JPH01197511A - 新規オレフイン系ランダム共重合体 - Google Patents

新規オレフイン系ランダム共重合体

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JPH01197511A
JPH01197511A JP63019622A JP1962288A JPH01197511A JP H01197511 A JPH01197511 A JP H01197511A JP 63019622 A JP63019622 A JP 63019622A JP 1962288 A JP1962288 A JP 1962288A JP H01197511 A JPH01197511 A JP H01197511A
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indenyl
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cyclic olefin
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俊之 筒井
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なオレフィン系ランダム共重合体に関す
る。さらに詳細には、透明性、耐熱性、耐熱老化性、耐
薬品性、耐溶剤性、誘電特性および種々の機械的特性に
優れ、かつ分子量分布および組成分布が狭く、側鎖に炭
素−炭素不飽和結合を有するオレフィン系ランダム共重
合体を提供することを目的とする。
〔従来の技術〕
一般にチタン化合物またはバナジウム化合物と有機アル
ミニウム化合物を組み合わせたチーグラー型触媒により
エチレンと環状オレフィンの2元共重合体、またはエチ
レンとプロピレンまたは1−ブテンなとのα−オレフィ
ンおよび環状オレフィンの3元共重合体が得られること
はすでに知られている。しかしながら、炭素数3ないし
20のα−オレフィンがエチレンの非共存下で環状オレ
フィンとチーグラー型の共重合した例はなく、当然それ
ら共重合体についての報告もない。
また、透明性に優れた合成樹脂としては、ポリカーホイ
・−トやポリメタクリル酸メチルあるいはポリエチレン
テレフタレートなどが知られている。
たとえばポリカーボネートは透明性と共に耐熱性、耐熱
老化性、耐衝撃性にも優れた樹脂である。しかし、強ア
ルカリに対しては容易に侵されて耐薬品性に劣るという
問題がある。ポリメタクリル酸メチルは酢酸エチルやア
セトン、トルエンなどに侵され易く、エーテル中で膨潤
を起こし、さらに耐熱性も低いという問題がある。また
ポリエチレンテレフタレートは耐熱性や機械的性質に優
れるものの強酸やアルカリに弱く、加水分解を受は易い
という問題がある。
一方、汎用樹脂として広く利用されているポリオレフィ
ンは、耐薬品性、耐溶剤性に優れ、また機械的性質に浸
れたものが多いが、耐熱性の乏しいものが多く、結晶性
樹脂であるが故に透明性に劣る。一般にポリオレフィン
の透明性改善には造核剤を添加して結晶構造を微細化す
るか、もしくは急冷を行って結晶の成長を止める方法が
用いられるが、その効果は十分とは言い難い、むしろ造
核剤のような第三成分を添加することはポリオレフィン
が木来有している優れた諸性質を損なう虞もあり、また
急冷法は装置が大掛がりになるほが、結晶化度の低下に
伴って耐熱性や剛性なども低下する虞がある。
エチレンと嵩高なコモノマーとの共重合については、た
とえば米国特許公報第2.883.372号にエチレン
と2,3−ジヒドロジシクロペンタジェンとの共重合体
が開示しである。しがしこの共重合体は剛性、透明性の
バランスは優れているもののガラス転移温度が100°
C近辺であって耐熱性に劣る。また、エチレンと5−エ
チリデン−2−ノルボルネンの共重き体も同様の欠点が
ある。
また、特公昭46−14910号公報には、1.4.5
.8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、 5.8.8
a−オクタヒドロナフタレンの単独重合体が提案されて
いるが、該重合体は耐熱性や耐熱老化性に劣る。 さら
に、特開昭58=127728号公報には、 1.4.
5.8−ジメタノ−1,2,3,4゜4a、 5.8.
