JPH01203005A - 管形中空糸モジュールを用いた濾過塔 - Google Patents

管形中空糸モジュールを用いた濾過塔

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JPH01203005A
JPH01203005A JP2765888A JP2765888A JPH01203005A JP H01203005 A JPH01203005 A JP H01203005A JP 2765888 A JP2765888 A JP 2765888A JP 2765888 A JP2765888 A JP 2765888A JP H01203005 A JPH01203005 A JP H01203005A
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Masanori Sasaki
佐々木 雅教
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Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、中空糸の外側から内側に被処理水を濾過する
外圧型濾過用中空糸モジュールを専用のケース内に内蔵
させるとともに、当該ケースを濾過塔内の上方部に横設
した仕切板に)懸架した構造の濾過塔に関し、特に中空
糸モジュールを複数段縦列に接続した状態で使用する場
合に適した濾過塔に関する。
〈従来の技術〉 火力発電所あるいは原子力発電所等の復水の処理方法と
して、近年になって中空糸モジュールを用いた濾過塔で
まず復水中の酸化鉄に起因するクラッドを除去し、次い
で当該濾過水をカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の
混床で処理して不純物イオンを除去する復水処理方法が
提案されている。
当該中空糸モジュールを用いた濾過塔を更に詳しく説明
すると、微細孔を多数有する中空糸を多数本束ねて中空
糸モジュールを形成し、当該中空糸モジュールの多数本
を濾過塔内に装着したもので、当該各中空糸の外側から
内側へ、あるいは内側から外側へというように、各中空
糸の一方の側から他方の側へ復水を通過させて各中空糸
の一方の側で酸化鉄を濾過し、他方の側から得る濾過水
を集合して濾過塔から流出させるものであり、今のとこ
ろ各中空糸の外側から内側へ復水を通過させる、いわゆ
る外圧型濾過が主流を占めている。
このような濾過の続行により濾過塔の差圧が上昇した際
に、酸化鉄が付着している中空糸の膜面を空気等の気体
でバブリングしたり、あるいは中空糸の他方の側から一
方の側へ気体、水等の流体を逆流させたりして中空糸か
ら酸化鉄を剥離し、酸化鉄を多量に含む洗浄排液を得る
洗浄を行い、当該洗浄と前記濾過を順次繰り返して処理
を行うものである。
以上説明したごとく中空糸モジュールを用いる濾過塔は
、復水を各中空糸で直接濾過するので、従来から行われ
ている微粉末状イオン交換樹脂等の濾過助剤を用いるプ
レコート式濾過塔と比較して、洗浄排液中に含まれる固
形物量が極めて少量であり、特に沸騰水型原子力発電所
の復水のごとく、放射性物質を含む酸化鉄の除去に適し
ている。
すなわちプレコート式濾過塔の場合は、その洗浄の際に
濾過により除去した酸化鉄とともに、当該酸化鉄より圧
倒的多量の使用済プレコート剤をも含む洗浄排液が排出
されるが、中空糸モジュールを用いる濾過塔における洗
浄排液には、このような使用済プレコート剤が一切含ま
れることがないので、放射性廃棄物処理の対象となる固
形物が著しく低減出来るという利点を有している。
ところで、原子力発電所や一般の工場等においては、近
年の用地難から処理施設等をできるだけコンパクトにす
ることが必要であり、上記濾過塔においても使用する中
空糸の糸径を細くして濾過面積を増大させ、装置をコン
パクトにするとともに、濾過塔本体をできるだけ縦長構
造としてその設置スペースを少しでも小さくすることが
望まれている。そのため、最近の中空糸モジュールにお
いては、単位断面積当たりに収容する中空糸の本数をで
きるだけ多くして濾過面積を増大させる目的から、内径
が0.2〜0.5鰭というような糸径の非常に細い中空
糸が使用されるようになってきている。しかし、従来の
外圧型濾過用中空糸モジュールは、例えば多数本の中空
糸の上端及び下端を、その上端については中空部を閉塞
することなく接着固定するとともに、その下端について
は中空部を閉塞した状態で接着固定して外筒内に収納し
