JP2711554B2 - 溶融亜鉛めっきわれ防止方法 - Google Patents

溶融亜鉛めっきわれ防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は橋梁、建築物、鉄塔等、耐食性の観点で溶融
亜鉛めっきされる構造部材に係わり、めっき時に発生す
るわれの防止方法に関するものである。
<従来の技術> 従来より上記した用途に使用される構造部材は防錆の
目的で、溶接後の溶融亜鉛めっきされることが多い。
この溶融亜鉛めっき時に、構造部材の溶接熱影響部に
われが発生することがしばしばある。このわれは液体金
属脆化を起因とするわれであることが広く知られてい
る。
このわれを防止する目的で、これまでにも数々の提案
がなされている。例えば、耐亜鉛めっきわれ性に優れた
鋼材として、〔S〕に着目しこれを0.030〜0.060%に規
制した特開昭59−50157号公報記載の鋼材、〔Al〕に着
目し上限を0.1%に規制した特開昭59−126754号公報記
載の鋼材、更には各合金元素間に一定の関係を満足させ
ることによりわれ性が改善されることに着目した特開昭
61−133363号公報、特開昭61−231141号公報、特開昭62
−5044号公報記載の鋼材が挙げられる。
しかし、建造物の大型化に伴う高張力鋼の使用によっ
て、溶接残留応力やめっき時の熱応力が増大し、前記し
た提案技術によっても溶融亜鉛めっきわれを完全に防止
するまでには至っていないのが現状であり、新たな技術
が求められている。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は上記した現状を打開する一方策として溶融亜
鉛めっきわれの防止方法を提案するものである。
溶融亜鉛めっきわれ発生の必須条件は被めっき部材が
溶融亜鉛に接していること。被めっき部材に引張りの応
力が作用していることの2つである。
溶融亜鉛めっきわれの発生は、溶接熱影響部〔以下HA
Zと称する〕に最も多い。その理由としては、HAZは金属
組織的に亜鉛が粒界に侵入し易いこと、溶接残留応力が
存在すること、めっき時に発生する熱応力が集中し易い
ことなどが考えられる。
本発明ではこれらわれ発生要因の軽減により溶融亜鉛
めっきわれを完全に防止することを課題とするものであ
る。
<課題を解決するための手段、作用> HAZの耐亜鉛めっきわれ性はミクロ的にはHAZ組織に支
配されるが、上記したごとくマクロ的にはHAZに付加さ
れる応力の影響が極めて大きく高張力鋼の亜鉛めっきわ
れ防止を困難にしていた。本発明ではこれら要因を同時
に解決することを目的としており、その要旨とするとこ
ろは、重量%でC:0.20%以下、Mn:1.80%以下、Si:0.03
〜0.35%、Al:0.005〜0.070%、B:0.0002%以下、更に
強度靭性の要求に応じて、Cu:2%以下、Ni:2%以下、C
r:0.5%以下、Mo:0.3%以下、V:0.1%、Nb:0.1%以下、
Ti:0.03%以下を1種又は2種以上含み残部Fe及び不可
避的不純物からなり、且つこれ等の組合わせが炭素等量
として を満足する鋼を溶接組立後、溶融亜鉛めっき前に溶接部
にショットブラスト処理を施すことを特徴とする溶融亜
鉛めっきわれ防止方法にある。
以下に本発明を詳細に説明する。
まず、各合金元素を前記範囲に限定した理由を述べ
る。
Cは強度確保のために添加するが、0.20%を越えると
鋼材の靭性と溶接性及び耐亜鉛めっきわれ性が劣化する
ので0.20%を上限とした。
Mnは強度確保のために添加するが、1.80%を越えると
鋼材の靭性と溶接性及び耐亜鉛めっきわれ性が劣化する
ので1.80%を上限とした。
Siは強度確保と脱酸のために0.03%以上を必要とする
が、0.35%を越えると靭性と溶接性が劣化するので0.35
%を上限とした。
Alは通常脱酸元素として用いられている0.005〜0.070
%の範囲とした。
Bは0.0002%を越えると耐亜鉛めっきわれ性が著しく
劣化するので0.0002%を上限とした。
Cu,Ni,Cr,Mo,V,Nb,Tiは各々強度・靭性向上を目的と
して添加される元素で溶接性、耐亜鉛めっきわれ性の劣
化しない範囲として前記した量を上限とした。
