JPH01162754A - 電子電気機器導電部品用材料の製造方法 - Google Patents

電子電気機器導電部品用材料の製造方法

Info

Publication number
JPH01162754A
JPH01162754A JP31998087A JP31998087A JPH01162754A JP H01162754 A JPH01162754 A JP H01162754A JP 31998087 A JP31998087 A JP 31998087A JP 31998087 A JP31998087 A JP 31998087A JP H01162754 A JPH01162754 A JP H01162754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic
treatment
alloy
artificial aging
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31998087A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Muramatsu
俊樹 村松
Mamoru Matsuo
守 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sky Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Sky Aluminium Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sky Aluminium Co Ltd filed Critical Sky Aluminium Co Ltd
Priority to JP31998087A priority Critical patent/JPH01162754A/ja
Publication of JPH01162754A publication Critical patent/JPH01162754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は半導体やICのリードフレームあるいはコネ
クタやスイッチなどの導電部品に使用される電子電気■
器導電部品用材料の製造方法に関し、良好な耐軟化性、
電気伝導性、熱伝導性(放熱性)、はんだ付は性、メツ
キ性、繰返し曲げ性および特に高い橢械的強度を示す電
子・電気握器導電部品用材料の製造方法に関するもので
ある。
従来の技術 電子・電気別器に使用される導電部品の代表的なものど
しては、トランジスタなどの個別半導体や1.C,、L
S I、SCRに使用されるリードフレームがある。こ
のリードフレームは、代表的には次のような工程を経て
ICや半導体に粗造まれる。
すなわち先ずリードフレーム用材料としての導主材料か
らなる板厚0.1〜0.5.、の条材を用意し、その条
材にプレス打抜き加工またはエツチングを施して所要の
リードフレーム形状(但しアウターリード側が相互に連
なっているもの)とし、次いでそのリードフレームの所
定箇所に高純度Siなどからなる半導体素子(Siチッ
プ)を接合する。
この接合は、ダイボンディングと称されるものであって
、A9ペースト等の導電樹脂を用いて加圧接着する方法
、あるいは予めリードフレーム素材の片面もしくは半導
体素子(Siチップ)の面に、ALI、AQ、N i等
のうちの1種の単層または2種以上の多重層からなるメ
ツキ層を形成しておき、このメツキ層を介し加熱拡散圧
着してAu−Siなどの共晶を利用してリードフレーム
と半導体素子とを接合する方法、さらにはPb−8nは
んだ等を用いて接合する方法などがある。この後、基板
上のリードフレームの所定箇所にダイボンディングされ
た半導体素子(Siチップ)上のAl電極とリードフレ
ームの導体端子(インナーリード)とをALI線もしく
Al線で接続する。この接続はワイヤポンディングと称
されている。引続いて半導体素子、結線部分、および半
導体素子が取付けられた部分のリードフレームを保護す
るために樹脂やセラミック等で封止し、最終的にリード
フレームのアウタリードの相互に運なる部分を切除する
以上のような工程を経て使用されるリードフレーム材と
しては、良好なプレス加工性もしくはエツチング性を有
すること、および半導体素子(Siチップ)とリードフ
レームをダイボンディングする工程での耐熱性(耐軟化
性)やメツキ性、はんだ付は性が良好であること、さら
には良好な放熱性(熱伝導性)、導電性を有し、しかも
半導体装置の輸送や電子機器への粗込みに際しての曲が
りや繰返し曲げによって破損が生じない強度や延性を有
し、また耐食性を有することが要求される。
従来このようなリードフレーム材としては、Fe−42
%N1合金である42合金、あるいはFe−17%Qo
−29%Ni合金であるコバール、さらにはCu系合金
のリン青銅(CA 501) 、Cu −・Fe−Zn
−P (CA 194)合金、Cu−Fe−Co−8n
−P (CA 195)合金等が使用されている。
発明が解決すべき問題点 従来のリードフレーム材として用いられているコバール
や42合金はいずれも高価なNiを多量に含有プるため
高価格とならざるを得ず、またCu系合金は繰返し曲げ
性が劣り、しかも価格的な面でも問題があった。そこで
リードフレーム材で代表される電子・電気別器導電部品
の導電材料として、これらの部品に要求される開時性を
満足ししかも安価な材料の開発・実用化が強く望まれて
いる。
一般に安価な導電材料としてはアルミニウム合金が知ら
