JPH011709A - 多段重合によるポリエチレンの製造方法 - Google Patents

多段重合によるポリエチレンの製造方法

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JPH011709A
JPH011709A JP62-157278A JP15727887A JPH011709A JP H011709 A JPH011709 A JP H011709A JP 15727887 A JP15727887 A JP 15727887A JP H011709 A JPH011709 A JP H011709A
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ethylene
polymerization
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齊藤 純
浜崎 忠光
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チッソ株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フラットヤーングレードに適したポリエチレ
ンの製造方法に関する。更に詳しくは、良好な押し出し
流動性および強度と伸度の/′−ランスのとれたフラッ
トヤーングレードに適した多段重合によるポリエチレン
の製造方法に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
ポリエチレンの主要な用途の一つであるフラットヤーン
の分野では、比較的高分子41(低メルトインデックス
)で、適切な強度を持ち、加工しやすいポリエチレンが
要求されている。一般に低メルトインデックスのポリエ
チレンは、強度は優れているが、押し出し成形時流動性
が劣るという欠点を有している。この問題を解決する手
段として、多段重合法によって、分子lj1分布の広い
ポリエチレンを得る方法があり、木発明者等も既に、特
開昭58−32505号公報(以後、先の発明というこ
とがある。)等で提案している。該先の発明の方法によ
れば、得られたポリエチレンの分子量分布は広がり、押
し出し成形時の流動性は向りしたが伸度が低いム、延伸
性が不良で、フラットヤーングレードとして用いる際、
延伸倍率を高くすると延伸切れを起こし、従って延伸す
ることにより。
発現する高強度が得られず不適当なものであった。又、
該製造方法に用いた触媒の重合活性も不十分なものであ
り、改良が望まれていた。一方、本発明者等は、触媒の
重合活性を向上させる試みについても検討を重ねており
、既に特開昭61−40306 IJf公報、および特
開昭81−145205号公報(以下、先願発明という
ことがある。)において、特定の触媒を用いることによ
って極めて高い重合活性でもってポリエチレンを製造す
る方法を提案している。該先願発明の方法によれtf、
簡略されたプロセスにより、効率的にポリエチレンを製
造することが可能となったが、得られるポリエチレンの
分子量分布は狭く、フラットヤーングレード用として用
いた際には押し出し流動性が不十′分なものであった0
以上のようにフラットヤーン用ポリエチレンであって望
ましい押し出し流動性(樹脂圧≦ 180kg/cm″
)、必要な高強度(5,5g/d以上)及び適正範囲の
伸度(25〜35%)を有するもの及びその製法は未だ
知られていない。
本発明pt等は、前記光の発明および先願発明の改良に
おいて、フラットヤーングレード用として必要な押し出
し1Ite性および強度と伸度のバランスのとれたポリ
エチレンを製造する方法について鋭意研究した。その結
果先願発明に用いた触媒を用いて、一定の固有粘度を有
するポリエチレンを得る重合条件下にエチレンを多段重
合する方法によって得られるポリエチレンがフラットヤ
ーングレードに適していることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成した。・また、か−るポリエチレン
のMl(メルトインデックス)は0.5〜2゜に/〜は
5〜15のaiIi囲に入ることも見出した。
以上の記述から明らかな様に、本発明の目的は、フラッ
トヤーングレードに適した。良好な押し出し流動性およ
び強度と伸度のバランスのとれたポリエチレンの製造方
法を提供することである。他の目的は、フラットヤーン
グレードに適したポリエチレンを提供することである。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明は以下の構成を有する。
チーグラー型触媒を用いて溶媒および水素の存在下、複
数個の重合器を使い第1段重合系で低粘度側重合体を、
第2段重合系で高粘度側重合体をつくる連続多段重合に
よるポリエチレンの製造方法において。
り3価金属ハロゲン化物に2価金属の水酸化物、酸化物
、炭酸化物、これらを含む複塩、または2価金属化合物
の水和物を反応させて得られる固体生成物(I)に。
(A工程)電子供与性化合物の存在下において、ハロゲ
ンを含有する第4a族または第5a族の遷移金属化合物
(以下ハロゲン含有遷移全屈化合物という)を反応させ
る工程(以下AT程という)および、 (B工程)電子供p性化合物の存在下において、ハロゲ
ンを含有しない第4a族または第5a族の遷移金属化合
物(以下ハロゲン非含有−移金属化合物という)を反応
させる工程(以下B工程という) の2工程を経て得られる固体生成物(!■)と有機アル
ミニウム化合物とを組み合せて得られる触媒の存在下、
飽和炭化水素溶媒中、エチレン/水素モル比1/1〜1
15でエチレン及び水素を供給し、温度5G−120℃
、圧力1〜50kg/crn’でエチレンの重合を行な
い、生成する重合体の固有粘度(135℃のテトラリン
溶液中での測定値) ヲ0.65〜0.80 di /
gトL、全重合E/にノ40〜60%を重合せしめて、
第1段重合を行ない、2)第1段重合終了後は、溶媒中
に懸濁した重合物を第1段重合系よりも低い圧力帯域に
導き、未反応の水素の少なくとも一部分を該重合系外に
抜き出し、ついで該懸濁した重合物にエチレン/水素モ
ル比110.05〜1/lでエチレン及び水素を供給し
、温度40−100℃、圧力1〜50kg/crn’で
エチレンの重合を行ない、生成する重合体の固有粘度(
135℃のテトラリン溶液中での測定値)を2.0〜3
.5dl/gとし、全重合量の60〜40%を重合せし
めて、第2段重合を行ない。
全重合体のメルトインデックス(Ml)が0.2〜2.
