JPH01198449A - 耐亜鉛めっき割れ性に優れた溶接構造物の製造方法 - Google Patents

耐亜鉛めっき割れ性に優れた溶接構造物の製造方法

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JPH01198449A
JPH01198449A JP2190588A JP2190588A JPH01198449A JP H01198449 A JPH01198449 A JP H01198449A JP 2190588 A JP2190588 A JP 2190588A JP 2190588 A JP2190588 A JP 2190588A JP H01198449 A JPH01198449 A JP H01198449A
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金谷 研
Kazunari Yamato
山戸 一成
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は橋梁、難業、鉄塔など防錆のために構造部材を
溶接後溶融Znめつきを施こす分野に関係するものであ
る。
(従来の技術) 従来よシ防錆の目的で溶接鋼構造物を溶融Znめっきす
る手段は広く用いられていた。しかし構造物を溶融Zn
めつき浴に浸漬した時、溶接熱影響部(以下)IAZと
する)の粒界にわれが発生することがあシ、防止方法の
確立が必要となっている。
この現象は古くから液体金属脆化現象として知られてお
シ、応力が附加された状態の固体金属に液体金属が傍す
ると固体金属の粒界に液体金属が侵、大して、固体金属
が脆弱化し破壊に至るものと理解されそいる。
本発明者らは、これまでにもHAZの耐めっきわれ性の
すぐれた鋼材に関して、特開昭58−84959号公報
、特開昭59−50157号公報、特開昭59−126
754号公報、或いは特願昭60−73301号などに
よシ提案を行っている。しかしこれらの提案技術によっ
ても、構造物が大型化すると溶接残留応力やめつき時の
熱応力が増大するため、Znめっき割れの事例が皆無と
ならず防止対策の安全な確立には至っていない。
(発明が解決しようとする課題) Znめっき割れが発生するか否かは、Znめつき時にH
AZに附加される応力と、HAZの粒界が有する耐Zn
めつきわれ感受性との兼ね合いで決まる。ここで解決し
ようとするのはHAZの粒界の性状を改善して、耐Zn
めつきわれ感受性(以下耐Znめっき割れ性とする)を
飛躍的に向上させんとするものである。
(課題を解決するための手段、作用) HAZの耐Znめつきわれ性は微視的には粒界の性状に
支配されるが、強度を高めるための元素(C,81,M
n、旧、Cr、Mo、Nbなど)はいずれも粒界の性状
をZnめつきわれを発生させ易くして鋼材の高張力化を
困−にしていた。
本発明1者らはこれを解決すべく膨大な実験を行って研
究の結果、HAZのミクロ組織がZnめつきわれに大き
な影響を有することを明らかにした。
即ち、ZnめつきわれはZnの結晶粒界への拡散侵入を
寄因として発生するため、旧オーステナイト粒界の性状
に非常に左右される。
研究の結果によれば、旧オーステナイト粒界にフェライ
トが析出し、旧粒界が不明瞭になるとZnの拡散は抑制
され、その割合が増加するに従いZnめつきわれは発生
しにくくなる。本発明はこの研究結果に基づき、Znめ
つきわれ発生と旧オーステナイト粒界性状、即ち旧オー
ステナイト粒界上のフェライト占有率の関係を明らかに
し、これにおよぼす合金元素および溶接条件の影響を定
量化することによりなしえたものでその要旨とするとこ
ろは 重量%で C:0.25%以下    Mn : 2.0%以下s
i  :  0.03〜0.35チ   At :  
0.005−0.0マチさらに強度、靭性の要求に応じ
て Cu : 2%以下     Ni:2%以下Cr:0
.5%以下   Mo:0.5%以下v:0.I+%以
下   Nb : 0.06%以下Ti : 0.02
 %以下   B:0.0005%以下N:O,015
0チ以下 を1種又は2種以上含み残部Feおよび不純物からなり
、かつ下記の式によるFの値が60以上を同時に満足す
ることを特徴とする耐Znめつきわれ性に優れた鋼にあ
る。
記 S=200−400−20Si−105Mn−10Cu
−1ONi740Cr=50M。
−200V−20ONb+500Ti+250ON−6
000BA=600−0/(HI/11′3)  (こ
こにを=溶接入熱量(J/crIM)、t=板厚(m 
) F=S/A 以下本発明の詳細な説明する。
最初に各元素の含有量を前記した範囲に限定した理由を
述べる。
Cは強度を高めるために必須の元素であるが0.25%
を超えると鋼材の靭性と溶接性および耐Zn  めつき
われ性が著しく劣化するため、上記値を0.25チとし
た。
Mn は強度を高めるために必須の元素であるが2、o
%を超えると鋼材の靭性と溶接性が著しく劣化するため
上限値を2.0%とした。
Sl  は強度確保のほか脱酸元素として必須の元素で
