JPH01219506A - 設備配管の肉厚測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は建造物に付帯される設備配管の内部の腐食程度
が非破壊で確認できるようにした超音波使用の肉厚測定
装置に関する。

（従来の技術） 従来の超音波を使用した反射式の装置では探触子を配管
に手で当てながら測定している。

すなわち、超音波の反射位置が不均一か否かを配管表面
に沿ってプローブを滑らせながら確認するのである。

（発明が解決しようとする課遅） しかし、探触子を手で走査するために測定者の技量差に
よる測定結果の差や測定位置が不正確になる等の諸問題
を残していた。

本発明はこのような従来の欠点に鑑み、その目的とする
ところは均一な測定データを常に同じ条件で得ることの
できる。即ち測定者によって生じる測定誤差が少ない設
備配管の肉厚測定装置を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明に係る設備配管の肉
厚／＃ｊ定装置はパイプの直径方向からパイプを挾持す
るクランプ具をパイプの軸方向に間隔を空けて配置固定
し、このクランプ具間にパイプと平行に渡設した少なく
とも二本の案内軸と、案内軸に懸架装着した移動板と、
案内軸のうちの一本に刻設したラックギアと、移動板に
取り付けてラックギアに係合するピニオンギアを駆動す
ることにより移動板を案内軸方向に移動させるパイプ軸
方向走査用モータと、パイプを中に通した状態のリング
を外周面および内周面から挾持するために移動板に一定
の間隔で軸着したガイドローラと、リング外周面に刻設
したギアに噛み合ってリングを該パイプの円周方向に送
るパイプ円周方向走査用モータと、リングにレバーの一
端部を枢支するとともに、その中途部分とリングとの間
にあってレバーをパイプの中心方向へ付勢する引張りバ
ネを張設して、かつ自由端部に超音波送受信用プローブ
を装着するプローブ取付レバーとからなるのである。

（作　用） クランプ具間を移動板が案内軸の方向にパイプ軸方向走
査用モータで移動され、これに伴って移動板のガイドロ
ーラにて支承されているリングも一体に移動する。

したがって、リングに取着したレバーの自由端部は配管
の軸方向へ移動することができる。

また、リング外周面に係合するギアを出力軸に装着した
円周方向走査用モータを正逆回転すれば、レバーの自由
端部はリングと一体的に配管外周面の円周方向に沿って
時計方向または反時計方向へ移動する。

それ故にレバーの自由端部を配管の外表面に沿って螺旋
状に、或は矩形状に移動させ得るので、レバーの自由端
部に超音波送受信用プローブ（探触子）を取り付ければ
探触子を配管表面に沿って任意の密度で、かつ配管との
接触状態を均一にして移動できるものである。

（実　施　例） 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にして
詳細に説明する。

第１図は本装置の側面を示し、この肉厚測定装置１は超
音波発振子と受振子とを収めたパルス反射法用の探触子
（図示せず）、即ちプローブを取着固定できるプローブ
取付レバー２と、被測定設備配管３の管軸方向へレバー
２を走らせるパイプ軸方向走査用モータ４と、レバー２
を管用周方向へ走らせるパイプ円周方向走査用モータ５
と、これらを固定するクランプ具６を具備する。

クランプ具６−６は少なくとも一対、配管３の左右に適
宜に離して配置する。配管３のｎ１定対象部分が直線状
ならば測定する長さに応じて離隔距離を決めればよいし
、或いは周囲の状況に合せて短かい離隔距離に配置する
。このクランプ具６は締付はレバー７を有し、配管３の
外周に掛は回した把持部材を上下から締付はレバー７で
挟着固定するものである。

クランプ具６−６ａ間には移動板８に摺動自在に挿通し
た平行な二本の案内軸９−９ａが渡設しである。二本の
案内軸９は各丸棒で、そのうちの−本の案内軸９ａの方
にはラックギア１０が刻設しである。

軸方向走査用モータ４は移動板８に倒立状に固定され、
その下方へ突出した出力軸に取り付けたピニオンギアが
案内軸９ａのラックギア１１に噛み合う。

したがって軸方向走査用モータ４を駆動すると、移動板
８は案内軸９−９８に支承された状態で案内軸９−９ａ
の案内方向へ移動され、移動板８が配管３の管軸方向へ
案内移動される。

また、移動板８には左右、上下の四点に各回転可能に枢
支したガイドローラ１２が具えられ、このガイドローラ
１２の上下間に挟着支承される偏平なリング１３はパラ
チン錠１４で半円形に二分割される。バラチン錠１４を
解除した状態でリング１３の一方を上下のガイドローラ
１２−１２間に通し、他方を配管３の外周囲を囲むよう
にしてガイドローラ１２で支承した側にバラチン錠１４
をもって連結施錠する。バラチン錠１４は２材を連結で
きる連結金具である。

更に、リング１３の側面には一体的にリング１３の直径
よりも若干小さめの平歯車１３ａが刻設されており、こ
れに噛み合わされた小歯車１３ｂを出力軸に具えた円周
方向走査用モータ５は移動板８に取り付けられている。

それ故に、円周方向走査用モータ５が起動されると、リ
ング１３はモータ５の回転方向に従った方向へ回転駆動
され、また軸方向走査用モータ４の動きによって移動板
８と一体的に配管３の管軸方向へ移動することとなる。

