JPH01172636A - クラッチピストン装置のチェックバルブ機構 - Google Patents
クラッチピストン装置のチェックバルブ機構Info
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- JPH01172636A JPH01172636A JP33098287A JP33098287A JPH01172636A JP H01172636 A JPH01172636 A JP H01172636A JP 33098287 A JP33098287 A JP 33098287A JP 33098287 A JP33098287 A JP 33098287A JP H01172636 A JPH01172636 A JP H01172636A
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- 229910000639 Spring steel Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 abstract description 2
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、主として摩擦クラッチを動作させるクラッチ
ピストン装置のチェックバルブ機構に関する。
ピストン装置のチェックバルブ機構に関する。
(従 来 技 術 )
一般に湿式多板クラッチを動作させるクラッチピストン
装置は、例えば実開昭61−9833号公報に示されて
いるごとく、入力側回転軸にクラッチドラムをスプライ
ン結合して、該クラッチドラムに形成したシリンダ内に
クラッチピストンを往復移動自由に内装すると共に、前
記クラッチドラムに作動油の給排通路を形成して、該給
排通路より前記ピストンで区画された作動室への作動油
の供給により該クラッチピストンを往動させて、前記摩
擦クラッチを接続する一方、前記作動室内の作動油をド
レンに開放することで、リターンスプリングのばね力に
より前記ピストンを復動させて、前記摩擦クラッチを切
るように成している。
装置は、例えば実開昭61−9833号公報に示されて
いるごとく、入力側回転軸にクラッチドラムをスプライ
ン結合して、該クラッチドラムに形成したシリンダ内に
クラッチピストンを往復移動自由に内装すると共に、前
記クラッチドラムに作動油の給排通路を形成して、該給
排通路より前記ピストンで区画された作動室への作動油
の供給により該クラッチピストンを往動させて、前記摩
擦クラッチを接続する一方、前記作動室内の作動油をド
レンに開放することで、リターンスプリングのばね力に
より前記ピストンを復動させて、前記摩擦クラッチを切
るように成している。
しかして以上のクラッチピストン装置にあっては、前記
作動室のドレンへの開放によって前記クラッチピストン
を復動させている場合、前記入力側回転軸と共回りする
前記クラッチドラムの回転により、前記作動室内に残留
する作動油に遠心力が作用して、該作動油にいわゆる遠
心油圧が生じ、前記クラッチピストンを摩擦クラッチが
接続する方向に押圧し、そのため前記クラッチが完全に
切れずにクラッチの引きずり現象を生じることがある。
作動室のドレンへの開放によって前記クラッチピストン
を復動させている場合、前記入力側回転軸と共回りする
前記クラッチドラムの回転により、前記作動室内に残留
する作動油に遠心力が作用して、該作動油にいわゆる遠
心油圧が生じ、前記クラッチピストンを摩擦クラッチが
接続する方向に押圧し、そのため前記クラッチが完全に
切れずにクラッチの引きずり現象を生じることがある。
そのため従来では、前記公報にも示されているように、
前記クラッチピストンに、前記作動室をドレンに開放す
る廃油路を形成すると共に、該廃油路における前記作動
室側開口端部に、円錐状の弁座を持つ弁室を形成して、
この弁室に前記廃油路を開閉するポール状の弁体を内装
し、前記作動室のドレンへの開放によるクラッチの遮断
時において、前記クラッチドラムの回転に伴い前記弁体
に作用する遠心力で、該弁体を前記弁座に沿って径方向
外方に変位させて前記廃油路を開き、前記作動室内で発
