JPH01207115A - 低湿度保管庫における低湿度維持装置 - Google Patents

低湿度保管庫における低湿度維持装置

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JPH01207115A
JPH01207115A JP63029691A JP2969188A JPH01207115A JP H01207115 A JPH01207115 A JP H01207115A JP 63029691 A JP63029691 A JP 63029691A JP 2969188 A JP2969188 A JP 2969188A JP H01207115 A JPH01207115 A JP H01207115A
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JP
Japan
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humidity
chamber
low
constant
gas
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JP63029691A
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Inventor
Kenzo Hayashi
林 鍵三
Yukihiko Kojima
小島 幸彦
Kozo Hayashi
宏三 林
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Tokiwa Electric Co Ltd
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Tokiwa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、低湿度に維持する恒湿対象物の雰囲気の気体
の湿度(ここでは、気体が水蒸気を含む度合を意味する
)を下げて低湿度を維持することにより、その恒湿対象
物を恒湿状態に保持する低湿度保管庫における低湿度維
持装置に関するもので、ドライフラワ−1お茶、椎茸等
の茸類、種子、穀物、果物、野菜、魚介類、肉類、海苔
、海草等の乾燥食品、薬草、漢方薬、薬品類、糸及び衣
類等の繊維類、紙類、皮革、木材、陶磁器の成形に使用
される石こう型等を低湿度条件で恒湿するものである。
特に、恒湿対象物の雰囲気温度を低温状態に低下させる
ことなく使用でき、その雰囲気温度は室内温度範囲とす
ることができる。また、必要に応じて、所定の温度に恒
湿対象物の雰囲気温度を設定するものにも使用できる。
しかも、恒湿度状態で運転中に、停電等の電源異常が生
じても、補助vi儲によって恒湿対象物の雰囲気温度を
低湿度状態に維持できるものである。
[従来の技術] この種の低湿度保管庫における低湿度維持装置の技術に
似た従来例の技術として、閉じられた包装用容器の中に
生石灰、シリカゲル等の乾燥剤が封入されて、所定のお
茶、椎茸等の商品の乾燥状態を維持するものがある。
また、工業的には所定の室内に設置する除湿機がある。
この種の除湿機は、所定の室内に設置され、その室内の
空気の相対湿度を40%RH程度に低下させるものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] 閉じられた包装用容器の中に入れられた乾燥剤による乾
燥は、比鮫的高い乾燥状態が維持されるもののその容積
が限られており、大形化した場合には低湿度で恒湿状態
を維持する制御が困難であるという問題点があった。ま
た、所定の室内に設置する除湿機は、特定の範囲の空気
を部分的に飽和蒸気圧まで温度を降下させ、その湿度を
除去するものであるから湿度が低下できるものの、低湿
度状態、例えば、常温下で相対湿度が30%RH程度以
下に維持できる程度の除湿能力を有しないという問題点
があった。
そして、停電等が発生した場合、それまで所定の低湿度
に維持していた所定の室内の湿度が上昇するという問題
点があった。この対策として、出入口を二重構造及び接
合部分をコーキング剤で封止し、気密性を高める手段を
採用した構造を採ることによって対応することができる
。しかし、この場合でも、封止された室内の湿度が徐々
に上昇し、特に、日本では春から夏にかけて室外の湿度
の影響が顕著に大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点を解決すべくなされたもの
で、電源異常の場合でも所定時間以上庫内の雰囲気湿度
を低湿度状態に維持できる低湿度保管庫における低湿度
維持装置の提供を課題とするものである。
[課題を解決するための手段」 第一の発明にかかる低湿度保管庫における低湿度維持装
置は、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室と
、前記恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除去し
て、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気体生
成手段と、前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する
恒湿室の内壁面に配設し、吸湿性の材料で形成しf、−
湿度緩衝部材からなるものである。
また、第二の発明にかかる低湿度保管庫における低湿度
維持装置は、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒
湿室と前記恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除
去して、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気
体生成手段と、前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容
する恒湿室の外部に配設し、前記低湿度気体生成手段の
動作停止時に動作可能とした乾燥剤が内蔵された低湿度
維持手段からなるものである。
そして、第三の発明は上記発明を組合せてなるものであ
る。
[作用] 第一の発明においては、低湿度に維持する恒湿対象物を
収容する恒湿室の外部に設置され、低湿度の気体を前記
恒湿室に供給する低湿度気体生成手段によって、低湿度
に維持する恒湿対象物を低湿度気体の雰囲気中とし、低
湿度に維持する恒湿対象物を低湿度状態とする。同時に
、前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の
内壁面に配設した吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材も
、低湿度気体の雰囲気中となり湿度緩衝部材も低湿度状
態となる。通常は、このように運転されており、低湿度
保管庫として機能する。
前記低湿度保管庫の制御機能、即ち、低湿度気体生成手
段が停止すると、それまで低湿度気体生成手段によって
低湿度に維持されていた湿度緩衝部材は、低湿度に維持
する恒湿対象物を収容する恒湿室の雰囲気気体の除湿を
行ない、継続して、低湿度に維持する恒湿対象物を低湿
度気体の雰囲気中とし、低湿度に維持する恒湿対象物を
低湿度状態に保持する。
また、第二の発明においては、第一の発明の湿度)1’
ff部材に替えて、低湿度に維持する恒湿対象物を収容
する恒湿室の外部に配設し、低湿度気体生成手段の動作
停止時に動作可能とした乾燥剤が内蔵されてなる低湿度
維持手段を具備するものである。前記低湿度気体生成手
段の動作停止時に動作可能とした乾燥剤が内蔵されてな
る低湿度維持手段は、所定時間の間、低湿度維持手段の
能力によって、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する
恒湿室の雰囲気気体の除湿を行ない、継続して、低湿度
に維持する恒湿対象物を低湿度気体の雰囲気中とし、低
湿度に維持する恒湿対象物を低湿度状態に保持する。
そして、第三の発明においては、第一の発明の湿度緩衝
部材及び低湿度維持手段を具備することにより、低湿度
気体生成手段の動作停止時に湿度緩衝部材及び動作可能
とした乾燥剤が内蔵されてなる低湿度維持手段は、所定
時間の間、湿度緩衝部材及び低湿度維持手段の能力によ
って、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の
