JPH0121551B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気デイスク装置における磁気ヘツ
ド駆動制御装置に関し、特に、磁気ヘツドの移動
数情報をパルスの数で受取る方式のインターフエ
ースを有する磁気ヘツド駆動制御装置に関する。

磁気デイスク装置における磁気ヘツドを駆動さ
せるための情報を送る方式には、(イ)目的アドレス
情報あるいは現在位置と目的位置とのアドレスの
差を送る方式と、(ロ)移動させるべきトラツクの数
と同数のパルスを直列に送る方式とが一般に多く
使用されている。前記(イ)の方式は、磁気ヘツド駆
動源としてボイスコイルモータ等を使用した、ア
クセスタイムの短い高速大容量磁気デイスク装置
に広く用いられている。この方式では、磁気ヘツ
ドの現在位置と目的位置との差のアドレスを受取
り、最小時間で目的位置に到達する様、磁気デイ
スク装置内で閉ループサーボ方式を用いた制御を
行なつている。これに対し前記(ロ)の方式は、磁気
ヘツド駆動源としてステツピングモータを使用し
た低速の可撓性媒体を使用する小容量磁気デイス
ク装置（以下可撓性デイスク装置と称する）に用
いられている。(ロ)の方式では、入力のパルスを受
け取る都度、ステツピングモータを１つずつ歩進
させる。(イ)の方式を使用した高速大容量磁気デイ
スク装置と、(ロ)の方式を使用した可撓性デイスク
装置は、使用目的が異なり、１つの計算機システ
ムでは両者が混在して使用されるのが普通である
が、これらの制御方式はそれぞれ異なるため、異
なつた制御装置が必要である。最近特に小型計算
機システムにおいて信頼性が高く、比較的安価で
大容量記憶能力をもつ固定（ハード）磁気デイス
ク装置が多用される傾向にあるが、これにはバツ
クアツプ用として安価な可撓性デイスク装置が利
用される。このため、２種類のデイスク制御装置
が必要となり高価になる欠点があつた。

本発明の目的は、特に小型計算機システムにお
いて、可撓性デイスク装置の制御装置に、従来こ
のインターフエースでは制御できなかつたアクセ
スタイムの短い高速大容量磁気デイスク装置が接
続できる閉ループサーボ方式の磁気ヘツド駆動制
御装置を提供するところにある。

本発明に係る磁気ヘツド駆動制御装置では、磁
気ヘツド駆動機構に取り付けられた磁気ヘツドを
目的位置に移動させるための移動数情報パルスを
受け取るインターフエース信号線を有している。
磁気ヘツドの移動数は、前記パルスの数によつて
示されるが、これらのパルスの数は一旦記憶部に
蓄えられる。所定のパルスをすべて受取つた後、
これを検出して閉ループサーボ方式の磁気ヘツド
駆動制御装置により磁気ヘツド駆動機構の移動を
開始させる。

次に、本発明を図面を参照して説明する。第１
図は本発明の一実施例に係る磁気ヘツド駆動制御
装置を系統的に示した概略図である。磁気ヘツド
６を移動させるための命令信号としてデイスク制
御装置１０から移動方向指示信号Ａと、移動数情
報パルスＢとが磁気デイスク装置側に送られる。
移動方向指示信号Ａは、そのまま移動モード指令
回路１に入力される。移動数情報パルスＢは、磁
気ヘツド６の移動すべきトラツク数をパルス数と
して記憶する機能をもつ移動数レジスタ２に入力
され、このパルス数が蓄えられる。移動モード指
令回路１は、入力パルスがすべて入り終つたこと
を検出し、移動スタート信号Ｃと移動モード信号
Ｄとを磁気ヘツド駆動制御回路３へ送り、磁気ヘ
ツド６の移動動作を開始する。第２図に、移動数
情報パルスＢと移動スタート信号Ｃとのタイミン
グ関係を図示する。第２図の移動パルス受信ゲー
トＳは、移動数情報パルスＢを受け取つている期
間中論理“１”となり、受け取り終了で論理
“０”になる。パルス受信ゲートＳは、パルス間
隔の時間監視によつて容易に回路構成できるが、
普通には再トリガ可能モノマルチバイブレータが
使用される。パルス受信ゲートＳの終端（第２図
のＬ点）によつて移動スタート信号Ｃが発生す
る。