生する遠心油圧を抜くようにしている。
前記クラッチピストンに、前記作動室をドレンに開放す
る廃油路を形成すると共に、該廃油路における前記作動
室側開口端部に、円錐状の弁座を持つ弁室を形成して、
この弁室に前記廃油路を開閉するポール状の弁体を内装
し、前記作動室のドレンへの開放によるクラッチの遮断
時において、前記クラッチドラムの回転に伴い前記弁体
に作用する遠心力で、該弁体を前記弁座に沿って径方向
外方に変位させて前記廃油路を開き、前記作動室内で発
生する遠心油圧を抜くようにしている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで以上の構造のクラッチピストン装置にあっては
、前記弁体の開動作に伴う前記廃油路の開口量が大きけ
れば、前記したクラッチの引きずり現象を確実に防止す
ることが出来るが、反面、前記摩擦クラッチの接続時の
過渡状態、即ち前記作動室への作動油の供給に伴い前記
弁体を前記遠心力に抗して前記廃油路を閉鎖する方向に
動作させる過渡状態において、開いている前記廃油路か
らの前記作動油の抜けが大きくて、該作動室の油圧の立
ち上がりが遅れて該弁体による前記廃油路の閉鎖にタイ
ムラグが生じ、ひいてはクラッチの接続に時間を要する
。
、前記弁体の開動作に伴う前記廃油路の開口量が大きけ
れば、前記したクラッチの引きずり現象を確実に防止す
ることが出来るが、反面、前記摩擦クラッチの接続時の
過渡状態、即ち前記作動室への作動油の供給に伴い前記
弁体を前記遠心力に抗して前記廃油路を閉鎖する方向に
動作させる過渡状態において、開いている前記廃油路か
らの前記作動油の抜けが大きくて、該作動室の油圧の立
ち上がりが遅れて該弁体による前記廃油路の閉鎖にタイ
ムラグが生じ、ひいてはクラッチの接続に時間を要する
。
一方、前記弁体の開動作に伴う前記廃油路の開口量を小
さくすれば、前記した作動室における油圧の立ち上がり
の遅れを解消することが出来るにしても、前記作動室内
には各構成部材の隙間より作動油が漏入することがあり
、斯くのごとく作動油が作動室に漏入する場合には、前
記弁体により前記廃油路を開放するも、この廃油路から
の作動油の排出が確実に成し得す、そのためクラッチの
引きずり現象が生じてしまうことも考えられる。
さくすれば、前記した作動室における油圧の立ち上がり
の遅れを解消することが出来るにしても、前記作動室内
には各構成部材の隙間より作動油が漏入することがあり
、斯くのごとく作動油が作動室に漏入する場合には、前
記弁体により前記廃油路を開放するも、この廃油路から
の作動油の排出が確実に成し得す、そのためクラッチの
引きずり現象が生じてしまうことも考えられる。
本発明は以上の実情に鑑みて開発したもので、目的とす
るところは、極めて簡単な構成により、前記作動室のド
レン開放時に前記廃油路の開口量を最適な値に自動調節
することが出来るクラッチピストン装置を提供するにあ
る。
るところは、極めて簡単な構成により、前記作動室のド
レン開放時に前記廃油路の開口量を最適な値に自動調節
することが出来るクラッチピストン装置を提供するにあ
る。
(問題点を解決するための手段)
しかして本発明は、回転軸に組付けたクラッチドラムの
シリンダ内に、クラッチを動作させるクラッチピストン
を往復移動自由に内装して、該クラッチピストンに、該
ピストンの作動室をドレンに開放する廃油路を形成する
と共に、該廃油路における前記作動室側開口端部に、円
錐状の弁座を持つ弁室を形成して、該弁室にボールから
なる弁体を内装し、該弁体の動作により前記廃油路を開
閉して、前記作動室内の油圧を調整するようにしたクラ
ッチピストン装置のチェックバルブ機構であって、前記
クラッチピストンの復動終端近くで前記作動室の内底面
に当接し、且つこの当接により弾性変位して前記弁体を
閉方向に押す制御体を、前記弁室の開口と対向する位置
に設けたことを特徴とするものである。
シリンダ内に、クラッチを動作させるクラッチピストン
を往復移動自由に内装して、該クラッチピストンに、該
ピストンの作動室をドレンに開放する廃油路を形成する
と共に、該廃油路における前記作動室側開口端部に、円
錐状の弁座を持つ弁室を形成して、該弁室にボールから
なる弁体を内装し、該弁体の動作により前記廃油路を開
