JPH01197569A - 塗料組成物およびそれを用いた塗装物体 - Google Patents

塗料組成物およびそれを用いた塗装物体

Info

Publication number
JPH01197569A
JPH01197569A JP2250988A JP2250988A JPH01197569A JP H01197569 A JPH01197569 A JP H01197569A JP 2250988 A JP2250988 A JP 2250988A JP 2250988 A JP2250988 A JP 2250988A JP H01197569 A JPH01197569 A JP H01197569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
weight
coating
molecular weight
average molecular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2250988A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Tabuchi
田渕 一郎
Hiroshi Osumimoto
大住元 博
Sadanobu Takagi
高木 偵聿
Shinji Sugiura
杉浦 新治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2250988A priority Critical patent/JPH01197569A/ja
Publication of JPH01197569A publication Critical patent/JPH01197569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り棗上辺上月±で 本発明は塗料組成物に関し、さらに詳しくは。
自動車車体などの外板塗装系において、特に、電着ブラ
イマー塗膜と上塗塗膜との層間又は中塗塗膜と上塗塗膜
との層間に本発明の塗料組成物による塗膜を形成すると
、上塗塗膜のツヤ、平滑性などが良好で、しかも走行中
に小石などが該−上塗塗膜面に衝突しても塗膜が容易に
剥離せず、車体鋼板の腐食防止に有用な平滑性や耐チッ
ピング性が良好な塗料組成物に関する。
/      /−、、n へ 自動車が高速走行すると自動車車体の外板、例えば足ま
わり部及びフードやルーフの先端部などに跳ねあげられ
た砂利や岩塩などの小石が高速衝突することは避けられ
ない。小石の高速衝突によって車体外板の塗膜が剥離す
る現象、いわゆる“チッピングはがれ”は、美観を低下
させると共に、衝撃剥離部の車体鋼板面が露出して、す
みやかに錆が発生し腐食が促進する。特に、北米、北欧
などの寒冷地では、融雪のため、道路に多部−の岩塩や
砂利などが散布されること、塗膜温度が氷点下になって
塗膜が凍結状態になり著しく硬く、脆くなっていること
などのため゛°チンピングはがれ′は極めて発生し易く
その対策には重大な関心が払われている。
自動車車体外板面の塗装系は、一般に、燐酸亜鉛系など
の化成処理をほどこした鋼板にカチオン型もしくはアニ
オン型の電着塗料(プライマー)、中塗塗料及び上塗塗
料を順次塗装することからなっている。また、小型経済
型などでは、塗装工数(塗装設備等)軽減等の目的で中
塗塗料を省略して電M塗料および上塗塗料で仕上げるい
わゆる2コート塗装系が採用されている。
チッピングはがれを防止する方法として、従来、例えば
、合計塗膜厚を厚くする、衝撃エネルギーを吸収するた
めに電着塗膜及び中塗塗膜を可撓性の大きいものにする
、また、中塗塗料に、タルク等の無機箔片状顔料を配合
して塗膜の内部応力を減少させ、かつ塗膜内のズリ応力
により衝撃力の緩和、分散をはかることなどがあげられ
るが、十分でなかった。
また、上記の各塗膜の層間に、■軟質ポリエステル樹脂
/メラミン樹脂系、■ポリヒドロキシ化合物/ブロック
イソシアネート化合物系、■マレイン酸をグラフトした
ポリオレフィン樹脂系などを主成分とする比較的軟質な
耐チッピング性塗料を塗装する方法も知られている。し
かしながら、これらの耐チッピング性塗料を用いると前
記方法に比べてチッピングはがれは向上するが、上記2
コート塗装系において、加熱硬化した電着塗膜面に該耐
チッピング塗料を塗装し、未乾燥状態で上塗塗料を塗装
すると、上記耐チッピング性塗料のうち、■およびlり
では上塗塗料にちりめん状のしわ(チヂミ)や凹凸など
が発生し、仕りり外観を低下させる欠陥をもっており、
■は固形分濃度が極めて低いので耐チッピング性塗料の
塗膜を厚くできない(5JJ−以下)ので、小石などが
高速衝突すると素地鋼板に達するような傷発生を十分に
防止できずしかも塗膜が熱可塑性で架橋反応していない
ので塗装系の冷熱サイクル試験において架橋硬化した硬
質上塗塗膜との冷熱サイクルによる収縮/伸長の差が大
きくヒビワレを生じ易いなどの欠陥をもつ。したがって
、2コート塗装系において、削チッピング性、上記仕上
り外観および冷熱サイクルによる耐ヒビワレ性などすべ
て良好な塗装仕上げ方法はいまだ開発されていないのが
現状である。
1□ 占  9 るための− 本発明は平滑性、耐チッピング性がすぐれ、しかも硬質
上塗塗膜との冷熱サイクル性も良好な塗料組成物および
それを塗装した物体に関し、特に、本発明の塗料組成物
は、電着塗膜の上に塗装し未乾燥のままその上に上塗塗
料(又は中塗塗料)を塗装すると、上塗塗膜(又は中塗
塗膜)にちぢみや凹凸などを発生させることなく、しか
も小石が衝突しても塗膜の剥離や素地到達傷を防止でき
る加熱架橋反応形の塗料に関する。これにより従来、対
策の困難であった2コート塗装系(中塗塗料が省略され
