JPH01210377A - 被記録材及びそれを用いた記録方法 - Google Patents

被記録材及びそれを用いた記録方法

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JPH01210377A
JPH01210377A JP63035108A JP3510888A JPH01210377A JP H01210377 A JPH01210377 A JP H01210377A JP 63035108 A JP63035108 A JP 63035108A JP 3510888 A JP3510888 A JP 3510888A JP H01210377 A JPH01210377 A JP H01210377A
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ink
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JP63035108A
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Mamoru Sakaki
坂木 守
Masahiro Chiba
正博 千葉
Emi Munakata
棟方 恵美
Yasuo Kotaki
小滝 靖夫
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は被記録材及び記録方法に関し、更に詳しくは水
性インクによって記録するためのインクジェット記録用
被記録材及びそれを用いる記録方法に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方法は、種々のインク(記録液)吐
出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いてイン
クに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加熱し
て発泡させその圧力を利用する方式等により、インクの
小滴を発生及び飛翔させ、それらの一部若しくは全部を
紙等の被記録材に付着させて記録を行うものであるが、
騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字の行える記録
方法として注目されている。
このインクジェット記録方法に使用される被記録材とし
ては、従来一般にプレーンベーパーと呼ばれている市販
の上乃至中質紙やインクジェット記録用紙と称される被
記録材が使われてきた。
(発明が解決しようとしている問題点)上記市販の上乃
至中質紙は、優れた筆記性及び印刷適性を有しているが
、インクジェット記録を行うと以下に述べる欠点を有し
ている。
(1)インクジェット記録中又は記録後、記録装置の一
部或いは指等が記録部に触れると、紙によるインクの受
容が速やかでないため、受容されていないインクがこす
れて汚れが生じ、画像品位を著しく低下する。更に記録
の判読が不可能になる場合もある。
(2)インクが紙に付着後、ドツトからヒゲ状のもの(
フェザーリング)が発生し、真円度の著しく低いドツト
になる。このためドツト形状が悪く、鮮明な画像を得る
ことができない。
一方、インクジェット記録装置の性能の向上と普及に伴
ない高解像度、高品位の記録画像を得るため、インクジ
ェット記録用被記録材として種々の被記録材が考案され
ている(例えば、特開昭59−35977号公報、特開
昭58−132586号公報、特開昭52−74340
号公報参照)。
ところが、上記特開昭59−35977号公報及び特開
昭58−132586号公報等に記載の被記録材は、イ
ンク吸収性が高く且つ発色性の優れたインクジェット記
録用コート紙であるが、これらの被記録材は外観がPP
Cm紙やレター用紙のような普通紙ライク性が無い外に
以下に述べる欠点がある。
■被記録材に鉛筆や万年筆等の筆記具で筆記を行うと、
インク受容層が削れてしまい正常に筆記できない。
■被記録材にインクジェット記録を行うと、被記録材と
記録装置の紙送り部分等との機械的摩擦力によりコート
層が剥れる、いわゆる粉落ちが発生し記録装置を汚染す
