JPH01204805A

JPH01204805A - 空気入りタイヤ

Info

Publication number: JPH01204805A
Application number: JP63030657A
Authority: JP
Inventors: Toru Tsuda; 徹津田
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1988-02-12
Filing date: 1988-02-12
Publication date: 1989-08-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は空気入りタイヤ、例えば、空気入りラジアルタ
イヤのトレッドの踏面模様の改良に関する。

（従来の技術）従来の空気入りタイヤとしては、例えば、第３図に示す
ようなものがある。第３図において、１は車両用の空気
入りラジアルタイヤであり、空気入りラジアルタイヤｌ
は、トレッド２の表部２ａにタイヤ周方向に延在する複
数本の周方向主溝４と、トレッド端２ｂからトレッド２
の中央Ｃに向かう、またはトレッド２の一方のトレッド
端２ｂから他方のトレッド端２ｂに向かいタイヤ周方向
に傾斜して延びる複数の横方向主溝５と、横方向主溝５
と周方向主溝４とにより区画される陸部としてのブロッ
ク６からなるいわゆるブロックパターンである。このパ
ターン７のブロック６は、その隅部の上縁の交差角度が
鋭角である鋭角隅部６Ａと鈍角である鈍角隅部６Ｂとを
有し、鋭角隅部６Ａのブロック剛性は鈍角隅部６Ｂのも
のに比較して小さい。このため、ブロック６の鋭角隅部
６Ａの周方向主溝４および／または横方向主溝５に面す
る（図には周方向主溝４に対応するもののみ示している
）側壁を形成する溝壁面４ａとブロック６の表面６ａに
垂直な法線Ｎ、とのなす傾斜角としての溝壁角度α、は
、第４図に示すように、鈍角隅部６Ｂの溝壁角度α、よ
り大きく、鋭角隅部６Ａは、その溝底４Ｃの近傍で溝中
心方向に突出した突出部６ｂを有している。そして、周
方向主溝４の溝底４ｃの両側端４ｄは、第３図に一点鎖
線にて示すように、周方向に溝底幅ＷＡ、Ｗ。

の変化に基づくジグザグ状を呈している。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、このようなトレッドの踏面模様を有する
空気入りタイヤが、湿潤路面を高速走行すると、トレッ
ドと路面との間の水膜および水は、周方向主溝４および
横方向主溝５内に集まり、排出されるが、水膜が厚いと
き水が周方向主溝４内を流れる際、ブロック６の突出部
６ｂに邪魔され、また、溝底幅が不連続に変化するとと
もに、水が屈折して流れるため排水が阻害されウェット
性能が低下するという問題点もある。

そこで本発明は、トレッドの踏面模様のブロックの鋭角
隅部と鈍角隅部とのブロック剛性をより均一にして偏摩
耗の発生を抑制するとともに主導方向の溝底位置におけ
る径路の溝底幅を滑らかに連続的にして排水効果を向上
しウェット性能を向上した空気入りタイヤを提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明による空気入りタイヤは、トレッドの中央の両側
にタイヤ周方向に延在する少なくとも１対の周方向主溝
と、トレッド端からトレッドの中央に向かうとともにタ
イヤ周方向に対して傾斜して延在しタイヤ周方向に互い
に離隔して配置された複数の横方向主溝と、横方向主溝
と周方向主溝とにより区画され鋭角隅部と鈍角隅部を備
える陸部を有する空気入りタイヤにおいて、上記陸部の
側壁は、この位置における法線方向に対し実質上最小傾
斜角を有する鈍角隅部から実質上最大傾斜角を有する鋭
角隅部へ向って傾斜角が漸増し、それによって上記主溝
はその長手方向に、溝底位置において滑らかな径路を、
陸部の外表面位置において、ジグザグ状径路をなすこと
を特徴としている。ここに、溝底位置における経路とは
、溝底の幅方向の両端により主導の長手方向に形成され
る区画をいう。また、陸部の外表面位置における径路と
は、対向する陸部の周線により主導の長手方向に形成さ
れる区画をいう。鋭角隅部の溝壁角度は鈍角隅部の溝壁
角度より２゛〜１５°だけ大きいことが好ましい。

