JPH0668125U - 磁気記録回転ヘッドドラム装置 - Google Patents
磁気記録回転ヘッドドラム装置Info
- Publication number
- JPH0668125U JPH0668125U JP326593U JP326593U JPH0668125U JP H0668125 U JPH0668125 U JP H0668125U JP 326593 U JP326593 U JP 326593U JP 326593 U JP326593 U JP 326593U JP H0668125 U JPH0668125 U JP H0668125U
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- Japan
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- drum
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- magnetic
- head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッドドラムの出口部における磁気テープと
磁気ヘッドとの接触圧を安定させて、良好な画像信号ま
たは音声信号の記録再生をする。 【構成】 磁気ヘッド9を有して回転可能な上ドラム1
4と、該上ドラム14の外周上に螺旋状に装架される磁
気テープ1の走行位置を規制する段差(ヘリカルリー
ド)11を有する下ドラム10とを備える磁気記録回転
ヘッドドラム装置4において、下端が前記段差11に略
平行でかつ上端が下ドラム10の上端面となり、磁気テ
ープの出口方向に向かって幅が徐々に広くなる凹部13
を設ける。
磁気ヘッドとの接触圧を安定させて、良好な画像信号ま
たは音声信号の記録再生をする。 【構成】 磁気ヘッド9を有して回転可能な上ドラム1
4と、該上ドラム14の外周上に螺旋状に装架される磁
気テープ1の走行位置を規制する段差(ヘリカルリー
ド)11を有する下ドラム10とを備える磁気記録回転
ヘッドドラム装置4において、下端が前記段差11に略
平行でかつ上端が下ドラム10の上端面となり、磁気テ
ープの出口方向に向かって幅が徐々に広くなる凹部13
を設ける。
Description
【0001】
本考案は、磁気記録用の回転ヘッドドラム装置に係り、特に磁気テープを案内 する固定ドラム部に関する。
【0002】
ビデオ テープ レコーダ(以下VTRと略す),ディジタル オーディオ テープ レコーダ(以下DATと略す)等の磁気テープに高密度の記録再生を行 う磁気記録システムでは、周知のようにヘリカルスキャンが行われている。 一般に、ヘリカルスキャンを行う磁気記録再生方式では、磁気テープをカセッ トから引き出して、所定の傾き角でヘッドドラムの周囲に所定角度巻き付かせて 、磁気テープを走行させる。
【0003】 この磁気テープに記録再生を行うヘッドドラムは、前記所定の角度で磁気テー プを導くために磁気テープ下端を規制する段差(ヘリカルリード)が外周上に設 けられた下ドラムと、ヘリカルスキャン用の磁気ヘッドを搭載して、下ドラムの 軸受けに支承された回転軸に固着して所定の回転数で回転可能な上ドラムとから なる。
【0004】 例えばVHS方式のVTRにおいては、このような回転ヘッドドラムに対する 磁気テープの巻き付け状態は、図5に示すようになる。同図において、カセット 8の供給リール81から引き出された磁気テープ1は、磁気テープ供給側ガイド ローラ2、傾斜ポール3を経由して、回転ドラム装置4に巻き付けられる。5− aは磁気テープ入口部、5−bは磁気テープ巻付中央部であり、5−cは磁気テ ープ出口部である。回転ドラム装置4から出た磁気テープ1は、傾斜ポール7を 経由して、最終的にはカセット8の巻き取りリール82に巻き取られる。
【0005】 図6は、上記回転ドラム装置4の側面図である。上ドラム14には磁気ヘッド 9が取り付けられており、図示しないドラムモータにより回転駆動される。 下ドラム10には、磁気テープ1の下端と接して、これを所定の位置に走行さ せるためのヘリカルリード部11がある。上ドラム14と下ドラム10との間に は、ドラムの全周に亙って均一な隙間12が設けられている。