る。特に粉落ちしたインク受容層がインクジェット記録
装置のへ□ラドに付着すると、ヘッドのノズルの目詰り
の原因となる。
又、いわゆるノンコートタイプの記録用紙は、普通紙ラ
イクであり、紙粉の発生も少なく低コストで製造される
長所を有するものであるが、これらの記録用紙に対して
は、優れたインク定着性、良好なドツト形状、印字品位
、ドツトの滲み、画像濃度等のインクジェット記録適性
の他、紙の白色度やコシの強さ等の普通の紙として優れ
た風合を有することも必要とされる。
このようなノンコートタイプの紙としては、例えば、特
開昭52−53012号公報には、サイズ度1秒以下の
抄紙原紙上に水溶性高分子を塗布し、そのステキヒトサ
イズ度を3秒以下とした記録用紙が開示され、特開昭5
8−8685号公報には、合成硅酸塩を15乃至45重
量%含む抄紙シート上に同様な塗布層を設けた記録用紙
が開示され、更に特開昭58−110288号公報には
、特定のボア径分布を有する記録用紙が開示されている
しかしながら、これらの被記録材はいずれも被記録材の
単一の物性値に注目しているに通ず、更に、表面サイズ
剤としては、澱粉やPVA−117(クラレ製)に代表
される完全けん化ポリビニルアルコール等が使用されて
いる。
又、前述の如き全ての記録特性を満足するには、記録紙
の単一の物性値を好適とするだけでは不満足であり、従
来、前記の記録適性の全てを満足する被記録材は知られ
ていない。
従って、本発明の目的□は、上述の如き欠点を解決し、
速やかなインク吸収性を有し、とりわけ色彩性、画像濃
度、ドツト形状に優れ、鮮明な画像を形成し、且つ紙と
してコシが強く好適な風合を有する高性能の一般用及び
インクジェット記録用の被記録材及びそれを用いる記録
方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、繊維状物質及び填料からなる被記
録材において、そのステキヒトサイズ度(S秒)とJI
S−P−8128による灰分量(へ重量%)との比が、
0.6≦A/S≦3であり且つ1≦S≦20.4≦A≦
20であることを特徴とする被記録材及び水系インクの
小滴を上記被記録材に付着させて記録を行うインクジェ
ット記録方法において、上記インクの水分含有量が50
乃至90重量%であることを特徴とする記録方法である
(作  用) すなわち、本発明者は水系インクを用いて記録するだめ
の一般の被記録材及びインクジェット記録用の被記録材
として前記の従来技術の欠点を解決した被記録材を得る
べく鋭意研究の結果、上記の被記録材を特に所定の水系
インクとの組み合せで用いた場合には、インクの吸収が
優れ且つインクの滲みやフェザリングが発生せず、優れ
た色彩性及びドツト形状を与え、鯖細且つ高解像度の記
録画像が得られることを知見し本発明に至った。
(好ましい実施態様) 次に本発明を本発明の好ましい実施態様を挙げて更に詳
しく説明する。
本発明の被記録材は繊維状物質及び填料より成る基紙に
水系の樹脂を塗布して形成され、特にその灰分量(へ重
量%)及びそのステキヒトサイズ度(S秒)が一定の割
合、すなわち、0.6≦A/S≦3(1≦S≦20.4
≦A≦20)であるように調整された被記録材である(
第1図参照)。
尚、ここで言うAは、J I 5−P−8128による
灰分量で表わした填料の含有率(A重量%)を表わし、
SはJIS−P−8122により求められたステキヒト
サイズ度(S秒)を表わす。
本発明者の検討結果によれば、記録用紙のステキヒトサ
イズ度と記録適性の間には、ステキヒトサイズ度が低い
ほどインク吸収性は良好であり、逆に、印字品位(ドツ
ト形状)、ドツトの適切は滲み、画像濃度等はステキヒ
トサイズ度が高い程良好となる関係がある。
又、灰分量と記録適性との関係については、灰分量が低
い方が画像濃度が高く紙のコシが強くなるが、逆に印字
品位(ドツト形状)、ドツトの適切な滲み、インク吸収
性等は灰分量が高い程良好である。
従って、これら全ての記録適性を満足する被記録材の好
適な物性範囲は上記の如くサイズ度と灰分量を含む関係
式で表わされる。
第1図を参照すると、A/Sの割合が3より大きい範囲
■はインク吸収性は良好であるが、ドツトが過大に滲み
過ぎ、又、特に高い画像濃度が得られないという問題が