雰囲気気体の除湿を行ない、継続して、低湿度に維持す
る恒湿対象物を低湿度気体の雰囲気中とし、低湿度に維
持する恒湿対象物を低湿度状態に保持する。
「実施例] 第1図は第一の発明の低湿度保管庫における低湿度維持
装置の実施例の全体構成図、第2図は第1図の実施例で
使用した湿度緩衝部材の要部拡大図である。
図において、除湿室10は略直方体のハウジング11か
らなり、前記ハウジング11内には、垂直方向に複数段
に区劃する通気性を有する棚12が配設されている。前
記1111112には乾燥剤として天然ゼオライト13
が載置されている。即ち、除湿室10内には、複数段に
天然ゼオライト13の層が形成されている。前記複数段
の天然ゼオライト13の層の最下部には、電熱線による
加熱手段14が配設されている。また、除湿室10の上
部には温度センサEが配設されている。そして、略直方
体のハウジング11の上部には、エアーフィルタ43を
介して循環用ファン16が配設されている。前記循環用
ファン16の出力側には2位置切換弁である乾燥用循環
弁15及び恒湿用送出弁41が設けられている。
前記ハウジング11の下部と乾燥用循環弁15の送出側
との間には、循環路45が連通状態に接続されており、
前記循環路45にはその表面積を大きくすべく冷却フィ
ン18が配設されている。
前記冷却フィン18は冷却用ファン17によって冷却さ
れる。また、前記循環路45の下端にはドレン排出弁1
9が配設されている。
また、他方の除湿室20も、同様の構成であり、除湿室
20は略直方体のハウジング21からなり、前記ハウジ
ング21内には、垂直方向に複数段に区劃する通気性を
有する棚22が配設されている。
前記棚22には乾燥剤として天然ゼオライト23が載置
されている。即ち、除湿室20内には、複数段に天然ゼ
オライト23の層が形成されている。
前記複数段の天然ゼオライト23の層の最下部には、電
熱線による加熱手段24が配設されている。
また、除湿室20の上部には温度センサFが配設されて
いる。そして、略直方体のハウジング21の−L部には
、エアーフィルタ44を介して循環用ファン26が配設
されている。前記循環用ファン26の出力側には2位置
切換弁である乾燥用循環弁25及び恒湿用送出弁42が
設けられている。
前記ハウジング21の下部と乾燥用循環弁25の送出側
との間には、循環路46が連通状態に接続されており、
前記循環路46にはその表面績を大きくすべく冷却フィ
ン28が配設されている。
前記冷却フィン28は冷却用ファン27によって冷却さ
れる。また、前記循環路46の下端にはドレン排出弁2
9が配設されている。
なお、前記加熱手段14及び前記加熱手段24は電熱線
に限定されるものではなく、ガス、灯油或いは重油燃焼
装置とすることができる。
また、エアーフィルタ43及びエアーフィルタ44は除
湿室10または除湿室20から送出される低湿度の気体
中に含まれる塵埃等の除去を行うものである。この種の
エアーフィルタ43及びエアーフィルタ44は、必ずし
も必要とするものではない。例えば、天然ゼオライト1
3自体にエアーフィルタの効果があり、更に、最下部の
天然ゼオライト13層は加熱手段14で加熱され、天然
ゼオライI・13層で除去された塵埃等は、焼却または
気化に、J:って除去できるから、通常状態では清浄さ
れた低湿度の気体を給気用気体循環路  40aから恒
湿室30に供給することができる。
しかし、天然ゼオライト13の繰返しの再使用により、
天然ゼオライト13が脆くなった場合等には、顕著に、
エアーフィルタ43及びエアーフィルタ44の効果が生
ずる。
そして、低湿度に維持する恒湿対象物50を収容する恒
湿室30は、恒湿対象物50を収容する容積を広くすべ
く構成されたハウジング31からなる。前記ハウジング
31の内壁には、第2図の要部拡大図に示すように、内
部に天然ゼオライト36aを詰込んだ通気性を有する合
成樹脂からなり、ハウジング31に流通路36cを配設
した箱状容器36bからなる湿度緩衝部材36が側壁部
及び天井部に配設されている。また、前記ハウジング3
1内には、垂直方向に複数段に区劃する通気性を有する
棚32が配設されている。前記ILl]32には低湿度
に維持する恒湿対象物50が載置される。更に、恒湿室
30のハウジング31の上部には、恒湿室30内の低湿
度の雰囲気を均一化する攪拌ファン35が取付けられて
いる。また、恒湿室30の内部に湿度センサCが配設さ
れている。
前記除湿室10及び除湿室20の上部と前記恒湿室30
の上部との間には、気体循環附勢手段としての循環用フ
ァン16及び恒湿用送出弁41を介して、または気体循
環附勢手段としての循環用ファン26及び恒湿用送出弁
42を介して、給気用気体循環路40aが連通状態に接
続されている。
前記給気用気体循環路40aの除湿室10側、給気用気
体循環路40aの除湿室20側には、除湿室10または
除湿室20から給気用気体循環路40aで送出する気体
を、個々に遮断状態とする2位置切換弁である恒湿用送
出弁41または恒湿用送出弁42が設けられており、前
記恒湿用送出弁41は乾燥用循環弁15の開閉動作と反
対の動作を行ない、また、前記恒湿用送出弁42は乾燥
Jflfにi環弁25の開閉動作と反対の動作を行なう
また、前記恒湿室30の下部から前記除湿室10の循環
路45または除湿室20の循環路46との間に、排気用
気体循環路40bが連通状態に設けられている。前記排
気用気体循環路40bの循環路45との接続部側、排気
用気体循環路40bの循環路46との接続部側の上部の
間には、各々排気用気体循環路40bで送出されてきた
気体を、除湿室10または除湿室20に導くのを遮断状
態とする2位置切換弁である恒湿用排出弁47または恒
湿用排出弁48が設けられている。
除湿室10及び除湿室20は、次のように動作する。な
お、除湿室20の動作は除湿室10の動作と全く同じで
あるから、その説明は省略する。
乾燥用循環弁15を閉じ、恒湿用送出弁41及び恒湿用
排出弁47を開とし、除湿室10のハウジング11の」
二部の循環用ファン16が動作すると、排気用気体wi
環路40bを介して除湿室10に気体の供給を受け、気
体中の水分は乾燥剤として用いている複数段の天然ゼオ
ライ1〜13の層を通過して除湿され、給気用気体循環
路40aから低湿度の気体となって送出される。即ち、
天然ゼオライト13は気体中の湿度を除去する除湿動作
を行う。
また、恒湿用送出弁41及び恒湿用排出弁47を閉じ、
乾燥用循環弁15を開とし、除湿室10のハウジング1
1の上部の循環用ファン16を動作させる。同時に、前
記循環路45の冷却フィン18を冷却すべく、冷却用フ
ァン17を駆動させて冷却する。そして、前記循環路4
5の下端に配設したドレン排出弁19を開とする。更に
、複数段の天然ゼオライ1−13の層の最下部に配設さ
れている加熱手段14をオンとすると、天然ゼオライト
13の層が加熱手段14によって加熱され、除湿室10
のハウジング11の上部の循環用ファン16によって、
高湿度の気体が循環路45を通過してハウジング11の
下部に戻る。このとき、循環路45で高湿度の気体が冷
却用ファン17で冷却されて結露する。結露した水分は
循環路45の下端に配設したドレン排出弁19から水滴
として排出される。即ち、除湿室10のハウジング11
内に収納されている天然ゼオライト13を、加熱手段1
4で加熱することにより、天然ゼオライト13が吸着し
た水分を蒸気として脱湿する脱湿動作を行う。
そして、低湿度に維持する恒湿対象物50を収容する恒
湿室30は次のように動作する。
恒湿室30のハウジング31の上部には、給気用気体循
環路40aが接続されていて、そこから、除湿室10及
び/または除湿室20で除湿された低湿度の気体が供給
される。恒湿室30内に供給された低湿度の気体は、攪
拌ファン35で攪拌され、恒湿室30のハウジング31
内の雰囲気を均一に低湿度状態とする。
したがって、ハウジング31内の垂直方向に複数段に区
劃された通気性を有する棚32に載置された低湿度に維
持する恒湿対象物50中の水分が、低湿度状態の雰囲気
中の湿度よりも高いとき、低湿度状態の雰囲気中に蒸発
し、低湿度に維持する恒湿対象物50は徐々に除湿され
る。同時に、ハウジング31の′rA]壁には天然ゼオ
ライト36aを詰込んだ通気性を有する合成樹脂で形成
した箱状容器36bからなる湿度緩衝部材36が側壁部
及び天井部に配設されているから、前記恒湿対象物50
と同様に前記湿度緩衝部材36も徐々に除湿されて乾燥
状態となる。
この間、ハウジング31内の雰囲気は、恒湿室30のハ
ウジング31の下部から排気用気体循環路40bにより
、除湿室10及び/または除湿室20に排出され、除湿
