JPH01215913A - 溶融還元によるステンレス鋼の製造方法 - Google Patents
溶融還元によるステンレス鋼の製造方法Info
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- JPH01215913A JPH01215913A JP3972188A JP3972188A JPH01215913A JP H01215913 A JPH01215913 A JP H01215913A JP 3972188 A JP3972188 A JP 3972188A JP 3972188 A JP3972188 A JP 3972188A JP H01215913 A JPH01215913 A JP H01215913A
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- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、ステンレス鋼の製造方法に関し、とくに溶
融還元法を利用してステンレス鋼を能率よくしかも安価
に製造しようとするものである。
融還元法を利用してステンレス鋼を能率よくしかも安価
に製造しようとするものである。
(従来の技術)
ステンレス鋼の製造に当っては、スクラップを主たる原
料とて電気炉で溶解し、更に希釈酸素ガスを用いて脱炭
精錬を行うことによりCrの酸化を最少限とする方法例
えば^OD法や、真空下で酸素吹精を行ない同様に脱炭
精錬時のCr酸化ロスを低減せしめるいわゆるVOD法
が、現在広く工業的に行われている(例えば特開昭51
−27810号公報)。
料とて電気炉で溶解し、更に希釈酸素ガスを用いて脱炭
精錬を行うことによりCrの酸化を最少限とする方法例
えば^OD法や、真空下で酸素吹精を行ない同様に脱炭
精錬時のCr酸化ロスを低減せしめるいわゆるVOD法
が、現在広く工業的に行われている(例えば特開昭51
−27810号公報)。
また脱Pされた溶銑を主たる原料としCr合金鉄やNi
合金鉄を添加して上底吹き転炉で合金鉄の溶解および脱
炭精錬を行う方法も一般的に行われている(例えば特開
昭57−2813号公報)。この場合にも、脱炭精錬時
のCr酸化を最少限とするために希釈酸素ガスの使用や
熱力学的に炭素の優先酸化が起こり易い1700℃以上
の高温下での精錬が行われる。
合金鉄を添加して上底吹き転炉で合金鉄の溶解および脱
炭精錬を行う方法も一般的に行われている(例えば特開
昭57−2813号公報)。この場合にも、脱炭精錬時
のCr酸化を最少限とするために希釈酸素ガスの使用や
熱力学的に炭素の優先酸化が起こり易い1700℃以上
の高温下での精錬が行われる。
このように従来から、Cr含有溶鉄を経済的に脱炭すべ
く種々のプロセスが実施されているが、いずれの場合に
も脱炭反応と同時にCrの酸化反応が生じ、スラグ中に
Cr分が酸化クロムとして移行する。クロムは高価な金
属であるためクロム酸化物含有スラグを廃棄することは
経済的観点から好ましくない。
く種々のプロセスが実施されているが、いずれの場合に
も脱炭反応と同時にCrの酸化反応が生じ、スラグ中に
Cr分が酸化クロムとして移行する。クロムは高価な金
属であるためクロム酸化物含有スラグを廃棄することは
経済的観点から好ましくない。
また脱炭反応中には、溶鉄の脱S反応はほとんど進行し
ないため、脱炭終了時の溶鉄中S濃度は高く、製品の規
格値を満足しない。このため−船釣には脱炭精錬後、炉
内にFeSiを添加しCrの還元回収を行うと同時に、
スラグ塩基度を調整して脱Sが行われている。Cr鉱石
の溶融還元により得られた粗溶鉄を脱炭する場合も、C
r酸化物の還元および脱Sの必要性から同様の精錬が行
われる。
ないため、脱炭終了時の溶鉄中S濃度は高く、製品の規
格値を満足しない。このため−船釣には脱炭精錬後、炉
内にFeSiを添加しCrの還元回収を行うと同時に、
スラグ塩基度を調整して脱Sが行われている。Cr鉱石
の溶融還元により得られた粗溶鉄を脱炭する場合も、C
r酸化物の還元および脱Sの必要性から同様の精錬が行