、外筒の上方部、下方部に原水あるいは洗浄用空気の通
流口をそれぞれ設けた構造のものが一般的である。当該
モジュールは中空糸の内側に濾過した濾過水のすべてを
、中空糸内部を上昇させて中空部が開口している中空糸
の上端から流出させるようにしたものである。従って、
濾過面積を増大させるために中空糸の内径を上述のよう
に細くすれば中空糸内部を流れる濾過水の流動抵抗は著
しく増大する。よって、上述のような細い内径の中空糸
においては、流動抵抗からみて、その長さはせいぜい1
m程度が限度であり、これ以上長くすると流動抵抗が著
しく増大し、その結果、濾過面積の増大にもかかわらず
濾過水量がほとんど増加しないこととなる。すなわち、
このような中空糸を用いてモジュールを形成する場合に
は、せいぜいその長さは約1m程度が限度である。
そこで、最近はこのような不具合を解消し、上述のよう
に糸径の細い中空糸を用いてなおかつ1m以上の長さの
モジュールを形成する工夫もなされている。その−例と
しては、両端が開口した取水管の周囲に多数本の中空糸
を配置するとともに当該中空糸の両端を開口状態のまま
、取水管の両端に設けた端部材に接着固定した構造の比
較的短い中空糸モジュール(通常1m以内)を構成し、
当該中空糸モジュールをコネクタ等によって2段以上縦
列に連結し、更に最下段の中空糸モジュールの下端にキ
ャップを嵌め込み、一方最上段に位置する中空糸モジュ
ールの上端を開口状態のままとした構造のモジュール結
合体が挙げられる。
当該モジュール結合体は、中空糸内部に濾過した濾過水
を当該中空糸の両端から取り出すことが出来るようにす
るとともに、各中空糸モジュールで得た濾過水を、各中
空糸モジュールの中心に配置した取水管及び各中空糸モ
ジュールの連結具の内部を介してモジュール結合体の上
方に移送するように構成したもので、このような構成と
することにより、中空糸内部における濾過水の移動距離
を極力短くして圧力損失が増大するのを防止しようとす
るものである。
このようなモジュール結合体は、以下のようにして濾過
塔内に装着される。すなわち、当該モジュール結合体の
最上段に位置する中空糸モジュールの上端部にフランジ
を設け、濾過塔内の上方部に横設した仕切板に穿ったモ
ジュール装着孔にモジュール結合体を挿入するとともに
前記フランジによって仕切板に懸架し、更にフランジと
仕切板とをボルトで固定する。
〈発明が解決しようとする問題点〉 以上が、比較的短い中空糸モジュールを2段以上縦列に
連結したモジュール結合体を用いた濾過塔の一例である
。中空糸モジュールを2段以上縦列に連結して用いる濾
過塔は、この他にも種々提案されているが、それらはい
ずれも上述の例とほぼ同様なものである。すなわち、最
上段に配置する中空糸モジュールの上端部にフランジを
設け、各中空糸モジュール相互はコネクタ等によって連
結し、更に最下段に配置する中空糸モジュールの下端部
にキャンプ等を嵌め込んで当該下端を封止した構成とし
たモジュール結合体を、仕切板に直接懸架した構造であ
る。
しかしながら、このような構造の濾過塔には以下のよう
な問題点がある。
すなわち、従来の濾過塔においては、その内部に懸架し
たモジュール結合体の最上段に配置した中空糸モジュー
ルを除く、他の中空糸モジュールは、ネジ込み式、ボル
ト締め式等としたコネクタによってのみ連結、支持され
ている。従って、濾過塔運転時の振動等によって連結さ
れている中空糸モジュールがぐらついたり、あるいはコ
ネクタの連結箇所がゆるんだり、脱落したりしないよう
にするためには、コネクタ自身を堅固な材質、構造とす
るとともに取り付けに際しても各コネクタを一個づつ堅
固に取りつけるように配慮しなければならない。そのた
め、コネクターが高価となり、かつ、通常−つの濾過塔
内に数10〜数100本のモジュール結合体を装着する
ので、中空糸モジュールを複数本連結して長いモジュー
ル結合体を作製したり、あるいは当該モジュール結合体
を解体したりする際の作業に非常な手段と時間とがかか
るという問題点がある。
更に、従来のモジュール結合体においては前記コネクタ
以外にも、その上端にフランジを、その下端にキャップ
を、それぞれ接続させるので、前記作業に更に手数と時
間がかかることとなる。このことは、当該モジュール結
合体を用いた濾過塔を、例えば原子力発電所の復水処理
に適用する場合にあっては非常に重要な問題であり、前
記作業における放射線被爆量の増大につながるので好ま
しくない。
本発明は、特に中空糸モジュールを2段以上縦列に連結
