JPH01185346A - 艶消し熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

艶消し熱可塑性樹脂組成物

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JPH01185346A
JPH01185346A JP994888A JP994888A JPH01185346A JP H01185346 A JPH01185346 A JP H01185346A JP 994888 A JP994888 A JP 994888A JP 994888 A JP994888 A JP 994888A JP H01185346 A JPH01185346 A JP H01185346A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin composition
copolymer
rubbery polymer
epoxy compound
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JP994888A
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Yasuyuki Hiromoto
恭之 広本
Kaoru Matsunaga
薫 松永
Koichi Matsuda
幸一 松田
Hideo Goto
後藤 日出夫
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Ube Cycon Ltd
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Ube Cycon Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は艶消し熱可塑性樹脂組成物に係り、特に耐衝撃
性、剛性、成形性等の特性に優れると共に艶消し性にも
優れた艶消し熱可塑性樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 熱可塑性樹脂は、その優れた成形性、その他の特性から
、従来より各種製品の成形材料として用いられている。
特に、近年、自動車内装部品、電気器具、カメラケース
等の成形材料としては、高級感等を備える光沢値の低い
、いわゆる艶消し熱可塑性樹脂が採用されている。
従来、艶消し熱可塑性樹脂を製造する方法としては、特
定条件下での乳化重合による方法、あるいは、無機物、
例えばチタン、マグネシウム、カルシウム等の酸化物又
はその炭酸塩を熱可塑性樹脂に混合したり、ジエン系ゴ
ム状重合物をラテックスや粉末で添加する方法がある。
[発明が解決しようとする課題] 乳化重合で艶消し性に優れたA I3S系熱可塑性樹脂
を得ようとする場合、グラフト共重合物のグラフト率を
下げジエン系ゴム弾性体同志の凝集によって艶消しを発
現させる方法かあるが、一般にABS樹脂用に使用され
ている中粒子径(2000〜4000A)のジエン系ゴ
ム弾性体では、耐衝撃性が低下することや、凝集が十分
でない場合には、十分に満足し得る艶消し性が得られな
いという欠点がある。また、大粒子径(5000〜70
00A)のジエン系ゴム弾性体やゲル含有率の低いジエ
ン系ゴム弾性体を用いて重合する場合には、グラフト重
合時のラテックス安定性が低下したり、成形品の表面硬
度が不足するなどの問題がある。
一方、無機物を樹脂に混合する方法では、耐衝撃性等の
物性の低下が著しい。これに対し、ジエン系ゴム状重合
物を添加する方法では、衝撃強度の低下は少ない反面、
表面硬度や剛性の低下が大きいという欠点がある。また
、いずれの方法においても、得られる成形品にフローマ
ーク、シルバーストリーク等の欠陥が生じ易いという欠
点がある。
エチレン−グリシジルメタクリレート(GMA)共重合
体(特開昭59−89346)、スチレン−GMA共重
合体(特開昭57−190037)やエチレン−酢酸ビ
ニル−GMA共重合体、スチレンアクリロニトリル(S
AN)−GMA共重合体を用いる方法も知られているが
、これらの共重合体を、例えばアクリロニトリル−ブタ
ジェン−スチレン共重合体(ABS樹脂)に添加しても
、表面光沢40%以1て常温衝撃値(A37Mノツチ付
アイゾツト)20kg・c m / c m以上を確保
することはできない。
一般に艶消し熱可塑性樹脂が使用される自動車内装部品
、電気器具部品やカメラケース等は衝撃を受ける可能性
が高く、しかも絶えず手や布で接触される部分であると
ころから、特に成形品表面の傷つき難さが求められてい
るが、従来の技術では、要求特性を十分に満足する十分
に低い光沢値であると共に、高い耐衝撃性、剛性及び良
好な成形性を具備する艶消し熱可塑性樹脂は得られてい
ない。
[課題を解決するだめの手段及び作用]本発明は上記従
来の問題点を解決し、十分に低い光沢値で艶消し性に優