（作用）本発明の周方向主溝および／または横方向主溝の主導が
その長手方向に、溝底位置において、径路の溝底幅は主
導方向に滑らかに連続的に変化しているため路上の水膜
が厚いとき、主導に集まった水膜および水は主導方向の
抵抗が減少し速やかに排出され、排出効果が大きい。ま
た、陸部の側壁が最小傾斜角を有する鈍角隅部から最大
傾斜角を有する鋭角隅部へ向って傾斜角が漸増している
ので、鋭角隅部および鈍角隅部のブロック剛性の差は小
さく、摩耗は均一で偏摩耗の発生が抑制される。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１．２図は本発明に係る空気入りタイヤを示す図であ
る。

まず、第１図において、１１は空気入りタイヤであり、
タイヤサイズは２０５／６０Ｒ１５である。空気入りタ
イヤ１１は路面に接するトレッド１２と、トレッド１２
の表部１２ａの中央区域１２ｂに周方向に配置した２本
の周方向主溝１３と、中央区域１２ｂの両側の側端区域
１２ｃにこの実施例において軸方向にほぼ等間隔に配置
した２対の周方向主溝１５とを有している。周方向主１
１３間にはセンターリブ１４がある。また、トレッド１
２の表部１２ａにはトレッド端１２ｄから中央Ｃに向か
い周方向主溝１３から離隔し陸部としての側リブ１６に
終る終端部１８ａを有する複数の横方向主溝１８が配置
されている。横方向主溝１８はタイヤ周方向に対して２
０°〜７０°の角度θを有するよう傾斜して延在すると
ともに、タイヤ周方向にほぼ等間隔に互いに離隔して配
置するよう設けられている。陸部としてのブロック２０
は周方向主溝１５と横方向主導１８とにより区画され、
陸部としてのブロック２１は周方向主溝１５、横方向主
溝１８およびトレッド端１２ｄとにより区画されている
。側リブ１６のブロック状側部１６ａは周方向主溝１５
と横方向主導１８とにより区画されブロック状を形成し
ている。これらのブロック２０、ブロック２１およびブ
ロック状側部１６ａはブロックの隅部に鋭角隅部Ｅおよ
び鈍角隅部Ｆを有している。周方自主ａｌｓ内の２本の
一点鎖線は、第２図に示す、周方向上′ａ１５の溝底１
５ａの幅方向の両側端１５ｂにより主？ｓ１５の長手方
向に形成された仮想線であり、両側端１５ｂにより区画
される径路は主導方向にほぼ一定の溝底幅Ｗｌ、を有す
るよう連続的に形成されている。このため、排水抵抗は
小さく、排水作用は良好である。また、溝壁１５ｃの溝
壁面と陸部の表面に垂直な法線Ｎとのなす角度は、第２
図（ａ）に示すｎａ−ｎａ断面において、鋭角隅部Ｅで
あるブロック状の側部１６ａの溝壁角度α、（１６°）
は鈍角隅部Ｆであるブロック２０側の溝壁角度α２゜（
１０°）より大きい。また、第２図（Ｃ）に示すｌ１ｃ
−Ｉｎｃ断面においては、鋭角隅部Ｅであるブロック２
０側の溝壁角度α２゜（１６°）は鈍角隅部Ｆであるブ
ロック状の側部１６ａの溝壁角度α＋−（１０’　）よ
り大きい。そして、第２図（ｂ）に示すｎｂ−ｎｂ凹断
面は１、溝壁角度α１゜（１３°）と溝壁角度α２゜（
１３°）とはほぼ等しい。

すなわち、ブロック２０の溝壁１５ｃの溝壁面は最小溝
壁角度α２０　（１０°）を有する鈍角隅部Ｆから最大
傾斜角α２０　（１６°）を有する鋭角隅部Ｅへ向って
溝壁角度が漸増している。また、ブロック状の側部１６
ａの溝壁角度α１６も同様である。このため、鋭角隅部
Ｅのブロック剛性と鈍角隅部Ｆのブロック剛性との差は
小さく、摩耗はほぼ均一に起こり、偏摩耗の発生は大幅
に抑制される。前述以外の構成は通常の空気入りタイヤ
と同じである。