して用いる従来の濾過塔における上述のような問題点を
解消し、中空糸モジュールを2段以上接続して用いる場
合にその着脱が極めて簡単に行え、かつ各中空糸モジュ
ールが脱落す公恐れのない手段を講じた濾過塔を提供す
ることを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、上端が開口した縦長の存底筒状体と、当該筒
状体の内部に立設され、下端を筒状体の底板に接続して
閉塞するとともに上端を開口状態のままとした集水管と
からなるケースの内部に、被処理水を外側から内側に濾
過する外圧型濾過用中空糸の多数本を集束して中空の管
状に形成するとともに、各中空糸の両端を開口させたま
まその両端部を接合した中空糸集合体を外筒内に収納し
てなる管形中空糸モジュールの1本以上を、当該管形中
空糸モジュールの中空部に前記集水管を嵌め入れた状態
に内蔵して中空糸フィルターを構成し、当該中空糸フィ
ルターを濾過塔内の上方部に横設した仕切板に懸架する
とともに各中空糸の内側に得た濾過水を、前記集水管を
介して仕切板の上方に取り出せるようにしたことを特徴
とする特許に関するものである。
以下に本発明を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明の濾過塔の実施態様の一例を示す縦断
面模式図であり、濾過塔l内の上方部に仕切板2を横設
するとともに当該仕切板2に複数本の中空糸フィルター
3を懸架し、仕切板2の上方に濾過水流出管4と空気導
入管5を連通し、また中空糸フィルター3の下方部にデ
イストリビュータロを介して原水流入管7を連通ずると
ともに、濾過塔1の下部にドレン管8と、前記仕切板2
の直下の側胴部に空気抜き管9を設けたものである。
当該濾過塔lにおいては、原水流入管7を介して、仕切
板2の下方に被処理水を流入させるとともに当該被処理
水を各中空糸フィルター3で濾過し、得られた濾過水を
各中空糸フィルター3の上部から取り出して仕切板2の
上方に集水し、更に濾過水流出管4を介して濾過塔1外
へ流出させる。なお、仕切板2は濾過塔1の側胴部に設
けた座10によってボルトによって固定されており、濾
過塔1の上部鏡板部を取り除くことによって、中空糸フ
ィルター3を懸架したまま仕切板2を塔外に取り出すこ
とも出来るようになっている。
また、第2図は本発明に用いる中空糸フィルター3の一
例を示す縦断面図であり、中空糸フィルター3を仕切板
2に懸架したところを示している。
当該中空糸フィルター3は、上端が開口した縦長の有底
筒状体11と当該筒状体11の内部に立設した集水管1
2とからなるケース13と、当該ケース13の内部に内
蔵した管形中空糸モジュール1401本以上(図では2
本)とからなり、上段に配設した管形中空糸モジュール
14Aと下段に配設した管形中空糸モジュール14Bと
の間、及び管形中空糸モジュール14Bの下部には、各
集水空間部15A、15Bを形成させるための集水リン
グ16A、16Bをそれぞれ配置する。
前記ケース13を構成する筒状体11の上部には、ケー
ス13を濾過塔1の仕切板2に懸架するための鍔17を
、また筒状体11の側壁の適宜個所に被処理水の流通口
18(図では上方部の流通口18A及び下方部の流通口
18B)を設ける。
なお、下方部に設ける流通口18Bの付設位置は、ケー
ス13内の下段に配設した管形中空糸モジュール14B
の外筒26Bの側壁の下方部に設けた流通口27Bの位
置よりやや上方となるようにするとよく、その理由は後
述する。
また、筒状体11の内部に設けた集水管12は、管形中
空糸モジュール14の各中空糸24で濾過した濾過水を
集水して仕切板2の上方に取り出すためのものであると
同時に管形中空糸モジュール14がぐらついたりしない
ように支持する役目も有するものであり、その下端を筒
状体11の底板19のほぼ中心部に接続して閉塞すると
ともに上端を筒状体11の上端よりやや上方の位置で開
口させてほぼ垂直に立設し、更にその側壁の前記集水リ
ング16A、16Bによって形成された集水空間部15
A、15Bに臨む位置に、濾過水の取水口20A、20
Bをそれぞれ設けである。なお、21はその一端が前記
筒状体11の下端に接合するとともにその他端が前記底
板19より下方の位置で開口する筒状体からなるスカー
ト部であり、22は、濾過塔1の空気逆洗を行う際に、
当該スカート部21で受けた気泡を筒状体11内に導入
するための前記底板19に設けた気泡流通路であって、
当該気泡流通路22は、ケース13内の最下部に配設し