0であるポリエチレンを得ることを特徴とする多段重合
によるポリエチレンの製造方法。
本発明におけるポリエチレンとは、エチレンの単独重合
体の他に、エチレンと共重合しうる他の少量のα−オレ
フィン、例えば、プロピレン、ブテン−1,ヘキセン−
1,4−メチル−ペンテン−1あるいはブタジェン、ジ
シクロペンタジェンなどのジエン類との共重合体をも含
むものである。
従って、必要に応じてα−オレフィンを第1段および/
または第2段重合系に供給しエチレンとα−オレフィン
との共重合体を製造することができる。その場合、エチ
レンとα−オレフィンの全重合量に対する第1段および
第2段の重合量が上記の範囲に入っており、また、第1
段および第2段で得られる共重合体の固有粘度が上記の
範囲となればよい。
本発明の製造方法は、触媒を第1段重合系に供給するこ
とにより重合を開始するが、飽和炭化水素溶媒中、重合
温度50℃以上120″C以下、好ましくは70〜10
0℃、重合圧力lないし50kg/cm′、好ましくは
3ないし30kg/crn’の条件下で、第1段重合を
行なう、生成する重合体の固有粘度(135°Cのテト
ラリン溶液中での測定値)が0.65〜0.80 d文
/gとなる様にエチレンおよび水素のモル比をエチレン
/水素=  1/1−175の範囲内で適正モル比で供
給することによって調節される6重合体の生成量は、全
重合体の生成量の40〜60%が重合する様にエチレン
を供給することによって、tl!Imされる。
固有粘度が0.65未満若しくは生成量が80%を超え
ると、得られるポリエチレンの伸度が不十分で延伸切れ
を起こしやすくなり好ましくない、又、固有粘度が0.
80 d文/gを超え、若しくは生成量が40%未満で
あると押し出し流動性の改善が不十分となる。
第1段重合終了後は、溶媒中に懸濁した重合物を、第1
段重合系よりも低い圧力帯域に導き、溶媒に溶解した状
態で第1段重合系を出た水素の少なくとも一部分を該重
合系外に抜出す、除去された水素は少なくとも一部分は
第1段重合系にもどし再利用する。上記圧力の低い帯域
は、通常各段の中間に設けられるが、何らか一方の重合
系に組込むことも可能である。第1段重合系と低圧力帯
域との落圧差は、第2段重合系で必要な水素ににより決
定する。
大部分の水素を除去した溶媒に懸濁した重合物を、移送
ポンプなどの移送手段により、第2段重合系に導く、新
たに設定した重合温度30℃以上110℃以下、好まし
くは40〜100℃、重合圧力lないし50kg/cm
″、好ましくは1〜20kg/crn”の条件下で第2
段重合を行なう、生成する重合体の固有粘度(135℃
のテトラリン溶液中での測定値)が2.0〜3.5dJ
l /gとなる様に、又、第1段重合系で生成した重合
体の固有粘度に応じて、全重合体のメルトインデックス
が0.2〜2.0の範囲となる様にエチレンと必要に応
じて水素を供給し、エチレンと水素のモル比をエチレン
/水素= 110.05〜1/1の範囲内で適正モル比
とすることにより調節する0重合体の生成量は、全重合
体の生成量の60〜40%が重合する様にエチレンを供
給することによって調節される0通常、第2段の重合体
の固有粘度の調節は溶媒に溶解した水素のみで行なえる
が、新たに供給することも可能である。第2段重合系で
生成する該重合体の固有粘度が2.Od文/g未満若し
くは生成量が40%未満であると得られるポリエチレン
の強度が不十分となり、好ましくない。
固有粘度が3.5を超え、若しくは生成量が60%以上
であると得られるポリエチレンを成形した際の押し出し
流動性が不十分となる。更に全重合体のメルトインデッ
クスは0.2〜2.0、好ましくは0.5〜2.0の範
囲がフラットヤーングレードとして用いるのに適した値
である。メルトインデックスが0.2未満では該ポリエ
チレンを成形した際に押し出し流動性が不十分であり、
 2.0を超えると強度が不足する。
本発明の製造方法における触媒の供給は、通常第1段重
合系にのみなされるが、必要に応じて。
第2段重合系にもすることも可能である。
本発明の多段重合は1通常複数個の重合器を直列に連結
するが、ある複数個の重合器を並列(または一部を並列
)に連結して第1段および/または第2段重合系とする
ことも可能である。
本発明の製造方法の重合に使用する溶媒としては、炭素
原子4〜15個から成る飽和炭化水素、たとえば、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、灯油な
どが用いられる。
本発明の製造方法に用いる触媒は、3価金属ハロゲン化
物に2価金属の水酸化物、酸化物、炭酸化物、これらを
含む複塩、または2価金属化合物の水和物を反応させて
得られる固体生成物(I)に、電子供与性化合物の存在
下において、ハロゲン含有遷移金属化合物を反応させる
へ工程および、電子供与性化合物の存在下において、ハ
ロゲン非含有遷移金属化合物を反応させるB工程の2工
程を経て得られる固体生成物(1)有機アルミニウム化
合物とを組み合せて得られることが特徴である。該触媒
の調整方法は、前記先願発明の明細:I)に詳しいが1
次の通りである。
本発明に使用する3価金属ハロゲン化物としては、三3
11化アルミニウム(無水)、三塩化鉄(無水)が示さ
れる。
2価金属化合物としては、たとえば、Mg(OH)2C
a(OH)2.  Zn(OH)2.  Mn(OH)
zのような水酸化物、 MgO,Can、  ZnO,
NnOのような酸化物。
MgA 1204 、  H45ins 、  Mg6
 MnO@のような2価金属を含む複酸化物、MgC(
h 、  MnCO3,CaC0zのような炭酸化物、
HgCh m 6 H20,5uch m 2 H20
゜Kne12a 4HzO,KMgCI3 a 6H2
0,N1Ch @ 6H20のようなハロゲン化物水和
物、3 MgO・ MgG 12・4H20のような酸
化物とハロゲン化物を含む複塩の水和物、3 MgO・
2Si02・2H20のような2価金属の酸化物を含む
複塩の水和物、3MgC01・Mg(OH)z・3H2
0のような炭酸化物と水酸化物の複塩の水和物、および
Mgs A12 (OH)6 CChφ4H20のよう
な2価金属を含む水酸化炭酸化物の水和物などがあげら
れる。
固体生成物(I)は、3価金属ハロゲン化物と2価金属
化合物とを反応させて得られる。この反応をさせるため
