JPH01216250A - 電気化学式センサ - Google Patents

電気化学式センサ

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JPH01216250A
JPH01216250A JP63042841A JP4284188A JPH01216250A JP H01216250 A JPH01216250 A JP H01216250A JP 63042841 A JP63042841 A JP 63042841A JP 4284188 A JP4284188 A JP 4284188A JP H01216250 A JPH01216250 A JP H01216250A
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JP
Japan
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reaction
electrode
sensor
solid electrolyte
working electrode
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Application number
JP63042841A
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English (en)
Inventor
Toru Fujioka
藤岡 透
Shigekazu Kusanagi
草薙 繁量
Yoshifumi Watabe
祥文 渡部
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4075Composition or fabrication of the electrodes and coatings thereon, e.g. catalysts

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電気化学式センサに関し、詳しくは、電解
反応を利用して特定のガス成分等を検出したり定量した
りする、電解型の電気化学式センサに関するものである
〔従来の技術〕
電解型ガスセンサの一般的な基本構造は、電解質内に作
用極、対極および参照極の3個の電極が設けられてなる
ものであり、その−殻内な作用機構は、作用極に一定の
電圧をかけると、検出対象とするガス成分が作用機で酸
化または還元反応を起こし、このとき生成されたイオン
は電解質内を移動して、対極で還元または酸化反応を起
こすと言うものである。この酸化還元反応に伴い作用極
と対極の間を流れる電流を測定することによって、対象
ガスの検出および定量を行うことができるようになって
いる。
なお、反応を起こさせるために必要な作用極の電位は、
検出ガスの成分によって異なるので、検出ガスに応じて
作用極の電位を一定に保つ必要があり、そのため、参照
極を基準にして、作用極に加える電圧を制御している。
ところで、従来の電解型ガスセンサは、電解質として、
例えばH! So、等の液体電解質を使用しているため
、電解質の経時変化、液漏れ、材料腐食等の問題があり
、厳重な密封構造にしなければならないために、小型化
が困難であり、また、感度や出力が経時的に低下するの
で、長期的な安定性に乏しく、寿命が短いこと、さらに
、取り扱いや管理が難しいこと等の欠点があった。
そこで、液体電解質のかわりに、スルホン化パーフルオ
ロカーボン等の高分子固体電解質を用いたガスセンサが
開発され、例えば、米国特許第4227984号明細書
、同第4265714号明細書あるいは、特開昭53−
115293号公報等に開示されている。
このガスセンサは、固体電解質膜の片面に感知電極(作
用極)と参照電極(参照極)が設けられ、反対面に逆電
極(対極)が設けられており、液体電解質型のものに比
べてコンパクト化され、経時的安定性等の性能の点でも
優れており、取り扱いも容易になっている。
しかし、このガスセンサは、Pt、Au等とポリテトラ
フルオロエチレンとの微粒子混合体が担持されたガス透
過性膜からなる電極を、軟質の固体電解質膜に接着する
ようにしているため、製造が面倒であるとともに、超小
型化、センサアレイ化が困難であるという問題があった
また、近年、半導体等の電子回路素子が、プレーナ技術
等のマイクロ加工技術を利用して超小型化されてきてお
り、このような素子と組み合わせて使用するガスセンサ
としても、−層の小型化、高性能化が要求されている。
そこで、この出願人は、上記した従来技術の問題点を解
消し、半導体素子等と同様のマイクロ加工技術で製造で
きる、プレーナ型のガスセンサを開発した。
第7図は、このようなプレーナ型のガスセンサの構造例
を示しており、絶縁基板lの上面に、作用極2.対極3
