JPH0116704Y2 - - Google Patents

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JPH0116704Y2
JPH0116704Y2 JP4047085U JP4047085U JPH0116704Y2 JP H0116704 Y2 JPH0116704 Y2 JP H0116704Y2 JP 4047085 U JP4047085 U JP 4047085U JP 4047085 U JP4047085 U JP 4047085U JP H0116704 Y2 JPH0116704 Y2 JP H0116704Y2
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roof
panel
center pillar
side rail
welded
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【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、ルーフサイドレールのアウタパネ
ルを兼ねた副ルーフパネルの内側縁部を段落ちさ
せ、この部に主ルーフパネルの側縁部に設けた段
落ち部を重合溶接して構成されるルーフ構造を備
える車体において、そのセンタピラーの上部の強
度を上げることができる車体構造に関する。
【従来の技術】 最近、車体の空気抗力係数を低減するための、
いわゆる車体のフラツシユサーフイス化の一環と
して、たとえば実開昭59−163567号公報に示され
るルーフ構造をもつ車体構造が採用されつつあ
る。一般的な車体のルーフ付近の構造は、ルーフ
サイドレールの外縁に対してルーフの全幅を構成
するルーフパネルの両側端縁をルーフドリツプチ
ヤンネルの基部とともに溶接するという構造とな
つているのに対し、上記公報に示されている車体
構造のルーフ付近の構造は、上記一般的なルーフ
構造でのルーフサイドレールのアウタパネルに相
当する部材を副ルーフパネルとしてルーフの側方
に露出させ、この副ルーフパネルの段落ちさせた
内端縁部に車幅中央に位置する主ルーフパネルの
両側縁部の段落ち部を重ね合わせ、これらの主・
副両ルーフパネルの段落ち部同志をスポツト溶接
している。このようにすると、一枚のパネルを打
抜きプレス成形することにより、副ルーフパネ
ル、フロント、センタ、リヤの各ピラーのアウタ
およびボトムサイドシルのアウタが一体的に連続
したサイドパネルをうることができるので、車体
構造の簡略化、ないし溶接工数の低減を図ること
ができる。
【考案が解決しようとする問題点】
ところで、上記の車体のセンタピラー上部に注
目すると、このセンタピラーは、前後に走る閉断
面構造のルーフサイドレールの下部を支える形と
なつており、ルーフにかかる下向きの荷重を支持
する構造としてはいまだ十分なものとは言えなか
つた。これは、閉断面箱構造のルーフサイドレー
ルは、ねじり、または曲げに対する剛性は非常に
高いが、その一部を側部から押す力に対する保形
力はそれほど大きくないから、かりにルーフサイ
ドレールに下向きの大きな荷重がかかると、ルー
フサイドレール自体がセンタピラーで支持される
部分で上下に潰れてしまうからである。 このようなことを予防するためには、ルーフサ
イドレールを構成する、サイドパネル自体の板厚
およびルーフサイドレールのインナパネルの板厚
を上げる、あるいは、ルーフサイドレールにおけ
るセンタピラーに支持される部分にリインホース
を設ける、などの対策が考えられるが、前者は車
体重量の大幅な増加を招き、後者は部材点数およ
び溶接工数の増加を招くため、にわかに採用しが
たい。 この考案は、以上の事情のもとで考え出された
もので、上記した車体構造において、部材点数の
増加および溶接工数の増加を招くことなく、セン
タピラーのルーフの支持強度を大幅に上げること
ができるセンタピラー上部の車体構造を提供する
ことをその課題とする。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、本考案の構造で
は、次の技術的手段を採用した。 すなわち、上側縁部に主ルーフパネルの側縁部
