JPH01186845A - o−フタル酸ジエステル二量化反応生成物の分離回収方法 - Google Patents

o−フタル酸ジエステル二量化反応生成物の分離回収方法

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JPH01186845A
JPH01186845A JP804988A JP804988A JPH01186845A JP H01186845 A JPH01186845 A JP H01186845A JP 804988 A JP804988 A JP 804988A JP 804988 A JP804988 A JP 804988A JP H01186845 A JPH01186845 A JP H01186845A
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acid diester
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、O−フタル酸ジエステルの二量化反応により
生成した反応液から、3,4,3°。
4°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステルを分
離回収したのち、さらに、2: 3,3°。
4°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステルを分
離回収する方法に関するものである。
[発明の背景] ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステルが、二価パ
ラジウム塩を含む触媒の存在下、分子状酸素を含む気体
を反応系に供給しながら0−フタル酸ジエステルを加熱
し、これにより0−フタル酸ジエステルを二量化して得
られることは公知であり、その方法は例えば、特公昭5
0−31148号公報に記載されている。
上記の製造法では、二量化物として3.4゜3°、4°
−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステル(以下、
5−BPTTと略記することがある)が高い選択率で得
られるが、その他にも2.3,3°、4”−ビフェニル
テトラカルボン酸テトラエステル(以下、a−BPTT
と略記することがある)、ビフェニルトリカルボン酸ト
リエステル(3,3°、4°−ビフェニルトリカルボン
酸トリエステルおよび4.3’,4’−ビフェニルトリ
カルボン酸トリエステル)、および高沸点生成物などが
副生ずる。
主生成物である3、4.3°、4°−ビフェニルテトラ
カルボン酸テトラエステルは、耐熱性およびその他の化
学的葛よび物理的特性に優れた芳香族ポリイミドの原料
モノマーのひとつとして有用な化合物であるので、高純
度の5−BPTTを得るために、上述のような異性体お
よび副生成物を含む反応液から5−BPTTを分離回収
する方法が種々提案され、実施されている。
一方、副生する異性体のa−BPTTは、可溶性芳香族
ポリイミドの原料子ツマ−として有用であり、上記反応
液から効率よく分離回収する方法の開発が望まれる。可
溶性芳香族ポリイミドには、フェスあるいは導電性ペー
スト組成物の原料としての用途がある。
〔発明の目的] 本発明は、O−7タル酸ジエステルの三員化反応により
生成した反応液から、選択的に3.4゜3’ 、4’ 
−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステルを晶析分
離して回収したのち、さらにその母液に残存する2、3
.3’ 、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テト与エ
ステルを効率良く分離回収する、O−フタル酸ジエステ
ル二量化反応生成物の分離回収方法を提供することを目
的とする。
[発明の要旨] 本発明は、0−フタル酸ジエステルの三員化反応により
生成した反応液から、未反応のO−フタル酸ジエステル
を除去してその含有量を1.0重量%以下とした反応生
成物混合物を得、次いで、上記反応生成物混合物を、2
0〜50℃の温度範囲にて溶媒を用いた晶析操作にかけ
て選択的に3.4,3°、4′−ビフェニルテトラカル
ボン酸テトラエステルを分離回収したのち、その母液か
ら2.3,3°、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テ
