JPH01160991A - ジアミドホスファゼンオリゴマーの製造法 - Google Patents

ジアミドホスファゼンオリゴマーの製造法

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JPH01160991A
JPH01160991A JP31858387A JP31858387A JPH01160991A JP H01160991 A JPH01160991 A JP H01160991A JP 31858387 A JP31858387 A JP 31858387A JP 31858387 A JP31858387 A JP 31858387A JP H01160991 A JPH01160991 A JP H01160991A
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JP
Japan
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reaction
oligomer
ammonia
diamidophosphazene
oligomers
Prior art date
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Pending
Application number
JP31858387A
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English (en)
Inventor
Katsushi Yamamoto
克史 山本
Hiroaki Shibazaki
柴崎 洋明
Shinichiro Kamiyama
上山 紳一郎
Tetsuhiko Okamoto
岡本 哲彦
Etsuro Kobayashi
悦郎 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Research Development Corp of Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、繊維の防燃加工に有用なジアミドボスファゼ
ンオリゴマー (ただし、式中のnは3以上の整数である。)を製造す
る産業分野において利用することができる。
従来の技術およびその問題点 ジアミドホスファゼンオリゴマーは、その研究の初期に
おいてはジクロロボスファゼンオリゴマーに液体アンモ
ニアを作用させてつくられたが、この反応は進行が非常
に遅く、反応の完結には30ないし40日を要する(A
nn、Chem。
12.169 (+939))。
Audriethらはジクロロホスファゼンオリゴマー
を加圧下で液体アンモニアで処理することによって5こ
の置換反応を48時間で完結している(Chemist
ry & Industry、  1959 ) 。
さらに工業化を意図したジアミドホスファゼンオリゴマ
ーの合成法が、特公昭52−42759号公報によって
提案された。この方法はジオキサン溶媒中で加圧下にジ
クロロホスファゼンオリゴマーとアンモニアとを反応さ
せる方法である。この方法によれば反応は約1〜5時間
で完結するが、反応を加圧下で行うため反応装置が高価
になり、また過剰のアンモニアを使用するので、それを
回収するための装置ならびに工数が必要であって、経済
的にはなお不満足なものである。
問題点を解決するための手段 発明者等は、ジアミドホスファゼンオリゴマーの有利な
製造方法の研究を続けた結果、ジクロロホスファゼンオ
リゴマーとアンモニアとの反応において、4−位にシー
置換アミン基を有するピリジン誘導体が極めて有効な触
媒として働くことを見出した。すなわち本発明は、ジク
ロロホスファゼンオリゴマーとアンモニアとの反応によ
ってジアミドホスファゼンオリゴマーを製造する方法に
おいて、エーテル類または塩化メチレンまたはそれらを
1重量%以上含有する不活性有機溶媒中において、触媒
として式 (ただし、式中のR1およびR2は同一または相異なる
低級アルキル基であり、あるいはそれらが結合している
窒素原子と共にピロリジン環、ピペリジン璋またはモル
ホリン環を構成してもよい。) で表わされるピリジン誘導体を使用することを特徴とす
るジアミドホスファゼンオリゴマーの製造方法である。
本発明において使用する諸原料物質について説明する。
(ジクロロホスファゼンオリゴマー) ジクロロホスファゼンオリゴマーは、一般に式(ただし
、式中のnは3以上の整数である。)で表わされ、五塩
化リンと塩化アンモニウムとの反応によって、nが3で
ある環状へキサクロロトリホスファゼン(以下r3PN
CJという。)Cβ   0℃ \ / Cn    N    C氾、 nが4である環状オクタクロロテトラホスファゼCI2