た塗装系)の耐チッピング性などの改良が達成できた。
すなわち本発明は、 1、 (A) :(i)ジイソシアネート化合物と(i
il 1分子あたり平均2〜3個の水酸基を有する化合
物とを反応させてなり、かつ数平均分子量が5000〜
50.000で水酸基価が20〜80の有機溶剤可溶性
ウレタンポリマー (B):飽和脂環族多塩基酸及びテトラヒドロフタル酸
を除いた多塩基酸成分と多価アルコール成分とを反応さ
せてなり、該多価アルコール成分中ジエチレングリコー
ル及びトリエチレングリコールを5〜60モル%含み、
かつ数平均分子量が800〜3500、水酸基価が70
〜140のオイルフリーポリエステル樹脂 (C):重量平均分子量が3000以下のアルキルエー
テル化メラミン樹脂を主成分とし、上記(A)、(B)
、(C)成分の合計固形分重量に基づいて、(A)成分
が20〜50重量%、 (C)成分が20〜40重量%
、残りが(B)成分であり、さらに加熱硬化塗膜のガラ
ス転移温度が10℃以下で、しかも−20℃で測定した
硬化塗膜の伸び率が20%以上であることを特徴とする
塗料組成物。
2、プライマー、必要に応じて中塗塗料、そして上塗塗
料を塗装してなる物体において、各塗膜層間のいずれか
もしくはすべての塗膜層間に、上記塗料組成物からなる
塗膜を形成せしめてなるこ゛とを特徴とする塗装物体に
関する。
まず、本発明の塗料組成物について具体的に説明する。
(A)成分:(1)ジイソシアネート化合物と(ii)
 1分子あたり2〜3個の水酸基を有する化合物とを反
応させてなり、かつ数平均分子量が5000〜50.0
00で水酸基価が20〜80のウレタンポリマー。
ジイソシアネート化合物[(!)成分]は、1分子中に
2個のインシアネート基を有する化合物であり、具体的
にはへキサメチレンジイソシアネート、インホロンジイ
ソシアネート、2,2.4−トリメチルへキサメチレン
ジイソシアネート、4.4′−メチレンビス(シクロヘ
キシルイソシアネート)、4.4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー)、1.
3−(インシアナトメチル)シクロヘキサンなどの脂肪
族、脂環族、芳香族ジイソシアネート化合物があげられ
、このうち特にヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネートが好適である。
1分子あたり平均2〜3個の水酸基を有する化合物[(
iil成分]のうち、1分子中に2個の水酸基を有する
化合物にはポリエーテルジオール、ポリエステルジオー
ルおよびポリエーテルエステルジオールなどがあげられ
る。
ポリエーテルジオールとしては、1分子あたり、その側
鎖および(または)末端に2個の水酸基と1個以上のエ
ーテル結合を有する化合物で。
例えば、低分子量グリコール(エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1.4−ブタンジオールなどの炭
素数2〜5のグリコール)とフルキレンオキシド(炭素
数2〜4のアルキレンオキシドたとえばエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)との
エーテル化物:アルキレンオキシド(同上)および(ま
たは)環状エーテル(例えばテトラヒドロフランなど)
を開環重合または開環共重合させて得られるエーテル化
物、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレン−プロピレングリコール、ポ
リオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシヘキサ
メチレングリコール、ポリオキシオクタメチレングリコ
ールなど:が挙げられる。
ポリエステルジオールとしては、1分子あたり、その側
鎖および(または)末端に2個の水酸基を有するもので
、ジカルボン酸とグリコール成分とをエステル反応させ
ることによって得られる。ジカルボン酸としてアジピン
酸、コハク酸、セバシン酸、グルタル酸、マレイン酸、
フマル酸、フタル酸やこれらの無水物など、グリコール
成分としてエチレングリコール、プロピレングリコール
、1.4−ブタンジオール、1.6−ヘキサンジオール
、1.8−オクタメチレンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、ビスヒ
ドロキシエチルベンゼン、アルキルジアルカノールアミ
ン、1.4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
、4.4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェ
ニルプロパンなどがあげられ、このエステル化物として
は、たとえばエチレングリコール、ブタンジオール、ヘ
キサンジオールなどとアジピン酸などとのエステル化物
があげられる。これら以外にビスヒドロキシメチルシク
ロヘキサンと04〜C6の直鎖ジカルボン酸(例えば、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸など)とから成るポ
リエステルジオール(例えば、KING InduSt
riesInc Co製商品名、K−F 1ex−14
8、又は−188)  :ポリラクトンジオール例えば
ポリカプロラクトンジオールなども用いられる:ポリエ
ーテルエステルジオールとしては、エーテル基含有ジオ
ール(前記ポリエーテルジオールやジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール
など)と前記ジカルボン酸とまたはジカルボン酸無水物
(例えば、無水フタル酸、無水マレイン酸など)と反応