われる。
(発明が解決しようとする課題)
上述したSi合金鉄(FeSi)を用いたスラグ中酸化
クロムの還元および脱S処理には以下に述べるような問
題があった。
クロムの還元および脱S処理には以下に述べるような問
題があった。
■Si合金鉄自体が高価なものであり、経済的でない。
■還元、脱S時の反応を促進させるためには計ガスやN
2ガスなどの撹拌ガスが必要であるが、通常のステンレ
ス鋼の場合規格値のN濃度が低いため、高価な計ガスを
使用せざるを得ない。
2ガスなどの撹拌ガスが必要であるが、通常のステンレ
ス鋼の場合規格値のN濃度が低いため、高価な計ガスを
使用せざるを得ない。
■酸化CrのSiによる還元反応によりスラグ中に5i
Ozが多量に生じるため、脱Sの条件を整えるには多量
の生石灰が必要となる。
Ozが多量に生じるため、脱Sの条件を整えるには多量
の生石灰が必要となる。
■還元、脱Sに通常2分から10分程度要し、生産性が
阻害されるだけでなく、還元、脱S時に温度が低下する
分、予め脱炭期において温度を上昇させておく必要があ
り、また還元、脱S時における高温保持時間の延長も相
俟って炉耐火物および取鍋耐火物の損耗が大きい。
阻害されるだけでなく、還元、脱S時に温度が低下する
分、予め脱炭期において温度を上昇させておく必要があ
り、また還元、脱S時における高温保持時間の延長も相
俟って炉耐火物および取鍋耐火物の損耗が大きい。
この発明は、上記の諸問題を有利に解決するもので、ス
テンレス鋼の溶製において脱炭精錬に引き続き通常行わ
れるスラグ中Cr酸化物の還元および脱S処理を行うこ
となしに、ステンレス鋼を高=4− 能率かつ経済的に製造することができる有利な方法を提
案することを目的とする。
テンレス鋼の溶製において脱炭精錬に引き続き通常行わ
れるスラグ中Cr酸化物の還元および脱S処理を行うこ
となしに、ステンレス鋼を高=4− 能率かつ経済的に製造することができる有利な方法を提
案することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
さてこの発明では、従来のSi合金鉄による還元、脱S
工程を省略するにあたり、 1)Cr酸化物の溶融還元炉と含Cr溶鉄の脱炭精錬を
実施する脱炭炉とを各々個別に設け、ii)溶融還元炉
にて、Cr鉱石や半還元Crペレットを効率良く溶融還
元するためにスラグおよび溶鉄の酸素ポテンシャルが低
くし、同時に脱S反応を促進させて製品規格値以下まで
S濃度を低減させる 山)また必要に応じ、脱炭精錬で発生した酸化Cr含有
スラグを溶融還元炉に装入し、炭材により還元する のである。
工程を省略するにあたり、 1)Cr酸化物の溶融還元炉と含Cr溶鉄の脱炭精錬を
実施する脱炭炉とを各々個別に設け、ii)溶融還元炉
にて、Cr鉱石や半還元Crペレットを効率良く溶融還
元するためにスラグおよび溶鉄の酸素ポテンシャルが低
くし、同時に脱S反応を促進させて製品規格値以下まで
S濃度を低減させる 山)また必要に応じ、脱炭精錬で発生した酸化Cr含有
スラグを溶融還元炉に装入し、炭材により還元する のである。
すなわちこの発明は、上底吹き機能をそなえる精錬炉を
用いてCr酸化物を溶融還元し、ついで脱炭精錬を行っ
てステンレス鋼を製造するに当り、溶融還元工程におい
て、スラグ塩基度:2.1〜3.5、溶鉄温度: 15
00℃以上とすることによって、Cr酸化物を還元しつ
つ脱S反応を促進させること、上記の溶融還元工程で得
られた溶鉄を取鍋に出湯すると共に、取鍋内に流入した
スラグを除滓すること、 除滓した含Cr溶鉄を、溶融還元炉とは別の少な(とも
底吹き機能をそなえる精錬炉に装入し、脱炭精錬を行う
こと、 脱炭精錬により所定の濃度まで脱炭された溶鋼は直ちに
出鋼すること、 からなる溶融還元によるステンレス鋼の製造方法である
。
用いてCr酸化物を溶融還元し、ついで脱炭精錬を行っ
てステンレス鋼を製造するに当り、溶融還元工程におい
て、スラグ塩基度:2.1〜3.5、溶鉄温度: 15
00℃以上とすることによって、Cr酸化物を還元しつ
つ脱S反応を促進させること、上記の溶融還元工程で得