8a−オクタヒドロナフタレンの単独重き体または該環
状オレフィンとノルボルネンタイプのコモノマーとの共
重合体が提案されているが、該重合体はいずれも開環重
合体であることが前記公報の記載から明かである。この
ような開環重合体は重合体主鎖中に不飽和結合を有して
いるので、耐熱性、耐熱老化性に劣るという欠点を有し
ている。  また、エチレンと特定の嵩高な環状オレフ
ィンとからなるオレフィン系ランダム共重合体が透明性
を有しながら耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性、耐溶剤性
、誘電特性、機械的性質のバランスのとれた合成樹脂で
あり、かつ光学メモリディスクや光学ファイバーなどの
光学材料の分野の用途において優れた性能を発揮するこ
とが、特開昭60−168708号公報、特開昭61−
98780号公報、特開昭61−115912号公報、
特開昭61−115916号公報、特開昭61−120
816号公報、特願昭61−95906号、特願昭61
−95905号に提案されている。これらに提案された
共重合体は前述のごとくすべてエチレンが共重合してお
り、特に耐熱性をもたせるためには多量の環状オレフィ
ンを共重合しなければならない。
また、該共重合体に極性を付与するため、無水マレイン
酸などを反応させるには、通常パーオキサイドを用いる
必要があり、この際、主鎖切断により分子量の低下が起
こる。
従って、少ない環状オレフィン含量であっても耐熱性に
優れ、また、パーオキサイドを使用しないで変性可能な
オレフィン系ランダム共重合体が要望されてる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、透明性、耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性
、耐溶剤性、誘電特性および種々の機撞的特性に優れ、
分子量分布および組成分布が狭く、少ない環状オレフィ
ン金型であっても耐熱性に優れ、かつ無水マレイン酸な
どと反応し得る炭素−炭素不飽和結合を側鎖に有し、そ
れ数種々の目的に応じ改質が容易な、新規オレフィン系
ランダム共重合体を検討した結果、炭素数3ないし20
のα−オレフィン、環状ポリエンおよび必要に応じて環
状オレフィンをジルコニウム触媒およびアルミノオキサ
ンから形成される触媒の存在下に、特定の条件下に共重
合することにより前記目的が達成された新規なオレフィ
ン系ランダム共重合体が得られることを見い出し本発明
に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕及び〔作用〕本発明に
よれば、炭素数が3ないし20のα−オレフィン成分(
A)、環状ポリエン成分(B)、および必要に応じて環
状オレフィン成分(C)からなるオレフィン系ランダム
共重合体であって、(+)炭素数が3ないし20のα−
オレフィン成分(A)に由来する繰り返し単位が5ない
し99モル%、該環状ポリエン成分(B)に由来する繰
り返し単位が1ないし95モル%、および必要に応じて
該環状オレフィン成分(C)に由来する繰り返し単位が
Oないし90モル%の範囲にあり、(ii)135℃の
デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01ないし
10dl/gの範囲にある、ことを特徴とするオレフィ
ン系ランダム共重合体が提供される。
本発明のオレフィン系ランダム共重合体は炭素数3ない
し20のα−オレフィン成分(A)、環状ポリエン(B
)、および必要に応じて環状オレフィン成分(C)から
構成されるオレフィン系ランダム共重合体である。該環
状オレフィンの成分は下記−最大[1]、 [II]お
よび[111]で表わされる環状オレフィン成分であり
、本発明のオレフィン系ランダム共重合体中においては
該環状オレフィン成分が一般式[IV]、 [V]また
は[■]で表わされる構造を形成している。
一般式 〔式中、a及びbはいずれも0以上の整数であり、C及
びdは、3以上の整数であり、R1ないしR”はそれぞ
れ水素原子、ハロゲン原子又は炭化水素基を示す、〕 一般式 〔式中、a、  b、c、  d及びR1ないしR1@
は前記と同じである。〕 本発明のオレフィン系ランダム共重合体を製造する方法
において、重合原料として使用されるα−オレフィンと
して具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、 1−オクテン、1−
デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−へキサ
デセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素
数3ないし20のα−オレフィンを例示することがでる
また、本発明のオレフィン系ランダム共重合体を製造す
る方法において、重合原料として使用される環状ポリエ
ンとして具体的には、1.3−シクロペンタジェン、1
