JPH01186178A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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Publication number
JPH01186178A
JPH01186178A JP63009354A JP935488A JPH01186178A JP H01186178 A JPH01186178 A JP H01186178A JP 63009354 A JP63009354 A JP 63009354A JP 935488 A JP935488 A JP 935488A JP H01186178 A JPH01186178 A JP H01186178A
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JP
Japan
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electrodes
electrode
electrostatic actuator
unit electrostatic
unit
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Pending
Application number
JP63009354A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nagatake
和夫 長竹
Nobuyuki Kabei
信之 壁井
Kiichi Tsuchiya
土屋 喜一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH01186178A publication Critical patent/JPH01186178A/ja
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、静電力を利用して物体を移動させるようにし
た静電アクチュエータ、特には産業用ロボット、精密機
械、自動車用機器部品、家庭電化製品、オフィスオート
メーション機器、医療機器等の機構部分の駆動に利用さ
れる静電アクチュエータに関するものである。
(従来の技術) 従来より、産業用ロボット、精密機械、自動車用機器部
品、家庭電化製品、オフィスオートメーション機器、医
療機器等の機構部分の駆動には、サーボモータ、リニア
モータ、ステッピングモータ等の磁気式のアクチュエー
タが使用されており、上記機構部分の駆動を静電アクチ
ュエータにより行なうものは、まだ実用化の端緒につい
たばかりである。
(発明が解決しようとする課題) 近年においては、上述のような機構部分を駆動するため
のアクチュエータの高出力密度化、駆動パターンの複雑
化及び微少変位の制御を必要とする技術需要、が増えつ
つある。しかしながら、従来の磁気アクチュエータでは
、上記技術的要望を満たすのに必要な条件である低速度
で高トルクまたは高推力を発生するように構成すること
が、その製作−ヒ困難であるという問題点があった。ま
た、磁気アクチュエータと減速機構を組合わせることに
よって低速度で高トルクまたは高推力を得ることも考え
られているが、これでは減速機構を余分に必要とする分
だけ装置全体の小形化が困難になるという新たな問題点
が惹起される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、出力制御の分解能低下を来たすことなく高出力密
度化を実現し得ると共に、小変位から大変位に渡っての
微少変位の制御を行なうことも可能となり、しかも複雑
な駆動パターンにも十分対処可能となる等の効果を奏す
る静電アクチュエータを提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明による静電アクチュエータは、互に対向され且つ
少なくとも一方が弾性支持された対をなす電極を有し上
記電極間の距離がこれらに電圧が印加されるのに応じて
変化する単位静電アクチュエータを複数個列設した上で
、前記各単位静電アクチュエータに対しその電極間距離
が各電極対毎に変化するように電圧を印加することによ
って列設状態にある複数の電極の変位が全体として周期
的な波動となるように制御するスイッチング回路を設け
る構成とし、上記波動によって物体を移動させるように
したものである。
(作用) スイッチング回路によって、列設状態にある複数の電極
の変位が全体として周期的な波動となるように制御され
ると共に、斯様な波動によって物体が移動される結果、
その物体の変位量(移動量)−を大きくできる。この場
