JPH01188571A - 下塗兼用上塗塗料組成物 - Google Patents

下塗兼用上塗塗料組成物

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JPH01188571A
JPH01188571A JP63010990A JP1099088A JPH01188571A JP H01188571 A JPH01188571 A JP H01188571A JP 63010990 A JP63010990 A JP 63010990A JP 1099088 A JP1099088 A JP 1099088A JP H01188571 A JPH01188571 A JP H01188571A
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遠山 貴
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雅史 大野
Tsuguo Nezu
根津 嗣男
Masaharu Ishiguro
正春 石黒
Naoji Matsumoto
松本 直次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明はポリウレタン樹脂又はポリウレア変性ポリウレ
タン樹脂成形品用の下塗兼用上塗塗料組成物に関する。
[従来の技術] 従来、軟質材、例えば自動車バンパー等にポリウレタン
樹脂成形品が使用されているが、生産性や成形品の物性
が優れていることからアミン処方型のポリウレア樹脂か
又はポリウレア変性ポリウレタン樹脂成形品がしだいに
多用されつつある。
一般に、ポリウレタン樹脂成形品は塗料が塗装されてか
ら使用に供されているが塗装には通常、専用の下塗塗料
と上塗塗料の組合せによる2コート塗装系及び、下塗兼
用上塗塗料による1コート塗装系が適用されている。
[発明が解決しようとする問題点1 しかしながら、これらの塗装系に使用されている塗料を
ポリウレア樹脂又はポリウレア変性ポリウレタン樹脂成
形物に適用する場合、素材と塗料間の密着不良を生じる
という問題がある。この問題は、特にアミン処方型ポリ
ウレア樹脂の場合、従来のグリコール処方型のものに比
較して、樹脂組成物が異なったり、硬化性が高かったり
することによって起こるかまたはアミン処方型ポリウレ
ア樹脂に内部離型剤が添加されてるいことによって起こ
るものと推測される。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは前記した問題点のない、殊にアミン処方型
ポリウレア樹脂成形物に対し1コート塗装系で密着性の
良好な塗料組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
本発明を完成するに至ったものである。
かくして、本発明に従えば、ポリエステルポリオール樹
脂及び/又はアクリルポリオール樹脂と7ミノアルデヒ
ド樹脂を必須成分とするポリウレタン樹脂成形品用塗料
組成物(A)に、酸性リン酸エステル化合物(B)を添
加してなることを特徴とするポリウレア又はポリウレタ
ン樹脂成形品用下塗兼用上塗塗料岨戒物が提供される。
本発明によって得られる塗料組成物はポリウレア樹脂又
はポリウレア変性ポリウレタン樹脂成形品に塗布するこ
とにより1回の塗装工程でプライマーと上塗りの両機能
を付与することができ従来の2工程による塗装物と同等
もしくはそれ以上の機能を有する塗装物を提供すること
ができるものである。
以下、本発明の下塗兼用上塗塗料組成柳を詳細に説明す
る。
本発明において用いられるポリウレタン樹脂成形品用塗
料組成物(A)は、ポリエステルポリオール樹脂および
/又はアクリルポリオール樹脂と7ミノアルデヒド樹脂
を必須成分とし、必要に応じて、素材との密着力を向上
させるピロリドン(又はその誘導体)およびエポキシ基
含有化合物を添加したもので、焼付型上塗塗料としてま
たは下塗兼用上塗塗料として用いることができるもので
ある。
塗料組成物(A)におけるポリエステルポリオール樹脂
はフタル酸およびその酸無水物、イソフタル酸、テレフ
タル酸、トリメリット酸およびその酸無水物、ヘキサヒ
ドロフタル酸およびそのII!無水愉、コハク酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、セパシン酸、ブラシリン酸などの
多塩基酸成分と、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、フロピレンゲリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1゜6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリシクロデ
カンジメタツールなどのポリオール成分とを常法に従い
縮合重合させることにより製造することができるもので
ある。その際末端封鎖剤として、例えば安息香酸、p−
t−ブチル安息香酸などを使用して分子量を調節しても
