JPH01188626A - 焼付硬化性およびプレス成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 - Google Patents

焼付硬化性およびプレス成形性に優れた冷延鋼板の製造方法

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JPH01188626A
JPH01188626A JP970088A JP970088A JPH01188626A JP H01188626 A JPH01188626 A JP H01188626A JP 970088 A JP970088 A JP 970088A JP 970088 A JP970088 A JP 970088A JP H01188626 A JPH01188626 A JP H01188626A
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JP
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steel sheet
point
rolling
cold
rolled steel
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JP970088A
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Nobuyuki Kino
木野 信幸
Hirotsugu Tsuchiya
土屋 裕嗣
Giichi Matsumura
義一 松村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、プレス成形用の冷延鋼板の製造方法に関する
[従来の技術] プレス成形用の焼付硬化性を有する冷延鋼板の製造方法
として、特開昭56−119736号公報は、張り出し
性、深絞り性、焼付硬化性、等に優れた冷延鋼板の製造
方法である。この公報にはプレス成形時の鋼板の耐肌荒
れ性を改善する手段はのべられていないが、しかしプレ
ス成形時の耐肌荒れ性は、プレス成形品の外観性や塗装
性を左右する。
プレス成形時の耐肌荒れ性は冷延鋼板の結晶粒径に支配
され、結晶粒径が細かいほど耐肌荒れ性が良好になるこ
とがよく知られている。
冷延鋼板の結晶粒径を細かくするには熱延板の結晶粒径
を細かくしておくことが有効である。
熱延板の細粒化に関して特開昭61−110722号公
報には、極低C−低Mn−低N鋼を熱延後に30℃/s
以上の冷却速度で圧延材を冷却し、粗粒化する方法が述
べらているが、この冷却速度は該公報の第2図に関連し
た記載の如く、細粒化が10〜bの冷却速度で著しく、
高冷却速度域で飽和する事に基づくもので、従って30
℃/s以上とは、例えば実施例の45℃/sを指す。
更に、鉄と鋼70年(1984)第15号、332−3
34頁は、C: 0.003%の鋼を60℃/sの冷却
速度で、920℃から常温迄冷却して、細粒化すること
を述べているが、常温迄冷却すると巻取りができないた
め、この方法は熱延コイルの製造方法ではない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、深絞り性、焼付硬化性が優れた冷延鋼板であ
って、更にプレス成形時に肌荒れが極めて少ない冷延鋼
板の製造方法を開示することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、重量%で、C: 0.002〜0.02. 
Sj :0.08以下、Mn:0.5以下、P:0.1
以下、S:0.05以下、 Sol、A Q : 0.
0]〜0.1. N : 0.0015〜0.012を
含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を、
熱間圧延に際し、Ar3点以上の温度で仕上げ圧延を終
了し、その後Ar3点以上から、Ar3〜(Ar3−3
0℃)の温度域を冷却速度80 ”C/ s −400
℃/sの冷却速度で、(Δr3−30℃)以下に冷却し
、引続き(Ar3−1.00℃)まで50″C/s以上
の冷却速度で冷却し、550℃以下の温度で巻取り、以
後常法によって冷間圧延、箱型焼鈍することを特徴とす
る、焼付硬化性およびプレス成形性に優れた冷延鋼板の
製造方法である。
[作用] 焼付硬化性は鋼中の固溶Cを適正量にコントロールする
ことで付与される。通常これは鋼中のC量を通常の0.
