JPH01182549A - 内燃機関の空燃比推定装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比推定装置

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JPH01182549A
JPH01182549A JP725888A JP725888A JPH01182549A JP H01182549 A JPH01182549 A JP H01182549A JP 725888 A JP725888 A JP 725888A JP 725888 A JP725888 A JP 725888A JP H01182549 A JPH01182549 A JP H01182549A
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JP
Japan
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air
fuel
fuel ratio
amount
ratio
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JP725888A
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Akira Ohata
明 大畠
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、内燃機関のシリンダ内に流入する燃料混合気
の空燃比を推定する空燃比推定装置に関する。
[従来の技術] 従来自動車用内燃機関においては、排気中の有害成分で
あるHC,CO,NOxを浄化するための三元触媒が排
気系に備えられ、三元触媒による排気の浄化効率を良好
な状態に維持するために、内燃機関に供給される燃料混
合気の空燃比が理論空燃比となるよう、燃料噴射弁から
の燃料噴射量を、排気中の酸素)震度に基づき空燃比を
検出する空燃比センサからの検出信号に基づきフィード
バツク#J御する空燃比制御装置が備えられている。
またこの種の装置では空燃比センサとして、通常、燃料
混合気が完全燃焼され、排気中の酸素分圧が略0となる
理論空燃比で出力値が反転する、チタニア等の遷移金属
酸化物を主成分とした入センサが使用され、これによっ
て空燃比がリーンかリッチかを判断して燃料噴射量を補
正するようにされている。
一方近年では空燃比を理論空燃比等の所望の空燃比に制
御する制御装置として、例えば特開昭59−19693
0号公報に記載の如く、燃料噴射量の補正値を制御人力
、空燃比センサを用いて検出される空燃比の実測値を制
御出力とし、該制御人力と制御出力との間に線形な近似
が成り立つものとして同定を行ない、内燃機関の動的な
振舞いを記述する物理モデルを求め、これに基づき設計
された制御則により燃料噴射量をフィードバック制御す
る線形制御理論に基づく制御装置が考えられている。
[発明が解決しようとする課題] ところがこの種の制御押装置では、内燃機関に供給され
た燃料混合気の空燃比を制御出力として燃料噴射量をフ
ィードバック制御するため、たとえ空燃比を理論空燃比
に制御するような場合であっても、その空燃比を検出す
る空燃比センサとしては、従来一般に使用されている上
述のλセンサを使用する°ことはできず、空燃比をリー
ンからリッチにかけて連続的に検出し得るジルコニア等
の固体電解質を主成分とした高価な酸素センサを使用し
なければならなかった。
また近年では、内燃機関の減速運転時等、内燃機関の出
力トルクを必要としない運転領域で、燃費の向上のため
に、燃料混合気を内燃機関が失火しない程度の希薄混合
気に制御する所謂リーンバーン制御を行なうこ゛とも考
えられているが、リーンバーン制御実行時に空燃比をリ
ーン側の所定値に制御するには、空燃比センサとして少
なくとも空燃比をリーン側で連続的に検出し得るリーン
センサを使用しなければならず、従来より一般に使用さ
れている上述の入センサを使用することはできなかった
そこで本発明は、従来より空燃比制御装置で一般に使用
されている入センサを利用して、内燃機関の空燃比をリ
ーンからリッチにかけて連続的にしかも正確に推定でき
る空燃比の推定装置を提供することを目的としてなされ
た。
[課題を解決するための手段] 即ち、上記目的を達するためになされた本発明は、第1
図に例示する如く、 燃料噴射弁Mlからの燃料噴射量と内燃機関M2の運転
状態とに基づきシリンダM3内に流入する燃料量を推定
する燃料量推定手段M4と、内燃機関M2の運転状態に
基づきシリンダM3内に流入する空気量を推定する空気
量推定手段M5と、 上記各推定手段M4.M5の推定結果に基づきシリンダ
M3内に流入した燃料混合気の空燃比を推定する第1の
空燃比推定手段M6と、内燃機関M2の排気通路に設け
られ、排気中の酸素潤度に応じて空燃比のリーン・リッ
チを衷わす2値信号を発生する空燃比センサM7と、上
記第1の空燃比推定手段M6の推定結果に基づき上記空
燃比センサM7が感応する排気に対応した空燃比を推定
する第2の空燃比推定手段M8と、 上記空燃比センサM7から出力される2 (fi信号が
反転したとき、上記第2の空燃比推定手段M8で推定さ
れた空燃比と理論空燃比との偏差を算出する偏差算出手
段M9と、 該偏差算出手段M9の算出結果に基づき上記第1の空燃
比推定手段M6の推定結果を補正する補正手段MIOと
