JPH01178529A - ポリエステルの表面処理方法 - Google Patents

ポリエステルの表面処理方法

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JPH01178529A
JPH01178529A JP33558387A JP33558387A JPH01178529A JP H01178529 A JPH01178529 A JP H01178529A JP 33558387 A JP33558387 A JP 33558387A JP 33558387 A JP33558387 A JP 33558387A JP H01178529 A JPH01178529 A JP H01178529A
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JP
Japan
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etching
polyester
film
etched
organic solvent
Prior art date
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Pending
Application number
JP33558387A
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English (en)
Inventor
Juji Yamaguchi
山口 重次
Akira Hosokawa
朗 細川
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01178529A publication Critical patent/JPH01178529A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は、ポリエステル、殊にフィルム状あるいはシー
ト状のポリエステル(以下ポリエステルフィルムで代表
する)に対して適用される改善された表面エツチング処
理方法に関するものである。
[従来の技術] ポリエステルフィルムは他の多くの合成樹脂フィルムに
比べて優れた機械的、化学的あるいは電気的性質を有し
ているところから、電気絶縁用、包装用、磁気テープ用
、金属基着用、写真用、筆記用等として幅広く使用され
ており、またハードコート剤を塗布することにより自動
車用部品等としても活用されている。
これらの用途のうち、たとえばハードコート剤を塗装す
る場合においては、ハードコート剤との接着性を高める
ため表面に粗面化処理を施す必要があり、またトレーシ
ングペーパー等の筆記材料として利用する場合において
は筆記性改善のための粗面化処理が必要となる。この様
な表面粗面化法として現在量も広く用いられているのは
、アルカリ水溶液を用いたエツチング処理法であり、通
常は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの高濃度水溶液
を使用し、50〜130℃程度の温度域で処理する方法
が採用されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところでハードコート剤等との接着性を高めるための粗
面化では比較的浅めのエツチングで十分に目的が達成さ
れるが、アルカリ水mQ&を用いたエツチングでは初期
エツチング速度が非常に大きいため、フィルム全面を万
遍なく浅めにエッチングすることは至難のことであり、
大なり小なりエツチング斑が生じてくる。そのため通常
は全面をむらなくエツチング処理し得る様、高温、゛長
時間の処理を施し全体的に深めのエツチングを施してい
るが、その結果ヘイズが大きくなって透明性が著しく損
なわれるという問題が生じ、用途によっては使用し得な
くなる。
またエツチングフィルムをトレーシングペーパー代替品
として利用しようとする場合は、筆記性向上のためかな
り深めのエツチングを施さなければならず、そのために
はたとえば水酸化カリウム濃度35%以上といった高濃
度のアルカリ水溶液を使用しなければならないため、エ
ツチング薬剤に要する負担が軽視し得なくなる。
尚上記における接着性向上のための「浅いエツチング」
とは、たとえば第1図に示す様なフィルム厚さ方向のエ
ツチング深さH(フィルム幅方向及び長さ方向の各25
0μm当たり上位10個所の平均値)が0.5μm以下
であるものを言い、また「深いエツチング」とは該平均
値が0.5μmを超えるものを言うが、トレーシングペ
ーパー代替品等として使用されるものの殆んどの平均エ
ツチング深さは2±0.5μm程度にも及ぶ。
本発明は上記の様な問題点に着目してなされたものであ
って、その目的は、接着性向上の為、の浅いエツチング
を施す場合には、エツチング斑を生ずることなく全面に
亘って万遍なくエツチング処理効果を及ぼすことができ
、また筆記性向上等の為の深いエツチングを施す場合に
は、アルカリ使用量を低減しても十分に目的を達、成し
得る様な処理法を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成することのできた本発明処理法の構成
は、ポリエステルの表面を、ポリエステルとの親和性に
優れた高沸点有機溶剤のアルカリ溶液でエツチング処理
するところに要旨を有するものである。