ある。又、逆にA/Sが0.6に満たない範囲■は印字
品位が良好なときはインク吸収性が低く、逆にインク吸
収性が良好な場合は印字品位が悪く両者が両立しない。
従って灰分量及びステキヒトサイズ度自体も好適な範囲
内とする必要がある。すなわち、0.6≦A/S≦3の
範囲内であっても、灰分量(A)が4重量%に満だない
場合■では特に印字品位(ドツト形状)の低下が著しい
。すなわち、両者の物性値に寄与するものの、印字品位
には灰分量の寄与の方が大きいことがわかる。又、上記
範囲内にあっても、灰分量が15重量%を越える場合■
及び■は特に紙のコシか弱くなり好ましくない。
紙のコシか弱い場合には、紙としての風合に欠ける他に
も、プリンター内での給排紙性に問題を生じる。本発明
者の知見によれば、紙のコシに関しては灰分量の影響の
みが強い。
更に、上記範囲内にあってもステキヒトサイズ度(S)
が20秒を越える場合■は特にインク吸収性が著しく低
下する。同様にインク吸収性にはステキヒトサイズ度の
寄与の方が強い。又、木発明における更に好ましいステ
キヒトサイズ度の範囲は4秒以上である。例え、上記範
囲内にあってもステキヒトサイズ度が4秒に満たない場
合は、  。
ドツトが滲み過ぎたり、印字品位がやや劣る傾向にある
以上のような本発明の被記録材に用いられる繊維状物質
としては、LBKP、NBKP等に代表されるような従
来公知の木材バルブが用いられ、必要によってはガラス
繊維や合成繊維等を混合して用いてもよい。
更に本発明に使用される填料としてはクレー、タルク、
カオリナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム等が用いられるが、インク吸収性、画像
濃度、印字品位等を両立させるためには炭酸カルシウム
が最も適している。本発明においてはこれらの材料の他
に従来公知の抄紙助剤、サイズ剤、歩留り向上剤、紙力
増強剤等を必要に応じて使用して抄造される。
本発明では前記の諸特性、特に好適な画像濃度を得るた
めには、前記基材上に塗布される樹脂層の影響も大きい
。すなわち本発明においては、従来公知の水系ポリマー
の全てが使用可能であるが、特に有効なものは水系イン
クに対して溶解及び/又は膨潤性の樹脂であり、これら
を基材上に0.5乃至5g/m’の割合で塗布するもの
が好ましい。
本発明で使用する水系インクに対して溶解及び/又は膨
潤性の樹脂とは、それ自体である程度水系インクを吸収
する被膜を形成する親水性乃至水溶性の樹脂であり、具
体的には適度な鹸化度を有する部分鹸化PVA、ポリビ
ニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリル酸等のポリカル
ボン酸及びその(部分)エステル化物、ポリビニルエー
テル等のポリエーテル・ポリオール類、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の水溶
性セルロースエーテル類、ポリアミン、ポリアミド類及
びこれらと他の共重合可能なビニル千ツマ−との共重合
物等である。
勿論、上記の樹脂は本発明の目的を妨げない範囲内で従
来使用されてきたいわゆる水系インクに対し溶解性及び
/又は膨潤性のない他の一般の完全鹸化PVAや澱粉等
の表面サイズ剤を併用してよいのは当然である。
更に本発明において成膜される膜の強度、特に高湿度条
件下での表面タック性が少ない面で鹸化度70乃至90
%の範囲の部分鹸化PVAが好適である。
又、本発明で言う水系インクとは後述する如く50乃至
90重量%の水分を含み、水溶性有機溶剤、水系染料及
び必要に応じて添加される界面活性剤等の各種添加剤を
含有する水系インクである。
本発明者の想像するところによれば、前記のような好適
なサイズ度や灰分量を有し、且つ水系インクの吸収性に
よって優れる被記録材において、従来の完全鹸化PVA
、 Wt粉等の如く水系インクに対して溶解性及び/又
は膨潤性に乏しい表面サイズ剤が用いられた場合、初期
段階におけるインクの浸透性を押え、ある程度は優れた
滲みやドツト形状を有する画像が形成される。しかしな
がらこれらの樹脂は染料(染料)の捕捉性に乏しく、イ
ンクが紙の繊維層に吸収されるとともに、染料も繊維層