、 を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比推定装置を
要旨としている。
ここで燃料量推定手段M4及び空気量推定手段M5は、
内燃機関M2のシリンダM3内に流入する燃料量fc及
び空気量mを推定し、第1の空燃比推定手段M6でその
推定された燃料量fcと空気量mとからシリンダM3内
での空燃比(=m/fc)を推定できるようにするため
のもので、燃料量fc及び空気量mの推定は、例えは以
下に説明する如き演算式を用いて行なうことができる。
まず内燃機関M2のシリンダM3内に流入する燃料量f
cは、燃料噴射弁M1からの燃料噴射量qと、吸気管壁
面への付着燃料量fvと、吸気管内部での蒸発燃料量f
vとを用いそ次式(1)のように記述することができる
fc  = α1φq+a2辱fw+  α3令fv 
  −奴1)即ち上記燃料量fcは、燃料噴射弁M1か
らの噴射燃料の直接流入量α1・qと、その噴射燃料が
付着した吸気管からの間接流入量α2・fwと、噴射燃
料或は壁面付着燃料の蒸発により吸気管内部に存在する
蒸発燃料の流入量α3・fvとの総和であると考えられ
ることから、シリンダM3内に流入する燃料量fcは上
式(1)のように記述することができるのである。
上式(1)において、燃料噴射量qは燃料噴射弁M1の
制御量によって定まるので、吸気管壁面への付着燃料量
fwと吸気管内での蒸発燃料量fvとを知ることができ
れば、燃料量fcを予測することができる。
そこで次に上記付着燃料量fw及び蒸発燃料量fvにつ
いて考える。
まず吸気管壁面への付着燃料量fwは、吸気行程時のシ
リンダM3内への流入によって、吸気サイクル毎にその
一部α2が減少する他、吸気管内部への蒸発によって減
少し、吸気サイクルと同期して燃料噴射弁M1から噴射
される燃料噴射量qの一部α4が付着することによって
増加する。また所定時間当りの吸気管壁面からの燃料蒸
発量をVfとすると、吸気行程から次の吸気行程迄の燃
料蒸発量をα5・Vf/ωと記述することができる。
このため吸気管M1壁面への付着燃料量fwは次式(2
)に示す如く記述できる。
fv(k+1)=(1−α2)・fw(k)+α4・q
 (k)−α5・V f(k)/ω(k)  ・・・(
2)(但し、k:吸気サイクル) 一方吸気管内部での蒸発燃料量fvは、吸気行程時のシ
リンダM3内への流入によって、吸気サイクル毎にその
一部α3が減少する他、燃料噴射量qの一部α6が蒸発
することによって増加し、更に上記付着燃料の蒸発によ
って増加する。このため吸気管内の蒸発燃料量fvは次
式(3)に示す如く記述できる。
f v(k+1)=(1−a3) f v(k)+ α
6φq (k)+α5・V f(k)/ω(k)  ・
・・(3)次に内燃機関M2のシリンダM3内に吸入さ
れた燃料量f c(k)は、シリンダM3内の燃空比入
(空燃比の逆数)と、シリンダM3内に流入した空気量
mとから、次式(4)のように記述できる。
fc(k)=λ(k)m(k)   −(4)したがっ
て上記各式の係数α1〜α6をシステム同定の手法によ
り決定すれば、次式(5)及び(6)に示す如く、内燃
機関M2の吸気サイクルをサンプリング周期として離散
系で表現された、吸気管壁面への付着燃料量と蒸発燃料
量とを状態変数とする状態方程式(5)及び出力方程式
(6)を得ることができ、これによって内燃機関での燃
料挙動を表す物理モデルが定まる。
+(1−04−α6)q(k)  ・・・(6)そこで
燃料量推定手段M4としては、例えば上記状態方程式(
5)を用いて吸気管壁面への付着燃料量f−及び吸気管
内での蒸発燃料量fvを推定し、その推定結果に基づき
上記出力方程式(7)を用いてシリンダM3内の燃料量
fc(=入・m)を推定するように構成すればよい。
尚この場合燃料噴射弁M1からの燃料噴躬量qと、吸気
管壁面からの燃料蒸発量Vfを知る必要があるが、燃料
噴射弁からの燃料噴射量は、燃料噴射制御実行時に設定
される目標燃料噴射量(燃料噴射弁の制御#)をそのま
ま使用すればよく、また燃料蒸発量Vfは、次のように
求めることができる。
即ち、燃料蒸発量Vfは、吸気管内での燃料の飽和蒸気
圧Psと吸気管内部の圧力(吸気管圧力)Pとの関数と
して求めることができる。また飽和蒸気圧Psは吸気管
壁面への付着燃料温度Tfの関数で、付着燃料温度Tf
は内燃機関M2のウォータジャケット水温或は吸気ポー
ト付近のシリンダヘッド温度によって代表させることが
できるので、温度センサによりウォータジャケット水温
或はシリンダヘッド温度を検出し、その検出結果Tf 
 (°IOをパラメータとする例えば次式(7)に示す
如き演算式を用いて、飽和蒸気圧Psを求めることがで
きる。
Ps =β1◆Tf2−β2◆Tf+β3     ・
(7)(但し、β1.β2.β3:定数) 従って燃料蒸発量Vfは、つオータジャケット水温又は
シリンダヘッド温度を検出する温度センサからの検出信
号に基づき飽和蒸気圧Psを求めると共に、周知の吸気
圧センサを用いて吸気管圧力Pを検出し、これら各ff
fl P s及びPをパラメータとするデータマツプ或
は演算式を用いて推定することができる。
また燃料蒸発量’Vfは、飽和蒸気圧Psによって大き
く変化するので、飽和蒸気圧Psをパラメータとする次
式(7)′ Vf =β4  * Ps            ・
・(7)’−(但し、β4:定数) を用いて近似的に求めることもできる。
