JPH01216943A - 光学分割用分離剤 - Google Patents

光学分割用分離剤

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JPH01216943A
JPH01216943A JP63042276A JP4227688A JPH01216943A JP H01216943 A JPH01216943 A JP H01216943A JP 63042276 A JP63042276 A JP 63042276A JP 4227688 A JP4227688 A JP 4227688A JP H01216943 A JPH01216943 A JP H01216943A
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JP
Japan
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optical resolution
hydroxyapatite
separating agent
resolving
optical
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Pending
Application number
JP63042276A
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English (en)
Inventor
Koichi Hatada
畑田 耕一
Yoshio Okamoto
佳男 岡本
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光学分割能を有する天然もしくは合成高分子
物質をヒドロキシアパタイトに担持させてなる、光学分
割に有用な分離剤に関するものである。
(従来の技術) 医薬品や農薬品は、その分子構造の骨格上に存在する不
斉炭素により光学異性体となるものが多く、その中には
鏡像異性体間で著しく薬効や生理活性の異なるものも多
数存在する。特に医薬においては、一方の鏡像体の副作
用を防ぐ必要と薬効の向上の為、ラセミ体の分離精製が
必要とされている。
光学活性物質の分離方法としては、生物学的方法、酵素
法、ジアスステレオマ−法、晶出法等が行われているが
、これらの方法は汎用的であるとは言い難く、その適用
は特定の物質に限定され、かつ、特定の条件下で行わな
ければならないし。
また、長時間を必要とするところから実用的にも困難で
あった。
一方、クロマト法による光学分割は、近年のガスクロマ
トグラフィー、液体クロマトグラフィー、特に高速液体
クロマトグラフィーの発達に伴い比較的簡便に短時間で
処理できるところから活発にその研究、開発が進められ
ている。
天然物である多糖類及びその誘導体や光学活性なポリア
クリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリアミノ酸等
の合成高分子物質は、それ自体に光学分割能のあること
が知られており、クロマトグラフィー用の分離剤として
使用可能であるが、分離ス七力や耐圧性、耐久性に問題
があり、また、溶媒交換時に分離剤の膨潤、収縮が起こ
るため。
それ自体で使用するには限界があるのが実情であった。
(発明が解決しようとする課8) この問題点を解決する手段として、−数的なりロマトグ
ラフィー用担体に光学分割能を有する多糖類や合成高分
子物質を担持させ光学分割用としてのクロマトグラフィ
ー用充填剤とする技術が知られている。
ここで用いられるクロマトグラフィー用担体としては、
ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート
等の有機合成高分子多孔質担体またはシリカ、アルミナ
、ガラス等の無機多孔質担体が挙げられる。この中で有
機質担体は移動層の組成や温度の変化に対し、膨潤、収
縮を受は易く、機械的強度も弱く、クロマトグラフィー
用担体としての使用に限界がある。
無機質担体は、機械的強度が強く、細孔径、粒子径の制
御がし易いところから、クロマトグラフィー用担体とし
て良く利用されている。特に、シリカは比較的安価で物
性の整ったものが入手し易いため良く使用される物質で
ある。しかし、シリカ単独で使用するには限界があり、
多くの場合シリカ表面に存在するシラノール基に化学修
飾などを施し使用している。
ここで光学分割能を有する天然物や合成高分子をシリカ
に物理的もしくは化学的に保持させるには、シリカとの
親和性を良くするためシラノール基を何らかの方法によ
り処理しなければならない。また、シラノール基は分離
目的成分と強く相互作用を示すことが多いため試料の不
可逆的吸着も起こす原因となる。シリカの表面処理方法
としては、プラズマ重合法や各種シラン化合物を用いた
シラン化法があるが、何れの方法も処理が煩雑で長時間
を必要とし、処理を行う装置も高価であった。さらにこ
れらの処理方法では、シリカの表面にあるすべてのシラ
ノール基を完全に処理することが不可能なため不可逆的
な吸着を避けることができなかった。
さらにシリカは、酸性領域では安定な無機物であるが、
中性、アルカリ性領域では、シリカが溶解し始めるため
、分離目的によっては使用が困難であるのが実情であっ