れており、アルミニウム合金を用いたリードフレーム材
料としては、既に特開昭62−96638号や特開昭6
2−96644号等に記載のものが提案されている。し
かしながらこれらのアルミニウム合金では、従来のリー
ドフレーム材である42合金やリン青銅と比較して強度
が低く、そこでより強度の高いアルミニウム合金基の材
料の開発が望まれている。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、耐
軟化性および良好な電気伝導性、熱伝導性(放熱性)、
さらに良好なはんだ付は性、メツキ性、繰返し曲げ性、
および特に高い機械的強度を有するアルミニウム基合金
からなる電子・電気機器導電部品材料を製造する方法を
提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者等はアルミニウム基台金について、前述のよう
なリードフレーム等の電子電気機器導電部品に使用され
る材料として必要な特性、特に高い強度を満足させ得る
成分と製造方法について種々実験・検討を重ねた結果、
この発明をなすに至ったのである。
具体的には、第1発明の電子電気機器導電部品材料の製
造方法は、必須合金成分としてMcl0.2〜3.0w
t%および3 i  0.2〜2.5wt%を含有し、
残部がAlを主成分とするAf−Mg−Si系合金から
なる板材を480〜560℃で溶体化処理して、冷却速
度1℃/5eciX上で冷却することにより焼入れし、
その後、100〜200℃で人工時効処理を施すかまた
は冷間圧延後100〜200℃で人工時効処理を施し、
さらに冷間圧延することをvf徴とするものである。
また第2発明の電子電気鵬器導電部品材料の製造方法は
、第1発明と同様にAf−Mc+−Si系合金からなる
板材に、溶体化処理−焼入れ、人工時効処理(または冷
開圧延後人工時効処理)、冷間圧延を施した後、さらに
100〜200℃で最終焼鈍を施すことを特徴とするも
のである。
作   用 この発明の電子電気機器4電部品材料製造方法の素材の
アルミニウム基合金としては、時効硬化性を有する熱処
理型合金であるAN−MQ−Si系の合金を用いる。こ
こでAI−Mc+−sii系合金は、必須合金成分とし
て、MCIを0.2%(重量%、以下同じ)以上、3.
0%以下含有し、かつSlを0.2%以上、2.5%以
下含有するものである。次にこれらのsi、MCI含有
吊限定理由について説明する。
Mg: MgはSiと共存することにより析出物を形成して強度
向上に寄与する元素であり、リードフレーム等の部品と
して必要な強度および耐繰返し曲げ性を得るに必要であ
る。しかしながら0.2%未満では強度向上効果が充分
に得られず、一方3.0%を越えて含有させても強度向
上の効果が飽和し、コスト上昇を招くだけである。した
がってん1gは0.2〜3.0%の範囲内とした。
Si: SlはMgと共存することにより析出物を形成して強度
向上に寄与する元来であり、MCIと同様にリードフレ
ーム等の部品どして必要な強度、耐繰返し曲げ性を得る
に必要な元素である。しかしながら0.2%未満では強
度向上の効果が充分に得られず、一方2.5%を越えて
含有させても強度向上の効果は飽和し、コスト上昇をJ
H<たけである。
したがってSiは0.2〜2.5%の範囲内とした。
この発明の電子電気」器導電部品材料として用いるアル
ミニウム基合金は、基本的には以上のMCI、S iを
含有するA&−Mg−Si系合金であればリードフレー
ム等の部品に必要な緒特性を確保できるが、さらにメツ
キ性やはんだ付は性、強度を向上させるために必要に応
じてCu3.0%以下、7n3.0%以下のうちの1種
または2種を添加しても良い。また、さらに耐熱性を向
上させるために、必要に応じてMn3.0%以下、Qr
0.30 %jX下、Zr’ 0.30 %JX下、V
 O,30%以下、Ni5.7%以下のうちの1種また
は2種以上を添加しても良い。これらの必要に応じて添
加される元素の添加量限定理由は次の通りである。
Cu: Cuはメツキ性やはんだ付は性、強度をより一層向上さ
せるために有効な元素であるが、3.0%を越えて含有
されれば耐食性が低下する。したがってCuの添加量は
3,0%以下とした。
zn: Znもメツキ性やはんだ付は性、強度をより一層向上さ
せるために有効な元素であるが、3.0%を越えて含有
されれば耐食性が低下する。したがってZnの添加量は
3.0%以下とした。
Mn: Mnは溶体化処理時の再結晶粒を@細化し、より一層の
強度向上および耐熱性(i4軟化性)の向上を図るに有
効な元素であるが、3,0%を越えて含有させても強度
向上および耐熱性向上の効果は飽和し、また鋳造時に巨
大化合物を生成し易くなる。したがってMnの添加量は
3.0%以下とした。
Cr: Crも溶体化98哩時の再結晶粒を微細化して、強度お
よび耐熱性を一層向上させるに有効な元素であるが、0
.30%を越えて含有させても強度向上および耐熱性向
上の効果は飽和し、また鋳造時に巨大な化合物を生成し
易くなる。したがってOrの添加量は0.30%以下と
した。
Zr: Zrも再結晶粒の微細化および強度向上、耐熱性の向上
に有効な元素であるが、0.30%を越えて含有させて
も強度向上および耐熱性向上の効果は飽和し、また鋳造
時に巨大な化合物を生成し易くなるから、Zrの添加量
は0.30%以下とした。
■: ■も再結晶粒の微細化および強度向上、耐熱性の向上に
有効な元素であるが、0.30%を越えて含有されても
強度向上および耐熱性向上の効果は飽和し、また鋳造時
に巨大化合物を生成し易くなるから、■の添加量は0.