室10及び/または除湿室20で低湿度に維持する恒湿
対象物50及び湿度緩衝部材36の天然ゼオライト36
aから除去した水分を乾燻剤である天然ゼオライト13
に吸着させ、再び、給気用気体循環路40aから、低湿
度の気体としてハウジング31内に供給される。
故に、ハウジング31内の雰囲気は、常に、低湿度状態
を保つことができ、結果的に、恒湿室30内の低湿度に
維持する恒湿対象物50及び湿度緩衝部材36の天然ゼ
オライト36aは、所定の低湿度状態が維持される。
また、除湿室10及び除湿室20と恒湿室30との間の
気体循環路及び気体循環附勢手段は、次のように構成さ
れ、動作する。
給気用気体循環路40a及び排気用気体循環路40bは
、前記除湿室10及び除湿室20と前記恒湿室30との
間に配設され、除湿室10及び除湿室20と前記恒湿室
30の相互間に気体を循環させる気体循環路を構成する
。そして、気体循環附勢手段である循環用ファン16は
給気用気体循環路40aの除湿室10側に、また、気体
循環附勢手段である循環用ファン26は給気用気体循環
路40aの除湿室20側に配設され、除湿室10及び除
湿室20と前記恒湿室30の相互間に気体を循環させる
ように気体を附勢する。前記循環用ファン16または循
環用ファン26は除湿室10及び/または除湿室20で
得られた低湿度気体に圧力を加えて、恒湿室30に送給
すると共に、除湿室10及び除湿室20側の排気用気体
循環路40b及び循環路45または排気用気体循環路4
0b及び循環路46の圧力を低下させることによって、
除湿室10及び除湿室20から恒湿室30に低湿度気体
の供給を受けるものである。したがって、給気用気体循
環#140aでは、除湿室10及び/または除湿室20
側から恒湿室30に気体が流動し、排気用気体循環路4
0bでは恒湿室30側から除湿室10及び/または除湿
室20側に気体が流動する。
次に、本実施例の低湿度保管庫における低湿度維持装置
の全体動作を説明する。
まず、最初または前回の恒湿制御の終了後に、除湿室1
0及び除湿室20の加熱手段14及び加熱手段24に電
力を供給し、天然ゼオライト13及び天然セ゛オライド
23の層を脱湿して乾燥状態にし、その後、乾燥用循環
弁15及び乾燥用循環弁25を閉、恒湿用送出弁41及
び恒湿用排出弁47を閏、恒湿用送出弁42及び恒湿用
排出弁48を閉、ドレン排出弁19及びドレン排出弁2
9を閉としておく。
そして、恒湿室30のハウジング31内の棚32に、低
湿度に維持する恒湿対象物50を載置して恒湿室30の
扉等を封止状態とする。序で、温度センサE及び温度セ
ンサFが所定の温度以下に降下しているとき、恒湿用送
出弁41及び恒湿用排出弁47並びに恒湿用送出弁42
及び恒湿用排出弁48を開とし、循環用ファン16及び
循環用ファン26を駆動する。所定の時間経過後に、一
方の除湿室10または除湿室20を停止状態とする。即
ち、低湿度保管庫における低湿度維持装置の駆動の初期
には、恒湿室30のハウジング31内の雰囲気中の水分
及び低湿度に維持する恒湿対象物50及び湿度緩衝部材
36の表面の水分を除去する必要性から、同時に2台の
除湿室10及び除湿室20を駆動し、応答性を高くして
恒湿室30の雰囲気を低湿度とする。
ある程度の低湿度となった時点で、一方の除湿室10ま
たは除湿室20を停止状態とする。例えば、除湿室20
を停止したとする。除湿室20の恒湿用送出弁42及び
恒湿用排出弁48を閉とし、乾燥用循環弁25を開及び
ドレン排出弁29を開とし、循環用ファン26が駆動し
た状態で、加熱手段24に電力を供給して天然ゼオライ
ト23を脱湿して乾燥状態にし、その後、天然ゼオライ
ト23を冷却しておく。この間、恒湿室30の雰囲気は
除湿室10の能力で低湿度の恒湿状態に維持する。
このようにして、循環用ファン16によって供給された
乾燥気体は、恒湿室30内の低湿度に維持する恒湿対象
物50及び湿度緩衝部材36をその雰囲気中に置き、恒
湿室30から排出された気体中の水分は除湿室10の天
然ゼオライト13によって除湿される。除湿室10の能
力で恒湿室30の雰囲気を所定時間低湿度に維持した後
、或いは除湿室10の能力で恒湿室30の雰囲気を所定
の低湿度に維持できなくなったとき、更に、雰囲気を低
湿度に維持するために、除湿室10側の恒湿用送出弁4
1及び恒湿用排出弁47を閉じ、除湿室20側の恒湿用
送出弁42及び恒湿用排出弁48を開とする。そして、
除湿室20の能力で恒湿室30の雰囲気を低湿度に維持
する。前記除湿能力が低下した除湿室10はその乾燥用
循環弁15及びドレン排出弁19を開とし、加熱手段1
4に電力を供給して天然ゼオライト13を脱湿して乾燥
状態にし、その後、天然ゼオライ゛ト13を冷却してお
く。この除湿室10及び除湿室20の繰返し再生操作に
より、恒湿室30内の低湿度に維持する恒湿対象物50
及び湿度緩衝部材36を常温下で恒湿状態に維持するこ
とができる。
そして、常温下で恒湿状態に維持しているとき、停電等
の電源異常または制御系の異常が発生ずると、湿度に&
間部材36の天然ゼオライト36aが、恒湿室30の外
部から侵入する水分、またはその構成体から発生する水
分、または低湿度に維持する恒湿対象物50から発生す
る水分を吸収する。
したがって、電源異常または制御異常が発生すると、湿
度緩衝部材36の能力によって除湿を行なうことになり
、除湿室10及び除湿室20の機能に無関係に低湿度状
態が暫くの間継続できる。故に、この時間の間に、前記
電源異常または制御異常等の異常を回復させれば、恒湿
対象物50の含有水分を多くすることなく恒湿室30内
を低湿度に維持できる。
なお、恒湿室30内が所定の低湿度状態になったとき、
恒湿用送出弁41及び恒湿用排出弁47を閉、恒湿用送
出弁42及び恒湿用排出弁48を閏として恒湿室30を
独立状態とすれば、除湿室10及び除湿室20に無関係
に低湿度状態が暫くの間維持できる。しかし、恒湿用送
出弁41及び恒湿用排出弁47を閉、恒湿用送出弁42
及び恒湿用排出弁48を閉として恒湿室30を独立状態
とする時間をあまり長時間とすると、湿度緩衝部材36
の能力によって除湿を行なうことになり、この後、停電
等の電源異常及び制御系の異常が発生すると、これらの
電源異常及び制御異常に対応できなくなる場合も生じ得
る。したがって、恒湿用送出弁41及び恒湿用排出弁4
7を閉、恒湿用送出弁42及び恒湿用排出弁48を閉と
して恒湿室30を独立状態とする時間は、湿度緩衝部材
36の能力及び異常事態回復時間によって決定する必要
がある。
上記の実施例の低湿度保管庫における低湿度維持装置に
おいては、除湿室10及び除湿室20を使用する場合に
ついて説明したが、低湿度に維持する恒湿対象物50の
種類及びそれを収容する恒湿室30の容積及び構造によ
っては、運転初期から除湿室10または除湿室20の交
互運転のみとすることができる。または、運転初期から
1台の除湿室10のみの運転とすることができる。
また、上記実施例では、湿度11%部材として天然ゼオ
ライトを内蔵する合成樹脂の容器を用いているが、本発
明を実施する場合には、これに限定されるものではなく
、乾燥剤を漉き込んだ紙をハニカム状とし、その開口部
を内側にして湿度tl’r部材としてもよい。或いは、
天然ゼオライト等の乾燥剤を詰込んだ通気性を有する袋
体で湿度tR?N部材を構成してもよい。何れにせよ、
本発明を実施する場合の湿度緩衝部材は、外部の除湿能
力によって所定の低湿度状態に維持することができ、か
つ、自己の能力によって所定の時間、低湿度状態を維持
する能力のある乾燥能力を有するものであればよい。
そして、上記実施例では、ハウジング31の内壁には、
湿度緩衝部材36が側壁部及び天井部に配設されたもの
であるが、本発明を実施する場合には、前記実施例の構
成に限定されたものではなく、ハウジング31の側壁部
または天井部、側壁部の一部及び/または天井部の一部
とすることができる。
次に、第1図に示した実施例の低湿度保管庫における低
湿度維持装置をマイクロコンピュータCPUで制御する
場合について説明する。
第3図は本発明の実施例の低湿度保管庫における低湿度
維持装置を制御する制御回路の回路図である。
図において、マイクロコンピュータCPUは、市販のA
/D変換回路内蔵またはA/D変換回路外付のマイクロ
コンピュータが使用できる。ここでは、A/D変換回路
が内蔵されていないマイクロコンピュータCPUとして
説明する。除湿室10の温度を検出する温度センサEの
出力、除湿室20の温度を検出する温度センサFの出力
、湿度センサCの出力は、各々A/D変換回路A1、A
2 、A5を介してマイクロコンピュータCPUの入力
ポートに接続される。なお、前記A/D変換回路AI 