られた溶鉄を取鍋に出湯すると共に、取鍋内に流入した
スラグを除滓すること、 除滓した含Cr溶鉄を、溶融還元炉とは別の少な(とも
底吹き機能をそなえる精錬炉に装入し、脱炭精錬を行う
こと、 脱炭精錬により所定の濃度まで脱炭された溶鋼は直ちに
出鋼すること、 からなる溶融還元によるステンレス鋼の製造方法である
。
またこの発明では、必要に応じ、脱炭精錬で生成したス
ラグは回収して溶融還元炉に供給し、該スラグ中に含ま
れる酸化クロムを還元回収することもできる。
ラグは回収して溶融還元炉に供給し、該スラグ中に含ま
れる酸化クロムを還元回収することもできる。
なお底吹き機能を有する精錬炉としては、塔下面からの
精錬ガスを底吹き、横吹きあるいはこれらに上吹きラン
スをそなえた精錬炉を用いることができる。
精錬ガスを底吹き、横吹きあるいはこれらに上吹きラン
スをそなえた精錬炉を用いることができる。
第1図に、この発明に従うステンレス鋼の製造工程を模
式で示す。
式で示す。
溶銑予備処理で脱Pされた溶銑1を、上底吹き機能をそ
なえる溶融還元炉2に装入し、この溶融還元炉2におい
て酸素を上底吹きしながら、Cr酸化物、炭材および造
滓材を投入してCr酸化物の溶融還元精錬を行う。かか
る溶融還元精錬によって所定の塩基度および所定の温度
下に溶製された含Cr低S溶鉄は、取鍋3に出湯後、表
面に浮遊するスラグを除滓4したのち、別の上底吹き精
錬炉からなる脱炭炉5に装入する。ここで所定のC濃度
まで脱炭された溶鋼は、脱炭精錬時にスラグに移行した
Cr分を回収することなしに取鍋6に出鋼する一方、脱
炭炉5に残ったスラグばスラグポット7に回収し、必要
に応じて熱スラグのまま又は冷却後に溶融還元炉2に供
給し、この溶融還元炉2において、Cr酸化物の溶融還
元と同時にスラグ中の酸化Crの還元回収を行うのであ
る。
なえる溶融還元炉2に装入し、この溶融還元炉2におい
て酸素を上底吹きしながら、Cr酸化物、炭材および造
滓材を投入してCr酸化物の溶融還元精錬を行う。かか
る溶融還元精錬によって所定の塩基度および所定の温度
下に溶製された含Cr低S溶鉄は、取鍋3に出湯後、表
面に浮遊するスラグを除滓4したのち、別の上底吹き精
錬炉からなる脱炭炉5に装入する。ここで所定のC濃度
まで脱炭された溶鋼は、脱炭精錬時にスラグに移行した
Cr分を回収することなしに取鍋6に出鋼する一方、脱
炭炉5に残ったスラグばスラグポット7に回収し、必要
に応じて熱スラグのまま又は冷却後に溶融還元炉2に供
給し、この溶融還元炉2において、Cr酸化物の溶融還
元と同時にスラグ中の酸化Crの還元回収を行うのであ
る。
(作 用)
上底吹き転炉を用い、Cr鉱石、半還元Crペレット等
のCr酸化物をコークスや石炭等の炭材を熱源および還
元材として溶融還元するプロセスにおいて、Cr酸化物
の還元反応を促進するにはスラグおよび溶鉄中の酸素ポ
テンシャルを低くし、溶鉄の温度を高くすることが熱力
学的に有効であることが知られているが、この様な精錬
条件下においては溶鉄の脱S反応も進行し易い。すなわ
ちCr酸化物の溶融還元に多量の炭材を使用し、炭材中
のSが溶鉄中に加硫されるにもかかわらず、Sは転炉か
ら発生するガス中およびスラグ中に吸収され、溶鉄中の
S濃度を低減させることができるのである。
のCr酸化物をコークスや石炭等の炭材を熱源および還
元材として溶融還元するプロセスにおいて、Cr酸化物
の還元反応を促進するにはスラグおよび溶鉄中の酸素ポ
テンシャルを低くし、溶鉄の温度を高くすることが熱力
学的に有効であることが知られているが、この様な精錬
条件下においては溶鉄の脱S反応も進行し易い。すなわ
ちCr酸化物の溶融還元に多量の炭材を使用し、炭材中
のSが溶鉄中に加硫されるにもかかわらず、Sは転炉か
ら発生するガス中およびスラグ中に吸収され、溶鉄中の
S濃度を低減させることができるのである。
第2図に、溶融還元精錬時における溶鉄温度と溶鉄中の
S濃度との関係を示す。
S濃度との関係を示す。
スラグ塩基度が2.1〜3.5の範囲でかつ溶鉄温度が
1500℃以上では、Sは0.010%以下となり、さ