合、上記のように物体が移動されるときの最少変位量は
、各単位静電アクチュエータが有する電極間の距離変化
に応じたものとなるから、小変位から大変位に渡っての
微少変位の制御を精度良く行なうことが可能となる。ま
た、各単位静電アクチュエータを複数列設けた場合、こ
れら単位静電アクチュエータを同時に駆動することによ
って大きな推力を得ることができ、以て高出力密度化を
達成できる。さらに、複数の単位静電アクチュエータの
列設状態を選択することによって、前記物体9を所望の
パターンで移動させることができ、以て複雑な駆動パタ
ーンを得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の第1の実施例について第1図乃至第3図
を参照しながら説明するに、まず、この実施例で使用す
る単位静電アクチュエータの基本的な構造例を、第2図
及び第3図に基づいて述べる。
即ち、第2図及び第3図に示された第1の単位静電アク
チュエータ1において、2は長尺な電極支持体で、これ
は矩形棒状に形成されて高い剛性を有する。また、3は
弾性変形可能な材料により長尺な矩形板状に形成された
電極支持体で、この電極支持体3は、前記電極支持体2
上にスペーサ4を介して片持ち状に支持され、以て画電
極支持体2及び3が互に所定間隔を存して平行するよう
に配置されている。そして、上記電極支持体2及び3に
は、対をなす電極5及び6が互に対面する状態で夫々固
着されている。
上記のように構成された第1の単位静電アクチュエータ
1において、電極5及び6間に、直流電源7の電圧をス
イッチ8を通じて印加し、以てこれら電極5及び6で構
成されるコンデンサを充電すると、電極5及び6間に吸
引力が発生して、電極支持体2及び3を互に近付けよう
とする力が作用する。このとき、電極5が設けられた電
極支持体2は剛性が高いから変形しないが、電極6が設
けられた電極支持体3は、弾性変形可能であると共に片
持ち状に支持されているから、第2図(b)及び第3図
(b)のように、電極6と共に屈曲変形する。そして、
斯様に電極支持体3及び電極6を変形させる力は、電極
5及び6間の吸引力(静電力)と電極支持体3及び電極
6の屈曲に伴う弾性反発力が均衡するまで作用するもの
であり、結果的に電極支持体3及び電極6は、上記吸引
力及び弾性反発力(これらは電極5及び6間の距離に応
じて変化する)が均衡した位置に保持されるようになる
。この場合、画電極5及び6間の距離は、前記コンデン
サに蓄えられる静電エネルギの大きさ、ひいては電極5
及び6間に対する電圧印加時間に応じた量だけ変化する
ものであり、従って電極支持体3及び電極6が保持され
る位置を、電極5及び6間に対する電圧印加時間によっ
て制御することができる。また、スイッチ8によって電
極5及び6間を短絡したときには、電極5及び6で構成
されるコンデンサに蓄えられた静電エネルギが放出され
て電極5及び6間の吸引力が消失するため、電極支持体
3及び電極6は、電極支持体3の弾性反発力によって第
2図(a)及び第3図(a)に示す原位置に戻るように
なる。
さて、第1図に示すように、複数個(この実施例では1
7個)の第1の単位静電アクチュエータ1が、各電極支
持体3を平行させた状態で一列状に結合されるものであ
り、これら単位静電アクチュエータ1が夫々有する電極
5はグランド端子に接続されている。9はスイッチング
回路で、これは前記第1の単位静電アクチュエータ1に
各々対応した合計17個の切換スイッチ10を含んで構
成されている。このとき、各切換スイッチ10は、対応
する単位静電アクチュエータ1の電極6を夫々抵抗10
aを介して直流電源11の正極側(この直流電源11の
負極はグランド端子に接続されている)に接続した状態
と、上記電極6を同じく抵抗10.aを介してグランド
端子に接続した状態とに切換可能となっており、さらに
、必要に応じて上記各状態の中間状態(つまり電極6を
直流電源11及びグランド端子から切離した状態)にも
切換可能となっている。従って、上記スイッチング回路
9内の各切換スイッチ10の切換タイミングを個々に制
御することによって、各単位静電アクチュエータ1に蓄
えられる静電エネルギの量、ひいては電極支持体3及び
電極6の変位量を個別に制御できるものである。即ち、
この実施例では、列設状態にある電極支持体3及び電極
6の変位が全体として正弦波状となるように制御するよ
うにしており、この場合、上記正弦波状の変位が単位静
電アクチュエータ1の列設方向へ移動するように制御す
れば、上記複数の電極支持体3及び電極トの変位が全体
として周期的な波動となり、以て正弦波状の進行波が得
られる。従って、斯かる進行波と接触するように物体(
図示せず)を置けば、その物体は進行波の進行方向へ移