【0006】 図4は、上記磁気テープ1と磁気ヘッド9の接触状態を示す断面図である。図 4(a)は磁気テープ入口部、図4(b)は磁気テープ巻付中央部、図4(c) は磁気テープ出口部のそれぞれの接触状態を示す。同図において、20a,20 b,20cはそれぞれ磁気テープ入口部、磁気テープ巻付中央部、磁気テープ出 口部における磁気テープ1と上または下のドラムとの間の空気膜の厚さである。 従来の回転ヘッドドラム装置における前記空気膜の厚さは、磁気テープを走行 させるための張力により、磁気テープの入口部から出口部に向かうにつれて薄く なっていた(20a>20b>20c)。 ところが、回転ヘッドドラムと磁気テープとの間の空気膜の厚さが、磁気テー プ表面の粗さと、回転ヘッドドラムの形状及びテープ巻付角とに依存する或る値 (例えば、0.005mm)以下になると、回転ヘッドドラムと磁気テープとの 摩擦が急激に増大して、回転ヘッドドラムが磁気テープの吸着を起こして磁気テ ープと磁気ヘッドとの接触圧が不安定となることが知られている。
【0007】
しかしながら、従来の回転ヘッドドラム装置の磁気テープ出口部においては、 ドラムと磁気テープとの間の空気膜が薄いために、不安定な接触圧で磁気テープ と磁気ヘッドとが接触していた。これにより信号の記録再生が十分に行われず、 1つの磁気ヘッドが受け持つビデオトラックの記録再生期間の後端の信号が劣化 するエンベロープ後欠けなどの不具合が生じるという問題点があった。
【0008】
本考案においては、磁気ヘッドを有して回転可能な上ドラムと、該上ドラムの 外周上に螺旋状に装架される磁気テープの走行位置を規制する段差を有する下ド ラムとを備える磁気記録回転ヘッドドラム装置において、前記下ドラムの外周面 上の磁気テープ出口部に、下端が前記段差に略平行でかつ上端が下ドラムの上端 面となり、磁気テープの出口方向に向かって幅が徐々に広くなる凹部を設けたこ とにより前記課題を解決するものである。
【0009】
磁気テープとヘッドドラムとの間の空気膜が薄くなり、磁気テープと磁気ヘッ ドとの接触圧が不安定となるテープ出口部の下ドラムに磁気テープの走行方向に むかって徐々に幅が広くなる凹部を設けることにより、上ドラムと下ドラムの隙 間から、上ドラムの回転に連れてテープ出口部に空気が供給される。 この供給される空気により、磁気テープとヘッドドラムとの間の空気膜が適当 な厚さに保たれる。こうして、ヘッドドラムの出口部での磁気テープと磁気ヘッ ドとの接触圧が安定して良好な画像信号または音声信号の記録再生ができる。
【0010】
次に、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1は、第1の実施例の回転ヘッドドラム装置4の側面図である。同図におい て、上ドラム14には、その外周面から僅かに突出する磁気ヘッド9が設けられ ており、図示しないドラムモータにより回転駆動される。下ドラム10には、磁 気テープ1を案内するための段差、即ち、ヘリカルリード11が設けられており 、磁気テープ1はヘリカルリード11に下端を接して、この段差により下ドラム 10の中心に近づいたテープ走行面21を薄い空気膜を挟んで走行する。
【0011】 上ドラム14と下ドラム10との間には、ヘッドドラム4の全周に亙って均一 の幅をもつ隙間12が設けられている。ヘッドドラム4に巻付けられた磁気テー プ1の出口部5−cに対応する下ドラム10のテープ走行面21上には、ヘリカ ルリード11に沿った凹部13が設けられている。この凹部13は、下ドラム1 0の上端面から始まり、凹部13の下端はヘリカルリード11と平行に下ドラム 10の側面を斜め下方に向かって下がる。
【0012】 図2は、下ドラム10の中心軸とA−A線とを含む面における断面図である。 同図に示すように、凹部13はテープ走行面21に対して、これと同軸の円柱側 面の一部を作ることになる。 図3は、磁気テープ1の出口部5−cにおける磁気テープ1と磁気ヘッド9と の接触の状態を示す。同図において、上ドラム14の回転に引きずられる空気が 、凹部13が始まる所から余分に磁気テープ1と下ドラム10との間に供給され る。凹部13の幅がテープの出口に向かって広くなるので、この凹部の幅の広が りに伴って空気の供給量が多くなることと、磁気テープ1の張力による空気の追 出しとが均衡が成立し、テープの出口まで磁気テープ1と下ドラム10との間の 空気膜は、適当な厚さが保たれる。
【0013】 このように、凹部13の始まるところから、テープの出口まで磁気テープ1と 下ドラム10との間の空気膜の厚さが保たれるので、磁気テープ1と磁気ヘッド 9との接触圧も適正な値が保たれて安定し、記録再生の信号レベルが安定して、 エンベロープ後欠け等の不都合が生じることもない。