また、HAZの亜鉛めっきわれ性はこれら元素の総合的
組合せで定まり、前記炭素当量式による値が0.19%以下
の時、われ発生防止に効果が認められたのでこれを上限
とした。
以上の合金元素添加量の限定は前記したミクロ的に見
たわれ防止対策として重要であるが、本発明では更に他
の大きなわれ要因である、HAZ部に付加される応力を軽
減する対策を加味し亜鉛めっきわれを完全に防止するこ
とを特徴としており、この点について以下説明する。
実構造物で最もわれ発生が多い部分は隅肉の廻し溶接
部である。その原因は、高い溶接残留応力の存在と、め
っき浴浸漬中の熱応力による変形に伴う2次応力の付加
にある。そこで、これらわれ発生に対する応力要因を再
現できる小型試験法を考案し、耐亜鉛めっきわれ性に対
る各種要因の解析を行った。
再現試験方法を第1図に示す。第1図(イ)、(ロ)
において1は試験板、2は試験ビードであり、矢印方向
に応力を付加することにより第1図(ハ)に示す廻し溶
接部のわれを再現する試験法である。
われ性の評価はわれ発生までの曲げ角度によった。
なお、図において試験ビードの溶接条件は次の通りと
した。
棒径 電流 電圧 溶接速度 4mmφ 170A 24V 150mm/min われ発生までの曲げ角度は支点の押し下げ量から次式
によって求めた。
(但し、20mmは縦板部分は変形しないものと仮定し、廻
し溶接部間隔の半分の距離) 再現試験の結果を第2図に示す。
本発明限定成分範囲内の鋼(○印)及び比較鋼(△
印)の割れ発生までの曲げ角度はCeq(S)%で良く整
理される。Ceq(S)%が高くなるに従い曲げ角度が小
さくなるが、特にCeq(S)>0.19%で同特性が急激に
劣化することが分かる。
また、Bが本発明限定含有量を越えている鋼 では、Ceq(S)≦0.19%であっても特性の劣ることが
明瞭である。
本発明者は前述したように、この特性を更に改善すべ
く種々の検討を加えた結果、同試験片溶接部にショット
ブラスト処理を施すことにより、曲げ特性を格段に向上
できることを見い出した。なお、この効果は比較鋼 の場合には小さいが、本発明限定成分鋼(●印)の場合
には格段の効果を発揮する。結果は第2図に併記した。
なお、ショットブラスト処理は投射時間が長いほど効
果が大きく、使用鋼材、構造物の大きさ、めっき浴浸漬
速度などの変動要因による溶接残留応力、めっき時の熱
応力レベルが大きい時には処理時間を通常の場合より長
めに選択する方が効果的である。
<実施例> 以下実施例について本発明の効果を具体的に示す。
第1表に供試した鋼の組成及び、第1図に示す亜鉛め
っきわれ再現試験の結果を併記した。
<発明の効果> 以上の説明から明らかなように、合金元素個々の含有
量を限定すると共に、Ceq式によりその組合せを限定し
た鋼による溶接構造物を亜鉛めっきするに際し、めっき
処理工程前に溶接部をショットブラストすることによ
り、大きな溶接残留応力及びめっき熱応力の発生する部
材においても、亜鉛めっきわれが防止できることが明ら
かである。従って、本発明は産業上大きな効果を有する
ものであるといえる。
【図面の簡単な説明】 第1図は溶融亜鉛めっきわれ再現試験方法を示す図、第
2図は溶融亜鉛めっきわれ再現試験結果を示す図であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.20%以下、Mn:1.80%以
    下、Si:0.03〜0.35%、Al:0.005〜0.070%、B:0.0002%
    以下を含み残部Fe及び不可避的不純物からなり、且つこ
    れ等の組み合わせが炭素等量として、 を満足する鋼を溶接組立後、溶融亜鉛めっき前に溶接部
    にショットプラスト処理を施すことを特徴とする溶融亜
    鉛めっきわれ防止方法。
  2. 【請求項2】更にCu:2%以下、Ni:2%以下、Cr:0.5%以
    下、Mo:0.3%以下、V:0.1%、Nb:0.1%以下、Ti:0.03%
    以下を1種又は2種以上含むことを特徴とする請求項1
    記載の溶融亜鉛めっきわれ防止方法。
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