らに溶鉄温度が1600℃以上になるとSは0.005
%以下まで低減できる。
1500℃以上では、Sは0.010%以下となり、さ
らに溶鉄温度が1600℃以上になるとSは0.005
%以下まで低減できる。
次に第3図にスラグ塩基度とS濃度との関係を示す。
浴温か1500〜1600℃では、スラグ塩基度2.1
以上でSO,,01%以下となる。なお3.5を超えて
も脱S効果は2.1〜3.5と比較してさほど顕著では
ない。このように温度と塩基度を適切に定めれば最終製
品のS規格値(例えば0.003〜O,0IOX)以下
まで低減することが可能である。そこでこの発明では、
スラグ塩基度と浴温につき、それぞれ2.1〜3.5お
よび1500℃以上の範囲に限定したのである。
以上でSO,,01%以下となる。なお3.5を超えて
も脱S効果は2.1〜3.5と比較してさほど顕著では
ない。このように温度と塩基度を適切に定めれば最終製
品のS規格値(例えば0.003〜O,0IOX)以下
まで低減することが可能である。そこでこの発明では、
スラグ塩基度と浴温につき、それぞれ2.1〜3.5お
よび1500℃以上の範囲に限定したのである。
溶融還元および上記条件を満足する脱S完了後の含Cr
低S溶鉄を取鍋に出湯し、同時に取鍋内溶湯上に排出さ
れた溶融還元スラグは除滓する。というのは溶融還元ス
ラグはS濃度が高いため除滓しないと、脱炭精錬時にス
ラグ中のSが溶鉄中に移動し、脱炭終了時の溶[Sが高
くなり、製品規格値を超えるおそれが大きいからである
。
低S溶鉄を取鍋に出湯し、同時に取鍋内溶湯上に排出さ
れた溶融還元スラグは除滓する。というのは溶融還元ス
ラグはS濃度が高いため除滓しないと、脱炭精錬時にス
ラグ中のSが溶鉄中に移動し、脱炭終了時の溶[Sが高
くなり、製品規格値を超えるおそれが大きいからである
。
次に除滓した含Cr溶鉄は、脱炭を専用とする上底吹き
転炉に装入し酸素ガスおよび/又は希釈酸素ガスを用い
て脱炭精錬を行ない、所定の炭素濃度まで脱炭する。か
かる脱炭精錬に当り、含Cr溶鉄を再度溶融還元炉に装
入することも考えられるが、該炉内には多量の高S濃度
の溶融還元スラグが付着しているための復Sが生じるの
で、脱炭炉錬時にはスラグの塩基度調整および炉体保護
を目的として生石灰やドロマイトが添加され脱炭反応と
附随して発生する酸化クロムはスラグ中に捕捉される。
転炉に装入し酸素ガスおよび/又は希釈酸素ガスを用い
て脱炭精錬を行ない、所定の炭素濃度まで脱炭する。か
かる脱炭精錬に当り、含Cr溶鉄を再度溶融還元炉に装
入することも考えられるが、該炉内には多量の高S濃度
の溶融還元スラグが付着しているための復Sが生じるの
で、脱炭炉錬時にはスラグの塩基度調整および炉体保護
を目的として生石灰やドロマイトが添加され脱炭反応と
附随して発生する酸化クロムはスラグ中に捕捉される。
この発明ではかかるスラグを未還元のままで出鋼するの
である。スラグは溶鋼とは別のスラグポットに回収し、
必要に応じ溶融還元炉に熱スラグのままあるいは冷却し
た後溶融還元炉に添加し、この溶融還元炉においてCr
酸化物の還元と同時にスラグ中酸化Crの還元回収を行
うのである。
である。スラグは溶鋼とは別のスラグポットに回収し、
必要に応じ溶融還元炉に熱スラグのままあるいは冷却し
た後溶融還元炉に添加し、この溶融還元炉においてCr
酸化物の還元と同時にスラグ中酸化Crの還元回収を行
うのである。
上述したとおり、この発明法では、溶融還元炉で脱Sさ
れるので、脱炭炉で脱S処理を施す必要がなく、また脱
炭時にスラグに捕捉されたCr分は溶融還元精錬時に回
収できるので、前掲した如き問題点■〜■は全て解消さ
れる。
れるので、脱炭炉で脱S処理を施す必要がなく、また脱
炭時にスラグに捕捉されたCr分は溶融還元精錬時に回
収できるので、前掲した如き問題点■〜■は全て解消さ
れる。
(実施例)
この発明により16χCrステンレス鋼を製造した例を
以下に示す。
以下に示す。
容量85 tonの上底吹き転炉からなる溶融還元炉に
、72トンの脱P溶銑(C:4.3!、Si : tr
、 Mn : 0.1え、P:0.012χ、S:0.