閉して、前記作動室内の油圧を調整するようにしたクラ
ッチピストン装置のチェックバルブ機構であって、前記
クラッチピストンの復動終端近くで前記作動室の内底面
に当接し、且つこの当接により弾性変位して前記弁体を
閉方向に押す制御体を、前記弁室の開口と対向する位置
に設けたことを特徴とするものである。
(作 用 )
本発明によれば、前記回転軸が回転している状態で前記
作動室のドレンへの開放によりクラッチを遮断した時、
前記弁体による前記廃油路の開口量が、前記作動室内の
遠心油圧をドレンに開放してクラッチの引きずりを招く
ことのない最小の値で自動的に調節されるのである。
作動室のドレンへの開放によりクラッチを遮断した時、
前記弁体による前記廃油路の開口量が、前記作動室内の
遠心油圧をドレンに開放してクラッチの引きずりを招く
ことのない最小の値で自動的に調節されるのである。
(実 施 例 )
以下本発明にかかるクラッチピストン装fZのチエツク
パルプ機構を図面に示す実施例に従って説明する。
パルプ機構を図面に示す実施例に従って説明する。
図面はクラッチピストンli?ffiにより動作する摩
擦クラッチを組付けたものを示したもので、図において
(1)はエンジンのクランク軸に連動連結した入力側回
転軸、(2)は前記入力側回転軸(1)にスプライン結
合したクラッチドラムであって、該クラッチドラム(2
)にリング状のシリンダ(20)を形成して、該シリン
ダ(20)の内周壁に、摩擦クラッチ(C)を構成する
複数枚のプレッシャプレート(3)を軸方向のみ移動自
由に支持している。
擦クラッチを組付けたものを示したもので、図において
(1)はエンジンのクランク軸に連動連結した入力側回
転軸、(2)は前記入力側回転軸(1)にスプライン結
合したクラッチドラムであって、該クラッチドラム(2
)にリング状のシリンダ(20)を形成して、該シリン
ダ(20)の内周壁に、摩擦クラッチ(C)を構成する
複数枚のプレッシャプレート(3)を軸方向のみ移動自
由に支持している。
また前記シリンダ(20)内にはピストン(4)を軸方
向移動自由に内装して、前記クラッチドラム(2)のボ
ス部(21)に組付けたスプリングシート(22)と前
記ピストン(4)との間にリターンスプリング(23)
を介装すると共に、前記クラッチドラム(2)に作動油
の給排通路(24)を形成して、該給排通路(24)を
、前記ピストン(4)で区画された作動室(sl)に接
続し、該給排通路(24)を介して前記作動室(Sl)
への作動油の導入により、前記ピストン(4)を前記リ
ターンスプリング(23)に抗して往動させ、また前記
作動室(sl)内の作動油を前記給排通路(24)を介
してドレンに開放することにより、前記ピストン(4)
を前記リターンスプリング(23)のばね力で復動させ
るように成している。
向移動自由に内装して、前記クラッチドラム(2)のボ
ス部(21)に組付けたスプリングシート(22)と前
記ピストン(4)との間にリターンスプリング(23)
を介装すると共に、前記クラッチドラム(2)に作動油
の給排通路(24)を形成して、該給排通路(24)を
、前記ピストン(4)で区画された作動室(sl)に接
続し、該給排通路(24)を介して前記作動室(Sl)
への作動油の導入により、前記ピストン(4)を前記リ
ターンスプリング(23)に抗して往動させ、また前記
作動室(sl)内の作動油を前記給排通路(24)を介
してドレンに開放することにより、前記ピストン(4)
を前記リターンスプリング(23)のばね力で復動させ
るように成している。
(5)は前記入力側回転軸(1)に軸受(θ0)を介し
て回動自由に支持されて、出方軸(図示せず)と連動連
結する出力ギヤであって、該出力ギヤ(5)に椀型の保
持筒(51)を固定し、この保持筒(51)にディスク
フェーシング(61)を備えた複数枚のクラッチディス
ク(6)を軸方向のみ移動自由に支持すると共に、前記
各クラッチディスク(6)を前記プレッシャプレート(
3)間に介装して、該プレッシャプレート(3)とクラ
ッチディスク(6)とで摩擦クラブチ(C)を構成し、
前記ピストン(4)の往動で、前記プレッシャプレート
(3)を前記クラッチディスク(6)に圧接させて、前
