JPH01211415A - 土付苗移植機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は紙筒苗（紙筒内に培土を詰めて育苗させた土
付苗）を弾性円盤植付機構によって圃場に移植する土付
苗移植機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、前記のような土付苗移植機として特公昭６１−２
７００２号公報に開示のものが知られている。

この従来の土付苗移植機は、機体の下側に固定したオー
プナ−の後方に位置し鎮圧輪の回転動力によって連動回
転される一対の弾性円盤からなる植付機構と、この弾性
円盤植付機構の側部上方に配設され苗搬入コンベアの搬
送端から分離供給された紙筒苗を一対の苗供給ベルトで
挟持し苗上部が弾性円盤方向に一部突出する横向き挟持
状態で下方に搬送して前記弾性円盤の間に接線方向から
供給する苗供給機構とを具備し、この苗供給機構の紙筒
苗の搬送速度と弾性円盤植付機構の周速度（苗植付速度
）を路間−にして、苗供給機構から弾性円盤植付機構へ
の紙筒苗の受渡しが行なわれるように構成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記従来の土付苗移植機は、一対の苗供給ベルトと一対
の弾性円盤がある一定の間、紙筒苗を同時に挟持して苗
の受渡しを行なうという技術を前提として、苗供給機構
の苗搬送速度と弾性円盤植付機構の周速度を路間−にし
ているので、植付作業の高能率化により弾性円盤植付機
構の周速度（苗植付速度）が例えば毎秒１００　ｃｌｌ
にも達すると、苗供給機構もこれに同調する高速度で紙
筒苗を搬送しなければならず、圃面接地の鎮圧輪から回
転動力を得る移植機には非常に大きな負荷であり、また
苗搬入コンベアの搬送端から一対の苗供給ベルトに分離
供給される紙筒苗が毎秒５〜１０ｃｍ程度の搬入速度か
ら毎秒１００　ｃｒｘもの高速度に急激に加速されるた
め、紙筒苗の培土が飛散する等の苗傷みの問題が発生す
る。

これを防止するには、苗供給ベルトの苗搬送速度′を弾
性円盤植付機構の周速度より遅くすれば良いが、従来の
土付苗移植機において単に苗供給ベルトの搬送速度を遅
くしたのでは、その相対速度差により紙筒苗を引き千切
ったり、折曲げてしまったりする問題が発生する。なお
、このような相対速度差による紙筒苗の引き千切れ等の
問題を解決する技術として、紙筒苗を落下させて弾性円
盤の開口部に供給する落下供給方式が知られているが、
重量のある紙筒苗を弾性円盤の苗受入れ部上方から単に
落下供給させると、重心の片寄りで紙筒苗が傾いたり、
或いは落下時の自重により弾性円盤の苗受入れ部（朝顔
状の開口部）で紙筒苗が踊ったりして、紙筒苗が弾性円
盤植付機構の中心方向に向かなくなる姿勢崩れの問題が
生じる。