04%程度より低減する方法で行われている。一方鋼中
のC量を低減すると冷延鋼板の結晶粒径が粗くなり、プ
レス成形における耐肌荒れ性が低下する。このため、焼
付硬化性鋼板は肌荒れが問題となるような難成形部品に
は適用することができなかった。
本発明者らは、かかる状況を鑑み問題点を有利に解決す
る新規知見を見出し、発明を完結したちのである。すな
わち本発明は、耐肌荒れ性の良好な焼付硬化性鋼板に関
するものであり、その要旨とするところは、深絞り性の
向−ヒを図りつつ、冷延鋼板の結晶粒径を細かくし、良
好な耐肌荒れ性を得る手段として、熱延での仕−ヒ圧延
以降の温度条件が重要であり、Ar3点以上で仕」二圧
延を終了し、Ar3点以上から(Ar3−30℃)以下
の温度域を80℃/S〜400℃/s以上という超急速
冷却し、引き続き(Ar3−1.00℃)まで50℃/
s以上の冷却速度で冷却し、550℃以下の温度で巻取
り、以後常法に従って冷間圧延、箱型焼鈍することによ
って熱延板の結晶粒を著しく細かくし、かつ熱延板での
AQNの析出を完全に抑制することによって、冷延、箱
型焼鈍を行い、冷延鋼板とした後、非常に高い深絞り性
を得、同時に冷延鋼板の結晶粒径を細かくすることによ
って優れた耐肌荒れ性を得ることにある。
以下に本発明を具体的に説明する。
Cは0.002〜0.02重量%とする。プレス成形用
の冷延鋼板としては、常温時効性が小さく焼付硬化性か
大きいものが望ましい。本発明ではこれ等の特性をC量
を調整して行う。0.002%以下や0.02%以上で
はこれ等の特性が損われる。
S」は鋼を強化するが、プレス成形性や成形後の外観を
損う傾向があるため0.08%以下とする。
Mnは鋼の熱間加工性を改善するが、過剰含有するとプ
レス成形性を損うために0.5%以下とする。
Pは鋼中に不純元素として0.03%以下含有されてい
る。又Pは強度上昇に有効な元素で、高い引張強度が望
まれる場合は積極的に添加する。しかし過剰に含有する
と二次加工脆性や溶接脆性を伴うために0.1%以下と
する。
Sは硫化物系介在物を形成し、プレス成形性を劣化する
ので低い方が好ましく、0.05%以下とする。
Sol、AQは鋼中のNを固定するために含有させる。
Nは常温時効性が大きく本発明で焼付硬化性はCによっ
て行う。従ってNを固定するのに十分なSol、A Q
 量を含有せしめる。0.01%以下ではNの固定が不
十分となる。又AQが多過ぎると冷延後の再結晶温度を
晶め、鋼が硬質となり、プレス成形性が低下し易いので
0.1%以下とする。
本発明では箱型焼鈍に際してNをAQNとし不微細に析
出させて固定する。Nが0.012%以上ではAQ。
Nとして固定析出するためのAQの量が多く、プレス成
形性が損われる。
本発明の熱間圧延の仕上げ圧延温度はAr3点以上であ
る。Ar3点以下では熱延板に粗大粒が発生したり加工
組織が残留し、冷延・焼鈍後の深絞り性を低下させる。
次に本発明の冷却速度を説明する。先ず本発明ではAr
a点〜(Ar3−30℃)の温度域を80℃/s〜40
00C/Sの冷却速度で強冷却する。この強冷却は、従
来知られていなかったが、熱延板の結晶粒を細かくする
顕著な効果を伴う。この理由は圧延材をAr3〜(Ar
3−30℃)の温度域を強冷却すると変態点の過冷却に
よってα粒の核の発生数が増大する事によると考えられ
る。従ってこの効果は、例えば従来の45℃/sでは達
成できないもので、80℃/sを臨界的な冷却速度とし
て、それ以上で顕著となる。
この冷却を行うことにより、本発明の熱延板は微細な結
晶粒の熱延鋼板となる。冷却速度は400℃/s以上で
あってもよいが、400℃/sが達成容易な範囲である
。本発明ではこの強冷却に引続き、更に圧延材を(Ar
3−100℃)まで50℃/s以上の冷却速度で冷却し
、550℃以下で巻取る。この冷却と巻取りによって、
熱延板ではAQNの析出が完全に抑制されることとなる
。この様にAQNの析出を強く抑制した熱延鋼板は、後
で行われる箱型焼鈍の際にAQNが均一に且つ極微細に
析出する。
80〜400℃八で(Ar3 =30℃)以下まで冷却
を行った後引き続き(Ar3−100℃)以下まで冷却
を行う際、温度測定のため、やむをえず0.5SeC程
度の空冷を行ってもよい。
本発明者等は、以上述べた、仕上圧延後の冷却と巻取り
方法で製造した熱延鋼板を用いると、耐肌荒れ性と深絞
り性に極めて優れた焼付硬化性の冷延鋼板が得られる事
を発見した。
この方法で製造した熱延鋼板は常法で冷間圧延や箱型焼
鈍を行う。冷間圧延や焼鈍の条件は特に限定するもので
はないが、冷間圧延率は40〜95%。
望ましくは70〜90%にすると非常に高いプレス成形
性の冷延鋼板が得られる。又焼鈍もあまり高い焼鈍温度
は好ましくはないが、通常の焼鈍条件により、深絞り性