30%以下とした。
N1: Niも再結晶粒の微細化および強度向上、耐熱曲向上に
有効な元素であるが、5.7%を越えて多量に含有させ
ても強度向上および耐熱性向上の効果は飽和し、また鋳
造時に巨大な化合物を生成し易くなるから、Niの添加
量は5.7%以下とした。
以上の各成分のほかは八!および不可避的不純物とすれ
ば良い。不可避的不純物としては「eが含有されるのが
通常であるが、l”eは0.60%程度以下であればこ
の発明で対象とするリードフレーム材等の電子電気機器
導電部品材料として特に支障はない。
そのほか、アルミニウム合金鋳塊の製造においては、一
般に鋳塊結晶粒の微細化のためにTi、または7iおよ
びBを添加することが多いが、この発明の材料の場合も
T i NまたはTiおよびBが添加されていても特に
リードフレーム材等の電子電気機器導電部品材料として
支障はない。但しその添加量は、l’−i0.2%以下
、[30,04%以下が望ましい。
またこの発明の系のアルミニウム基合金のようにMQを
含有するへ2合金の鋳造にあたっては、溶湯の酸化を防
止したりあるいは圧延性を改善する目的で3eを必要に
応じて添加することがあるが、この発明の材料の場合も
3eを必要に応じて50ppn+程度以下添加すること
ができる。
次にこの発明の電子電気別器導電部品材料の製造方法に
ついて詳述する。
先ず前述のような成分組成のアルミニウム基台金溶湧を
常法にしたがって鋳造する。この鋳造方法としては半連
続鋳造法(DC鋳造法)が−数的であるが、省エネルギ
や耐軟化性の向上等の観点から薄板連続鋳造法(連続鋳
造圧延法)を適用しても良い。
得られた′!iR1mに対しては、均熱処理(均質化処
理)および熱間圧延を行ない、必要に応じて冷間圧延を
行なった後、溶体化処理−焼入れを行なう。
この溶体化処理−焼入れは、その後の人工時効処理およ
び冷間圧延により強度を増すために必要な工程である。
このように溶体化処理−焼入れを行なった後には、人工
時効処理を施すか、または必要に応じて冷間圧延を行な
ってから人工時効処理を施し、さらに最終冷間圧延を行
なって厚さ0.1〜0.5mm程度の圧延板とする。但
し薄板連続鋳造板の場合は、これらの工程のうち熱間圧
延までの工程を省略することができる。
上記各工程のうち、均熱処理は450〜560℃の温度
にて48時間以内保持すれば良い。均熱温度が450℃
未満では熱間圧延性が低下し、一方力熱温度が560℃
を越えれば共晶溶融が発生し易くなる。
また保持時間が48時間を越しても均熱によるll11
8の均質化効果はほとんど飽和し、エネルギコストの増
大を招くだけである。
均熱処理後は通常は再加熱してから熱間圧延を行なう。
この再加熱は、常法に従って400〜550℃で行ない
、熱間圧延も400〜550℃で行なえば良い。なお均
熱処理(均質化処理)と熱間圧延のための加熱処理は、
上述のように個別に行なう必要はなく、均質化処理と熱
間圧延のための加熱を兼ねて1回の加熱処理を行ない、
引続いて熱間圧延を行なっても良い。
熱間圧延終了後は、必要に応じて一次冷間圧延を施した
後、溶体化処理、焼入れを行なう。溶体化処理、焼入れ
は、時効硬化性を与えるべく、MQ、5iqCu等の元
素を予め固溶させておくためのものであり、溶体化処理
温度は480〜560℃の範囲内の温度とする必要があ
る。溶体化処理温度が480℃未満では、その後の時効
硬化性、加工硬化性が低下して充分な強度が得られなく
なる。
一方溶体化処理温度が560℃を越えれば、共晶溶融が
発生して好ましくない。また溶体化処理温度での保持1
間は板厚によって異なるが、3問以下の板厚であれば、
1時間以内の保持で充分である。
溶体化処理温度で保持後の冷却(焼入れ)は、1℃/S
ec以上の冷却速度とする。冷却速度が1℃/sec未
満では時効硬化が少なく、また同時に加工硬化性も低く
なるから、1℃/s8C以上の冷n】速度とづる必要が
ある。なおコイル材に対してこの溶体化処理を行なう場
合は連続焼鈍炉を用いるのが通常であるが、連続焼鈍の
場合は保持時間が短かくても冷へ〇速度が1℃/S8C
以上であれば、その後の時効硬化性、加工硬化性が著し
く損なわれることはない。
このように溶体化処理、焼入れを行なった後、100〜
200℃で人工時効処理を施すか、または必要に応じて
冷間圧延を行なってから100〜200℃で人工時効処
理を施し、さらに最終冷間圧延を行なう。
この100〜200℃の範囲内の温度での人工時効処理
は、R終冷間圧延後の強度を著しく向上させるために有
効な処理である。人工時効処理温度が100℃未満の場
合および200℃を越える場合は、いずれも最終冷間圧
延後の強度向上にあまり効果がなく、したがって人工時
効処理温度は100〜200℃の範囲内とした。一方、
人工時効処理時間は0.5〜24時間が好ましい。処理