内部へ浸透してしまうため画像濃度が上がらないという
欠点があった。
インク吸収性に優れる被記録材であり、且つその繊維層
の表面に付着する水系インクに対し、溶解性及び/又は
膨潤性の樹脂が存在する本発明の被記録材においては、
水系インク中の染料が表面の前記樹脂中にトラップされ
るため、インク吸収性に優れ、特に優れた画像濃度を有
する画像を得られるに至フだと考えられる。
以上が本発明の被記録材の好適な態様であるが、表面に
おける染料捕捉性を向上させる目的や、記録画像に水滴
等が付着した際の画像の耐水性等を向上させる目的で、
前記の塗工層がカチオン性物質を含有することが望まし
い。
本発明で云うカチオン性物質とは、水系インク中に用い
られる酸性染料や直接性染料のスルホン酸基等とイオン
的な結合を形成可能なカチオン性を有する物質であり、
下記の示されるような分子内の主鎖又は側鎖にカチオン
性の第1級乃至4級アミンを有するポリマーであり、従
来公知のものはいずれも本発明で使用することができる
(1)特開昭60−11389号公報に開示される下記
の構造式に代表されるポリマー。
(2)特開昭59−20696号公報に開示される下記
の構造式に代表されるポリマー及びその他のモノマーと
の共重合物。
(3)特開昭61−58788号公報に開示されるポリ
アリルアミン塩酸塩等。
上記のカチオン性物質は勿論、本発明に使用可能なカチ
オン性物質のほんの一例であって、染料分子中の酸性基
とイオン結合を形成しうる他の公知のカチオン性物質は
いずれも本発明に使用可能である。
上記の如き樹脂やカチオン性物質を含む塗工液の紙に対
する塗工量は、0.5乃至5g/rn’(固型分)の範
囲であり、好ましくは1乃至3g/mlの範囲の塗工量
である。
上記の塗工液の塗工方法は、グラビアコート、スプレー
コート、ロールコート、ゲートロールコート等いずれの
公知の塗工方法でもよいが、本発明において特に好まし
い方法は、サイズプレス方法又はゲートロールコート方
法である。
又、上記方法において、塗工液を紙に塗工するに際して
は、従来公知の添加剤、例えば、スチレン・マレイン酸
共重合体系、石油樹脂系やポリアクリルアミド系のサイ
ズ剤、体質顔料、各種水溶性乃至疎水性のポリマー、分
散剤、蛍光染料、帯電防止剤、塩化ナトリウム、界面活
性剤、染料の耐水化剤、消泡剤等も添加できるのは当然
である。
本発明方法は上記本発明の被記録材を用いる記録方法で
あり、この記録方法において上記の如き特定の被記録材
にインクジェット記録方法により付与するインクそれ自
体は公知のものでよく、例えば、その染料は直接染料、
酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素等に代表
される水溶性染料であり、特にインクジェット記録方式
のインクとして好適であり、上記の被記録材との組合せ
で定着性、発色性、鮮明性、安定性、耐光性その他の要
求される性能を満たす画像を与えるものとして好ましい
ものは、例えば、 C,1,ダイレクトブラック17.19.32.51.
71.108.146、 C,■、ダイレクトブルー6.22.25.71.86
.90.106.199、 G、1.ダイレクトレッド1.4.17.28.83、 C,1,ダイレクトイエロー12.24.26.86.
98.142、 C,1,ダイレクトオレンジ34.39.44.46.
60、 G、1.ダイレクトバイオレット47.48、C,1,
ダイレクトブラウン109及びC,1,ダイレクトグリ
ーン59 等の直接染料、 C,1,アシッドブラック2.7.24.26.31.
52.63.112.118、 C,1,アシッドブルー9.22.40.59.93.
102.104.113.117.120.167.2
29.234、 C,■、アシッドレッド1.6.32.37.51.5
2.80.85.87.92.94.115.180.
256.317.315、 C,1,アシッドエロー11.17.23.25.29
.42.61.71、 C,1,アシッドオレンジ7.19及びC,1,アシッ
ドバイオレット49 等の酸性染料が好ましく、その他、 C,1,ベーシックブラック2、 C,1,ベーシックブルー1.3.5.7.9.24.