、A2、A5はアナログゲートにより、その数を減すこ
とができる。更には、マルチプレクサの使用により、マ
イクロコンピュータCPUの使用入力ポートを少なくす
ることができる。また、テンキーTNはマイクロコンピ
ュータCPUの走査出力によって、所定のビット長を走
査し、そのコード出力によってキーの動作を判断するし
のである。前記テンキー]゛Nは恒湿室30の動作温度
範囲の上限設定温度Dl’H及び恒湿室30の維持湿度
トITI+の設定を行うものである。種目別選択スイッ
チSWは乾燥対象に応じて、マイクロコンピュータCP
UのROMに記憶している恒湿室30の動作温度範囲の
上限設定温度DT’H及び恒湿室30の維持湿度)IT
Hの設定を行うものである。
したがって、種目別選択スイッチSWを操作した場合に
は、テンキーTNで前記の設定は不要となる。ドアース
イッチDSは恒湿室30内に低湿度に維持する恒湿対象
物50を収納して、その扉(図示せず)を閉じたときに
動作するスイッチである。これらのスイッチ類は、マイ
クロコンピュータCPUの入力ポートに接続されている
また、乾燥用循環弁15.乾燥用循環弁25並びに恒湿
用送出弁41.恒湿用送出弁42及び恒湿用排出弁47
.恒湿用排出弁48は、各々ドライバー回路DI 、D
2 、D3 、D4 、D5 、DB、及びリレーRY
I 、RY2 、RY3 、RY4 。
RY5 、RY6を介して、ドレン排出弁19.ドレン
排出弁29はドライバー回路D12. D13及びリレ
ーRY12.RY13を介して、マイクロコンピュータ
CPUの出力ポートに接続されている。同様に、循環用
ファン16及び循環用ファン26並びに攪拌ファン35
のモータは、各ドライバー回路D7 、DB 、D9及
びリレーRY7 、RY8 。
RY9を介して、マイクロコンピュータCPUの出力ポ
ートに接続されている。また、加熱手段14及び加熱手
段24は各ドライバー回路D 10゜Dll及びリレー
IIYIO,RY11を介して、マイクロコンピュータ
CPUの出力ポートに接続されている。同じく、冷却用
ファン17.冷却用ファン27はドライバー回路D14
. D15及びリレーRY14.RY15を介して、マ
イクロコンピュータCPUの出力ポートに接続されてい
る。
そして、本実施例の低湿度保管庫における低湿度維持装
置は次のように制御される。なお、第4図は本発明の実
施例の低湿度保管庫における低湿度維持装置の制御を示
すメインルーチンのフローチャート、第5図及び第6図
は同じく恒湿処理ルーチンのフローチャー1〜、第7図
及び第8図は同じく脱湿処理サブルーチンのフローチャ
ートである。
「メインルーチン」 まず、図示しない電源スィッチを投入して、本実施例の
低湿度保管庫における低湿度維持装置に電源を供給する
ことにより、このメインプログラムの処理が開始される
スデップS1で本プログラムを実行するに必要なメモリ
、各ボートを初期化する。ステップS2で恒湿室30の
使用条件の動作温度の上限を設定する。即ち、恒湿対象
物50に合ぜてテンキーTNまたは種目別選択スイッチ
SWにより、動作温度の上限設定温度DTH1及び恒湿
室30の恒湿状態の維持湿度HTHをセットする。ステ
ップS3で動作温度の上限設定温度DTH及び恒湿室3
0の恒湿状態の維持湿度HT)1のセット完了が判断さ
れると、ステップS4で恒湿室30の扉が閉じられてド
アースイッチDSがオンとなるのを待って、ステップS
5の処理に入る。ステップS5では恒湿室30の攪拌フ
ァン35をオンとし、恒湿室30内の湿度分布を均一化
する。ステップS6で脱湿完了フラグF1の状態をみて
、除湿室10が脱湿処理を完了しているか判断する。脱
湿完了フラグF1が“H′°のとき、即ち、脱湿完了フ
ラグF1が立っているとき、ステップS7で脱湿完了し
た除湿室10の温度を温度センサEの出力から判断して
、温度センサEの出力が上限設定温度D[11より低い
か判断する。温度センサEの出力が上限設定温度DT1
1より低いとき、ステップS8で「恒湿処理ルーチン1
」をコールし、除湿室10を用いて低湿度に維持する恒
湿対象物50及び恒湿室30に配設した湿度緩衝部材3
6を恒湿状態に維持するルーチンに入る。
また、ステップS6で脱湿完了フラグF1が“Lo”の
とき、即ち、脱湿完了フラグF1が降りているとき、ス
テップSっで「脱湿処理サブルーチン1.nをコールし
、除湿室10を乾燥状態にするルーチンに入り、ステッ
プSIOで除湿室20が脱湿処理を完了しているか、脱
湿完了フラグF2の状態で判断する。或いは、ステップ
S7で脱湿完了した除湿室10の温度を温度センサEの
出力から判断して、温度センサEの出力が上限設定温度
DT+4以上と判断したときも、同様に、ステップSI
Oの処理に入る。ステップS10で除湿室20が脱湿処
理を完了しており、脱湿完了フラグF2が“”II”の
とき、即ち、脱湿完了フラグF1が立っているとき、ス
テップ811で脱湿完了した除湿室20の温度を温度セ
ンサFの出力から判断して、温度センサFの出力が上限
設定温度り月1より低いか判断する。温度センサFの出
力が上限設定温度D’l’Hより低いとき、ステップS
12で「恒湿処理ルーチン■」をコールし、除湿室20
を用いて低湿度に維持する恒湿対象物50及び恒湿室3
0に配設した湿度緩衝部材36を恒湿状態に維持するル
ーチンに入る。
そして、ステップ810で脱湿完了フラグF2が“L゛
°のとき、即ち、脱湿完了フラグF2が降りているとき
、ステップ813で「脱湿処理サブルーチンTljをコ
ールし、除湿室20を乾燥状態にするルーチンに入り、
再度、ステップS6で除湿室10が脱湿処理を完了した
か、脱湿完了フラ乏゛ド1の状態で判断する。
このようにして「メインルーチン」では、動作温度の上
限設定温度DT)I及び恒湿室30の恒湿状態の維持湿
度HTIIのセットが完了すると、脱湿動作を完了して
乾燥状態にある除湿室10または除湿室20を選択して
、選択した除湿室10または除湿室20によって恒湿処
理ルーチンに入る。また、除湿室10まなは除湿室20
が脱湿処理が完了していないとき、脱湿処理サブルーチ
ンを選択するものである。
「恒湿処理ルーチン■」 なお、この「恒湿処理ルーチン■」は除湿室10によっ
て恒湿室30の低湿度に維持する除湿対象物50及び湿
度緩衝部材36を恒湿状態に維持するものであるが、基
本的には、「恒湿処理ルーチン■」のステップ1゛21
〜ステツプT29の動作と同じであるから、第6図の「
恒湿処理ルーチン■Jの動作説明を省略する。
まず、ステップS21で恒湿室30の湿度センサCの出
力と恒湿状態の維持湿度1−ITI+とを比敦し、湿度
センサCの出力が維持湿度HT’l+以」二のとき、ス
テップS22でタイマT’ ime 30の経過を判断
し、タイマ′r ime 30が所定の閾値Tthを経
過しているか判断する。即ち、湿度センサCの出力が維
持湿度H1’l+より大きくなってからの経過時間を測
定し、所定の閾値Tth以内に恒湿室30の湿度センサ
Cの値が所定の維持湿度TTI+より小さくならなかっ
たとき、現在使用中の除湿室10の脱湿処理が必要であ
ることと判断するものである。故に、ステップS22で
タイマTime30が所定の閾値Ttbを経過している
とき、恒湿室3o内での除湿能力が低下していることを
意味するから、このとき、ステップ828で脱湿完了フ
ラグF1を“l L II、即ち、脱湿完了フラグF1
を降ろし、ステップS29で天然ゼオライト13の除湿
能力を上げるため、r脱湿処理サブルーチンl」をコー
ルし、このルーチンを脱する。しかし、ステップS22
でタイ?Time30が所定の閾値1’th以内である
とき、ステップS23で恒湿用送出弁41゜恒湿用排出
弁47を開とし、ステップS24で循環用ファン16を
オンとして、除湿室10、給気用気体循環路40a、恒
湿室30、排気用気体循環路40bの気体循環系を形成
し、そこに循環する気体を循環用ファン16で附勢し、
恒湿室30の雰囲気中の湿度を低下させる。
ステップS21で恒湿室30の湿度センサCの出力と恒
湿状態の維持湿度H[11とを比敦し、湿度センサCの
出力が維持湿度HTIはり低くなったとき、ステップS
25でタイマTime30をクリアし、ステップS26
で循環用ファン16を停止させ、更に、ステップ827
で恒湿用送出弁41゜恒湿用排出弁47を閉とし、除湿
室10と恒湿室30とを独立状態の封緘状態として、こ
のルーチンを脱する。これにより、恒湿室30は外部か
ら除湿されることなく、その状態を保持する。
この状態は、通常、恒湿室30の外部から侵入する水分
、またはその構成体から発生する水分、または低湿度に
維持する恒湿対象物50がら発生する水分を恒湿室30