時間が0.5時間未満の場合および24時間を越えた場
合は、時効硬化およびその加工硬化が充分ではなくなる
人工時効処理後の最終冷間圧延は、30%以上の圧延率
で行なうことが望ましい。30%未満の圧延率では、加
工硬化による強度上昇が充分ではなく、最終圧延板の強
度が劣るおそれがある。
最終圧延板の強度については、従来の42合金やCu系
合金のリードフレーム材等の電子電気RP4導電部品用
材料と同等以上の性能を得るためには引張強さで40k
g?/−以上が必要であるが、以上のようなこの発明の
方法によるアルミニウム基合金材料の場合、最終冷間圧
延後の強度として充分にその値を満足することができる
なお第2発明の方法の場合、繰返し曲げ性をさらに向上
させるために、最終冷間圧延後に100〜200 ’C
で最終焼鈍を行なう。最終焼鈍温度が100℃未満では
強度向上の効果が少なく、また伸びも向上しないから、
繰返し曲げ性が余り向上せず、一方200℃を越える温
度では、伸びは向上するが強度向上の効果は少なく、前
記同様に繰返し曲げ性が余り向上しない。したがって最
終焼鈍は100〜200℃の範囲内で行なう必要がある
。なおこのように最終冷間圧延後に、@終焼鈍を施す場
合、溶体化処理−焼入れ後の人工時効を100〜180
℃程度で1vf間以内の亜時効条件で行えば、最終焼鈍
によりさらに強度が向上しかつ伸びも向上し、より一層
の高強度でかつ繰返し曲げ性の優れた材料が冑られる。
実  施  例 第1表に示す合金N0. 1〜N0. 5を通常の半連
続鋳造法により跡潰した。半連続鋳造した鋳塊は、各面
を面側して厚さ500m#I、幅1ooos、長さ35
00門とし、第2表に示づ゛製造条件N0. 1〜N0
. 8で0.30mm厚の圧延板とした。
これらのアルミニウム合金圧延板について、礪械的性賀
及び耐軟化性、導電率、メツキ性、はんだ付は性につい
て調査した。その結果を第3表に示す。
なおここで握械的性質としては、圧延材の性能を調査し
た。
また一般にリードフレーム材のダイボンディングにおい
てpb−3nはんだを用いる場合は不活性ガス中で20
0〜300℃で数秒間の熱処理を行なうことから、耐軟
化性としては、250℃X 5分間の前処理を施してそ
の熱処理後の引張強さを測定した。
さらに、アルミニウム合金の場合、ALIやAg等のメ
ツキを施すにあたってメツキを背金に行なうためには一
般にメツキ前に予め表面処理を行なう必要がある。また
はんだを付ける場合も表面処理を事前に行なっておけば
はんだが付き易く、はんだ付は部の剥離が生じにくくな
る。このような事前の表面処理としては一般にNiメツ
キやCLIメツキがあり、さらにこの表面処理の前処理
としてはジンケート処理が有効である。このジンケート
処理時のznの分布が均一であるほど、そのジンケート
処理面上へのNiやCUのメツキ性が良好となり、さら
にその上に施されるAuやAC+のメツキ性やはんだ付
は性が良好となる。そこでこの実施例においても、メツ
キ性やはんだ付は性を判定するために圧延板にジンケー
ト処理を施してそのジンケート処理面のznの分布を光
学顕微鏡で観察し、Znの分布か均一な順にO1Δ、×
と評価した。6以上であればメツキ性やはんだ付は性は
一応合格と判定される。なおこのジンケート処理条件は
、次の通りである。
浴組成 :  NaOH525fj/1酸化亜鉛  9
8g/β 浴温度 :20℃ 浸漬時間 =30秒 また繰返し曲げ性は、0.30mmの圧延材を90゜片
振りで繰返し曲げを行ない、破断に至るまでの往復回数
を測定した。この繰返し曲げ性は5回以上あれば性能上
問題はない。
第   1   表 第3表から明らかなように、この発明の製造方法による
電子電気機器導電部品材料としてのアルミニウム基合金
は、圧延材での強度が引張り強さ4ow/rayA以上
で充分な強度を有しており、しかも250℃X 5分間
の熱処理後も40kl/rid以上の引張強さを確保す
ることができ、したがって耐熱性も良好であり、さらに
繰返し曲げ性も良好であり、また導電率は従来のリード
フレーム材である42合金(導電率3 JAC5%〉と
比較して格段に高くて、放熱性や熱伝導性、電気伝導性
にゆれ、さらにジンケート処理時のznの均一性が良好
であることから、メツキ性やはんだ付は性に優れること
が判る。なお第3表中には特に示さなかったが、耐食性
も優れていることが確認されている。
発明の効果 この発明の製造方法によれば、従来の42合金やコバー
ルあるいはCLJ系材料と同等以上の特に高い強度を有
し、しかも優れた耐軟化性、良好な電気伝導性、熱伝導
性、放熱性を有し、かつまた良好なはんだ付は性、メツ
キ性と良好な繰返し曲げ性を有するアルミラム基の電子
電気機器導電部品用材料を得ることができる。したがっ
てこれらの特性が要求されるIC,半導体のリードフレ