25.26.28.29、 C,1,ベーシックレッド1.2.9.12.13.1
4、37、 C1I 、ベーシックバイオレット7.14.27及び
C,1,フードブラック1.2 等も使用できる。特に好ましいものは酸性染料及び/又
は直接染料である。
上記の染料の例は本発明の記録方法に適用できるインク
に対して特に好ましいものであり、本発明に使用するイ
ンク用の染料はこれらの染料に限定されるものではない
この様な水溶性染料は、従来のインク中において一般に
は約0.1乃至20重量%を占める割合で使用されてお
り、本発明においてもこの割合と同様でよい。
本発明に用いる水系インクに使用する溶媒は、水又は水
と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適なもの
は水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水溶性有機
溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アルコー
ルを含有するものである。又、水としては種々のイオン
を含有する一般の水でなく、脱イオン水を使用するのが
好ましい。
インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、一般にはインク
の全重量に対して重量%で10乃至50重量%の範囲で
ある。上記範囲より有機溶剤の含有量が少ないと、ノズ
ル先端において染料が析出しやすくなり、ノズル詰まり
等を生じる問題がある。又、上記範囲より溶剤量が多い
場合には、吐出安定性が低下する。
又、本発明に用いるインクは上記の成分の外に必要に応
じて界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤等を包含
し得る。
本発明方法において前記の被記録材に上記のインクを付
与して記録を行うための方法はいずれの記録方法でもよ
いが、好ましくはインクジェット記録方法であり、該方
法は、インクをノズルより効果的に離脱させて、射程体
である被記録材にインクを付与し得る方式であればいか
なる方式でもよく、それらの方式の代表的なものは、例
えば、アイイーイーイー トランス アクション 第ン
 インダストリイ アプリケイシオンズ(IEEETr
ans actions on Industry  
Applications )Vol 、  I八−1
3,No、1 (1977年2.3月号)、日経エレク
トロニクスの1976年4月19日号、1973年1月
29日号及び1974年5月6日号に記載されている。
これらに記載の方式は、本発明の方法に好適なものであ
り、その幾つかを説明すると、先ず静電吸引方式があり
、この方式では、ノズルとノズルの数mm前方に置いた
加速電極との間に強電界を与えて、ノズルよりインクを
粒子化して次々に引出し、引出したインクが偏向電極間
を飛翔する間に情報信号を偏向電極に与えて記録する方
式と、インク粒子を偏向することなく、情報信号に対応
してインク粒子を噴射する方式とがあり、いずれも本発
明の方法に有効である。
第2の方式としては、小型ポンプでインクに高圧を加え
、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることによ
り、強制的に微小インク粒子を噴射する方式であり、噴
射されたインク粒子は噴射と同時に、情報信号に応じて
帯電させる。帯電したインク粒子は偏向電極板間を通過
する際、帯電量に応じて偏向される。この方式を利用し
た別の方式としてマイクロドツトインクジェット方式と
称される方式もあり、この方式では、インク圧力、励振
条件をある範囲の適正値に保ち、ノズル先端より大小二
種類のインク小滴を発生し、この中小径インク滴のみを
記録により利用するものである。この方式の特徴は、従
来並みの太いノズル口径でも微小滴群を得ることができ
る点である。
第3の方式としてはピエゾ素子方式があり、この方式で
は、インクに加える圧力手段として、他方式の如くポン
プの様な機械的手段でなく、ピエゾ素子を利用する。ピ
エゾ素子に電気信号を与えて機械的変位を生じさせるこ
とにより、インクに圧力を加え、ノズルより噴射させる
方式である。
又、特開昭54−59936号公報に記載されている方