内に配設した湿度M街部材36が吸収できなくなったと
き、恒湿室3o内の湿度が高くなり、ステップS21か
らステップS24のルーチンまたはステップS21、ス
テップS22からステップS28、ステップS29のル
ーチンに入るが、恒湿室30の外部から侵入する水分及
びその構成体から発生する水分の量を少なくすることに
より、この時間を長くすることができ、省エネルギー効
果を上げることができる。
このように、「恒湿処理ルーチンエ」では恒湿室30の
湿度を恒湿状態を維持する湿度として設定された湿度1
11Hを維持するように制御される。
また、除湿室10が維持湿度HTIIを維持する能力を
失ったとき、天然ゼオライト13の除湿能力を一ヒげる
ため、「脱湿処理サブルーチン■」をコールするもので
ある。
「脱湿処理サブルーチン■J なお、第7図の「脱湿処理サブルーチン■」は除湿室1
0の脱湿動作によって脱湿処理を行なうものであるが、
基本的には、「脱湿処理サブルーチン■」のステップT
31〜ステップ1゛46の動作と同じであるから、第8
図の「脱湿処理サブルーチン■Jの動作説明を省略する
除湿室10の天然ゼオライI・13の除湿能力を上げる
ため、このルーチンがコールされると、ステップS31
でこのルーチンで使用するカウンタJをクリアする。ス
テップS32で恒湿用送出弁41、恒湿用排出弁47.
乾燥用循環弁15を閉とし、除湿室10内の圧力上昇を
防止するため、ドレン排出弁19を開とする。そして、
ステップ333て゛カウンタ■をインクリメントする。
ステップS34で加熱手段14をオンとし、ステップ8
35で天然ゼオライト13の乾燥に必要な所定時間’r
’imelだけその状態に置き、加熱手段14で天然ゼ
オライト13を加熱乾燥する。天然ゼオライト13の乾
燥に必要な所定時間Timel経過すると、ステップS
36で乾燥用循環弁15を開、ステップS37で循環用
ファン16をオン、ステップS38で冷却用ファン17
をオンとして、天然ゼオライト13が吸着した水分を高
湿度気体として循環路45を循環させる。高湿度の気体
は循環路45を通過してハウジング11の下部に戻るま
でに、冷却用ファン17で冷却されて結露する。
結露した水分は循環路45の下端に配設したドレン排出
弁19から水滴として排出される。ステップS゛39で
所定時間Time2を経過するまで、この状態を継続さ
せる。ステップ“S39で所定時間Time2を経過す
ると、ステップS40で乾燥用循環弁15を閉、ステッ
プS41で循環用ファン16をオフとし、加熱手段14
で天然ゼオライト13を再加熱する。そして、ステップ
S42で力ウンタエがN以上であるか判断し、カウンタ
■がNに達していないとき、ステップ833からのルー
チンの処理に入り、繰返し、除湿室10内の加熱及び脱
湿処理を行なう。
ステップS42でカウンタ1がN以上となり、所定回数
Nだけ繰返し、除湿室10内の加熱及び脱湿処理を行な
ったことが判断されると、ステップS43で恒湿用送出
弁41.恒湿用排出弁47゜乾燥用循環弁15、ドレン
排出弁19を閉とする。
ステップS44で加熱手段14をオフ、ステップS45
で冷却用ファン17をオフとして、除湿室10の脱湿処
理を終了し、ステップ84.6で除湿室10の脱湿処理
が終了したことを記憶する脱湿完了フラグF1を立て(
“I−I ”として〉、このルーチンを脱する。
このように、このルーチンでは、加熱手段14で天然ゼ
オライト13を加熱によって脱湿し、乾燥が終了したと
き、除湿室10が除湿能力を有している旨を記憶する脱
湿完了フラグF1を立て、除湿室10の選択を待つもの
である。
上記実施例のマイクロコンピュータCPUで制御した低
湿度保管庫における低湿度維持装置は、除湿室10と除
湿室20の2台の除湿室のうち、除湿室10の選択を最
優先とし、常に1台の除湿室10または除湿室20と恒
湿室30とを接続して、恒湿室30を恒湿状態に維持す
るものである。
この恒湿室30を恒湿状態に維持する制御が何らかの理
由によって困難になったときには、湿度緩衝部材36の
天然ゼオライト36aが、恒湿室30の外部から侵入す
る水分、またはその楢成体から発生する水分、または低
湿度に維持する恒湿対象物50から発生する水分を吸収
する。したがって、湿度緩衝部材36の能力によって除
湿を行なうことになり、恒湿室30は除湿室10及び除
湿室20の機能に無関係に低湿度状態を暫くの間継続す
ることができる。
なお、この実施例では、除湿室10を優先選択して、除
湿室20を補機として使用しているが、除湿室20を優
先選択して、除湿室10を補機として使用するように制
御することもできる。或いは、除湿室10または除湿室
20の、例えば、除湿室1.0を1台のみ使用し、恒湿
室30が所定の下限の低湿度状態になったとき、除湿室
10を脱湿処理し、恒湿室30が所定の上限の低湿度状
態になったとき、除湿室10で恒湿室30内の低湿度に
維持する恒湿対象物50及び湿度緩衝部材36の雰囲気
の除湿動作に入るようにすることもできる。
このように、第一の発明の実施例の低湿度保管庫におけ
る低湿度維持装置は、低湿度に維持する恒湿対象物50
を収容する恒湿室30の外部に設置され、気体中の湿度
を除去して、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿
度気体生成手段として、気体中の湿度を除去する乾燥剤
として天然ゼオライト13または天然ゼオライト23が
収納された除湿室10及び除湿室20と、前記除湿室1
0及び除湿室20と低湿度に維持する恒湿対象物50を
収容する恒湿室30との間に配設され、除湿室10及び
除湿室20及び恒湿室30相互間に気体を循環さぜる給
気用気体循環路40a及び排気用気体循環路40bから
なる気体循環路と、前記除湿室10及び除湿室20と前
記恒湿室30との相互間に循環気体を附勢する循環用フ
ァン16または循環用ファン26等の気体循環附勢手段
とを具備するものである。また、前記低湿度に維持する
恒湿対象物50を収容する恒湿室30の内壁面に配設し
た吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材36として、内部
に天然ゼオライト36aを詰込んだ通気性を有する合成
樹脂からなる箱状容器36bからなる湿度M’S部材3
6を具備するものである。
したがって、低湿度に維持する恒湿対象物50を常温状
態或いは温度制御系を附加することで任意の温度で、し
かも低湿度状態で恒湿させることができ、誓、電源異常
または制御異常が生じても、湿度緩衝部材36の天然ゼ
オライト36aが、恒湿室30の外部から侵入する水分
、及びその構成体から発生する水分、及び低湿度に維持
する恒湿対象物50から発生する水分を吸収することに
よって除湿を行なうことができ、恒湿室30は除湿室1
0及び除湿室20の機能に無関係に、恒湿対象物50を
低湿度状態を暫くの間継続することができる。
また、上記実施例の低湿度保管庫における低湿度維持装
置は、次のような使用が可能である。
上記実施例では、気体中の湿度を除去する乾燥剤の天然
ゼオライト13及び天然ゼオライト23が収納された2
台の除湿室10及び除湿室20を用いており、交互に除
湿・脱湿運転するものであるが、本発明を実施する場合
には、1台または2台以上の除湿室を用いて、同時また
は順次切替え制御により、恒湿室30内の低湿度に維持
する恒湿対象物50及び湿度緩衝部材36の恒湿制御を
行うことができる。特に、長期間の運転では複数台で交
互に除湿・脱湿運転するのが効果的である。
また、応答性を高くする場合には、運転開始時に複数台
の除湿室の同時運転が効果的である。
また、上記実施例では、低湿度に維持する恒湿対象物5
0を収容する恒湿室30は、低湿度に維持する恒湿対象
物50及び湿度緩衝部材36を収容する平面の面積を広
くすべく構成されたハウジング31からなり、前記ハウ
ジング31内には、垂直方向に複数段に区劃する通気性
を有する柵32が配設されているが、本発明を実施する
場合には、低湿度に維持する恒湿対象物50及び湿度緩
衝部材36が収容される形態であればよい。また、光エ
ネルギーを照射する手段を配設して、殺菌作用を持たせ
ることもできる。また、低湿度に維持する恒湿対象物5
0の処理量及び種類によって、恒湿室30内に無端また
は右端コンベア、回転台等を設けることもできる。
そして、−り記実施例では、除湿室10及び除湿室20
と恒湿室30との間に、除湿室10及び除湿室20と恒
湿室30相互間に気体を循環させる気体循環路として、
給気用気体循環路40a及び排気用気体循環路40 b
を用いているが、本発明を実施する場合、除湿室10及