ーム材やスイッチ、コネクタ等の電子電気顆器導電部品
用の材料の製造に最適である。なJ3特にリードフレー
ム材においてワイヤボンディングをAZfilで行なう
場合にこの光間の製造方法による材料をリードフレーム
どして使用すれば、半導体素子取付部およびワイヤ接続
部に金メツキや銀メツキ等を施す必要がなく、そのまま
でワイヤボンディングが可能となり、半導体素子製造の
コストをさらに下げることができるというメリットもあ
る。
出願人  スカイアルミニウム株式会社代理人  弁理
士  登 1)武 久 (ほか1名)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)必須合金成分としてMg0.2〜3.0wt%お
    よびSi0.2〜2.5wt%を含有し、残部がAlを
    主成分とするAl−Mg−Si系合金からなる板材を4
    80〜560℃で溶体化処理して、冷却速度1℃/se
    c以上で冷却することにより焼入れし、その後、100
    〜200℃で人工時効処理を施すかまたは冷間圧延後1
    00〜200℃で人工時効処理を施し、さらに冷間圧延
    することを特徴とする電子電気機器導電部品用材料の製
    造方法。
  2. (2)必須合金成分としてMg0.2〜3.0wt%お
    よびSi0.2〜2.5wt%を含有し、残部がAlを
    主成分とするAl−Mg−Si系合金からなる板材を4
    80〜560℃で溶体化処理して、冷却速度1℃/se
    c以上で冷却することにより焼入れし、その後、100
    〜200℃で人工時効処理を施すかまたは冷間圧延後1
    00〜200℃で人工時効処理を施し、さらに冷間圧延
    した後、100〜200℃で最終焼鈍することを特徴と
    する電子電気機器導電部品用材料の製造方法。
JP31998087A 1987-12-17 1987-12-17 電子電気機器導電部品用材料の製造方法 Pending JPH01162754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31998087A JPH01162754A (ja) 1987-12-17 1987-12-17 電子電気機器導電部品用材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31998087A JPH01162754A (ja) 1987-12-17 1987-12-17 電子電気機器導電部品用材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01162754A true JPH01162754A (ja) 1989-06-27

Family

ID=18116398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31998087A Pending JPH01162754A (ja) 1987-12-17 1987-12-17 電子電気機器導電部品用材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01162754A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114591A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 日産自動車株式会社 アルミニウム合金及びアルミニウム合金製高強度ボルト
CN110527876A (zh) * 2019-09-18 2019-12-03 苏州镁馨科技有限公司 一种高强度铝合金材料

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5292812A (en) * 1976-02-02 1977-08-04 Mitsubishi Metal Corp Production of corrosion-resisting al alloy sheet having high strength and tough ductility
JPS59208058A (ja) * 1983-05-13 1984-11-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 導電用高力アルミニウム合金線の製造方法
JPS59222550A (ja) * 1983-05-31 1984-12-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 高力アルミニウム合金導体の製造方法