この発明の目的は一対の苗供給ベルトの苗搬送速度を弾
性円盤植付機構の周速度より遅くすること、このように
苗搬送速度を遅くしても苗供給ベルトから弾性円盤植付
機構への紙筒苗の受渡しに際し、紙筒苗を引き千切った
り折曲げてしまったりすることがなく、紙筒苗が弾性円
盤植付機構の中心方向に正しく向くように確実に受渡す
ことができる土付苗移植機を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するために、この発明では機体１の下
側に固定したオープナ−６の後方に位置し鎮圧輪７の回
転動力によって連動回転される一対の弾性円盤３０ａ　
、　３０ｂからなる植付機構３０と、この弾性円盤植付
機構３０の側部上方に配設され苗搬入コンベア４１の搬
送端から分離供給された紙筒苗Ｐを一対の苗供給ベルト
２１．２２で挟持し苗上部が弾性円盤方向に一部突出す
る横向き挟持状態で下方に搬送して前記弾性円盤Ｂｏａ
　、　３０ｂの間に接線方向から供給する苗供給機構２
０とを具備した従来公知の土付苗移植機において、一対
の苗供給ベルト２１．２２の苗搬送速度を弾性円盤植付
機構３０の周速度より遅くシ、この相対速度差により紙
筒苗Ｐが引き千切れたり折曲げられたりしないようにす
るため、一対の苗供給ベルト２１．２２の苗搬送終端で
あるベルト下端プーリ２５ａ　、　２５ｂの軸心を前記
弾性円盤３０ａ　、　Ｂｏｂの苗移送始端である最上位
押えローラ３１ａ　、　３１ｂの軸心より高くシ、且つ
苗供給ベルト２１．２２から弾性円盤植付機構３０への
苗受渡し時における紙筒苗Ｐの挟持力が一対の苗供給ベ
ルト２１．２２の方では漸次減少し、一対の弾性円盤３
０ａ　、　３０ｂの方では漸次増加するように一対の弾
性円盤３０ａ　、　３０ｂの上部を最上位押えローラ３
１ａ　、　３１ｂを開口起点として朝顔状に開口させて
、前記紙筒苗Ｐの受渡しが一対の苗搬送ベルト２１゜２
２と一対の弾性円盤３０ａ　、　３０ｂの両者いずれに
も完全に保持されることのない状態で行なわれるように
構成したこと、苗供給ベルト２１．２２と弾性円盤植付
機構３０の相対速度差により紙筒苗Ｐの上部が僅かに先
行し、紙筒苗Ｐが弾性円盤植付機構３０の中心方向に向
かなくなる姿勢崩れの発生を、−対の苗供給ベルト２１
．２２の表面に紙筒苗Ｐを弾持する弾性的に押圧変形可
能な多数の弾性突起２１ａ。

２２ａを紙筒苗Ｐの直径より狭い間隔で突設し、この弾
性突起２１ａ　、　２２ａの弾性復元力による苗付勢作
用で苗供給ベルト２１．２２の搬送終端から紙筒苗Ｐを
下方へ弾き出す構成とすることにより防止するようにし
たことを特徴とするものである。

〔作用〕

前記構成の土付苗移植機によると、紙筒苗Ｐの苗供給ベ
ルト２１．２２から弾性円盤植付機構３０への苗受渡し
は、苗供給ベルト２１．２２の搬送終端であるベルト下
端プーリ２５ａ　、　２５ｂの軸心位置から弾性円盤植
付機構３０の移送始端である最上位押えローラ３１ａ　
、　３１ｂの軸心位置にかけて行なわれ、その間紙筒苗
Ｐは苗供給ベルト２１．２２及び弾性円盤３０ａ　、　
３０ｂの両者いずれにも独立した挟持力を持って完全に
保持されることがないので、一対の苗供給ベルト２１．
２２の苗搬送速度を弾性円盤植付機構３０の周速度より
例えば２〜４割位遅くしても、苗供給ベル）２１．２２
から弾性円盤植付機構３０への紙筒苗Ｐの受渡しに際し
、紙筒苗Ｐを引き千切ったり折曲げてしまったりするこ
とがない。