トラエステルを分離回収することを特徴とするO−フタ
ル酸ジエステル二量化反応生成物の分離回収方法にある
本発明の分離回収方法の好ましい態様は、下記の通りで
ある。
(1)上記母液を一10〜40℃の範囲の温度にて溶媒
を用いた晶析操作にかけることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の0−フタル酸ジエステル二量化反応生
成物の分離回収方法。
(2)上記母液を塔底圧力20トール以下、塔底温度3
40℃以下の条件下の精留塔にて蒸留することを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載のO−フタル酸ジエステ
ル二量化反応生成物の分離回収方法。
[発明の詳細な記述] 本発明は、二価パラジウム塩を含む触媒の存在下に分子
状酸素を含む気体を反応系に供給しながらO−フタル酸
ジエステルを加熱し、該0−フタル酸ジエステルを三量
化して得られる反応液から、3,4.3’ 、4’ −
ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステル(s −B
 P T T )を分離回収したのち、さらに2,3,
3°、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステ
ル(a−BPTT)を分離回収する場合に、有利に適用
することができる。
上述の0−7タル酸エステルは、0−フタル酸ジメチル
であることが好ましい。
次に、本発明の5−BPTTとa−BPTTとの分離精
製方法を、必要に応じて添付した図面を参照しながら詳
しく説明する。
第1図紘、0−7タル酸ジエステルを三量化して得られ
た生成物の混合物から、5−BPTTとa−BPTTと
を分離回収する工程を示すフローシートである。
O−フタル酸ジエステルを三量化して得られた生成物の
混合物は、まず触媒を分離する工程に付されたのち、第
1図の9421里より薄膜蒸発機12に導入され、ここ
で未反応0−7タル酸ジエステルがライン13より留去
される。残液(反応生成物混合物)に含有される未反応
0−フタル酸ジエステルは、1.0重量%以下であるこ
とが必要であり、さらに0.5重量%以下であることが
好ましい。未反応O−フタル酸ジエステルが1゜0重量
%よりも多く含まれる反応生成物混合物に対して後述の
晶析操作を行なった場合には、未反応0−フタル酸ジエ
ステルがビフェニルテトラカルボン酸テトラエステルを
溶解するために収率が低下し、好ましくない、留去され
た未反応O−フタル酸ジエステルは、所望により精製さ
れたのち、再び三員化反応の原料として使用することが
できる。
次いで、上記の反応生成物混合物はライン14を介して
別の薄膜蒸発機15に導入される。薄膜蒸発機15では
、反応生成物混合物中の高沸点生成物(樹脂状物、三量
化物などの高沸点副生物など)の含有量が低減し、5−
BPTTの含有量が上昇した留分が得られ、この留分は
ライン16を通って晶析用溶媒混合装置17に導入され
る。高沸点生成物からなる残漬はライン18により系外
へ排出される。上記の操作は本発明の方法において必須
ではないが、5−BPTTを効率よく分離精製するため
に有効な操作である。
晶析用溶媒混合装置17にはライン19より晶析用溶媒
が供給されて、前記のライン16から導入された留分と
混合され反応生成物溶液となる。
この反応生成物溶液は、次いで晶析装置20に移され、
ここで5−BPTTを選択的に晶析する。
この晶析物は、次いで遠心分離装置21に移され、ここ
で5−BPTTは分離され、ライン22から系外に回収
される。
本発明において、5−BPTTの晶析操作は、20〜5
0℃の温度範囲にて行なうことが必要であり、さらに2
5〜50℃の温度範囲にて行なうことが好ましい。50
℃を超える場合には母液に残留する5−BPTTの量が
増加し、20℃未満の場合にはa−BPTTおよびビフ
ェニルトリカルボン酸トリエステルがともに析出しa−
BPTTの収率が低減することがあるので、ともに好ま
しくない。
晶析用溶媒として使用できる溶媒としては、メタノール
、エタノール、プロパツール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノールなどの炭素数1゛〜6の低級アルコー
ル、エーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、メチル
セロソルブ、ニトロ、ベンゼン、クロロホルム、四塩化