記入力側回転軸(1)からの駆動力を前記出力ギヤ(5
)から出力軸側に伝達するように成している。
て回動自由に支持されて、出方軸(図示せず)と連動連
結する出力ギヤであって、該出力ギヤ(5)に椀型の保
持筒(51)を固定し、この保持筒(51)にディスク
フェーシング(61)を備えた複数枚のクラッチディス
ク(6)を軸方向のみ移動自由に支持すると共に、前記
各クラッチディスク(6)を前記プレッシャプレート(
3)間に介装して、該プレッシャプレート(3)とクラ
ッチディスク(6)とで摩擦クラブチ(C)を構成し、
前記ピストン(4)の往動で、前記プレッシャプレート
(3)を前記クラッチディスク(6)に圧接させて、前
記入力側回転軸(1)からの駆動力を前記出力ギヤ(5
)から出力軸側に伝達するように成している。
しかして以上の構成からなるクラッチピストン装置にお
いて図に示す実施例では、前記クラッチピストン(4)
の外周近くに前記作動室(Sl)をドレンに開放する排
油路(7)を形成し、該廃油路(7)における前記作動
室(Sl)側聞口端部に、円錐状の弁座(71)を持つ
弁室(70)を設けると共に、該弁室(70)にポール
からなる弁体(72)を内装しているのであって、かか
る弁体(72)は、前記作動室(Sl)をドレンに開放
して、摩擦クラッチ(C)を遮断して・いる場合には、
前記クラッチドラム(2)の回転に伴って作用する遠心
力により、前記弁座(71)に沿って径方向外方に移動
して、前記廃油路(7)を開放し、また前記作動室(S
l)内に作動油を供給して、前記摩擦クラッチ(C)を
接続している場合には、前記作動室(Sl)内の作動油
圧により前記廃油路(7)側に押されて、前記廃油路(
7)を閉鎖するように成している。
いて図に示す実施例では、前記クラッチピストン(4)
の外周近くに前記作動室(Sl)をドレンに開放する排
油路(7)を形成し、該廃油路(7)における前記作動
室(Sl)側聞口端部に、円錐状の弁座(71)を持つ
弁室(70)を設けると共に、該弁室(70)にポール
からなる弁体(72)を内装しているのであって、かか
る弁体(72)は、前記作動室(Sl)をドレンに開放
して、摩擦クラッチ(C)を遮断して・いる場合には、
前記クラッチドラム(2)の回転に伴って作用する遠心
力により、前記弁座(71)に沿って径方向外方に移動
して、前記廃油路(7)を開放し、また前記作動室(S
l)内に作動油を供給して、前記摩擦クラッチ(C)を
接続している場合には、前記作動室(Sl)内の作動油
圧により前記廃油路(7)側に押されて、前記廃油路(
7)を閉鎖するように成している。
一方、例えばバネ鋼からなる薄板状の制御体(8)を形
成して、該制御体(8)の長さ方向−端を、前記クラッ
チピストン(4)の前記作動室(Sl)側側面で且つ前
記弁室(70)の開口部位と隣接する位置にリベット(
81)で固定し、該制御体(8)の遊端側を前記作動室
(Sl)の内底面(25)側に湾曲状に曲げると共に、
該制御体(8)の遊端部を前記弁室(70)の開口に対
向させて配置して、該制御体(8)の遊端部により前記
弁体(72)が前記弁室(71)外に離脱するのを阻止
すると共に、前記クラッチピストン(4)の復動時その
復動終端近くにおいて、前記制御体(8)の遊端部を前
記作動室(81)の内底面(25)に当接させて前記弁
室(70)側に弾性変形させ、該制御体(8)の遊端部
で前記弁体(72)を閉動作方向に押すようにしている
。
成して、該制御体(8)の長さ方向−端を、前記クラッ
チピストン(4)の前記作動室(Sl)側側面で且つ前
記弁室(70)の開口部位と隣接する位置にリベット(
81)で固定し、該制御体(8)の遊端側を前記作動室
(Sl)の内底面(25)側に湾曲状に曲げると共に、
該制御体(8)の遊端部を前記弁室(70)の開口に対
向させて配置して、該制御体(8)の遊端部により前記
弁体(72)が前記弁室(71)外に離脱するのを阻止
すると共に、前記クラッチピストン(4)の復動時その
復動終端近くにおいて、前記制御体(8)の遊端部を前
記作動室(81)の内底面(25)に当接させて前記弁
室(70)側に弾性変形させ、該制御体(8)の遊端部
で前記弁体(72)を閉動作方向に押すようにしている
