JPH0120781Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は自動車用灯具に使用されるバルブソケ
ツトの取付構造に関し、更に詳しくはコードの替
りにフレキシブルプリント基板を用いてバルブと
電気的に接続するようにしたバルブソケツトの取
付構造に関するものである。

＜従来の技術＞ 従来のこの種バルブソケツトの取付構造では、
フレキシブルプリント基板をそのサーキツト面を
表側にしてバツクカバー上面に取付けていた。そ
の為に、フレキシブルプリント基板のサーキツト
はバルブ乃至はソケツト（本体）と接触する箇所
（コンタクト部）以外は絶縁被膜で被覆して、他
の部材との接触（シヨート）や漏電の防止を図る
必要があつた。しかし乍ら、フレキシブルプリン
ト基板のサーキツト面を絶縁被膜でコーテイング
（被覆）することはコスト高になる不具合を有す
る。

＜考案が解決しようとする課題＞ 本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされ
たものであり、フレキシブルプリント基板のサー
キツト面を格別に絶縁被膜などでもつてコーテイ
ング（被覆）せずとも他の部材との接触（シヨー
ト）や漏電を確実に防止することが出来、しかも
構造が簡単で組立てが容易であると共に、バルブ
とフレキシブルプリント基板との電気的接続を確
実に行ない得るバルブソケツトの取付構造を提供
せんとするものである。

＜課題を解決するための手段＞ 斯る目的を達成する本考案バルブソケツトの取
付構造は、導電性金属板を円筒状に曲げて形成し
たソケツト本体を基台上に取付け、該ソケツト本
体のバルブ挿着口とは反対側に、プラス用コンタ
クトを臨ませると共にアース用コンタクトをソケ
ツト本体から一体に延設せしめ、上記両コンタク
トを前記基台の側壁面に並列状に沿わせ、他方フ
レキシブルプリント基板をそのサーキツト面をバ
ツクカバー側にしてバツクカバー上に取付け、該
フレキシブルプリント基板に略コ字型の切込みを
形成してコンタクト押圧片部を区画形成すると共
に、該コンタクト押圧片部の裏側に上記サーキツ
トと連続したコンタクト部を形成せしめ、該コン
タクト押圧片部を直角に起立せしめて上記コンタ
クト部を現出させると共に起立させた跡の空間部
分をソケツト挿入穴となし、該ソケツト挿入穴に
前記基台付ソケツト本体を挿入させて前記アース
用コンタクトとプラス用コンタクトを各々上記コ
ンタクト押圧片部のコンタクト部に圧接させるよ
うにした事を特徴としたものである。

＜実施例＞ 以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

ソケツト本体ＡはＪスロツト部１等各部を予め
打抜き加工により形成した導電性金属板を円筒状
に曲げて形成してなり、そのバルブ挿着口２とは
反対側端縁に取付脚３を同一体に延設して基台Ｂ
上面部に固着取付ける。又、ソケツト本体Ａのバ
ルブ挿着口２と反対側にはアース用コンタクト４
を同一体に延設すると共に、基台Ｂに取付けたプ
ラス用コンタクト５のバルブ接触側５ａをソケツ
ト本体Ａの内部に臨ませ、両コンタクト４，５を
基台Ｂの側壁部B′に並列状に沿わせる。

基台Ｂは絶縁性を有する合成極脂材を用いて適
宜大きさのブロツク形状に形成し、その上面部に
ソケツト本体Ａを一体に取付けると共に、側壁部
B′にソケツト本体Ａのアース用コンタクト４と
プラス用コンタクト５を互いに並列状に沿わせて
設置させる。

而して、この基台付ソケツト本体Ａのバルブ挿
着口２にバルブＣを挿着すれば、バルブＣの口金
C₁部分（マイナス端子）はアース用コンタクト
４と導通状態となり、バルブＣのプラス端子C₂
はプラス用コンタクト５のバルブ接触側５ａと弾
性的に接触して導通状態となるので、この基台付
ソケツト本体Ａをフレキシブルプリント基板Ｄの
ソケツト挿入穴６内に挿入して、アース用コンタ
クト４及びプラス用コンタクト５を夫々フレキシ
ブルプリント基板Ｄのコンタクト押圧片部７に形
成したコンタクト部８に圧接させ、フレキシブル
プリント基板ＤのサーキツトD₂とバルブＣとを
電気的に導通接続させるものである。