叙述構成の理解を補助するために第２図に側面を示し、
第３図にリング１３とガイドローラ１２との断面を示す
。

リング１３の内外周面は断面放物線形になるよう、両側
から面取りされた形状に加工され、ガイドローラ１２の
外周面中央部分には断面“Ｖ”字錠の溝１５が形成され
、この溝１５内にリング１３の外周端縁および内周端縁
が各々陥入保持され、ガイドローラ１２が移動板８と一
体に案内軸９の軸方向へ移動するとき、溝１５内壁にリ
ング１３の内外周端縁が当接係止するので、リング１３
は移動板８の移動方向に随伴移動する。

プローブ取付はレバー２は緩く弧形に曲げた弓形の板状
体で、一端がリング１３の任意の位置に回動自在に枢支
され、他端部は上記枢支点を中心に自由に揺動する自由
端部になっており、この自由端部にはコ字状に屈曲した
屈曲片先端に各々走行ローラ１６−１６を軸着したプロ
ーブ固定具１７を枢着している。また更に、このプロー
ブ取付レバー２をリング１３中心方向へ付勢する引張り
バネ１８をレバー２の中途部とリング１３との間に張設
している。

バネ１８によってプローブ固定具１７は配管３の外周面
に押圧付勢され、走行ローラ１６がリング１３の回転運
動に伴って配管３の外周面を走行回転する。

以上の構成によれば、各走行モータ４，５は案内軸９の
軸方向へ移動板８と一体に移動し、即ち配管３の軸方向
へ移動し、配管３の円周方向へは動かない。配管３の円
周方向にはリング１３が回転移動する。

そのとき、プローブには信号線が取り付けである関係か
ら円周方向への回転角はなるべく少ない方がよいので、
クランプ具６−６間を往動させてから復動時に円周方向
へ微動させ、しかる後に復動させれば、円周方向への一
回転で配管３の表面をきめ細かく走査できるものである
。

（発明の効果） 本発明は以上のように構成されているので、クランプ具
を取り付けた範囲内の配管状態を自動的に測定できる。

したがって、配管周囲の状況が許す限りクランプ具間の
隔りを空ければ、装置自体の設置位置変更回数が少なく
て済む。また、状況に応じて一回当りの測定範囲を任意
に選定できる。

案内軸はパイプ（配管）と平行に二本以上で移動板を支
承しているので、移動板は安定的に支持される。そして
、パイプ軸方向とパイプ円周方向を格別のモータで二軸
制御できるので、プローブの走査軌跡を任意に選択でき
るし、また測定位置を迅速簡単に指定できる。

プローブはバネによって一定の当接圧力で付勢された状
態でパイプ表面を移動するので、手作業に較べ信頼性の
高い測定結果が得られる。手作業ではプローブとパイプ
との間隙が一定になりにくく、超音波の反射点を狂わせ
易いからである。したがって、測定者の技量差による測
定誤差も出にくい効果がある。また連続的に走査し、配
管内面を安定的に測定できることにより、配管内面の凹
凸状態を連続的変化として知り得るので、その腐食程度
等を知ることが必要な配管の保守管理上極めて便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の実施例に係る側面図、第２図は第
１図中の■−■矢視線で示す矢視図、第３図は第１図中
のリングの支承状態を示す説明図である。 １・・・・・・肉厚測定装置 ２・・・・・・プローブ取付レバー ３・・・・・・配　管 ４・・・・・・軸方向走査用モータ ５・・・・・・円周方向走査用モータ ６・・・・・・クランプ具　　　　７・・・・・・締付
はレバー８・・・・・・移動板　　　　　　９・・・・
・・案内軸１０・・・ラックギア　　　　１１・・・ピ
ニオンギア１２・・・ガイドローラ　　　　１３・・・
リング１４・・・パラチン錠　　　　１５・・・溝１６
・・・走行ローラ　　　　１７・・・プローブ固定具１
８・・・引張りバネ 特許出願人　　　　　　　株式会社　大　林　組代　理
　人　　　　　　　弁理士　−色　健　輪間　　　　　
　　　　弁理士　松　本　雅　利第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）パイプの直径方向からパイプを挾持するクランプ
   具をパイプの軸方向に間隔を空けて配置固定し、 該クランプ具間に該パイプと平行に渡設した少なくとも
   二本の案内軸と、 該案内軸に懸架装着した移動板と、 該案内軸のうちの一本に刻設したラックギアと、該移動
   板に取り付けて該ラックギアに係合するピニオンギアを
   駆動することにより該移動板を該案内軸方向に移動させ
   るパイプ軸方向走査用モータと、 該パイプを中に通した状態のリングを外周面および内周
   面から挾持するために該移動板に一定の間隔で軸着した
   ガイドローラと、 該リング外周面に刻設したギアに噛み合って該リングを
   該パイプの円周方向に送るパイプ円周方向走査用モータ
   と、 該リングにレバーの一端部を枢支するとともに、その中
   途部分と該リングとの間にあって該レバーを該パイプの
   中心方向へ付勢する引張りバネを張設して、かつ自由端
   部に超音波送受信用プローブを装着するプローブ取付レ
   バーとからなることを特徴とする設備配管の肉厚測定装
   置。