および参照極4が設けられ、各種はそれぞれ、電気化学
作用を行う反応部2o、30.40と外部回路へ接続さ
れる端子部21,31.41からなり、各種の反応部2
0.30.40およびその間を覆って、固体電解質M6
が設けられている。検出ガス等は固体電解質層6を通過
して作用極の反応部20上に拡散し、電気化学反応を起
こすことになる。
上記ガスセンサは、絶縁基板lの同一面に全ての電極2
.3.4が設けられているので、電極や固体電解質層の
形成を、プレーナ技術等のマイクロ加工技術を利用して
、極めて能率良く加工でき、センサの小型化、高性能化
を図れる等、多くの優れた特徴を有している。
(発明が解決しようとする課題〕 ところが、上記したプレーナ型のガスセンサに用いられ
ている固体電解質は、H□so4等の液体電解質に比べ
て、電気伝導率が4〜6桁程度も小さい。そのため、各
種の反応部間の電気抵抗が高くなったり、反応部間のイ
オン伝導が困難になる等の問題があり、センサ感度の低
下を来す原因となっている。また、検出ガスは固体電解
質層を通過して反応部に到達しなければならないが、電
気伝導率の小さな固体電解質では、検出ガスの通過が困
難になり、この点でもセンサ感度を低下させる。
したがって、このように電気伝導率の小さい固体電解質
を用いるセンサの場合、センサ感度の向上のためには、
従来の液体電解質型のセンサとは別の観点からの改良が
必要になる。
一般に、電気化学式ガスセンサの感度、すなわち検出ガ
スの酸化還元電流(検出電流)Isは以下の式であられ
される。
l5=nFDCA/d ここで、 Is :検出ガスの酸化還元電流 n :荷電子数 F :ファラディ定数 D =ガスの固体電解質内拡散定数 C:気相のガス濃度 A :電極の有効面積 d :固体電解質の厚み 上式において、センサの構造を最適化することによって
感度を向上させるには、電極の有効面積Aを大きくする
こと、および固体電解質の厚みdを小さ(することが有
効である。
しかし、固体電解質は液体電解質に比べて、イオンの移
動度が著しく小さいため、固体電解質の厚みdを小さ(
すると、反応部間のイオン移動速度が遅くなってしまう
ので、単に固体電解質層の厚みを小さくして、センサの
感度を向上させる方法には、一定の限界がある。
一方、電極の有効面積Aを増やすことも考えられるが、
そのために電極およびセンサ全体のサイズが大きくなっ
ては、センサの小型化が図れないそこで、この発明は、
上記のような条件を考慮し、電極やセンサのサイズを増
大させることなく、電極の実質的な有効面積を増やすと
ともに、イオン移動を容易にして、センサの感度向上を
図ることにある。
なお、上記説明はすべて、ガスセンサについて行ったが
、上記ガスセンサの構造は、作用極で反応を起こさせる
検出対象を液体中のイオンにすればイオンセンサに適用
できる等、種々の用途における電気化学式検知に同様に
通用できるものであるので、この発明は、ガスセンサを
含めたセンサ一般を対象とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、絶縁
基板の表面に多数の凹凸が形成され、少なくとも作用極
と対極の反応部がこの凹凸表面に沿って設けられている
。また、両反応部間の絶縁基板には、上記凹凸よりも深
い溝が形成されるようにしている。
また、請求項2記載の発明は、絶縁基板のうち作用極反
応部の設置個所には、表面に多数の凹凸が形成され、作
用極反応部がこの凹凸表面に沿って設けられており、作
用極反応部に隣接する対極反応部の設置個所には、上記
凹凸よりも深い溝が形成され、対極反応部がこの溝内に
設けられているようにしている。
〔作   用〕
このように、請求項1.2記載の発明は何れも、少なく
とも作用極反応部の設置個所で、絶縁基板の表面に凹凸
が形成されているので、この凹凸の上を薄く覆う反応部
の表面にも凹凸が構成されることになり、平坦な表面に
比べて表面積が増え、反応に関与する有効面積が増える
ことになって、センサ感度が向上する。
しかも、請求項1記載の発明のように、作用極反応部と
対極反応部との間に上記した深い溝が形成されていると
、反応部で生成されたイオンが、この深い溝部分を埋め
る分厚い固体電解質層を移動することになるので、イオ
ンの移動が容易になって、−層センサ感度が向上する。
また、請求項2記載の発明のように、作用極反応部に隣
接する対極反応部が、上記のように深い溝の中に設けら
れていても、反応部での生成イオンは、この溝部分を埋
める固体電解質層を移動するので、イオンの移動が容易
になる。
〔実 施 例〕
つぎに、この発明を、実施例を示す図面を参照しながら
、以下に詳しく説明する。
第1図〜第3図は、この発明にかかるガスセンサの模式
的な構造を示しており、矩形の絶縁基板lの上に、作用
極2.対極3および参照極4が設けられ、各種2.3.
4は、それぞれ電気化学作用を行う反応部20,30.