炭素、アセトン、酢酸メチル、エタノール・エーテル混
合物などの有機溶媒を挙げることができるが、炭素数1
〜4の低級アルコールを好適に使用することができる。
遠心分離装置z1に残る母液には、a−BPTT、ビフ
ェニルトリカルボン酸トリエステル、および高沸点生成
物が残り、また5−BPTTも残存する。
本発明では、次に、上記母液に残存するa−BPTTを
分離回収する。上記母液は、そのまま後述のa−BPT
T分離回収工程に供することもできるが、5−BPTT
の晶析溶媒を除去して濃縮することが好ましい。
上記母液の濃縮は、該母液をライン23により溶媒回収
塔24に移し、ここで晶析溶媒を蒸留除去して行なうこ
とが好ましい、この溶媒は、ライン25を利用して晶析
用溶媒混合装置17に戻すことによって、繰り返し晶析
用溶媒として用いることができる。
溶媒回収塔24に残った残留液(濃縮母液)は、a−B
PTT、ビフェニルトリカルボン酸トリエステル、5−
BPTT、および高沸点生成物からなる混合物であり、
この濃縮母液は、次にライン26により精留塔27に移
される。精留塔27において、濃縮母液は精留され、こ
れによりa−BPTTとビフェニルトリカルボン酸トリ
エステルとを選択的に留出回収する。
上記の精留は、塔底圧力20トール以下、塔底温度35
0℃以下の条件下に実施することが好ましく、塔底圧力
10トール以下、塔底温度300℃以下の条件下に実施
することが特に好ましい。
圧力または温度が、上記の値より高い場合には、5−B
PTTおよびa−BPTTの脱炭酸(熱劣−化)が発生
しやすくなる。
上述の条件で精留を行なうために、精留塔には圧力損失
が少ない充填物を使用することが好ましい。上記充填物
の圧力損失は、6 m m Hg / m以下であるこ
とが好ましく、さらに3 m m Hg / m以下で
あることが特に好ましい。このような充填物は、圧力低
下の少ない特殊な細線で構成された網材であることが好
ましく、このような網材としてスルザーBXバッキング
(住友重機械工業■より入手可能)、ROMDOPAに
(列島機械製作所■製)、およびシュアルバック(日本
機械化学■製)などを挙げることができるが、スルザー
BXバッキングが好ましい。
次に、上記精留塔27の塔頂部に得られるa −BPT
Tとビフェニルトリカルボン酸トリエステルとの混合物
をライン28より取り出し、a−BPTT分離回収工程
に供する。
なお、精留塔27にて塔底液として得られた5−BPT
T (3,4,3°、4°−ビア s ニー 7L/テ
トラカルボン酸テトラエステル)含有量の増加した缶液
(通常は、同時に高沸点生成物の量も増加している)は
、次に、ライン29を介して、ライン14にて供給され
ている反応生成物混合物に混合され、薄膜蒸発機15に
導入され、前記と同様な5−BPTTの分離回収操作に
供される。上記缶液をライン14にではなく、薄膜蒸発
機15に直接供給してもよいことは勿論である。
上記ライン28から取り出されたa −B P T T
とビフェニルトリカルボン酸トリエステルとの混合物か
らa−BPTTを分離回収する方法としては、晶析、精
留、または加水分解後に晶析するなどの方法を挙げるこ
とができる。
上記ライン28から取り出された混合物からのa−BP
TTの分離回収を晶析により行なう場合には、該混合物
を晶析用混合装置にて晶析用溶媒と混合して、反応生成
物溶液としたのち、晶析装置に供給し、選択的にa−B
PTTを晶析する。
上記混合物は、ライン28を通って晶析用溶媒混合装置
30に導入される。
晶析用溶媒混合装置30にはライン31より晶析用溶媒
が供給されて、前記のライン28から導入された混合物
と混合され溶液となる。この溶液は、次いで晶析装置3
2に移され、ここでa−BPTTを選択的に晶析する。
この晶析物は、次いで遠心分離装置33に移され、ここ
でa−BPTTは分離され、ライン34から系外に回収
される。
上述のa−BPTTの晶析操作は、上記混合物を晶析用
溶媒と混合したのち冷却して、−10〜40℃の範囲の
温度にて行なうことが好ましく、20〜40℃の範囲の
温度にて行なうことがさらに好ましい。45℃を超える
場合にはa−BPTTの収率が低減する傾向があり、1
0℃未満の場合にはビフェニルトリカルボン酸トリエス
テルが混入することがある。
上記a−BPTTおよびビフェニルトリカルボン酸トリ
ニスナルの混合物と晶析用溶媒との混合比は、体積比で
、混合物1に対して溶媒0.2以上、好ましくは、3.