,3−シクロへキサジエン、5−エチル−1,3−シク
ロへキサジエン、1,3−シクロへブタジェン、ジシク
ロペンタジェン、ジシクロへキサジエン、5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン、5−メナレン−2−ノルボルネ
ン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−インプロピリ
デン−2−ノルボルネン、メチルヒドロインデン、2,
3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチ
レデンー3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2
−プロペニル−2,5−ノルボルナジェンなどを例示す
ることができる。
また、本発明のオレフィン系ランダム共重合体を製造す
る方法において、必要に応じて重合原料として使用され
る環状オレフィンは、−最大[1]、[11]及び−最
大[I11]で表わされる不飽和単量体からなる群から
選ばれた少なくとも1種の環状オレフィンである。−最
大[1]で表わされる環状オレフィンはシクロペンタジ
ェン類と相応するオレフィン類とをディールス・アルダ
−反応で縮合させることにより容易に製造することがで
き、また一般式[r1]で表わされる環状オレフィンも
同様にシクロペンタジェン類と相応する環状オレフィン
とをディールス・アルダ−反応で縮合させることにより
容易に製造することができる。一般式[1]で表わされ
る環状オレフィンとして具体的には、例えば1,4.5
.8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、 5゜8.8
.lL−オクタヒドロナフタレンのほかに、2−メチル
−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、
 5.8.8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチル
−1,4,5,8−ジメタノ−1,2、3,4,4a、
 5.8.8a−オクタヒドロナフタレン、2−プロピ
ル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a
、 5.8.8a−オクタヒドロナフタレン、2−へキ
シル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4
a、 5.8.8a−オクタヒドロナフタレン、2−ス
テアリル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4
,4a、 5.8.8a−オクタヒドロナフタレン、2
.3−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a、 5.8.8a−オクタヒドロナフタレ
ン、2−メチル−3−エチル−1,4,5,8−ジメタ
ノ−1,2,3,4,4a、 5.8.8a−オクタヒ
ドロナフタレン、2−クロロ−1,4,5,8−ジメタ
ノ−1,2,3,4,4a、 5.8.8a−オクタヒ
ドロナフタレン、2−ブロモ−1,4,5,8−ジメタ
ノ−1,2,3,4,4a、 5.8.8a−オクタヒ
ドロナフタレン、2.3−ジクロロ−1,4,5,8−
ジメタノ−1,2,3,4,4a、 5.8.8a−オ
クタヒドロナフタレン、2−シクロへキシル−1,4,
5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、 5.8.
8a−オクタヒドロナフタレン、2−ローブチル−1,
4,5,8−ジメタノ−1゜2、3.4.4a、 5.
8.8a−オクタヒドロナフタレン、2−インブチル−
1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、 
5.8.8a−オクタヒドロナフタレンなどのオクタヒ
ドロナフタレン類、および表1に記載した化合物を例示
することができる。
また、−i式〔■〕で表わされる環状オレフィンとして
具体的には、例えば、シクロペンテン、3−メチルシク
ロペンテン、4−メチルメチルシクロペンテン、3.4
−ジメチルシクロペンテン、3.5−ジメチルシクロペ
ンテン、3−クロロシクロペンテン、シクロヘキセン、
3−メチルシクロヘキセン、4−メチルシクロヘキセン
、3.4−ジメチルシクロヘキセン、3−クロロシクロ
ヘキセン、シクロヘプテンなどを例示することができる
本発明のオレフィン系ランダム共重合体において、炭素
数が3ないし20のα−オレフィン成分(A)に由来す
る繰り返し単位が5ないし99モル%、好ましくは15
ないし95モル%、特に好ましくは30ないし90モル
%の範囲であり、該環状ポリエン成分(B)に由来する
繰り返し単位が1ないし95モル%、好ましくはうない
し85モル%、特に好ましくは10ないし70モル%の