40と、外部回路へ接続する端子部21.31.41か
らなる。このような基本構成については、従来のガスセ
ンサと同様である。
そして、図示した実施例では、作用極2と対極3の反応
部20.30は細長い線状をなすとともに、複数本の線
状反応部20.30が並べられて、その一端で連結され
た、いわゆる櫛形構造に形成されており、作用極反応部
20と対極反応部30が互いに入り組んで対向するよう
に配置されている。具体的な各線状反応部20.30の
幅は、通常20〜150n程度で実施され、隣接する反
応部20.30の間隔は20〜200μ程度で実施され
る。このように、細長い線状の反応部20.30を組み
合わせた櫛形構造であると、反応部20.30の対向面
が多くなり、反応面積が増えることによって、センサの
感度向上に非常に有効である。
参照極4は全体が矩形状をなすとともに、その−辺に突
出形成された突片状の反応部40が、作用極反応部20
と対極反応部30の先端同士が狭い間隔で対向している
個所の、丁度中間に配置されるようになっている。この
ように、作用極反応部20と対極反応部30の対向空間
内に、作用極2の電位設定基準となる参照極反応部40
が配置されていると、作用極2の電位設定が正確に行え
、センサの信頼性を向上できる。
つぎに、第2図および第3図に拡大して示すように、各
種2・・・が形成された絶縁基板lの表面には、規則的
な凹凸が多数形成されており、各種2・・・はこの絶縁
基板1の凹凸表面に沿って、薄く形成されているので、
各種2・・・の表面も絶縁基板lと同様の凹凸状(凸部
をa、凹部をbで示す)をなしている。また、各種2・
・・の間の絶縁基板1には、前記表面凹凸a、bよりも
かなり深い溝10が掘られている。
上記各種2・・・間の溝lOは固体電解質r@6で覆わ
れているが、各種2・・・の上については、表面凹凸の
凹部すのみを固体電解質層6で覆っており、表面凹凸の
凸部aは固体電解質M6の表面に露出している。
上記のようなガスセンサにおいて、絶縁基Fi1は、ア
ルミノ珪酸塩ガラス等、通常のガスセンサあるいは電子
回路素子用の絶縁基板材料が使用される。絶縁基板1の
表面に凹凸や溝10を形成するには、例えばシリコン基
板に対するマイクロ加工方法、その他の適宜プレーナ技
術等の手段が採用される。
凹凸や?M10の寸法は、センサの用途や構造によって
適宜に設定できるが、通常は第3図に示すように、表面
に電極が形成された状態で、凹凸の凸部aの径または@
Bが50I!m以下、凸部a間の間隔Sが50#l以下
、凸部aの高さHが2〜50μl程度になるように形成
しておく。また、第2図に示すように、溝lOの幅Gは
30〜100.1111、深さDは5〜10μm程度に
形成する。なお、溝と溝の間の作用極反応部20または
対極反応部30の幅りは、30〜50n程度で実施する
のが好ましい。また、凸部aの形状は、図示した矩形の
ほか、円柱状その他の形状でもよいのはいうまでもない
作用極2および対極3の材料には白金が使用され、参照
掘4の材料には金が好適に使用されるが、その他の各種
電極材料に変更することもできる。各電極はスパッタリ
ング法などの通常の電極形成手段で形成でき、例えば5
000人程度0厚みで実施される。反応部20等には、
白金黒を着けたり、酸化処理等の活性化処理を施しても
よい。
固体電解質M6は、例えばスルホン化パーフルオロカー
ボン(商品名Nafion :デュポン社製)等のガス
透過性高分子固体電解質が使用されるが、その他、通常
のガスセンサ等に用いられている各種の固体電解質が使
用でき、例えば、Sb*Os・4H*01Zr  (H
PO4)g  ・4H! O等も使用できる。
固体電解質層6は、図示した実施例のように、各種2・
・・の凸部aと同じ高さまで覆い、凸部aが表面に露出
するようになっていると、この凸部aの露出面、すなわ
ち作用極反応部20の固相と、検出ガスの気相、および
固体電解質層6による電解質相の三相が共存する、いわ
ゆる三相界面が構成されることになり、作用極反応部2
0表面での検出ガスの反応および反応で生成されたイオ
ンの固体電解質M6内の移動等の一連の電気化学反応が
、極めて効率良くおこなわれ、センサの感度や応答速度
の向上に大きな効果がある。
但し、反応部20等の凸部aの上を、1011−程度の
厚みで固体電解質層6が覆っているものであっても、検
出成分はこの薄い固体電解質層6を迅速に通過して、凸
部aおよび反応部20等に到達することができるので、
良好な感度や応答速度が発揮できる。
つぎに、第4図には、上記した実施例のセンサと従来構
造のセンサの、ガス感度特性に関する性能比較試験の結
果をグラフに表している。試験は、20℃−60%RH