た。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、このような従来の光学分割用分離剤の欠
点を克服するため鋭意研究を重ねた結果、担体の表面処
理をすることなく1弱酸性領域からアルカリ性領域まで
使用可能な光学分割用充填剤を開発するに至ったもので
ある。
すなわち本発明は、光学分割能を有する高分子物質をヒ
ドロキシアパタイトに相持させてなることを特徴とする
光学分割用分離剤を提供するものである。
本発明に使用されるヒドロキシアパタイトとは、理論式
として下記式(1)で示される無機物である0例えばC
a / P原子比(グラム−アトム比1MがCa、Xが
PO2の場合)は理論的には、to/6=1.67であ
るが1.3〜1.9の範囲の組成のものが知られており
、実際は組成物である。
M  (X)、(Y)2  −(1) (式中1Mは通常Caを、XはP O、tを、YはOH
を示す、ただしMとしてはSr、Ba、Pb、Cd、N
a、に、A見などの金属原子が、XとしてはAsO、S
O2,VO4,Co3等の酸根が、またYとしてはF、
C文、Br%CO3などの陰イオン原子(団)が一部も
しくは全部置換されていてもよい、)その合成条件や原
料の純度。
履歴によって成分や組成の異なる化合物群をヒドロキシ
アパタイトという。) 本発明に用いられるヒドロキシアパタイトとは、これら
上記の化合物群すべてを含むものであり、その何れのヒ
ドロキシアパタイトを用いても、本発明を実施すること
が可能である。
さらに光学異性体を分離するために好ましいヒドロキシ
アパタイトの粒径は、lpm〜5mm、特にlJJ、m
〜500Bm、さらに高速液体クロマトグラフィー用に
は、Igm〜50pmのもので、細孔径がIOA〜50
000A、好ましくは適宜選択すれば良く、特に限定す
るものではない。
光学分割能を有する高分子物質のうち、天然物としては
、セルロース、アミロース、キトサン、キシラン、カー
ドラン、デキストラン、シクロデキストラン又は/及び
そのエステル、カルバメート誘導体が好都合で、セルロ
ーストリアセテート、セルローストリフェニルカルバメ
ート等に代表される化合物群も挙げられる。また、合成
物としては、ポリメタクリル酸トリフェニルメチル、ポ
リメタクリル酸ジフェニル−2−ピリジニルメチル、光
学活性なポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、
ポリアミノ酸などの化合物群が挙げられる。
本発明において、担体であるヒドロキシアパタイトに、
上記光学分割能を有する化合物を担持させる方法として
は、化学的な方法と物理的な方法がある。
物理的な方法は1例えば、上記化合物の中から選ばれた
1種以上の物質を溶媒に溶解し、これに担体を加え、十
分に担持させた後、溶媒を除去し、乾燥した後、目的と
する光学分割用充填剤を得るという方法である。
ここで使用するヒドロキシアパタイト担体は、(1)式
からも明らかなように、結晶中に含まれる水酸基の量が
非常に少ないところから、シリカのようなプラズマ重合
やシラン化処理が全く不要となり、光学分割能を有する
化合物の担持を簡単に実現できるだけでなく1表面上に
露出する水酸基が殆ど無いため、分離物の不可逆的な吸
着を起こすことなく、試料の回収率、再現性も良好であ
るという特徴を持っている。
ヒドロキシアパタイト担体に光学分割能を有する化合物
を担持させる量は、担体に対し通常1〜100重量%で
、好ましくは5〜50重量%である。
本発明の分離剤は、ガスクロマミグラフイーや液体クロ
マトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、薄層ク
ロマトグラフィー用の光学分割用の分離剤として利用す
ることが可能である。
液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー
、薄層クロマトグラフィー用として、該分離剤を使用す
る場合、用いる溶離液は、前記光学分割用化合物を溶解
もしくは反応する溶媒を除き、特に制限はない。
(発明の効果) 本発明の光学分割用分離剤は担体としてのヒドロキシア
パタイトの表面処理することなく容易に調製でき、高い
光学分割能を示すという優れた効果を奏する。しかも、
この光学分割用分離剤は酸性領域からアルカリ性領域ま
ての幅広い範囲において影響を受けることなく使用でき
る。
さらに本発明の分離剤はヒドロキシアパタイト担体の結
晶中に含まれる水酸基の量が非常に少ないところから、
シリカのようなプラズマ重合やシラン化処理が全く不要
となり、光学分割能を有する化合物の担持を簡単に実現
できるだけでなく。
表面上に露出する水酸基が殆ど無いため、分離物の不可
逆的な吸着を起こすことなく、試料の回収・率、再現性
も良好であるという特徴を持っている。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1 特開昭60−143762号公報(出願人、三井東圧化
学輛)開示の方法に従って合成したCa/Pの原子比が
1.67のヒドロキシアパタイト3.0gをセルロース
トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)0.