5〜5.0の範囲である。
晶析用溶媒として使用できる溶媒としては、メタノール
、エタノール、プロパツール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノールなどの炭素数1〜6の低級アルコール
、エーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、メチルセ
ロソルブ、ニトロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素
、アセトン、酢酸メチル、エタノール・エーテル混合物
などの有機溶媒を挙げることができるが、炭素数1〜4
の低級アルコールを好適に使用することができ、特にメ
タノールが好ましい。
上記の晶析操作の実施に際しては、所望により、直列に
配した複数の晶析槽にて上述と同様の晶析操作を繰返す
ことにより、ざらにa−BPTTの純度を高めてもよい
。この場合には、後段の晶析操作を前段の操作より10
〜20℃高い温度にて行なうことが好ましい。
また、上記ライン2Bから取り出された混合物からのa
−BPTTの分離回収を蒸留により行なう場合には、該
混合物を精留することにより選択的にビフェニルトリカ
ルボン酸トリエステルを留去し、塔底からa −B P
 T Tを回収する。
上記の精留は、塔底圧力20トール以下、塔底温度34
0℃以下の条件下に実施することが好ましく、塔底圧力
10トール以下、塔底温度300℃以下の条件下に実施
することが特に好ましい。
圧力または温度が、上記の値より高い場合には、a−B
PTTの脱炭酸(熱劣化)が発生しやすくなる。
上述の条件で精留を行なうために、精留塔には′圧力損
失が少ない充填物を使用することが好ましい。このよう
な充填物としては、上述の5−BPTTの晶析母液を精
留して濃縮する際に使用したものと同じ充填物を使用す
ることができる。
晶析または蒸留により回収したa−BPTTは、水を加
えて加圧下に加熱する方法または、水とともに酸または
アルカリを添加する方法など従来公知の方法により加水
分解して、2.3゜3°、4°−ビフェニルテトラカル
ボン酸を得る。
また、上記ライン28から取り出された混合物からのa
 −B P T Tの分離回収を、該混合物を上記と同
様にして加水分解したのち晶析することにより行なって
、a −B P T Tを分離回収してもよい。
上記混合物を加水分解することにより、主としてビフェ
ニルテトラカルボン酸の異性体を含む混合物が得られる
。このようなカルボン酸混合物は、水と酢酸とを利用し
た分別結晶により効率よく分離できることが知られてい
る。上記のカルボン酸への転換を伴うa−BPTTの分
離回収技術については、特公昭50−31148号公報
、同52−2906号公報、同57−15098号公報
、特開昭56−46844号公報、および同60−51
151号公報などに詳しく記載されている。
上述のいずれかの方法により得られた2、3゜3°、4
°−ビフェニルテトラカルボン酸は、さらに180〜3
00℃の範囲の温度にて加熱することにより無水化して
、2,3.3’ 、4°−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物とすることができる。2,3,3°、4°−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物は、可溶性芳香族ポ
リイミドの原料モノマーのひとつとして有用な化合物で
ある。
[発明の効果] 本発明により、O−フタル酸ジエステルの二量化反応に
より生成した反応液から、3,4゜3°、4°−ビフェ
ニルテトラカルボン酸テトラエステル、および2,3,
3°、4”−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステ
ルを高純度に、かつ効率良く分離回収することができる
次に本発明の実施例を示す。
[実施例1] 0−フタル酸ジメチル(DMP)を、酢酸パラジウム、
1.10−フェナントロリン、喝よび酢酸銅からなる触
媒の存在下に常圧、220℃で10時間反応させ、DM
Pの二量化物を得た。
上述の二量化物を含む反応液から、触媒成分及び未反応
DMPを分離除去したのち、該反応液を薄膜蒸発機に供
給した。薄膜蒸発機で0.3トール、260℃で処理し
て、高沸点化合物を除く他の成分を留出させ、反応生成
物混合物を得た。該混合物は、3,4,3°、4°−ビ
フェニルテトラカルボン酸テトラメチル62.1重量%
、2゜3.3°、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テ
トラメチル12.1重量%、ビフェニルトリカルボン酸
トリメチル25.8重量%場よび未反応DMP痕跡量を
含む。
上記の製造方法により得られた反応生成物混合物と20
℃のメタノールとをライン混合機で体積比1:4の割合
にて混合した後、65It/時の速度で晶析槽に供給し
、晶析温度25℃で連続的に運転した。上記の晶析操作
で得られた析出物を遠心分離機で分離して、3,4,3
°、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチルを
回収した。3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸テトラメチルの回収率は、92重量%であった。
次に、上記晶析母液をメタノール回収塔にて蒸留し、メ
