JPH0119676B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スーパーインポーズ用キー信号発生
回路の改良に関する。

従来、カメラからの例えば文字映像信号を他の
映像信号にスーパーインポーズするには、前記文
字映像信号を単に黒レベルクリツプしてキー信号
を作つていた。この場合、カメラでは、光学的な
入力に応じて電気信号に変換すると共に、受像器
のブラウン管の電気的変化を光学的変化に変換す
る時の変換特性を打消すためのいわゆるガンマ補
償を行なつている。このガンマ補償特性は、出力
信号が入力信号のガンマ（γ＝0.45）乗であり、
黒レベルの増幅度が大きく、白レベルの増幅度が
小さいものである。従つて、被写体の照明にむら
があつた時など、特に黒レベルの変動が大きくな
る。また黒レベルでは、増幅度が高いのでノイズ
も多くなる。従来は、単にカメラからの信号を黒
レベルクリツプしてキー信号を作つていたので、
入力の黒レベル変動や照明の不均一による黒レベ
ル変動に応じて、いちいち調整する必要があつ
た。

本発明は、斯かる欠点に鑑みてなされたもの
で、カメラのガンマ補償特性と逆の特性をもつ補
償回路を追加し、光学的入力に対して直線性の良
い信号に変換し、黒レベルクリツプしてキー信号
を作ることにより、スーパーインポーズすべき映
像信号の黒レベル変動、黒レベルにおけるノイズ
の影響を受けにくい安定なキー信号を発生させる
スーパーインポーズ用キー信号発生回路を提供す
るものである。

即ち、本発明は、第１の映像信号に第２の映像
信号をスーパーインポーズする場合に、上記第２
の映像信号から上記第１の映像を利得制御するキ
ー信号を生成するキー信号発生回路において、上
記第２の映像信号をクランプするクランプ回路
と、カメラのガンマ補正特性と逆の特性を有して
上記クランプされた信号を非直線補正する補償回
路と、該補償回路にて補正された信号の少なくと
も黒レベルをクリツプするクリツプ回路とを備え
て構成されることを特徴とするものである。

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説
明する。

第１図は本発明キー信号発生回路を含む混合増
幅器の一例を示すブロツク図である。

同図に示す実施例は、映像信号Ａと映像信号Ｂ
とをスーパー信号から作つたキー信号で利得制御
して混合するもので、キー信号発生回路と、映像
信号Ａ用利得制御回路６及び映像信号Ｂ用利得制
御回路８と、これらの出力を混合する混合回路９
とを有して構成される。

上記キー信号発生回路は、スーパー信号入力端
子１から供給されるスーパー信号をクランプする
クランプ回路２と、カメラのガンマ補正特性と逆
の特性を有して上記クランプされた信号を非直線
補正する補償回路３と、該補償回路３にて補正さ
れた信号の黒レベル及び白レベルをクリツプする
クリツプ回路４とを備えて構成される。クランプ
回路２には、クランプパルス入力端子１０が設け
てある。又、クリツプ回路４には、黒レベルクリ
ツプ点調整ボリウム１１及び白レベルクリツプ点
調整ボリウム１２が設けてあり、クリツプ点を調
整できる。

次に、この実施例の動作について第１図及び第
２図を参照して説明する。

まず、スーパー信号入力端子１に供給されたス
ーパー信号は、クランプ回路２でペデスタル電位
を固定された後、補償回路３で非直線補正され
る。この補償回路３の出力は、入力信号に、例え
ば2.2乗じた出力という関係になつている。この
2.2という値は、一般にカメラのガンマ補償係数
が0.45であるので、この逆特性となる係数であ
る。

上記補償回路３からの信号は、クリツプ回路４
で黒レベル及び白レベルをクリツプされ、利得制
御回路６及び８を各々制御する負極性と正極性の
関係の信号を送出する。利得制御回路６及び８か
らの信号は、混合回路９で混合され、出力端子１
３に送出される。

ここで、映像信号Ｂ入力端子７にバツクカラー
信号、スーパー信号入力端子１に文字映像信号を
それぞれ供給すると、映像信号Ａに上記文字映像
信号の白レベル部分が上記バツクカラー信号とな
つた合成画像となる。

第２図は第１図イ，ロ，ハの各点に対応する箇
所の信号波形を示す。第１図ロでの信号は、上記
スーパー信号の黒レベルにおけるノイズや照明む
らによるシエーデイングがあつても、変動は少な
くなる。また、中間輝度にある例えば文字のかす
れた部分も、多少の白レベルクリツプを受けた場
合でも除去されずに残り、細い文字を表現でき
る。

なお、第１図の実施例中のクリツプ回路４で
は、白レベルをクリツプする機能をもつものとし
たが、利得制御回路６及び８として、制御信号が
大きくなつた場合も利得が１を越えない様に飽和
特性をもつ回路を使用する場合には、白レベルを
クリツプする機能は不要である。又、上記補償回
路３の補償係数は、完全に2.2とする必要はない。
例えば、2.0の様な２乗特性とすることでも十分
効果がある。

以上説明したように本発明は、クランプ回路と
クリツプ回路との間に、カメラのガンマ補償特性
と逆の特性をもつ補償回路を付加して、光学的入
力に対して直線性の良い信号に変換し、黒レベル
クリツプしてキー信号を作る構成としたことによ
り、スーパーインポーズすべき映像信号の黒レベ
ル変動、黒レベルにおけるノイズの影響を受けに
くい安定なキー信号を生成し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明キー信号発生回路を含む混合増
幅器の一例を示すブロツク図、第２図は上記回路
の各点における波形を示す波形図である。 １……スーパー信号入力端子、２……クランプ
回路、３……補償回路、４……クリツプ回路、５
……映像信号Ａ入力端子、６……利得制御回路、
７……映像信号Ｂ入力端子、８……利得制御回
路、９……混合回路、１０……クランプパルス入
力端子、１１……黒レベルクリツプ点調整ボリウ
ム、１２……白レベルクリツプ点調整ボリウム、
１３……出力端子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の映像信号にガンマ補正を受けた第２の
   映像信号をスーパーインポーズする場合に、上記
   第２の映像信号から上記第１の映像信号を利得制
   御するキー信号を生成するキー信号発生回路にお
   いて、 上記第２の映像信号をクランプするクランプ回
   路と、上記ガンマ補正の特性と逆の特性を有して
   上記クランプされた映像信号を非直線補正する補
   償回路と、該補償回路にて補正された映像信号の
   少なくとも黒レベルをクリツプするクリツプ回路
   とを備えて構成されることを特徴とするスーパー
   インポーズ用キー信号発生回路。