よい。又、上記酸成分の一部として耐候性をそこなわな
い範囲で、ヤシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマシ油脂
肪酸などの脂肪酸を使用し、油変性したものでもかまわ
な(1゜ また1、6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどで鎖
延長して変性したものでもかまわない。
これらのポリエステルポリオール樹脂は架橋に必要な水
酸基価を有し、好ましくは適当な可撓性が必要である。
また、塗料組成物(A)において用いられるアクリルポ
リオール樹脂はラジカル重合性のエチレン性不飽和結合
(>C=C<)を有する単量体を常法に従い重合させる
ことにより製造すること力f出来るものである。
該単量体として、水酸基を導入するための後記単量体(
1)を1部又は全部含む限り、特に制約が無く所望の塗
膜性能に応じて広範に選択することができ、2種又はそ
れ以上組合わせて使用することができる。
かかる不飽和単量体の代表例を示せば次のとおりである
1水 基含有単  :例えばヒドロキシエチルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
トなどのアクリル酸又はメタクリル酸の02〜8ヒドロ
キシアルキルエステルが挙げられる。
咬±91VIUF制 (イ) アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル
、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ラウリル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル
酸又はメタクリル酸のC1〜11アルキル又はシクロア
ルキルエステル;アクリル酸メ)4ジブチル、メタクリ
ル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチル、メタ
クリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシブチル、
メタクリル酸エトキシブチル等のアクリル酸又はメタク
リル酸のC2〜貫87ルコキシアルキルエステル クリレート又はグリシジルメタクリレートとC2〜18
モノ力ルボン酸化合物(例えば酢酸、プロピオン酸、オ
レイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、p−t−ブチル
安息香酸等)との付加物;カージュラE−10とアクリ
ル酸等の不飽和酸との付加物;アリルアクリレート、ア
リルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の
C2〜6アルケニルエステル (口) ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、a−
メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン
、ビニルピリジン (ハ) α,βーエチレン性不飽和カルボン酸:例えば
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、7マル酸に) グリシジ
ル基含有ビニル系単量体:例えばグリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエー
テル (ホ) アクリル酸又はメタクリル酸のアミド:例えば
、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−ブトキシメチルアクリルアミド(へ)アルコキシシラ
ン基を有するエチレン性不飽和(ノマー:例えばγーメ
タクリロキシトリメトキシシラン (ト)  その他:アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニル、ビニ
ルプロピオネート、ビニルビバレードナどこれら不飽和
単量体の共重合は、アクリル系共重合体を製造するため
のそれ自体公知の方法に従い、例えば溶液重合法、乳化
重合法、懸濁重合法等を用いて行なうことができる。
これらのアクリルポリオール樹脂は架橋に必要な水酸基
価を有し、好ましくは適当な可撓性が必要である。
つぎに塗料組成物(A)におけるアミ/アルデヒド樹脂
はポリエステルポリオール樹脂および/又はアクリルポ
リオール樹脂を架橋・硬化させるためのものである。
アミノアルデヒド樹脂は、アミノ酸分としてメラミン、
尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ステログ
アナミン、スピログアナミン、ジシアンジアミド等とア
ルデヒドとの反応によって製造される。アミノ成分と反
応させるアルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒ
ド等がある。なお、アミ7アルデヒド樹脂は適当なアル
コールによって変性されるが、変性に用いられるアルコ