     Cβ \  / \  り /  \ CCCβ およびさらに大きな環状ジクロロホスファセンオリゴマ
ーならびに鎖状ジクロロホスファセンオリゴマーの混合
物として得られる。
本発明においてはこの混合物をそのまま使用することも
でき、またそれから分離精製した3PNCあるいは4P
NCを使用する場合もある。
(不活性有機溶媒) 本発明の方法において使用するエーテル類および塩化メ
チレンは、反応の中間に生成する部分アミド化物の溶解
性を高める性質を有しており、これによって反応の進行
が促進される。
エーテル類としては、例えばジエチルエーテル、ジプロ
ピルエーテル、ジブチルエーテルなどのようなジアルキ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレ
ングリコール−ジメチルエーテル、エチレングリコール
−ジエチルエーテル、ジエチレングリコール−ジメチル
エーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなど
を記すことができるが、これらに限られるものではない
不活性有機溶媒としては例えばクロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエチン、トリクロロエタン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン5モノクロロベンゼンなどをあげるこ
とができるが、これらに限られるものではない。
これらの溶媒とエーテル類または塩化メチレンとの混合
溶媒は、反応に用いるジクロロホスファゼンオリゴマー
を溶解するには充分な■を使用することが好ましい。
(触  媒) 式(1)で表わされるピリジン誘導体としては1例えば
4−ジメチルアミノピリジン、4−ジエチルアミノピリ
ジン、4−ピロリジノピリジンあるいは4−ピペリジノ
ビリジンなどが好適である。
これらピリジン誘導体は、反応に使用するジクロロホス
ファゼンオリゴマーの重量の0.5ないし10%程度を
使用すれば触媒としての効果が得られる。これよりも少
量では反応が遅くなり、これ以上使用することは経済的
でない。好ましい範囲は1ないし5重1%程度である。
(操作方法) 本発明の方法を行うには、エーテル類または塩化メチレ
ンまたはそれらを1重1%以上含有する不活性有機溶媒
にジクロロホスファゼンオリゴマーおよび式(I)で表
わされるピリジン誘導体の触媒量を溶解し、ついで攪拌
しながらアンモニアガスを吹き込む。反応は発熱反応で
あるため、アンモニアガスの吹き込みは反応系を冷却し
ながら行う。反応温度が高い(例えば50”C以上)場
合には、塩素原子の−NH,にょる置換反応のほかにオ
リゴマー分子間の例えば−NH−による架橋反応が並ん
で進行し、生成物中に比較的多ユの重合物が含まれるの
で、反応は50℃以下、好ましくは20℃以下の温度で
行うのがよい。
アンモニアガスの吹き込み速度に関しては、N t(z
による置換反応の初期(3PNCを例にとれば、その中
の塩素原子の3LVAが−N H2によって置換される
程度まで)においては反応が速やかに進行するので、吹
き込み速度も大であってよいが(この際に反応温度との
関連を考慮に入れる必要はある。)、原料として使用し
たオリゴマー中の塩素原子が減るにつれて−NH,によ
る置換が遅くなるので、アンモニアガスの吹き込み速度
を下げないとアンモニアの損失が大きくなる。
吹き込みの初期から終了までの吹き込みの平均速度を(
N−PCf12 )1単位に対しておよそ0゜06モル
/分以下にすることによって、アンモニアガスの吹き込
み中の浪費をほとんどOにすることができる。反応を充
分に完結させるために、アンモニアは理論1の1.05
ないし1.1倍程度を使用することが好ましい。
アンモニアガスの吹き込み終了後、さらに反応を完結さ
せるために1ないし2時間の熟成を行い1次で濾過して
溶媒を除く。結晶を好ましくは約50℃以下の温度で減
圧乾燥すれば、ジアミドホスファゼンオリゴマーが塩化
アンモニウムとの混合物として得られる。
この混合物を液体アンモニアで処理すればそれに可溶な
塩化アンモニウムが除去され、ジアミドホスファゼンオ
リゴマーが得られるが、この物質を繊維の防燃加工に使
用するには、特に塩化アンモニウムを除去する必要はな
い。
なお本発明の方法は、式(1)で表わされろピリジン誘
導体を触媒として使用することによってジクロロホスフ
ァゼンオリゴマーとアンモニアとの反応によるジアミド
ホスファゼンオリゴマーの製造を常圧で行うことを可能
にしたものであるが、この触媒を使用した同じ反応を加
圧の下で行うこともできる。
実施例1 容積が12の四つ口丸底フラスコにモノクロロベンゼン
350mj2と、1.4−ジオキサン20mlを加え、
この中に3PNC50,0g (0゜143モル)およ
び4−ジメチルアミノピリジン5、Ogを溶解し、外部
