JPH0120968Y2 - - Google Patents

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JPH0120968Y2
JPH0120968Y2 JP1983143585U JP14358583U JPH0120968Y2 JP H0120968 Y2 JPH0120968 Y2 JP H0120968Y2 JP 1983143585 U JP1983143585 U JP 1983143585U JP 14358583 U JP14358583 U JP 14358583U JP H0120968 Y2 JPH0120968 Y2 JP H0120968Y2
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gate
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JP1983143585U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、下水処理場、中継ポンプ場などの下
水処理施設における沈砂池からの臭気放散を防止
する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来・下水処理施設における沈砂池は、流入す
る下水から発生する臭気の放散を防止するため
に、第1図に示したように、沈砂池1の上部をコ
ンクリートスラブなどで密閉し、排気筒2から排
気を行い、その排気3を脱臭装置(図示しない)
へ導くとともに、沈砂池1内を負圧にしていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、沈砂池1へ流入する下水4は、
導水渠5から流入口6を経て沈砂池1内に流入
し、流入する下水4の水位が低い場合には流入口
6において水面上に大気と連通する開口部が生ず
る。したがつて、沈砂池内を負圧にするための排
気は、臭気だけではなく、流入口6の水面上の開
口部から大気も吸い込んで脱臭装置へ導くことに
なり、きわめて不合理、不経済であつた。また、
沈砂池1上を作業床として利用している場合も多
く、流入口6の水面上開口部から大気が吸引され
ることになると、作業床に臭気が漏洩した場合に
臭気はマンホール7その他の隙間から沈砂池1内
へ吸い込まれにくくなり、作業環境を悪くするな
どの欠点があり、これを防止するためにゲートを
設けることも考えられるが、開閉操作のための動
力設備や水位変動に伴う操作管理も煩雑となる
し、水位が上昇した場合には、ゲートの上流側に
作用する水圧でゲート操作がしにくくなつたり溢
流事故につながるなど問題があつた。
本考案は、これら従来の欠点を解消し、何等動
力を要せず、流入下水の流過をも妨げることな
く、流入下水の水位の変動に追従して常に流入口
の水面上開口部を閉鎖し、又は開放し、もつて沈
砂池における臭気の放散防止と溢流事故防止とを
確実、合理的にできる装置を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、下水処理施設における密閉式沈砂池
1の流入口6に、流入水位の変動に追従してゲー
トを昇降せしめる浮力を有するフロート8を付設
したゲート9を設けたものにおいて、ゲート9に
開口窓17を形成し、この開口窓17を覆うよう
にフラツプ18を開閉自在に設け、該フラツプ1
8にフラツプフロート19を配備したことを特徴
とする沈砂池における臭気放散防止装置である。
〔作用〕
本考案の装置では、ゲート9は常にフロート8
の浮力によつて浮上し、沈砂池1の流入口6を流
過する下水4の水面上の開口部を閉鎖している。
すなわち、バランスウエイト12の重量Wbはゲ
ート9の重量Wgより僅かに軽くしてあるため、
通常はゲート9下部のフロート8が水中に没する
ことにより生ずる浮力FがWg−Wbと釣合つて
いる。つまり、 F=Wg−Wb …(1) なる関係がある。
いま、水位が上昇すると、その分だけフロート
8の浮力Fが大きくなるから、(1)式を満足するよ
うにフロート8とともにゲート9も上昇する。
このようにして、流入口6の水位の変動に追従
してゲート9はガイド14に沿つて昇降し、常に
水面上開口部を閉鎖し、沈砂池1と流入口6の外
気とを遮断している。したがつて、沈砂池1内の
排気によつてほとんど沈砂池1内の臭気のみが排
気され、流入口6からの外気の吸引はみられず、
沈砂池1内の負圧は容易に保たれ沈砂池1から外
部への臭気の放散は防止され、また第2図示例の
ように作業床のマンホール7等の隙間からの吸気
によつて作業環境の悪化を防止することができ
る。その結果、脱臭装置へ導かれる臭気は希釈さ
れることなく、きわめて合理的に脱臭が行われ
る。
また、ゲート9の点検、補修などによりゲート
9を地上に引き上げる必要が生じたときは、地上
のホイール11を電磁クラツチ15などによつて
モータ16に連結させれば、モータ16の回転が
ホイール11に伝達され、ゲート9を強制的に引
き上げることができる。
さらに、フロート8の破損その他の故障により
ゲート9の昇降が不能になつたときでも、ゲート
9にフラツプ18を備えた開口窓17があるので
水位上昇時にゲート9の上流側に作用する水圧や
フラツプフロート19の浮力によつて、フラツプ
18は下流方向(沈砂池1方向)に開放し、その
開口窓17からも下水4は流過し、導水渠5にお
ける溢流事故を適確に防止することができる。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面を参照しながら説明すれ
ば、第2図示例のように、沈砂池1の流入口6に
は、下部にフロート8を付設したゲート9を設
け、このゲート9をチエーン10その他の索条に
よつて沈砂池1外の上部に配備した回転自在のホ
イール11を介してバランスウエイト12とつる
べ式に吊り下げており、流入下水の水位の変動に
追従してゲート9が昇降するようにして常に流入
口6の水面上開口部を閉鎖し、ゲート9によつて
沈砂池1内と外気とを遮断するようになつてい
る。
この場合、第3図示例及び第4図示例のよう
に、前記ゲート9の上部にチエーン10の一端を
連結し、チエーン10の他端を沈砂池1の上部に