ールの例としてはメチルアルコール、エチルアルコール
、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、
n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、2−エ
チルブタノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルア
ルコール、ラウリルアルコール、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリ
コールエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレン
グリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メチルカル
ピトール)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル
(エチルカルピトール)、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル(ブチルカルピトール)などがある。アミ
ノアルデヒド樹脂としてヘキサメトキシメチルメラミン
やそのメトキシ基の一部をC,以上のアルコールで置換
したメラミン樹脂を用いるときは、例えばパラトルエン
スルホン酸のような常用の硬化触媒を添加することが好
ましい。
また、塗料組成物(A)に必要に応じて添加されるピロ
リドン(又はその誘導体)は、ポリウレア樹脂又はポリ
ウレア変性ポリウレタン樹脂成形品の表面を膨潤させる
目的で使用するものであり、0〜200PHR(重量部
/樹脂成分100重量部)、好ましくは10〜100P
HR添加すると良い。
ピロリドン(又はその誘導体)は常温で液体であり、多
くの有機化合物に対する溶解力が強いために、一般に工
業用溶剤として広く使用されている。
具体的には2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−2−ピロリドンなどが挙げられる。
これらのピロリドン(又はその誘導体)はいわゆる“強
い溶剤”であり、ボリエレア樹脂成形物のような凝集力
が強い熱硬化型の樹脂をも膨@させるることができる。
しかしながら、高沸点であること、吸水性であること、
高価であるために塗料用溶剤としては通常使われていな
い。
ピロリドン(又はその誘導体)の添加量が200PHR
以上の場合、高沸、αのため、焼付後にも塗膜中に残留
して、吸湿したり塗膜が粘着性を示したりして耐湿性が
低下するので不適当である。
また、エポキシ基含有化合物はそのグリシジル基や水酸
基に基づく極性のためボリエレア樹脂との極性基同志の
親和力が強く、ポリウレア樹脂又はボリエレア変性ポリ
ウレタン樹脂成形品と強固な密着力を示す。上記の目的
のために使用されるエポキシ基含有化合物は、エポキシ
基 (−(、、H−>CH2)を1分子中に1個以上有する
化合物である。
そのようなエポキシ基含有化合物としてはそれ自体公知
のものを使用することががき、例えば、ポリフェノール
をアルカリの存在下にエピクロルヒドリンと反応させる
ことにより製造することができるポリ7エ/−ルのポリ
グリシジルエーテルが包含される。ここで使用しうるポ
リフェノールとしては、例えばビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2,2−プロパン、4.4’−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
゜1−エタン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1
,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキシ−tert−
ブチル−フェニル)−2,2−プロノ(ン、ビス(2−
ヒドロキシナフチル)メタン、1,5−ジヒドロキシナ
フタレン等が挙げられる。また、ジグリシジルエーテル
と上記の如きポリフェノールを反応させ、さらにこれを
エピクロルヒドリンと反応させて得られるエポキシ基含
有化合物も使用することができる。
これらのポリ7エ/−ルはその芳香族環の一部又は全部
の二重結合に対し水素を付加した水添化合物も使用出来
、耐候性の点からは水添化合物の方が好ましい。
他の使用可能なエポキシ基含有化合物には、フェノール
系7ボラツク樹脂のポリグリシジルエーテル及び多価ア
ルコールのポリグリシジルエーテルが包含される。その
際多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリフール、
1.2−プロピレングリコール、1.4−プロピレング
リコール、1.5−ベンタンジオール、1,2.6−ヘ
キサンドリオール、グリセロール、ビス(4−ヒドロキ
シシクロへキシル−2,2−プロパン、ソルビトール等
が挙げられる。
上記の他に1価のアルコール、例えばフェノール、2−