れると共に高い耐衝撃性、剛性、及び良好な成形性を有
し、諸特性のバランスにも優れる艶消し熱可塑性樹脂組
成物を提供するものである。
本発明は、ゴム変性ビニル芳香族系熱可塑性樹脂組成物
であって、その組成物中にゴム状重合体を5〜40重量
%、及び、ゴム状重合体にグラフト共重合した不飽和エ
ポキシ化合物を0.1〜1重量%含有することを特徴と
する。    ゛□木発明者らは、艶消し熱可塑性樹脂
組成物の開発につき研究を重ね、本発明を完成させた。
グリシジルメタクリレート(GMA)を利用して樹脂の
艶消しを図る場合、前述した様に、Po 1 ySAN
にGMA変性を施し改質剤として用いる方法と、樹脂そ
のものにGMA変性を施す方法が考えられる。
実験の結果、後者の方法で所定割合のGMAグラフト共
重合ゴム状重合体を含む組成物が、艶消し性にも優れ、
他の物性のバランスも良好であることを見出し、本発明
を完成させた。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、ゴム変性ビニル
芳香族系熱可塑性樹脂組成物であって、組成物中に特定
量のゴム状重合体と、該ゴム状重合体にグラフト共重合
した不飽和エポキシ化合物を含むものである。
即ち、本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、ゴム状重
合体に不飽和エポキシ化合物をグラフト共重合させてな
るグラフト共重合体とビニル芳香族系熱可塑性樹脂とを
含むものである。
不飽和エポキシ化合物をグラフト共重合させるゴム状重
合体としては、ジエン系ゴム状重合体及び非ジエン系ゴ
ム状重合体が使用できる。ジエン系ゴム状重合体として
は、ポリブタジェン、天然ゴム、スチレン−ブタジェン
共重合体(SBR)、アクリロニトリル−ブタジェン共
重合体(NBR)、ポリイソプレン、ポリクロロプレン
などが挙げられる。これらのゴム状重合体は乳化重合、
溶液重合などによりつくられる。又、スズ又はリチウム
等によりカップリングされたポリブタジェン、ポリイソ
プレン、SBR,更にスチレン−ブタジェンブロック共
重合体等も使用することができる。これらのゴム状重合
体は単独または2種以上を混合して使用することかでき
る。
一方、非ジエン系ゴム状重合体としては、エチレンープ
ロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体、塩素化ポリエチレン、アクリル系ゴム状重
合体などが挙げられる。
これらの非ジエン系ゴム状重合体は、単独又は2種以上
混合して使用することができる。又、ジエン系ゴム状重
合体と非ジエン系ゴム状重合体を混合して使用すること
もできる。
本発明において、グラフト共重合体は、好ましくは、ポ
リブタジェンあるいはエチレン−プロピレン−非共役ジ
エンを含むゴム等のジエン系ゴム状重合体に、芳香族系
ビニル単量体、シアン化ビニル系単量体及び不飽和エポ
キシ化合物を、重合開始剤を用いてグラフト重合を行う
ことにより合成したグラフト共重合体(A)が好適であ
る。
グラフト共重合体(A)の合成に使用される芳香族ビニ
ル系単量体としては、スチレン、α−メメチスチレン、
p−メチルスチレン等が挙げられ、シアン化ビニル系車
量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等が挙げられる。
また、不飽和エポキシ化合物としては、不飽和グリシジ
ルエステル類、不飽和グリシジルエーテル類、エポキシ
アルケン類、P−グリシジルスチレン類等が挙げられる
重合開始剤としては、ABSグラフト共重合において一
般的に使用される過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
等の熱分解系開始剤、あるいは、有機ハイドロパーオキ
サイド/鉄塩等のレドックス系開始剤のいずれを用いて
もよく、その添加方法にも特に制限はなく、−括添加、
回分添加、連続添加のいずれをも採用することができる
グラフト共重合体(A)の合成にあたり、乳化剤を用い
る場合、乳化剤としては特に制限はないが、例えば、オ
レイン酸カリウム、不均化ロジン酸カリウム等のアニオ
ン系界面活性剤が用いられる。また、連鎖移動剤を用い
る場合、連鎖移動剤としても特に制限はなく、メルカプ
タン類、α−メチルスチレンダイマー、テルペン類等が
用いられる。
グラフト共重合体(A)の合成には、所定量の不飽和エ
ポキシ化合物、その他芳香族ビニル系単量体、シアン化
ビニル系単量体と、ジエン系ゴム状重合体に、重合開始
剤、乳化剤、連鎖移動剤等を添加して好適な重合温度に
加温して重合させる。重合を終了したグラフト重合ラテ
ックスには、必要に応じて酸化防止剤を添加する。次Q
”tで、得られたグラフト重合ラテックスから樹脂固形
物を析出させる。この場合、析出剤としては、例えば硫
酸、酢酸、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム等の水?
