JPH01157818A - 発泡製品の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ヘッドレスト、アームレスト等自動車で使用
する装備品、或いは発泡材を充填した工業製品、玩具等
あらゆる分野における各種発泡製品の成形方法に関する
ものである。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の発泡製品の成形方法は、外皮が塩ビのようなプラ
スチック材の場合はそれをブロー成形等して所定の形状
の外皮を形成し、該外皮を支持型で保持してその内空部
に樹脂及び発泡剤（以下、発泡樹脂という）を注入し、
これを発泡させて外皮内に発泡材を一体に充填した状態
の製品を得ていたのである。

そして、肌触りを良好にする等のためこの製品に布製の
カバーを被着することも多く、この場合は外皮の二重構
造となって手間がかかると共にコスト高となる欠点があ
った。

そこで、外皮を布製とする発泡成形方法も行なわれてい
るが、これによると発泡圧によって発泡樹脂が浸透性を
有する布製外皮から外に浸出することを防止するため、
内周面に非浸透材を縫着した布を用いて外皮を縫着形成
し且つその縫い目をシール材でコーティングする等の加
工を施していたのである。

したがって、その外皮も二重となって布製外皮の縫着及
び縫い目のシール加工に手間がかかる問題点が生じてい
る。

そこで本発明は、布等のような浸透性を有する外皮の形
成に支障がなく、しかも発泡樹脂が該外皮から浸出しな
いようにした成形方法を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） このため本発明は、製品の形に形成した中空外皮を支持
型で保持し、該外皮の内空に発泡樹脂を注入して外皮内
に発泡材を一体に成形するものにおいて、外皮を布等の
ような発泡樹脂が浸透し易い材質で形成し、発泡圧で伸
展する柔軟なフィルム製の袋体に発泡樹脂を封入して外
皮に収容し、或いは外皮に収容した該袋体に発泡樹脂を
封入し、支持型を締めて発泡樹脂を発泡させることで外
皮の内周面に袋体のフィルムを発泡圧で圧着させ、袋体
内で発泡成形させることを構成としている（作　用） 発泡樹脂をフィルム製袋体内で発泡させることで、該フ
ィルムが発泡圧によって外皮の内周面に圧着させられ、
発泡樹脂が外皮との間で介在したフィルムによって外に
浸出することが防止されるのである。

（実施例） 以下、本発明の詳細を図面を参照しながら説明する。

第１図は自動車に装備する布製外皮のヘッドレストＳで
あってステーＫを２本突出させている。

その成形は、まず第２図のように、ヘッドレストＳの外
形と同一形状に縫着して、ステーにの通孔１ａを設ける
と共に発泡樹脂注入のための空所閉じ用合わせ部１ｂを
突設した布製外皮１を形成する。この外皮ｌを上下逆に
して加熱した支持型２で保持し、この状態でステーＫを
連結したインサート部材３を、ガス抜き微孔を有するゴ
ム系フィルムから成る袋体４に収容して該外皮ｌ内に配
置し、ステーＫを外皮１の通孔１ａから突出させると共
に図示しないが従来と同様にステーＫを支持固定する。

該袋体４は、発泡樹脂による発泡圧で伸展できる柔軟な
耐熱性ポリブタジェン系フィルムであって、ポリブタジ
ェンに滑剤としての脂肪酸誘導体を添加して成るもので
食品包装材として使用されているものである。

ついで、第３図のように該袋体４の開口部から発泡ウレ
タン樹脂５を袋体４内に充填した後、袋体４の開口部及
び外皮ｌの閉じ用合わせ部１ｂをベルベｙ　）式ファス
ナｌｃで閉じ、上型２ａを締める。

これにより発泡樹脂５が発泡して第４図のように膨張す
るため袋体４のフィルムがその発泡圧で外向きに押され
て伸展し、第５図のように外皮１の内周面に圧着させら
れるのである。この状態で発泡が終了した後、上型２ａ
を外し、製品のへラドレス）Ｓを支持型２から取り出せ
ばよい。

本例方法によると、発泡樹脂５を袋体４内で発泡させる
ため、外皮ｌと発泡樹脂５との間に袋体４のフィルムが
介在されることから発泡樹脂５が浸透性の有する布製外
皮１から外に浸出することがない。したがって、このま
ま取り出して製品と成るものであり、袋体４のフィルム
が発泡圧で該外皮１の内周面に密着するため外皮１内の
隅々まで発泡樹脂５によって発泡成形されるのである。

これによって第６図のような複雑な凹凸形状をした外皮
にでも隅々まで発泡させることができるのである。

また、発泡樹脂５により発泡された発泡材が袋体４に包
装された状態となっていることから発泡材が黄変したり
、或いは発泡材が徐々に外皮ｌから浸出することが極め
て少なくなり、製品を良好な状態に保つことができるの
である。

本例は前記のように構成したが本発明においてはこれに
限定されない０例えば、外皮は布製の他、多孔質なプラ
スチック材等でもよく、発泡樹脂が浸透し易い材質であ
ればよい。

また、袋体のフィルムも適宜であって伸展性に優れる軟
質体であればＥＶＡ系のプラスチックフィルム等でもよ
い。

さらに、袋体の形状も限定されず、外皮の形状に類似さ
せた形状としてもよい。

なお、発泡樹脂の素材も任意である。

また、成形する製品も問わず、第７図のようなアームレ
スト等でもよい、製品によっては芯材となるインサート
部材を不要にしてもよい。

さらに、発泡樹脂を充填した袋体を外皮内に収容すると
いう順序で発泡成形させてもよい。

また、外皮に形成した開口部は、発泡後にその合わせ部
をベルベット式ファスナで係合し或いは、縫着等して固
着すればよい。

（発明の効果） したがって本発明によると、発泡樹脂をフィルム袋体内
で発泡させ、袋体のフィルムを外皮の内周に圧着させて
発泡成形させるものであり、浸透性を有する外皮から発
泡材が浸出することがなく、発泡材の黄変を防止できて
製品を良好に保つことができる簡単で優れた成形方法で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例により得られた製品の一部切
欠斜視図、 第２図はその布製外皮の斜視図、 第３図乃至第５図はその成形方法を説明するための縦断
面図であり、第３図は発泡樹脂を充填している図、第４
図は型締めして発泡させている図、第５図は発泡させた
図、 第６図は別個形状の外皮を用いた製品の一部縦断面図。 第７図はさらに別個製品の一部を切欠した斜視図である
。 ５：発泡樹脂。 第１回 、ｑ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）製品の形に形成した中空外皮を支持型で保持し、
   該外皮の内空に発泡樹脂を注入して外皮内に発泡材を一
   体に成形するものにおいて、外皮を布等のような発泡樹
   脂が浸透し易い材質で形成し、発泡圧で伸展する柔軟な
   フィルム製の袋体に発泡樹脂を封入して外皮内に収容し
   、或いは外皮に収容した該袋体に発泡樹脂を封入し、支
   持型を締めて発泡樹脂を発泡させることで外皮の内周面
   に袋体のフィルムを発泡圧で圧着させ、袋体内で発泡成
   形させることを特徴とする発泡製品の成形方法。
2. （２）該袋体内に発泡樹脂と共にインサート部材を封入
   して成る特許請求の範囲第１項記載の発泡製品の成形方
   法。