[作用] 本発明では、エツチングのためのアルカリ溶液として従
来の様な水溶液を使用するのではなく、ポリエステルと
の親和性に優れた高沸点有機溶剤溶液を使用する。そう
するとポリエステル表面に対するエツチング処理液の濡
れ性が向上すると共に、ポリエステル表面は当該有機溶
剤の作用で膨潤状態となり、エツチングが全面に亘って
万遍なく進行するな、め、浅いエツチングを行なおうと
する場合でもエツチング斑等を生じることがなく、均一
できれいなエツチング処理面を得ることができる。それ
故、従来例の如く均一化のためにエツチングを過度に進
めるという必要がなくなり、エツチング過剰により透明
性を阻害する様なことがなく、またエツチング処理効率
も高められる。
また筆記性向上等のために深いエツチングを行なおうと
する場合、アルカリ水溶液を使用する従来法では処理温
度をせいぜい130℃程度まで高めるのが限度であり、
エツチング速度を高めるにはアルカリ濃度を高めざるを
得す、5前述の如く大量のアルカリが必要となるが、本
発明の如く溶剤としてポリエステルとの親和性に優れた
高沸点有機溶剤を使用すると、前記■ポリエステルに対
するエツチング処理液の濡れ性向上、及び■ポリエステ
ル表面の膨潤によるエツチング速度の増加、に加えて、
■処理温度を当該有機溶剤の沸点付近まで高めることに
よるエツチング速度の増加、等が可能となり、これらの
相加的乃至相乗的効果によってエツチング処理効率を飛
躍的に高めることが可能となる。それに伴って、従来例
と同程度のエツチング深さを確保しようとする場合でも
、処理時間が短縮されるばかりでなく、アルカリ濃度の
低減によって薬剤コストを下げることができ、処理効率
及び処理コストのいずれの観点からしても非常に好まし
い結果を得ることができる。
本発明で使用されるポリエステルの種類には一切制限が
なく、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリ(エ
チレンテレフタレート・イソフタレート)、ポリ(エチ
レンテレフタレート・ブチレンテレフタレート)、ポリ
オキシエトキシベンゾエート、ポリシクロヘキサンジメ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど
様々のポリエステル、あるいはそれらの各種変性物等の
すべてが使用できるが、フィルムやシート材として最も
汎用性が高いのは、ポリエチレンテレフタレート、ある
いは主たる繰返し単位としてエチレンテレフタレートを
含むポリエステルであり、中でもフィルムとして使用す
る場合は一軸方向に分子配向させた後ヒートセットした
ものが好ましい。
エツチング処理に使用される有m溶剤としては、ポリエ
ステルに対して親和性を有し、且つ少なくとも水より高
沸点を有し、且つ後述する様なアルカリを溶解し得るも
のであればすべて使用できるが、−数的なのはエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、チオジグリコール等のグリコ
ール類あるいはこれらのアルキルエーテル類、フェニル
エーテル類、グリセリンなどの多価アルコール類であり
、これらの中でも特に好ましいのはエチレングリコール
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールであ
る。またこれらの有機溶剤に溶解して用いられるアルカ
リとしては、セシウム、カリウム、ナトリウム、リチウ
ム等の水酸化物が挙げられ、これらの中でも特に実用性
が高いのは水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムであ
る。
エツチング処理温度も特に限定されないが、前述の如く
高沸点溶剤を使用する本発明の特徴を有効に生かすうえ
では100℃以上が好ましい。但し処理温度が高過ぎる
場合はポリエステルの分子配向が低下して物性に悪影響
が表われてくるので、220℃程度以下に抑えるのがよ
く、より好ましいのは120〜180℃の範囲である。
尚処理温度は、目標とするエツチング深さ、アルカリ濃
度、処理温度等を考慮してその都度任意に調整すればよ
い。
[実施例] 実施例1 エチレングリコール100重量部に試薬第1mの水酸化
カリウム20重量%(対エチレングリコール)を加えて
溶解し、160℃に昇温する。
これをエツチング処理液とし、当該処理浴槽中を、東洋
紡■社製のポリエステルフィルム(二軸配向したポリエ
チレンテレフタレート:厚み100μm)を横方向は実
質的に無張力下、縦方向に0.2kg/mm2の張力を
かけながら60秒間浸漬通通させ、その後直ちに温水で
洗浄し乾燥した。
得られたエツチング処理フィルムについて表面粗さ計[
東京N密■社製商品名;サーフコム304B]を用いて
表面の凹凸を測定したところ、横方向、縦方向共に25
0μm長さ当たりH=0.3±0.2μmの凹凸が15
〜23個万遷なく分布しており、又外観は均一でエツチ
ング斑は全く見られず非常にきれいであった。またヘイ
ズメータ[東京電色■社製商品名: HAZEM E 
T E RM OD E L  T CH111]で上
記エツチングフィルムのへイズを測定したところ、10
個所の平均が!5.7であり、その最小値−最大値は1
5.1−16.2であって、すべての値が非常に狭い範
囲に入っていた。該フィルムの厚みは99μmであり、
強伸度等の物性は未加工フィルムと殆んど変らなかった
実施例2 実施例1のエチレングリコールに代えてトリエチレング