させることによって得られるもので、たとえばポリ(ポ
リオキシテトラメチレン)アジペートがあげられる。
1分子中に平均2個より多く3個以下の水酸基を有する
化合物は、例えば前記ポリエーテルジオール、ポリエス
テルジオール、ポリエーテルエステルジオールの製造反
応工程で、グリコールの一部もしくは全部を数平均分子
量が300以下で1分子中、水酸基を3個または4個有
する多価アルコール、例えばトリメチロールプロパン、
トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリト
ールなどで置きかえ1分子あたりの水酸基が平均2個よ
り多く3個以下になるよう調整することによって得られ
る。これらの1分子あたり平均2〜3個の水酸基を含有
する化合物(iilは単独もしくは混合して使用しても
よい。このうちポリオキシテトラメチレングリコール:
ビスヒドロキシメチルシクロヘキサンと04〜Cδの直
鎖ジカルボン酸無水物からなるポリエステルジオール(
例えば、 K−Flew 148,1811など):ポ
リカプロラクトンポリオール(例えばダイセル株製、プ
ラクセル305.プラクセル308など):が特に好適
である。これら(11)成分の数平均分子量は200〜
2000、特に300〜1000の範囲にあることが好
ましく、分子量が200より小さいと前記範囲の数平均
分子量を有する(A)成分を得るために、ジイソシアネ
ート化合物の量が多く必要となり、その結果、溶剤に対
する溶解性や(B)、(C)成分との相溶性およびスプ
レー塗装作業性が悪くなるおそれがあり、また分子量が
2000より大きくなると逆にジイソシアネート化合物
の使用量は少なくなり、塗膜の強じん性が不足して耐チ
ッピング性などが低下することがある。
(A)成分を調製するに、(it 、 (ii)成分の
構成比率は、得られる(A)成分の分子量および水酸基
価が前記範囲内に含まれる程度であれば特に制限されな
いが、(+1)成分100重量部当り、+if成分を5
〜40重量部が好ましい。
このように得られる(A)成分は、その数平均分子量を
5,000〜50.000、好ましくは8.000〜3
0.000の範囲内に調整する必要があり、数平均分子
量が5,000より小さくなると耐チッピング性が不足
し、しかも続いて上塗塗料をウェットオンウェットで塗
装すると上塗塗膜などにチヂミや凹凸が発生し、一方、
数平均分子量が50,000を越えるとスプレー塗装作
業性で微粒化が悪く塗膜の平滑性が低下し且つ(B)、
(C)成分との相溶性も低下するなどの欠陥を生じる。
さらに該(A)成分が、良好な耐チッピング性とウェッ
トオンウェット方式による上塗仕上り性を保つために、
水酸基価を20〜80に調整しておく必要がある。
(B)成分:飽和脂環族多塩基酸及びテトラヒドロフタ
ル酸を除いた多塩基酸成分と多価アルコール成分とを反
応させてなり、該多価アルコール成平均分子量が800
〜3500、水酸基価が70〜140のオイルフリーポ
リエステル樹脂。
(B)成分を調製するために使用できる多塩基酸成分は
、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、オルソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸および4.4′−
ジフェニルメタンジカルボン酸などの芳香族二塩基酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、こはく酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、スペリ
ン酸。
セバシン酸、これらの二量体脂肪S(ダイマー酸)など
の脂肪族二塩基酸、またはトリメシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの芳香族多塩基酸、あるいはこ
れらのアルキルエステルや無水物などがある。
該多塩基酸として飽和脂環族多塩基酸やテトラヒドロフ
タル酸およびこれれらの無水物が含まれていると、ウェ
ットオンウェットで塗装した場合、上塗塗膜と混ざり合
って上塗塗膜の平滑性や光沢などが低下する。脂環族多
塩基酸としてはへキサヒドロフタル酸およびそのアルキ
ルエステルや無水物があげられる。
多価アルコール成分は、ジエチレングリコールおよび(
または)トリエチレングリコールを必須成分とし、さら
に、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
メチレングリコール、1.4−ブタンジオール、1.3
−ブタンジオール、1,5−ベンタンジオール、1.6
−ヘキサンジオールもしくはネオペンチルグリコールの
如きアルキレングリコール類:1.4−シクロヘキサン
ジメタツール、ビスヒドロキシエチルテレフタレートの
如き芳香族又は脂環族グリコール類:モノエボキシ化合
物:グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トールもしくはソルビトールなどの三価以上のアルコー
ル:以上に掲げられた各種グリコール成分に(−カプロ
ラクトンを付加せしめて得られるポリエステル化合物:
などから選ばれた1種以上を併用してなる。
(B)成分の調製に用いる多価アルコール成分にはジエ
チレングリコールおよび(または)トリエチレングリコ
ールを含有させておくことが必須であり、その比率は、
該多価アルコール成分中5〜60モル%であって、5モ
ル%より少なくなるとウェットオンウェットで上塗(又
は中塗)塗料を塗装した場合にチヂミや凹が発生しやす
く仕上り性が劣り、一方60モル%より多くなると塗膜
の耐湿性、耐水性が低下して好ましくない。
(B)成分は上記各成分を用いて、それ自体公知の方法