あり、最低0.05%は必要であるが、0.35チを超
えると鋼材の靭性と溶接性が著しく劣化するため0.0
3〜0.35%と制限した。
Atは脱酸元素として通常添加される範囲であ・る0、
005−0.07%とした。
Cu、Ni、Cr、Mo、V、Nb、Ti、Bは鋼材の
強度と靭性を高めるため添加される元素で、Cuは2%
、Niは24.Orは0.5 % 、 Moll1o、
s%。
Vは0.1%、 Nbは0.06%、 Tiは0.02
%、Bは0.0005%を超えると鋼材の靭性と溶接性
および耐Znめつきわれ性を著しく損うので上限値をそ
れぞれこの値とした。
Nは通常鋼中に0.002−〇、ooa$程度含有され
るが、これを超えて添加すると耐Znめつきわれ性を改
善する。しかし、0.015%を超えて添加すると鋼材
の溶接性を損うので上限を0.015チとした。
そして、HAZの耐Znめつきわれ性はこれらの元素の
総合的組み合せ S  =  200−400−208i−105Mn−
10Cu−1ONi−40Cr−50M。
−200V−20ONb+500Ti+250ON−6
0000Bおよび構造物の溶接条件で定まる。
即ち、同、じ組成の鋼であっても溶接条件によりHAZ
の組織は種々変化するため耐Znめつきわれ性も、これ
によシ変化する。
発明者らは、この溶接条件による要因がA=6000/
(HI/i1′3) (ここにHI=溶接溶接量熱量r
/crn) 。
t=板厚(■)で整理され前述したSの値をAで除した
値、Fが60以上であれば本発明の要旨である旧オース
テナイト粒界上にフェライトが充分に析出しZnめつき
われの発生防止が可能となることを見出、し本発明をな
したものである。
このように諸条件範囲を定めたのは次の如き実験により
得られた知見に基づくものである。
即ち、Znめっき割れ5の簡易再現実験として、第1図
に示す方法を使用した。第1図(イ)において1は試験
板、2は試験ビード、3は拘束ビードである。試験ビー
ドを溶接後反転して拘束ビードを溶接すると第1図(ロ
)に示す如く、拘束ビードの熱収縮で試験と一ドのトウ
部(止端部)4に応−力が発生する。そしてその応力は
拘束ビード数の数が増すにつれて増大する。実際の施工
との関連を見たところ通常の構造物では拘束ビード数が
12に相当し大型構造物は18に相当するので本実験で
は、Znわれに対して厳しい拘束ビード18で実験した
なお1図において試験板の板厚はa +a〜50m、試
験ビードは溶接入熱量1100 U J /crn〜4
5000J/crn  の範囲で変化させた。また、拘
束ビードの溶接は下記によった 5■φ 220A  26V  15crn/分この溶
接した試験片を470℃のZn浴中に10分間浸漬めっ
きした後断面を磁気探傷法で検査し、われの有無を判定
した。なお第1図(イ)においてA=2201IIl、
IB=170糊、C=10wp、 D=4鴎である。
(実施例) 以下実施例について本発明の効果を具体的に示す。
第1表に示す組成の鋼を300 Kg真空溶解炉で溶製
径制御圧延によシロ〜50.に圧延し、鋼板の強度と第
1図に示すZnめつきわれ試験を行った。
その試験結果を第1表の右側欄に記述した。
(発明の効果) 以上の発明から明らかなようにC,Mn 、  81゜
AI、 Cu、 Ni、 Cr、 Mo、 V、 Nb
、 Ti、 B、 Hのそれぞれの含有量を限定し、か
つ8式によシ元素の組合せを限定するとともに溶接によ
る要因をA式で定量化し、8をAで除した値を60以上
にすることによりHAZのZnめつきわれを防止できる
ことが明らかである。従って、本発明は産業上大きな効
果を有するものといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)、(ロ)はZnめつきわれ試験方法を示す
図である。 1・・・試験板      2・・・試験ビード3・・
・拘束ビード 第11!1 (イ) (ロ) 5:めうきわれ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量%で C:0.25%以下 Mn:2.0%以下 Si:0.03〜0.35% Al:0.005〜0.
    07% さらに強度、靭性の要求に応じて Cu:2%以下 Ni:2%以下 Cr:0.5%以下 Mo:0.5%以下 V:0.1%以下 Nb:0.06%以下 Ti:0.02%以下 B:0.0005%以下 N:0.0150%以下 を1種又は2種以上含み残部Feおよび不純物からなり
    、同時に下記の式によるFの値が60以上であることを
    特徴とする耐Znめつきわれ性に優れた鋼 記 S=200−40C−20Si−105Mn−10Cu
    −10Ni−40Cr−50Mo−200V−200N
    b+500Ti+2500N−6000B A=6000/(HI/t^1^/^3)(ここにHI
    =溶接入熱量(J/cm)、t=板厚(mm)) F=S/A
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