た集水リング16Bの下端面と底板19との間に設けた
Oリング31Dの外側に複数個設ける。
上述のような構成としたケース13内に内蔵させる管形
中空糸モジュール14は、前記筒状体11に立設した集
水管12を嵌め入れることが出来る内径の中空部23と
、筒状体11の内径より小さい外径とを有し、かつ筒状
体11より短い管状をなしたモジュールである。当該管
形中空糸モジュール14を更に詳しく説明すると、被処
理水を外側から内側に濾過する外圧型濾過用中空糸24
の多数本を集合して中空の管状に形成するとともに各中
空糸24の上端及び下端を、各中空糸24の開口部を閉
塞することな(各中空糸間の隙間を接着してそれぞれ上
部接合部25A、下部接合部25Bとなし、当該中空糸
集合体を外筒2G内に収納するとともに、外筒26の上
方部及び下方部にそれぞれ流通口27A、27Bを設け
た構造のものである。当該管形中空糸モジュール14の
内側、すなわち、中空部23側には、例えば網のような
透水性の保護材28を設けて各中空糸24を保護すると
よい。
また、前記集水リング16は、例えば第3図に示すよう
な外観をなしたもので、外径が前記ケース13を構成し
ている筒状体11の内径よりやや小さい、肉厚の短管の
外周壁に、被処理水あるいは気泡が通流出来る縦溝29
を、軸方向に多数設けるとともに短管の上端面及び下端
面にはOリングを嵌め入れるための溝30 (但し、下
端面の溝30は図示していない)を設けた構造のもので
ある。なお、第2図において、31A、31Bは、上部
に配設した管形中空糸モジュール14Aと下段に配設し
た管形中空糸モジュール14Bとの間に配置した集水リ
ング16Aの前記溝30にそれぞれ嵌め入れた0リング
であり、当該0リング31A、31Bによって管形中空
糸モジュール14A及び管形中空糸モジュール14Bと
、集水リング16Aとの間をシールし、集水空間部15
Aに被処理水が流入しないようにしている。また、31
C,31Dは、管形中空糸モジュール14Bの下部に配
置した集水リング16Bに設けた溝30にそれぞれ嵌め
入れたOリングであり、0リング31Cによって管形中
空糸モジュール14Bと集水リング16Bとの間を、ま
た0リング31Dによって集水リング16Bと底板19
との間をそれぞれシールし、集水空間部16Bに被処理
水が流入しないようにしている。上記Oリング31はケ
ース13内の上段に配設した管形中空糸モジュール14
Aの上端を後述の押さえ板37によって押さえ付けるこ
とにより、その機能を発揮する。更に、32A、32B
は管形中空糸モジュール14への内側と集水管12との
間をシールするための0リングであり、また32C13
2Dは管形中空糸モジュール14Bの内側と集水管12
との間をシールするためのOリングである。当該各0リ
ング32を所定位置に付設するにあたっては、管形中空
糸モジュール14を構成している中空糸集合体の上部接
合部25A及び下部接合部25Bの内側に溝を設けてお
き、当該溝に各Oリング32をそれぞれ嵌め入れた状態
で、各管形中空糸モジュール14をケース13内に挿入
するようにするとよい。また、33は上段に配設した管
形中空糸モジュール14Aの外筒26Aと筒状体11と
の間をシールするために、筒状体11の上部に設けた0
リングであり、被処理水が仕切板2の上方に流入しない
ようにするためのものである。また、34は同じく管形
中空糸モジュール14Aの外筒26Aと筒状体11との
間をシールするためのOリング、35は、下段に配設し
た管形中空糸モジュール14Bの外筒26Bと、筒状体
11との間をシールするための0リングであり、これら
は底板19に設けた気泡流通路22を介して筒状体11
の内部に導入した気泡を、管形中空糸モジュール14B
及び14Aの外筒26B、26A内に導入させるために
付設するものである。そのためには、管形中空糸モジュ
ール14Aの外筒26Aの下方部に設けた流通口27B
より上方の位置に0リング34を付設し、管形中空糸モ
ジュール14Bの外筒26Bの下方部に設けた流通口2
7Bより上方であって、筒状体11の下方部に設けた流
通口18Bより下方の位置に0リング35を付設すると
よい。筒状体11の下方部の流通口18Bの付設位置を
、前述のように管形中空糸モジュール14Bの外筒26
Bの下方部に設けた流通口27Bのやや上方としたのは
、上述のような理由によるものである。
なお、上記各Oリング33.34.35を付設するに際
しては、外筒26Aあるいは外筒26Bの側壁の所定位
置に溝を設けておき、当該溝に各0リング33.34.