法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積
変化を生じ、この状態変化による作用力によフて、イン
クをノズルから吐出させるインクジェット方式も有効に
使用することができる。
(効 果) 以上の如き本発明の被記録材及び記録方法によれば、本
発明の被記録材は、万年筆、サインベン、ボールペン等
の水性インクを使用する一般の筆記用具は勿論のこと、
特に水性インクを使用するインクジェット記録用被記録
材として適しており、水系インクを用いて本発明の記録
方法を実施すると次の如き効果を奏する。
(1)水性インクの吸収性が高いため、インクの付与後
、直ちに乾燥したと同じ状態になり、記録装置の一部や
手指等が接触してもそれらを汚染したり、記録画像が汚
れることがない。
(2)インクジェット記録用として使用すると、上記(
1)の効果に加えて、インクドツトが真円に近く、高濃
度であり、ドツトが過大に滲んだり、ドツトからフェザ
ーリングが生じたりしないので鮮明且つ解像度の高い画
像が形成できる。
(3)被記録材に付与されたインク中の染料の発色が良
好で、高い色彩性を示し、従って鮮明で高解像度の画像
を与える。
(4)インク吸収性に優れている。
従って本発明の被記録材は一般的な記録用紙としては勿
論、特にインクジェット記録用被記録材として優れたも
のである。
(実施例) 次に実施例、比較例及び使用例を挙げて本発明を更に具
体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
実施例1乃至5及び比較例1乃至8 原料バルブとしてC,S、F 350mlのLBKP9
5部及びC,S、F 410mlのNBKPS部を使用
し、これに填料として炭酸カルシウム(商品名:ニスカ
ロン#200、三共鯖粉製)を添加後、中性サイズ剤(
A、に、D、、デイックバーキュレス製)及びカチオン
化澱粉を配合して抄紙し、ポリビニルアルコール(PV
A−217、鹸化度88%、クラレ製及びPVA−11
7、鹸化度98%、クラレ製を2=1の重量比で混合し
て使用)の2%水溶液をサイズプレスし、後記第1表に
示す本発明及び比較用の被記録材を得た。
上記の被記録材に対し、下記のBkインクを用いて1m
mに14本の割合のノズル間隔で64本のノズルを備え
たバブル・ジェットヘッドを有するプリンターを用いて
インクジェット記録を行い、評価し、それらの結果を後
記第1表にまとめた。
不λ久皿城 C,1,フードブラック2        4部ジエチ
レングリコール       25部水       
            75部比較例9 市販のゼロックス紙(サイズ度27秒)を比較用の被記
録材として用い、同様に評価した。
以上の被記録材の評価方法は以下の項目に従った。
(1)インク定着時間は記録実施後、記録画像に指触し
たときにインクが乾燥して指に付着しなくなる時間を測
定した。
(2)画像濃度は前記のバブル・ジェットプリンターを
用いて、ヘッドの主走査及び副走査方向ともに1mm当
り7ドツトの割合で印字したベタパターンの光学濃度を
マクベス濃度計RD−918を用いて測定した。
(3)ドツト形状は印字ドツトを実体顕微鏡で観察し、
印字ドツトがほぼ円形のものをAランク、円形が崩れて
フェザリングの激しいものをEランクとして5段階で評
価した。
(4)ドツト径は印字ドツトを実体顕微鏡で測定し、求
めた10ドツトの平均値を求め評価した。
(5)紙の風合は40名(男24名、女16名)による
パネルテストを行い、「紙として高級感のある風合を有
するか否か」の質問に対し、「はい」と答えたものが2
4名以上のものを○、16名以上のものを△、それ未満
のものをXとした。
(6)給排紙性は23℃60%RHの環境下で1、カッ
トシートフィダーを有する前記のプリンターに紙を装填
して通紙試験を行い、紙づまり、給紙不良、排紙不良等
を2%以上の割合で起こしたものを×、そうでないもの
を○とした。
(7)総合評価は上記(1)乃至(6)の評価結果を踏
まえ、総合的に判断した。
と  1   1 灰分量(A%)   6 8 9 7 13サイズ度(
3秒)    3  5  8  9  15A/S 
     2 1.6 1.3 0.8 0.9手−一
品(秒)  ・1 ・1122 画像濃度    0.83 0.90 0.92 0.