エチルヘキシルアルコールなども使用できる。
さらに、ポリカルボン酸例えば、こはく酸、ゲルタール
酸、テレフタル酸、2,6−す7タレンジカルボン酸、
二重化すルン酸等のポリグリシジルエステルを使用する
こともできる。
アクリル酸グリジルあるいはメタクリル酸グリシジルの
ようなエポキシ基含有モノマーをそれ自身あるいは該モ
ノマーを1種又はキれ以上の他の重合性エチレン系不飽
和モノマー例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチ
レンなどと重合させることによって得られるエポキシ基
含有アクリルポリマーも使用することができる。
さらに、エポキシ化ポリブタジェン、エポキシ化ポリシ
クロアルケンなども使用可能である。
上記したエポキシ基含有化合物は数平均分子量が100
〜10,000、好ましくは200〜5゜000のもの
が適当であり、特にエポキシ当量が2.000以下、好
ましくは87〜1,000の範囲ポリフェノールのポリ
グリシジルエーテル及びその水添物及び多価アルコール
のポリグリシジルエーテルが好適である。市販品として
は例えばポリフェノールのポリグリシジルエーテル型E
pikote 82 B (シェル化学社製)平均分子
量380、エポキシ当量約190水添ポリ7エ7−ルの
ポリグリシジルエーテル型サント−)ST−5080(
東部化成社製)平均分子量的1,200、 エポキシ当量的600 多価アルコールのポリグリシジルエーテル型デナコール
EX314(長瀬産業社製)平均分子量260、エポキ
シ当量的145などを挙げることが出来る。
エポキシ基含有化合物の数平均分子量が10゜000よ
り大きいと基体樹脂のポリエステルポリオールとの相溶
性が悪くなり、かつ素材表面への拡散速度が小さくなる
ため密着力が低下する。また数平均分子量が100より
小さいと、一般に揮発しやすいため塗膜成分中に残り難
くなり、また残留していても、粘着性等の不共合を生じ
る。さらにエポキシ当量が2,000以上だと、分子中
のエポキシ基濃度が低いため、素材との密着力が低下す
る。
エポキシ基含有化合物の配合量はポリエステルポリオー
ル樹脂および/またはアクリルポリオール樹脂成分およ
びアミ7アルデヒド樹脂成分の合計50〜95重量部に
対して0〜50重量部、好ましくは10〜30重量部の
範囲で合計量が100重量部になるような割合である。
50重量部以上では、塗膜強度が低下し、耐久性、耐候
性、物性等が低下する。
前記した塗料組成物(A)は、適宜顔料を分散してエナ
メルとして、又適当な溶剤、素材膨潤剤、ハジキ防止や
タレ、ワキ防止などの添加剤を混合して使用に供される
成分(B)の酸性リン酸エステル化合物とは、下記(I
)式で示される酸性リン酸エステルおよび下記(11)
式で示される酸性亜リン酸エステルである。
HOP  OR+      (1) 「 R2 R2 前記式中、R,、R2は各々水素又はC1〜2oの1価
の有機基を表わし、R、、R2の少なくとも一方は有機
基である。
かかる有機基としては例えばメチル、エチル、プロピル
、ブチル、ヘキシル、2−エチルへキシル、オクチル、
ラウリル、ステアリルなどのアルキル基;フェニルネト
リル、キシリル、ナフチルなどのアリール基;ベンジル
、フェニルエチル、メチルベンノル、ナフチルベンジル
などのアラルキル基;ビニル、アリル、オレイルなどの
アルケニル基;シクロペンタジェニル、2−シクロフチ
ニルなどのシクロアルケニル基;ビニルフェニルなどの
アルケニルアリール基などを挙げることができる。中で
もアルキル基が密着性に対する効果が大きいので好適で
ある。
本発明で使用される上記した酸性リン酸エステル化合物
は、塗料中の樹脂固形分100部に対し、酸当量として
0.005〜0.1グラム当量、好ましくは0.002
5〜0.05グラム当量の範囲で添加する。
酸性リン酸エステル化合物の添加量が0.0005グラ
ム当量より少ないと、ポリウレア樹脂又はポリウレア変
性ポリウレタン樹脂成形物に対する本願発明の塗料組成
物の密着性が充分でなく、又添加量が061グラム当量
より多いと該塗料組成物の貯蔵安定性が低下したり、塗
膜の耐水性が低下する。
本発明の下塗兼用上塗塗料組成物は従来より行なわれて
いる塗装方法によって塗装できる。すなわち、溶剤で塗
装に適当な粘度に希釈した塗料を、エアスプレー、エア
レススプレー、各種静電塗装、浸漬、ロール塗装、ハケ
、などにより常温または加温して塗装することができる
本発明の下塗兼用上塗塗料組成物は、塗装後加熱により
乾燥させる。加熱条件は例えば、100〜180℃で1
0〜100分間の範囲内で適当な温度、時間条件を選べ
ば良い。
本発明の下塗兼用上塗塗料組成物はポリウレア樹脂又は
ポリウレア変性ポリウレタン樹脂成形品の上に塗装し、
そのまま使用に供しても良いし、さらに上塗を塗装し2
トーンカラー仕上げすることもできる。
[作用および効果1 すなわち、本発明の組成物による塗膜はポリウレア樹脂
又はポリウレア変性ポリウレタン樹脂成形品と強固な密
着力を示し、ゴバン目密着試験による初期密着性は勿論
、耐湿試験、ガソリン浸漬試験及び耐候性試験を行って