75gとテトラヒドロフランlom[!に分散させた後
、減圧下に溶媒を留去した。こうして分離剤を得た。
この分離剤を内径4.61■、長さ250mmのステン
レスカラムにスラリー法で充填した。これを用いた高速
液体クロマトグラフィー用装置を用いて、第1表に示す
ラセミ体の光学分割を、ヘキサン/2−プロパツール(
9:l)の組成の溶離液で、流量0.5m/winの条
件で用いて行った。
その結果を第1表に示した6 第1表において、に′(容量比)、α(分離係数)は以
下の通りである。
第1図は、この時得られた1−(9−アンソリル)−2
,2,2−)−リフルオロエタノールのクロマトグラム
で、1−(9−アンソリル)−2゜2.2−)−リフル
オロエタノールのラセミ体がきれいに分離されている。
第1表 比較例 市販品のシリカに3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンで表面のシラノール基なシリル化したもの3.0gを
セルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメ
ート)0.75gとテトラヒドロフラン10m1に分散
させた後、減圧下で溶媒を除去し分離剤を得た。この分
離剤を実施例1と同様の内径と長さのステンレスカラム
に同様に充填後、同様にしてラセミ体の光学分割を行っ
た。その結果を第1表に示した。
また、第1表でに′、αの数値を比較すると、実施例1
の何れの値も比較例の値と同等もしくはそれ以上の値を
示し、試料の保持(K′)及びラセミ体の分離(α)が
よくなっていることが分る。
実施例2 チセリウス(Ti5elius)の方法[アーカイブス
・オブ・バイオケミストリー・アンド・バイオフィジッ
クス(Arch、 Biochem、 Biophys
、) 65゜132(1956) ]により合成したC
 a / Pの原子比が1.52のヒドロキシアパタイ
ト3.0gをセルローストリアセテート0.75g、塩
化メチレン5dに分散した後、減圧下で溶媒を除去し、
分離剤を得た。この分離剤を実施例1と同様にステンレ
スのカラムに充填しC実施例1と同条件の下トランスス
チルベンオキサイドのラセミ体の分割を行ったところ、
トランススチルベンオキサイドの(+)と(−)がきれ
いに分離された。
実施例3 実施例1で作成したステンレスカラムに0. 1モル/
交のNaOHを60補通液した後、1−(9−アンソリ
ル) −2,2,2−)−リフルオロエタノールのラセ
ミ体の分離を実施例1と同じ条件で行った。1−(9−
アンソリル)−2,2゜2−トリフルオロエタノールが
実施例1と同様に分離され、分離剤の劣化は見られなか
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られた1−(9−アンソリル)
−2,2,2−トリフルオロエタノールのラセミ体を分
離したクロマトグラムである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光学分割能を有する高分子物質をヒドロキシアパ
    タイトに担持させてなることを特徴とする光学分割用分
    離剤。
JP63042276A 1988-02-26 1988-02-26 光学分割用分離剤 Pending JPH01216943A (ja)

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