35を嵌め入れた状態で各管形中空糸モジュール14A
、14Bをケース13内に挿入するようにするとよい。
以上のような構成とした中空糸フィルター3を、仕切板
2に設けたモジュール装着孔36に挿入して仕切板2に
懸架し、更に当該懸架した中空糸フィルター3の上部を
、例えばドーナツ状の押さえ板37によって押さえ、当
該押さえ板37をボルト38によって固定する。当該押
さえ板37は、中空糸フィルター3を構成しているケー
ス13を仕切板2に固定するとともに当該ケース13内
に内蔵した管形中空糸モジュール14及び集水リング1
6を上から押さえ付ける役目をするものであり、押さえ
板37と上段に配設した管形中空糸モジュール14Aの
上端面との当接面には、弾性を有する、例えばゴム等で
出来た弾性リング39を介在させるとよい。
なお、40はケース13の鍔17と、仕切板2のモジュ
ール装着孔36との間をシールするために設けたパツキ
ンである。
本発明に用いる、上述のような構造の中空糸フィルター
3を作成するに際しては、ケース13内に集水リング1
6と管形中空糸モジュール14とをその順に交互に挿入
し、最後に押さえ板37によって押さえ付けるだけでよ
いので、管形中空糸モジュール14を複数本内蔵して長
い中空糸フィルター3を作成する場合には、各中空糸モ
ジュールをネジ込み式あるいはボルト締め式等のコネク
タによって1本づつ連結しなければならない従来のもの
に比べて、極めて容易に作成することが出来る。
また、ケース13内に内蔵した管形中空糸モジュール1
4及び集水リング16を、ケース13外に取り出す場合
には、前記押さえ板37を取り外した後に、筒状体11
の底板19に設けた気泡流通路22から例えば細い金属
棒をケース13内に挿入し、当該金属棒によって集水リ
ング16及び管形中空糸モジュール14を上に押し出す
ようにすると容易に行える。従って、ケース13内に収
納した管形中空糸モジュール14の一部または全部を新
品と交換することも極めて容易に行うことが出来、かつ
ケース13は使い捨てにすることなく再び使用すること
が出来る。
〈作用〉 以下に本発明の濾過塔における濾過操作及び洗浄操作を
、図面に基づいて説明する。
第1図に示したような濾過塔1を用いて懸濁物を含む被
処理水を濾過する場合には、原水流入管7からデイスト
リビュータロを介して被処理水を濾過塔1内に流入して
行う。
濾過塔1内に流入した被処理水は、中空糸フィルター3
を構成しているケース13の筒状体11の側壁に設けた
各流通口18A、18Bを介して、あるいは筒状体11
の底板19に設けた気泡流通路22から集水リング16
Bの外周壁に設けた縦溝29を介して筒状体11の内部
に流入し、更に各管形中空糸モジュール14A、14B
の外筒26A、26Bの各流通口27A、27Bを介し
て外筒26A、26B内に流入する。外筒26A及び2
6B内に流入した被処理水は、各中空糸集合体を構成し
ている各中空糸24の外側で濾過され、懸濁物を除去さ
れた濾過水は各中空糸24の内側に得られる。各中空糸
24の内側に得られた濾過水の約半分は各管形中空糸モ
ジュール14A、14Bの開口した上端から流出し、残
り約半分は各管形中空糸モジュール14A、14Bの開
口した下端から流出する。そして、ケース13の上段に
配設した管形中空糸モジュール14Aの上端から流出し
た濾過水は、そのまま仕切板2の上方に達する。また、
当該管形中空糸モジュール14Aの下端から流出した濾
過水及び下段に配設した管形中空糸モジュール14Bの
上端から流出した濾過水は、前記各管形中空糸モジュー
ル14A及び14Bの間に形成した集水空間部15A内
に一旦集合し、しかる後に集水管12に設けた取水口2
0Aを介して集水管12の内部に流入し、更に集水管1
2内を上昇して藺口した上端から仕切板2の上方に流出
する。更に、管形中空糸モジュール14Bの下端から流
出した濾過水は、当該管形中空糸モジュール14Bの下
部に形成した集水空間部15B内に一旦集合し、しかる