【0014】 次に、上記凹部13の加工方法を図6ないし図8に示す。図6に示すように、 ヘリカルリード加工機のチャック16に保持された下ドラム10は、バイトホル ダ18に保持されたヘリカル加工バイト17により、ヘリカルリード11の切削 加工が施される。同図において、チャック16は、下ドラム10を円筒形状の軸 に従って回転させるとともに、この回転に同期して軸と平行な方向に前後運動を する。図8は、従来のヘリカル加工中のヘリカル加工バイト17の動きを示す。 図7における破線27は、上記下ドラム10とヘリカル加工バイト17との相互 運動による、下ドラム10の表面におけるヘリカル加工バイト17の軌跡である 。
【0015】 上記図1及び図2に示したような凹部13を形成するためには、図8のバイト の送りの代わりに、図9に示すヘリカル加工バイト17の送りを行えばよい。こ の変更は、単にヘリカルリード加工機の制御プログラムの変更で済み、加工時間 の増加も僅かであり、使用部品が増加することもない。
【0016】 次に、第2の実施例における、下ドラム10の断面図を図10に示す。本実施 例は、凹部23が下ドラム10の内側の空洞部に達していること以外は、前記第 1の実施例と同じであるので、その詳細な説明は省略するが、その作用効果には 変わりはない。
【0017】
以上説明したように、本考案によれば、磁気記録再生用の回転ヘッド装置のテ ープ出口部における磁気テープと磁気ヘッドとの接触状態が改善されて、記録再 生時の信号レベルが安定して、良好な画像や音声の再現ができるという効果があ る。
【図1】第1の実施例の回転ヘッドドラム装置の側面
図。
図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】テープ出口部の磁気テープと回転ヘッドドラム
との接触状態を示す断面図。
との接触状態を示す断面図。
【図4】従来の磁気テープと回転ヘッドドラムとの接触
状態を示す断面図。
状態を示す断面図。
【図5】回転ヘッドドラムに磁気テープを巻き付けた状
態を示す平面図。
態を示す平面図。
【図6】従来の回転ヘッドドラム装置の側面図。
【図7】下ドラムのヘリカルリード切削加工説明図。
【図8】従来のヘリカル加工バイトの動きの説明図。
【図9】第1の実施例のヘリカル加工バイトの動きの説
明図。
明図。
【図10】第2の実施例の図1におけるA−A線断面
図。
図。
1 磁気テープ 4 回転ヘッドドラム装置 8 磁気テープカセット 9 磁気ヘッド 10 下ドラム 11 ヘリカルリード 12 隙間 13、23 凹部 14 上ドラム
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気ヘッドを有して回転可能な上ドラム
と、該上ドラムの外周上に螺旋状に装架される磁気テー
プの走行位置を規制する段差を有する下ドラムとを備え
る磁気記録回転ヘッドドラム装置において、 前記下ドラムの外周面上の磁気テープ出口部に、下端が
前記段差に略平行でかつ上端が下ドラムの上端面とな
り、磁気テープの出口方向に向かって幅が徐々に広くな
る凹部を設けたことを特徴とする磁気記録回転ヘッドド
ラム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP326593U JPH0668125U (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 磁気記録回転ヘッドドラム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP326593U JPH0668125U (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 磁気記録回転ヘッドドラム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668125U true JPH0668125U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11552638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP326593U Pending JPH0668125U (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 磁気記録回転ヘッドドラム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668125U (ja) |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP326593U patent/JPH0668125U/ja active Pending
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