フレキシブルプリント基板Ｄは従来品と同様、
絶縁性に優れたベースプレートD₁の上面に導電
性に優れた銅箔のサーキツトD₂を一体形成して
なり、そのサーキツトD₂側の面をバツクカバー
側にしてバツクカバーＥ上面に取付ける。そし
て、フレキシブルプリント基板Ｄには、上記基台
付ソケツト本体Ａを装着させるバツクカバーＥの
取付穴１１と対応する部分に、第３図に示す如く
略コ字型の切込み９，１０を形成してコンタクト
押圧片部７を区画形成し、且つそのコンタクト押
圧片部７の裏側にサーキツトD₂と連続したコン
タクト部８を形成せしめる。かくして、切込み
９，１０に囲まれたコンタクト押圧片部７を直角
に曲げ起して、基台付ソケツト本体Ａのアース用
コンタクト４及びプラス用コンタクト５と接触す
るコンタクト部８を現出させると共に、コンタク
ト押圧片部７を起立させた跡の空間部分をソケツ
ト挿入穴６となすものである。尚、第１図乃至第
４図に示した第１実施例では、第１の切込み９に
それより大きな略コ字型の第２の切込み１０を対
向させてコンタクト押圧片部７を区画形成せし
め、コンタクト押圧片部７を直角に起立させた時
サーキツトD₂のコンタクト部８がフレキシブル
プリント基板Ｄより下部に位置するようになし、
又第５図及び第６図に示した第２実施例ではコン
タクト押圧片部７を直角に起立させた時、サーキ
ツトD₂のコンタクト部８がフレキシブルプリン
ト基板Ｄより上部に位置するようにしたものであ
るが、いずれの場合も、コンタクト押圧片部７を
直角に起立させた時、コンタクト押圧片部７の裏
側に形成したサーキツトD₂のコンタクト部８が
ソケツト挿入穴６側に現出すれば良いものであ
る。

而して、前記基台付ソケツト本体Ａをフレキシ
ブルプリント基板Ｄのソケツト挿入穴６に上方か
ら挿入させ、アース用コンタクト４とプラス用コ
ンタクト５を各々コンタクト押圧片部７のコンタ
クト部８に圧接させると共に、基台Ｂをバツクカ
バーＥの取付穴１１内に嵌合装着させれば、バル
ブソケツトの取付けを完了する。尚、図中１２は
基台ＢがバツクカバーＥの取付穴１１から不用意
に脱落するのを防止する為の係合突起である。

＜考案の効果＞ 本考案バルブソケツトの取付構造は斯様に構成
したので、フレキシブルプリント基板のサーキツ
トは絶縁性に優れたベースプレートとバツクカバ
ーとでもつてサンドイツチされ、従つてサーキツ
トを格別に絶縁被膜などでもつてコーテイング
（被覆）せずとも他の部材との接触（シヨート）
や漏電を確実に防止し得、従来品よりサーキツト
を絶縁被膜でコーテイングしない分だけコストの
低減化を図ることが出来る。

しかも、フレキシブルプリント基板には、その
サーキツトと連続したコンタクト部を裏側に形成
したコンタクト押圧片部を区画形成せしめ、その
コンタクト押圧片部を直角に起立させることによ
り上記コンタクト部を現出させると同時にソケツ
ト挿入穴を形成せしめ、そのソケツト挿入穴に基
台付ソケツト本体を挿入して基台付ソケツト本体
側のアース用コンタクト及びプラス用コンタクト
をフレキシブルプリント基板側のコンタクト部に
圧接するようにしたので、構造が極めて簡単で部
品点数が少なく、且つ組立作業を容易に行なうこ
とが出来ると同時に、電気的接続が確実で、大巾
なコスト低減化を図ることが出来る。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案第１実施例を示し、
第１図は基台付ソケツト本体の斜視図、第２図は
フレキシブルプリント基板に取付けた状態の断面
図、第３図及び第４図はフレキシブルプリント基
板の斜視図で第３図はコンタクト部を起立させる
前の状態、第４図はコンタクト部を起立させた状
態を示す。第５図及び第６図は本考案第２実施例
を示し、第５図はフレキシブルプリント基板の斜
視図、第６図は取付状態を示す断面図である。 図中、Ａはソケツト本体、Ｂは基台、B′は基
台の側壁面、Ｃはバルブ、Ｄはフレキシブルプリ
ント基板、D₂はサーキツト、Ｅはバツクカバー、
２はバルブ挿着口、４はアース用コンタクト、５
はプラス用コンタクト、６はソケツト挿入穴、７
はコンタクト押圧片部、８はコンタクト部、９，
１０は切込み、１１は取付穴、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導電性金属板を円筒状に曲げて形成したソケツ
   ト本体を基台上に取付け、該ソケツト本体のバル
   ブ挿着口とは反対側に、プラス用コンタクトを臨
   ませると共にアース用コンタクトをソケツト本体
   から一体に延設せしめ、上記両コンタクトを前記
   基台の側壁面に並列状に沿わせ、他方フレキシブ
   ルプリント基板をそのサーキツト面をバツクカバ
   ー側にしてバツクカバー上に取付け、該フレキシ
   ブルプリント基板に略コ字型の切込みを形成して
   コンタクト押圧片部を区画形成すると共に、該コ
   ンタクト押圧片部の裏側に上記サーキツトと連続
   したコンタクト部を形成せしめ、該コンタクト押
   圧片部を直角に起立せしめて上記コンタクト部を
   現出させると共に起立させた跡の空間部分をソケ
   ツト挿入穴となし、該ソケツト挿入穴に前記基台
   付ソケツト本体を挿入させて前記アース用コンタ
   クトとプラス用コンタクトを各々上記コンタクト
   押圧片部のコンタクト部に圧接させるようにした
   事を特徴とするバルブソケツトの取付構造。