後集水管12に設けた取水口20Bを介して集水管12
の内部に流入し、同じく集水管12内を上昇して仕切板
2の上方に流出する。なお、第2図の矢印は、上記濾過
水の流れを示したものである。
上述のようにして仕切板2の上方に集合した濾過水を、
濾過水流出管4を介して濾過塔1外に取り出す。
以上のような濾過により、各中空糸24の表面に懸濁物
が付着して各中空糸24の圧力損失が増加した際には、
前記濾過操作を中断し、以下のような洗浄を行う。
すなわち、濾過塔I内に水を満たした状態で原水流入管
7からデイストリビュータロを介して圧縮空気を導入し
、濾過塔l内に気泡を発生させる。
発生した気泡をケース13のスカート部21の内側に受
けて底板19に設けた気泡流通路22から筒状体11の
内部に導入し、更に集水リング16Bの外周壁に設けた
縦a29を介して、次いで筒状体11と下段に配設した
管形中空糸モジュール14Bの外筒26Bとの隙間を介
して外筒26Bの下方に設けた流通口27Bから外筒2
6B内に導入する。なお、前記隙間は流通口27Bの上
方においてOリング35によってシールしであるので、
導入した気泡のすべてを流通口27Bから外筒26B内
に流入させることが出来る。当該気泡の導入により、外
筒26B内の水を攪拌するとともに当該外筒26B内の
中空糸集合体を構成している各中空糸24を振動させ、
各中空糸24の表面に付着している懸濁物を剥離させる
。外筒26B内に導入した気泡は、中空糸集合体の上部
接合部25Aによってその上昇を阻止され、外筒26B
の上方に設けた流通口27Aから、当該外筒26Bと筒
状体11との隙間に一旦流出する。当該隙間に流出した
気泡は、集水リング16Aの縦溝29、及び上段に配設
した管形中空糸モジュール14Aの外筒26Aと筒状体
11との隙間を介して再び上昇し、外筒26Aに設けた
流通ロ27B付近に達するが、当該流通口27Bのやや
上方には、外筒26Aと筒状体11との隙間をシールす
るOリング34を設けであるので、前記流通ロ27B付
近に達した気泡のすべてを流通口27Bから外筒26A
内に導入することが出来る。当該外筒26A内に導入し
た気泡によって、前述の場合と同じように当該外筒26
A内の各中空糸24の表面に付着している懸濁物を剥離
させる。外筒26A内に導入した気泡は、外筒26Aの
上方部に設けた流通口27Aを介して、筒状体11の上
方部に設けた流通口18Aから流出し、更に濾過塔Iの
空気抜き管9を通って外部に流出する。
また、このような空気攪拌が終了した後に、空気抜き管
9を開放した状態でドレン管8を開放して懸濁物を多量
に含む懸濁物濃縮水を取り出し、引き続き空気導入管5
から圧縮空気を導入して仕切板2の上方に存在する濾過
水を各管形中空糸モジュール14の各中空糸24に逆流
させ、ドレン管8から同じようにして懸濁物を多量に含
む懸濁物濃縮水を取り出す。
このような洗浄を行った後、原水流入管7から濾過塔1
内に被処理水を流入して再び前述した濾過を行い、以後
当該濾過と洗浄を繰り返して行う。
〈効果〉 本発明によれば、内部に濾過水の集水管を有する専用ケ
ース内に、管形をなした中空糸モジュールの複数本を単
に挿入するだけで、長尺でしかも圧力損失の少ない中空
糸フィルターを形成することが出来、従来のように各中
空糸モジュールをネジ込み式あるいはボルト締め式等の
コネクタを用いて1本づつ連結する必要がない。また、
前記ケース内の管形中空糸モジュールを取り出すことも
極めて簡単に行える。従って、中空糸フィルターを多数
本用いた濾過塔を製作したり、あるいは使用している中
空糸フィルターを取り出してケース内の管形中空糸モジ
ュールを新品と交換したりする作業に要する時間が従来
に比べて著しく短くなり、本発明の濾過塔を原子力発電
所の復水処理に適用するような場合には、作業者の被爆
量が著しく軽減される。
また、本発明の濾過塔においては、前記中空糸フィルタ
ーを仕切板に懸架するに際して、中空糸フィルターを構