次にシリンダM3内に流入する空気量mは、例えば吸気
管圧力Pと吸気温度Taiと内燃機関M2の回転速度ω
とをパラメータとする次式(8)%式%(8) (但し、βX(ω)、βソ(ω)は回転速度ωの関数)
により容易に推定することができる。このため空気量推
定手段M5としては、内燃機関M2の運転状態として、
回転速度ω、吸気管圧力P及び吸気温度Taiをセンサ
により検出し、その検出、結果に基づき上式(8)を用
いて空気量mを推定するように構成すればよい。
また吸気管圧力Pと回転速度ωとをパラメータとするマ
ツプにより基本空気量を求め、その算出結果を吸気温度
によって補正することで空気量mを推定するように構成
してもよく、更にはエアフロメータにより吸気管内に流
入する空気量を検出し、その検出結果に基づき空気量m
を推定するようにしてもよい。
次に第2の空燃比推定手段M8は、第1の空燃比推定手
段M6の推定結果に基づき空燃比センサM7が感応する
排気に対応した空燃比を推定するためのもので、例えば
以下の如く設定される演算式を用いて空燃比を推定する
よう構成すればよい。
つまりまず内燃機関M2の排気行程時に排気弁を通過す
る排気に対応した燃室比(即ちシリンダM3内の燃室比
)をλとし、排気弁及び排気通路を流れて空燃比センサ
M7を通過するときの排気に対応した燃室比を入Sとす
ると、これら各燃室比の関係は次式(9)の如く記述で
きる。
入5(t)−λ(t−ρ・s−L/71)  −・・(
9)但し一ヒ式において、ρは排気密度、Sは吸気通路
の断面積、Lは排気弁がら空燃比センサ塩の距離、’r
nは吸気流量を表わし、ρ・S −L /1−nによっ
て排気弁を通過した排気が空燃比センサに到着するのに
要する時間を記述している。
また排気弁からλセンサ塩の排気系の容積をVeとする
と、ve=S−Lと記述できるので、上式(9)は次式
(10)の如く記述できる。
λ5(t)=λ(を−ρ・Ve/7′n)  ・・・(
10)一方空燃比センサは周囲の排気に感応して信号を
発生する迄に時間がかかる。つまり空燃比センサはセン
サ内での排気の拡散等のために応答遅れを持っている。
そこで空燃比センサが感応する排気に対応した燃室比を
λmとし、空燃比センサの時定数をτとすると、 dλm/dt=−r・λm十入s   −(11)とな
り、この微分方程式を解くことで、空燃比センサが感応
する排気に対応した燃空比λmは次式(12)の如く記
述できることとなる。
λm(t)= e−?t・λm(0) ・・・(12) そこで次に上式(12)を吸気行程から吸気行程塩の時
間Tをサンプリング周期として離散化すると、次式(1
3)が求まる。
λm (k+1)= e−”・λm (k)+(1−e
−τt)λ(k−d)   −(13)尚上式(13)
において d=ρ◆Ve/T′r1◆T =ρ・Ve /m        ・・・(14)であ
る。
また上式(13)においてdが整数でない場合、dを越
えない整数をIdとし、 d=Id+Δd         ・・・(15)とす
ると、 λ(k−cl)=△d・λ(k−1d−1)+ (1−
Δd)◆入(k−1d)・・・(16)となる。つまり
上式(13)において、λ(k−cf)は、第1の空燃
比推定手段M6で現時点(k)から(Id+1)回前に
推定された燃空比λ(k−1d−1)と、同じく第1の
空燃比推定手段M6で現時点(k)から(1d)回前に
推定された燃空比λ(k−1d)とを用いて推定するこ
とができる。
このため第2の空燃比推定手段M8としては、第1の空
燃比推定手段M6で過去に推定された燃空比入(k−1
cl−1)及びλ(k−1d)と、第2の空燃比推定手
段M8で前回推定した燃空比λm(k)とから、上記(
13)式を用いて空燃比センサM7が感応する排気に対
応した空燃比を推定するように構成することができる。
[作用] 以上のように構成された本発明の空燃比推定装置では、
第1の空燃比推定手段M6が、燃料量推定手段M4で推
定された燃料量と、空気量推定手段M5で推定された空
気量とから、内燃機関M2のシリンダM2内の燃料混合
気の空燃比を推定し、第2の空燃比推定手段M8が、そ
の推定された空燃比に基づき空燃比センサM7が感応す
る排気に対応した空燃比を推定する。
また空燃比センサM7か′らの空燃比検出信号が反転す
ると(即ち空燃比センサが感応した排気に対応する空燃
比がリーンからリッチ又はリッチからリーンに反転する
と)、偏差算出手段M9が第2の空燃比推定手段M8が
推定した空燃比と理論空燃比との偏差を求め、補正手段
MIOがその算出された偏差に基づき第1の空燃比算出
手段M6の推定結果を補正する。つまり空燃比センサM
7からの空燃比検出信号が反転したときには空燃比セン
サが感応した排気に対応する空燃比が理論空燃比である
と考えられるので、このとき偏差算出手段M9で第2の
空燃比推定手段M8で推定された空燃比と理論空燃比と
の偏差を求めることで、第1の空燃比推定手段の推定結
果の実際の空燃比とのずれを算出し、その後その算出さ
れた偏差に基づき第1の空燃比推定手段M6の推定結果
を補正することで、その推定結果が実際の空燃比に対応
した値となるようにしているのである。
従って本発明によれは従来一般に使用されているλセン
サを用いて、内燃機関M2に供給された燃料混合気の空
燃比をリーンからリッチにかけて連続的にしかも精度よ
く推定することができるようになる。