リコールを使用し、その100重量部に試薬1級の水酸
化ナトリウム40重量%(対トリエチレングリコール)
を加えて溶解し、170℃に昇温しでエツチング処理液
とし、この処理浴槽中に、実施例1と同様にしてポリエ
ステルフィルムを通しく但し浸漬走行時間は2分に設定
)エツチング処理を行なった。
得られたエツチング処理フィルムの表面凹凸は、横方向
、縦方向共に長さ250μm当たりH=0.1±0.0
5μmの凹凸が19〜28個存在し、外観は均一でエツ
チング斑は全く認められず非常にきれいであった。該エ
ツチングフィルムのヘイズは10個所平均11.4であ
り、その最小値−最大値は10.9−11.6であって
、すべての値が狭い範囲に収まっていた。また厚みは9
7μmであった。
実施例3 処理浴槽中の浸漬走行時間を3分に変えた他は実施例1
と全く同様にして深エツチング処理を行なった。得られ
たフィルムの表面には、横方向。
縦方向共に長さ250μm当たりH−2±0.5μmの
凹凸が12−18個存在し、ヘイズの平均値は96.5
 (最小値−最大値:94.4−98.2) 、厚みは
96μmであった。
比較例1 35重量%濃度の試薬1級水酸化カリウム水溶液をエツ
チング処理液として使用し、実施例1と同様にして東洋
紡■社製ポリエノステルフィルム(100μm)を11
5℃で60秒間浸漬通過させた後温水洗浄し乾燥した。
得られたフィルムの表面にはH−0,3±0.2μmの
凹凸が横方向、縦方向共に長さ250μm当たり11−
28個存在したが、表面には多数のエツチング斑が確認
された。またヘイズも10個所の平均は19.5であっ
たが、その最小値−最大値は5..4−48.7と極端
にひろい範囲に及び、実施例1.2にくらべてばらつき
が非常に大きかった。該処理フィルムの厚みは96μm
であった。
比較例2 比較例1と同じアルカリ水溶液をエツチング処理液とし
、これに上記と同じポリエステルフィルムを115℃で
5分間浸漬通過させてエツチングを行なった。
得られけたフィルムの表面にはH−2±0.5μmの凹
凸が横方向・縦方向共に長さ250μm当たり11−2
3個あり、ヘイズは99.8%でエツチング斑も比較的
少なかった。厚さは90μmまで減少していた。
しかしアルカリ濃度を20重量%または30重量%に下
げた水溶液をエツチング処理液として使用した場合は、
浸漬過通時間を延長してもフィルム厚さが減少するだけ
であり、H−2±0.5μmといった大きな凹凸を得る
ことはできなかった。
比較例3 40重量%の水酸化ナトリウム水溶液を使用し、処理条
件を115℃×5分に設定したほかは実施例2と同様に
してポリエステルフィルムのエツチングを行なったとこ
ろ、表面全体が侵食されて減量するのみであり、凹凸は
殆んどできなかった。即ち高濃度のアルカリ水溶液を使
用し処理時を延長したとしても、筆記材料としての適正
改善効果及び接着性向上効果は見られない、尚該処理フ
ィルムのヘイズの平均値は4.0、厚さは90μmであ
った。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、その効果を要約す
ると次の通りである。
(1)接着性向上の為の浅いエツチングを行なう場合で
もエツチング斑を生じることがなく、全体に亘って万遍
なく均一にエツチングすることができる。
(2)アルカリ濃度を下げた場合でも処理温度を高める
ことによって容易に深いエツチングを行なうことができ
、同等のエツチング深さを得るのに必要なアルカリ濃度
を半減することができ、あるいはエツチング処理時間を
大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はアルカリエツチングされたポリエステルフィル
ムの表面性状を例示する拡大模式図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリエステルの表面を、ポリエステルとの親和性に優れ
    た高沸点有機溶剤のアルカリ溶液でエッチング処理する
    ことを特徴とするポリエステルの表面処理方法。
JP33558387A 1987-12-29 1987-12-29 ポリエステルの表面処理方法 Pending JPH01178529A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005119081A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Matsushita Electric Works Ltd 熱可塑性樹脂成形品の製造方法
JP2008063401A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Denso Corp 樹脂接着方法
JP2009154521A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Lg Electronics Inc 軟性フィルム及びそれを備える表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008063401A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Denso Corp 樹脂接着方法
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