が溶接され、かつルーフ側部の副ルーフを構成す
る副ルーフパネルと、この副ルーフパネルに対し
て一体的に下方に延びるセンタピラーアウタパネ
ルと、上記副ルーフパネルに対して上縁同志およ
び下縁同志が溶接されてルーフサイドレールを構
成するサイドレールインナパネルと、上記センタ
ピラーアウタパネルに対して前後両縁同志が溶接
されて閉断面のセンタピラーを構成するセンタピ
ラーインナパネルを備える車体において、上記セ
ンタピラーインナパネルの上部を上記ルーフサイ
ドレールの内部を貫通して上方に延長し、かつこ
の上端部を、上記主ルーフパネルの側縁部と副ル
ーフパネルの上縁部およびサイドレールインナパ
ネルの上縁とともに重合溶接している。
【作用および効果】 従来、センタピラーインナパネルは、ルーフサ
イドレールの内面に溶接するなどして連結されて
いたため、このセンタピラーインナパネルは、ル
ーフを直接的に支持するのではなく、ルーフサイ
ドレールを介してルーフを間接的に支持するよう
な構造となつていた。これに対して本考案の構造
では、センタピラーインナパネルの上部はルーフ
サイドレールの内部を貫通して主・副両ルーフパ
ネルの溶接部にまで延ばされ、かつこれに溶接さ
れている。したがつてこのセンタピラーインナパ
ネルは、ルーフにかかる荷重を直接的に支持する
ので、荷重によつてルーフサイドレール自体が部
分的に潰れるといつた事態は起こり得ない。そし
て副ルーフパネルと一体的なセンタピラーアウタ
パネルとあいまつて、本考案の構造でのセンタピ
ラーの荷重支承力は従来に比して大幅に強化され
る。 しかも、本考案では、センタピラーインナパネ
ルの上部を延長するので、部材点数は増加しな
い。また、センタピラーインナパネルの上部は、
主・副両ルーフパネルの重合溶接部に同時に重ね
溶接されるので、溶接箇所の増加、あるいは溶接
工数の複雑化は起こりえない。
【実施例の説明】
以下、本考案のセンタピラー上部の車体構造の
実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。 第1図は本考案の構造が採用される車体構造を
備える自動車の全体斜視図、第2図は第1図に示
す自動車のセンタピラー部近傍のルーフサイドレ
ールを切断して見せる拡大断面斜視図、第3図は
上記自動車のセンタピラー部を縦断して見せる拡
大断面斜視図、第4図はピラーの横断面図であ
る。 センタピラー1ないしルーフ2の外面は、ルー
フ2の側部を構成する副ルーフパネル3と、セン
タピラーアウタパネル4とが一体的に成形された
サイドパネル5の副ルーフパネル2の上縁部2a
に、ルーフ中央部を構成する主ルーフパネル6の
両側縁部6aを溶接して構成される。 副ルーフパネル3は、第2図または第3図に表
れているように、ピラー1と平行な下縁部3bな
いし斜状側面部から内方に湾曲しながら上方にの
びてほぼ水平状の上縁部3aに至つており、この
上縁部3aは、一般面から若干段落ちさせられて
いる。一方、ルーフ2の中央部を構成する主ルー
フパネル6の両側縁部6aも一般面から若干段落
ちさせられており、この主ルーフパネル6の側縁
部6aが副ルーフパネル3の上縁部3a上に重ね
てスポツト溶接されて、ルーフ2が完成する。こ
のように主・副両ルーフパネルの段落ちさせた縁
部3a,6aが重合溶接されることにより、この
重合溶接部11は、ルーフ上に前後方向に形成さ
れる凹溝7内に位置することになるので、溶接打
痕8は見えにくくなる。そしてこの溶接打痕8
は、上記凹溝4にモール9を付設することにより
さらに覆い隠される。 さらに、第2図から分かるように、副ルーフパ
ネル3の内側には、外側を凹ませたサイドレール
インナパネル10が、その上縁10aが上記重合
溶接部11に、下縁10bが副ルーフパネル3の
下縁3bにそれぞれ重合溶接されることにより、
配置される。したがつてこのサイドレールインナ
パネル10は、副ルーフパネル3と協働して閉断
面構造のルーフサイドレール13を構成する。 一方、本考案におけるセンタピラーインナパネ
ル12は、第4図に示すようにセンタピラーアウ
タパネル4の前後両縁部4a,4bの内面に重合
溶接されて閉断面構造のセンタピラー1を形成す
る下部12bと、第2図および第3図に示すよう