[実施例コ 以下本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず第2図は本発明が適用された内燃機関2及びその周
辺装置の構成を表す概略構成図である。
図において4はエアクリーナ6を介して空気を吸入する
吸気管を衷し、この吸気管4には、吸気量を制御するた
めのスロットルバルブ8、吸気の脈動を抑えるためのサ
ージタンク10、その内部の圧力(吸気管圧力)Pを検
出する吸気圧センサ12、及び吸気温度Taiを検出す
る吸気温センサ13が備えられている。
一方14は排気管で、排気中の酸素濃度から内燃機関2
に供給された燃料混合気の空燃比を検出するため、空燃
比のリーンとリッチとで反転する2値信号を出力する前
記空燃比センサM7としてのλセンサ16や、排気を浄
化するための三元触媒コンバータ18が備えられている
また当該内燃機関2には、その運転状態を検出するため
のセンサとして、上述の一吸気圧センサ12、吸気温セ
ンサ13及びλセンサ16の他、ディストリビュータ2
0の回転から内燃機関2の回転速度のを検出するための
回転速度センサ22、同じくディストリビュータ20の
回転から内燃機関2への燃料噴射タイミングを検出する
ためのクランク角センサ24、及び、内燃機関2のウォ
ータジャケットに取り付けられ、冷却水温THI、Iを
検出する水温センサ26が備えられている。尚ディスト
リビュータ20はイグナイタ2日からの高電圧を所定の
点火タイミングで点火プラグ29に印加するためのもの
である。
そして上記各センサからの検出信号は、マイクロコンピ
ュータを中心とする論理演算回路として構成された電子
制御回路30に出力され、燃料噴射弁32を駆動して内
燃機関2への燃料噴射量を制御するのに用いられる。
即ち電子制御回路30は、予め設定された制御“プログ
ラムに従って燃料噴射制御を実行するための演算処理を
実行するCPU40、CPU40で演算処理を実行する
のに必要な制御プログラムや初期データが予め記録され
たR 0M42、同じくCPU40で演算処理を実行す
るのに用いられるデータが一時的に読み書きされるRA
M44、上記各センサからの検出信号を人力するための
人力ボート46、及びCPU40での演算結果に応じて
燃料噴射弁32に駆動信号を出力するための出力ボート
4日、等から構成され、内燃機関2のシリンダ2a内に
流入する燃料混合気の燃空比入が理論燃空比(=17理
論空燃比)入「になるよう燃料噴射弁32からの燃料噴
射量qをフィードバック制御するよう構成されている。
次にこのフィードバック制御に使用される制御系を第3
図及び第4図に示すブロックダイヤグラムに基づいて説
明する。尚、第3図は制御系を示す図であって、ハード
的な構成を示すものではなく、実際には第5図のフロー
チャートに示した一連のプログラムの実行により、離散
系として実現される。また本実施例の制御系は、前述の
(5)及び(6)式に示した物理モデルに基づき設計さ
れている。
第3図に示すように、本実施例の制御系では、まず上記
水温センサ26で検出された冷却水温THIJは第1演
算部P1に人力される。すると第1演算部P1では、そ
の人力された冷却信号が前述の(7)式の如き演算式を
用いて吸気管4内での燃料の飽和蒸気圧Psに変換され
、更にその変換された飽和蒸気圧Psが、前述の(7)
′  式の如き演算式により吸気管4の壁面に付着した
燃料の蒸発量Vfに変換される。またその変換された蒸
発量Vfは除算部P2に人力され、回転速度センサ22
を用いて検出される内燃機関2の回転速度ωによって除
算される。そしてその除算結果Vf /ωは係数f5乗
算部P3に人力され、予め設定された係数f5が乗算さ
れる。
また除算部P2の除算結果Vf/ωは状態変数推定部P
4にも出力される。状態変数推定部P4は、上述の(5
)式を用いて、燃料噴射弁32からの燃料噴射量qと、
除算部P2の除算結果Vf /ωと、前回推定した状態
変数量?W及び?Vとから、状態変数量、即ち吸気管4
壁面への付着燃料量付着燃料量fw及び吸気管4内での
蒸発燃料量蒸発燃料量fvを推定するためのもので、そ
の推定結果?W及び?■には、夫々、係数f1乗算部P
5及び係数f2乗算部P6で係数f1及びf2が乗算さ
れる。
一方回転速度センサ22により検出される回転速度のは
、吸気圧センサ12により検出される吸気管圧力Pや吸
気温センサ13により検出される吸気温Taiと共に第
2演算部P7にも人力される。
第2演算部P7は、上述の(8)式の如き演算式を用い
て内燃機関2の回転速度ωと吸気管圧力Pと吸気温度T
aiとからシリンダ2a内に流入する空気量mを算出す
るためのもので、その算出結果は、第1乗算部P8及び
第2乗算部P9に出力される。
そして第1乗算部P8では、後述の燃空比推定部PI3
で推定されるシリンダ2a内に流入した燃料混合気の燃
空比入と第2演算部P9で算出された空気量mとが乗算
され、これによってシリンダ2a内に実際に流入した燃
料量(実燃料量)λmが算出される。
また第2乗算部P9では、空燃比制御の目標値である理
論燃空比λrと第2演算部P7で算出された空気量mと
が乗算され、これによってシリンダ2a内に流入すべき
燃料量(目標燃料量)λ「mが算出される。そして第2
乗算部P9で算出された目標燃料電入rmは係数f4乗
算部PIOに入力され、予め設定された係数f4が乗算
される。
また第1乗算部P8及び第2乗算部P9の算出結果は共
に偏差算出部pHに人力され、その偏差m(入−人「)
が算出される。そしてその算出結果は逐次加算部P12