O15χ)を装入し、上吹送酸速度: 30ONm3/
min、底吹送酸速度: 5ONm37minで送酸し
つつ、半還元Crベレッl−(FeとCrの還元率65
χ、組成−T、Cr:33X 、T、Fe:22%、M
gO:14χ、A1□03:13χ)45トンおよび通
常の高炉用塊コークス32トンを炉内に炉上のバンカー
から分割投入しながら精錬を行なった。溶融還元温度は
1590℃1またスラグ塩基度(CaO/5iOz)−
2,5とした。かかる溶融還元後、成分組成C:5.7
χ、Si:0.01!、Mn:0.35X、P:0.0
26X、S:0.004X、Cr:15.2%の溶鉄9
1トンを得た。
、72トンの脱P溶銑(C:4.3!、Si : tr
、 Mn : 0.1え、P:0.012χ、S:0.
O15χ)を装入し、上吹送酸速度: 30ONm3/
min、底吹送酸速度: 5ONm37minで送酸し
つつ、半還元Crベレッl−(FeとCrの還元率65
χ、組成−T、Cr:33X 、T、Fe:22%、M
gO:14χ、A1□03:13χ)45トンおよび通
常の高炉用塊コークス32トンを炉内に炉上のバンカー
から分割投入しながら精錬を行なった。溶融還元温度は
1590℃1またスラグ塩基度(CaO/5iOz)−
2,5とした。かかる溶融還元後、成分組成C:5.7
χ、Si:0.01!、Mn:0.35X、P:0.0
26X、S:0.004X、Cr:15.2%の溶鉄9
1トンを得た。
ついて得られた溶鉄を溶鉄装入鍋に出湯したのちスラグ
を除滓してから脱炭炉に装入し、該炉において冷却材と
して16χCrスクラツプ18トンを用いながら脱炭精
錬を行った。この脱炭精錬時には生石灰1.8トンを投
入すると共に、Cr濃度調整のため61−ンのFeCr
を炉内に添加した。また脱炭精錬中、上吹き酸素は17
ONm’/minで送酸する一方、底吹き酸素は8ON
m3/minから2ONm3/minに溶鋼中C濃度の
低下に伴って減少させつつ、計ガスをO〜6ONm3/
minに増加した。上吹きは溶鋼C濃度が0.3χとな
った時点でストップし、以後は底吹きのみで精錬を行っ
た結果、C:0.05X 、Si:tr 、 Mn:0
.028X、P:0.025%、 S:0.004X、
Cr:16.1% のステンレス[106)ンを得た
。この時のスラグの成分はCab:31% 、5iOz
ニア% 、MnO:3L MgO:2%、Cr2O,、
:57χであり、スラグは6.0トン発生した。このス
ラグの酸化Cr分を回収するため、ステンレス鋼出鋼後
スラグポットに回収し、直ちに溶融還元炉に装入して通
常の溶融還元精錬と同様 の吹錬を行ったところ、スラ
グ中酸化Cr濃度は 0.3χまで低下し、脱炭炉スラ
グ中の酸化クロムをほとんど回収することができた。
を除滓してから脱炭炉に装入し、該炉において冷却材と
して16χCrスクラツプ18トンを用いながら脱炭精
錬を行った。この脱炭精錬時には生石灰1.8トンを投
入すると共に、Cr濃度調整のため61−ンのFeCr
を炉内に添加した。また脱炭精錬中、上吹き酸素は17
ONm’/minで送酸する一方、底吹き酸素は8ON
m3/minから2ONm3/minに溶鋼中C濃度の
低下に伴って減少させつつ、計ガスをO〜6ONm3/
minに増加した。上吹きは溶鋼C濃度が0.3χとな
った時点でストップし、以後は底吹きのみで精錬を行っ
た結果、C:0.05X 、Si:tr 、 Mn:0
.028X、P:0.025%、 S:0.004X、
Cr:16.1% のステンレス[106)ンを得た
。この時のスラグの成分はCab:31% 、5iOz
ニア% 、MnO:3L MgO:2%、Cr2O,、
:57χであり、スラグは6.0トン発生した。このス
ラグの酸化Cr分を回収するため、ステンレス鋼出鋼後
スラグポットに回収し、直ちに溶融還元炉に装入して通
常の溶融還元精錬と同様 の吹錬を行ったところ、スラ
グ中酸化Cr濃度は 0.3χまで低下し、脱炭炉スラ
グ中の酸化クロムをほとんど回収することができた。
上記の発明法における副原料、精錬用ガス使用量、精錬
時間および溶鋼温度を、従来法に従いCr鉱石を溶融還
元後粗溶鋼を脱炭炉にてCr回収および脱Sを行った場