なお、前述の実施例においては、周方向主溝１５につい
てのみ説明したが、本発明においてはこの実施例に限ら
ず、横方向主導１８についても溝壁角度を前述の実施例
と同様にしてもよい。また、横方向主導１８および周方
向主溝１５のいずれか一方にのみ実施例に示す溝壁角度
を設けてもよいし、両方に設けてもよい。更には目的を
損なわない限り主溝１５のうち軸方向内側又は外側の何
れか一方あみに溝壁角度を設けてもよいし、場合によっ
ては１本の主導の片側溝壁にのみ角度を設けることもで
きる。

次に、試験タイヤ２種類（実施例、比較例）を準備し、
本発明の効果を確認したので説明する。

試験タイヤの実施例は、第１図に示す本発明タイヤと同
じである。比較例は、第３図に示す従来タイヤと同じで
あり、第３図に示すもの以外は実施例と同じである。

試験は耐偏摩耗性能および排水性能について実施した。

耐偏摩耗性能は、試験車に装着し、一定の速度において
スラローム走行をしながら、一定距離を走行した後、鋭
角隅部および鈍角隅部の摩耗量の段差を比較した。排水
性能は、試験車に装着し、湿潤路面を高速で通過する際
の接地面積が静止時の接地面積に比較して減少する量を
測定した。試験結果はともに比較例（従来タイヤ）を１
００として指数表示した。数値は大きい程よいことを示
す。

表試験結果は、前表に示すように、実施例は比較例に比較
し、十分な耐摩耗性能を有するとともに、排水性能が大
幅に向上している。

（効果）以上説明したように、本発明によれば、トレッドの踏面
模様のブロックの鋭角隅部と鈍角隅部とのブロック剛性
をより均一にして偏摩耗の発生を抑制できるとともに主
導方向の溝底幅を滑らかに連続的にして排水効果を向上
しウェット性能を大幅に向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１．２図は本発明に係る空気入りタイヤの実施例を示
す図であり、第１図はその一部平面図、第２図（ａ）（
ｂ）（ｃ）はそれぞれ第１図の■３−１１ａ、　１ｌｂ
−１１ｋ＞、　ｌ１ｃ−１１ｃ矢視断面図である。第３
．４図は従来タイヤを示す図であり、第３図はその一部
平面図、第４図は第３図のＮａ−ＩＶａ、ｒＶｂ−ＩＶ
ｂ矢視断面図である。１１・・・・・・空気入りタイヤ、１２・・・・・・トレッド、１３．１５・・・・・・周方向主溝、１６・・・・・・側リプ（陸部）、１８・・・・・・横方向主溝、２０．２１・・・・・・ブロック（陸部）、Ｃ・・・・
・・中央、Ｅ・・・・・・鋭角隅部、Ｆ・−・・・・鈍角隅部、Ｗｌ、・・・・・・溝底幅、 α１６、α２゜・・・・・・溝壁角度。第４図

Claims

【特許請求の範囲】

トレッドの中央の両側にタイヤ周方向に延在する少なく
とも１対の周方向主溝と、トレッド端からトレッドの中
央に向かうとともにタイヤ周方向に対して傾斜して延在
しタイヤ周方向に互いに離隔して配置された複数の横方
向主溝と、横方向主溝と周方向主溝とにより区画され鋭
角隅部と鈍角隅部を備える陸部を有する空気入りタイヤ
において、上記陸部の側壁は、この位置における法線方
向に対し実質上最小傾斜角を有する鈍角隅部から実質上
最大傾斜角を有する鋭角隅部へ向って傾斜角が漸増し、
それによって上記主溝はその長手方向に、溝底位置にお
いて滑らかな径路を、陸部の外表面位置において、ジグ
ザグ状径路をなすことを特徴とする空気入りタイヤ。