なお、前記のように苗供給ベルト２１．２２の苗搬送速
度を弾性円盤植付機構８０の周速度（苗植付速度）より
遅くすると、弾性円盤植付機構３０による苗移植間隔が
規定の移植間隔より広くなるが、この問題は苗搬入コン
ベア４１から苗供給ベルト２１゜２２へ分離供給される
単位時間当りの苗搬入本数をベルト搬送ピッチが従来の
ものより狭くなるように多くすることで解消することが
できる。また、前記のように苗搬送速度を遅くすると、
苗供給ベルト２１．２２と弾性円盤植付機構３０の相対
速度差により紙筒苗Ｐの上部が苗受渡し時に僅かに先行
し、紙筒苗Ｐが弾性円盤植付機構３０の中心方向に向か
なくなる姿勢崩れの問題が発生する恐れがあるが、この
ような姿勢崩れの発生は苗供給ベルト２１．２２の表面
に突設した弾性突起２１ａ　、　２２ａによる苗付勢作
用で苗供給ベルト２１．２２の搬送終端から紙筒苗Ｐが
下方へ弾き出されることにより防止され、受渡し完了後
は紙筒苗Ｐが弾性円盤植付機構３０の中心方向に正しく
向くように保持されることになる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を第１図乃至第３図に従い具体
的に説明すると、図中吉うクダ等で牽引移動される土付
苗移植機の機体を示し、この機体１は前端部に軸３，５
で取付けられた鎮圧ローラ２およびローリングコルタ４
と、このローリングコルタ４の後方に位置する機体下側
部に固定された舟状のオープナ−６と、機体後端部のハ
ンドル９の回転操作で上下動調整される可動ブラケット
８に軸−８ａで取付けられた圃場Ａに接地して回転する
鎮圧輪７と、この鎮圧輪７の回転動力によって所定の周
速度で連動回転される一対の弾性円盤３０ａ　、　３０
ｂよりなる植付機構３０と、この弾性円盤植付機構３０
の側部上方位置（前記オープナ−１４の上方位置）に配
設された苗供給機構２０とを具備する。

前記一対の弾性円盤３０ａ　、　３０ｂは紙筒苗Ｐを挟
持し得る間隔を保持して円盤回転軸３２に固着され、こ
の一対の弾性円盤Ｂｏａ　、　Ｂｏｂの前縁より下縁ま
での円周の四半分の間に、一対の弾性円盤３０ａ　。

３０ｂを両側より押える内方に弾発付勢された複数個の
押えローラ３１を当接させ、一対の弾性円盤３０ａ　、
　３０ｂの内面間に紙筒苗Ｐの上部を挟持して移送させ
るようになっている。

また、前記苗供給機構２０は係列密着した紙筒苗Ｐを機
体１の進行に対して横方向に搬送する苗搬入コンベア４
１と、この苗搬入コンベア４１の搬送端からスポンジロ
ーラ４４で１本ずつ分離供給された紙筒苗Ｐを第２図の
如く挟持し苗上部が弾性円盤方向に一部突出する第３図
の如き横向きの挟持状態で下方に搬送する長短一対の苗
供給ベルト２１゜２２とから構成され、機体１の進行に
より回転する前記弾性円盤Ｂｏａ　、　３０ｂの間に接
線方向から紙筒苗Ｐを供給する。そして、円盤回転軸３
２に固定した鎖車１１と鎮圧輪軸８ａに固定した鎖車１
７とをチェーンｌＯで連動させ、鎮圧輪７が圃場Ａに接
地して回された回転動力を伝達し、一対の弾性円盤３０
ａ。

ａｏｂを連動回転させる。

一方、前記円盤回転軸３２と苗鍼給連動装置１３の駆動
軸１２との間を図示しない傘歯車で連結し、鎮圧輪７の
回転動力を苗供給機構２０の連動装置１３１；伝達する
。そして、前記連動装置１３の同期駆動される２本の下
端ブーり軸２１．２４に一対のベルト下端プーリ２５ａ
　、　２５ｂを、従動回転自在な２本の上端プーリ軸２
Ｂ、　２７に一対のベルト上端プーリ２８ａ。