でエステル反応することによって得られ、その数平均分
子量は800〜3500、好ましくは1000〜200
0、水酸基価は70〜140、好ましくは80〜120
であることが必要であり、(B)成分の数平均分子量が
800より小さくなると塗膜の凝集力が低下して耐食性
、耐湿性が劣り、一方3500より大きくなると、上記
(A)成分との相溶性が低下し、水酸基価が70より小
さくなると架橋硬化反応性が不十分となり、一方140
より大きくなると硬化塗膜のたわみ性、柔軟性などが劣
り、これらの結果、いずれも耐チッピング性が低下する
のでいずれも好ましくない。
(C)成分:重量平均分子量が3000以下のアルキル
エーテル化メラミン樹脂。
これは、ヘキサメチロール化メラミンのメチロール基の
一部もしくは全部をブタノール等の低級(炭素数1〜5
)モノアルコールから選ばれた1種以上でアルキルエー
テル化したメラミンホルムアルデヒド樹脂で、重量平均
分子量は3000以下、好ましくは370〜2000で
あって。
3000より大きくなると、(A)成分との相溶性が悪
くなるので好ましくない。
(C)成分は上記(A) 、(B)成分に対する架橋剤
として作用するが、該(C)成分と共に、ブロックポリ
イソシアネート化合物も併用できる。
該ブロックポリイソシアネート化合物は、1分子中に2
個以上のインシアネート基を有するポリイソシアネート
化合物中の該イソシアネート基の全部をブロック剤で封
鎖した化合物である。ポリイソシアネート化合物は前記
(A)成分で例示したジイソシアネート化合物が適して
いるが、さらにこのジイソシアネート化合物にポリオー
ル化合物をインシアネート基過剰で反応させてなる付加
物も使用できる。該ポリオール化合物としては、トリメ
チロールプロパンや(A)成分に例示したポリオール成
分のうち、数平均分子量が700〜1200である直鎖
状でかつ両末端に水酸基をもつポリエーテルジオール、
もしくはポリエステルジオールなどの2価アルコールが
用いられる。該ポリオール化合物とジインシアネート化
合物との付加反応比率はインシアネート基/水酸基の当
量比にもとすいて1.2〜4/1が好ましい。
ブロック剤は、それ自体すでに公知のものが使用でき、
例えば、オキシム系、フェノール系、刀プロラクトン系
およびフェノール系などから選ばれた1種もしくは2種
以上が使用でき、これらはポリイソシアネート化合物中
の遊離の活性なすべてのインシアネート基をブロックす
るのである。
ブロック剤としては、上記のうち、オキシム系を用いる
ことが好ましい。
ブロックポリイソシアネート化合物は、常温において不
活性であるが、解離温度(約120℃)以上に加熱する
とブロック剤が解離し、インシアネート基が再生して(
C)成分と共に上記(A)、(B)成分中の水酸基など
と架橋反応することができる。
本発明の塗料は、上記(A)、(B)および(C)成分
を主成分とし、これらの構成割合は(A)(B)(C)
成分の樹脂固形分の合計重量にもとづいて(A)成分が
20〜50%、好ましくは30〜40%、 (C)成分
が20〜40%、好ましくは25〜35%、残りが(B
)成分である。(A)成分が20重量%より少ない塗料
組成物を塗装し、未硬化で上塗(又は中塗)塗料を塗装
すると上塗(又は中塗)塗膜にチヂミが発生し易く、ま
た−20℃以下の低温での耐チッピング性が十分でなく
、衝撃ハガレが生じ易い。一方(A)成分が50重量%
より多くなると、スプレー塗装時の微粒化が悪くなり、
平滑な塗膜を得難く、またスプレーダスト飛散部の上に
塗装した上塗(又は中塗)塗料と該ダストとのなじみが
悪くブツ状になりやすく平滑性が劣る。(C)成分が2
0重量%より少ないと塗膜の架橋密度が不足して、下塗
塗膜(電着塗膜)への密着性、耐湿性などが低下し、一
方、 (C)成分が40重量%より多いと塗膜の架橋密
度が過多になって、可撓性が不足し、特に低温下での耐
チッピング性が悪くなる。
本発明の塗料組成物に酸化チタン、硫酸バリウム、タン
酸カルシウム等の無機系顔料を配合すると、スプレー塗
装作業性、膜厚保持性、ウェットオンウェット塗装での
上塗(又は中塗)塗膜仕上り性の向上、改良に有効であ
る。該無機系顔料は(A)、(B)、(C)成分の合計
樹脂固形分100重量部に対し40〜100重量部、好
ましくは50〜70重量部配合置部るのがよい。無機顔
料が100重量部より多いと塗膜の可撓性が失われて低
温チッピング性が悪くなることがある。
また、本発明の塗料組成物は、その硬化塗膜が、ガラス
転移温度が+10℃以下、好ましくは0℃以下で、しか
も、−20℃で測定した塗膜の伸び率(引張破断伸び率
)が20%以上、好ましくは50〜250%であること
が必要である。これらのいずれかもしくは両方の条件が
欠けると低温耐チッピング性が低下するので好ましくな
い、このガラス転移温度および伸び率の調整は上記(A
)、(B)および(C)成分を構成する組成および各成
分の比率などによって容易に行なわれる。
ガラス転移温度の測定は、本発明の塗料組成物を硬化塗
膜にもとすいて25体になるように塗装し、架橋硬化温
度以上に加熱して硬化せしめた塗膜を用い、この単離塗
膜を重ねて厚さ100〜150gになるように調整した
ものについて、動重粘弾性測定装置(東洋ボールドライ
ン社製、レオパイブロンII)を用い、周波数110ヘ
ルツ、昇温速度3℃/分で測定した動的ガラス転移温度
である。
さらに1本発明の塗料組成物の硬化塗膜の伸び率は、恒
温槽付万能引張試験機(高滓製作所オートグラフS・D
型)を用いて一20℃において測定した破断伸び率であ
り、試料の長さは20mm、引張速度は20+em/分
で行なった。塗料の単離塗膜は、形成塗膜にもとづいて
25JLになるようにブリキ板に塗装し、硬化・温度以
上に加熱し硬化させたのち、水銀アマルガム法により単
離したものを使用した。