8液を単独又は併用して用いることができる。析出剤を
添加したグラフト重合ラテ・ンクスは、加熱、攪拌した
後析出物を分離し、これを水洗、脱水、乾燥の工程を経
てグラフト共重合体(A)とする。
本発明において、グラフト共重合体(A)としては、ポ
リブタジェンに単量体としてスチレン、アクリロニトリ
ル及びグリシジルメタクリレート(GMA)をグラフト
重合させたもの、又は、エチレン−プロピレン−非共役
ジエン系ゴムに、単量体として、スチレン、アクリロニ
トリル及びグリシジルメタクリレート(GMA)をグラ
フト共重合させたものが好ましい。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物を構成するゴム変性
ビニル芳香族系熱可塑性樹脂としては、例えばアクリロ
ニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS樹脂
)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン−α−メ
チルスチレン共重合体及びさらにこれらにメチルメタク
リレートを含む共重合体(耐熱ABS樹脂)、アクリロ
ニトリル−エチレン・αモノオレフィン−スチレン共重
合体(AES樹脂)、アクリロニトリル−ブチルアクリ
レート−スチレン共重合体(ASA樹脂)、メチルメタ
アクリレート−ブタジェン−スチレン共重合体(MBS
樹脂)、ゴム変性ポリスチレン(HIPS樹脂)、ポリ
カーボネート樹脂とABS樹脂あるいはAES樹脂との
混合樹脂、ABS樹脂に塩化ビニル樹脂を複合させた難
燃性樹脂、及びABS樹脂に難燃剤を配合した難燃AB
S樹脂等が挙げられる。
本発明において、ゴム変性ビニル芳香族系熱可塑性樹脂
としては、特に、シアン化ヒニル系単量体5〜35重量
部、α−メチルスチレン40〜75重量部、α−メチル
スチレンを除く芳香族ビニル系単量体5〜40重量部及
び共重合可能なビニル系単量体0〜30重量部で実質的
に構成される硬質重合体(B)を含むことが、耐熱性を
付与できることから好ましい。
硬質共重合体(B)に使用される単量体のうち、α−メ
チルスチレン以外のビニル芳香族系単量体としては、ス
チレン、p−メチルスチレン等が挙げられ、シアン化ビ
ニル系単量体としては、アクリルニトリル、メタクリル
ニトリル等が挙げられる。また、共重合可能なビニル系
単量体としては、マレイミド系単量体、例えばマレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−フェニルマレイミド、あるいは、メチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート等のアクリル酸エステル系単量
体が挙げられる。
硬質共重合体(B)は、これらの単量体を重合させて合
成されるが、その重合方法としては特に制限はなく、乳
化重合、懸濁重合等か採用される。
硬質共重合体(B)を乳化重合で合成する場合、乳化剤
としては、ロジン酸カリウム、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム等の一般的な乳化重合用乳化剤を用いる
ことができる。また、重合開始剤としては、有機、無機
の過酸化物系開始・剤が用いられ、連鎖移動剤にはメル
カプタン類、α−メチルスチレンダイマー、テルペン類
等が用いられる。
硬質共重合体(B)を懸濁重合で合成する場合、懸濁剤
としては、トリカルシウムフォスファイト、ポリビニル
アルコール等が用いられ、懸濁助剤にはアルキルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム等を用いることができる。また
、開始剤としては、有機パーオキサイド類が用いられ、
連鎖移動剤にはメルカプタン類、α−メチルスチレン、
テルペン類等を用いることができる。
硬質共重合体(B)の合成には、これを構成する単量体
を所定量混合し、適当な乳化剤又は懸濁剤、開始剤、連
鎖移動剤を添加して重合させる。
次いで、乳化重合により得られた硬質樹脂ラテックスの
場合には樹脂固形分を析出させる。この場合、析出剤と
しては例えば硫酸、酢酸、塩化カルシウム、硫酸マグネ
シウム等の水溶液を単独又は併用して用いることができ
る。析出物は必要に応じて水洗、脱水、乾燥して硬質共
重合体(B)とする。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、グラフト共重合
体(A)等の不飽和エポキシ化合物をグラフト共重合し
てなるゴム状重合体と、硬質共重合体(B)等のビニル
芳香族系熱可塑性樹脂とを含み、そのゴム状重合体含有
量が5〜40重量%、ゴム状重合体にグラフト共重合し
た不飽和エポキシ化合物含有量が0.1〜1重量%のも
のである。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物において、ゴム状重
合体の含有量が40重量%を超えると、艶消し性、耐衝
撃性に優れるものの、耐熱変形性、表面硬度、剛性の低
下を招く傾向がある。また、ゴム状重合体が5重量%未
満では、耐熱変形性、表面硬度、剛性に優れるが、艶消
し性が十分でなく耐衝撃性が低下する場合がある。
一方、ゴム状重合体にグラフト共重合させる不飽和エポ
キシ化合物の樹脂組成物中の含有量が0.1重量%未満
では艶消し効果が十分ではなく、また1、0重量%を超
えると成形品の表面に光沢ムラが発生し、均一な艶消し
状態が得にくくなる。不飽和エポキシ化合物は特に0.