範囲であり、該環状オレフィン成分(C)に由来する繰
り返し単位が0ないし90モル%、好ましくは2ないし
80モル%、特に好ましくはうないし70モル%の範囲
であり、炭素数が3ないし20のα−オレフィン成分(
A)に由来する繰り返し単位、該環状ポリエン成分(B
)および該環状オレフィン成分(C)に由来する繰り返
し単位はランダムに配列した実質上線状のオレフィン系
ランダム共重合体を形成している0本発明のオレフィン
系ランダム共重合体が実質上線状であり、ゲル状架橋構
造を有していないことは、該共重合体が135℃のデカ
リン中に完全に溶解することによって確認できる。
本発明のオレフィン系ランダム共重合体の135℃のデ
カリン中で測定した極限粘度〔η〕は 0.01ないし
10dl/g、好ましくは0.05ないし  7dl/
g、特に好ましくは0.1ないし5 a / gの範囲
にある。
本発明のオレフィン系ランダム共重合体のゲルバーミニ
ジョンクロマトグラフィー(GPC)によって測定した
分子量分布(カ用)は通常4以下、好ましくは3.5以
下、とくに好ましくは3以下である。
本発明のオレフィン系ランダム共重合体は、炭素数が3
ないし20のα−オレフィン、該環状ポリエンおよび必
要に応じて、所定量の該環状オレフィンとを、 (A)少なくとも2個のインデニル基、置換インデニル
基又はその部分水素化物がエチレン基などのアルキレン
基を介して結合した形態のものを配位子とするジルコニ
ウム化合物、および、 (B)アルミノオキサン、 から形成される触媒の存在下で重合させることにより製
造することができる。
上記ジルコニウム化合物は2つ以上のインデニル基、置
換インデニル基又はその部分水素化物を有することがで
きるが、2つのインデニル基、置換インデニル基又はそ
の部分水素化物を有するものが好ましい。
上記ジルコニウム化合物の例として、 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムモノクロリド
モノハイドライド、 エチレンビス(インデニル)エトキシジルコニウムクロ
リド、 エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−イ
ンデニル)エトキシジルコニウムクロリド、エチレンビ
ス(インデニル)ジメチルジルコニウム。
エチレンビス(インデニル)ジエチルジルコニウム、 エチレンビス(インデニル)ジフェニルジルコニウム、 エチレンビス(インデニル)ジベンジルジルコニウム、 エチレンビス(インデニル)メチルジルコニウムモノプ
ロミド、 エチレンビス(インデニル)エチルジルコニウムモノク
ロリド、 エチレンビス(インデニル)ベンジルジルコニウムモノ
クロリド、 エチレンビス(インデニル)メチルジルコニウムモノク
ロリド、 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジブロミド、 エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−イ
ンデニル)ジメチルジルコニウム、 エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−イ
ンデニル)エチルジルコニウムエトキシド、エチレンビ
ス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、 エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−イ
ンデニル)ジルコニウムジブロミド、 エチレンビス(4−メチル−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 エチレンビス(5−メチル−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 エチレンビス(6−メチル−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 エチレンビス(7−メチル−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、 エチレンビス(2,3−ジメチル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、 エチレンビス(4,7−シメチルー1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、 エチレンビス(4,7−シメトキシー1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、 などを挙げることができる。
触媒成分(B)として使用されるアルミノオキサンとし
て一爪式[■コ及び−最大[■コR,A I−(−0−
A I )s−0−A I R,[■]で表わされる有
機アルミニウム化合物を例示することができる。該アル