。
次に以上の構成からなるクラッチピストン装置における
チエツクパルプ機構の作用を説明する。
チエツクパルプ機構の作用を説明する。
前記摩擦クラッチ(C)を遮断するには、前記作動室(
Sl)内の作動油を前記給排通路(24)を介してドレ
ンに開放して、前記クラッチピストン(4)を前記リタ
ーンスプリング(23)のばね力により復動させるので
ある。
Sl)内の作動油を前記給排通路(24)を介してドレ
ンに開放して、前記クラッチピストン(4)を前記リタ
ーンスプリング(23)のばね力により復動させるので
ある。
しかして前記クラッチピストン(4)の復動に伴いその
復動終端近くで、第2図に示すごとく前記制御体(8)
の遊端が前記作動室(Sl)の内底面(25)に当接し
て、前記弁室(70)側に弾性変形し、該制御体(8)
により前記弁体(72)が閉方向(第2図左方向)に押
されて、前記廃油路(7)の開口ffi (W)が小さ
くなるのである。
復動終端近くで、第2図に示すごとく前記制御体(8)
の遊端が前記作動室(Sl)の内底面(25)に当接し
て、前記弁室(70)側に弾性変形し、該制御体(8)
により前記弁体(72)が閉方向(第2図左方向)に押
されて、前記廃油路(7)の開口ffi (W)が小さ
くなるのである。
ところが、前記入力側回転軸(1)と共に前記クラッチ
ドラム(2)が回転していると、前述のごとく前記作動
室(Sl)内に残留している作動油に遠心油圧が生じ、
この遠心油圧を前記弁体(72)により絞られる前記廃
油路(7)から確実に抜くことが出来なくなり、そのた
めこの遠心油圧により前記クラッチピストン(4)が往
動し始めるのである。
ドラム(2)が回転していると、前述のごとく前記作動
室(Sl)内に残留している作動油に遠心油圧が生じ、
この遠心油圧を前記弁体(72)により絞られる前記廃
油路(7)から確実に抜くことが出来なくなり、そのた
めこの遠心油圧により前記クラッチピストン(4)が往
動し始めるのである。
しかしながら前記クラッチピストン(4)が往動し始め
ると、弾性変形していた前記制御体(8)は復元し始め
て、該制御体(8)による前記弁体(72)の閉動作方
向への押圧を解除するので、前記弁体(72)は、前記
クラッチドラム(2)の回転に伴い作用する遠心力によ
り前記弁室(70)内において前記弁座(71)に沿っ
て径方向外方に変位し、前記廃油路(7)の開口を開く
のであって、該廃油路(7)の開口により前記遠心油圧
をドレンに開放し、前記クラッチピストン(4)を前記
リターンスプリング(23)を介して再度復動させ、前
記摩擦クラッチの引きずりを招かないようにするのであ
る。
ると、弾性変形していた前記制御体(8)は復元し始め
て、該制御体(8)による前記弁体(72)の閉動作方
向への押圧を解除するので、前記弁体(72)は、前記
クラッチドラム(2)の回転に伴い作用する遠心力によ
り前記弁室(70)内において前記弁座(71)に沿っ
て径方向外方に変位し、前記廃油路(7)の開口を開く
のであって、該廃油路(7)の開口により前記遠心油圧
をドレンに開放し、前記クラッチピストン(4)を前記
リターンスプリング(23)を介して再度復動させ、前
記摩擦クラッチの引きずりを招かないようにするのであ
る。
しかして前記廃油路(7)の開口量(W)は、前記作動
室(Sl)内の遠心油圧がドレンに開放されて前記摩擦
クラッチ(C)の引きずりを招くことのない最小値で自
動的に調節されるのであって、従って前記摩擦クラッチ
の遮断時において、該クラッチに引きずりを生じること
がないし、しかも前記摩擦クラッチの接続時には、前記
廃油路(7)からの前記作動油の抜けが少ないので、前
記作動室(Sl)の油圧の立ち上がりが早くて、前記弁
体(72)による前記廃油路(7)の閉鎖にタイムラグ
が生じることがないである。
室(Sl)内の遠心油圧がドレンに開放されて前記摩擦
クラッチ(C)の引きずりを招くことのない最小値で自
動的に調節されるのであって、従って前記摩擦クラッチ
の遮断時において、該クラッチに引きずりを生じること
がないし、しかも前記摩擦クラッチの接続時には、前記
廃油路(7)からの前記作動油の抜けが少ないので、前
記作動室(Sl)の油圧の立ち上がりが早くて、前記弁