２８ｂを夫々固定し、この上下一対のプーリ２８ａ。

２５ａ　・２８ｂ　、　２５ｂの間に長さの長い苗供給
ベルト２１と、それより長さの短い苗供給ベルト２２を
第２図の如く張設して掛装している。

而して、この発明では前記のような構成の土付苗移植機
において、弾性円盤植付機構３０の連動系と、苗供給機
構２０の連動系を所定の連動歯車比に変えることにより
、一対の苗供給ベルト２１．２２の苗搬送速度を弾性円
盤植付機構３０の周速度より２〜４割遅くし、この相対
速度差により紙筒苗Ｐが受渡し１時に引き千切れたり折
曲げられたりしないようにするため、一対の苗供給ベル
ト２１．２２の苗搬送終端であるベルト下端プーリ２５
ａ　、　２５ｂの軸心を前記弾性円盤３０ａ　、　３０
ｂの苗移送始端である最上位押えローラ３１ａ　、　Ｂ
ｌｂの軸心より所定の高さ寸法Ｈ（前記プーリ２５ａ　
、　２５ｂの外周下端面と最上位押えローラ８１ａ　、
　３１ｂの外周上端面が路間−高さとなる高さ寸法）だ
け高くし、且つ苗供給ベルト２１．２２から弾性円盤植
付機構８０への苗受渡し時における紙筒苗Ｐの挟持力が
一対の苗供給ベルト２１．２２の方では漸次減少し、一
対の弾性円盤３０ａ　、　３０ｂの方では漸次増加する
ように一対の弾性円盤３０ａ　、　３０ｂの上部を円盤
内側案内輪３３により最上位押えローラ８１ａ　、　Ｂ
ｌｂを開口起点として第２図の如く朝顔状に開口させて
いる。

つまり、前記紙筒苗Ｐの苗供給機構２０から弾性円盤植
付機構３０への受渡しは、苗供給ベルト２１゜２２の搬
送終端（前記プーリ２５ａ　、　２５ｂの軸心位置）か
ら弾性円盤３０ａ　、　３０ｂの移送始端（最上位押え
ローラ３１ａ　、　Ｂｌｂの軸心位置）にかけて行なわ
れ、その間において紙筒苗Ｐが苗供給ベルト２１．２２
と弾性円盤３０ａ　、　３０ｂの両者いずれにも独立し
た挟持力をもって完全に保持されることのない状態で、
その受渡しが行なわれるように構成されている。

ところで、苗供給機構２０を前記のように構成すると、
苗供給ベルト２１．２２の搬送速度を弾性円盤植付機構
３０の周速度より遅くした状態で、紙筒苗Ｐが引き千切
れたり折曲げられたりしないように苗を受渡すことが可
能となるが、この苗受渡し時に苗供給ベル１−２ｘ、　
２２と弾性円盤植付機構３０の相対速度差により紙筒苗
Ｐの上部が僅かに先行し、紙筒苗Ｐが弾性円盤植付機構
３０の中心に向かなくなる姿勢崩れの問題が発生する恐
れがある。そこで、この発明では一対の苗供給ベルト２
１．２２の表面に紙筒苗Ｐを第２図の如く弾持する弾性
的に押圧変形可能な多数の弾性突起２１ａ　、　２２ａ
を紙筒苗Ｐの直径より狭い間隔で突設した構成とし、こ
の弾性突起２１ａ　、　２２ａの弾性復元力による苗付
勢作用で苗供給ベルト２１．２２の搬送終端（前記プー
リ２５ａ　、　２５ｂの軸心位置）から紙筒苗Ｐを下方
へ弾き出すことにより、前記のような姿勢崩れの発生を
防止し、受渡し完了後に紙筒苗Ｐが弾性円盤植付機構３
０の中心方向に向くようにして、より正確な苗受渡しを
可能としている。

〔発明の効果〕

この発明の土付苗移植機は、前記のように一対の苗供給
ベルト２１．２２の苗搬送速度を弾性円盤植付機構３０
の周速度より遅くしているので、鎮圧輪７から回転動力
を得る土付苗移植機の駆動負荷を少なくすることができ
、また苗供給ベルト２１゜２２に分離搬入される紙筒苗
Ｐの加速度も小さくなって、紙筒苗の培土が飛散する等
の苗傷みの発生を防止することができる。