動されるようになる。また、切換スイッチ10によって
電極6を直流電源11及びグランド端子から切離した状
態、つまり各単位静電アクチュエータ1に蓄えられた静
電エネルギをそのまま保持するようにすれば、上記物体
を静止させることもできる。尚、第1図(a)及び(b
)は、互に異なる状態を示すものであり、(b)の状態
は、前記正弦波状の進行波の位相が(a)の状態より1
/2周期分進んだ状態を示す。
上記した本実施例によれば、列設状態にある電極支持体
3及び電極6全体で生成される正弦波状の進行波により
物体を移動させることができるから、その物体の変位量
(移動量)を大きくできる。
この場合、物体の最少変位量は、各単位静電アクチュエ
ータ1が有する電極5及び6間の距離変化に応じたもの
となるから、物体の変位量制御の分解能が高くなると共
に、小変位から大変位に渡って、の微少変位の制御を精
度良く行ない得る。また、上記実施例では第1の単位静
電アクチュエータ、1を一列だけ設けたが、各単位静電
アクチュエータ1を複数列設けた場合、これら単位静電
アクチュエータ1を同時に駆動することによって大きな
推力を得ることができ、以て出力制御の分解能の低下を
招くことなく高出力密度化を達成できる。しかも、第1
の単位静電アクチュエータ1は、電極支持体2,3及び
電極5,6を主要部としたきわめて簡単な構造のもので
あるから、これを半導体製造技術(リソグラフィ、薄膜
堆積法等)の応用により製造することが可能となる。こ
の結果、全体の集積度を容易に高めることができて、精
密化を促進し得るものであり、これにて従来の磁気アク
チュエータでは全く不可能であった微少化を実現できる
ようになる。従って、例えば上記のように微少化された
静電アクチュエータを複数個並列或は直列に組合わせて
集積することによって、きわめて多様な駆動パターンを
作り出すことができる。さらに、電極5.6で構成され
るコンデンサのリークがない限り静電エネルギを全く消
費しないから、前述したような移動物体の停止状態を長
期に渡って保持できるようになり、結果的に物体を間欠
移動させる場合のエネルギ変換効率を飛躍的に向上させ
得る。
尚、上記第1の実施例では、第2図及び第3図に示した
第1の単位静電アクチュエータ1を利用するようにした
が、次に述べる構成の第2乃至第7の単位静電アクチュ
エータ12〜17を利用することもできるものであり、
以下これらについて説明する。
第2の単位静電アクチュエータ12を示す第4図におい
て、18は長尺な電極支持体で、これは矩形棒状に形成
されて高い剛性を有する。また、19は弾性変形可能な
材料により長尺な矩形板状に形成された電極支持体で、
この電極支持体19は、その中央部が前記電極支持体1
8の中央部にスペーサ20を介して支持され、以て画電
極支持体18及び19が互に所定間隔を存して平行する
ように配置されている。そして、上記電極支持体18及
び19には、2対の電極21a、21b及び22a、2
2bが互に対面する状態で夫々固着されている。従って
、上記のように構成された第2の単位静電アクチュエー
タ12においても、電極21a、、21b及び22a、
22b間に直流電源7の電圧をスイッチ8を通じて印加
することによって、電極支持体19を第4図(a)の状
態から同図(b)のように屈曲変形させることができる
第3の単位静電アクチュエータ13を示す第5図におい
て、23は長尺な電極支持体で、これは矩形棒状に形成
されて高い剛性を有する。また、24及び25は弾性変
形可能な材料により長尺な矩形板状に形成された電極支
持体で、これら電極支持体24及び25は、前記電極支
持体23の両端に夫々スペーサ26及び27を介して片
持ち状に支持され、以て電極支持体23と所定間隔を存
して平行するように配置されている。そして、上記電極
支持体23上には電極28が固着されていると共に、電
極支持体24及び25には、電極29a、29bが上記
電極28と対面する状態で夫々固着されている。従って
、上記のように構成された第3の単位静電アクチュエー
タ13においても、電極28及び29a、29b間に直
流電源7の電圧をスイッチ8を通じて印加することによ
って、電極支持体24.25及び電極29a、29bを
第5図(a)の状態から同図(b)のように屈曲変形さ
せることができる。
第4の単位静電アクチュエータ14を示す第6図におい
て、30は長尺な電極支持体で、これは矩形棒状に形成
されて高い剛性を有する。また、31は弾性変形可能な
材料により長尺な矩形板状に形成された電極支持体で、
この電極支持体31は、その両端部が前記電極支持体3
0の両端部にスペーサ32及び33を介して支持され、
以て電極支持体30と所定間隔を存して平行するように