の雰囲気下で、検出ガスとしてCOガス11000pp
をセンサに供給し、センサの作用極電位を0,6Vに設
定して、検出電流Isを測定した。
試験品は、以下の3種類を使用した。
一実施例I− 電極材料として、作用極2と対極3には白金を用い、参
照極4には金を用い、作用極反応部20および対極反応
部30の幅は150n、反応部20.30の間隔は20
0μ−に形成した。両反応部20.30の表面の凹凸は
、凸部aの径50μ、凸部a同士の間隔50fm、高さ
20I11Aに形成した。固体電解質M6の厚みは、凸
部aの表面から5pmの厚さまで覆うように設けた。試
験結果は、第4図(blに示している。
一実施例■− 上記実施例■において、両反応部20.30の幅および
間隔を、各々20μに変更し、凸部aの径57111、
間隔5n、高さ2psに変更したものを作製した。試験
結果は、第4図(C)に示している。
−比較例− 上記実施例Iにおいて、各種20.30の表面に凹凸が
形成されていないものを作製した。試験結果は第4図(
alに示している。
以上の試験結果を比較すると、反応部20,30の表面
に凹凸が形成された実施例Iは、凹凸のない比較例に比
べて、はるかに検出電流Isが大きく、センサの感度が
向上することが実証できた。また、実施例■のように、
反応部20.300幅および間隔を小さくすると、検出
電流Tsは一層大きくなり、センサの感度が向上する。
つぎに、第5図は参照極4の構造が異なる実施例を示し
ている。なお、参照極4以外の構造については、前記実
施例と同じでよいので、詳細な説明は省略する。
この実施例では、絶縁基板1のうち、反応部間の溝10
を参照極4の設置個所全体にまで形成しておき、この拡
大された溝10の平坦な底面に参照極4を設けている。
したがって、参照極4の上を固体電解質16が分厚く覆
うことになる。
参照極4は、作用極2と違って、直接検出成分と接触し
たり、酸化還元反応を起こす必要はないため、上記構造
のように、溝10の底部で厚い固体電解質層6に覆われ
ていても何ら支障はないとともに、参照極反応部40が
イオン伝導路となる溝10部分に配置されているほうが
、作用極2の電位設定を正確に行うためには都合がよい
第6図には、さらに別の実施例の断面構造を示している
。なお、センサの基本構造や、各種の平面形状等は、前
記実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
この実施例では、絶縁基板lのうち、作用極反応部の設
置個所については、前記第1図の実施例と同様の凹凸が
形成され、この凹凸に沿って作用極反応部20が設けら
れており、前記実施例とまったく同じである。しかし、
絶縁基板lのうち、作用極反応部20に隣接する対極反
応部の設置個所には、深い溝11が形成され、この溝1
1の平坦な底面に対極反応部30が設けられている。溝
11の深さは、前記実施例の反応部間の溝lOと同様の
寸法範囲で実施できる。したがって、固体電解質層6は
、この溝11底部の対極反応部30を覆って、溝11を
埋めている。なお、参照極4についても、前記第5図の
実施例と同様に、溝llの底面に設けられていてもよい
対極反応部30については、作用極反応部20のように
、直接検出成分が反応を起こすのではないので、固体電
解質M6の上に露出したり、固体電解質N6の表面近く
に配置する必要はない。したがって、この実施例のよう
に、固体電解質層6で分厚く覆われた溝11の底部に対
極反応部30が設けられていても、何ら支障はない。ま
た、外部気体と接触する固体電解質N6の表面付近に比
 ゛べて、底部付近のほうが電気伝導率等が良くなるた
め、このように溝11の底部に対極反応部30が設けら
れているほうが、電気化学的性能が優れている。但し、
製造上、溝11の中に電極を作製する必要があるため、
製造の容易さでは、前記した実施例のほうが有利である
さらに、上記した各実施例において、固体電解質層6の
上に、ガス選択透過性フィルタを設けておけば、目的の
検出ガスを選択的に固体電解質層6あるいは作用極2側
に送り込め、検出精度を一部高めることができる。さら
に、固体電解質N6の上に水溜層を設けることによって
、感度を向上させることができる。
その他、この発明の要旨を変更しない限り、通常のガス
センサに採用されている各種の構造あるいは形状を組み
合わせて実施できる。
さらに、上記した各実施例は、何れもガスセンサに関し
て説明したが、同様の構成で液体中のイオン成分に反応
するイオンセンサ、バイオセンサ等の各種電気化学式セ
ンサに適用することもできる。なお、液体中で使用する
場合には、固体電解質はガス透過性でなくてもよい等、