で加算され、その算出結果には、係数f3乗算部P13
で予め設定された係数f3が乗算される。
そしてこの乗算部P13での乗算結果は、他の乗算部P
3.P5.P6.PIOでの乗算結果と共に、加算部P
14〜P17で加算され、これによって燃料噴射弁32
からの燃料噴射量qが決定される。
このような本実施例の制御系は以下に説明する如く設計
されたものである。尚、この種の制御系の設計方法とし
ては、例えば、古田勝久著「実システムのデジタル制御
」システムと制御、Vol。
28、ωo、12(1984年)計測自動制御学会等に
詳しいので、ここでは簡単に説明する。また本実施例で
は、スミスーデエビソン(Smith−Davison
)  の設計法を使用するものとする。
上述のように本実施例の制御系は、前述の(5)及び(
6)式に示した物理モデルに基づき設計されている。こ
の物理モデルは非線形であるので、まず上記物理モデル
を線形近似する。
上記(5) 、 (6)式において、 y(k)=入(k)m(k) −(1−a4−a6 )
 q (k)・・−(17) x(k)= [f w(k)  f v(k)] ” 
    −(18)O= [α2  α3コ     
・・・(22)とすると、(5)、(6)式は x(k+1)=@・x (k) + I’・q (k)
+■◆V f(k)/ω(k)・・・(22)y(k)
= θ・x(k)       −・・・(23)と記
述できる。
上式(22)において右辺に外乱W(k)が加わるもの
とし、このときの変数を添え時aで表すと、上式(22
)及び(23)は次式(22) ’、(23)’に示す
如くなる。
x a (k+1)=Φexa(k)+f φq a(
k)+IILVf(k)/ (、)(10+E −W(
k)  −(22)’ya(k)=θ・x a(k) 
          −(2])’またy(k) =y
 r (目標1直)であるとすると、上式(22)及び
(23)は次式(22)”、(23)“に示す如くなる
xr =(If)◆xr +fφq r+■・V f(
k)/ω(k)・・・(22)”y r = (9◆x
 r             −=(23)”上式(
22)’ 、(22)“及び(23)’ 、(23)“
より、xa(k+1)−xr=@ (xa(k) −x
r)+f (q a(k) −q r ) +E−W(
k) −・・(24)y a(k)−y  r  =O
(xa(k)−x r )  =−(25)となり、(
24)式において外乱Wはステ・ンブ状に変化するもの
とし、△W(k)=W(k)−W(k−1)= Oであ
るとすると、(24)及び(25)式より、△(xa(
k+1)−xr)=@Δ(xa(k)−xr)十rΔ(
q a (k) −q r )  −(24)’△(y
a(k)−yr) =θ△(xa(k)−xr)  ・・−(25)’とな
る。
したがって上式(24”) ’及び(25)’より、線
形近似され、サーボ系に拡大された次式に示す如き状態
方程式が得られる。
次に上式(26)を次式(27)のようにみなす。
δX (K+1) =Pa  4  δX  (K)  +Ga  ・ δ
u  (k)  −(27)すると、離散形2次形式評
価関数は次式(28)のように表現できる。
J=Σ[δX” (K) ・Q・δX(に)十 δ u
 T  (k)   ・ R・  δ u   (K)
   コ−(2E?)ここで、重みパラメータメータ行
列Q、  Rを選択して、上記離散形2次形式評価関数
Jを最小にする人力δU(に)は次式(29)で与えら
れる。
δu(K)=F・δX(に)  −(29)従って、上
式(26)における最適フィードバックゲインFは次式
(30)のように定まる。□F= −(R+Ga 丁 
・ 1〜グ +Ga)−’昏Ga”+IM令Pa  ・
(30) 但し、■は次式(31)に示す離散形リカツチ方程式を
満たす止定対称行列である。
1M=Pa” ’M・ Pa+(Q−(PaTs TM
・ Ga)◆(IR+G a” + IM ・G a)
 −’・ (Ga”◆IM◆Pa)   −(31)こ
れにより、Δ(q a(k) −q r )は、次式(
32)のように求まる。
Δ(qa(k)−q r)= (但し、F=[PI  F2]) 次に上式(32)を積分すると、qa(k)−qrは次
式(33)の如くなる。
q a(k) −q r = F l (x a(k)
 −x r )+素F2 (y a(j)−y r )
−Fl (xa(0)−x r) +(q(0)−qr)・・・(33) 上記(22)“、(23)”式の状態(即ちy(k)=
y r)で上式(33)の制御を行なうと、 qr=F1xr−Flxa(0)+ya(0)−・−(
34)となる。そこで(22)”に上式(34)を代入
すると、xr= [Φ十fF1]xr +Ir (−Flxa(0)+q a(0))+■・V
 f(k)/ω(k)・・・(35)となり、x a 
(k+1)= x(k) (k−+oo)とすると、x
r(k)= [I[−@−FFI] −’◆N’ (−
Flxa(0)+qa(0))+ [II−(I[)−
fF1] −’・■◆V f(k)/ω(k)・・・(
36)y r(k)=(3[II −@−N’FII 
−’・f (−Flxa(0)+q a(0))+OC
U−[Fl−FFIコ −ト ■・V f(k)/ω(k)・・・(37)となる。従
って −F lx a (0)+ q a (0)=[θ [
1−@−FFIコ −+、[コ −1 y r−[θ 