も、良好な密着性を維持する。さらに、光沢、鮮映性、
耐薬品性、物性および耐候性などを充分に満足する。
前記した強固な密着力の得られるメカニズムは、素材の
ポリウレア樹脂又はポリウレア変性ポリウレタン樹脂中
のウレア結合の2級アミンに対し、塗膜中の酸性リン酸
エステルが吸着し、アミンとリン酸による中和によりイ
オンの結合を生じ強固な密着力を示すものと考えられる
。この際、酸性リン酸エステルはリン酸根と有機基を有
するため、界面活性作用を生じ、素材と塗膜との界面に
単分子層を生成し易く、かつ塗膜のと親和性も有するた
め、効果が者しいものと推測される。
なお、酸性リン酸エステルはポリオール樹脂とアミノア
ルデヒド樹脂の縮合反応の触媒ともなり、塗料組成物(
A)の硬化が促進されるため、密着力が同上するとも考
えられる。しかしながら、本発明者らの実験では、同し
触媒として知られているP−)ルエンスル7オン酸(P
 T S A L  ドデシルベンゼンスルフォン酸(
D D B S A L ノノニルナ7タレンジスル7
オン酸(D N N D S A )などの、スルフォ
ン酸系触媒では密着力に全く効果が見られない。
したがって、酸性リン酸エステルの密着力への効果は、
塗膜の硬化促進では無く、前記したメカニズムによるも
のと思われる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明する。
なお、部及び%は重量部及び重量%を示す。
[塗装素材の準備1 自動車外装用に使用されるリアクション・インジェクシ
ョンモールディング・ポリウレア樹脂(スペクトリム・
ダウケミカル社製)及びポリウレア変性ポリウレタン樹
脂(パイフレックス11〇−40、住人バイエル社製)
成形品をトリクロルエタン蒸気中に1分間曝して脱指し
テストピースとした。
[ポリウレタン樹脂成形品用焼付型上塗又は下塗兼用上
塗塗料の準備] 塗料A ポリエステルポリオール樹脂、アミノアルデヒド樹脂、
黒顔料及び溶剤等を下記の重量比で混合し、ボールミル
で分散し塗料Aを得た。
部 キシレン             20セロソルブア
セテート       20193.01 (注1)三井東圧化学社製、商品名オレスターQ346
9 (注2)三井東圧化学社製、商品名ニーパン2R (注3)キャボット社製、商品名ブラックバールス13
00 (注4)信越化学工業社製 塗料B 塗料A、193.01部に対し、エポキシ化合物、2−
ピロリドン等を下記のように配合し、塗料Bを得た。
部 塗料A              193.01エピ
コート828(注5)      102−ピロリドン
           20223.01 (注5)シェル化学社製、ポリフェノール型エポキシ化
合物 塗料C ポリエステルポリオール樹脂、アミノアルデヒド樹脂、
セルロースアセテートブチレート樹脂、アルミペースト
及び溶剤等を下記の重量比で混合し、デイスパーで攪拌
し塗料Cを得た。
部 樹脂溶液(注2)          50.0CAG
−551−02(注6)    15アルミペースト5
5−519 (注7)9.2 エビフート828(注5)       102−ピロ
リドン           30キシレン     
        50メチルエチルケトン      
  30セロンルブアセテート       20計 
             330.91(注6)イー
ストマンケミカル&プラスチック社製 (注7)東洋アルミニウム社製) 塗料D アクリルポリオール樹脂、アミノアルデヒド樹脂、黒顔
料及び溶剤を下記の重量比で混合し、ボールミルで分散
し黒ペーストを得た。
部 キシレン             2゜セロソルブア
セテート       20上記の黒ペーストに対し、
エポキシ化合物、2−ピロリドン等を下記のように配合
攪拌し、塗料りを得た。
部 黒ペースト           193エピコート8
28(注5)      102−ピロリドン    
       20223.01 実施例1〜2 前記の塗料B、223.01部にノブチル・ハイドロジ
エン・7オスヘート[(C=H−0)2P(0)(OH
)]、 2 、1部(酸当量0.01グラム当量)添加
し充分攪拌した。
かくして得られた塗料をキシレン/酢酸ブチル/メチル
エチルクトン−50/30/20(重量比)の混合溶剤
で粘度18秒(7オードカツプ#4、20℃)に希釈し
た。希釈済塗料を前記の塗装素材上に乾燥膜厚が約30
ミクロンとなるようエアスプレーし、室温で10分間静
置した後、電気熱風乾燥機中で120℃の温度で30分
間焼付けて塗板を作った。
さらに得られた塗板の半分をマスキングして、市販され
ているプラスチック用上塗(関西ペイント社製、商品名
ソフレックスNo、1200白)を上記と同様にして塗
装・焼付けて、試験塗板を作った。得られた塗板の試験
結果を表−2に示す。
実施例3 前記の塗料A、214.5部に2エチルヘキシル・ジハ
イドロジエン・7オスヘー) [Cs H+□O−P 
(0)(OH)21.2 、1部(酸当量0.02グラ
ム当景)添加し充分攪拌した。