本発明の塗料組成物は、通常の塗料用有機溶剤に容易に
溶解するので、これらによって塗装適性粘度に調整し、
例えばスプレー塗装、静電塗装。
浸漬塗装などによって塗装される。塗装膜厚は硬化塗膜
にもとづいて10〜25μが適しており、120℃以上
、好ましくは130〜160℃に加熱すると架橋硬化で
きる。
本発明の塗料組成物の塗膜は、プライマー塗膜、中塗塗
膜(省略することもある)および上塗塗膜からなる複層
塗膜のいずれかもしくはすべての層間に設けることが好
ましく、耐チッピング性などを向上させることができる
。なかでも、前記2コート仕上げの電着プライマー塗膜
と上塗塗膜との層間に本発明の塗膜を形成せしめると、
耐チッピング性が大巾に改良され、#i面の平滑性や仕
上がり外観などは同等以上であって、しかも冷熱サイク
ルによる塗膜のヒビワレ防止などの技術的効果が著しい
ために特に好ましい。さらに、本発明の塗料組成物を硬
化した中塗塗面に塗装し、硬化させることなく上塗塗料
を塗装し、両塗膜を同時に加熱硬化させてなる塗装系に
おいても上記2コート仕上げと同様な技術的効果が得ら
れる。
これらの塗装システムとしては特に制限されないが、例
えば、本発明の塗料組成物を塗装するにあたってその被
塗面(電着プライマー塗膜面もしくは中塗塗膜面)はあ
らかじめ硬化させておき。
本発明の塗料組成物を塗装後、それを硬化させることな
く(100〜120℃で短時間乾燥してもさしつかえな
い)、続いて上塗塗料又は中塗塗料を塗装してから該両
塗膜を同時に加熱硬化せしめることが望ましい。
これらの塗装工程によって塗装される物体(被塗物)は
、本発明の目的からみて、乗用車、オートバイ、バス、
トラック、特殊自動車などの車体外板が好適であるが、
これらに限定されない。
上記塗装工程における電着プライマー、中塗塗料および
上塗塗料などはすでに一般に使用されているものから目
的に応じて適宜選択すればよい。
作用、効果 上記の組成および物理的特性値を有する本発明の塗料組
成物の塗膜を複層塗膜の一層として10〜251Lの膜
厚で介在させることで、−20℃以下の低温において小
石などによる強い衝撃が塗膜に加わっても、その衝撃エ
ネルギーの殆どが本発明の塗料組成物の塗膜内に吸収さ
れ、下層の電着塗膜や中塗り塗膜まで波及せず、しかも
上塗塗膜も物理的損傷を受けることが殆ど解消されたの
である。つまり本発明の塗料組成物の塗膜が外部からの
衝撃力の緩衝作用を呈していると思われる。
また、本発明の塗料組成物の塗膜を加熱硬化せず未硬化
状態で中塗塗料もしくは上塗塗料を塗装してもチヂミや
凹凸などの発生は全く認められず、平滑性が著しく改善
された。
このため、従来適切な耐チツピング対策が困難だった電
着プライマー/上塗塗料よりなる2コート塗装系で本発
明の塗料組成物の有効性が特に発揮されるのである。
次に本発明に関する製造例、実施例及び比較例について
説明する。なお、部および%はいずれも重量にもとづく
製造例 1、A成分の製造例 (A−1):4ツロフラスコ中に(ii)成分として、
数平均分子量860で1分子当り平均水酸基数3のポリ
カプロラクトンポリオール(ダイセル林製、プラクセル
308)159部、および数平均分子量475.1分子
当り平均水酸基数2のビスヒドロキシメチルシクロヘキ
サンを使用したポリエステルジオール(KING IN
DUSTRIES Inc、 G。
製、K−Flexl 88) 160部、さらにトルエ
ン60部を入れ、加熱溶解し、更に130℃以上で、加
熱還流して微量の水分を除いた後、メチルエチルケトン
340部を加えて80℃まで冷却した。次いでこの中に
(1)成分のへキサメチレンジイソシアネート81部を
1時間かけて滴下しながら加え、更にガードナー粘度(
20℃)XY、イソシアネート価0.5以下になるまで
2時間反応を続けた後、n−ブタノール200部を加え
て冷却した。GPC(ゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィー)で調べた数平均分子量10,000、水酸基
価33.固形分含有率40%のウレタンポリマー溶液を
得た。
(A−2):  (A−1)と同様の方法で(11)成
分として、前記ポリカプロラクトン(プラクセル308
)106部および1分子当りの平均水酸基数2かつ数平
均分子量1000のポリオキシテトラメチレングリコー
ル(三洋化成 P TMGlooo)246部、トルエ
ン401部およびメチルエチルケトン160部からなる
混合物に(1)成分としてヘキサメチレンジイソシアネ
ート48.5部を1時間かけて滴下しながら加え、更に
ガードナー粘度(25℃)W、イソシアネート価1以下
になるまで約3時間反応を続けた後、n−ブタノール4
0部を加えて冷却した。GPCで調べた数平均分子量1
5,000.水酸基価40、固形分含有率40%のウレ
タンポリマー溶液を得た。
(A−3):前記(A−1)においてへキサメチレンジ
イソシアネート[(i)成分181部をインホロンジイ
ソシアネート113部に、ざらにn−ブタノール200
部を239部に代えた以外は(A−1)と同様の反応を
行ない、ガードナー粘度(25℃)Yの40%ウレタン
ポリマー溶液を得た。GPCで測定した数平均分子量は
30.000、水酸基価は27であった。
(A−4): )ウメチロールプロ2フ2フ3部。
■、6−ヘキサンジオール767部、ネオペンチルグリ
コール157.5部、無水フタル酸148部、アジピン
酸993部およびジブチルスズオキサイド1.0部を公
知の方法によってエステル化反応を行ない、終点酸価3
のポリエステル樹脂を合成し、これをキジロール89部
を加えて80%ポリエステル樹脂フェワニスi)成分を
得た。このポリエステル樹脂ワニスは数平均分子量86
0.水酸基価176.1分子当りの平均水酸基数は2.