、焼付硬化性に優れ更にプレス成形時に肌荒れが極めて
少ない冷延鋼板が得られる。
Ar3点以上から(Ar3−30℃)以下まで80〜b
以上の冷却速度で冷却を行う冷却装置は、通常仕上圧延
機の後に配置される温度計や板厚計の作動に支障を与え
ない範囲で仕上圧延機にできるだけ近づけて配置するこ
とが望ましい。
これはAr3点以上から冷却を行うためである。すなわ
ちAr3点近くで仕上圧延を終了する場合にもAr3点
以上から冷却を行うことができる。
またかかる超急速冷却は水による冷却、気体による冷却
など何れの冷却方法でもよい。
また熱間圧延に際しスラブ加熱温度は、AQNの溶体化
温度以上であれば良好な深絞り性が得られ好ましい。
さらに冷延、焼鈍を行い、冷延鋼板となした後、その後
の工程で亜鉛めっき、すずめつき、クロ11めっきなど
種々のめっきをその用途に合わせて行ってもよい。また
防錆処理、潤滑剤の塗布等も必要に応じて行ってもよい
さらに焼鈍後形状矯正を行うとともに、降伏点伸びを消
去する目的で調質圧延を行う必要があるが、その調質圧
延率は0.4〜2.0%とすると良好な形状が得られる
とともに、降伏点伸びを消去することができ好ましい。
[実施例] 通常の工程にしたがって溶製された鋼を連続鋳造によっ
て245mm厚のスラブとした。鋼の化学成分を第1表
に示す。その後1250℃で1.5hr均熱処理後、粗
圧延、仕上圧延を行い、所定の温度で巻取りホットコイ
ルとなした。
その後、酸洗を行い表面に付着したスケールを除去した
後75%の冷間圧延を行い、箱型焼鈍を行った。箱型焼
鈍は309C/hrで加熱し、680℃の温度で5hr
保持し、ついで30℃/hrで室温まで冷却した。
かかる冷延鋼板を1%の調質圧延を施し、試験に供した
第2表に冷延鋼板の深絞り性の指標としてr値を、そし
て耐肌荒れ性の判定結果、さらに焼付硬化量を、また熱
延板の結晶粒径とAQN析出率を示した。
第2表に示すごとく、本発明範囲内の化学成分の鋼を用
い、さらに本発明範囲内の熱延条件で熱延を行うことに
よって深絞り性、耐肌荒れ性に優れる、すなわちプレス
成形性に優れた焼付硬化性鋼板を製造できることがわか
る。
次に試験条件を示す。
深絞り性の指標としてランクフォード値(r値)を用い
た。r値は圧延方向、圧延方向から±45°傾いた方向
、圧延直角方向の値を平均したものである。
耐肌荒れ性の判定は、200φの液圧バルジによって高
さ50mm成形し、肌荒れの有無を目視で判定した。
焼付硬化量すなわちBH量は、鋼板を圧延方向に2%引
張り、その後170℃で20m1n熱処理を行い、再度
同一方向に引張り熱処理前後での降伏応力の上昇値で評
価した。
[発明の効果コ 以上述べた如く本発明は、深絞り性、焼付硬化性に優れ
、更にプレス成形時に肌荒れが少ない冷延鋼板の製造方
法であり、産業上の効果が大きい。
特許出願人  新日本製鐵株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量%でC:0.002〜0.02、Si:0.08以
    下、Mn:0.5以下、P:0.1以下、 S:0.05以下、 SolAl:0.01〜0.1、 N:0.0015〜0.012、 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分
    の鋼を、熱間圧延に際し、Ar3点以上の温度で仕上げ
    圧延を終了し、その後Ar3点以上から、Ar3〜(A
    r3−30℃)の温度域を80℃/s〜400℃/sの
    冷却速度で、(Ar3−30℃)以下に冷却し、引続き
    (Ar3−100℃)まで50℃/s以上の冷却速度で
    冷却し、550℃以下の温度で巻取り、以後常法に従っ
    て冷間圧延、箱型焼鈍することを特徴とする焼付硬化性
    およびプレス成形性に優れた冷延鋼板の製造方法。
JP970088A 1988-01-21 1988-01-21 焼付硬化性およびプレス成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 Pending JPH01188626A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05171349A (ja) * 1991-12-20 1993-07-09 Nippon Steel Corp プレス成形性、焼き付け硬化性および表面性状に優れた冷延鋼板
JP2015021171A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 新日鐵住金株式会社 バッチ焼鈍用熱延鋼板

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