配置されている。そして、上記電極支持体30及び31
には、対をなす電極34及び35が互に対面する状態で
夫々固着されている。従って、上記のように構成された
第4の単位静電アクチュエータ14においても、電極3
4及び35間に直流電源7の電圧をスイッチ8を通じて
印加することによって、電極支持体31及び電極35を
第6図(a)の状態から同図(b)のように屈曲変形さ
せることができる。
第5の単位静電アクチュエータ15を示す第7図におい
て、36は長尺な電極支持体で、これは矩形棒状に形成
されて高い剛性を有する。また、37は弾性変形可能な
材料により長尺な矩形板状に形成された電極支持体で、
この電極支持体37は、その両端部が前記電極支持体3
6の両端部にスペーサ38及び39を介して支持され、
以て電極支持体36と所定間隔を存して平行するように
配置されている。そして、上記電極支持体36及び37
には、例えば3対の電極40a、40b。
40c及び41a、41b、41cが互に対面する状態
で夫々固着されている。従って、上記のように構成され
た第5の単位静電アクチュエータ15においては、電極
40a及び41a間に直流電源7の電圧をスイッチ8a
を通じて印加することによって、電極支持体37及び電
極41aを第7図(a)の状態から同図(b)のように
屈曲変形させることができる。また、この状態から、電
極40a及び41a間を短絡すると共に、電極40b及
び41b間に直流電源7の電圧をスイッチ8bを通じて
印加することによって、電極支持体37及び電極41b
をff17図(C)のように屈曲変形させることができ
、さらに、この後に電極40b及び41b間を短絡する
と共に、電極40c及び41c間に直流電源7の電圧を
スイッチ8Cを通じて印加することによって、電極支持
体37及び電極41cを第7図(d)のように屈曲変形
させることができる。つまり、第5の単位静電アクチュ
エータ15単体で電極支持体37上に進行波を得ること
ができるものであり、斯様な単位静電アクチュエータ1
5を前記第1の実施例のように列設した場合には、物体
の二次元方向への移動を制御することができる。
第6の単位静電アクチュエータ16を示す第8図におい
て、42及び43は長尺な電極支持体で、これらは比較
的高い剛性を有する。上記電極支持体42及び43は、
各両端部が弾性部材としての例えば板ばね製のスペーサ
44及び45を介して連結され、以て互に所定間隔を存
して平行するように配置されている。そして、上記電極
支持体42及び43には、対をなす電極46及び47が
互に対面する状態で夫々固着されている。従って、上記
のように構成された第6の単位静電アクチュエータ16
においては、電極46及び47間に直流電源7の電圧が
スイッチ8を通じて印加されると、スペーサ44及び4
5が屈曲されるのに伴い電極支持体43が第8図(a)
の状態から同図(b)のように平行移動されるようにな
る。
第7の単位静電アクチュエータ17を示す第9図におい
て、48及び49は長尺な電極支持体で、これらは比較
的高い剛性を有する。上記電極支持体48及び49は、
互の間に介在された弾性部材より成るスペーサ50を介
して連結され、以て互に所定間隔を存して平行するよう
に配置されている。そして、上記電極支持体48及び4
9には、対をなす電極51及び52が互に対面する状態
で夫々固着されている。従って、上記のように構成され
た第7の単位静電アクチュエータ17においては、電極
51及び52間に直流電源7の電圧がスイッチ8を通じ
て印加されると、スペーサ50が圧縮変形されるのに伴
い電極支持体49が第9図(a)の状態から同図(b)
のように平行移動されるようになる。尚、スペーサ50
としては、圧縮流体、ゴム弾性を有する高分子物質等が
利用される。
さて、第10図には本発明の第2の実施例が示されてお
り、以下これについて前記第1の実施例と異なる部分の
み説明する。
即ち、この実施例では、前記第8図に示した第6の単位
静電アクチュエータ16を例えば21個設けて、これら
を−列状(電極支持体43を互に平行させた状態)に結
合している。上記各単位静電アクチュエータ16は、図
示しないスイッチング回路(前記スイッチング回路9と
同様構成のもの)によって、夫々に蓄えられる静電エネ
ルギの量、ひいては電極支持体43及び電極47の変位
量が個別に制御されることによって、列設状態にある電
極支持体43及び電極47の変位が全体として正弦波状
の振動となるような進行波を生起するようになっている
。一方、53は下面が上記進行波と同様形状に形成され
た物体であり、これは各電極支持体42上に載置状に設
けられる。この結果、上記物体53は、進行波の進行方
向へ忠実に移動されるようになる。
続いて、本発明の第3の実施例について第11図及び第