ミノオキサンにおいて、Rはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、などの炭化水素基であり、好ましくはメチル基、
エチル基、イソブチル基、とくに好ましくはメチル基で
あり、mは2以上、好ましくは5以上の整数である。該
アルミノオキサンの製造法としてたとえば次の方法を例
示することができる。
(1)吸着水を含有する化合物、結晶水を含有する塩類
、例えば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和物、硫酸
アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩化第1セ
リウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液にトリアルキル
アルミニウムを添加して反応させる方法。
(2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中でトリアルキルアルミニウムに
直接水を作用させる方法。
これらの方法のうちでは(1)の方法を採用するのが好
ましい、なお、該アルミノオキサンには少量の有機金属
成分を含有していても差しつかえない。
触媒成分(A)および(B)は、そのままでも、あるい
は担体上に担持して用いてもよい、担体としては、シリ
カ、アルミナ等の無機化合物、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の有機高分子化合物を例示することができる。
本発明においては、以上のような触媒系を用い炭素数が
3ないし20の範囲にあるα−オレフィンと該環状ポリ
エンおよび該環状オレフィンとの特定割合の共重合体を
製造することによって従来提案されたことのない性質を
有する共重合体が得られることを見出したものである。
炭素数が3ないし20の範囲にあるα−オレフィンと該
環状ポリエンおよび該環状オレフィンとの共重合は液相
、気相の何れにおいても行うことができるが持に液相に
おいて行うのが好ましい、液相で行う場合は、通常は炭
化水素媒体中で実施される。炭化水素媒体として具体的
には、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、オク
タン、デカン、 ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカ
ンなどの脂肪族系炭化水素、シクロペンタン、メチルシ
クロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタンなどの
脂環族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族系炭fヒ水素、ガソリン、灯油、軽油などの石
油留分などの他に、原料のオレフィンも炭化水素媒体と
してあげることができる。これらの炭化水素媒体の中で
芳香族炭化水素が好ましい。
本発明の方法において、重合反応の際の温度は通常−5
0ないし230℃、好ましくは−30ないし200℃の
範囲である。
本発明の方法を液相重合法で実施する際のジルコニウム
化合物の使用割合は、重合反応系内のジルコニウム金属
原子の濃度として通常は10−”ないし1O−2グラム
原子/9、好ましくは10−7ないし1O−3グラム原
子/gの範囲である。また、アルミノオキサンの使用割
合は、重合反応系内のアルミニウム原子の濃度として通
常は10−4ないし1O−1グラム原子/Q、好ましく
は10−3ないし5X 10−2グラム原子/9の範囲
であり、また重合反応系内の遷移金属原子に対するアル
ミニウム原子の比として通常は4ないし10’、好まし
くは10ないし106の範囲である。共重合体の分子量
は水素及び/又は重合温度によって調整することができ
る。
本発明の方法で得れらるオレフィン系ランダム共重合体
は透明性、耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性、耐溶剤性、
誘電特性及び種々の機械的特性に優れ、かつ分子量分布
および組成分布が狭く均一性に優れているので、たとえ
ばその低分子量体は合成ワックスとしてロウツク用途、
マツチ軸木含浸剤、紙加工剤、サイズ剤、ゴム老化防止
剤、段ボール耐水化剤、化成肥料遅効化剤、蓄熱剤、セ
ラミックバインダー、紙コンデンサ−、電線、ケーブル
等の電気絶縁材、中性子減速材、繊維加工助材、建材攬
水材、塗装保護剤、つや出し剤、チクソトロピー付与剤
、鉛筆・クレヨンの芯硬化付与剤、カーボンインキ基材
、静電複写用トナー、合成樹脂成形用滑剤、離型剤、樹
脂着色剤、ホットメルト接着剤、潤滑用グリースなどの
分野に利用できる。また、その高分子量体は光学レンズ
、光ディスク、光ファイバー、ガラス窓用途などの光学
分野、電気アイロンの水タンク、電子レンジ用品、液晶
表示用基盤、プリント基板、高周波用回路板、透明導電
性シートやフィルムなどの電気分野、注射器、ピペット
、アニマルゲージなどの医療、化学分野、カメラボディ