[II −@−f Fl]  −’ −Fコ −10−
  [I[−@−fF1コ −ト III・Vf(k)/ω(k)  −(3B)となり、
上式(38)において F3=  [e  [1−@−fFI]−’−Fコ −
ゴ−(3!])F4=−[e  [II−(It)−f
F1コ −1  ◆ Fl−”(3”  [II−CI
D−fF1コ −’           −(40)
とし、(33)式に代入すると、 q a(k)=F Ixa(k)−1−EF2 (y 
a(j) −y r )+ F 3y r + F 4
V f(k)/ (、) (k)・・・(41)となる
従ってこの式(41)に前述の(16)及び(17)式
を代入すると、 q(k)=(F a−f w(k)+F b−f v(
k)+斜F c・m(j)(λ(j)−入r) + F
 d−m(k)λr+Fe・V f(k)/ω(k))
 /(1+Fd  (1−α4−α6))= f if
w(k)+f2・fv(k)+$ f3・ml)・(λ
(j)−人r)  + f’4◆m(k)入r+ f 
5’ V f(k)/ w (k)  = (42)と
なり、本実施例の制御系が設計できる。
次に上記状態変数推定部P4で推定された状態変数量?
w、  ?v、燃料噴躬噴射2からの燃料噴射量q、及
び第2演算部P7で算出された空気量mは、燃空比推定
部P1Bに人力される。燃空比推定部18は、本実施例
では空燃比センサとして排気中の酸素濃度がら空燃比が
リーンかリッチかを表わす2値信号を出力するλセンサ
が使用され、入センサ16からの出力信号のみによって
上記制御に必要なシリンダ2a内に流入した燃料混合気
の燃空比を知ることができないので、上記人力される各
種演算結果とλセンサ16からの検出信号に基づき燃空
比を推定するためのもので、第4図に示す如く構成され
ている。
図に示す如くまず当該燃空比推定部P18では、状態変
数推定部P4で推定された状態変数量?冒。
?■及び燃料噴射弁32からの燃料噴射量qが、前述の
燃料量推定手段M4としての燃料量推定部P21に人力
され、前述の(6)式を用いて内燃機関2のシリンダ2
a内に流入する燃料量fcが推定される。この燃料量推
定部P21で推定された燃料量?Cは、第2演算部P7
で算出された空気量mと共に筒内燃空比推定部P22に
人力され、シリンダ2a内での燃空比λ(=?c/m)
を推定するのに用いられる。そして筒内燃空比推定部P
22で推定されたシリンダ2a内の燃空比(筒内燃空比
)λには、前述の補正手段MIOとしての第1′4正部
P23で後述の偏差算出部P27の算出結果が加算され
、上記制御に用いる燃空比λ1として第1乗算部P8に
出力される。
尚この補正後の筒内燃空比λ1は薗内燃空比格納部P2
4に人力され、過去複数回(10〜20回程度)算出さ
れた燃空比入2.入3.・・・、入nと共に格納される
次に第2演算邪P7で算出された空気量mは、センサ感
応燃空比推定MJJP25にも人力される。
センサ惑応燃空比推定部P25は、前述の第2の空燃比
推定手段M8に相当し、入センサ16が感応する排気に
対応した燃空比ムmを推定するためのもので、前述の(
14)〜(16)式を用いて、筒内燃空比格納部P24
に格納された筒内燃空比に基づき燃空比λmを推定する
。そしてこの推定結果11■には、第2補正部P26で
偏差算出部P27の算出結果が加算され、f偏差算出部
P27に人力される。
尚偏差算出部27は、前述の偏差算出手段M9に相当し
、入センサ16からの出力信号が反転したとき第2補正
部P26を介して人力された燃空比ズmと理論燃空比入
rとの偏差を算出する。
既述したように上記のような本実施例の制御系は電子制
御回路30で実行される燃料噴射制御処理によって実現
される。以下この燃料噴射制御について第5図のフロー
チャートに基づいて説明する。なお、以下の説明では現
在の処理において扱ねれる量を添字(k)で表す。
当該燃料噴射制御は内燃機関2の運転開始と共に起動さ
れ、内燃機関2の運転中常時繰り返し実行される。
処理が開始されると、まずステップ1ooを実行して、
付着燃料量? wo、蒸発燃料量?シ0.燃料噴射量q
oを初期設定する。また続くステップ110では、過去
の薗内燃空比推定値λ1.入2.・・・。
入nの初期値として理論燃空比λ「を設定し、更に続く
ステップ120で、センサ惑応燃空比の推定値χm、偏
差Δλm、実燃料量λmと目標燃料量λ「mとの偏差の
積分値Smλを初期設定する。
次にステップ130では、吸気圧センサ12゜吸気温セ
ンサ139回転速度センサ22.及び水温センサ26か
らの出力信号に基づき、吸気管圧力P (k)、吸気温
度Ta1(k)、内燃機関20回転速度ω(1()、冷
却水温T )flJ(k)を計測し、ステップ140に
移行する。
ステップ140では、上記計測した吸気管圧力P (k
)と吸気温度Ta1(k)と回転速度ω(k)とに基づ
き、前述の(8)式又はデータマツプを用いてシリンダ
2a内に流入する空気量m (k )を算出する、前記
第2演算部P7としての処理を実行する。
また続くステップ150では、上記ステップ120で計
測した冷却水温T IIW(k)に基づき、吸気管2a
壁面への付着燃料の蒸発量Vf−を求め、その値を回転
速度ω(k)で除算し、前回の吸気行程から次の吸気行
程迄の間に吸気管4壁面から蒸発する燃料蒸発量Vfw
(k) (即ち、V f(k)/ (、) (k))を
算出する、第1演算部P1及び除算部P2としての処理