には、あらかじめ両者をボールミルでは5〜100時間
、振動ミルでは1〜10時間混合、粉砕を行ない、十分
に混合した後、加熱反応させることが好ましいが、混合
、粉砕しながら加熱反応させることも可能である。3価
金属ハロゲン化物と2価金属化合物の割合は、3価金属
に対する2価金属の原子比によって示すと、通常0.0
1〜20で十分であり、好ましくは0.05〜lGの範
囲である0反応温度は通常、20〜500℃、好ましく
は50〜aOO℃である0反応時間は30分〜50時間
が適し、反応温度が低い場合は、長時間反応させ、未反
応の3価金属ハロゲン化物が残らないように1反応を行
なわせ、得られた固体生成物を固体生成物(I)とする
以下、固体生成物(I)に(A工程)の反応を行なわせ
た後、続いて、(B工程)の反応を行なわせる方法につ
いて記す。
得られた固体生成物(I)は1次いで、(A−[程)で
ある電子供与性化合物の存在下において、先づハロゲン
含有遷移金属化合物と反応させる。
電子供与性化合物としては、 (式中n1若しくはR2はケイ素に結合しうる同種また
は異種の残基であり、3≦n≦to、oooである。)
で表わされるポリシロキサンや、一般式晶5i(On”
)441 (式中n1はC+ 〜C20 t テ17)
炭化水素基、水素原子またはハロゲン原子であり、R2
はC1〜C20までの炭化水素基であり、また0≦m<
4である。)で表わされるアルコキシ基含有有機ケイ素
化合物、更にはエーテル、エステル、アルデヒド、ケト
ン、カルボン酸から選ばれた酸素含有有機化合物が用い
られる。
通常用いられるポリシロキサンとして、オクタメチルト
リシロキサンCH1(Si(CHi )20)2si(
C)Iフ)コ、ジフェニルオクタメチルテトラシロキサ
ン(CHl)3 SiO(5i(C)11)(Cs H
s )0)zsi(()h hなどの鎖状低級重合物、
オクタエチルシクロテトラシロキサン(5i(C2Hs
 )20 )4 +ヘキサフェニルシクロトリシロキサ
ン(5i(Cs Hs )20)zなどの環状重合物、
ジメチルポリシロキサン(5t(CHi )2−0)n
 、メチルエチルポリシロキサン(Si(CHi)(C
2Hs)O)。。
メチルフェニルポリシロキサン(Si(()h )(C
s Hq )0)1.などの鎖状重合物、メチル水素ポ
リシロキサ7 (S r )l (CHl )0 )*
 +フェニル水素ポリシロキサン(5iH(Cs Hs
 )O)nなどの鎖状アルキル水素シロキサン重合物、
鎖状アリール水素シロキサンを合物などの他に、クロル
メチルポリシロキサン(SjCl(C)1*)0)、、
メチルエトキシポリシロキサン(Si(CHi ) (
C2Hs O) O)n 、クロルメトキシポリシロキ
サン(SiCI(CHiO) 0)* 、メチルアセト
キシポリシロキサン(Si(CHi) (CHヲCC0
2)O)などの鎖状ポリシロキサンがあげられる。用い
るポリシロキサンは液状であることが望ましく、粘度(
25℃)はlO〜10.000センチストークスが適し
、好ましくは、10〜 t 、oooセンチストークス
である。
本発明に使用するアルコキシ基含有有機ケイ素化合物と
しては、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシ
ラン、ジメチルジメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、ジエチルジェトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、テトラプロポキシシ
ラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラオクトキシ
シラン、ペンチルトリエトキシシラン、n−オクチルト
リエトキシシラン、n−オクタデジルトリエトキシシラ
ン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
トリメトキシクロロシラン、ジメトキシジクロロシラン
、トリエトキシクロロシランなどがあげられる。
更に又、酸素含有有機化合物としては、ジ−n−ブチル
エーテル、ジ(イソアミル)エーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジフェニルエーテル、アニソール、テトラヒ
ドロフランなどのエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
プロピオン酸メチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル
、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、アニス酸メチ
ル、アニス酸エチルなどのエステル、ブチルアルデヒド
、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒドなどのアル
デヒド、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、アセチ
ルアセトン、アセトフェノン、ベンゾフェノンなどのケ
トン、酢酸、プロピオン酸、安息香酸などのカルボン酸
があげられる。
これらの電子供与性化合物は単独使用の他、2種以上を
混合しても用いることができる。
本発明に使用するハロゲン含有遷移金属化合物としては
、チタン、バナジウムのハライド、オキシハライド、ア
ルコキシハライド、アセトキシハライドなどの化合物で
あり、たとえば、四基チタン、四臭化チタン、トリクロ
ルモノイソプロポキシチタン、ジクロルジイソプロポキ
シチタン、モノクロルトリイソプロポキシチタン、トリ
クロルモノブトキシチタン、ジクロルジブトキシチタン
、トリクロルモノエトキシチタン、四塩化バナジウム、
オキシ三塩化バナジウムなどがあげられるが、四塩化チ
タンが最も好ましい。
固体生成物(■)、電子供与性化合物、ハロゲン含有遷
移金属化合物の混合の態様は、不活性ガス例えば′!4
素雰囲気下において、いかなる順序でもよいが、電子供
与性化合物と遷移金属化合物の混合物に固体生成物(1
)を添加するのが好ましい、混合は一50℃〜+50℃
、好ましくは一20℃〜+30℃である。その際、溶媒
の有無に制限はない。
固体生成物(I)、電子供与性化合物、ハロゲン含有遷