90 0.87ドツト 形状          AA
AAAドツト 径(、czm)   93   90 
 88  90  87紙の風合     ○  ○ 
 ○  ○  ○給排紙性     oooo。
総合評価     O○  ○  O○−上し」[:桝
□ 灰分量(A%)  13 3 18 25 4サイズ度
(3秒)    03359 A/S      −185,00,4壬−一品(秒)
  ・1 2 ・1 ・15画像濃度    0.74
 0.85 0,74 0.80 0.87ドツト 形
状          CEAACドツト 径(μm)
  134  118  94  92  93紙の風
合     △  ○  ×  ×  ○給排紙性  
   ○  ○  ×  ×  ○総合評価     
xxxx   △ 灰分量(A!k)   4 6 9 −サイズ度(3秒
)   15  19  19  27A/S    
 O,30,30,5−壬ji品(ト))   40 
30  5  5画像濃度    0.91 0.88
 0.76 0.84ドツト 形状         
 AAACドツト 径(μm)   89  86  
84  86紙の風合     OOOO 給排紙性     ooo。
総合評価     ×  X  △  ×実施例6乃至
8及び参考例1乃至3 原料パルプとして(:、S、F 350 mlのLBK
P100部を使用し、これに填料として炭酸カルシウム
(商品名:ニスカロン#200、三共精粉製)を添加後
、中性サイズ剤(A、に、Do、デイックバーキュレス
製)0.01部及びカチオン化澱粉0.02部を配合し
て抄紙し、後記第2表の塗工液及び食塩(0,03g/
rn’)をサイズプレスし本発明−の被記録材を得た。
これらの被記録材の灰分は7%であった。
実施例9乃至11及び参考例4乃至6 実施例6で使用した原料パルプに対してシリカ(商品名
:ニップシールF−200、日本シリカニ業製)及びサ
イズ剤(カチオン化澱粉)を配合し、実施例6と同様に
抄紙し後記第2表の塗工液、食塩(0,03g/rn’
)及びカチオン性物質としてポリフィックス601(昭
和高分子製、0.1g/rn’)を、サイズプレス塗工
し本発明の被記録材を得た。これらの被記録材の灰分は
9%であフた。
上記の実施例6乃至11及び参考例1乃至6の各々の被
記録材に対し、下記の4種のインクを用いて、ピエゾ振
動子によってインクを吐出させるオンデマンド型インク
ジェット記録ヘッド(吐出オリフィス径65μm、ピエ
ゾ振動子駆動電圧60V、周波数3.1KHz)を有す
る記録装置を使用してインクジェット記録を実施した。
灸子之り(組成) C,1,ダイレクトイエロー86   5部ジエチレン
グリコール      15部水          
         80部赤薫之り(組成) C,1,アシッドレッド35     5部ジエチレン
グリコール      15部水          
         80部青インク(組成) C,1,ダイレクトブルー86    5部ジエチレン
グリコール        部水          
         80部黒ヱ之り(組成) C,1,フードブラック2       5部ジエチレ
ングリコール      15部水         
          80部上記実施例及び参考例の被
記録材の評価結果を後記第3表に示した。
第3表における各評価項目の測定は下記の方法に従フだ
(1)インク定着時間は、記録実施後、記録画像に指触
したときに、インクが乾燥して指に付着しなくなる時間
を測定した。
(2)ドツト濃度は、JISK7505を印字マイクロ
ドツトに応用してサクラマイクロデ゛ンシトメーターP
DM−5(小西六写真工業(株)製)を用いて黒ドツト
につき測定した。
(3)ドツト形状は、印字ドツトを実体顕微鏡で観察し
てほぼ円形のものをAランク、円形が崩れフェザリング
の激しいものをEランクとして、5段階で評価した。
(4)画像性のパネルテストは、1010X20のサン
プルを作成し、40名(男24名、女16名)により「
鮮明度及びコントラストが良いものはどれか」の質問を
して最も良いものに5点、最も悪いものに1点を与え、
その合計点を示して総合的に評価した。
(5)耐水性は、実施例6で用いたプリンターと同様の
印字パターンで評価した。この印字物を5分間静水に浸
漬し、浸漬前及び浸漬後の印字サンプルの光学濃度を求
め、その比0.D、残存率を求めた。
〜  2  一 実施例で用いた塗工液組成(右端の数字は乾燥塗工量g
 / rn’を示す): 尚、下記の樹脂溶液をいずれも2%溶液で用いた。
1、 PVA (PVA−217、クラL/製、鹸化度
88%)22、上記PVA−217と酸化澱粉(玉子エ
ースB)との混合物(混合比2:1)      23
、ヒドロキシエチルセルロ−ス フジケミカル製)            34、カチ
オン変性PVA (PVA−C−318−2A、クラレ
製、鹸化度89%)            25、上
記C−318−2Aと酸化澱粉(玉子エースB)との混
合物(混合比2:1)、46、イソブチレン/無水マレ
イン酸共重合物アンモニア中和物(イソパン110、タ
ラレイソプレン製)                
2参考例 1 、 PVA (PVA−117、クラレ製、鹸化度