7であった。次にこの80%ポリエステル樹脂ワニス2
00部にメチルエチルケトン154部を加え80℃に保
った中にヘキサメチレンジイソシアネート33.5部を
一時間かけて滴下し、更にインシアネート価1.0以下
、ワニス粘度(25℃)Wになるまで約3時間反応後、
n−ブタノール97部を加えて冷却し40%ウレタンポ
リマーワニスを得た。このポリマーの数平均分子量は9
000、水酸基価は30であった。
(A−5):  (A−1)と同様にして数平均分子量
1250.1分子当りの平均水酸基数2のポリカプロラ
クトン(ダイセル−製、プラクセル212)530部に
トルエン570部を加え120℃で1時間脱水還流後、
メチルエチルケトン300部を加えて80℃に冷却、保
持した中へ、ヘキサメチレンジイソシアネート70部を
1時間かけて滴下し更にワニスのインシアネート価が1
.5以下、ワニス粘度Wになるまで反応しT−124部
、メタノール6部を加えて冷却し40%ポリウレタンワ
ニスを得た。このポリウレタンの数平均分子量は27.
000、水酸基価は3であった。
2、B成分の製造例 (B−1):4ツロフラスコ中に、トリメチロールプロ
パン408部、1.6−へ午サンジオール529部、ジ
エチレングリコール288部(多価アルコール成分中、
50モル%)、無水フタル酸241部およびアジピン酸
476部を加えて160℃から230℃まで3時間かけ
て昇温し、230℃で1.5時間保持した後キシレン5
6部を加えて更に反応し最後にキシレン244部を加え
て希釈し80%ポリエステルワニスを得た。このポリエ
ステルワニスはガードナー粘度(25”O) Z s 
、酸価4.数平均分子量1500、樹脂の水酸基価10
6であった。
(B−2): (B−1)と同様にして、トリメチロー
ルプロパン410部、1.6−ヘキサンジオール295
部、ネオペンチルグリコール315部、ジエチレングリ
コール53部(多価アルコール成分中5モル%)、無水
フタル酸518部、アジピン酸146部、イソフタル9
747部、キシレン1200部を用いて反応せしめ、6
5%ポリエステルワニスを得た。このポリエステルワニ
スはガードナー粘度(25℃)x、酸価4.数平均分子
量1500、樹脂の水酸基価130であった。
(B−3):  (B−1)と同様にしてトリメチロー
ルプロパン274部、l、6−ヘキサンジオール944
部、ヘキサヒドロ無水フタル酸462部、アジピン酸8
76部、キシレン570部から80%ポリエステルワニ
スを得た。このポリエステルワニスは、粘度X、酸価l
O1数平均分子量1470.水酸基価108であった。
(B−4):  (B−1)と同様にしてトリメチロー
ルプロパン273部、ネオペンチルグリコール315部
、ジエチレングリコール530部(多価アルコール中5
0モル%)、テトラヒドロ無水フタル酸468部、アジ
ピン酸876部、キシレン548部から80%ポリエス
テルワニスを得た。このポリエステルワニスは粘度Z、
酸価4、数平均分子量1670、水酸基価106であっ
た。
3、C成分の製造例 (C−1):4ツロフラスコにメラミン126部、80
%パラホルマリン(三井東圧製)262.5部、n−ブ
タノール592部を入れ。
10%苛性ソーダ水溶液にてpHを8〜9に調整したあ
と80℃で1時間反応させた。その後、n −ブタノー
ルを296部加え、5%硫酸水溶液にてpHを5.5〜
6.0に調整し80℃で3時間反応させた0反応終了後
lO%苛性ソーダ水溶液でPHを7〜7.5に中和した
。中和線番内温60〜70℃で真空度6 mmHgで減
圧濃縮し、未反応のn−ブタノールを除き加熱残分を7
0%とした。
濃縮物を濾過し中和塩を除去した。
こうして得られた生成物は透明な粘稠液で気泡粘度はU
Vであった。GPCを用いてピーク分子量を求めると重
量平均分子量が1600〜2000のn−ブチル変性メ
ラミン樹脂が得られた。
(C−2):4ツロフラスコにメラミン126部、80
%パラホルマリン187.5部、n−ブタノール592
部、脱イオン水70.・5部を入れ、86部の水を3時
間かけて還流脱水させた。
その後、無水フタル酸を0.5部加え、加熱残分65%
になるまで常圧でn−ブタノールを留去した。
反応終了後冷却しか過をして得られた生成物は透明な粘
稠液で気泡粘度はWであった。
GPCを用いてピーク分子量を求めると重量平均分子量
が4000〜5000のn−ブチル変性メラミン樹脂が
得られた。
(C−3): )リレンジイソシアネート5モル、分子
量1000±100のポリオキシテトラメチレングリコ
ール1モルおよびトリメチロールプロパン1モルよりな
る、ジイソシアネートとポリオールとの付加反応物で、
しかも遊離のNGO基は全て、メチルエチルケトオキシ
ムで封鎖したブロックポリイソシアネートの50%キシ
レン/セロソルブアセテート溶液で、再生インシアネー
ト基含有率が3.7%であった。
If 、実施例および比較例 上記製造例で得た(A) 、 (B)および(C)成分
を第1表に示した比率で配合して、本発明の塗料(実施
例)および比較用塗料(比較例)を作成し。
た。
第1表において、各成分の配合量は、固形分重量に基づ
いている。(A)、(B)および(C)成分からなる混
合物に、これらの固形分合計100重量部あたり酸化チ
タン48重量部、硫酸バリウム12g、アクリル系界面
活性剤o、Igを配合した・また、塗膜のガラス転移温
度および伸び率は、上記塗料を140℃で30分加熱し
て硬化させた単独塗膜を前記した方法にもとづいて測定
した。
■、塗膜性能試験結果 化成処理を施した鋼板上にエポキシ樹脂系カチオン電着
塗装し、160℃で30分加熱硬化させた電着塗膜の上
に、実施例および比較例で得た塗料を硬化塗膜にもとづ
いて20±5牌になるようにスプレー塗装し、室温で3
分間放置後、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系液状上