に上記ルーフサイドレール13の内部を貫通して
上方に延びる上部12aとを備える。この上部1
2aの幅は、ピラー1の前後幅より若干拡張され
て全体としてT字状となつている。そしてこのセ
ンタピラーインナパネル12の上部12aは、こ
の上部12aと下部12bの境界部においてサイ
ドレールインナパネル10の下縁10bと副ルー
フパネル3の下縁3bとの間に挟まれるようにし
て溶接され、かつ、上端12a′は上記両ルーフパ
ネル3,6の重合溶接部11において、副ルーフ
パネル3の上縁3aとサイドレールインナパネル
10の上縁10aとの間に挟まれるようにして重
ね溶接されている。そしてこのようにルーフサイ
ドレール13を上下に突つ張るように位置するセ
ンタピラーインナパネル12の上部12aには、
座屈強度を高めるために、上下方向に延びるリブ
14を形成しておくとなお良い。 上記のように、本考案のセンタピラー上部の車
体構造では、ルーフサイドレール13内でこのル
ーフサイドレール13を上下に突つ張るように位
置するようにセンタピラーインナパネル12の上
部延長部が設けられているので、ルーフにかかる
荷重がこのセンタピラーインナパネル12を介し
てセンタピラーに直接的に支承される。これによ
り、ルーフサイドレールを介して間接的にセンタ
ピラーに荷重を支持させる従来の構造に比べて、
センタピラーの荷重支承能力が顕著に向上する。
しかも、上記センタピラーインナパネル12の上
部12aは、従来から存在する溶接箇所をうまく
利用して溶接固定されるので、溶接打点が増える
など、溶接工程の複雑化を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のセンタピラー上部の車体構造
が採用される自動車の全体斜視図、第2図は第1
図の−線に沿う拡大断面図、第3図は第2図
の−線に沿う断面図、第4図は第2図の−
線に沿う断面図である。 1……センタピラー、2……ルーフ、3……副
ルーフパネル、3a……(副ルーフパネルの)上
縁部、3b……(副ルーフパネルの)下縁部、4
……センタピラーアウタパネル、6……主ルーフ
パネル、6a……(主ルーフパネルの)側縁部、
10……サイドレールインナパネル、10a……
(サイドレールインナパネルの)上縁部、10b
……(サイドレールインナパネルの)下縁部、1
2……センタピラーインナパネル、12a′……
(センタピラーインナパネルの)上端、13……
ルーフサイドレール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上側縁部に主ルーフパネルの側縁部が溶接さ
    れ、かつルーフ側部の副ルーフを構成する副ルー
    フパネルと、この副ルーフパネルに対して一体的
    に下方に延びるセンタピラーアウタパネルと、上
    記副ルーフパネルに対して上縁同志および下縁同
    志が溶接されてルーフサイドレールを構成するサ
    イドレールインナパネルと、上記センタピラーア
    ウタパネルに対して前後両縁同志が溶接されて閉
    断面のセンタピラーを構成するセンタピラーイン
    ナパネルを備える車体において、上記センタピラ
    ーインナパネルの上部を上記ルーフサイドレール
    の内部を貫通して上方に延長し、かつこの上端部
    を、上記主ルーフパネルの側縁部と副ルーフパネ
    ルの上縁部およびサイドレールインナパネルの上
    縁とともに重合溶接したことを特徴とする、セン
    タピラー上部の車体構造。
JP4047085U 1985-03-19 1985-03-19 Expired JPH0116704Y2 (ja)

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JP4047085U JPH0116704Y2 (ja) 1985-03-19 1985-03-19

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JPS61154161U JPS61154161U (ja) 1986-09-24
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