しかも、苗供給ベルト２１．２２の苗搬送速度を前記の
ように遅くしても、苗供給ベルト２１．２２と弾性円盤
３０ａ　、　３０ｂが同時に紙筒苗Ｐを完全に保持する
ことがないので、苗供給ベルト２１．２２から弾性円盤
植付機構３０への紙筒苗Ｐの受渡しに際し、紙筒苗Ｐを
引き千切ったり折曲げてしまったりすることがない。ま
た、苗供給機構２０と弾性円盤植付機構３０の相対速度
差により紙筒苗Ｐの上部が僅かに先行しても、その苗後
部が弾性突起２１ａ　、　２２の付勢作用によって苗供
給ベルト２１．２２の搬送終端から下方へ弾き出される
ので、紙筒苗Ｐが弾性円盤植付機構３０の中心方向に正
しく向くようになり、より確実な苗受波が可能となる等
の従来技術では期待し得ない優れた実用上の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による土付苗移植機の全体側
面図、第２図は第１図の■−■線に沿う要部拡大断面図
、第３図は第１図の要部拡大側面図である。 Ｐ・・・紙筒苗（土付苗）、Ａ・・・圃場、１・・・機
体、６・・・オープナ−１７・・・鎮圧輪、２０・・・
苗供給機構、２１、２２・・・一対の苗供給ベルト、２
１ａ　、　２２ａ・・・弾性突起、２５ａ　、　２５ｂ
・・・ベルト下端プーリ、３０・・・弾性円盤植付機構
、３０ａ　、　３０ｂ・・・一対の弾性円盤、３１・・
・押えローラ、８１ａ　、　３１ｂ・・・最上位押えロ
ーラ、４１・・・苗搬入コンベア、４４・・・紙筒苗分
離用のスポンジローラ。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 機体の下側に固定したオープナーの後方に位置し鎮圧輪
   の回転動力によって連動回転される一対の弾性円盤から
   なる植付機構と、この弾性円盤植付機構の側部上方に配
   設され苗搬入コンベアの搬送端から分離供給された紙筒
   苗を一対の苗供給ベルトで挟持し苗上部が弾性円盤方向
   に一部突出する横向き挟持状態で下方に搬送して前記弾
   性円盤の間に接線方向から供給する苗供給機構とを具備
   した土付苗移植機において、 一対の苗供給ベルトの苗搬送速度を弾性円盤植付機構の
   周速度より遅くし、この相対速度差により紙筒苗が引き
   千切れたり折曲げられたりしないようにするため、一対
   の苗供給ベルトの苗搬送終端であるベルト下端プーリの
   軸心を前記弾性円盤の苗移送始端である最上位押えロー
   ラの軸心より高くし、且つ苗供給ベルトから弾性円盤植
   付機構への苗受渡し時における紙筒苗の挟持力が一対の
   苗供給ベルトの方では漸次減少し、一対の弾性円盤の方
   では漸次増加するように前記弾性円盤の上部を最上位押
   えローラを開口起点として朝顔状に開口させて、前記紙
   筒苗の受渡しが一対の苗供給ベルトと一対の弾性円盤の
   両者いずれにも完全に保持されることのない状態で行な
   われるように構成したこと、 苗供給ベルトと弾性円盤植付機構の相対速度差により紙
   筒苗の上部が僅かに先行し、紙筒苗が弾性円盤植付機構
   の中心方向に向かなくなる姿勢崩れの発生を、一対の苗
   供給ベルトの表面に紙筒苗を弾持する弾性的に押圧変形
   可能な多数の弾性突起を紙筒苗の直径より狭い間隔で突
   設し、この弾性突起の弾性復元力による苗付勢作用で苗
   供給ベルトの搬送終端から紙筒苗を下方へ弾き出す構成
   とすることにより防止するようにしたことを特徴とする
   土付苗移植機。