塗塗料を硬化塗膜にもとづいて40ルになるように塗装
してから、140℃で30分加熱して両塗膜を同時に硬
化させて試験板を作成した。
このようにして得た試験板を用いて各種の塗膜性能試験
を行ない、その結果も前記第1表に併記した。
試験方法は次のとおりである。
(1)上塗塗膜の鮮映性 上塗塗膜表面に蛍光燈を写し、その映像の鮮明度で良好
(○)〜劣る(×)を5段階で評価した。
(2)lIY1チッピング性 飛石試験機(スガ試験機■、JA−400型)を使用。
同試験機の試料ホルダーに塗装試験板を垂直にとりつけ
、50gの7号砕石を同試験機の圧力で4kg/cm2
の空気圧で噴射し、砕石を試験板に対し直角に衝突させ
る。その後、試験板は水洗・乾燥させ、チッピングによ
って浮き上った塗膜は粘着テープで除去してから、ハガ
レ傷の程度を良好(■)〜劣る(×)の5段系で判定し
た。
なお、試験板は、−25°Cに冷やしたドライアイス/
メタノール液中に5分〜10分間浸漬し、とり出して直
ちに(数秒以内で)上記方法でチッピング試験を行なっ
た。耐チッピング試験時の試験板の温度は一20±5℃
である。
(3)耐湿性 湿潤試験機(スガ試験機v4)を使用、相対湿度98%
、温度49±1’0に保持された槽内に塗装試験板を入
れ、240時間放置する。
とり出して、直ちに、水滴等をぬぐいとり、上塗塗膜面
のフクレ、チヂミ等の異常の有無を評価した。#湿試験
前の塗装試験板と比較して、変化のないものを合格(O
)とし、Δはフクレ、チヂミ等が少く認められた。
(4)相溶性 上記(A)、(B)および(C)成分を第1表に示した
比率で顔料を除いて配合し、透明塗液を調製し。
この塗液を透明ガラス板に塗布し、140℃で30分間
焼付乾燥してから、塗膜の透明度を良好(O)〜劣る(
X)で判定した。
(5)冷熱サイクル性 塗装試験板に、下記の冷熱サイクル試験条件で最長20
サイクルの負荷を与え、各サイクル毎に、顕微鏡で塗膜
を観察しヒビワレの有無を調査した。
冷熱サイクル試験条件 ■ −50℃のドライアイス/メタノール液に10分間
浸漬 ■ 室温に10分間放置 ■ 50℃の乾燥機中でlO分間乾燥 ■ 室温に10分間放置 以上を1サイクルとして最長20サイクルくり返す。
O:ヒビワレなど全くなし、Δ:ヒビワレなど少し発生
、×:ヒビワレなど著しく発生(6)低温貯蔵安定性 (5)相溶性で調製した透明塗液を冷蔵庫(5°C)の
中に最長3方月間貯蔵し、その間、約10日毎に、塗液
の透明性、粘度、ブツ(ツブゲージを用いる)を観察す
る。ニゴリがなく、粘度変化が少なく、ブツの発生しな
いものを良好(■)とする。
(7)比較例1:前記エポキシ系カチオン電着塗膜(1
60℃で30分加熱硬化させた)面に前記上塗塗料を直
接塗装しく膜厚40tt、硬化塗膜)140℃で30分
加熱硬化したもの。
(8)比較例2:上記電着塗膜面に、エチレン/プロピ
レン系共重合体にマレイ°ン酸をグラフト重合してなる
ポリマーの溶液を塗装しく硬化塗膜に基づいて5μ)、
ウェットな状態で上記上塗塗料を塗装し、140℃で3
0分加熱硬化した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A):(i)ジイソシアネート化合物と(ii)
    1分子あたり平均2〜3個の水酸基を有する化合物とを
    反応させてなり、かつ数平均分子量が5000〜50,
    000で水酸基価が20〜80のウレタンポリマー、 (B):飽和脂環族多塩基酸及びテトラヒドロフタル酸
    を除いた多塩基酸成分と多価アルコール成分とを反応さ
    せてなり、該多価アルコール成分中ジエチレングリコー
    ル及び(または)トリエチレングリコールを5〜60モ
    ル%含み、かつ数平均分子量が800〜3500、水酸
    基価が70〜140のオイルフリーポリエステル樹脂お
    よび(C):重量平均分子量が3000以下のアルキル
    エーテル化メラミン樹脂を主成分とし、上記(A)、(
    B)、(C)成分の合計固形分重量に基づいて、(A)
    成分が20〜50重量%、(C)成分が20〜40重量
    %、残りが(B)成分であり、さらに加熱硬化塗膜のガ
    ラス転移温度が10℃以下で、−20℃で測定した硬化
    塗膜の伸び率が20%以上であることを特徴とする塗料
    組成物。 2、プライマー、必要に応じて中塗塗料、そして上塗塗
    料を塗装してなる物体において、これらの各塗膜層間の
    いずれかもしくはすべての塗膜層間に、 (A):(i)ジイソシアネート化合物と(ii)1分
    子あたり平均2〜3個の水酸基を有する化合物とを反応
    させてなり、かつ数平均分子量が5000〜50,00
    0で水酸基価が20〜80のウレタンポリマー、 (B):飽和脂環族多塩基酸及びテトラヒドロフタル酸
    を除いた多塩基酸成分と多価アルコール成分とを反応さ
    せてなり、該多価アルコール成分中ジエチレングリコー
    ル及び(または)トリエチレングリコールを5〜60モ
    ル%含み、かつ数平均分子量が800〜3500、水酸
    基価が70〜140のオイルフリーポリエステル樹脂お
    よび(C):重量平均分子量が3000以下のアルキル
    エーテル化メラミン樹脂を主成分とし、上記(A)、(
    B)、(C)成分の合計固形分重量に基づいて、(A)
    成分が20〜50重量%、(C)成分が20〜40重量
    %、残りが(B)成分であり、さらに加熱硬化塗膜のガ
    ラス転移温度が10℃以下で、−20℃で測定した硬化
    塗膜の伸び率が20%以上である塗料組成物からなる塗
    膜を形成せしめてなることを特徴とする塗装物体。