固定された支持枠13で支持された回転自在のホ
イール11を介してゲート9の重量より僅かに軽
いバランスウエイト12に連結させてある。ゲー
ト9の両側は、流入口6の両側に配備されたガイ
ド14に案内されるようにし、ゲート9が流入下
水の水位の変動に追従してフロート8の作用によ
りガイド14に沿つて昇降し、常に流入口6の水
面上開口部を閉鎖している。
また、点検、補修その他必要に応じてゲート9
を強制的に引き上げる場合に対処するために、ホ
イール11を電磁クラツチ15などによつてブレ
ーキ付モータ16と着脱自在たらしめるとよく、
ホイール11を電磁クラツチ15によりブレーキ
付モータ16と連結させれば、モータ16の回転
がホイール11に伝達され、チエーン10によつ
てゲート9は強制的に引き上げられるようにな
る。
また、何らかの原因によつてゲート9の昇降が
不能になり、流入下水の流過が妨げられ、水位が
上昇して遂には導水渠5を溢流するに至るおそれ
を生ずることがある。その場合の対策として、図
示例のようにゲート9に上下に開口窓17を形成
し、各開口窓17を覆うように、上端を蝶番など
で連結し、水圧によつて下流方向(沈砂池1方
向)へ開放されるフラツプ18を設けてあり、さ
らに、浮力をフラツプ18の開放に利用するよう
に、フラツプ18の下端にフラツプフロート19
を設け、各フラツプ18の状態を、水圧がかから
ない平常時において図示例のように、フラツプ1
8を傾斜させるように取付ければ、フラツプ18
の自重がフラツプ18を開口窓17に押し付ける
方向に作用し、ゲート9の気密性が保持される。
〔考案の効果〕
本考案は、沈砂池の流入口にフロートを付設し
たゲートを設けたものにおいて、ゲートに開口窓
を形成し、この開口窓を覆うようにフラツプを開
閉自在に設け、該フラツプにフラツプフロートを
配備したことにより、何ら動力を必要とすること
なく、水位の変動によつて高さの変わる水面上開
口部を常に閉鎖することができ、沈砂池内の排気
を容易にして負圧を容易に保つことができ、沈砂
池の臭気の放散を確実に防止し、合理的な排気の
脱臭処理を可能とし、さらに水位変動によつてゲ
ートの昇降が遅れたり、ゲート作動不能となつて
流入下水の流過が妨げられてもゲートにフラツプ
を備えた開口窓があるので水位上昇時にゲートの
上流側に作用する水圧やフラツプフロートの浮力
によつてフラツプを開放し、導水渠における溢流
事故もなく、付近の作業環境を良好に保つことが
できるという、多くのきわめて有用なる利点が生
ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の沈砂池の流入口付近の一例を示
す断面図で、第2図は本考案の一実施例を示す沈
砂池の流入口付近の断面図、第3図は第2図にお
ける本考案の要部拡大図、第4図は第3図のA−
A線断面図である。 1……沈砂池、2……排気筒、3……排気、4
……下水、5……導水渠、6……流入口、7……
マンホール、8……フロート、9……ゲート、1
0……チエーン、11……ホイール、12……バ
ランスウエイト、14……ガイド、15……クラ
ツチ、16……モータ、17……開口窓、18…
…フラツプ、19……フラツプフロート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下水処理施設における密閉式沈砂池1の流入口
    6に、流入水位の変動に追従してゲートを昇降せ
    しめる浮力を有するフロート8を付設したゲート
    9を設けたものにおいて、ゲート9に開口窓17
    を形成し、この開口窓17を覆うようにフラツプ
    18を開閉自在に設け、該フラツプ18にフラツ
    プフロート19を配備したことを特徴とする沈砂
    池における臭気放散防止装置。
JP14358583U 1983-09-19 1983-09-19 沈砂池における臭気放散防止装置 Granted JPS6053391U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14358583U JPS6053391U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 沈砂池における臭気放散防止装置

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JP14358583U JPS6053391U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 沈砂池における臭気放散防止装置

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Publication Number Publication Date
JPS6053391U JPS6053391U (ja) 1985-04-15
JPH0120968Y2 true JPH0120968Y2 (ja) 1989-06-23

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ID=30320461

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JP14358583U Granted JPS6053391U (ja) 1983-09-19 1983-09-19 沈砂池における臭気放散防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010099403A (ko) * 2001-09-25 2001-11-09 류주환 역류수 방지 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925448Y2 (ja) * 1982-04-13 1984-07-26 丸誠重工業株式会社 沈砂池における防臭用遮閉装置

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JPS6053391U (ja) 1985-04-15

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