JPS61270358A (ja) * 1985-05-24 1986-11-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 高力アルミニウム合金導体の製造方法
JPS63157843A (ja) * 1986-12-22 1988-06-30 Fujikura Ltd アルミニウム合金導体の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5292812A (en) * 1976-02-02 1977-08-04 Mitsubishi Metal Corp Production of corrosion-resisting al alloy sheet having high strength and tough ductility
JPS59208058A (ja) * 1983-05-13 1984-11-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 導電用高力アルミニウム合金線の製造方法
JPS59222550A (ja) * 1983-05-31 1984-12-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 高力アルミニウム合金導体の製造方法
JPS61270358A (ja) * 1985-05-24 1986-11-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 高力アルミニウム合金導体の製造方法
JPS63157843A (ja) * 1986-12-22 1988-06-30 Fujikura Ltd アルミニウム合金導体の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114591A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 日産自動車株式会社 アルミニウム合金及びアルミニウム合金製高強度ボルト
JP2011190493A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Nissan Motor Co Ltd アルミニウム合金及びアルミニウム合金製高強度ボルト
US8852364B2 (en) 2010-03-15 2014-10-07 Nissan Motor Co., Ltd. Aluminum alloy and high strength bolt made of aluminum alloy
CN110527876A (zh) * 2019-09-18 2019-12-03 苏州镁馨科技有限公司 一种高强度铝合金材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950013290B1 (ko) 전자 전기기기 도전부품용 재료
JPS6389640A (ja) 電子電気機器導電部品材料
JPH05306421A (ja) 半導体装置用Cu合金リ−ド素材
JPS6160846A (ja) 半導体装置用銅合金リ−ド材
JPH0717982B2 (ja) リードフレーム、コネクタもしくはスイッチ用導電圧延材料
JPS63105943A (ja) 半導体機器用銅合金とその製造法
JPH01162754A (ja) 電子電気機器導電部品用材料の製造方法
JPH0425339B2 (ja)
JPH02129349A (ja) 電子電気機器導電部品用材料の製造方法
JPS63128158A (ja) 高力高導電性銅基合金の製造方法
JPH034612B2 (ja)
JPH01162752A (ja) 電子電気機器導電部品用材料の製造方法
JPS6314832A (ja) メッキ密着性及びハンダ接合性に優れた電子機器用銅合金とその製造法
JP2662209B2 (ja) メッキ密着性及びハンダ接合性に優れた電子機器用銅合金とその製造法
JP2597773B2 (ja) 異方性が少ない高強度銅合金の製造方法
JPH02170941A (ja) 電子電気機器導電部品用材料およびその製造方法
JPS64449B2 (ja)
JPS6396236A (ja) リードフレーム、コネクタもしくはスイッチ用導電圧延材料
JPH0375346A (ja) 高強度・高導電型リードフレーム用金属板の製造方法
JPS61242052A (ja) 半導体装置用銅合金リ−ド材
JPS64458B2 (ja)
JPH03219038A (ja) 電子電気機器導電部品用板材
JPH0310036A (ja) 半導体機器用リード材
JPH0739623B2 (ja) 高強度リードフレーム用金属板の製造方法
JPH02133554A (ja) 電子電気機器導電部品用材料の製造方法