2重量%以上であると良好な艶消し性が得られる。不飽
和エポキシ化合物の樹脂組成物中の含有量は、また、成
形品の耐衝撃性、引張強度等に影響し、不飽和エポキシ
化合物の樹脂組成物中の含有量が多い程耐衝撃性は低下
し、少ない程引張強度は低下する傾向にあることから、
両特性のバランスを考慮した場合、不飽和エポキシ化合
物の樹脂組成物中の含有量は、特に02〜0.8重量%
の範囲であることが好ましい。
このような本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、所定
量のビニル芳香族系熱可塑性樹脂と、不飽和エポキシ化
合物がグラフト共重合したゴム状重合体とをバンバリー
ミキサ−、エクストルーダー、ロールミル等を用いて混
練することにより容易に得ることができる。
[作 用] 本発明によるGMA等の不飽和エポキシ化合物グラフト
共重合体による艶消し効果の詳細な機構は明らかではな
いが、不飽和エポキシ化合物中のエポキシ基が、グラフ
ト粒子の2次凝集を促進するために、艶消し作用が奏さ
れるものと考えられる。しかして、このような作用は、
GMAグラフト共重合体を用いることにより効果的に奏
され、後述の実施例及び比較例の結果からも明らかなよ
うに、単にSAN−GMA共重合体を添加したものでは
、良好な結果は得られない。
[実施例] 以下、製造例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り
、以下の実施例に限定されるものではない。
製造例1 グラフト共重合体(A)の製造 攪拌機付ステンレス重合槽に、第1表に示す処方で原料
を仕込み、重合を行りた。重合温度は65℃で一定温度
とした。
なお、ゴム状重合体(ポリブタジェンラテックス)及び
触媒は一括に添加し、各単量体と開始剤は100分で連
続添加した。
重合後、酸化防止剤を添加し、硫酸にて固形分の析出を
行い、洗浄、脱水、乾燥の工程を経て、グラフト共重合
体の粉末1−1〜1−10を得た。
各系の重合は極めて安定に進みコアダラムの発生も殆ど
なく良好な重合物を得ることができ製造例2 硬質共重合体(B)の製造 攪拌機を備えたオートクレーブ内を十分に窒素置換した
後、第2表に示すように、それぞれ所定量の単量体、蒸
留水、界面活性剤、懸濁安定剤、有機過酸化物を仕込み
、350rpmの割合で攪拌しつつ内温を80℃まで昇
温し、この温度で9時間重合させた。次いで、2.5時
間を要して内温を120℃まて昇温し、この温度で2時
間反応させた。得られたスラリーを洗浄し、乾燥して、
硬質共重合体2−1を得た。
第2表 1) アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2)  
N−フェニルマレイミド 3) ベンゾイルパーオキサイド 4)  t−ブチルパーオキシベンゾエート5) リン
酸カルシウム 6)  t−ドデシルメルカプタン 実施例1〜8.比較例1〜5 製造例1で得られたグラフト共重合体1−1〜1−10
を製造例2で得られた硬質共重合体2−1にて、24.