用途に応じて適宜構造に変更して実施する。
〔発明の効果〕
請求項1記載の発明は、絶縁基板の表面に多数の凹凸が
形成され、少なくとも作用極と対極の反応部がこの凹凸
表面に沿って設けられていることによって、各反応部の
表面にも同様の凹凸が形成されるので、電気化学反応に
関与する実質的な反応面積が増大し、センサの感度を大
きく向上させることができる。
また、両反応部間の絶縁基板に、上記凹凸よりも深い溝
が形成されていることによって、この深い溝を固体電解
質層が分厚く覆うことになり、反応部で生成されたイオ
ンの移動が容易で移動速度が速くなるので、−屓センサ
の感度が向上する。
前記のように反応部表面に凹凸を形成して、反応部にお
ける電気化学反応を活発にし、イオンの生成が増加して
も、イオンの移動速度が遅ければ、全体の反応系ではこ
のイオンの移動が律速過程となるので、センサの感度は
それほど向上しないが、この発明のように、反応部表面
の凹凸による電気化学反応の増大効果と、反応部間の溝
によるイオン移動速度の向上効果とを組み合わせたこと
によって、センサの感度を著しく向上させることが可能
になった。
また、請求項2記載の発明は、作用極反応部については
、凹凸形成によって、上記請求項1記載の発明と同様の
効果を発揮できるとともに、対極反応部については、作
用極反応部に隣接する深い溝の底面に設けられているの
で、その上を覆う分厚い固体電解質層を通じて、作用極
反応部から対極反応部へのイオンの移動は容易であり、
前記請求項1記載の発明と同様に、センサ感度を向上さ
せることができる。
特に、分厚い固体電解質層の底近くに対極反応部が設け
られているので、固体電解質層の表面に接触している外
部気体の影響を受けず、良好な電気化学的性能を発揮す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかるガスセンサの模式的構造斜視
図、第2図は作用極と対極の反応部個所における拡大断
面図、第3図は第1図X部分の拡大斜視図、第4図はこ
の発明の実施品および比較品の性能試験結果を示すグラ
フ図、第5図は参照極の変更例を示し、同図(a)は要
部斜視図、同図(b)は断面図、第6図はさらに別の実
施例を示す断面図、第7図は従来例の斜視図である。 l・・・絶縁基板 10・・・溝 2・・・作用極 2
0・・・作用極反応部 3・・・対極 30・・・対極
反応部 4・・・参照極 6・・・固体電解質層 a、
b・・・凹凸代理人 弁理士  松 本 武 彦 第4図 (a) (b) (c) 第5図 16図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶縁基板の同一面上に作用極、対極および参照極が
    設けられ、各極の反応部およびその間を覆って固体電解
    質層が設けられた電気化学式センサにおいて、絶縁基板
    の表面に多数の凹凸が形成され、少なくとも作用極と対
    極の反応部がこの凹凸表面に沿って設けられており、両
    反応部間の絶縁基板には、上記凹凸よりも深い溝が形成
    されていることを特徴とする電気化学式センサ。 2 絶縁基板の同一面上に作用極、対極および参照極が
    設けられ、各極の反応部およびその間を覆って固体電解
    質層が設けられた電気化学式センサにおいて、絶縁基板
    のうち作用極反応部の設置個所には、表面に多数の凹凸
    が形成され、作用極反応部がこの凹凸表面に沿って設け
    られており、作用極反応部に隣接する対極反応部の設置
    個所には、上記凹凸よりも深い溝が形成され、対極反応
    部がこの溝内に設けられていることを特徴とする電気化
    学式センサ。
JP63042841A 1988-02-24 1988-02-24 電気化学式センサ Pending JPH01216250A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1195441A1 (en) * 2000-10-06 2002-04-10 Roche Diagnostics GmbH Biosensor
CN111133323A (zh) * 2017-10-18 2020-05-08 索尼半导体解决方案公司 电荷检测传感器和电位测量系统
WO2023135964A1 (ja) * 2022-01-14 2023-07-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気化学式ガスセンサおよび電気化学式ガスセンサの製造方法

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