体(72)による前記廃油路(7)の閉鎖にタイムラグ
が生じることがないである。
尚、前記摩擦クラッチ(C)の遮断時において前記入力
側回転軸(1)が回転していない状態では、前記作動室
(Sl)に残留する作動油に遠心油圧が生じないし、前
記弁体(72)にも遠心力が作用しないので、前記クラ
ッチピストン(4)は前記リターンスプリング(23)
のばね力により復動終端位置まで移動し、前記廃油路(
7)は前記弁体(72)により閉鎖されるのであり、ま
た前記作動室(Sl)内への作動油の導入により前記摩
擦クラッチ(C)が接続状態にあるときは、第3図に示
すように、該作動′室(Sl)に導入されている作動油
の圧力が前記弁体(72)に作用する遠心圧力に打ち勝
ち、この作動油の圧力により前記弁体(72)が閉方向
に移動して、前記廃油路(7)を閉鎖するのである。
側回転軸(1)が回転していない状態では、前記作動室
(Sl)に残留する作動油に遠心油圧が生じないし、前
記弁体(72)にも遠心力が作用しないので、前記クラ
ッチピストン(4)は前記リターンスプリング(23)
のばね力により復動終端位置まで移動し、前記廃油路(
7)は前記弁体(72)により閉鎖されるのであり、ま
た前記作動室(Sl)内への作動油の導入により前記摩
擦クラッチ(C)が接続状態にあるときは、第3図に示
すように、該作動′室(Sl)に導入されている作動油
の圧力が前記弁体(72)に作用する遠心圧力に打ち勝
ち、この作動油の圧力により前記弁体(72)が閉方向
に移動して、前記廃油路(7)を閉鎖するのである。
以上の実施例では前記制御体(8)を前記クラッチピス
トン(4)に取付けたが、前記クラッチドラム(2)に
おける前記作動室(Sl)の内底面(25)に取付けて
もよい。
トン(4)に取付けたが、前記クラッチドラム(2)に
おける前記作動室(Sl)の内底面(25)に取付けて
もよい。
(発明の効果 )
以上のごとく本発明によれば、前記作動室のドレン開放
時において前記クラッチドラムが前記入力側回転軸と共
に回転している場合、前記廃油路の開口量が、クラッチ
の引きずりを招くことのないように前記作動室内の遠心
油圧をドレンに開放することの出来る最小の値に自動的
に調節されるので、従ってクラッチの遮断時において、
該クラッチに引きずりを生じることがないし、しかも前
記摩擦クラッチの接続時には、前記廃油路からの前記作
動油の抜けが少ないので、前記作動室の油圧の立ち上が
りが早くて、前記弁体による前記廃油路の閉鎖にタイム
ラグが生ぜず、クラッチの応答性が良好となるのである
。
時において前記クラッチドラムが前記入力側回転軸と共
に回転している場合、前記廃油路の開口量が、クラッチ
の引きずりを招くことのないように前記作動室内の遠心
油圧をドレンに開放することの出来る最小の値に自動的
に調節されるので、従ってクラッチの遮断時において、
該クラッチに引きずりを生じることがないし、しかも前
記摩擦クラッチの接続時には、前記廃油路からの前記作
動油の抜けが少ないので、前記作動室の油圧の立ち上が
りが早くて、前記弁体による前記廃油路の閉鎖にタイム
ラグが生ぜず、クラッチの応答性が良好となるのである
。
m1図は本発明にかかるクラッチピストン装置のチェッ
クバルブ機構の一実施例を示す断面図、第2図及び第3
図は前記チェックバルブ機構の作動状態を説明する要部
の拡大断面図である。 (1)・・・・・・入力側回転軸 (2)・・・・・・クラッチドラム (4)・・・・・・クラッチピストン (7)・・・・・・廃油路 (70)・・・・弁室 (71)・・・・弁座 (72)・・・・弁体 (8)・・・・・・制御体
クバルブ機構の一実施例を示す断面図、第2図及び第3
図は前記チェックバルブ機構の作動状態を説明する要部
の拡大断面図である。 (1)・・・・・・入力側回転軸 (2)・・・・・・クラッチドラム (4)・・・・・・クラッチピストン (7)・・・・・・廃油路 (70)・・・・弁室 (71)・・・・弁座 (72)・・・・弁体 (8)・・・・・・制御体
Claims (1)
- 回転軸に組付けたクラッチドラムのシリンダ内に、ク
ラッチを動作させるクラッチピストンを往復移動自由に
内装して、該クラッチピストンに、該ピストンの作動室