、各種計器類のハウジング、フィルム、ヘルメットなど
種々の分野で利用できる。
一方、環状オレフィン成分含有量が約20モル%以下の
場合には、形状記憶性を利用した分野、制振材あるいは
チューブとしての利用が可能である。具体的には、異形
パイプの継手、パイプ・棒 −の内外部のラミネート材
、光ファイバーコネクター締め付はピン、ギブス、容器
、自動車バンパー、各種間隙防止材、金属表面材との積
層体として制振材(防音材)あるいは医療用チューブな
ど種々の分野で利用できる。
さらに、本発明の新規オレフィン系ランダム共重合体は
側鎖に炭素−炭素不飽和結合を有しているので加硫や変
性が容易である。
〔実施例〕
次に、本発明のオレフィン系ランダム共重合体を実施例
により具体的に説明する。なお、実施例および比較例に
おいて得られたオレフィン系ランダム共重合体の物性は
次に示す方法により求めた。
〔ポリマー基本物性測定法〕
共重合体組成〔モル%) ;  ”C−NMR(200
MllZ) ニよってオレフィン系ランダム共重合体の
環状オレフィン成分単位の含有率を求めた。
〔η);135℃でウベロード型粘度計を用い、極限粘
度を測定した。
分子量分布 (liri/15)  ;  GPC法に
よる。
実施例1 〔エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド
の調製〕 充分に窒素置換した200艷のガラス製フラスコにテト
ラヒドロフラン6o−を装入後、−78℃まで冷却した
。それに、四塩化ジルコニウム4.9gを加え、60℃
まで徐々に昇温し、60”Cで1時間攪拌を続は溶液と
した。引続き、テトラヒドロフラン50−に溶解したビ
ス(インデニル)エタンのリチウム塩21mmolを加
え、60’Cで1時間攪拌後、25℃で12時間攪拌を
続けた。その後、減圧下でテトラヒドロフランを除き固
体を得な6 その固体をメタノールで洗浄し、減圧下に
乾燥した。 2.1gのエチレンビス(インデニル)ジ
ルコニウムジクロリドが得られた。
〔アルミノオキサンの調製〕
充分に窒素置換した400−のフラスコにA12(S0
4)s・141[2037gとトルエン125艷を装入
し、0℃に冷却後、トルエン125−で希釈したトリメ
チルアルミニウム500++volを滴下した。  次
に、40°Cまで昇温し、その温度で10時間反応を続
けた。
反応後、濾過により固液分離を行い、更にP液よりトル
エンを除去することによって白色固体のアルミノオキサ
ン13gを得た。ベンゼン中での凝固点降下により求め
た分子量は930であり、触媒成分(B)中に示したm
値は14であった0重合にはトルエンに再溶解して用い
た。
〔重 合〕
充分に窒素置換した1000−のガラス製オートクレー
ブに精製トルエン500−と5−エチレデンー2−ノル
ボルネン15gを装入後、プロピレンガスを60vnで
流通させ、20℃で10分間保持した。続いて、アルミ
ニウム原子換算で5ミリグラム原子に相当するアルミノ
オキサン、ジルコニウム原子換算で0.5X 10−2
ミリグラム原子に相当するトルエンに溶解したエチレン
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリドを装入し重
合を開始した。20℃で4時間、常圧で重合を行なった
後、インプロパツールで重合を停止した0重合は、均一
な溶液状態で進行し。
重合4時間後もプロピレンの吸収は認められた。
ポリマー溶液を多量のメタノール/アセトン混合液に加
え、ポリマーを析出させ1晩120°Cで減圧乾燥した
。乾燥後のポリマー収量は2.2gであり、得られた共
重合体のプロピレン含量は66モル%、極限粘度〔η〕
は0.16dQ/g、   G P C測定による!+
ri/Fnハ1.41テあった。
実  施  例  2ないし8 実施例1の共重合条件を表3のようにした以外は同様に
して共重合を行った。得られた物性を表3に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素数が3ないし20のα−オレフィン成分(A
    )、環状ポリエン成分(B)、および必要に応じて環状
    オレフィン成分(C)からなるオレフィン系ランダム共
    重合体であつて、 (i)炭素数が3ないし20のα−オレフィン成分(A
    )に由来する繰り返し単位が5ないし99モル%、該環
    状ポリエン成分(B)に由来する繰り返し単位が1ない
    し95モル%、および必要に応じて該環状オレフィン成
    分(C)に由来する繰り返し単位が0ないし90モル%
    の範囲にあり、 (ii)135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η
    〕が0.01ないし10dl/gの範囲にある、ことを
    特徴とするオレフィン系ランダム共重合体。
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