JP2250988A 1988-02-02 1988-02-02 塗料組成物およびそれを用いた塗装物体 Pending JPH01197569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2250988A JPH01197569A (ja) 1988-02-02 1988-02-02 塗料組成物およびそれを用いた塗装物体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2250988A JPH01197569A (ja) 1988-02-02 1988-02-02 塗料組成物およびそれを用いた塗装物体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01197569A true JPH01197569A (ja) 1989-08-09

Family

ID=12084724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2250988A Pending JPH01197569A (ja) 1988-02-02 1988-02-02 塗料組成物およびそれを用いた塗装物体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01197569A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5574102A (en) * 1992-05-27 1996-11-12 Nippon Paint Co., Ltd. Impact-resistant composition
JP2009075061A (ja) * 2007-08-27 2009-04-09 Jfe Steel Kk 表面処理鋼板の耐食性評価方法
JP2015193795A (ja) * 2014-03-26 2015-11-05 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 中塗り塗料組成物、複層塗膜及びこの複層塗膜の形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5574102A (en) * 1992-05-27 1996-11-12 Nippon Paint Co., Ltd. Impact-resistant composition
JP2009075061A (ja) * 2007-08-27 2009-04-09 Jfe Steel Kk 表面処理鋼板の耐食性評価方法
JP2015193795A (ja) * 2014-03-26 2015-11-05 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 中塗り塗料組成物、複層塗膜及びこの複層塗膜の形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4948829A (en) Aqueous coating composition and coating method using same
CA2768557C (en) Water-based coating composition and method for forming multilayer coating film
US6248819B1 (en) Thermosetting water-borne coating composition, method of forming a coating film using same, and method of forming a multilayer coating film
JP5399079B2 (ja) 水性の多成分系、その製造法およびその使用
JP2683846B2 (ja) 上塗り塗膜形成方法
JPH11513064A (ja) 耐湿性の水性ウレタン/アクリル樹脂および塗装組成物
JP2009511253A (ja) 車体へのプライマ焼付無しでの多層コーティングの形成方法
JP2009511251A (ja) 車体へのプライマ焼付無しでの多層コーティングの形成方法
US5242716A (en) Barrier coating process using olefin resin and urethane resin
ZA200400247B (en) Coating agents and a process for the preparation of multi layer coatings
KR101732918B1 (ko) 자동차용 수용성 도료 조성물
CA2746530A1 (en) Method for using 3-coat-1-bake waterborne coating composition
KR20090049073A (ko) 코팅용 수지 조성물 및 이를 이용한 코팅 조성물
US5731089A (en) Process of molding a coated film
JPH01197569A (ja) 塗料組成物およびそれを用いた塗装物体
JP2017101233A (ja) 中塗り塗料組成物
JPH0715083B2 (ja) 耐チツピング性塗料
JP2006022216A (ja) ポリエステルポリオール及び熱硬化性水性塗料組成物
JP2948639B2 (ja) 鋼板への塗装方法
KR102217675B1 (ko) 수용성 베이스 코트 조성물
JPH02228382A (ja) 中塗塗料組成物
JPH0493374A (ja) 水性中塗り塗料
JP2848530B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JP2997522B2 (ja) 鋼板の塗装方法
KR101979995B1 (ko) 자동차용 수용성 도료 키트