移金属化合物の混合割合は、固体生成物(I)100g
に対し、電子供与性化合物はIO〜10.000g 、
好ましくは20〜10,000g、ハロゲン含有遷移金
属化合物は10〜10.QOOg、好ましくは20〜1
,000gであって、かつ、電子供与性化合物100g
に対し、ハロゲン含有金属化合物はlO〜1.000g
、好ましくは20〜500gである0反応条件は撹拌し
ながら40℃〜300℃、好ましくは50℃〜200℃
で10分〜20時間、好ましくは10分〜10時間反応
させる。
固体生成物(I)、電子供与性化合物、ハロゲン含有遷
移金属化合物の混合、およびそれらの反応にあたって、
溶媒を用いることは必ずしも必要ではないが、均一に反
応させることが好ましいので、あらかじめ任意のまたは
すべての上記成分を溶媒に溶解または分散させておいて
良い、溶媒の使用量の合計は、ヒ記3r&分の合計量の
約10倍(重量)以下で十分である。
用いる溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン”
、デカンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水
素、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベ
ンゼンなどのハロゲン化芳香族度化水素、四塩化炭素、
クロルホルム、ジクロルエタン、トリクロルエチレン、
テトラクロルエチレン、四臭化炭素などのハロゲン化炭
化水素などがあげられる。
上記、(A工程)の反応後は、上澄液を除き、ノルマル
ヘキサン等の溶剤で洗浄した後1次の(B工程)の反応
に移る。又、(A工程)の反応後そのままスラリー状態
で、次の(B工程)の反応に移っても良い。
固体生成物(II )は、上記(A工程)、即ち、固体
生成物(■)、電子供与性化合物、およびハロゲン含有
遷移金属化合物の反応後、更に、(B工程)である電子
供与性化合物の存在下、該反応物とハロゲン非含有遷移
金属化合物との反応によって得られる。
電子供与性化合物としては、前記電子供与性化合物が用
いられるが、(A工程)の反応で使用したものと同じで
ある必要はない、又、(A工程)の反応後そのままスラ
リー状態で、次の(B工程)の反応に移る場合には、未
反応電子供与性化合物が存在しているので、新たに電子
供与性化合物を添加する必要は特にないが、所望により
、新たに電子供与性化合物を添加しても良い。
ハロゲン非含有遷移金属化合物としては、チタン、バナ
ジウムのフルコキシド、たとえば、オルトチタン酸テト
ラエチル(テトラエトキシチタン)、オルトチタン酸テ
トライソプロピル(テトライソプロポキシチタン)、オ
ルトチタン醜テトラn−ブチル(テトラn−ブトキシチ
タン)などのすルトチタン酸テトラアルキル(テトラア
ルコキシチタン)、バナジルトリエチラート、バナジル
トリイソプロピラート、バナジルトリn−ブチラードな
どのバナジルトリアルコラードなど、他にポリチタン酸
エステルを用いることができる。このものは、一般式R
O(Ti(ORh−01mRで表わすことができ、mは
2以上の整数、好ましくは2〜1O1Rはアルキル基、
アリール基、またはアラルキル基を示し、すべてのRが
同一種類の基である必要はなく、混在してもよい、Rの
炭素数は1−10が好ましいが、特に制限されるもので
はない、具体的には、ポリチタン酸メチル、ポリチタン
酸メチル、ポリチタン酸イソプロピル、ポリチタン酸n
−ブチル、ポリチタン酸n−ヘキシルなどである。上記
一般式中でフルコキシ基の一部が水酸基であってもよい
前段階の反応物である固体生成物、電子供与性化合物、
ハロゲン非含有遷移金属化合物の使用には、もとの固体
生成物(I)100gにして、電子供与性化合物はlO
〜10.OQOg 、好ましくはlO〜1.000g、
ハロゲン非含有遷移金属化合物はlO〜5.000g、
好ましくは15〜1,000gであって、かつ、電子供
与性化合物100gに対してハロゲン非含有遷移金属化
合物は10〜1,000g、好ましくは20〜500g
である。
反応条件は、撹拌しながら40℃〜300℃、好ましく
は50℃〜200℃でlO分〜20時間、好ましくはl
O分〜10時間反応させる。
反応にあたって、溶媒を用いることは必ずしも必要では
ないが、均一に反応させるために使用しても良い。
溶媒の使用量は、固体生成物(1)の約10倍(重量)
以下で十分である。
用いる溶媒としては、前記(A工程)で使用可能な溶媒
と同様な溶媒が用いられるが、(A工程)で使用した溶
媒と同一である必要はない。
上記反応後は、常法にしたがいろ別し、脂肪族炭化水素
または芳香族炭化水素等の溶媒を使い。
常温、好ましくは50℃以上にて、未反応遷移金属化合
物および電子供与性化合物が検出されなくなるまで洗浄
を繰返し、乾燥して、固体生成物(II )を得る。
固体生成物(I)に対する前述のハロゲン含有若しくは
非含有遷移金属化合物の反応順序は、いづれを先に行っ
てもよい、即ち、上記の様に(A工程)の後(B工程)
を実施してもよく、又。
(BT程)の後に(A工程)を行ってもよい。
本発明に係る製造方法の触媒は、上記固体生成物(II
 )と有機アルミニウム化合物と組合せて得られる。有
機アルミニウム化合物としては、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウムなどのトリアルキルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムモノクロリドなどのジアルキルアルミニウムモ
ノハライド、エチルアルミニウムセスキクロリドなど、
他に、モノエトキシジエチルアルミニウム、ジェトキシ
モノエチルアルミニウムなどのフルコキシアルキルアル
ミニウムナなどがある。
[発明の効果] 未発’JJの主要な効果は、従来技術に比べ、良好な押
し出し流動性および強度と伸度のバランスのとれた、フ
ラットヤーングレードに適したポリエチレンが得られる
ことである0本発明の他の主要な効果は、本発明に使用
する触媒は、多段重合においても、重合活性が極めて高
いので1反応終了後、!r1合体中の触媒の除去工程、
即ち脱灰工程をなくすことが可能であり、経済的なプロ
セスを提供することが可能である。また1本発明により
得られるポリエチレン粉末のかさ比重は0.45〜0.