成しているケース本体を仕切板に懸架するようにしてお
り、かつ当該ケースは有底であるから、ケース内に例え
複数本の管形中空糸モジュールを内蔵した場合にも、濾
過塔運転時の振動等によって各管形中空糸モジュールが
脱落する恐れは全くない。また、ケース内の管形中空糸
モジュールは、当該管形中空糸モジュールの中空部に嵌
め入れた集水管によってしっかりと支持されているので
、運転時に管形中空糸モジュールがぐらついたりする恐
れもなく、常に確実な処理が行える。
なお、本発明に用いる中空糸フィルターは、ケース内に
管形中空糸モジュールを1本だけ内蔵したものであって
もよいことは言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はいずれも本発明の実施態様の一例
を示すもので、第1図は濾過塔の縦断面模式図、第2図
は中空糸フィルターの断面図、第3図は集水リングの外
観図である。 ■・・・濾過塔      2・・・仕切板3・・・中
空糸フィルター 4・・・濾過水流出管5・・・空気導
入管 6・・・ディストリビュータ フ・・・原水流入管    8・・・ドレン管9・・・
空気抜き管   10・・・座11・・・筒状体   
  12・・・集水管13・・・ケース 14・・・管形中空糸モジュール 15・・・集水空間部   16・・・集水リング17
・・・鍔       18.27・・・流通口19・
・・底板      20・・・取水口21・・・スカ
ート部   22・・・気泡流通路23・・・中空部 
    24・・・中空糸25・・・接合部     
26・・・外筒28・・・保護林     29・・・
縦溝30・・・溝 31.32.33.34.35・・・0リング36・・
・モジュール装着孔 37・・・押さえ仮    38・・・ボルト39・・
・弾性リング   40・・・パツキン第1図 第2図 第3図 手続補正書(自発) 平成1年4月28日 特許庁長官  吉 1)文 毅 殿 ■、事件の表示 昭和63年特許願第27658号 2、発明の名称 管形中空糸モジュールを用いた濾過塔 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都文京区本郷5丁目5番16号名 称 
 (440)  オルガノ株式会社代表者   前  
1) 容  克 4、代理人〒113 置、 812−5151 5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 一1晃1【ηンづ・ど 明細書中の下記事項を訂正願います。 ■、第第9ツ7 訂正する。 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 上端が開口した縦長の有底筒状体と、当該筒状体の内部
    に立設され、下端を筒状体の底板に接続して閉塞すると
    ともに上端を開口状態のままとした集水管とからなるケ
    ースの内部に、被処理水を外側から内側に濾過する外圧
    型濾過用中空糸の多数本を集合して中空の管状に形成す
    るとともに、各中空糸の両端を開口させたままその両端
    部を接合した中空糸集合体を外筒内に収納してなる管形
    中空糸モジュールの1本以上を、当該管形中空糸モジュ
    ールの中空部に前記集水管を嵌め入れた状態に内蔵して
    中空糸フィルターを構成し、当該中空糸フィルターを濾
    過塔内の上方部に横設した仕切板に懸架するとともに各
    中空糸の内側に得た濾過水を、前記集水管を介して仕切
    板の上方に取り出せるようにしたことを特徴とする管形
    中空糸モジュールを用いた濾過塔。
JP2765888A 1988-02-10 1988-02-10 管形中空糸モジュールを用いた濾過塔 Pending JPH01203005A (ja)

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