JPH01203712A - ボールジョイントの組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ボールシラインドの組立方法に係り、詳しく
はダストカバーの抜けを防止したボールシラインドの組
立方法に関する。

（従来の技術） 一般に、ボールジヨイントは、結合部の負荷能力が大き
く、しかも、動きの自由度が大きいことから、車両の操
向リンク機構およびサスペンション等に用いられている
。また、このようなボールジヨイントは無給脂あるいは
長期間に亘る無給脂が要求されているため、ボールシー
トやダストカバーには耐候性および寿命特性を向上させ
るよう組立方法の様々な工夫がなされている。

従来のこの種のボールジヨイントの組立方法としては、
例えば第６図に示すようなものがある。

第６図において、ダストカバー１の下方側の端部１ａに
は補強リング２が埋設されており、端部１ａに圧入荷重
を加えたとき、補強リング２が内周部２ａでソケット３
に嵌合されることによりダストカバー１の端部１ａがソ
ケット３に嵌着されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来のボールジヨイントの組
立方法にあっては、ダストカバー１の端部１ａに圧入荷
重を加えることにより補強リング２をソケット３に圧入
嵌合させていたため、部品寸法のばらつきから圧入代を
一定に確保することができず、ダストカバー１の端部１
ａをソケット３に圧入する際に補強リング２が変形して
しまい、ダストカバー１の端部１ａを抜は防止するため
の所望の結合力が得られないという問題点があった。

（発明の目的） そこで本発明は、ソケットに係合部を設け、補強リング
をソケットに挿入した後、補強リングを変形させて前記
係合部に係止することにより、部品寸法のばらつき等に
影響されない安定した結合力でダストカバーをソケット
に確実に結合することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記の目的を達成するために、ソケットと、
ソケットに回動自在に連結されたボール部を有するボー
ルスタッドと、ボールスタッドに係合された一端部およ
びソケットに係合され補強リングが埋設された他端部を
有するダストカバーと、を備えたボールジヨイント構造
においてダストカバーの他端部をソケットに係合する際
に、該他端部が係合する係合部をソケ７）に形成し、ソ
ケットの係合部に係合する係合部に一体的に連結された
屈曲部を有する補強リングをダストカバーの他端部に埋
設し、補強リングの屈曲部を押圧することにより補強リ
ングの係合部をソケットの係合部に係止させるようにし
ている。

（作用） 本発明では、補強リングをソケットに係合する際、補強
リングの屈曲部が押圧されて補強リングの係合部がソケ
ットの係合部に係止される。したがって、部品寸法のば
らつき等に影響されない安定した結合力でダストカバー
がソケットに確実に結合される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。

第１図において、１１はソケットであり、ソケット１１
にはベアリング１２を介してポールスタッド１３が回動
自在に連結されている。１４はダストカバーであり、ダ
ストカバー１４はポールスタッド１３に係合した一端部
１４ａおよびソケソ）１１に係合し、補強リング２１が
埋設した他端部１４ｂを有している。

第２図に示すようにソケット１１にダストカバー１４の
他端部１４ｂが係合する係合部２２は、基端２３から先
端２４に向かうに従って所定寸法δ拡径するようにテー
バ状をしており、この１係合部２２には補強リング２１
に設けられた係合部２１ａが係合している。

また、この係合部２１ａには屈曲部２１ｂが連結してお
り、補強リング２１は係合部２１ａおよび屈曲部２１ｂ
から構成される。本発明においては第３図に示すように
ダストカバーの他端部１４ｂをソケットに圧入した後、
第２図に示すようにかしめ治具２５によって屈曲部２１
ｂを押圧することにより、この屈曲部２１ｂの弾性変形
が係合部２１ａに伝達されて係合部２１ａが縮径変形し
て係合部２２に係止される。

このように、屈曲部２１ｂを押圧して係合部２１ａをソ
ケットの係合部２２に係止させることにより、ダストカ
バー１４の他端部１４ｂをソケット１１に確実に結合で
き、両者の部品寸法のばらつき等に影響されない。なお
、本実施例にあっては屈曲部２１ｂと係合部２１ａから
なる補強リング２１を用いているため、補強リングとし
て安価な材料を用いることができるとともに、従来の補
強リングに必要であった表面硬化処理を廃止することが
でき、補強リングを低コストで得ることができるという
メリットがある。

第４．５図は、本発明の第２実施例および第３実施例を
示す図であり、同図において各実施例の補強リングの断
面形状およびソケットの係合部の断面形状を示している
。第４図に示す第２実施例において、ソケット３１には
係合部３２として断面三角形状の溝部が形成され、この
溝部に補強リング３３の係合部３３ａが係止される。

第５図に示す第３実施例において、ソケット４１にはテ
ーパ状の係合部４２が形成され、この係合部４２の下端
側（すなわち、嵌合径Ａの最小部）に補強リング４３の
係合部４３ａが係止される。したがって、再実施例にお
いても補強リング３３．４３の屈曲部３３ｂ、４３ｂを
かしめ治具（図示路）により押圧することによって係止
部３３ａ、４３ａをソケット３１．４１の係合部３２．
４２に係止してダストカバー３４．４４の他端部をソケ
ット３１．４１に確実に結合でき、第１実施例と同様の
効果を得ることができる。また、第３実施例にあっては
係止部３３ａをソケット３１に形成した係合部３２最下
端で係止しているため、係止部３３ａをソケット３１に
さらに確実に係止することができる。

（効果） 本発明によれば、ソケットに結合部を設け、補強リング
をソケットに挿入した後、補強リングを変形させて前記
係合部に係止して部品寸法のばらつき等に影響されない
安定した結合力でダストカバーをソケットに確実に結合
することができる。

したがって、ポールジヨイントの組立作業の能率を向上
させるとともにボールジヨイントの信顛性を高めること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明のボールジヨイントの組立方法を実
施するボールジヨイントを示す図であり、第１図は本発
明に係るボールジヨイントの組立方法を実施するボール
ジヨイントの断面図、第２図はその要部断面図、第３図
はソケットにダストカバーを圧入したときのその要部断
面図、第４図は本発明の第２実施例を示すその要部断面
図、第５図は本発明の第３実施例を示すその要部断面図
、第６図は従来の方法を実施するボールジヨイントの断
面図である。 １１．２１．３１．４１・・・・・・ソケット、１３・
・・・・・ポールスタッド、 １４．３４．４４・・・・・・ダストカバー、１４ａ・
・・・・・一端部、 １４ｂ・・・・・・他端部、 ２１．３３．４３・・・・・・補強リング、２１ａ　、
３３ａ　、４３ａ・・・・・・係合部、２１ｂ、３３ｂ
、４３ｂ・・・・・・屈曲部、２２．３２．４２・・・
・・・係合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ソケットと、ソケットに回動自在に連結されたボール部
   を有するボールスタッドと、ボールスタッドに係合され
   た一端部およびソケットに係合され補強リングが埋設さ
   れた他端部を有するダストカバーと、を備えたボールジ
   ョイント構造においてダストカバーの他端部をソケット
   に係合する際に、該他端部が係合する係合部をソケット
   に形成し、ソケットの係合部に係合する係合部に一体的
   に連結された屈曲部を有する補強リングをダストカバー
   の他端部に埋設し、補強リングの屈曲部を押圧すること
   により補強リングの係合部をソケットの係合部に係止さ
   せるようにしたことを特徴とするボールジョイントの組
   立方法。