12図を参照しながら説明するに、まず、この実施例で
使用する単位静電アクチュエータの基本的な構造例を、
第12図に基づいて述べる。
即ち、第12図に示された第8の単位静電アクキュエー
タ54において、55及び56は弾性変形可能な材料に
より長尺な矩形板状に形成された電極支持体で、これら
電極支持体55及び56は、各一端部がスペーサ57を
介して互に連結され、以て画電極支持体55及び56が
互に所定間隔を存して平行するように配置されている。
そして、上記電極支持体55及び56には、対をなす電
極58及び59が互に対面する状態で夫々固着されてい
る。
上記のように構成された第8の単位静電アクチュエータ
54において、電極58及び59間に、直流電源7の電
圧をスイッチ8を通じて印加し、以てこれら電極58及
び59で構成されるコンデンサを充電すると、電極58
及び59間に吸引力が発生して、電極支持体55及び5
6を互に近付けようとする力が作用する。この結果、電
極支持体55及び56は、電極58及び59と共に第1
2図(b)のように屈曲変形する。
さて、第11図に示すように、複数個(この実施例では
18個)の第8の単位静電アクチュエータ54が、各電
極支持体56を平行させた状態で一列状に結合されるも
のであり、これら単位静電アクチュエータ54が夫々有
する電極58はグランド端子に接続されている。60は
スイッチング回路で、これは前記第8の単位静電アクチ
ュエータ54に各々対応した合計18個の切換スイッチ
61を含んで構成されている。このとき、各切換スイッ
チ61は、対応する単位静電アクチュエータ54の電極
59を夫々抵抗62を介して直流電源11の正極側に接
続した状態と、上記電極59を同じく抵抗62を介して
グランド端子に接続した状態とに切換可能となっており
、さらに、必要に応じて上記各状態の中間状態(つまり
電極59を直流電源11及びグランド端子から切離した
状態)にも切換可能となっている。従って、上記スイッ
チング回路60内の各切換スイッチ61の切換タイミン
グを個々に制御することによって、各単位静電アクチュ
エータ54に蓄えられる静電エネルギの量、ひいては電
極支持体55及び56間の距離を個別に制御できるもの
である。即ち、この実施例では、列設状態にある電極支
持体55及び電極58の変位が全体として正弦波状とな
り、且つ同じく列設状態にある電極支持体56及び電極
59の変位が全体として余弦波状となるように制御する
ようにしており、この場合、上記正弦波及び余弦波状の
変位が単位静電アクチュエータ54の列設方向へ移動す
るように制御すれば、上記複数の電極支持体55及び5
6の変位が全体として周期的な波動となり、以て正弦波
及び余弦波状の進行波が得られる。このとき、電極58
及び59間には、弾性変形可能なチューブ63が介在さ
れており、従って、このチューブ63内の流体(物体)
は上記進行波の進行方向へ移送(移動)されるようにな
る。
第13図及び第14図には本発明の第4の実施例が示さ
れており、以下これについて説明する。
即ち、この実施例では、前記第1の単位静電アクチュエ
ータ1と同一の基本構造を有した第9の単位静電アクチ
ュエータ64を複数個設け、これらを同一平面上に円環
状に列設した点に特徴を有する。但し、各単位静電アク
チュエータ64は、1個の円盤状電極支持体65上に環
状のスペーサ66を介して複数個の電極支持体67を片
持ち状に支持した構造となっている(電極は図示せず)
従って、このような構成によれば、図示しないスイッチ
ング回路によって、列設状態にある電極支持体67の変
位が全体として正弦波状の振動となるような進行波を生
起したときに、その電極支持体67群上に置かれた物体
68(第14図参照)が回転されるようになる。
第15図には本発明の第5の実施例が示されており、以
下これについて説明する。即ち、この実施例では、例え
ば前記第6の単位静電アクチュエータ16と同一の基本
構造を有した第10の単位静電アクチュエータ69を複
数個設け、これらを円筒状に列設した点に特徴を有する
。但し、各単位静電アクチュエータ69は、1個の円筒
状電極支持体70の内周面に対をなすスペーサ(一方の
み符号71を付して示す)を介して複数個の平板状電極
支持体72を支持した構造となっている(電極は図示せ
ず)。従って、このような構成によれば、図示しないス
イッチング回路によって、列設状態にある電極支持体7
2を所定に変位させて、これらにより囲まれた空間部が
一定形状のまま回転する振動を生起したときに、その空
間部内に位置された物体73が回転されるようになる。
尚、この物体73の形状は、前記空間部の形状に予め一
致されるものである。
尚、上述した第2乃至第5の各実施例においても、前記