99%)12、酸化澱粉(玉子エースB)      
  23、 PVA (PVA−HC,り7L/製、鹸
化度99.9%)4、PVA (ゴーセノールNH−1
8、日本合成化学製、鹸化度99%)        
    25、酸化澱粉(玉子エースB)      
  46、PVA (ゴーセノールC−500、日本合
成化学製、鹸化度96%)            2
第3表 壬−一高 2秒 3秒 2秒 1秒 3秒 1秒ドツト
 濃度   1.0    0.9    1.0  
  1.1    0.9    1.1ドツト 形状
    ABAAAA パネルテスト   90    ’85    88 
   95    93    95サイズ度(S) 
6  t  6  5  5  6灰分量(A)(和7
77777 A/S    O.9      1    0.9 
   0.7    0.7    0.9耐水性(9
6)91  91  89  98  98  97参 子j−高 4秒 7秒 8秒 4秒 4秒 5秒ドツト
 濃度   0.7   0.6   0.7   0
.7   0.7   0.7ドツト 形状    B
CBBCB パネルテスト   52   50   48   5
4   52   50サイズ度  8  10  7
  6  9  7灰分量(A)(96)99  9 
 9  9  9A/S  O,91,00,80,7
10,8耐水性(k)92 91 90 99 98 
98
【図面の簡単な説明】
第1図は灰分量(A重量% 縦軸)とステキヒトサイズ
度(S秒 横軸)との関係において本発明における好適
な範囲を示す図である。 特許出願人   キャノン株式会社 代理人  弁理士 吉 1)勝 広

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維状物質及び填料からなる被記録材において、
    そのステキヒトサイズ度(S秒)とJIS−P−812
    8による灰分量(A重量%)との比が、0.6≦A/S
    ≦3であり且つ1≦S≦20、4≦A≦20であること
    を特徴とする被記録材。
  2. (2)水系インクの小滴を被記録材に付着させて記録を
    行うインクジェット記録方法において、上記インクの水
    分含有量が50乃至90重量%であり、上記被記録材が
    特許請求の範囲第(1)項に記載の被記録材であること
    を特徴とする記録方法。
  3. (3)ステキヒトサイズ度が4≦S≦20である特許請
    求の範囲第(1)項及び第(2)に記載の被記録材及び
    記録方法。
  4. (4)その少なくとも一方の表面に水系インクに対して
    溶解及び/又は膨潤性の樹脂を塗工した特許請求の範囲
    第(1)項及び第(2)に記載の被記録材及び記録方法
  5. (5)塗工層がカチオン性物質を含有する特許請求の範
    囲第(1)項及び第(2)に記載の被記録材及び記録方
    法。
  6. (6)填料が炭酸カルシウムである特許請求の範囲第(
    1)項及び第(2)に記載の被記録材及び記録方法。
  7. (7)塗工層の乾燥塗工量が0.5乃至5g/m^2で
    ある特許請求の範囲第(1)項及び第(2)に記載の被
    記録材及び記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04341885A (ja) * 1991-05-17 1992-11-27 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd インクジェット記録用ラベル
EP0624682A1 (en) * 1993-05-10 1994-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Printing cloth, production process thereof, textile printing process using the cloth and ink-jet printing apparatus

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EP0624682A1 (en) * 1993-05-10 1994-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Printing cloth, production process thereof, textile printing process using the cloth and ink-jet printing apparatus
US6472051B2 (en) 1993-05-10 2002-10-29 Canon Kabushiki Kaisha Printing medium, production process thereof, textile printing process using the medium and ink-jet printing apparatus

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