をドレンに開放する廃油路を形成すると共に、該廃油路
における前記作動室側開口端部に、円錐状の弁座を持つ
弁室を形成して、該弁室にボールからなる弁体を内装し
、該弁体の動作により前記廃油路を開閉して、前記作動
室内の油圧を調整するようにしたクラッチピストン装置
のチェックバルブ機構であって、前記クラッチピストン
の復動終端近くで前記作動室の内底面に当接して、且つ
この当接により弾性変位して前記弁体を閉方向に押す制
御体を、前記弁室の開口と対向する位置に設けたことを
特徴とするクラッチピストン装置のチェックバルブ機構
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33098287A JPH01172636A (ja) | 1987-12-26 | 1987-12-26 | クラッチピストン装置のチェックバルブ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33098287A JPH01172636A (ja) | 1987-12-26 | 1987-12-26 | クラッチピストン装置のチェックバルブ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01172636A true JPH01172636A (ja) | 1989-07-07 |
Family
ID=18238513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33098287A Pending JPH01172636A (ja) | 1987-12-26 | 1987-12-26 | クラッチピストン装置のチェックバルブ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01172636A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6585088B1 (en) * | 2000-05-10 | 2003-07-01 | Poclain Hydraulics Industrie | Braking system for braking a rotor relative to a stator |
JP2011021703A (ja) * | 2009-07-16 | 2011-02-03 | Dainatsukusu:Kk | 湿式油圧クラッチのピストンチェックバルブ構造 |
JP2014101907A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Jatco Ltd | チェックバルブ機構におけるスプリングの支持構造 |
JP2015218796A (ja) * | 2014-05-15 | 2015-12-07 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用駆動装置 |
US10634365B2 (en) | 2006-04-18 | 2020-04-28 | Oy Halton Group Ltd. | Modular services supply arrangement |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52124558A (en) * | 1976-04-09 | 1977-10-19 | Aisin Seiki Co Ltd | Working oil exhaust nozzle switchgear for friction clutch |
JPS58187624A (ja) * | 1982-04-27 | 1983-11-01 | Nissan Motor Co Ltd | クラツチピストン |
-
1987
- 1987-12-26 JP JP33098287A patent/JPH01172636A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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