合と比較して表1に示す。
時間および溶鋼温度を、従来法に従いCr鉱石を溶融還
元後粗溶鋼を脱炭炉にてCr回収および脱Sを行った場
合と比較して表1に示す。
= 12−
同表より明らかなように、この発明法では従来法に較べ
還元用FeSi、 Arガスおよび塩基度調整用の生石
灰が大幅に削減されるとともに、精錬時間の短縮および
脱炭終了時の温度の低減が達成されている。
還元用FeSi、 Arガスおよび塩基度調整用の生石
灰が大幅に削減されるとともに、精錬時間の短縮および
脱炭終了時の温度の低減が達成されている。
また溶融還元炉に投入される脱炭炉生成スラグば、塩基
度が4.4と溶融還元時のスラグ塩基度2.1〜3.0
より高いことから溶融還元スラグのCa0分として有効
に利用できるので、トータルのスラグ発生量が80kg
/1onl少しだ。
度が4.4と溶融還元時のスラグ塩基度2.1〜3.0
より高いことから溶融還元スラグのCa0分として有効
に利用できるので、トータルのスラグ発生量が80kg
/1onl少しだ。
さらに脱炭炉の高温下での精錬時間が短縮され、最高到
達温度が低下するために、炉寿命が延長し、耐火物コス
トが第4図に示したように大幅に減少した。
達温度が低下するために、炉寿命が延長し、耐火物コス
トが第4図に示したように大幅に減少した。
なお附随的効果として、出鋼時の鋼中酸素が高いため脱
炭炉出鋼中のNピックアツプ量が減少し、出鋼後の取鍋
で従来120ppm程度のNが70ppmまで低下し、
低N@が容易に得られる利点もある。
炭炉出鋼中のNピックアツプ量が減少し、出鋼後の取鍋
で従来120ppm程度のNが70ppmまで低下し、
低N@が容易に得られる利点もある。
(発明の効果)
かくしてこの発明によれば、溶融還元精錬を利用したス
テンレス鋼の製造において、従来に較べ大幅なコスト低
減の下に生産能率を格段に向上させることができ、また
炉寿命の延長も併せて実現できる。
テンレス鋼の製造において、従来に較べ大幅なコスト低
減の下に生産能率を格段に向上させることができ、また
炉寿命の延長も併せて実現できる。
第1図は、この発明に従うステンレス鋼の製造要領を示
す模式図、 第2図は、溶融還元精錬における溶鉄温度と溶鉄中S濃
度との関係を示したグラフ、 第3図は、スラグ塩基度と溶鉄中S濃度との関係を示し
たグラフ、 第4図は、この発明が脱炭炉耐火物に及ぼす影響を示し
たグラフである。 /400 1500 /600C
季列#−t1−乞う1人戸′β讐4じ卜a区度(℃ン第
4りj IInff、0@ 火 t ・ 絢09.− コ ス 0 ト 08
° 。 ・ 情 ・。 数 07 第5凶 f、0 2.0 3.0 4.0ン(う7゛すs
$lJ (”’ys;ox)1
° ・1 オ介B月 實茹奨ヒ (2ン
す模式図、 第2図は、溶融還元精錬における溶鉄温度と溶鉄中S濃
度との関係を示したグラフ、 第3図は、スラグ塩基度と溶鉄中S濃度との関係を示し
たグラフ、 第4図は、この発明が脱炭炉耐火物に及ぼす影響を示し
たグラフである。 /400 1500 /600C
季列#−t1−乞う1人戸′β讐4じ卜a区度(℃ン第
4りj IInff、0@ 火 t ・ 絢09.− コ ス 0 ト 08
° 。 ・ 情 ・。 数 07 第5凶 f、0 2.0 3.0 4.0ン(う7゛すs
$lJ (”’ys;ox)1
° ・1 オ介B月 實茹奨ヒ (2ン
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、上底吹き機能をそなえる精錬炉を用いてCr酸化物
を溶融還元し、ついで脱炭精錬を行ってステンレス鋼を
製造するに当り、 溶融還元工程において、スラグ塩基度:2.1〜3.5
、溶鉄温度:1500℃以上とすることによって、Cr
酸化物を還元しつつ脱S反応を促進させること、 上記の溶融還元工程で得られた溶鉄を取鍋 に出湯すると共に、取鍋内に流入したスラグを除滓する
こと、 除滓した含Cr溶鉄を、溶融還元炉とは別の少なくとも
底吹き機能をそなえる精錬炉に装入し、脱炭精錬を行う
こと、 脱炭精錬により所定の濃度まで脱炭された 溶鋼は直ちに出鋼すること、 を特徴とする溶融還元によるステンレス鋼の製造方法。 2、上底吹き機能をそなえる精錬炉を用いてCr酸化物