び除湿室20と恒湿室30を一体化したときには、前記
給気用気体循環路40a及び排気用気体循環路40bは
最短状態の、給気用気体循環口及び排気用気体循環口と
近似した態様を採用することができる。そして、除湿室
10及び除湿室20と恒湿室30相互間に気体を循環さ
せる気体循環路は同心円等の筒体とすることもできる。
また、除湿室10及び除湿室20と恒湿室30との相互
間に気体を循環させる気体循環附勢手段としての循環用
ファン16及び循環用ファン26は、気体循環路の給気
用気体循環路40a側に配設しているが、本発明を実施
する場合には、排気用気体循環路40 b (!′l!
lに配設してもよい。上記実施例のように、気体循環路
の除湿室10及び除湿室20側に気体循環附勢手段とし
ての循環用ファン16または循環用ファン26を配設す
ると、恒湿運転時のメンテナンスが容易である。
更に、上記実施例では、除湿室10及び除湿室20に収
納された気体中の湿度を除去する乾燥剤として、天然ゼ
オライ)・13及び天然ゼオライ1へ23を使用してい
るが、本発明を実施する場合には、前記天然ゼオライト
23に限定されることなく、除湿能力のある材料の使用
が可能である。例えば、天然ゼオライト、合成ゼオライ
ト、シリカゲル、活性炭のうちの、1種または2種以上
を配合して用いることができる。勿論、生石灰、活性ア
ルミナ等の1回限り使用する材料の使用が可能であるが
、繰返しの使用が可能な材料のゼオライト、シリカゲル
、活性炭等の使用が制御、管理、経済性からみて望まし
い。特に、天然ゼオライトは価格的に最も有利である。
また、媒体とする湿度を除去する気体は、空気とするの
が取扱」ユ有利であるが、更に、吸湿性を有する不活性
ガスの含有率を多くすると、低湿度に維持する恒湿対象
物50の酸化を極力抑えることができる。
更にまた、上記実施例の低湿度保管庫における低湿度維
持装置は、室内温度の温度変動範囲を前提に説明してき
たが、除湿室10及び除湿室20の低湿度気体の温度を
制御することにより、所定の温度の低湿度保管庫におけ
る低湿度維持装置とすることができる。
以上のように第一の発明の低湿度保管庫における低湿度
X:tt持装置は、恒湿室30の外部に設置され、気体
中の湿度を除去して低湿度の気体を前記恒湿室30に供
給する低湿度気体生成手段の機能が停止したとき、低湿
度に維持する恒湿対象物50を収容する恒湿室30の内
壁面に配設した吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材36
によって、恒湿室30の内部の低湿度を維持するもので
ある。
しかし、前記恒湿室30の内壁面に配設した吸湿性の材
料からなる湿度緩衝部材36と同等の機能を恒湿室30
の外に待たすこともできる。
次に、第二二の発明の低湿度保管庫における低湿度η:
ll持装置について説明する。
第9図は第二の発明の低湿度保管庫における低湿度維持
装置の実施例の全体構成図、第10図は第二の発明の低
湿度保管庫における低湿度維持装置の実施例の低湿度維
持手段の制御回路図である。
なお、特に、本発明の実施例では、第一の発明の実施例
との相違点のみ説明する。
図において、補助乾燥室60は略直方体のハウジング6
1からなり、そのハウジング61内には中央に開口を有
する棚64及びその棚64の」二に配設され、その開口
を一致させた周囲に流通孔を穿設したガイド筒63を具
備している。そして、前記棚64の上部には、筒状に形
成したシリカゲル等の乾燥剤62が載置されている。前
記乾燥剤62はシリカゲル小球を通気性を持たせた状態
で網状の容器に詰込んだものである。また、補助乾燥室
60のハウジング61の上部と恒・温室30の上部との
間には、補助エアーフィルタ68、補助垢環用ファン6
7、補助送出弁65を配設した給気用補助循環路69a
によって連通されている。
そして、補助屹燥室60のハウジング61の下部と恒湿
室30の下部との間には、補助排出弁66を配設した排
出用補助循環路691〕によって連通されている。
このようにして、補助乾燥室60及びそこに内蔵した乾
燥剤62、補助循環用ファン67及び補助送出弁65、
補助排出弁66、給気用補助循環路69a及び排出用補
助循環路69b、及び必要に応じて配設した補助エアー
フィルタ68は低湿度維持手段を構成する。
また、上記実施例の低湿度維持手段は第10図の制御回
路図の如く構成される。
図において、商用電源にはメインスイッチ81を介して
充電回路82及び二次電池85が接続されており、メイ
ンスイッチ81が投入されている間は、常に、充電回路
82によって二次電池85が充電されている。また、商
用電源にはメインスイッチ81を介して電圧検出リレー
83が接続されており、停電または電圧降下が生じた場
合に電圧検出リレー83がその接点83aを閉じるよう
に接続されている。
また、前記二次電池85には前記電圧検出リレー83の
接点83a及び停止スイッチ84を介して、補助送出弁
65及び補助排出弁66及び補助循環用ファン67が接
続されている。また、前記電圧検出リレー83の接点8
3a及び停止スイッチ84には、並列に手動操作スイッ
チ86が接続されている。したがって、停止スイッチ8
4がオン状態になっていれば、停電または電圧篩Fが生
じた場合に電圧検出リレー83がその接点83aを閉じ
、補助送出弁65及び補助排出弁66を開とし、同時に
補助循環用ファン67を駆動する。
また、手動操作スイッチ86がオン状態になっていれば
、停電または電圧降下に無関係に、補助送出弁65及び
補助排出弁66を開とし、同時に補助循環用ファン67
を駆動する。そして、停止スイッチ84がオフ状態にな
っていれば、停電または電圧降下が生じた場合でも、補
助送出弁65及び補助排出弁66は閉状態、また、補助
循環用ファン67は停止状態となる。
このように構成された第二の発明の実施例の低湿度保管
庫における低湿度維持装置は、次のように動作する。な
お、電源或いは制御系に異常がない場合には、第一の発
明の実施例と基本的に同じ動作であるから、その説明を
省略する。
このとき、気体中の湿度を除去する天然ゼオライ)・1
3及び天然ゼオライト23を収納した2台の除湿室10
及び除湿室20が恒湿室30内の雰囲気を交互に除湿す
るように運転している。この間、補助乾燥室60は補助
送出弁65及び補助排出弁66が閉となっており封止状
態にある。
停電または電圧降下が生じた場合、循環用ファン16及
び循環用ファン26は停止し、同時に、恒湿用送出弁4
1.恒湿用送出弁42及び恒湿用排出弁47.恒湿用排
出弁48は閉じ、また、電圧検出リレー83がその停電
または電圧降下を検出して、電圧検出リレー83の接点
83aを閉じ、二次電池85によって補助送出弁65及
び補助排出弁66を開とし、同時に補助循環用ファン6
7を駆動する。
したがって、補助’tJaTM用ファン6マフアンエア
ーフィルタ68の上面側を減圧状態とし、補助送出弁6
5側を加圧状態とし、補助循環用ファン67、補助送出
弁65、恒湿室30、補助排出弁66、補助乾燥室60
の方向の気体流が生ずる。この気体流によって、恒湿室
30内の雰囲気気体は、補助乾燥室60の乾燥剤62で
除湿されて、恒湿室30の上部に再供給される。
このようにして、停電または電圧降下が生じた場合、或
いは除湿室10及び除湿室20の異常等で手動操作スイ
ッチ86をオンとした場合、恒湿室30内の雰囲気は補
助乾燥室60の乾燥剤62で除湿される。故に、補助乾
燥室60の乾燥剤62の除湿能力が継続する限り、除湿
室10及び除湿室20の機能が停止しても、恒湿室30
内の湿度上昇を抑制でき、所定時間以上恒湿室30内の
雰囲気湿度を低湿度状態に維持できる。
上記第二の発明の実施例の低湿度保管庫における低湿度
維持装置は、補助乾燥室60に内蔵した乾燥剤62をシ
リカゲル小球としたものであり、特に、第9図の実線で
示した実施例では、補助乾燥室60に内蔵した乾燥剤6
2が使捨を前提としたものであるが、本発明を実施する
場合には、乾燥剤62に気体中の水分を除去する除湿動
作及び気体中に水分を蒸発させる脱湿動作の繰返しによ
り再使用が可能な材料とすることもできる。
第9図の破線で示した構成は、これに好適な構成図であ
る。本実施例についても上記各発明の実施例との相違点
のみ説明する。
給気用気体循環路40aと補助乾燥室60の上部との間
には、補助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用給気循
環路75で接続する。また、排気用気体循環路40bと
補助乾燥室60の下部との間には、補助乾燥室用排出弁
73及び補助乾燥室用排気循環路76で接続する。そし