47であり、粉体粒子の形状が良好なことにより、重合
器の容積当り1時間当りの生産効率が大きく、重合物粉
体の配管輸送上のトラブル発生がなく、粉体の造粒も容
易であるという特徴をもっている。
[実施例]                    
(以下、実施例によって本発明を説明する。実施例、比
較例、おい工用い、わ−い、用語。意義は   (次の
通りである。
CY:  重合体収率を示し次の式で与えられる1時間
当りの固体生成物(H)の供給湯(g/Hr) 強 BD:嵩 比 重        (中位 g/l)N
■:メルトインデックスASTN 0−1238(E)
による(中位 g/10分) 〔η〕:固有粘度を示し、テトラリン中135℃で  
伸測定した。ただし、第2段の重合部分の固有粘度〔η
〕2は次の式から計算し求めた。  (中位 dll/
g) :η〕12:第2段目までの重合体の固有粘度(サンプ
リングにより測定回) η)ド第1段目の重合体の固有粘度 (サンプリングにより測定回) 、η)2:第2段目の重合体 の固有粘度((1)式で
求める) a: 第1段目の重合器 b: 第2段目の重合器 度:得られたヤー:/ ニツイテJIS 21533−
1970に準拠して引張強度を測定した。
(中位 g/d) 度:得られたヤーンにツイテJIS 21533−19
70に準拠して伸度を測定した。
(中位 %) 実施例1 (1)固体生成物(I)の製造 水酸化マグネシウム5.0kgと三塩化アルミニウム(
無水) 12kgを、あらかじめ容縫60文の振動ミル
中で2時間室温で混合粉砕したのち内容物を容i+t3
(IQの焼成反応器に移し、 150℃で5時間反応さ
せた。その後冷却した反応物を再度振動ミルに移して微
粉砕し固体生成物(I)15kgを得た。
(2)固体生成物(rl)の製造 89100文の撹拌機付反応器に、撹拌下にトルエン2
0文、鎖状ジメチルボリシaキサン(粘度100センチ
ストークス) 10に、、四塩化チタン9.0kgを加
えて室温で混合し、ついで固体生成物(I)10kgを
加えた後80℃に昇温し3時間反応させた0次に上澄液
を除いた。残った固体生成物にトルエン20文、鎖状ジ
メチルポリシロキサン3kg(粘度 100センチスト
ークス)、およびオルトチタン酸テトラn−ブチル3k
gを加えた後、80℃にて2時間反応させた0反応終了
後、反応絽合物を線通装置で一過し、濾過残の固体生成
物をヘキサン80!lを用いて洗浄液中に未反応チタン
化合物および未反応ポリシロキサンが検出されなくなる
まで洗節と一過をくり返した。洗浄後の固体生成物はつ
いで減圧乾燥して固体生成物(■りを得た。固体生成物
(II)1g中のチタン原子の含有間は63mgであっ
た。
以りの(1)および(2)の操作は、すべて水分を含ま
ない窒素ガス雰囲気下でおこなった。以下の実施例およ
び比較例においても同様である。
(3)多段重合によるポリエチレンの製造内容積150
文の第1段重合器に、上記固体生成物(H)を1時間当
り 17011g、トリエチルアミルニウムを1時間当
り 380mg、およびヘキサンを1時間当り25文の
速度で供給し1重合器内の液レベルが80%に保てるよ
うに重合器内容物を排出しながら、 90℃において、
エチレンを1時間当り3500M1.水素を1時間当り
、 150 Ml供給しつつ、連続的に第1段重合を行
なった。この時、全圧は10Kg/crn’ (ゲージ
圧)であった。
第1段重合終了後、溶媒に懸濁した重合物を、内圧 1
 、0 K g / c rn’ (ゲージ圧)に保タ
レタ内容積50文の脱ガス槽に導き、ヘキサン中に溶解
した水素やエチレンを分離し1分離された水素やエチレ
ンは、第1段重合器へのエチレンおよび水素の供給にが
所定量に保てるように循環再利用した。
脱ガス槽から出る重合体の量は1時間当り、4.1Kg
であり、又、その一部を採取し、固有粘度(135℃の
テトラリン溶液中での測定値)を測定したところ0.7
0dJL /gであった。
脱ガス槽を出た重合物スラリーは、内容積150文の第
2段重合器に全量導入し、触媒を追加することなく、重
合器内の液レベルが80%に保てるように重合器内容物
を排出しながら、30℃において、エチレンを1時間当
り 350ONffi、および水素を1時間当り 15
Nlの速度で供給し、連続的に第2段重合を行なった。
このとき3にg/crn’ (ゲージ圧)であった・ 以上の多段重合を 120時間連続して行なったが、運
転は極めて安定しており、排出された上記重合器内容物
について触媒のキルと溶剤分離を行い、脱灰をせずに乾
燥後、ポリエチレン粉末を1時間当り 8.2Kg、計
11184Kgを得た。従って、第2段重合系での重合
体生成量は1時間当り4 、1Kgであり、第1段重合
系および第2段重合系の重合体生成:11はそれぞれ全
重合体生成量の50%であった。得られたポリエチレン
の固有粘度(135℃のテトラリン溶液中での測定値)
は 1.71dfL/gであり、第1段重合系の生成重
合体の固有粘度および生成重合体比率から計算すると、
第2段重合系で生成した重合体の固有粘度は2.72d
JL /gであった。又、メルトインデックス(Ml)
は0.8 、 i4比重(HD)は0.47であり1重
合体収率(CY)は48800であった。
(0フラツトヤ一ン評価 上記ポリエチレン粉末10Kgに、2.8−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾールを5g、およびカルシウムステア
レート10gを混合し、内径40−■の巾軸造粒機によ
り、ペレット化した。得られたポリエチレンペレットを
内径40會麿の押し出し機の先端に直径100■lの環
状ダイスを取りつけた、空冷インフレーション装置を用
いて、ダイス温度200℃、引き取り速度12曽/分に
て、厚み80ILの管状の原反を得た。この時の樹脂圧
は 155Kg/crn’、押し出し負荷は21アンペ
アで良好な押し出し流動性を示した。得られた原反を1
4層層の幅にナイフで裂き、110℃の熱板および11
5℃の加熱ロールにより、原反を一軸方向に7.5倍延
伸し、厚み20ルのヤーンを得た。得られたヤーンにつ
いて強度および伸度を測定したところ、それぞれ8.1
g/d、 28%でありバランスがとれていた。上記結
果をまとめて表に示した。
比較例1 エチレンの多段重合をすることなく、1段重合でポリエ
