JPH01163595A - 耐火断熱ライニング施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は例えば工業窯炉、建築物の耐火壁等に適用する
不定形耐火物とセラミックファイバーによる耐火断熱ラ
イニング施工方法に関するものである。

［従来の技術］ 近年工業窯炉、例えば加熱炉、焼鈍炉ては、少量多種の
製品構成や生産量の変動にともなうパッチ操業の要請に
対処すべくライニングの低熱慣性化を図フている。その
ため、軽量、低熱伝導率即ち低熱容量のセラミックファ
イバーの活用か進められている。なかでも、繊維方向の
組みあわせを利用したベニアリンク工法か最も信頼性の
ある方法として多用されている。（参考文献：特開昭５
２このベニアリング工法においては第６図に示すように
、鉄皮１に不定形耐火物２を施工し、乾燥・加熱の後に
一旦冷却して、その上にセラミックファイバー４を接着
モルタル３を介して接着するようになっている。

接着モルタルによりセラミックファイバーを接着する不
定形耐火物２は予め焼結したものてあり、強固に固化し
その表面は緻密で平滑になっている。

このため接着モルタル３とのなじみか悪く、また表面の
付着物、汚れなどの両者間の密な接触を阻害する要因も
多い。

更に接着モルタルと不定形耐火物間の膨張吸収挙動の不
一致、強度の違いなどから剥離を起し易く、その寿命は
１〜１．５年程度と短命である。

又、不定形耐火物に接着モルタルを塗布する場合、接着
モルタル中の水分か不定形耐火物中に短時間に吸収され
てしまい、塗布の途中てずれたりはかれたりした場合は
再接着し難い等塗布の作業性の点でも問題が残されてい
る。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、上記従来のベニアリング工法の問題点を解消
して、長期に亘って耐用性を安定的に維持できる不定形
耐火物とセラミックファイバーによる耐火断熱ライニン
グ工法を提供するものである。

［問題点を解決するだめの手段コ 本発明の第１の発明は、施工直後でウェットな状態にあ
る不定形耐火物に、これに内張りするセラミックファイ
バーの先端部を直接植込み、該不定形耐火物を固化する
ことを特徴とする不定形耐火物とセラミックファイバー
による耐火断熱ライニング施工方法てあり、又第２の発
明は、施工直後てウェットな状態にある不定形耐火物に
接着モルタルを塗布し、この接着モルタルに内張りする
セラミックファイバーの先端部を植込み、不定形耐火物
と接着モルタルを固化することを特徴とする耐火断熱ラ
イニング施工方法である。

即ち本発明は、下地となる不定形耐火物がウェットな状
態てセラミックファイバーを直接植込み、あるいは接着
モルタルを介して接着し、不定形耐火物あるいは不定形
耐火物と接着モルタルの乾燥加熱時に生ずる強固な結合
力（接着力）を利用して、該不定形耐火物にセラミック
ファイバーを強固に一体化させ、耐用性の高い耐火断熱
ライニングを得るものである。

本発明において、セラミックファイバーを不定形耐火物
に植込み接着する場合において、例えばキャスタフルの
ような施工水分か多い不定形耐火物を用いる場合は直接
植込むのか好ましく、又プラスチック質のような施工水
分の少ない不定形耐火物を用いる場合は接着モルタルを
介して接着するのが好ましい。

本発明においてはこのようなベニアリング施工を不定形
耐火物の施工と同時に行なうのて、炉壁を分割してプレ
ハブ方式で施工でき、この場合のベニアリング施工は炉
外の理想的条件下で行なえるので施工性も良く、不定形
耐火物とセラミックファイバーとを効率的に確実にかつ
強固に一体化することがてきる。

したかって、結果として、このように強固に一体化され
た不定形耐火物とセラミックファイバーによる耐火断熱
ライニングを用いることにより、炉の寿命を大巾に向上
することができる。

以下に本発明をその実施例に基づいて説明する。

第１図−ａ及び第１図−すは鋼片加熱炉の炉壁を分割し
てプレハブ方式で施工する場合の１ブロツクを示すもの
である。

■は炉殻を形成する分割された鉄皮、２′は鉄皮１の炉
内側に型枠（図示省略）を用いて施工され固化後型枠を
外した状態の不定形耐火物であり、この固化した不定形
耐火物２′の表層部にはセラミックファイバー４の先端
部が植込まれている。

このセラミックファイバー４は、泥状の不定形耐火物を
型枠内に施工した直後のウェットな状態において、その
表層に直接植込まれたものであり、不定形耐火物が固化
する過程でその結合力によって強固に接着し一体化して
いる。

又、第２図−ａおよび第２図−ｂは、第１図の場合と同
様、鋼片加熱炉の炉壁を分割してプレハブ方式で施工す
る場合の１ブロツクを示すものである。

■は炉殻を形成する鉄皮、２′は鉄皮の炉内側に型枠（
図示省略）を用いて施工され固化後型枠を外した状態の
不定形耐火物であり、この固化した不定形耐火物の表層
には接着モルタル３が接着固化しており、この固化され
た接着モルタル３にはセラミックファイバー４の先端部
か強固に接着されている。

接着モルタル３は、泥状の不定形耐火物を型枠内に施工
した直後のウェットな状態において、泥状の状態で不定
形耐火物２′に塗布され不定形耐火物と共に一体的に固
化したものであり、又セラミックファイバーは前記接着
モルタル塗布時に接着モルタルに植込まれ接着モルタル
の固化に際して、その結合力によって強固に一体化した
ものである。したかって、不定形耐火物と接着モルタル
とセラミックファイバーは強固に一体化している。