を溶融還元し、ついで脱炭精錬を行ってステンレス鋼を
製造するに当り、 溶融還元工程において、スラグ塩基度:2.1〜3.5
、溶鉄温度:1500℃以上とすることによって、Cr
酸化物を還元しつつ脱S反応を促進させること、 上記の溶融還元工程で得られた溶鉄を取鍋 に出湯すると共に、取鍋内に流入したスラグを除滓する
こと、 除滓した含Cr溶鉄を、溶融還元炉とは別の少なくとも
底吹き機能をそなえる精錬炉に装入し、脱炭精錬を行う
こと、 脱炭精錬により所定の濃度まで脱炭された 溶鋼は直ちに出鋼する一方、脱炭精錬で生成したスラグ
は回収して溶融還元炉に供給し、該スラグ中に含まれる
酸化クロムを還元回収すること、 を特徴とする溶融還元によるステンレス鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3972188A JPH01215913A (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 溶融還元によるステンレス鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3972188A JPH01215913A (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 溶融還元によるステンレス鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01215913A true JPH01215913A (ja) | 1989-08-29 |
JPH0438806B2 JPH0438806B2 (ja) | 1992-06-25 |
Family
ID=12560848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3972188A Granted JPH01215913A (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 溶融還元によるステンレス鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01215913A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261062A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nisshin Steel Co Ltd | ステンレス鋼の製造方法 |
CN110894565A (zh) * | 2019-12-04 | 2020-03-20 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 超高硅碳铬熔液冶炼不锈钢的方法 |
-
1988
- 1988-02-24 JP JP3972188A patent/JPH01215913A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261062A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nisshin Steel Co Ltd | ステンレス鋼の製造方法 |
CN110894565A (zh) * | 2019-12-04 | 2020-03-20 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 超高硅碳铬熔液冶炼不锈钢的方法 |
CN110894565B (zh) * | 2019-12-04 | 2021-07-16 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 超高硅碳铬熔液冶炼不锈钢的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0438806B2 (ja) | 1992-06-25 |
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