チレンを製造した。即ち、実施例1の(3)の第1段重
合系において、水素の1時間当りの供給量を25Nlと
し、全圧が10Kg/crn’ (ゲージ圧)になる様
に固体生成物(■りを供給した以外は同様にして重合を
行なった0重合器から脱ガス槽に抜き出された重合物ス
ラリーは第2段重合を行なうことなく、直ちに乾燥され
てメルトインデックスが0.8のポリエチレン粉末を1
時間当り、4.1Kg 、計492kg得た。1!多ら
れたポリエチレン粉末について実施例!の(4)と同様
にしてフ  ・ラットヤーン評価を行ない、結果を表に
示した。
比較例2 実施例1の(3)において、1時間当りの水素供給!、
1をSON lとし、全圧が10Kg/crn’ (ゲ
ージ圧)になる様に固体生成物(II )を供給するこ
と以外は同様にして第1段重合を、又、1時間当りの水
素供給t℃を24N文とすること以外は同様にして第2
段重合を実施して、多段重合にするポリエチレンの製造
を行なった。得られたポリエチレンについて、実施例1
の(4)と同様にしてフラットヤーン評価を行なった。
ポリエチレンの製造結果及びフラットヤーン評価結果を
表に示した。
比較例3 実施例1の(3)において、1時間当りの水素供給にを
30ON lとし、全圧がI OK g / c tn
’ (ゲージ圧)となる様に固体生成物(II)を供給
すること以外は同様にして第1段重合を、又、1時間当
りの水素供給量を 131141としたこと以外は同様
にして第2段重合を実施した。得られたポリエチレンの
製造結果及びフラットヤーン評価結果を表に示した。
比較例4 実施例1の(3)の第1段重合系において、固体生成物
(II )を1時間当り 280s+g、トリエチルア
ルミニウムを1時間8リ 58011g、エチレンを1
時間当り 490ON見、及び水素を1時間当り45O
NJl供給すること以外は同様にして第1段重合を行な
った。引き続いてエチレンをl゛時間り 2100NJ
l 。
及び水素を1時間当り、1.5NJl供給すること以外
は実施例1の(3)の第2段重合と同様にして重合を行
なった。得られたボ、リエチレンについて実施例・1の
(4)と同様にしてフラットヤーン評価を行なった。ポ
リエチレンの製造結果、及び評価結果を表に示した。
比較例5 実施例1の(2)において、鎖状ジメチルポリシロキサ
ンを用いない以外は同様にして最終の固体生成物を得た
。得られた最終の固体生成物を固体生成物(II )の
代わりに用いて、実施例1の(3)と同様にしてエチレ
ンの多段重合を実施したところ、第1段重合系の全圧が
急上昇したので固体生成物及びトリエチルアルミニウム
の供給量を約6倍に増した。その結果、全圧は10.5
Kg/crn’ (ゲージ圧)となった、引き続いて第
2段重合を実施例1の (3)と同様にして行ないポリ
エチレンを得た。120時間経過後、を合を停止トシ、
第1段及び第2段重合器を開放しとところ器壁にはポリ
マー付若がみられた。又、得られたポリエチレン中には
塊状のポリマーがみられ、不均質なものであった。ポリ
エチレンの製造結果、及びフラットヤーン評価結果を表
に示した。
実施例2 (1)固体生成物(1)の製造 酸化マグネシウム5.0Kgと三塩化アルミニウム(無
水) IIKgをあらかじめ容量801の振動ミル中で
3時間室温で混合粉砕したのち、内容物を容量601の
焼成反応器に移し、 200℃で2時間反応させた。こ
の後、冷却した反応物を再度振動ミルに移して微粉砕し
固体生成物(I)14Kgを得た。
(2)固体生成物(II )の製造 容量 100文の撹拌機付反応器に、撹拌下にトルエン
2i、テトラエトギシシラン7Kgおよび四塩化チタン
13.0Kgを加えた後80℃に昇温し、3時間反応さ
せた0次に上澄液を除かずに、テトラエトキシシラン2
Kgおよびオルトチタン酸テトラn−ブチル4Kgを加
えた後、80℃にて2時間反応させた。反応終了後、反
応混合物を濾過装置で濾過し、濾過残の固体生成物をヘ
キサン80文を用いて洗浄液中に未反応チタン化合物が
検出されなくなるまで洗浄と濾過をくり返した。洗浄後
の固体生成−物はついで減圧乾燥して固体生成物(■)
を得た。固体生成物(II)1g中のチタン原子の含有
酸は551gであった。
(3)第1段重合器に全圧が10Kg/cm″(ゲージ
圧)になる様なII」の上記(2)で得た固体生成物(
11)を・供給すること以外は実施例1の(3)と同様
にしてエチレンの多段重合を行ない、ポリエチレンを得
た。
(4)l−記(3)で得られたポリエチレンを用い、以
下は実施例1の(0と同様にしてフラットヤーン評価を
行なった。ポリエチレンの製造結果、及びフラットヤー
ン評価結果を表に示した。
実施例3 (1)j々体生成物(1)の製造 ヒドロマグネサイト (3MgCOi・ Mg (OH
)z・3H20) 8.0Kgと三塩化鉄(無水)  
9.0Kgをあらかじめ容量80文の振動ミル中で2時
間室温で混合粉砕したのち、内容物を6晴80文の焼成
反応器に移し、300℃で1時間反応させた。
その後冷却した反応物を再度振動ミルに移して微粉砕し
固体生成物(1)13Kgを得た。
(2)固体生成物(■)の製造 容量200iLの撹拌機付反応器に2撹拌下にトルエン
20見、アニソール7に、およびポリチタン酸n−ブチ
ル(3埴体)4Kgを加えて室温で混合し、ひきつづき
上記固体生成物(I ) 10Kgを加えた後80℃に
昇温し、3時間反応させた。
次に上澄液を除かずに(即ち、未反応アニソールが存在
している状態で)四塩化チタン10Kgを加え80℃に
て1時間反応させた。
反応終了後反応混合物を一過装置で一過し、辿過残の固
体生成物をヘキサンeoiを用いて洗浄液中に未反応チ
タン化合物が検出されなくなるまで洗浄と濾過をくりか
えした。洗浄後の固体生成物はついで減圧乾燥して固体
生成物(II )を得た。
固体生成物(II)1g中のチタン原子の含有量は32
mgであった。
(3)第1段重合器に全圧が10Kg/ctn’ (ゲ
ージ圧)になる様な量の上記 (2)で得た固体生成物
(II)、エチレンを1時間当り、3900M1 、及
び水素を1時間当り14ON文供給すること以外は実施
例1の(3)と同様にして第1段屯合を行なった。
引き続いて、エチレンを1時間当り、3100NJl、
及び水素を1時間当り、 14N文供給して第2段重合
を行ないポリエチレンを得た。
(0上記(3)で得られたポリエチレンを用い、以下は