5重量%ゴム状重合体含有量となるように希釈し、第3
表に示す添加剤を加えて、バンバリーミキサ−にて混練
し、250℃にて成形を行なった。
得られた成形品について諸特性を試験し、結果を第4表
に示した。
また、光沢、アイゾツト衝撃値、引張強度とGMA什込
量との関係を第1図及び第2図に示した(No、 3−
1〜3−10 )。
なお、特性試験は以下の条件及び方法で行なった。
アイゾツト衝撃値(kg−cm/Cm)=ASTM (
D256)ノツチ付 アイゾツト、測定温度23℃ 熱変形温度(’C) =ASTM (D648−56) 引張強度(kg/cm2) =ASTM  (D638)1/8°゛測定温度23℃ 光沢(反射率)=スガ試験機■製デジタル変角光計UG
V−5Dを用い、入射 角60°、反射角60°での反 射率の測定を行なう。
表面硬度=ASTM (D785)ロックウェルR硬度 また、表中*1〜4は下記の通りである。
*1 : SAN−GMA共重共電 =日木油脂製、プレンマー510SA *2  :  EBS −N、N’ −エチレンビスステアロアミド*3:Ca
5t=ステアリン酸カルシウム*4:C,B、=カーボ
ンブラック 第3表より明らかなように、本発明の艶消し熱可塑性樹
脂組成物では、光沢度約40%で高い衝撃値、引張強度
を得ることができ、諸特性のバランスも良好である。
また、第1図及び第2図より明らかなように、CAMの
仕込量が0.75phr程度で光沢は約40%まで低下
し、それ以上の仕込量で、はぼ一定となる。一方、衝撃
値は、2.5phrまで徐々に減少した後、急に減少を
始め、引張強度は逆にGMA仕込量を増すにつれ上昇す
る関係にある。
第3図及び第4図に、実施例1〜B (No。
3−2〜3−9)及び比較例1.2(No、3−1.3
−10)について、樹脂組成物中のGMA量を仕込比か
ら算出した換算値で衝撃値、光沢及び引張強度を示した
グラフを示す。
更に、グラフト共重合体(A)の代りに、SAN−GM
A (日本油脂製「ブレンマー510SAJ 、  ア
クリロニトリル/スチレン比=3/7、GMA含量=1
0wt%、Mw=5万)共重合体を2(比較例3. N
o、  3−11)、  5 (比較例4. No、 
3−12)、 10 (比較例5.No、3−13)重
量%添加した以外は、実施例1と同様にして成形を行な
ったものについても、衝撃値、光沢及び引張強度を求め
、第3図及び第4図に示した。
第3図より、実施例1〜8 (No、 3−2〜3−9
)のGMAグラフト共重合体を用いたものと、比較例3
〜5 (No、 3−11〜3−13 )のSAN−G
MA共重合体添加タイプとは、樹脂組成物中のGMA量
に対し、光沢についてはほぼ同傾向を示すが、衝撃値に
ついては、SAN−GMA共重合体添加タイプが0.2
重量%以上のGMA含有量で衝撃値の急激な減少を示す
のに対し、実施例のものでは、約08重量%のGMA含
有量でも20kg−cm/cmを示し、その傾向には大
きな差異があることが認められる。また、第4図より、
引張強度は、系内のGMA含有量が増すにつれ本実施例
のものは比較例のものに比し、上昇度合が大きいことが
認められる。
第5図に実施例1〜8 (N o、 3−2〜3−9)
と比較例1〜5 (No、  3−1 、 3−10〜
3−13)の光沢と衝撃値のバランスを示す。
第5図より、本実施例のものが、比較例のものに比し、
バランス的にも優れていることが明らかである。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物
によれば、耐衝撃性を有すると共に、光沢値が十分低く
いわゆる艶消し性に優れた成形品を与えることができ、
しかも引張強度及び表面硬度等も十分に高く、剛性に優
れた熱可塑性樹脂成形品を得ることができる。従って、
このような本発明の熱可塑性樹脂組成物は、自動車内装
部品、電気器具、カメラケース等の成形材料等として極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1〜8及び比較例1,2における光沢と
GMA仕込量との関係を示すグラフ、第2図は同衝撃値
、引張強度とGMA仕込量との関係を示すグラフである
。第3図は実施例1〜8及び比較例1〜5における衝撃
値、光沢と樹脂組成物中のGMA量との関係を示すグラ
フ、第4図は同引張強度と樹脂組成物中のGMA量との
関係を示すグラフである。第5図は実施例1〜8及び比
較例1〜5における光沢と衝撃値との、バランスを示す
グラフである。 代理人  弁理士  重 野  剛

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゴム変性ビニル芳香族系熱可塑性樹脂組成物であ
    って、その組成物中にゴム状重合体を5〜40重量%及
    び、ゴム状重合体にグラフト共重合した不飽和エポキシ
    化合物を0.1〜1重量%含有することを特徴とする艶
    消し熱可塑性樹脂組成物。
JP994888A 1988-01-20 1988-01-20 艶消し熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH01185346A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002265772A (ja) * 2001-03-15 2002-09-18 Ube Cycon Ltd 摺動性樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002265772A (ja) * 2001-03-15 2002-09-18 Ube Cycon Ltd 摺動性樹脂組成物

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