て、給気用気体循環路40aと補助乾燥室用送出弁71
との接続部と恒湿室30との間には恒湿室用送出弁72
を配設し、排気用気体循環路40bと補助乾燥室用排気
弁73との接続部と恒湿室30との間には恒湿室用排気
弁74を配設する。
前記補助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用排出弁7
3、恒湿室用送出弁72及び恒湿室用排気弁74は、第
11図の第二の発明の低湿度保管庫における低湿度維持
装置の実施例の低湿度維持手段の制御回路図の破線の如
く接続される。
即ち、補助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用排出弁
73は、メインスイッチ81を介して商用電源に接続さ
れる。また、恒湿室圧送出弁72及び恒湿室用排気弁7
4は、補助機能スイッチ87及びメインスイッチ81を
介して商用電源に接続される。したがって、メインスイ
ッチ81及び補助機能スイッチ87がオンで商用電源に
接続されているとき、補助乾燥室用送出弁71及び補助
乾燥室用排出弁73及び恒湿室用送出弁72及び恒湿室
用排気弁74は開となる。メインスイッチ81及び補助
機能スイッチ87がオフまたは商用電源が遮断されたと
き、補助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用排出弁7
3及び恒湿室用送出弁72及び恒湿室用排気弁74は閉
となる。また、メインスイッチ81がオン、補助機部ス
イッチ87がオフで商用電源に接続されているとき、補
助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用排出弁73は開
及び恒湿室用送出弁72及び恒湿室用排気弁74は閉と
なる。
本実施例の低湿度保管庫における低湿度維持装置は、次
のように動作することができる。
電源或いは制御系に異常がない場合には、第一の発明の
実施例と基本的に同じ動作であるから、その説明を省略
する。
メインスイッチ81及び補助機能スイッチ87がオンの
とき、補助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用排出弁
73及び恒湿室用送出弁72及び恒湿室用排気弁74は
開となる。このとき、気体中の湿度を除去する天然ゼオ
ライト13及び天然ゼオライト23を収納した2台の除
湿室】0及び除湿室20が恒湿室30内の雰囲気を交互
に除湿するように運転している。この間、補助乾燥室6
0は補助乾燥室用送出弁71及び補助乾燥室用排出弁7
3が開となっているから、除湿室10及び除湿室20の
低湿度気体によって補助乾燥室60に内蔵された乾燥剤
62が常に恒湿室30内とは無関係に乾燥させられてい
る。このとき、補助乾燥室60の乾燥剤62によって恒
湿室30側よりも補助乾燥室60側の流体抵抗は大きく
なり、恒湿室30側の気体流に影響を及ぼすほど気体流
が減少しない。
このとき、停電または電圧降下が生じると、循環用ファ
ン16及び循環用ファン26は停止し、同時に、恒湿用
送出弁41.恒湿用送出弁42及び恒湿用排出弁47.
恒湿用排出弁48、及び補助乾燥室用送出弁71.補助
乾燥室用排出弁73及び恒湿室用送出弁72.恒湿室川
排気弁74は閉じ、また、電圧検出リレー83がその停
電または電圧降下を検出して、電圧検出リレー83の接
点83aを閉じ、二次電池85によって補助送出弁65
及び補助排出弁66を開とし、同時に補助循環用ファン
67を駆動する。
したがって、補助循環用ファン67は補助循環用ファン
67、補助送出弁65、恒湿室30、補助排出弁66、
補助乾燥室60の方向の気体流が生ずる。この気体流に
よって、恒湿室30内の雰囲気気体は、補助乾燥室60
の乾燥剤62で除湿されて、恒湿室30の上部に再供給
される。
このようにして、停電または電圧降下が生じた場合、恒
湿室30内の雰囲気はそれまで乾燥させられていた補助
乾燥室60の乾燥剤62で除湿される。故に、補助乾燥
室60の乾燥剤62の除湿能力が継続する所定時間以上
、恒湿室30内の雰囲気湿度を低湿度状態に維持できる
または、次のように使用することもできる。
補助機能スイッチ87がオフとしたとき、補助乾燥室用
送出弁71及び補助乾燥室用排出弁73は開、恒湿室用
送出弁72及び恒湿室用排気弁74は閉となる。このと
き、気体中の湿度を除去する天然ゼオライト13及び天
然ゼオライト23を収納した2台の除湿室10及び/ま
たは除湿室20は恒湿室30内の雰囲気の除湿を行なわ
ず、全ての低湿度気体は、補助乾燥室用送出弁71及び
補助乾燥室用排出弁73によって補助乾燥室60に内蔵
された乾燥剤62が急速乾燥させる。
したがって、本実施例の低湿度保管■における低湿度維
持装置は、運転初期に補助乾燥室60に内蔵された乾燥
剤62を良好な乾燥状態として運転することができる。
また、手動操作スイッチ86をオンとすれば、運転初期
に補助乾燥室60に内蔵された乾燥剤62を恒湿室30
内の除湿の立上り能力を大きくするのに使用できる。或
いは恒湿   ゛室30の図示しない扉の開閉があった
後の過渡的な湿度増加に対応させることができる。
なお、上記実施例では、補助乾燥室用送出弁71及び補
助乾燥室用排出弁73、恒湿室用送出弁72及び恒湿室
用排気弁74を用いているが、恒湿室用送出弁72及び
恒湿室用排気弁74を省略して実施することもできる。
以上のように、第二の発明の低湿度保管庫における低湿
度維持装置は、第一の発明の恒湿室30の内壁面に配設
した吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材36を、恒湿室
30外に配設した補助乾燥室60及びそこに内蔵した乾
燥剤62、補助循環用ファン67及び補助送出弁65、
補助排出弁66、給気用補助循環路69a及び排出用補
助循環路69b、及び必要に応じて配設した補助エアー
フィルタ68からなる低湿度維持手段に置換したもので
ある。しかし、本発明を実施する場合の低湿度維持手段
は、前記構成に限定されるものではなく、補助乾燥室6
0及びそこに内蔵した乾燥剤62、補助WJ環用ファン
67を具備しておればよく、補助乾燥室60と恒湿室3
0との接続によっては、補助送出弁65、補助排出弁6
6、給気用補助循環路69a及び排出用補助循環路69
b、補助エアーフィルタ68を省略することもできる。
また、第一の発明の恒湿室30の内壁面に配設した吸湿
性の材料からなる湿度緩衝部材36を用いた技術は、第
二の発明の低湿度保管庫における低湿度維持装置で用い
た恒湿室30外に配饅した補助乾燥室60及びそこに内
蔵した乾燥剤62及び補助循環用ファン67並びに必要
に応じて設ける補助送出弁65、補助排出弁66、給気
用補助循環路69a、排出用補助循環路69b、補助エ
アーフィルタ68から構成される低湿度維持手段を附加
することによって、第三の発明とすることもできる。
この第三の発明では、前述した第−及び第二の発明の機
能及び効果を具備した低湿度保管庫における低湿度維持
装置とすることができる。なお、動作は前述した実施例
の動作と基本的に同じであるので、その説明は省略する
「発明の効果」 以上のように、第一の発明の低湿度保管庫における低湿
度維持装置は、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する
恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除去して、低
湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気体生成手段
と、前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室
の内壁面に配設した吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材
で構成される。したがって、前記低湿度気体生成手段に
よって、低湿度に維持する恒湿対象物及び低湿度に維持
する恒湿対象物を収容する恒湿室の内壁猜に配設した吸
湿性の材料からなる湿度緩衝部材を低湿度状態とし、通
常は、このように運転され、低湿度保管庫として機能す
る。そして、低湿度気体生成手段が停止すると、それま
で低湿度気体生成手段によって低湿度に維持されていた
湿度緩衝部材は、低湿度に維持する恒湿対象物を収容す
る恒湿室の雰囲気気体の除湿を行ない、低湿度に維” 
 持する恒湿対象物を低湿度気体の雰囲気中とし、低湿
度に維゛持する恒湿対象物を低湿度状態に保持すること
ができる。
また、第二の発明は、第一の発明の湿度緩衝部材に替え