実施例1の(4)と同様にしてフラットヤーン評価を行
なった。結果を表に示した。
実施例4 (1)固体生成物(I)の製造 ヒドロタルサイト(Mgs A 12 (OH)s C
Ch・ 4H20)6にgと三塩化アルミニウム(無水
)9にgを容晴60皇の振動ミル中で2時ml混合、粉
砕した後、内容物を容Bootの焼成反応器に移し12
0℃で4時間反応させた。冷却後冷却した反応物を再度
振動ミルに移して微粉砕し、固体生成物(I)14Kg
を得た。
(2)実施例1の (2)において、−上記固体生成物
(りを用いて、ジメチルポリシロ午サンの代りにオクタ
エチルシクロテトラシロキサンIQKg (粘度10セ
ンチストークス)を2回、計20Kgを用い、オルトチ
タン酸テトラn−ブチルの代りにバナジルトリプチラー
ト3Kgを用いること以外は、同様にして固体生成物(
II )の調整をした。
(3)第1段重合器に全圧がl0Kg/cば(ゲージ圧
)になる様な量の上記(2)で得た固体生成物(II)
、エチレンを1時間当り 3100Nl、及び水素を1
時間当り145N見供給すること以外は実施例1の (
3)と同様にして第1段重合を行なった。引き続いて、
エチレンを1時間当り、390ON1 、及び水素を1
時間当り18fL供給して第2段重合を行ない、ポリエ
チレンを得た。
(4)上記(3)で得られたポリエチレンを用い、以下
は実施例1の(4)と同様にしてフラットヤーン評価を
行なった。結果を表に示した。
実施例5 実施例1の(3)において、1時間当りの水素供給量を
12ON文とし、又、プロピレン1.5%(6槍%)を
含むエチレンを供給し、全圧が10Kg/crn’(ゲ
ージ圧)になる様に固体生成物(■)を供給すること以
外は同様にして第1段重合を行なった。引き続いて、1
時間当りの水素供給量を14Nfi、及びプロピレン1
.5%(官職%)を含むエチレンを供給して第2段重合
を実施して、多段東金によるエチレン−プロピレン共重
合体の製造を行なった。得られたポリマーについて実m
Nlの (4)と同様にしてフラットヤーン評価を行な
った。ポリマーの製造結果及び評価結果を表に示した。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の詳細な説明するフローシートである。 以  上 特工↑出願人 チッソ株式会社 代理人 弁理士 佐々井 彌太部 同     上   野  中  克  彦手続補正書 昭和62年8月1十日 特許庁長官 小川邦夫 殿     ウで11.1G件
の表示 □ 昭和62年特許願第157.278号 2、発明の名称 多段重合によるポリエチレンの製造方法3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 代表者 野木貞雄 4、代理人 5、補正命令の日付 6、補正により増加する発明の数 な   し 7、補正の対象 明細書の特許請求の範囲ならびに発明の詳細な説明の各
欄。 8、補正の内容 A、特許請求の範囲の全文を別紙のように訂正する。 B0発明の詳細な説明をつぎのように訂正する。 (1)第1O頁7行目の「溶媒中、」のつぎにr重合器
気相部の」を挿入する。 (2)同頁8行目の「!/!〜115で」を「が1/1
〜115となる様に」に訂正する。 (3)同頁17行目の「重合物に」のつぎに「重合器気
相部の」を挿入する。 (4)同頁8行目のr 110.05〜!/1でJを「
が110.05〜l/1 となる様に」に訂正する。 (5)第!2頁8行目の「なる様に」のつぎに[重合器
気相部の」を挿入する。 (6)同頁同行目の「モル比を」を1モル比が」に訂正
する。 (7)同頁9行目の1モル比で」を1モル比となるよう
にエチレン及び水素を」に訂正する。 (8)第13頁19行目の「供給し、」のつぎに「重合
器気相部の」を挿入する。 (9)第!5頁19行目の「固体生成物(■)」のつぎ
に「と」を挿入する。 (10)第27頁最終行の「すなどがある、」をrなど
がある。」に訂正する。 (11)第32頁18行目のr90℃において、」のつ
ぎに「重合器気相部のエチレン/水素モル比が1/1.
5となる様に」を挿入する。 (12)第33頁14行目の「いて、」のつぎに「重合
器。 気相部のエチレン/水素モル比が110.09となる様
に」を挿入する。 9、添付古類 別 紙(特許請求の範囲の全文)  1連凧  上 A 別 紙(特許請求の範囲の全文) (1)チーグラー型触媒を用いて溶媒および水素の存在
下、複数個の重合器を使い第1段利合系で低粘度側重合
体を、第2段重合系で高粘度側重合体をつくる連続多段
重合によるポリエチレンの製造方法において、 1)3価ハロゲン化物に2価金属の水酸化物、酸化物、
炭酸化物、これらを含む複塩、または2価金属化合物の
水和物を反応させて得られる固体生成物(I)に、 (A工程)電子供与性化合物の存在下において、ハロゲ
ンを含有する第4a族または第5a族の遷移金属化合物
(以下ハロゲン含有遷移金属化合物という)を反応させ
る工程(以下A −[程という)および。 (B工程)電子供与性化合物の存在下において、ハロゲ
ンを含有しない第4a族または第5a族の遷移金属化合
物(以下ハロゲン非含有遷移金属化合物という)を反応
させる工程(以ドB−[程という) の2工程を経て得られる固体生成物(■)と有機アルミ
ニウム化合物とを組み合せて得られる触媒の存在下、飽
和炭化水素溶媒中、l立1j札崖9エチレン/水素モル
比7< 1/1〜115 L!Eるようにエチレン及び
水素を供給し、温度50〜120℃、圧力1〜50kg
/crn’でエチレンの重合を行ない、生成する重合体
の固有粘度(135℃のテトラリン溶液中での測定値)
を0665〜0.80dl/gとし、全m合量の40〜
60%を重合せしめて、第1段重合を行ない、 2)第1段重合終了後は、溶媒中に懸濁した重合物を第
1段重合系よりも低い圧力帯域に導き、未反応の水素の
少なくとも一部分を該重合系外に抜き出し、ついで該懸
濁した重合物に1iL3n工チレン/水素モル比7<1
10.05〜1/1 jなるようにエチレン及び水素を
供給し、温度40〜100℃、圧力1〜50kg/am
’でエチレンの重合を行ない、生成する重合体の固有粘
度(135℃のテトラリン溶液中での測定値)を2.0
〜3.5dl/gとし、全重合量の60〜40%を重合
せしめて、第2段重合を行ない、 全重合体のメルトインデックス(Ml)が0.2〜2.