を実行する。
次にステップ160では、前回この処理を実行した際の
燃料噴射量qoと、ステップ150で求めた吸気管壁面
からの燃料蒸発量Vfv(k)と、前回この処理を実行
した際に求めた付着燃料量?−0及び蒸発燃料量?VO
とから、前述の(5)式に基づき設定された次式(43
)及び(44)を用いて付着燃料量?w(k)及び蒸発
燃料量rν(k)を夫々推定する、状態変数推定部P4
としての処理を実行し、ステップ170に移行する。
?w= a 1◆f wo + a2◆q o + a
3◆Vfu(k) −(43)?v= b 1・f v
o + b2◆q o + b3・Vf、w(k) −
(44)そして続くステップ170では、空燃比の制御
目標である理論燃空比λrとステップ140で求めた空
気量m(k)とを乗算して、シリンダ2a内に流入すべ
き目標燃料量λrm(k)を算出する第2乗算部P9と
しての処理を実行する。
次にステップ180では、前回この処理を実行した際に
求めた実燃料量λmと目標燃料量大「mとの偏差の積分
値Smλと、上記ステップ160で求めた付着燃料量?
 w(k)及び蒸発燃料量?v(k)と、ステップ17
0で求めた目標燃料量大rm(k)と、ステップ150
で求めた燃料蒸発量Vfw(k)とから、前述の(42
)式を用いて燃料噴射量q (k)を算出する。
そして続くステップ190では、上記クランク角センサ
24からの検出信号に基づき決定される燃料噴射タイミ
ングで、上記算出された燃料噴射量q (k)に応じた
時間燃料噴射弁32を開弁じ、燃料噴射を実行する。
ステップ190で燃料噴射が実行され、内燃機関2への
燃料供給が一旦終了すると、次にステップ200に移行
し、上述の(6)式に基づき設定された次式(45) %式%() を用いて、ステップ160で算出した付着燃料量? w
(k)及び蒸発燃料量?v(k)と、ステップ19で今
回燃料噴射を行なった燃料噴射量q (k)とに基づき
、シリンダ2a内に流入する燃料量fcを推定する、燃
料量推定部P21としての処理を実行し、ステップ21
0に移行する。
そしてステップ210では、その推定されたシリンダ2
a内の燃料量? c(k)を、ステップ140で求めた
空気量m(k)で除算して、シリンダ2a内での燃空比
ズ(k)を推定する、箇内燃空比推定部P22としての
処理を実行する。
次にステップ220では、上記(14)を用いて、ステ
ップ140で求めた空気量m(k)に基づき、シリンダ
2aから排出された排気がλセンサ16位置迄輸送され
るのに要する吸気行程数dを算出し、ステップ230に
移行する。そしてステップ230では、その吸気行程数
dの整数をId、1未満の値をΔdとして設定し、ステ
ップ240に移行して、現時点(k)から°(lcl+
1)回前に推定された燃空比ズ(k−1d−1)と、現
時点(k)から(1d)回前に推定された燃空比ズ(k
−1d)とをRAM44から読み出し、前述の(I6)
式を用いてλセンサ16位置での排気に対応した燃空比
λ(k−d’)を算出する。
また続くステップ250では、λセンサ16の時定数τ
に基づき、λセンサ16が感応する排気に対応した燃空
比λm(k)を求めるための前記(13)式におけるe
−τtをβとして算出し、続くステップ260に移行し
て、前述の(13)に基づき設定された次式(46) %式%(1) を用いて燃空比λm(k)を算出する、センサ惑応燃空
比推定部P2δ及び第2補正部P2Bとしての処理を実
行する。
尚ステップ250でe −’l tを算出するには、予
め回転速度ωをパラメータとするeづt算出用のマツプ
を設定しておき、これを用いてe−?tを算出するよう
にすればよい。
このようにして入センサ16が感応する排気に対応した
燃空比λmが算出されると、続くステップ270に移行
し、λセンサ16からの出力信号入0が旧ghレベルか
らLowレベル、或はLo−レベルから旧ghレベルに
反転したか否か、即ち入センサ16によって検出される
空燃比がリッチからリーン、或はリーンからリッチに反
転したか否かを判断する。そしてλセンサ16からの出
力信号入0が反転した場合には、現時点でのλセンサ1
6による惑応燃空比λm(k)が理論燃空比λrである
と判断してステップ280に移行し、理論燃空比λ「と
上記ステップ260で推定したズmとの偏差△λmを算
出する偏差算出部P27としての処理を実行した後、ス
テップ290に移行し、そうでなければそのままステッ
プ290に移行する。
そしてステップ290では、RAM44に格納されてい
る過去の燃空比データを−っずっ繰上げ、更新し、ステ
ップ300に移行して、上記ステップ210で今回推定
した燃空比ズ(k)に上記算出した八λmを加算して燃
空比ズ(k)を補正し、RAM44内に最新の燃空比デ
ータλ1として格納する。
また次にステップ310では、上記求めた最新の燃空比
データλ1と空気量mとから内燃機関2のシリンダ内に
実際に流入した燃料量を算出し、その値λ1mと上記ス
テップ170で求めた目標燃料量λrm(k)との偏差
を、前回求めた積分値Smλに加算して積分値Sm入(
k)を求める、といった手順で逐次加算部P12として
の処理を実行し、ステップ320に移行する。そしてス
テ・ンプ320では、次回の処理で付着燃料量?W及び
蒸発燃料量?Vを推定するために用いる付着燃料量7w
o。
蒸発燃料量?VO,及び燃料噴射量qoとして、今回ス
テップ160及びステップ180で求めた付着燃料量?
