、
大口径キャプスタン11をテープカセット1外の位置でテ
ープ走行路9にローディングされた磁気テープ4の巻取
側42のほぼ三角形をなすループの内側に余裕をもって挿
入することができるので、第4B図に示すように、大口径
キャプスタン11の直径D及び軸長L1は、第2A図に示した
テープカセット1の開口2cの水平面積及び高さ寸法によ
る制限を全く受けない。従って、大口径キャプスタン11
の直径D及び軸長L1に関する設計上の自由度が非常に大
きく、大口径キャプスタン11の直径Dを十分に大きくし
て、磁気テープ4の高速アクセスを可能にし、大口径キ
ャプスタン11の軸長L1を磁気テープ4の上下巾L2に対し
て十分に大きくして、磁気テープ4の安定走行を可能に
できる。
また、1本のカム軸111が、モータブラケット118の矢
印h、h′方向の移動案内軸と、矢印i、i′方向の回
転支点軸とを兼用しているので、このキャプスタン移動
機構110は部品点数及び組立工数が少なくて、構造が非
常に簡単であると共に、専有面積も非常に小さくコンパ
クトである。また、軸受ハウジング112をシャーシ113に
取付ける際のカム軸111の垂直度を調整するだけで、大
口径キャプスタンの垂直度を出すことができるので、組
立て時の調整も容易である。
以上本発明の実施例に付き述べたが、本発明は上記実
施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づ
いて、各種の有効な変更が可能である。
例えばキャプスタン移動機構110は、第8図に示す変
形例のように、キャプスタンモータ119を回転支点軸160
を中心に矢印o、o′方向に回転自在に支持させ、大口
径キャプスタン11を1点鎖線で示す磁気テープ4の水平
移動軌跡より下方の待避位置から矢印o方向に回転させ
て、大口径キャプスタン11を実線で示す垂直状で磁気テ
ープ4のループの内側に挿入させたテープ駆動位置へ移
動させるように構成しても良い。
また本発明は、デジタルVTRに限定されることなく、
各種のカセット式記録再生装置に適用可能である。
H 発明の効果 本発明は以上の通り構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
請求項1のテープローディング装置は、テープローデ
ィング時において、ローディング手段によってテープカ
セット外に引き出されてテープ走行路にローディングさ
れるテープが、テープカセット外で上記テープの移動軌
跡外の待避位置に待避されている大口径キャプスタンを
通過した後に、その大口径キャプスタンをテープ走行路
にローディングされたテープのループの内側のテープ駆
動位置にローディング手段によるテープ引出し方向とほ
ぼ同一方向から無理なく挿入することができるようにし
たので、テープローディング時において、テープを極度
に強く引っ張って損傷させるようなことを未然に防止し
て、テープを安全かつ高速でローディングすることが可
能である。また、大口径キャプスタンをテープカセット
外の位置でローディングされるテープのループの内側に
余裕を持って挿入することができるので、大口径キャプ
スタンの直径及び軸長に関する設計上の自由度が非常に
大きい。従って、大口径キャプスタンの直径を十分に大
きくして、テープの高速アクセスを可能にし、大口径キ
ャプスタンの軸長を十分に大きくして、テープの安定走
行を可能にできる。更にまた、大口径キャプスタンをカ
セットコンパートメントの下部ではなく、テープカセッ
ト外におけるテープのローディングのための広い面積内
に配置させることができるので、その大口径キャプスタ
ンのメンテナンスを容易に行える。
請求項2のテープローディング装置は、テープローデ
ィング時において、テープのテンションをほぼ一定に保
持できるようにして、テープローディング中にテープを
強く引っ張り過ぎて損傷させたり、テープが弛み過ぎて
ローディング手段から脱落させたりすることがないよう
にしたので、テープを回転ヘッドドラムの周面に安全か
つ高精度にヘリカル状にローディングすることができる
と共に、テープの高速ローディングが可能である。
請求項3のテープローディング装置は、テープ保護の
ためにテープテンションを弱めなくてもポーズモードを
得ることができるようにして、大口径キャプスタンに対
するテープの時間軸方向の位置ずれを発生させないテー
プの一時停止を可能にしたので、継ぎ目のない高精度な
テープ編集が可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したものであって、第1A図
〜第1C図はテープローディング装置の概要を説明する概
略的斜視図、第2A図〜第2E図はテープローディング装置
の詳細を説明する平面図、第3図はキャプスタン移動機
構を示す平面図、第4A図及び第4B図は同上の大口径キャ
プスタンの移動を説明するカム軸部分の一部切欠き側面
図、第5A図及び第5B図は第4A図のV A−V A矢視及び第4B
図のV B−V B矢視での断面図、第6A図及び第6B図は第4A
図のVI A−VI A矢視及び第4B図のVI B−VI B矢視での断
面図、第7図はカム溝の展開図、第8図はキャプスタン
移動機構の変形例を示す概略的側面図である。 なお図面に用いた符号において、 1……テープカセット 4……磁気テープ 5,6……第1ローディング手段 7,8……第2ローディング手段 9……テープ走行路 10……回転ヘッドドラム 11……大口径キャプスタン 21……供給リールモータ 31……巻取リールモータ 52,62……引出アーム 54,64……制御モータ 57,67……角度センサー 110……キャプスタン移動機構 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 嗣雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−276155(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/665 630 G11B 15/665 640

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着されたテープカセット外に配置された
    回転ヘッドドラムを有するテープ走行路と、上記テープ
    カセット内からテープを引き出して上記回転ヘッドドラ
    ムに所定の巻付角に巻き付けるようにして上記テープ走
    行路にローディングするローディング手段とを具備する
    テープローディング装置において、 上記テープカセット外に配置された大口径キャプスタン
    を設け、該大口径キャプスタンを上記ローディング手段
    によって上記テープ走行路にローディングされる上記テ
    ープの移動軌跡外の待避位置と、上記テープ走行路にロ
    ーディングされた上記テープのループの内側に挿入され
    てそのテープを走行駆動するテープ駆動位置との間で移
    動させるキャプスタン移動機構を設けたことを特徴とす
    るテープローディング装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のテープローディング装置に
    おいて、上記テープカセット内のテープを上記ローディ
    ング手段によって上記テープ走行路にローディングする
    際に、上記テープのテンションをほぼ一定に保持させる
    バックテンション制御機構を設けたことを特徴とするテ
    ープローディング装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のテープローディング装置に
    おいて、ポーズモードでは上記大口径キャプスタンをテ
    ープ駆動位置に残したままで、上記テープ走行路にロー
    ディングされているテープを上記回転ヘッドドラムに対
    する巻付角が減少された位置までアンローディングさせ
    て停止させるようにしたことを特徴とするテープローデ
    ィング装置。
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