タノールを留去した後、メタノール蒸留塔の缶液(il
縮母液)を32/時の速度で精留塔に供給した。上記濃
縮母液の精留操作は、塔径100AでスルザーBXパツ
キンを3.4mの高さで充填し精留塔にて、塔頂圧力0
.8トール、塔頂温度200℃、塔底圧力9.0トール
、右よび塔底温度310℃の操作条件下に行なった。
上記の精留操作により、上記精留塔の塔頂か62.3,
3°、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチル
46.5重量%、ビフェニルトリカルボン酸トリメチル
15.2重量%を含む留出物が得られた。
次に、上記留出物67kgとメタノ゛−ル135kgと
をライン混合機で混合して晶析槽に供給し、25℃に冷
却して晶析し、2,3,3°。
4°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチル25k
g (収率80.3%)を得た。上述の晶析操作で回収
された2、3,3°、4°−ビフェニルテトラカルボン
酸テトラメチルは、純度97゜2%であった。
[実施例2] 実施例1で精留塔の塔頂から得られた留出′物を、塔径
100AでスルザーBXパツキンを2.5mの高さで充
填した精留塔にて、塔頂圧力1トール、塔頂温度180
℃、塔底圧カフトール、右よび塔底温度250℃の操作
条件下に精留操作を行ない、塔底から2.3,3°、4
°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチル28kg
(収率89.9%)を1収した。上述の精留操作で回収
された2、3,3°、4°−ビフェニルテトラカルボン
酸テトラメチルは、純度95.5%であった。
[実施例3] DMPを、酢酸パラジウムおよびシュウ酸からなる触媒
の存在下に、60 k g / c tn” Gに加圧
して、140℃にて5時間反応させ、DMPの二量化物
を得た。該二量化物は、2,3.3” 。
4”−ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチル32.
6重量%および3,3°、4.4’ −ビフェニルテト
ラカルボン酸テトラメチル45.4重量%を含む混合物
であった。
上述の二量化物を含む反応液から、触媒成分及び未反応
DMPを分離除去したのち、該反応液を薄膜蒸発機に供
給した。薄膜蒸発機で0.3トール、260℃で処理し
て、高沸点化合物を除く他の成分を留出させ、反応生成
物混合物を得た。該混合物は、3,4,3°、4°−ビ
フェニルテトラカルボン酸テトラメチル43.2重量%
、2゜3.3°、4°−ビフェニルテトラカルボン酸テ
トラメチル31.0重量%、ビフェニルトリカルボン酸
トリメチル25.3重量%および未反応DMP0.5重
量%を含む。
上記の混合物85.0kgを、実施例1と同様に処理し
て、3,4.3’ 、4°−ビフェニルテトラカルボン
酸テトラメチル33.1kgおよび、2,3,3°、4
°−ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチル21.6
kgを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法における、5−BPTTとa−
BPTTとを分離回収する工程の一態様を示すフローシ
ートである。 12:未反応O−7タル酸ジエステル留去用薄膜蒸発機 15:高沸点生成物分離用薄膜蒸発機 20:5−BPTT用晶析装置 21:5−BPTT用遠心分離機 24:メタノール回収塔 2フ:精留塔 28 : a−BPTT、ビフェニルトリカルボン酸混
合物回収ライン 32:5−BPTT用晶析装置 33:5−BPTT用遠心分離機

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、o−フタル酸ジエステルの二量化反応により生成し
    た反応液から、未反応のo−フタル酸ジエステルを除去
    してその含有量を1.0重量%以下とした反応生成物混
    合物を得、次いで、上記反応生成物混合物を、20〜5
    0℃の温度範囲にて溶媒を用いた晶析操作にかけて選択
    的に3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
    テトラエステルを分離回収したのち、 その母液から2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカ
    ルボン酸テトラエステルを分離回収することを特徴とす
    るo−フタル酸ジエステル二量化反応生成物の分離回収
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000154183A (ja) * 1998-09-10 2000-06-06 Basf Ag 3―(2’―アセトキシエチル)―ジヒドロ―2(3h)フラノンにおける不純物の除去方法

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JP2000154183A (ja) * 1998-09-10 2000-06-06 Basf Ag 3―(2’―アセトキシエチル)―ジヒドロ―2(3h)フラノンにおける不純物の除去方法

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