0であるポリエチレンを得ることを特徴とする多段重合
によるポリエチレンの製造方法。 (2)電子供与性化合物として、ポリシロキサンを用い
る特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方法。 (3)電子供与性化合物として、一般式鴫5i(OR”
 )4−m (式中R1はC1〜C20までの炭化水素
基、水素原子またはハロゲン原子であり、R2はC1〜
C20までの炭化水素基であり、またO≦m < 4で
ある。)で表わされるアルコキシ基含有有機ケイ素化合
物を用いる特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方法
。 (0電子供与性化合物として、エーテル、エステル、ア
ルデヒド、ケトン若しくはカルボン酸から選ばれた1種
または2種以上の酸素含有有機化合物を用いる特許請求
の範囲第(1)項に記載の製造方法。 (5)ハロゲン含有遷移金属化合物として、チタンまた
はバナジウムのハライド、オキシハライド、アルコキシ
ハライド若しくはアルコキシハライドを用いる特許請求
の範囲第(1)項に記載の製造方法。 (6)ハロゲン非含有遷移金属化合物として、チタン若
しくはバナジウムのフルコキシドを用いる特許請求の範
囲第(1) ’tiiに記載の製造方法。 (7)ハロゲン非含有遷移金属化合物として、ポリチタ
ン酸エステルを用いる特許請求の範囲第(1)項に記載
の製造方法。 (8)固体生成物(II )として、固体生成物CI)
に、(A工程)の反応を行なわせた後、続いて(Bl程
)の反応を経て得られる固体生成物を用いる特許請求の
範囲第(1)項に記載の製造方法。 (9)固体生成物(II )として、固体生成物(I)
に、(B工程)の反応を行なわせた後、続いて(A1程
)の反応を経て得られる固体生成物を用いる特許請求の
範囲第(1)項に記載の製造方法。 (10)少Q)のα−オレフィンを第1段重合系および
/または第2段重合系に供給して、エチレンとの共重合
を行なわせる特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方
法。 (1り第1段重合終了後、該重合系外に抜き出された未
反応の水素の少なくとも一部分を第1段重合系に戻し循
環再使用する特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方
法。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チーグラー型触媒を用いて溶媒および水素の存在
    下、複数個の重合器を使い第1段重合系で低粘度側重合
    体を、第2段重合系で高粘度側重合体をつくる連続多段
    重合によるポリエチレンの製造方法において、 1)3価ハロゲン化物に2価金属の水酸化物、酸化物、
    炭酸化物、これらを含む複塩、または2価金属化合物の
    水和物を反応させて得られる固体生成物( I )に、 (A工程)電子供与性化合物の存在下において、ハロゲ
    ンを含有する第4a族または第5a族の遷移金属化合物
    (以下ハロゲン含有遷移金属化合物という)を反応させ
    る工程(以下A工程という)および、 (B工程)電子供与性化合物の存在下において、ハロゲ
    ンを含有しない第4a族または第5a族の遷移金属化合
    物(以下ハロゲン非含有遷移金属化合物という)を反応
    させる工程(以下B工程という) の2工程を経て得られる固体生成物(II)と有機アルミ
    ニウム化合物とを組み合せて得られる触媒の存在下、飽
    和炭化水素溶媒中、エチレン/水素モル比1/1〜1/
    5でエチレン及び水素を供給し、温度50〜120℃、
    圧力1〜50kg/cm^2でエチレンの重合を行ない
    、生成する重合体の固有粘度(135℃のテトラリン溶
    液中での測定値)を0.65〜0.80dl/gとし、
    全重合量の40〜60%を重合せしめて、第1段重合を
    行ない、2)第1段重合終了後は、溶媒中に懸濁した重
    合物を第1段重合系よりも低い圧力帯域に導き、未反応
    の水素の少なくとも一部分を該重合系外に抜き出し、つ
    いで該懸濁した重合物にエチレン/水素モル比1/0.
    05〜1/1でエチレン及び水素を供給し、温度40〜
    100℃、圧力1〜50kg/cm^2でエチレンの重
    合を行ない、生成する重合体の固有粘度(135℃のテ
    トラリン溶液中での測定値)を2.0〜3.5dl/g
    とし、全重合量の80〜40%を重合せしめて、第2段
    重合を行ない、 全重合体のメルトインデックス(MI)が0.2〜2.
    0であるポリエチレンを得ることを特徴とする多段重合
    によるポリエチレンの製造方法。
  2. (2)電子供与性化合物として、ポリシロキサンを用い
    る特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方法。
  3. (3)電子供与性化合物として、一般式R^1_mSi
    (OR^2)_4_−_m(式中R^1はC_1〜C_
    2_0までの炭化水素基、水素原子またはハロゲン原子
    であり、R^2はC_1〜C_2_0までの炭化水素基
    であり、また0≦m<4である。)で表わされるアルコ
    キシ基含有有機ケイ素化合物を用いる特許請求の範囲第
    (1)項に記載の製造方法。
  4. (4)電子供与性化合物として、エーテル、エステル、
    アルデヒド、ケトン若しくはカルボン酸から選ばれた1
    種または2種以上の酸素含有有機化合物を用いる特許請
    求の範囲第(1)項に記載の製造方法。
  5. (5)ハロゲン含有遷移金属化合物として、チタンまた
    はバナジウムのハライド、オキシハライド、アルコキシ
    ハライド若しくはアセトキシハライドを用いる特許請求
    の範囲第(1)項に記載の製造方法。
  6. (6)ハロゲン非含有遷移金属化合物として、チタン若
    しくはバナジウムのアルコキシドを用いる特許請求の範
    囲第(1)項に記載の製造方法。
  7. (7)ハロゲン非含有遷移金属化合物として、ポリチタ
    ン酸エステルを用いる特許請求の範囲第(1)項に記載
    の製造方法。
  8. (8)固体生成物(II)として、固体生成物( I )に
    、(A工程)の反応を行なわせた後、続いて(B工程)
    の反応を経て得られる固体生成物を用いる特許請求の範
    囲第(1)項に記載の製造方法。
  9. (9)固体生成物(II)として、固体生成物( I )に
    、(B工程)の反応を行なわせた後、続いて(A工程)
    の反応を経て得られる固体生成物を用いる特許請求の範
    囲第(1)項に記載の製造方法。
  10. (10)少量のα−オレフィンを第1段重合系および/
    または第2段重合系に供給して、エチレンとの共重合を
    行なわせる特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方法
  11. (11)第1段重合終了後、該重合系外に抜き出された
    未反応の水素の少なくとも一部分を第1段重合系に戻し
    循環再使用する特許請求の範囲第(1)項に記載の製造
    方法。
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