以下、実施例1と同様にして試験塗板を作製した。得ら
れた塗板の試験結果を表−2に示す。
実施例4 前記の塗料C,264,7部にトリデカ7−ル・ジハイ
ドロジエン・フオスヘー) [CI3H270−−26
= P(0)(OH)2]、0.7部(酸当量0.005グ
ラム当量)添加し充分攪拌した。
以下、実施例1と同様にして試験塗板を作製した。得ら
れた塗板の試験結果を表−2に示す。
実施例5 前記の塗料り、223.01部にジラウリル・ハイドロ
ジエン・フォスファイト[(c 12H25o )2−
POH]、4.18部(酸当量0.01グラム当量)添
加し充分攪拌した。
以下、実施例2と同様にして試験塗板を作製した。得ら
れた塗板の試験結果を表−2に示す。
比較例1 塗料Aを実施例1と同様にして試験塗板を作製した。得
られた塗板の試験結果を表−2に示す。
比較例2 塗料Bを実施例2と同様にして試験塗板を作製した。得
られた塗板の試験結果を表−2に示す。
比較例3 塗料Cを実施例1と同様にして試験塗板を作製した。得
られた塗板の試験結果を表−2に示す。
比較例4 塗料りを実施例2と同様にして試験塗板を作製した。作
られた塗板の試験結果を表−2に示す。
以上の実施例1〜6、比較例1〜4のWc要を表−1に
示す。
(注−1)屋内における昼光色蛍光灯500ルックス以
上の条件で塗膜の光沢感及び肉持感等を目視観察する。
(注−2) 60°鏡面反射率を測定する。
(注−3)各塗装板の塗膜面に対し、JIS  K54
00のゴバン目セロテープ試験を行った。
(注−4) 3%硫酸水溶液0 、2 ccを塗面に滴
下し、20°C175%RHで4時間放置した後、水洗
して塗面を観察した。
(注−5) 1%水酸化す) IJウム水溶液0 、2
 ccを塗面に滴下し、20℃、75%RHで4時間放
置した後、水洗して塗面を観察した。
(注−6) 20℃の自動車ガソリン(日本石油会社製
、白石シルバー〃ソリン)中に、塗板を30分浸漬し、
取出後ガーゼで払拭して塗面の観察と、ゴバン目密着試
験を行った。
(注−7)塗板を50℃、100%RHの耐湿性試験箱
の中に10日日間−た後取出し、塗面の観察とゴバン目
密着試験を行った。
(注−8)塗板を一30℃の雰囲気に4時間放置後、こ
れを直ちに直径10mmの鉄の棒にはさんで180°折
り曲げた。屈曲部の塗膜にひび割れの無いものを合格、
ひび割れ発生のものを不合格とした。
(注−9)塗板を、沖永良部島の暴露台上、南面22°
の角度に12ケ月設置後、水洗して60°グロスとゴパ
ン目密着試験を行った。
手続補正書印発) 昭和63年3月2日 特許庁長官  小 川 邦 夫  殿 1、事件の表示 昭和63年特許願第10990号 2、発明の名称 下塗兼用上塗塗料組成物 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 名称 (399) 日産自動車株式会社名称 (140
)関西ペイント株式会社4、代理人 〒107 電話 585−2256 5、補正命令の日付    なし 6、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 7、補正の内容 別紙のとおり (1)明細書第3頁第3行に「されてるい」とあるを「
されている」と訂正する。
(2)同書第11頁第14行並びに第12頁第4行、第
5行及び第6行に「ポリエレア」とあるを「ポリウレア
」と訂正する。
(3)同書第18頁第8行にrO,o05」とあるをr
o、o005Jと訂正する。
(4)同書第20頁第14行に「同上」とあるを「向上
」と訂正する。
(5)同書第21頁第13行に「脱指」とあるを「脱脂
」と訂正する。
(6)同書第23頁下から第4行にrCAGJとあるを
rCABJ と訂正する。
(7)同書第28頁第4行に「1〜6」とあるを「I〜
5」に訂正する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステルポリオール樹脂及び/又はアクリルポ
    リオール樹脂とアミノアルデヒド樹脂を必須成分とする
    ポリウレタン樹脂成形品用塗料組成物(A)に、酸性リ
    ン酸エステル化合物(B)を添加してなることを特徴と
    するポリウレア又はポリウレタン樹脂成形品下塗兼用上
    塗塗料組成物。 2、(B)成分が塗料組成物(A)の樹脂固形分100
    重量部に対し0.0005〜0.10グラム当量含有す
    る特許請求の範囲第1項記載の下塗兼用上塗塗料組成物
    。 3、塗料組成物(A)がピロリドン(又はその誘導体)
    及びエポキシ基含有化合物を含有する特許請求の範囲第
    1項記載の下塗兼用上塗塗料組成物。
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KR20200028662A (ko) * 2018-09-07 2020-03-17 주식회사 케이씨씨 투명 도료 조성물

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