［作用および実施例］ つぎに本発明を実施例について第３図〜第５図で説明す
る。

施工実施例１ 第３図はプレハブ方式による鋼片の加熱炉天井部の耐火
断熱ライニングの施工例を示す図である。第４図−ａの
ように分割された鉄皮１に枠６−を取り付は型枠を形成
し、つぎにこれを第４図−すのごとく天地逆転し、アン
カーフリック５をセットした後、泥状にした不定形耐火
物２′を鉄皮ｌと枠６からなる型枠内に流し込む。この
場合、バイブレータ−を用い、不定形耐火物２′を型枠
内に密に充填する。この不定形耐火物２′に内張りする
セラミックファイバー４は、第４図−〇のように把手付
きの押え板（例えば木製の板）７に貼着しておき、該押
え板７により、セラミックファイバー４の自由端を型枠
内に充填されたウェットな状態の不定形耐火物２′表面
に圧着し、十分になしませる。

この場合圧着力は特別必要とせず、人力で軽く押し付け
るたけて十分である。

なじみのための時間は、不定形耐火物が泥状であれば、
２〜３分程度で十分である。

この状態で養生・乾燥し、型枠を外し、押え板７を付け
たまま炉内に持ち込んて鉄皮１部を接続して天井部を形
成した。

天井部全体の施工が終了した後、炉内を加熱し、操業温
度まで昇温した。そして加熱をとめて冷却してから、ヘ
ニアリンタの一部を引張ってはかした結果、セラミック
ファイバーの根元付近から切れ、植込まれたセラミック
と不定形耐火物とは強固に接着一体化されていた。

比較のため、この部分を手入れして平坦化した後、従来
法によるベニアリング施工を実施した。

加熱炉操業を開始して１年経過後炉内を点検した結果、
従来法による施工部分は約３０％の脱落が発生しており
、更に約１５％の浮上りが生していた。

これに対して本発明の実施例における施工部分ては、全
く脱落も浮上りもなく健全な状態を維持していた。

施工実施例２ 第５図は熱処理炉側壁での施工例である。この側壁のラ
イニングの下地をプラスチック耐火物２″とした場合の
ものであり、押え板７にセラミックファイバー４を張り
伺け、その先端部に接着モルタル３を塗布して、炉壁に
施工後、乾燥前のプラスチック耐火物２″の壁面に圧着
することにより接着した。各ブロック間の目地部は予め
若干圧縮をかけセラミックファイバーの反発力を利用し
て、相互に補填しあった。間隙の大きい部分は接着モル
タルで埋めた。養生後加熱乾燥し、冷却ののち一部を引
っ張って剥がしたところ、ファイバーの根元から切れた
。これにより、下地プラスチック耐火物と接着モルタル
、接着モルタルとファイバーそれぞれの接着は充分かつ
確実であることが確認された。この部分の表面を手入れ
したのち、従来法によるベニアリング施工を実施した。

２年経過後点検した結果、従来法による部分は約１５％
程度脱落し、かつ浮上りか１５％程度発生していた。こ
れに対して、本発明による箇所は全く脱落も浮上りも見
られなかった。

［発明の効果］ 以上説明したごとく本発明のベニアリング工法によれば
、泥状相同志の接着であるから接着界面部のなじみがよ
く、従来法のような接着不良は起こらないのて、セラミ
ックファイバーの断熱・遮熱効果を無手入れて長時間持
続することかできるようになった。この結果、加熱炉の
省エネルギー性や高速昇降温性などの機能向上により、
多大なコストタウンを図ることかできた。

【図面の簡単な説明】

第１図−ａは本発明により施工されたブロックの断面説
明図、 第１図−ｂは第１図−ａの部分（○印内）拡大図、 第２図−ａは本発明により施工されたブロックの他の例
を示す断面説明図、 第２図−すは第２図−ａの部分（○印内）拡大図、 第３図は本発明により施工されたブロックにより築造さ
れた加熱炉の炉壁断面説明図、第４図−ａは各ブロック
の製造例を示す平面説明図、 第４図−ｂは第４図−ａのＡ−Ａ’矢視断面説明図、 第５図は本発明を熱処理炉側壁に適用する場合の施工例
を示す断面説明図、 第６図−ａは従来のセラミックファイバー施工例を示す
側断面説明図、 第６図−すは第６図−ａの部分（○印内）拡大図である
。 １：鉄皮、２：不定形耐火物、２′　：不定形耐火物、
２″ニブラスチツク耐火物、３：接着モルタル、４：セ
ラミックファイバー、５・アンカーブリック、６：枠、
７：押え板。 第１　図−〇　　　　　第１　図−す 第２図−〇　　　　　第２図−ｂ 第３図 第４　図−〇　　第４図−ｂ　　第４図−〇手続補正帯
（方式） 昭和６３年４月２０日

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）施工直後のウェットな状態にある不定形耐火物に
   内張りするセラミックファイバーの先端部を直接植込み
   該不定形耐火物を固化することを特徴とする、不定形耐
   火物とセラミックファイバーによる耐火断熱ライニング
   施工方法。
2. （２）施工直後のウェットな状態にある不定形耐火物に
   接着モルタルを塗布し、これに内張りするセラミックフ
   ァイバーの先端部を植込み該不定形耐火物と接着モルタ
   ルを固化することを特徴とする、不定形耐火物とセラミ
   ックファイバーによる耐火断熱ライニング施工方法。