JPH01158393A - 原子炉内蔵型再循環ポンプ系 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、沸騰水型原子炉に用いられる原子炉内蔵型再
循環ポンプ系に関する。

（従来の技術） 従来の原子炉内蔵型再循環ポンプ系においては、原子炉
内蔵型再循環ポンプ（以下インターナルポンプと呼ぶ）
及び同ポンプのモータ部の冷却のための熱交換器、これ
ら機器を接続する配管は各々独立のシステムを形成して
いる。これらシステム内の純水中の溶存酸素濃度は、ポ
ンプモータ部及びケーシング等の構成材である炭素鋼等
に消費され長時間運転中にはその値は低いものとなる。

−般に溶存酸素濃度が５０ｐｐｂ以下になると炭素鋼の
腐食速度は急速に増大するため、ポンプ内の腐食を抑え
るためには、溶存酸素濃度を５０ｐｐｂ以上に維持する
必要がある。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述した従来のインターナルポンプ系で
は、その純水中の溶存酸素に関しては、特にコントロー
ルする手段もなく、自然に任せていた、このため、運転
条件・環境等によっては、ポンプ等の構成部材である炭
素鋼等の腐食速度を増大させるおそれがあった。

本発明の目的はインターナルポンプ系内の純水中の溶存
酸素濃度をある値以上に一定に保つことにより、ポンプ
等の腐食をより低く抑えるようにしたインターナルポン
プ系を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明においては、原子炉
に組み込まれたインターナルポンプ系において、原子炉
冷却材の一部を抜き取り、熱交換器及び炉水浄化装置に
より冷却浄化した炉水をインターナルポンプ系に注入し
て、前記インターナルポンプ系内の溶存酸素濃度を一定
に保つように構成したことを特徴とするインターナルポ
ンプ系を提供する。

（作　用） このように構成されたインターナルポンプ系によれば、
インターナルポンプ系内の溶存酸素濃度を一定に保つこ
とができるので、ポンプ等の腐食の増大を抑えることが
でき、機器の健全性を確保することができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例の系統図を示すもので、イン
ターナルポンプ２は原子炉圧力容器１の下部に組み込ま
れたポンプである。このインターナルポンプ２内に配設
されたポンプモータの冷却のために、インターナルポン
プ冷却器３を付属機器として配置している。インターナ
ルポンプ２の運転中において、ポンプ冷却水はインター
ナルポンプ冷却器３とインターナルポンプ２の間を冷却
水循環配管８を介して循環しており、原子炉圧力容器１
内の冷却材の流れとは隔離されている。

また、原子炉圧力容器１内で発生した蒸気は主蒸気配管
１９を介してタービン２０内に導入される。

このタービン２０内に導入された蒸気は復水器１１内で
凝縮されて復水となる。この復水器１１内の復水は給水
配管１７から復水浄化装置１２にて浄化され、復水ポン
プ１３にて昇圧された後、第１の給水加熱器１４．給水
ポンプ１５．第２の給水加熱器１６を介して原子炉圧力
容器１内に導入される。この様に運転された場合、原子
炉圧力容器１内の冷却材の運転中の溶存酸素濃度は常に
約２００ＰＰｂとほぼ一定の値に維持されている６本発
明ではこれに着目し。

この溶存酸素が一定な炉水をインターナルポンプ系内の
溶存酸素濃度制御の水源として用いることを特徴とする
。

原子炉圧力容器１の冷却材は運転中の水質維持のため原
子炉圧力容器１から炉水吸込配管１８を介して冷却材の
一部を抜きとり、再生燃交換器４から非再生燃交換器５
内を流通させて炉水を冷却した後、原子炉冷却材浄化系
ポンプ６により炉水浄化装置７へ移送され、汚れ、クラ
ッド等を除去した後、原子炉冷却材浄化系戻り配管９を
介して再び再生燃交換器４にて加熱された後、給水配管
１７を介して原子炉圧力容器１内へ戻される。この操作
により、原子炉水は運転中宮に清澄な状態を維持してい
る。

前記炉水浄化装置７の下流側に炉水注入配管１０の一端
を接続し、他端をインターナルポンプ冷却水循環配管８
に接続して炉水の一部をインターナルポンプ２内に注入
する。注入された炉水はインターナルポンプ２自身によ
る循環によりインターナルポンプ系内に均一に混り合い
系内の溶存酸素濃度を一定に保つ役割を果す。

又、注入した炉水相当量の水はインターナルポンプ２を
経て原子炉１内へ流れ出て行くように成っている。

よって、絶えずインターナルポンプ２内に溶存酸素濃度
２００ＰＰｂの炉水が導びかれることから、常にインタ
ーナルポンプ２内の溶存酸素濃度を２００ＰＰｂに制御
することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように５本発明に係る原子炉内蔵型再循環
ポンプ系によれば、原子炉内蔵型再循環ポンプ系の溶存
酸素濃度を運転中宮に一定値に維持することが可能とな
り、これによって原子炉内蔵型再循環ポンプ内のクラッ
ドの発生を低く抑えることができるので、クラッドによ
る機器への悪影響を防ぐことになり機器の健全性を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る原子炉内蔵型再循環ポ
ンプ系の系統図である。 １・・・原子炉圧力容器 ２・・・原子炉内蔵型再循環ポンプ ３・・・原子炉内蔵型再循環ポンプ冷却系（インターナ
ルポンプ冷却器） ７・・・炉水浄化装置 ８・・・原子炉内蔵型再循環ポンプ冷却水循環配管９・
・・原子炉冷却材浄化系戻り配管 １０・・・炉水注入配管 代理人　弁理士　　則　近　憲　佑 同　　　　　第子丸　　　健 第　　１　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）原子炉圧力容器の下部に配設された原子炉内蔵型
   再循環ポンプと、この原子炉内蔵型再循環ポンプのモー
   ター部に前記原子炉圧力容器内の冷却水を導入する冷却
   水導入装置とから成ることを特徴とする原子炉内蔵型再
   循環ポンプ系。
2. （２）前記冷却水導入装置は、原子炉圧力容器内の冷却
   水を冷却・浄化させた後に原子炉内蔵型再循環ポンプの
   モータ部に導入して成ることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の原子炉内蔵型再循環ポンプ系。
3. （３）前記冷却材導入装置は、原子炉内蔵型再循環ポン
   プのモーター部冷却水導入配管に接続されて成ることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載の原
   子炉内蔵型再循環ポンプ系。