第1の実施例と同様に、第2乃至第7の単位静電アクチ
ュエータ12〜17を適宜に採用できるものである。ま
た、上記各実施例において、コンデンサを構成する電極
間への電圧印加は、アナログ的手段、デジタル的手段の
何れにおいても可能である。
その他、本発明は上記し且つ図面に示した各実施例に限
定されるものではなく、例えばスイッチング回路を半導
体スイッチング素子により構成しても良い等、その要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施できるものである
[発明の効果] 本発明によれば以上の説明によって明らかなように、互
に対向され且つ少なくとも一方が弾性支持された対をな
す電極を有し上記電極間の距離がこれらに電圧が印加さ
れるのに応じて変化する単位静電アクチュエータを複数
個列設すると共に、前記各単位静電アクチュエータに対
しその電極間距離が各電極対毎に変化するように電圧を
印加することによって列設状態にある複数の電極の変位
が全体として周期的な波動となるように制御するスイッ
チング回路を設ける構成としたので、出力制御の分解能
低下を来たすことなく高出力密度化を実現し得ると共に
、小変位から大変位までの微少変位の制御を行なうこと
も可能となり、しかもmmな駆動パターンにも十分対処
可能になると共に、物体の間欠移動時におけるエネルギ
変換効率を高め得る等の優れた効果を奏するものである
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の第1の実施例を説明するた
めのもので、第1図は電気回路構成と共に示す全体の概
略的正面図、第2図は単位静電アクチュエータを電気回
路構成と共に示す側面図、第3図は同単位静電アクチ二
エー夕の正面図であり、また、14図乃至第9図は夫々
単位静電アクチュエータの変形例を示す第2図相当図で
ある。 !1110図は本発明の第2の実施例を示す概略的縦断
正面図、第11図ば本発明の第3の実施例を電気回路構
成と共に示す概略的縦断正面図、第12図は同第3の実
施例で利用した単位静電アクチュエータに関する第2図
相当図である。さらに、第13図は本発明の第4の実施
例を示す平面図、第14図は同第4の実施例を示す縦断
面図、第15図は本発明の第5の実施例を示す平面図で
ある。 図中、1は第1の単位静電アクチュエータ、2゜3は電
極支持体、5,6は電極、9はスイッチング回路、10
は切換スイッチ、11は直流電源、12は第2の単位静
電アクチュエータ、13は第3の単位静電アクチュエー
タ、14は第4の単位静電アクチュエータ、15は第5
の単位静電アクチュエータ、16は第6の単位静電アク
チュエータ、17は第7の単位静電アクチュエータ、1
8゜19は電極支持体、21a、21b、22a、22
bは電極、23.24.25は電極支持体、20.29
a、29bは電極、30.31は電極支持体、34.3
5は電極、36.37は電極支持体、40a 〜40c
、41a 〜41cは電極、42.43は電極支持体、
46.47は電極、48゜49は電極支持体、51.5
2は電極、53は物体、54は第8の単位静電アクチュ
エータ、55゜56は電極支持体、58.59は電極、
60はスイッチング回路、61は切換スイッチ、63は
チューブ、64は第9の単位静電アクチュエータ、65
.67は電極支持体、68は物体、69は第10の単位
静電アクチュエータ、70.72は電極支持体、73は
物体を示す。 出願人  株式会社  東  芝 第2図     第3図 第4 r2 第5 図 第 6 図 第7 図 (a)            (b)(a)    
      (b) 第9図 昭 引 −国 へ 味                      −賊 ス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、互に対向され且つ少なくとも一方が弾性支持された
    対をなす電極を有し上記電極間の距離がこれらに電圧が
    印加されるのに応じて変化する単位静電アクチュエータ
    を複数個列設すると共に、前記各単位静電アクチュエー
    タに対しその電極間距離が各電極対毎に変化するように
    電圧を印加することによって列設状態にある複数の電極
    の変位が全体として周期的な波動となるように制御する
    スイッチング回路を設け、上記波動によって物体を移動
    させるようにしたことを特徴とする静電アクチュエータ
JP63009354A 1988-01-19 1988-01-19 静電アクチュエータ Pending JPH01186178A (ja)

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