て、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の外
部に乾燥剤が内蔵されてなる低湿度維持手段を配設した
もので、低湿度気体生成手段の動作停止時に前記乾燥剤
が内蔵されてなる低湿度維持手段を動作可能としたもの
である。したがって、低湿度気体生成手段の動作が停止
しても、所定時間の間、低湿度維持手段の能力によって
、低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の雰囲
気気体の除湿を行ない、低湿度に維持する恒湿対象物を
低湿度状態に保持することができる。
そして、第三の発明は、前記各発明の湿度緩衝部材及び
低湿度維持手段を具備することにより、低湿度気体生成
手段の動作停止時に湿度緩衝部材及び動作可能とした乾
燥剤が内蔵されてなる低湿度維持手段は、所定時間の間
、湿度緩衝部材及び低湿度維持手段の能力によって、低
湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の雰囲気気
体の除湿を行ない、低湿度に維持する恒湿対象物を低湿
度気体の雰囲気中とし、低湿度に維持する恒湿対象物を
低湿度状態に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の低湿度保管庫における低湿度維持装置
の実施例の全体構成図、第2図は第1図の実施例で使用
した湿度M街部材の要部拡大図、第3図は本発明の実施
例の低湿度保管庫における低湿度維持装置を制御する制
御回路の回路図、第4図は本発明の実施例の低湿度保管
庫における低湿度維持装置の制御を示す「メインルーチ
ン」のフローチャー1へ、第5図及び第6図は同じく恒
湿処理ルーチンのフローチャート、第7図及び第8図は
同じく脱湿処理サブルーチンのフローチャート、第9図
は第二の発明の低湿度保管庫における低湿度維持装置の
実施例の全体構成図、第10図 −は第二の発明の低湿
度保管庫における低湿度維持装置の実施例の低湿度維持
手段の制御回路図、第11図は第二の発明の低湿度保管
庫における低湿度維持装置の他の実施例の低湿度維持手
段の制御回路図である。 図において、 10.20:除湿室、 13.23:天然ゼオライト、 16.26:循環用ファン、 30:恒湿室、 36:湿度緩衝部材、 40a:給気用気体循環路、 40b:排気用気体循環路、 50:恒湿対象物、 60:補助乾燥室、 62:乾燥剤、 である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は、同一・または相
当部分を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室と
    、 前記恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除去して
    、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気体生成
    手段と、 前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の内
    壁面に配設した吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材と、 を具備することを特徴とする低湿度保管庫における低湿
    度維持装置。
  2. (2)前記恒湿室の内壁面に配設した吸湿性の材料から
    なる湿度緩衝部材は、乾燥剤を漉き込んだ紙からなるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の低湿度保
    管庫における低湿度維持装置。
  3. (3)前記恒湿室の内壁面に配設した吸湿性の材料から
    なる湿度緩衝部材は、乾燥剤及び乾燥剤を内蔵した容器
    からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の低湿度保管庫における低湿度維持装置。
  4. (4)低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室と
    、 前記恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除去して
    、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気体生成
    手段と、 前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の外
    部に配設し、前記低湿度気体生成手段の動作停止時に動
    作可能とした乾燥剤が内蔵されてなる低湿度維持手段と
    、 を具備することを特徴とする低湿度保管庫における低湿
    度維持装置。
  5. (5)低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室と
    、 前記恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除去して
    、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気体生成
    手段と、 前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の内
    壁面に配設した吸湿性の材料からなる湿度緩衝部材と、 前記低湿度に維持する恒湿対象物を収容する恒湿室の外
    部に配設し、前記低湿度気体生成手段の動作停止時に動
    作可能とした乾燥剤が内蔵されてなる低湿度維持手段と
    、 を具備することを特徴とする低湿度保管庫における低湿
    度維持装置。
  6. (6)前記恒湿室の外部に設置され、気体中の湿度を除
    去して、低湿度の気体を前記恒湿室に供給する低湿度気
    体生成手段は、気体中の湿度を除去する乾燥剤が内蔵さ
    れた除湿室と、前記除湿室と恒湿室との間に配設され、
    除湿室及び恒湿室との相互間に気体を循環させる気体循
    環路と、前記除湿室と前記恒湿室との相互間に循環する
    気体を附勢する気体循環附勢手段としたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項から第5項のいずれか1つに記
    載の低湿度保管庫における低湿度維持装置。
  7. (7)前記乾燥剤は、気体中の水分を除去する除湿動作
    及び気体中に水分を蒸発させる脱湿動作の繰返しにより
    再使用が可能な材料としたことを特徴とする特許請求の
    範囲第2項から第6項のいずれか1つに記載の低湿度保
    管庫における低湿度維持装置。
  8. (8)前記乾燥剤は、ゼオライト、シリカゲル、活性炭
    のうちの、1種または2種以上の配合からなることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項から第7項のいずれか1
    つに記載の低湿度保管庫における低湿度維持装置。
  9. (9)前記低湿度維持手段の乾燥剤は、低湿度気体生成
    手段によって、常に、乾燥状態に維持していることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項から第8項のいずれか1
    つに記載の低湿度保管庫における低湿度維持装置。
JP63029691A 1988-02-10 1988-02-10 低湿度保管庫における低湿度維持装置 Pending JPH01207115A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7066986B2 (en) * 2002-11-21 2006-06-27 Air Products And Chemicals, Inc. Apparatus for use in regenerating adsorbent

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US7066986B2 (en) * 2002-11-21 2006-06-27 Air Products And Chemicals, Inc. Apparatus for use in regenerating adsorbent

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