w(k)、蒸発燃料量?v(k)、及び燃料噴射量q 
(k)を設定し、再度ステップ130に移行する。
以上説明したように本実施例の燃料噴射制御装置では、
シリンダ2a内に流入する燃料量fcと空気量mとから
内燃機関2に供給された燃料混合気の燃空比(即ち箇内
燃空比)λを推定すると共に、その推定結果ズに基づき
入センサ16が感応する排気に対応したセンサ感応燃空
比λmを推定し、入センサ16からの検出信号λ0が反
転したときに、センサ感応燃空比の推定結果ズmと理論
燃空比λ「との偏差△λmを求め、その算出結果に基づ
き筒内燃空比の推定値ズを補正することにより、制御に
用いる筒内燃空比λ1を求めるようにされている。
従って、第6図に示す如く、筒内燃空比の推定結果ズが
実際の燃空比入からずれていたとしても、そのずれ量△
λがλセンサ16からの検出信号λ0が反転する度にセ
ンサ感応燃空比の推定結果Imと実際のセンサ感応燃空
比(即ち理論燃空比)入rとの偏差Δλmとして算出さ
れ、これによって箇内燃空比の推定結果ズが補正される
ため、制御に用いる筒内燃空比λ1は実際の燃空比λと
一致する。
このように本実施例の燃料噴射制御装置によれば、従来
より一般に使用されているλセンサを用いることで、内
燃機関2に供給された燃料混合気の燃空比(即ち空燃比
)をリーンからリッチにかけて連続的に、しかも精度よ
く推定することができるようになる。
[発明の効果コ 以上詳述したように本発明の空燃比推定装置によれば、
従来より一般に使用されているλセンサを用いて、空燃
比をリーンからリッチにかけて連続的に精度よく推定す
ることができるようになり、従来のように空燃比のリー
ン域又は全域で空燃比を検出するためにジルコニア等の
固体電解質を用いて作成される特別な空燃比センサを用
いることなく所望の空燃比を検知することが可能となる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を表すブロック図、第2図乃至第
6図は本発明の実施例を示し、第2図は内燃機関及びそ
の周辺装置を表す概略構成図、第3図はその制御系を示
すブロックダイヤグラム、第4図は燃空比推定部18の
機能を表わすブロックダイヤグラム、第5図は燃料噴射
制御を表わすフローチャート、第6図は燃空比の推定動
作を説明する線図、である。 Ml、32・・・燃料噴射弁 M2,2・・・内燃機関
M3.2a・・・シリンダ M4・・・燃料量推定手段
M5・・・空気量推定手段 M6・・・第1の空燃比推定手段 M7・・・空燃比センサ(16・・・λセンサ)M8・
・・第2の空燃比推定手段 M9・・・偏差算出手段  MIO・・・補正手段30
・・・電子制御回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 燃料噴射弁からの燃料噴射量と内燃機関の運転状態とに
    基づきシリンダ内に流入する燃料量を推定する燃料量推
    定手段と、 内燃機関の運転状態に基づきシリンダ内に流入する空気
    量を推定する空気量推定手段と、 上記各推定手段の推定結果に基づきシリンダ内に流入し
    た燃料混合気の空燃比を推定する第1の空燃比推定手段
    と、 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の酸素濃度に応
    じて空燃比のリーン・リッチを表わす2値信号を発生す
    る空燃比センサと、 上記第1の空燃比推定手段の推定結果に基づき上記空燃
    比センサが感応する排気に対応した空燃比を推定する第
    2の空燃比推定手段と、 上記空燃比センサから出力される2値信号が反転したと
    き、上記第2の空燃比推定手段で推定された空燃比と理
    論空燃比との偏差を算出する偏差算出手段と、 該偏差算出手段の算出結果に基づき上記第1の空燃比推
    定手段の推定結果を補正する補正手段と、を備えたこと
    を特徴とする内燃機関の空燃比推定装置。
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