再び第１図を参照すると、移動数レジスタ２に
格納されたパルス数により磁気ヘツド駆動機構４
の動作を制御する閉ループサーボを行なうための
構成は、移動数レジスタ２を除いて、基本的には
特開昭53−35879号に記載された従来の高速大容
量の磁気デイスク装置と同様である。すなわち、
移動数レジスタ２の内容は、移動プロフアイル設
定回路５に送られ、ここで最適制御のための速度
指示信号が決定され、速度プロフアイル信号Ｆと
して、磁気ヘツド駆動制御回路３へ送られる。磁
気ヘツド６は、磁気ヘツド駆動機構４に取り付け
られており、磁気ヘツド駆動制御回路３によつて
その移動および位置決めの動作が制御される。デ
イスク媒体７からは、サーボヘツド８を通して磁
気ヘツド６の位置を表わす信号Ｋが取り出され、
位置信号検出回路９へ入力される。磁気ヘツド６
が磁気デイスクのトラツクを横切る毎に、トラツ
クパルスＧが発生し、移動レジスタ２に送られ、
トラツクパルス毎に移動レジスタの内容は減算さ
れていき、そのときどきの最適速度が移動プロフ
アイル設定回路５によつて磁気ヘツド駆動制御回
路３へ指示される。位置信号検出回路９からは、
また、位置決め時の制御のための位置信号Ｈが出
されて、磁気ヘツド駆動制御回路３へ入力され
る。磁気ヘツド６が目的のトラツクに到ると、移
動数レジスタ２からモード切替指令信号が移動モ
ード指令回路１へ送られ、位置信号Ｈの定められ
たレベルの所で移動モード信号Ｄが論理“０”に
なり、位置決めモード信号Ｅが論理“１”となつ
て、位置サーボループが構成され、位置決め状態
となる。すなわち、本実施例における移動数レジ
スタ２は、上述した特開昭53−35879号記載の磁
気デイスク装置において目標シリンダ数と通過シ
リンダ数との差を生成するデイフアレンスカウン
タの機能も兼ね備えている。

本発明は以上説明したように、移動数情報を一
旦記憶部に記憶させておきその後移動動作を開始
させる構成をとることにより、閉ループサーボ方
式を使用した高速磁気ヘツド駆動装置を、従来で
は接続不可能であつた移動数情報をパルスの数で
送る方式のインターフエースを有する上位制御装
置（デイスク制御装置）に接続でき、従つて構成
の容易な一種類の制御装置に、閉ループサーボ方
式の高速大容量磁気デイスク装置と、ステツピン
グモータ方式の低速の可撓性デイスク装置とを混
在して接続できるため、システム構成を容易、安
価に実現できる効果がある。

なお、ステツピングモータ方式では、モータ性
能からの制限上移動数情報パルスの周期は数ミリ
秒が普通であるが、高速の磁気デイスク装置を接
続する場合は移動パルス数を一旦レジスタに蓄え
るため、レジスタの種類にもよるが、１マイクロ
秒以下の周期は十分可能であり、レジスタに全数
を納める時間は最大でも１ミリ秒以下となり、こ
の値は磁気ヘツドの移動時間に比べて十分小さ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る磁気ヘツド
駆動制御装置を系統的に示した概略図、第２図
は、移動数情報パルスと移動スタート信号とのタ
イミング関係を示した図である。 １……移動モード指令回路、２……移動数レジ
スタ、３……磁気ヘツド駆動制御回路、４……磁
気ヘツド駆動機構、５……移動プロフアイル設定
回路、６……磁気ヘツド、７……デイスク媒体、
８……サーボヘツド、９……位置信号検出回路、
１０……デイスク制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 磁気ヘツドの移動量を移動すべきトラツク数
   と同数のパルス数を有する移動数情報パルスとし
   て与えるデイスク制御装置に接続される磁気デイ
   スク装置であつて、 指令された速度指示信号に基いて磁気ヘツドを
   磁気デイスクの半径方向に移動させる磁気ヘツド
   駆動回路と、 前記磁気ヘツド駆動回路による前記磁気ヘツド
   の磁気デイスク上での移動トラツク数を検出する
   位置検出回路と、 前記移動数情報パルスを受信し前記パルス数を
   記憶するとともに前記位置検出回路からの移動ト
   ラツク数によつて記憶された前記パルス数を減算
   する移動数レジスタと、 前記移動数情報パルスの受信終了を検出すると
   ともに前記磁気ヘツド駆動回路に移動起動信号を
   送出するモード指令回路と、 前記移動数レジスタの記憶内容に対応した前記
   速度指示信号を発生して前記磁気ヘツド駆動回路
   に与えるプロフアイル設定回路と を有することを特徴とする磁気デイスク装置。