を氷水で冷却しながら攪拌下にアンモニア31.6g 
(1,86モル)を5時間をかけて吹き込んだ。反応後
の温度は最高20℃であった。さらに室温で2時間攪拌
を続けたのち、反応生成物を濾取し、50℃の温度で減
圧乾燥してジアミドホスファセン環状三量体41.1%
と塩化アンモニウム58.9%から成る混合物74.6
gを得た。この混合物中に加水分解性塩素は認められな
かった。またその小量を液体アンモニアで処理して塩化
アンモニウムを除去した残りについて、リンと窒素を分
析した。その結果は 分析値    理論値 P:   40.1%  40.26%N:   54
.4%  54.54%であった。
実施例2 実施例1における3PNC50; Ogの代りに、3P
NC54,3%、4PNC14,9%その他のジクロロ
ホスファゼンオリゴマー30.8%から成る混合物50
.0gを使用し、4−ジメチルアミノピリジンの使用量
を0.5gにして実施例1と同様の実験を行い、ジアミ
ドホスファゼンオリゴマー混合物42.4%と塩化アン
モニウム57,6%から成る混合物73.5%を得た。
この混合物中に加水分解性塩素は認められなかった。
実施例3 1.4−ジオキサン20mj2をジプロピルエーテル8
0m12に変え、4−ジメチルアミノピリジンの使用量
を2.5gとし、アンモニア32.2gを使用したほか
は実施例2と同様の実験を行って、ジアミドホスファゼ
ンオリゴマー混合物41.8%と塩化アンモニウム58
.2%から成る混合物72.3gを得た。この混合物中
に加水分解性塩素は認められなかった。
実施例4 1.4−ジオキサンの量を40m2とし、4−ジメチル
アミノピリジン0.5gの代りに4−ピロリジノピリジ
ン3.Ogを使用し、アンモニア32.8gを吹き込ん
だほかは実施例2と同様の実験を行い、ジアミドホスフ
ァゼンオリゴマー混合物42.3%と塩化アンモニウム
57.7%から成る混合物73.0gを得た。この混合
物中に加水分解性塩素は認められなかった。
実施例5 1.4−ジオキサン20mAの代りに塩化メチレン40
rnQを用い、4−ジメチルアミノピリジンの■を2.
5gとし、アンモニア31.8gを使用したほかは実施
例1と同様の実験を行ってジアミドホスファゼン環状三
量体41.2%と塩化アンモニウム58.8%から成る
混合物74.2gを得た。この混合物中に加水分解性塩
素は認められなかった。
比較例 ジクロロホスファゼンオリゴマーとして3PNC50,
Ogを使用し、1.4−ジオキサンの皿を80mj2と
し、4−ジメチルアミノピリジンを使用せず、アンモニ
ア38.4gを5時間で吹き込んだほかは実施例1と同
様の実験を行った。アンモニア吹き込みの後半に於て反
応系のアンモニア吸収は著しく悪くなり、系外に散出す
るアンモニアが多かった。実施例1と同様の後処理によ
って反応生成物63.8gを得た。この混合物中には加
水分解性塩素が11.2%存在した。
発明の効果 本発明の方法によれば、ジクロロホスファセンオリゴマ
ーとアンモニアとの反応を高圧で行う必要はなく、常圧
で極めて満足すべき結果が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジクロロホスファゼンオリゴマーとアンモニアと
    の反応によってジアミドホスファゼンオリゴマーを製造
    する方法において、エーテル類または塩化メチレンまた
    はそれらを1重量%以上含有する不活性有機溶媒中にお
    いて、触媒として式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、式中のR^1およびR^2は同一または相異
    なる低級アルキル基であり、あるいはそれらが結合して
    いる窒素原子と共にピロリジン環、ピペリジン環または
    モルホリン環を構成してもよい。) で表わされるピリジン誘導体を使用することを特徴とす
    るジアミドホスファゼンオリゴマーの製造法。
  2. (2)反応を常圧で行う特許請求の範囲第1項記載のジ
    アミドホスファゼンオリゴマーの製造法。
JP31858387A 1987-12-18 1987-12-18 ジアミドホスファゼンオリゴマーの製造法 Pending JPH01160991A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102234108A (zh) * 2010-04-27 2011-11-09 北京理工大学 一种相转移催化合成六氯环三聚膦腈的方法
JP2019123693A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 国立大学法人 岡山大学 テトラアミノジクロロシクロトリホスファゼン及びその製造方法

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